JP3613431B2 - 印刷装置及び印刷制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び印刷制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタなどの印刷装置においては、印刷動作に際して各種の印刷条件の設定が行われる。そして、ユーザ(オペレータ)は印刷動作に先立って、その印刷条件の設定内容が適切なものであるか否かを確認する場合がある。
【0003】
一般に、印刷条件の設定内容の一覧を確認する場合、操作パネルのキー入力、またはコマンドの指定により、その設定内容の一覧を用紙に印刷していた。ユーザはその印刷物から印刷条件の設定内容を把握することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来、印刷条件の設定内容を確認するためには、操作パネルのキー入力、またはコマンドの指定により、その設定内容の一覧を印刷していた。
【0005】
しかしこの場合、通常の印刷に供される以外に用紙を消費することになり、印刷する内容によっては、複数ページ分印刷しなければならないため、用紙の消費量も無視できないものとなる。これは近年のオフィスでのペーパーレス化に逆行することとなり、好ましいことではない。
また、上記の問題を解決するために、印刷装置の表示部のサイズを拡大して、印刷条件の設定内容を表示することも公知となっている。
【0006】
しかし、その設定項目数によっては、全ての設定内容を一画面で確認する(一覧表示させる)ことができなかった。そのため、全ての設定内容を確認するためには、画面を切り替える(スクロールする)操作が必要となり、確認できるまで多くの手間と時間を要した。また、表示部のサイズを拡大することはコスト高にもつながるという問題がある。
【0007】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、用紙上でなくても印刷条件の設定内容を一覧することができる印刷装置及び印刷制御プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置において、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があった場合、その印刷条件の設定内容を用紙に印刷せず、ホストに出力する制御手段を備えたことをことを特徴とするものである。
【0009】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、制御手段は、印刷条件の設定内容をホストに出力するに際し、ホスト側が受信不可の状態の場合、ホストに出力せず、用紙に印刷する制御を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、制御手段は、ホスト側に出力せず用紙に印刷する場合、その旨を表示部にメッセージ表示する制御を行うことを特徴とするものである。
【0011】
また請求項4記載の発明は、操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置が有するコンピュータの制御プログラムが記録された記録媒体において、コンピュータに、印刷条件の設定内容の一覧印刷指定があるか否かを判断させる第1の手順、ホスト側が受信可能か否かを判断する第2の手順、ホスト側が受信不可の場合、用紙に印刷条件の設定内容を印刷させる第3の手順、ホスト側が受信可能の場合、ホスト側に印刷条件の設定内容を出力する第4の手順を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0012】
また請求項5記載の発明は、操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置が有するコンピュータの制御プログラムが記録された記録媒体において、コンピュータに、印刷条件の設定内容の一覧印刷指定があるか否かを判断させる第1の手順、ホスト側が受信可能か否かを判断する第2の手順、ホスト側が受信不可の場合、用紙に印刷条件の設定内容を印刷させる第3の手順、用紙に印刷条件の設定内容を出力した旨をメッセージとして表示部に表示する第4の手順、ホスト側が受信可能の場合、ホスト側に印刷条件の設定内容を出力する第5の手順を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は印刷装置の全体ブロック図である。
この印刷装置は、CPU1、印刷部2、操作パネル3、ファームウェア(ROM)4、ワークメモリ(RAM)5、ホストI/F6が内部バス7で接続されることで構成され、ホストI/F6を介して図示しないホストコンピュータと接続されている。
【0014】
CPU1は、ホストI/F6を通してホストコンピュータから制御コードを受け取り、ROM4に格納されたプログラムに従って動作する。また、印刷部2からの信号処理、及び印刷部2へのビデオ信号の送受信を行う。
【0015】
印刷部2は、ビデオ信号及び制御信号により、例えば電子写真方式の場合、感光体上に静電潜像を作って現像し、用紙にトナー像を転写して定着することで、画像を形成する(印刷する)。
【0016】
このような構成において、ホストI/F6を通してホストコンピュータから送られてきたデータは、CPU1により、印字データ及び印字制御データ(SP,CR,LF,HT,VT・・・等)とその他に分けられ、印字データ及び印字制御データはRAM5内のバッファに記憶される。
ホストコンピュータからの印刷命令があったとき、またはホストコンピュータから受け取ったデータが1ページ分を越えたとき、印刷部2において印刷が行われる。
【0017】
本発明は、操作パネル3またはコマンドにより、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があった場合、ホストが受信可能であれば、印刷条件の設定内容をホストに出力するものである。
【0018】
図2は各設定項目の出力用文字列記憶メモリに格納された出力用文字列を示す図である。
記憶メモリ4−1の各番地には、図2に示すような各設定項目の出力用文字列が格納されている。
【0019】
図3は印刷条件設定内容格納メモリに格納された印刷条件設定内容を示す図である。
格納メモリ5−1の各番地には、図3に示すような印刷条件設定内容が格納されている。
【0020】
図4は出力用文字列格納メモリに格納された出力用文字列を示す図である。
格納メモリ5−2には、図4に示すように、ホストに出力する印刷条件の設定内容の文字列が格納されている。
【0021】
図5は第1の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
まず、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があるか否か判断する(S1)。指定がある場合は(S1でY)、印刷条件の設定項目数nになるまで順に(S2、S3、S4でY、S5)、以下のステップS6乃至S10の処理を行う。
【0022】
出力用文字列記憶メモリ4−1から設定項目の文字列を読み出す(S6)。そして読み出した文字列のデータを出力用文字列格納メモリ5−2に格納する(S7)。
次に、印刷条件設定内容格納メモリ5−1から設定項目の設定内容を読み出す(S8)。次に、読み出した設定内容を出力用文字列のデータに変換する(S9)。
最後に変換した出力用文字列のデータを出力用文字列格納メモリ5−2に格納する(S10)。
【0023】
設定項目の全てについて上記の処理を行った後(S4でN)、出力用文字列格納メモリ5−2に格納された文字列のデータをホストに出力する(S11)。
【0024】
図6は印刷条件の設定内容一覧印刷の一例を示す図である。
ホスト側が受信不可の状態の場合、ホストに出力せず、従来通り用紙に出力する。
