JP3613485B2

JP3613485B2 - Vehicle height adjustment device

Info

Publication number: JP3613485B2
Application number: JP30332195A
Authority: JP
Inventors: 重信阿部
Original assignee: Showa Corp
Current assignee: Showa Corp
Priority date: 1995-10-30
Filing date: 1995-10-30
Publication date: 2005-01-26
Anticipated expiration: 2015-10-30
Also published as: JPH09123975A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車等の車両の車高調整装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動二輪車には、荒れ地の走行と平坦な市街地の走行とを可能とするデュアルパーパス車と呼ばれるカテゴリーの車両が存在する。このようなデュアルパーパス車では、荒れ地の走行に適するようにクッションユニットのストロークが長く作られているので、市街地走行用には足つき性が悪くなってしまい、車高調整をする必要がある。
【０００３】
この車高調整量は車種により異なるが、車軸取付部分で大体２０〜４０ｍｍの範囲で行われる。また、リアクッションユニットは車体フレームとスイングアームとの間に配置されるが、通常、スイングアームの車軸取付部より前方に配置される。このため、車軸取付部におけるストロークとリアクッションユニット取付部におけるストロークの比、即ちレバー比を２．５〜３にとると、車軸取付部で２０〜４０ｍｍの車高調整を行うためには、リアクッションユニット取付部での車高調整量は６．７〜１６ｍｍとなる。逆にいえば、リアクッションユニット取付部で６．７〜１６ｍｍの調整を行えば、２０〜４０ｍｍの車高調整をしたことになる。
【０００４】
一方、実開昭５６−４４９０８号公報記載の考案では、図９に示すように、後輪を支持するスイングアーム１の後輪取付部２の近傍と車体フレーム３との間にリアクッションユニット４が配置され、このリアクッションユニット４の取付ブラケット５に、その軸線方向に沿って同一径の挿通孔６Ａ、６Ｂが２個並設されたものが提案されている。図９における挿通孔６Ａに通しボルトを挿通してリアクッションユニット４とスイングアーム１とを連結することにより車高を低くし、挿通孔６Ｂにボルトを挿通してリアクッションユニット４とスイングアーム１とを連結することにより車高を高くしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報記載の従来技術で、リアクッションユニット４の取付ブラケット５を、スイングアーム１のフレームの枢支点に近い位置に設置し、この取付ブラケット５に挿通孔６Ａ及び６Ｂを、リアクッションユニット４の軸線に沿って並設すると、これらの挿通孔６Ａ及び６Ｂを接近して形成したとき、これらの挿通孔６Ａと６Ｂとの中心間距離ｍを、挿通孔６Ａ、６Ｂの直径ａ以下となるように設定することができない。実際には、挿通孔６Ａと６Ｂとの間には、これらの挿通孔６Ａ及び６Ｂの隣接する外周間隔の最小値ｎが強度上必要となるため、挿通孔６Ａと６Ｂは、これら挿通孔６Ａ、６Ｂの直径ａに上記間隔の最小値ｎを加算した値以下に設定することができない。
【０００６】
例えば、通しボルト及び挿通孔６Ａ、６Ｂの直径ａを１０ｍｍとしたときには、これらの挿通孔６Ａ及び６Ｂの中心間距離ｍを（１０＋ｎ）ｍｍ以下に設定することができず、リアクッションユニット４の取付部において（１０＋ｎ）ｍｍ以下の車高調整ができない。このため、リアクッションユニット４の取付部分において、６．７ｍｍから（１０＋ｎ）ｍｍの範囲の車高調整量が確保できず、車軸取付部での車高調整量（車両の車高調整量）を小さな値に設定することができない。
【０００７】
本発明の課題は、小さな車高調整量にも対応できる自動二輪車の車高調整装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、車軸を支持する車軸支持部材と車体フレームとの間にブラケットを介してクッションユニットが配置され、上記ブラケットには、挿通孔が形成され、この挿通孔にボルト等の固定部材を挿通して上記クッションユニットが取り付けられる車両の車高調整装置において、上記クッションユニットの一端部と、このクッションユニットの他端部と、上記車軸支持部材と、上記車体フレームとの少なくとも一つの上記ブラケットに、挿通孔を備えた車高調整部材が上下方向をクッションユニットの軸線方向に一致させて着脱自在に設置され、この車高調整部材はブラケットに対して上下方向反対向きに設置でき、かつ、この車高調整部材に形成した挿通孔は該車高調整部材をブラケットに対して上下方向反対向きに設置したときに、元の挿通孔との中心間距離が、この挿通孔の直径に所定値を加算した値より小となる位置に形成され、上記所定値は、車高調整部材に２つの挿通孔が仮に並設されたとき、これらの挿通孔の隣接する外周間隔の強度上定められる最小値であるようにしたものである。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、上記所定値が零であるようにしたものである。
【００１０】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載の発明において、車高調整部材が設置されるブラケットは断面コ字形状に形成され、このブラケットの２又部のそれぞれに上記車高調整部材が対向して設けられたものである。
【００１１】
請求項４に記載の発明は、請求項１又は２に記載の発明において、車高調整部材が設置されるブラケットは、断面Ｉ字形状に形成されたものである。
【００１２】
請求項５に記載の発明は、請求項１〜３のいずれか一に記載の発明において、クッションユニットは、油圧緩衝器のシリンダからピストンロッドが突設され、これらのシリンダ及びピストンロッド間に懸架スプリングが配置されて構成され、上記シリンダの端部及び上記ピストンロッドの先端部にブラケットが配置され、このうち上記ピストンロッドの先端部の断面コ字形状の上記ブラケットに車高調整部材が設置されたものである。
【００１３】
請求項６に記載の発明は、請求項１〜５のいずれか一に記載の発明において、車高調整部材には単一の、又は車高調整部材の長手方向に並列して複数個の挿通孔が形成されたものである。
【００１４】
請求項１〜６に記載の発明には、次の作用がある。
クッションユニットの一端部、このクッションユニットの他端部、車高支持部材或いは車体フレームの少なくとも一つのブラケットに、挿通孔を備えた車高調整部材を設置し、この挿通孔は、車高調整部材をその長手方向反対向きに設置したときの挿通孔との中心間距離が、上記挿通孔の直径に所定値を加算した値より小さな位置に形成されたので、車高調整部材をその長手方向反対向きにしてブラケットに設置することにより、ボルト等の固定部材の挿通位置を、挿通孔の直径に所定値を加えた値の範囲内で変更できる。この結果、クッションユニットの取付位置における車体フレームと車軸支持部材との車高調整量を小さな値に設定できるので、車軸取付部における車高調整量（車両の車高調整量）を小さな値に設定でき、小さな車高調整量にも対応できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明にかかる車両の車高調整装置の一つの実施の形態が適用された自動二輪車の一部を示す側面図である。図２は、図１のリアクッションユニットを半断面状態で示す側面図である。図３は、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。図４は、図２のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。図５は、図２のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。図６（Ａ）は、図２のブラケットを拡大して示す側面図であり、図６（Ｂ）は所定値Ｎを説明するための図である。図７は、図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う断面図である。
【００１６】
図１に示す自動二輪車１０には、車体フレーム１１に、車軸支持部材としてのスイングアーム１２が自動二輪車１０の上下方向に揺動可能に枢支され、このスイングアーム１２の先端部に後輪１３の車軸１４が回転自在に軸支される。スイングアーム１２の前方下部にブラケット１５が固定され、このブラケット１５に三角形状のリンク１５ａが軸支される。また、車体フレーム１１には、リンク１６ａの一端が軸支され、このリンク１６ａの他端がリンク１６ｂの一端に軸支され、このリンク１６ｂの他端は三角形状のリンク１５ａに軸支されている。更に、車体フレーム１１に固定された車体フレーム側ブラケット１７と、上記スイングアーム１２のスイングアーム側ブラケット１５との間にリアクッションユニット１８が取り付けられて、自動二輪車１０のリアサスペンションが構成される。上記リアクッションユニット１８のピストンロッド２２は、後述の如く、その先端がコ字形状のブラケット５４を介して三角形状のリンク１５ａに軸支される。
【００１７】
リアクッションユニット１８は、後述するが、油圧緩衝器１９のシリンダ２１からピストンロッド２２が突設され、これらのシリンダ２１及びピストンロッド２２間に懸架スプリング２０が配置して一体化されたものである。懸架スプリング２０が路面からの衝撃を吸収し、油圧緩衝器１９がリアクッションユニット１９及びスイングアーム１２の振動を減衰して自動二輪車１０を制振させる。
【００１８】
油圧緩衝器１９は、図２に示すように、シングルチューブからなるシリンダ２１に作動油が充填されるとともに、ピストン２３が摺動自在に嵌装され、このピストン２３にピストンロッド２２の一端が結合して構成される。シリンダ２１の開口部にロッドガイド２４が設置され、ピストンロッド２２の他端側は、このロッドガイド２４に貫通して、シリンダ２１の外部に延出される。ロッドガイド２４の内周にオイルシール２５が装着されて、シリンダ２１が液密に構成される。また、上記ピストン２３にてシリンダ２１内が上室２６Ａ及び下室２６Ｂに区画される。ピストンロッド２２は、この下室２６Ｂ内へ侵入或いは退出可能とされる。
【００１９】
ピストンロッド２２の一端は、ピストン２３の中央位置に貫通し、このピストン２３は、圧側減衰バルブ２７及びバルブストッパ２８、並びに伸側減衰バルブ２９及びピストンワッシャ３０とともに、ロックナット３１を用いてピストンロッド２２に固定される。このピストン２３には、ピストンロッド２２の周囲に複数本の圧側オイル流路３２及び伸側オイル流路３３が交互に貫通して穿設される。圧側減衰バルブ２７が、圧側オイル流路３２の一開口側に配置されて、圧側減衰力を発生可能とし、伸側減衰バルブ２９が伸側オイル流路３３の一開口側に配設されて、伸側減衰力を発生可能とする。
【００２０】
また、シリンダ２１の上室２６Ａは、連結ホース３９を介してリザーバタンク４０に連結される。このリザーバタンク４０は、油圧緩衝器１９の圧縮又は伸長過程で、下室２６Ｂ内へ侵入或いは退出するピストンロッド２２の体積変化分の作動油を補償する機能を有する。
【００２１】
リザーバタンク４０は、図３に示すように、タンクシリンダ４１の両端部にタンクハウジング４２及びタンクキャップ４３が嵌装され、タンクシリンダ４１内にブラダー４４が、タンクハウジング４２に装着して配設されて、このブラダー４４によりタンクシリンダ４１内が、油室４５と空気室４６とに区画されたものである。タンクハウジング４２に形成された流路４７、ボルト４８及び連結ホース３９を介して、リザーバタンク４０の油室４５が、シリンダ２１の上室２６Ａに連通される。
【００２２】
上記タンクハウジング４２の流路４７には、バルブシート４９の両側に、オリフィス孔を形成したチェックバルブ５０及びニードルバルブ５１が配置される。このニードルバルブ５１が、圧側減衰力を発生可能とする。また、チェックバルブ５０は、油圧緩衝器１９の伸長過程で開弁する。
【００２３】
従って、油圧緩衝器１９の圧縮過程では、シリンダ２１の上室２６Ａ内の作動油が、ピストン２３の圧側オイル流路３２を経て圧側減衰バルブ２７を撓み変形させ、下室２６Ｂ内へ流入する。作動油が圧側減衰バルブ２７を撓み変形させるときの抵抗により、圧側減衰力が発生する。と同時に、シリンダ２１の下室２６Ｂ内に侵入するピストンロッド２２の体積増加分の作動油が、シリンダ２１の上室２６Ａから連結ホース３９を経てリザーバタンク４０の油室４５内へ流入する。このとき、作動油がニードルバルブ５１を流れる間の抵抗により、圧側減衰力が発生する。
【００２４】
油圧緩衝器１９の伸長過程では、シリンダ２１の下室２６Ｂ内の作動油が、ピストン２３の伸側オイル流路３３を経て伸側減衰バルブ２９を撓み変形させ、上室２６Ａ内へ流入する。作動油が伸側減衰バルブ２９を撓み変形させるときの抵抗により、伸側減衰力が発生する。と同時に、シリンダ２１の下室２６Ｂから退出するピストンロッド２２の体積減少分の作動油が、リザーバタンク４０の油室４５から連結ホース３９を経てシリンダ２１の上室２６Ａ内へ流入し、この上室２６Ａの負圧を解消する。
【００２５】
シリンダ２１の外周部にアッパばね受け５２Ａが螺装され、このアッパばね受け５２Ａがロックナット５３にて固定される。一方、ピストンロッド２２の先端部にロッド側ブラケット５４が螺装され、このロッド側ブラケット５４がロックナット５５にて固定される。更に、ピストンロッド２２の先端部にスペーサ５６が、上記ロッド側ブラケット５４に当接状態で嵌装され、このスペーサ５６にロアばね受けストッパ５７が支持され、このロアばね受けストッパ５７にロアばね受け５２Ｂが嵌合される。上記アッパばね受け５２Ａ及びロアばね受け５２Ｂ間に、前記懸架スプリング２０が介装されている。