図7は第2の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
【0025】
まず、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があるか否か判断する(S21)。指定がある場合は(S21でY)、ホスト側が受信可能であるか否か判断する(S22)。ホスト側が受信不可であれば(S22でN)、通常通り用紙に印刷する(S23;図6参照)。
【0026】
ホスト側が受信できる状態であれば(S22でY)、図5のA部の処理が行われる(S24)。即ち、最終的に出力用文字列格納メモリ5−2に格納された文字列のデータがホストに出力される。
【0027】
図8は操作パネルの表示部へのメッセージ表示の一例を示す図である。
ホストに出力せず、用紙に印刷したことをメッセッージとして操作パネル3の表示部に表示する。図8の例では、「印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷しました。」とメッセージ表示している。
【0028】
図9は第3の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
まず、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があるか否か判断する(S31)。指定がある場合は(S31でY)、ホスト側が受信可能であるか否か判断する(S32)。ホスト側が受信不可であれば(S32でN)、通常通り用紙に印刷する(S33;図6参照)。そして、用紙に出力したことをメッセージとして操作パネル3の表示部に表示する(S34;図8参照)。
【0029】
ホスト側が受信できる状態であれば(S32でY)、図5のA部の処理が行われる(S35)。即ち、最終的に出力用文字列格納メモリ5−2に格納された文字列のデータがホストに出力される。
【0030】
本実施の形態の印刷装置は、CPU1、印刷部2、操作パネル3、ファームウェア(ROM)4、ワークメモリ(RAM)5、ホストI/F6が内部バス7で接続されることで構成され、ホストI/F6を介して図示しないホストコンピュータと接続されている。
【0031】
そしてCPU1は、印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があった場合、その印刷条件の設定内容を用紙に印刷せずホストに出力する。また、CPU1は、印刷条件の設定内容をホストに出力するに際し、ホスト側が受信不可の状態の場合、ホストに出力せず用紙に印刷する。
さらに、CPU1は、ホスト側に出力せず用紙に印刷する場合、その旨を表示部にメッセージ表示する。
従って、用紙の消費を最小限に抑えつつ、現在の印刷条件の設定内容を一覧することができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、印刷条件の設定内容を確認する場合、その内容をホストに出力することにより、CRT上でその設定内容の一覧を一目で確認することができる。また、従来のように、用紙に印刷しなくて済むので、印刷する処理の手間及び時間を省くことができる。また、用紙を無駄に使用しなくて済む。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、ホスト側が受信不可の状態で印刷条件の設定内容をホストに出力できない場合は、その内容を用紙に印刷することにより、確認することができる。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、用紙に印刷したことをメッセージとして表示部に表示することにより、ホストに出力できず用紙に印刷したことをユーザに迅速に知らせることができる。
【0035】
請求項4及び請求項5記載の発明によれば、印刷条件の設定内容をホストに出力するためのプログラムが記録された記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の全体ブロック図である。
【図2】各設定項目の出力用文字列記憶メモリに格納された出力用文字列を示す図である。
【図3】印刷条件設定内容格納メモリに格納された印刷条件設定内容を示す図である。
【図4】出力用文字列格納メモリに格納された出力用文字列を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
【図6】印刷条件の設定内容一覧印刷の一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
【図8】操作パネルの表示部へのメッセージ表示の一例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す印刷条件の設定内容出力処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 印刷部
3 操作パネル
4 ROM
4−1 記憶メモリ
5 RAM
5−1、5−2 格納メモリ
6 ホストI/F
7 内部バス
Claims (5)
- 操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置において、
印刷条件の設定内容の一覧印刷の指定があった場合、その印刷条件の設定内容を用紙に印刷せず、ホストに出力する制御手段を備えたことをことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1記載において、
制御手段は、印刷条件の設定内容をホストに出力するに際し、ホスト側が受信不可の状態の場合、ホストに出力せず、用紙に印刷する制御を行うことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2記載において、
制御手段は、ホスト側に出力せず用紙に印刷する場合、その旨を表示部にメッセージ表示する制御を行うことを特徴とする印刷装置。 - 操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置が有するコンピュータの制御プログラムが記録された記録媒体において、
コンピュータに、
印刷条件の設定内容の一覧印刷指定があるか否かを判断させる第1の手順、
ホスト側が受信可能か否かを判断する第2の手順、
ホスト側が受信不可の場合、用紙に印刷条件の設定内容を印刷させる第3の手順、
ホスト側が受信可能の場合、ホスト側に印刷条件の設定内容を出力する第4の手順、
を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。 - 操作パネルのキー上の指定またはコマンドの指定により、現在の印刷条件の設定内容の一覧を用紙に印刷することが可能な印刷装置が有するコンピュータの制御プログラムが記録された記録媒体において、
コンピュータに、
印刷条件の設定内容の一覧印刷指定があるか否かを判断させる第1の手順、
ホスト側が受信可能か否かを判断する第2の手順、
ホスト側が受信不可の場合、用紙に印刷条件の設定内容を印刷させる第3の手順、
用紙に印刷条件の設定内容を出力した旨をメッセージとして表示部に表示する第4の手順、
ホスト側が受信可能の場合、ホスト側に印刷条件の設定内容を出力する第5の手順、
を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27212897A JP3613431B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 印刷装置及び印刷制御プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1195951A JPH1195951A (ja) | 1999-04-09 |
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