【００２６】
尚、図２中の符号３４がリバウンドラバーであり、スペーサ３５とともにロッドガイド２４に装着される。油圧緩衝器１９の最伸長時に、バルブストッパ２８が上記リバウンドラバー３４に当接して、ピストン２３の移動が図２の実線位置に規制される。また、符号３６は、シリンダ２１の開口端部に装着されたキャップである。このキャップ３６の泥抜き穴３７から、ダストシール３８にてかき取られたピストンロッド２２周面の泥等が排出される。更に、ロアばね受けストッパ５７の内側にワッシャ５８が配設され、このワッシャ５８にてストッパラバー５９が支持される。このストッパラバー５９は、油圧緩衝器１９の最圧縮時にシリンダ２１のキャップ３６に当接して、ピストン２３の移動が図２の２点鎖線位置に規制される。
【００２７】
さて、上述のように構成されたリアクッションユニット１８には、シリンダ２１の開口側端部に、断面Ｉ字形状のシリンダ側ブラケット６０が、シリンダ２１と一体に形成される。このシリンダ側ブラケット６０には、図４に示すように、内側と外側のカラーの間にラバー６１を焼き付けた緩衝部材６２が装着され、内側カラーに挿通孔６３が形成される。前記車体フレーム１１の車体フレーム側ブラケット１７にも挿通孔６４が形成され、これらの挿通孔６３及び６４は、クッションユニット１８の軸線Ｏと直交して設けられる。これらの挿通孔６３及び６４に固定部材としての通しボルト６５が挿通され、ナット６６が螺合されて、リアクッションユニット１８が車体フレーム１１に取り付けられる。
【００２８】
一方、図１に示すように、スイングアーム１２の三角形状リンク１５ａに、図５に示すように挿通孔６７が穿設される。この挿通孔６７も、クッションユニット１８の軸心Ｏに直交して形成される。また、図２に示すように、クッションユニット１８のピストンロッド２２先端には、前述のロッド側ブラケット５４が固着され、このロッド側ブラケット５４に小判形状の車高調整部材６８が着脱自在に装着される。この車高調整部材６８に、クッションユニット１８の軸心Ｏに直交する単一の挿通孔６９が形成される。図５に示すように、三角形状リンク１５ａの挿通孔６７と車高調整部材６８の挿通孔６９に通しボルト６５が挿通され、ナット６６が螺合されて、クッションユニット１８がスイングアーム１２に取り付けられる。
【００２９】
図６（Ａ）及び図７に示すように、ロッド側ブラケット５４は断面コ字形状であり、この２又部５４Ａ及び５４Ｂのそれぞれに、車高調整部材６８が対向して設置される。この車高調整部材６８は、外形を上下方向Ｌ及び左右方向Ｗに対称に形成されるとともに、ブラケット５４に対して回転不能な形状となっていて、上下方向Ｌがリアクッションユニット１８の軸心Ｏと一致してロッド側ブラケット５４に設置される。また、車高調整部材６８の上記挿通孔６９は、車高調整部材６８の上下方向Ｌに偏心した位置、つまり車高調整部材６８を上下方向Ｌに180°反対向きに設置したときの２点鎖線（図６（Ａ））で示す挿通孔６９との中心間距離Ｍが、この挿通孔６９の直径Ａに所定値Ｎ（図６（Ｂ））を加算した値より小となる位置に形成される。この所定値Ｎは、車高調整部材６８に２つの挿通孔６９が仮に並設されたとき、これらの挿通孔６９の隣接する外周間隔の最小値であり、強度上定められる値である。この所定値Ｎを零に設定して、上記中心間距離Ｍを算出し、挿通孔６９を形成してもよい。
【００３０】
従って、図２及び図６（Ａ）の実線に示すように、挿通孔６９がシリンダ側ブラケット６０に近い側となるように車高調整部材６８をロッド側ブラケット５４に設置し、この挿通孔６９と三角形状のリンク１５ａの挿通孔６７に通しボルト６５を挿通することにより、自動二輪車１０の車高が低く調整される。また、図６（Ａ）の２点鎖線に示すように、挿通孔６９がシリンダ側ブラケット６０から遠ざかる側となるように車高調整部材６８をロッド側ブラケット５４に設置して、この挿通孔６９と三角形状リンク１５ａの挿通孔６７に通しボルト６５を挿通することにより、自動二輪車１０の車高が高く調整される。車高調整部材６８を長手方向Ｌにひっくり返して設置して車高を例えば下げた場合には、リアクッションユニット１８のストロークがそのままであると車体側のリアフェンダーと後輪１３の上面との間隔、又は、エンジンの底部と路面との間隔が車高調整分だけ小さくなってしまう。このため、車高を低下させたときにはロアばね受けストッパ５７をひっくり返し、その突出部５７Ａを図２の下半分に示すように配置してストッパラバー５９をシリンダ２１側に移動させる。こうすることにより、油圧緩衝器１９の圧縮ストロークが減少して、リアフェンダーと後輪１３の上面との間隔、及びエンジンと路面との間隔を車高調整に拘らず適正な値に保持できる。尚、ロアばね受け５２Ｂがロアばね受けストッパ５７の外周部に嵌装されているため、このロアばね受けストッパ５７をひっくり返しても、懸架スプリング２０の初期荷重は常に一定に設定される。
【００３１】
上記実施の形態によれば、リアクッションユニット１８のピストンロッド２２の先端に設置されたロッド側ブラケット５４に、挿通孔６９を備えた車高調整部材６８が設置され、この挿通孔６９は、車高調整部材６８をその上下方向Ｌの反対向きに設置したときの挿通孔６９との中心間距離Ｍが、上記挿通穴６９の直径Ａに所定値Ｎを加算した値より小となる位置に形成されたので、車高調整部材６８をその上下方向Ｌの反対向きにしてブラケット５４に設置することにより、通しボルト６５等の固定部材の挿通位置を、挿通孔６９の直径Ａに所定値Ｎを加算した値より小さな、例えば距離Ｍの範囲で変更できる。この結果、クッションユニット１８の取付位置（ロッド側ブラケット５４と三角形状リンク１５ａとの結合位置）における車体フレーム１１とスイングアーム１２との車高調整量を小さな値に設定できるので、車軸取付部における車高調整量（車両の車高調整量）を小さな値に設定でき、小さな車高調整量にも対応できる。
【００３２】
例えば、通しボルト６５及び挿通孔６９の直径Ａを１０ｍｍとしたとき、所定値Ｎを零とすれば、上記実施の形態では、中心間距離Ｍを１０ｍｍ以下に設定できるので、リアクッションユニット１８の取付部での車高調整量を６．７〜１６ｍｍの全範囲で設定できる。この結果、後輪１３の車軸１４取付部における車高調整量を２０〜４０ｍｍの全範囲で調整でき、小さな値、例えば２０ｍｍの車高調整量を確保できる。
【００３３】
図８は、本発明にかかる車両の車高調整装置の他の実施の形態が適用されたリアクッションユニットの図４に対応する断面図である。本実施の形態において、前記実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【００３４】
この実施の形態におけるリアクッションユニット７０では、シリンダ７１における断面Ｉ字形状のシリンダ側ブラケット７２の孔７２ａに、インナカラー８０ａとアウタカラー８０ｂの間にラバー８０ｃを焼き付けた緩衝部材８０が圧入される。上記インナカラー８０ａの内側にはクッションユニット１８の軸方向に長孔をした挿通孔８０ｄが形成され、この長孔状の挿通孔８０ｄにこの長孔状の挿通孔８０ｄと同じ外形を持つ車高調整部材７３が着脱自在に嵌合する。この車高調整部材７３には、前記実施の形態と同様に通しボルト６５等が挿入される挿通孔７４が形成されている。この上記車高調整部材７３の挿通孔７４と車体フレーム１１のフレーム側ブラケット１７の挿通孔６４に通しボルト６５が挿通されて、クッションユニット７０が車体フレーム１１に取り付けられる。
【００３５】
自動二輪車１０の車高調整をする際には、車高調整部材７３をその上下方向に１８０ °反対向きに設置して、挿通孔７４の位置を車高調整部材７３の上下方向に沿って変更することにより実施される。従って、この実施の形態においても、リアクッションユニット７０の取付部における車高調整量を小さな値に設定できるので、車軸取付部における車高調整量を小さな値に設定でき、小さな車高調整量にも対応できる。
【００３６】
上記両実施の形態では、リアクッションユニット１８、７０のロッド側ブラケット５４、シリンダ側ブラケット７２に車高調整部材６８、７３を設置するものを述べたが、これらの設置に替えて、或いは設置とともに、図４及の２点鎖線に示すように、断面コ字形状の車体フレーム側ブラケット１７、スイングアーム１２に直接設置された断面Ｉ字形状のブラケット（図示せず）或いはそれらの両者に車高調整部材６８、７３を、その上下方向をリアクッションユニット１８、７０の軸心と一致させて設置してもよい。
【００３７】
また、上記両実施の形態では、自動二輪車のリアクッションユニット１８、７０の場合を述べたが、自動四輪車のクッションユニットに適用してもよい。
【００３８】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる車両の車高調整装置によれば、小さな車高調整量にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明にかかる車両の車高調整装置の一つの実施の形態が適用された自動二輪車の一部を示す側面図である。
【図２】図２は、図１のリアクッションユニットを半断面状態で示す側面図である。
【図３】図３は、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。
【図４】図４は、図２のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面図である。
【図５】図５は、図２のＶ−Ｖ線に沿う断面図である。
【図６】図６（Ａ）は、図２のブラケットを拡大して示す側面図であり、図６（Ｂ）は所定値Ｎを説明するための図である。
【図７】図７は、図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う断面図である。
【図８】図８は、本発明にかかる車両の車高調整装置の他の実施の形態が適用されたリアクッションユニットの図４に対応する断面図である。
【図９】図９は、従来の車高調整装置が適用された自動二輪車のリアクッションユニットを示す側面図である。
【符号の説明】
１０自動二輪車
１１車体フレーム
１２スイングアーム（車軸支持部材）
１４車軸
１５ａ三角形状リンク
１６車体フレーム側ブラケット
１８リアクッションユニット
１９油圧緩衝器
２０懸架スプリング
２１シリンダ
２２ピストンロッド
５４ロッド側ブラケット
６０シリンダ側ブラケット
６３シリンダ側ブラケットの挿通孔
６４フレーム側ブラケットの挿通孔
６５通しボルト
６７三角形状リンクの挿通孔
６８車高調整部材
６９車高調整部材の挿通孔
７０リアクッションユニット
７２シリンダ側ブラケット
７３車高調整部材
７４車高調整部材の挿通孔
Ｍ挿通孔の中心間距離
Ａ挿通孔の直径
Ｎ所定値
Ｏリアクッションユニットの軸心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle height adjusting device for a vehicle such as a motorcycle.
[0002]
[Prior art]
Motorcycles include a category of vehicles called dual-purpose vehicles that can travel in wasteland and flat urban areas. In such a dual-purpose vehicle, since the stroke of the cushion unit is made long so as to be suitable for traveling in a rough area, the footing property is deteriorated for traveling in an urban area, and it is necessary to adjust the vehicle height.
[0003]
The amount of vehicle height adjustment varies depending on the vehicle type, but is generally in the range of 20 to 40 mm at the axle mounting portion. The rear cushion unit is disposed between the vehicle body frame and the swing arm, but is usually disposed in front of the axle mounting portion of the swing arm. For this reason, when the ratio of the stroke at the axle mounting portion to the stroke at the rear cushion unit mounting portion, that is, the lever ratio is 2.5 to 3, in order to adjust the vehicle height by 20 to 40 mm at the axle mounting portion, The vehicle height adjustment amount at the cushion unit mounting portion is 6.7 to 16 mm. Conversely, if the adjustment of 6.7 to 16 mm is performed at the rear cushion unit mounting portion, the vehicle height is adjusted to 20 to 40 mm.
[0004]
On the other hand, in the device described in Japanese Utility Model Publication No. 56-44908, as shown in FIG. 9, the rear cushion unit 4 is provided between the vicinity of the rear wheel mounting portion 2 of the swing arm 1 that supports the rear wheel and the vehicle body frame 3. Has been arranged, and the mounting bracket 5 of the rear cushion unit 4 has been proposed in which two insertion holes 6A and 6B having the same diameter are provided in parallel along the axial direction. The vehicle is lowered by inserting a through bolt through the insertion hole 6A in FIG. 9 to connect the rear cushion unit 4 and the swing arm 1, and the rear cushion unit 4 and the swing arm 1 are inserted through the insertion hole 6B. The vehicle height is increased by connecting
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the prior art described in the above publication, the mounting bracket 5 of the rear cushion unit 4 is installed at a position close to the pivot point of the frame of the swing arm 1, and the insertion holes 6A and 6B are formed in the mounting bracket 5 with the rear cushion unit. When these insertion holes 6A and 6B are formed close to each other along the axis 4, the center-to-center distance m between these insertion holes 6A and 6B is set to be equal to or less than the diameter a of the insertion holes 6A and 6B. Cannot be set to be. Actually, since the minimum value n of the outer peripheral space adjacent to these insertion holes 6A and 6B is necessary between the insertion holes 6A and 6B in terms of strength, the insertion holes 6A and 6B are provided with these insertion holes 6A. , 6B cannot be set to a value equal to or smaller than the value obtained by adding the minimum value n of the interval to the diameter a.
[0006]
For example, when the diameter a of the through bolts and the insertion holes 6A and 6B is 10 mm, the distance m between the centers of the insertion holes 6A and 6B cannot be set to (10 + n) mm or less, and the rear cushion unit 4 The vehicle height cannot be adjusted to (10 + n) mm or less at the mounting portion. For this reason, the vehicle height adjustment amount in the range of 6.7 mm to (10 + n) mm cannot be secured in the mounting portion of the rear cushion unit 4, and the vehicle height adjustment amount (vehicle height adjustment amount of the vehicle) at the axle mounting portion cannot be secured. Cannot be set to a small value.
[0007]
An object of the present invention is to provide a vehicle height adjustment device for a motorcycle that can cope with a small vehicle height adjustment amount.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 is disposed the cushion unit via the bracket between the axle support member and the vehicle body frame for supporting an axle, to the bracket, interpolation hole is formed, a bolt on the insertion hole in the fixed member by inserting a level control system for a vehicle that is mounted above the cushion unit etc., and one end of the cushion unit, and the other end of the cushion unit, and the axle support member, and the body frame at least one of the bracket, a vehicle height adjusting member having a through hole to match the vertical in the axial direction of the cushion unit is detachably installed, the vehicle height adjusting member is vertically opposite to that bracket the It can be installed in the direction, and an insertion hole formed in the vehicle height adjusting member is disposed in a vertical direction opposite the vehicle height adjusting member relative to the bracket When the center-to-center distance between the original insertion hole is formed in a position where the smaller than the value obtained by adding a predetermined value to the diameter of the insertion hole, the predetermined value, the two insertion holes in the vehicle height adjusting member If they are arranged side by side, they are set to a minimum value determined in terms of the strength of the outer peripheral space adjacent to these insertion holes.
[0009]
The invention described in claim 2 is the invention described in claim 1, wherein the predetermined value is zero.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, the bracket on which the vehicle height adjusting member is installed is formed in a U-shaped cross section, and the vehicle height is set at each of the two portions of the bracket. The adjusting member is provided to face the adjusting member.
[0011]
The invention according to claim 4 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the bracket on which the vehicle height adjusting member is installed is formed in an I-shaped cross section.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to any one of the first to third aspects, the cushion unit has a piston rod projecting from a cylinder of the hydraulic shock absorber, and a suspension is provided between the cylinder and the piston rod. A spring is arranged, a bracket is arranged at the end of the cylinder and the tip of the piston rod, and a vehicle height adjusting member is installed in the U-shaped bracket of the tip of the piston rod. It is a thing.
[0013]
The invention according to claim 6 is the invention according to any one of claims 1 to 5, wherein the vehicle height adjusting member is a single or a plurality of insertions in parallel in the longitudinal direction of the vehicle height adjusting member. A hole is formed.
[0014]
The invention described in claims 1 to 6 has the following action.
A vehicle height adjusting member having an insertion hole is installed in one end of the cushion unit, the other end of the cushion unit, a vehicle height support member, or at least one bracket of the vehicle body frame. Since the center-to-center distance with the insertion hole when installed in the opposite direction in the longitudinal direction is formed at a position smaller than the value obtained by adding a predetermined value to the diameter of the insertion hole, the vehicle height adjustment member is opposed to the longitudinal direction. By installing the bracket in the orientation, the insertion position of a fixing member such as a bolt can be changed within a range of a value obtained by adding a predetermined value to the diameter of the insertion hole. As a result, the vehicle height adjustment amount between the body frame and the axle support member at the cushion unit mounting position can be set to a small value, so the vehicle height adjustment amount (vehicle height adjustment amount of the vehicle) at the axle mounting portion is set to a small value. It can also be used for small vehicle height adjustments.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a side view showing a part of a motorcycle to which one embodiment of a vehicle height adjusting device according to the present invention is applied. FIG. 2 is a side view showing the rear cushion unit of FIG. 1 in a half cross-sectional state. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG. FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 6A is an enlarged side view showing the bracket of FIG. 2, and FIG. 6B is a diagram for explaining the predetermined value N. FIG. 7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG.
[0016]
In the motorcycle 10 shown in FIG. 1, a swing arm 12 as an axle support member is pivotally supported on a body frame 11 so as to be able to swing in the vertical direction of the motorcycle 10. The axle 14 is rotatably supported. A bracket 15 is fixed to the lower front portion of the swing arm 12, and a triangular link 15 a is pivotally supported on the bracket 15. Further, one end of a link 16a is pivotally supported on the body frame 11, the other end of the link 16a is pivotally supported on one end of the link 16b, and the other end of the link 16b is pivotally supported on a triangular link 15a. Yes. Further, a rear cushion unit 18 is attached between the body frame side bracket 17 fixed to the body frame 11 and the swing arm side bracket 15 of the swing arm 12 to constitute a rear suspension of the motorcycle 10. As will be described later, the piston rod 22 of the rear cushion unit 18 is pivotally supported by a triangular link 15a via a bracket 54 having a U-shape.
[0017]
As will be described later, the rear cushion unit 18 has a piston rod 22 projecting from a cylinder 21 of a hydraulic shock absorber 19, and a suspension spring 20 is disposed and integrated between the cylinder 21 and the piston rod 22. . The suspension spring 20 absorbs an impact from the road surface, and the hydraulic shock absorber 19 dampens the vibrations of the rear cushion unit 19 and the swing arm 12 to dampen the motorcycle 10.
[0018]
As shown in FIG. 2, the hydraulic shock absorber 19 is filled with hydraulic oil in a cylinder 21 made of a single tube, and a piston 23 is slidably fitted thereto. One end of a piston rod 22 is coupled to the piston 23. Configured. A rod guide 24 is installed in the opening of the cylinder 21, and the other end side of the piston rod 22 penetrates the rod guide 24 and extends to the outside of the cylinder 21. An oil seal 25 is attached to the inner periphery of the rod guide 24, and the cylinder 21 is configured to be liquid-tight. Further, the inside of the cylinder 21 is partitioned by the piston 23 into an upper chamber 26A and a lower chamber 26B. The piston rod 22 can enter or leave the lower chamber 26B.
[0019]
One end of the piston rod 22 penetrates the central position of the piston 23, and the piston 23 together with the compression side damping valve 27 and the valve stopper 28, the extension side damping valve 29 and the piston washer 30, uses a lock nut 31. 22 is fixed. A plurality of pressure side oil passages 32 and extension side oil passages 33 are alternately formed in the piston 23 around the piston rod 22. The compression side damping valve 27 is disposed on one opening side of the compression side oil flow path 32 to generate a compression side damping force, and the expansion side damping valve 29 is disposed on one opening side of the expansion side oil flow path 33. It is possible to generate the extension side damping force.
[0020]
The upper chamber 26 A of the cylinder 21 is connected to the reservoir tank 40 via a connection hose 39. The reservoir tank 40 has a function of compensating the hydraulic oil corresponding to the volume change of the piston rod 22 that enters or exits into the lower chamber 26 B during the compression or extension process of the hydraulic shock absorber 19.
[0021]
As shown in FIG. 3, the reservoir tank 40 has a tank housing 42 and a tank cap 43 fitted on both ends of the tank cylinder 41, and a bladder 44 is mounted on the tank housing 42 in the tank cylinder 41. Thus, the inside of the tank cylinder 41 is partitioned into an oil chamber 45 and an air chamber 46 by the bladder 44. The oil chamber 45 of the reservoir tank 40 is communicated with the upper chamber 26 A of the cylinder 21 through a flow path 47, a bolt 48, and a connection hose 39 formed in the tank housing 42.
[0022]
In the flow path 47 of the tank housing 42, check valves 50 and needle valves 51 having orifice holes are disposed on both sides of the valve seat 49. The needle valve 51 can generate a compression side damping force. Further, the check valve 50 is opened during the extension process of the hydraulic shock absorber 19.
[0023]
Accordingly, in the compression process of the hydraulic shock absorber 19, the hydraulic oil in the upper chamber 26 A of the cylinder 21 deflects and deforms the pressure side damping valve 27 through the pressure side oil passage 32 of the piston 23 and flows into the lower chamber 26 B. The compression side damping force is generated by the resistance when the hydraulic oil bends and deforms the compression side damping valve 27. At the same time, hydraulic oil corresponding to the increased volume of the piston rod 22 entering the lower chamber 26 B of the cylinder 21 flows into the oil chamber 45 of the reservoir tank 40 from the upper chamber 26 A of the cylinder 21 through the connecting hose 39. At this time, the compression side damping force is generated by the resistance while the hydraulic oil flows through the needle valve 51.
[0024]
In the extension process of the hydraulic shock absorber 19, the working oil in the lower chamber 26 B of the cylinder 21 deflects and deforms the extension-side damping valve 29 through the extension-side oil passage 33 of the piston 23 and flows into the upper chamber 26 A. The extension side damping force is generated by the resistance when the hydraulic oil bends and deforms the extension side damping valve 29. At the same time, hydraulic oil corresponding to the volume reduction of the piston rod 22 that retreats from the lower chamber 26B of the cylinder 21 flows from the oil chamber 45 of the reservoir tank 40 into the upper chamber 26A of the cylinder 21 via the connecting hose 39. The negative pressure in the chamber 26A is eliminated.
[0025]
An upper spring receiver 52 A is screwed on the outer peripheral portion of the cylinder 21, and the upper spring receiver 52 A is fixed by a lock nut 53. On the other hand, a rod side bracket 54 is screwed to the tip of the piston rod 22, and the rod side bracket 54 is fixed by a lock nut 55. Further, a spacer 56 is fitted to the tip of the piston rod 22 in contact with the rod-side bracket 54, and a lower spring receiving stopper 57 is supported by the spacer 56, and the lower spring receiving stopper 57 is supported by the lower spring receiving stopper 57. 52B is fitted. The suspension spring 20 is interposed between the upper spring receiver 52A and the lower spring receiver 52B.
[0026]
Note that reference numeral 34 in FIG. 2 denotes a rebound rubber, which is attached to the rod guide 24 together with the spacer 35. When the hydraulic shock absorber 19 is fully extended, the valve stopper 28 comes into contact with the rebound rubber 34, and the movement of the piston 23 is restricted to the solid line position in FIG. Reference numeral 36 denotes a cap attached to the opening end of the cylinder 21. Mud and the like on the circumferential surface of the piston rod 22 scraped off by the dust seal 38 are discharged from the mud hole 37 of the cap 36. Further, a washer 58 is disposed inside the lower spring receiving stopper 57, and the stopper rubber 59 is supported by this washer 58. The stopper rubber 59 abuts against the cap 36 of the cylinder 21 when the hydraulic shock absorber 19 is compressed most, and the movement of the piston 23 is restricted to the two-dot chain line position in FIG.
[0027]
Now, in the rear cushion unit 18 configured as described above, a cylinder side bracket 60 having an I-shaped cross section is formed integrally with the cylinder 21 at the opening side end of the cylinder 21. As shown in FIG. 4, the cylinder-side bracket 60 is provided with a buffer member 62 baked with a rubber 61 between the inner and outer collars, and an insertion hole 63 is formed in the inner collar. Insertion holes 64 are also formed in the vehicle body frame side bracket 17 of the vehicle body frame 11, and these insertion holes 63 and 64 are provided orthogonal to the axis O of the cushion unit 18. Through bolts 65 as fixing members are inserted into these insertion holes 63 and 64, nuts 66 are screwed together, and the rear cushion unit 18 is attached to the vehicle body frame 11.
[0028]
On the other hand, as shown in FIG. 1, an insertion hole 67 is formed in the triangular link 15a of the swing arm 12 as shown in FIG. The insertion hole 67 is also formed orthogonal to the axis O of the cushion unit 18. As shown in FIG. 2, the rod side bracket 54 is fixed to the tip of the piston rod 22 of the cushion unit 18, and an oval vehicle height adjusting member 68 is detachably attached to the rod side bracket 54. The A single insertion hole 69 perpendicular to the axis O of the cushion unit 18 is formed in the vehicle height adjusting member 68. As shown in FIG. 5, a through bolt 65 is inserted through the insertion hole 67 of the triangular link 15 a and the insertion hole 69 of the vehicle height adjusting member 68, the nut 66 is screwed, and the cushion unit 18 is attached to the swing arm 12. It is done.
[0029]
As shown in FIGS. 6 (A) and 7, the rod side bracket 54 has a U-shaped cross section, and a vehicle height adjusting member 68 is installed facing each of the bifurcated portions 54A and 54B. The vehicle height adjusting member 68 is formed so that its outer shape is symmetrical with respect to the vertical direction L and the horizontal direction W and cannot rotate with respect to the bracket 54. The vertical direction L is the axis of the rear cushion unit 18. It is installed on the rod side bracket 54 so as to coincide with O. Further, the insertion hole 69 of the vehicle height adjusting member 68 has two points when the vehicle height adjusting member 68 is eccentric in the vertical direction L, that is, when the vehicle height adjusting member 68 is installed 180 ° opposite to the vertical direction L. The center-to-center distance M with the insertion hole 69 indicated by a chain line (FIG. 6A) is formed at a position smaller than the value obtained by adding a predetermined value N (FIG. 6B) to the diameter A of the insertion hole 69. Is done. The predetermined value N is the minimum value of the interval between the adjacent outer peripheries of the insertion holes 69 when the two insertion holes 69 are provisionally arranged in the vehicle height adjusting member 68, and is a value determined in terms of strength. The predetermined value N may be set to zero, the center distance M may be calculated, and the insertion hole 69 may be formed.
[0030]
Therefore, as shown by the solid lines in FIGS. 2 and 6A, the vehicle height adjusting member 68 is installed on the rod side bracket 54 so that the insertion hole 69 is closer to the cylinder side bracket 60. By inserting the bolt 65 through the insertion hole 67 of the triangular link 15a, the vehicle height of the motorcycle 10 is adjusted to be low. Further, as shown by a two-dot chain line in FIG. 6A, the vehicle height adjusting member 68 is installed on the rod side bracket 54 so that the insertion hole 69 is on the side away from the cylinder side bracket 60. By inserting the bolt 65 through the insertion hole 67 of the triangular link 15a, the vehicle height of the motorcycle 10 is adjusted high. When the vehicle height adjustment member 68 is turned over in the longitudinal direction L and the vehicle height is lowered, for example, if the stroke of the rear cushion unit 18 remains unchanged, the rear fender on the vehicle body side and the upper surface of the rear wheel 13 The distance or the distance between the bottom of the engine and the road surface is reduced by the vehicle height adjustment. For this reason, when the vehicle height is lowered, the lower spring receiving stopper 57 is turned over, and the protruding portion 57A is arranged as shown in the lower half of FIG. 2, and the stopper rubber 59 is moved to the cylinder 21 side. By doing so, the compression stroke of the hydraulic shock absorber 19 is reduced, and the distance between the rear fender and the upper surface of the rear wheel 13 and the distance between the engine and the road surface can be maintained at appropriate values regardless of the vehicle height adjustment. Since the lower spring receiver 52B is fitted on the outer periphery of the lower spring receiver stopper 57, the initial load of the suspension spring 20 is always set to be constant even if the lower spring receiver stopper 57 is turned over.
[0031]
According to the above embodiment, the vehicle height adjusting member 68 having the insertion hole 69 is installed on the rod side bracket 54 installed at the tip of the piston rod 22 of the rear cushion unit 18. The center-to-center distance M with the insertion hole 69 when the height adjustment member 68 is installed in the direction opposite to the vertical direction L is formed at a position smaller than the value obtained by adding the predetermined value N to the diameter A of the insertion hole 69. Therefore, by installing the vehicle height adjusting member 68 on the bracket 54 in the direction opposite to the vertical direction L, the insertion position of the fixing member such as the through bolt 65 is set to the diameter A of the insertion hole 69 by a predetermined value N. It can be changed within a range of distance M, for example, smaller than the added value. As a result, the vehicle height adjustment amount between the vehicle body frame 11 and the swing arm 12 at the attachment position of the cushion unit 18 (the connection position between the rod side bracket 54 and the triangular link 15a) can be set to a small value. The vehicle height adjustment amount (vehicle height adjustment amount) can be set to a small value, and the vehicle height adjustment amount can be accommodated.
[0032]
For example, when the diameter A of the through bolt 65 and the insertion hole 69 is 10 mm, if the predetermined value N is zero, in the above embodiment, the center distance M can be set to 10 mm or less. The vehicle height adjustment amount at the mounting portion can be set in the entire range of 6.7 to 16 mm. As a result, the vehicle height adjustment amount at the axle 14 attachment portion of the rear wheel 13 can be adjusted in the entire range of 20 to 40 mm, and a small value, for example, a vehicle height adjustment amount of 20 mm can be secured.
[0033]
FIG. 8 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 4 of a rear cushion unit to which another embodiment of a vehicle height adjusting device for a vehicle according to the present invention is applied. In the present embodiment, the same parts as those of the above embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0034]
In the rear cushion unit 70 in this embodiment, the buffer member 80 in which the rubber 80c is baked between the inner collar 80a and the outer collar 80b is press-fitted into the hole 72a of the cylinder-side bracket 72 having an I-shaped cross section in the cylinder 71. . An insertion hole 80d having a long hole in the axial direction of the cushion unit 18 is formed inside the inner collar 80a. A vehicle height having the same outer shape as the long hole insertion hole 80d is formed in the long hole insertion hole 80d. The adjustment member 73 is detachably fitted. The vehicle height adjusting member 73 is formed with an insertion hole 74 into which a through bolt 65 or the like is inserted in the same manner as in the above embodiment. A through bolt 65 is inserted through the insertion hole 74 of the vehicle height adjusting member 73 and the insertion hole 64 of the frame side bracket 17 of the vehicle body frame 11, and the cushion unit 70 is attached to the vehicle body frame 11.
[0035]
When the vehicle height of the motorcycle 10 is adjusted, the vehicle height adjusting member 73 is installed 180 ° opposite to the vertical direction, and the position of the insertion hole 74 is changed along the vertical direction of the vehicle height adjusting member 73. It is carried out by doing. Therefore, also in this embodiment, since the vehicle height adjustment amount at the mounting portion of the rear cushion unit 70 can be set to a small value, the vehicle height adjustment amount at the axle mounting portion can be set to a small value, and the vehicle height adjustment amount can be reduced. Can also respond.
[0036]
In the above-described embodiments, the vehicle height adjusting members 68 and 73 are installed on the rod side bracket 54 and the cylinder side bracket 72 of the rear cushion units 18 and 70. As shown by the two-dot chain line in FIG. 4, the vehicle body frame side bracket 17 having a U-shaped section, the bracket having an I-shaped section (not shown) installed directly on the swing arm 12, The adjusting members 68 and 73 may be installed such that the vertical direction thereof coincides with the axis of the rear cushion units 18 and 70.
[0037]
In the above embodiments, the case of the rear cushion units 18 and 70 of the motorcycle has been described. However, the present invention may be applied to a cushion unit of an automobile.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, the vehicle height adjusting device for a vehicle according to the present invention can cope with a small vehicle height adjustment amount.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a part of a motorcycle to which an embodiment of a vehicle height adjusting device for a vehicle according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a side view showing the rear cushion unit of FIG. 1 in a half cross-sectional state.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG. 2;
4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 2;
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line VV in FIG. 2;
6A is an enlarged side view showing the bracket of FIG. 2, and FIG. 6B is a diagram for explaining a predetermined value N. FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line VII-VII in FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 4 of a rear cushion unit to which another embodiment of a vehicle height adjusting device for a vehicle according to the present invention is applied.
FIG. 9 is a side view showing a rear cushion unit of a motorcycle to which a conventional vehicle height adjusting device is applied.
[Explanation of symbols]
10 Motorcycle 11 Body Frame 12 Swing Arm (Axle Support Member)
14 Axle 15a Triangular link 16 Car body frame side bracket 18 Rear cushion unit 19 Hydraulic shock absorber 20 Suspension spring 21 Cylinder 22 Piston rod 54 Rod side bracket 60 Cylinder side bracket 63 Cylinder side bracket insertion hole 64 Frame side bracket insertion hole 65 Through bolt 67 Triangular link insertion hole 68 Vehicle height adjustment member 69 Vehicle height adjustment member insertion hole 70 Rear cushion unit 72 Cylinder side bracket 73 Vehicle height adjustment member 74 Vehicle height adjustment member insertion hole M Distance between centers of insertion holes A Diameter of insertion hole N Predetermined value O Shaft center of rear cushion unit

Claims

車軸を支持する車軸支持部材と車体フレームとの間にブラケットを介してクッションユニットが配置され、
上記ブラケットには、挿通孔が形成され、この挿通孔にボルト等の固定部材を挿通して上記クッションユニットが取り付けられる車両の車高調整装置において、
上記クッションユニットの一端部と、このクッションユニットの他端部と、上記車軸支持部材と、上記車体フレームとの少なくとも一つの上記ブラケットに、挿通孔を備えた車高調整部材が上下方向をクッションユニットの軸線方向に一致させて着脱自在に設置され、
この車高調整部材はブラケットに対して上下方向反対向きに設置でき、かつ、この車高調整部材に形成した挿通孔は該車高調整部材をブラケットに対して上下方向反対向きに設置したときに、元の挿通孔との中心間距離が、この挿通孔の直径に所定値を加算した値より小となる位置に形成され、
上記所定値は、車高調整部材に２つの挿通孔が仮に並設されたとき、これらの挿通孔の隣接する外周間隔の強度上定められる最小値であることを特徴とする車両の車高調整装置。A cushion unit is disposed between the axle support member that supports the axle and the vehicle body frame via a bracket,
To the bracket is formed inserted through holes in the vehicle height adjusting device for a vehicle that is mounted above the cushion unit by inserting the fixing members such as bolts to the insertion hole,
A vehicle height adjusting member provided with an insertion hole in at least one bracket of one end of the cushion unit, the other end of the cushion unit, the axle support member, and the body frame is a cushion unit in the vertical direction. It is installed detachably in line with the axial direction of
The vehicle height adjusting member can be placed vertically opposite direction to the bracket, and, when the vehicle height adjusting member formed was insertion hole installed in the vertical direction opposite the vehicle height adjusting member relative to the bracket In addition, the center-to-center distance with the original insertion hole is formed at a position that is smaller than a value obtained by adding a predetermined value to the diameter of the insertion hole,
The vehicle height adjustment of the vehicle is characterized in that the predetermined value is a minimum value determined in terms of the strength of an outer circumferential interval adjacent to these insertion holes when two insertion holes are provided in parallel in the vehicle height adjustment member. apparatus.

上記所定値が零である請求項１に記載の車両の車高調整装置。The vehicle height adjusting device according to claim 1, wherein the predetermined value is zero.

車高調整部材が設置されるブラケットは断面コ字形状に形成され、このブラケットの２又部のそれぞれに上記車高調整部材が対向して設けられた請求項１又は２に記載の車両の車高調整装置。The vehicle according to claim 1 or 2, wherein a bracket on which the vehicle height adjusting member is installed is formed in a U-shaped cross section, and the vehicle height adjusting member is provided opposite to each of two portions of the bracket. High adjustment device.

車高調整部材が設置されるブラケットは、断面Ｉ字形状に形成された請求項１又は２に記載の車両の車高調整装置。The vehicle height adjusting device for a vehicle according to claim 1 or 2, wherein the bracket on which the vehicle height adjusting member is installed has an I-shaped cross section.

クッションユニットは、油圧緩衝器のシリンダからピストンロッドが突設され、これらのシリンダ及びピストンロッド間に懸架スプリングが配置されて構成され、
上記シリンダの端部及び上記ピストンロッドの先端部にブラケットが配置され、このうち上記ピストンロッドの先端部の断面コ字形状の上記ブラケットに車高調整部材が設置された請求項１〜３のいずれか一に記載の車両の車高調整装置。The cushion unit is configured such that a piston rod protrudes from a cylinder of the hydraulic shock absorber, and a suspension spring is disposed between the cylinder and the piston rod.
4. The bracket according to claim 1, wherein a bracket is disposed at an end of the cylinder and a tip of the piston rod, and a vehicle height adjusting member is installed on the bracket having a U-shaped cross section at the tip of the piston rod. The vehicle height adjusting device for a vehicle according to claim 1.

車高調整部材には単一の、又は車高調整部材の長手方向に並列して複数個の挿通孔が形成された請求項１〜５のいずれか一に記載の車両の車高調整装置。The vehicle height adjusting device according to any one of claims 1 to 5, wherein the vehicle height adjusting member has a single or a plurality of insertion holes formed in parallel with the longitudinal direction of the vehicle height adjusting member.