JP3613288B2 - 露光装置用のクリーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば半導体素子、液晶表示素子等をフォトリソグラフィ技術を用いて製造する際に使用される投影露光装置に備えられ、感光性の基板を保持するウエハホルダ等の基板保持部材の表面の清掃を行う装置に適用して好適な露光装置用のクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する場合に、レチクル(又はフォトマスク等)のパターン像を投影光学系を介してウエハステージ上のウエハに露光する投影露光装置が使用されている。斯かる従来の投影露光装置ではウエハを平坦な状態で動かないように保持するために、ウエハステージ上に取り付けられたウエハホルダによりウエハを吸着して保持している。
【0003】
しかしながら、ウエハを保持するウエハホルダとウエハとの間に塵又はゴミ等の異物が存在する状態でウエハを吸着すると、その異物によりウエハの露光面の平面度が悪化する。その露光面の変面度の悪化は、ウエハの各ショット領域の位置ずれ誤差やフォーカス誤差の要因となり、LSI等を製造する際の歩留りを悪化させる大きな要因になっていた。そのため、従来は一般に一定の間隔で露光工程を停止して、ウエハホルダを作業者の手が届く位置に移動させて、砥石や無塵布を用いて作業者が手を動かしてウエハホルダ全体を拭いていた。
【0004】
それに対して、清掃作業を効率化するため、本出願人は特願平4−230069号、及び特願平5−216570号において、砥石等のクリーニング部材を用いて自動的にウエハホルダを清掃する技術や、ウエハのフォーカス位置(投影光学系の光軸方向の位置)を検出するためのフォーカス位置検出手段を用いて、前回のショット領域のフォーカス位置と今回のショット領域のフォーカス位置との比較により異物の有無の判定を行う技術や、そのフォーカス位置検出手段の検出結果を演算処理して、ウエハホルダの表面上で清掃の必要な領域を求め、その清掃が必要な領域を重点的に清掃する技術等を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ウエハホルダ表面上の微小な異物は、各種の例えばファンデルワールス力、化学的結合力、静電気による結合力等によって強固に付着しているため、前述の新しい技術を用いても十分に除去することは困難であるという不都合があった。これは、ウエハホルダを無塵布や砥石等で拭き上げても、一度剥離したレジストや塵埃が再度他の領域に付着して、ウエハホルダ上にそのまま残存してしまうことにもよる。その他に、一度剥離したレジストや塵埃がウエハホルダ上の真空吸着溝や真空吸着穴に入り込み、ウエハホルダのバキュームオフ(吸着解除)のタイミング時に、それらのレジスト等が再度ウエハホルダの表面上に吹き上げて再汚染が生じてしまうこともあった。このような状態にあるレジストや塵埃は、従来の技術では完全な除去が困難であった。
【0006】
更に、ウエハホルダの表面が各種のフォトレジスト等による影響で親水性では無くなっているために、無塵布等ではレジスト等を剥離して除去することが困難であった。従って、頻繁に砥石等の高硬度の研磨材を使用して自動的に、あるいは手動で清掃していたために、その研磨材によりウエハホルダ自身の表面を損傷する場合があった。
【0007】
また、ウエハホルダには通常ウエハの受け渡し部(上下移動するピン等)が設けられているが、その上に付着したフォトレジストや塵埃が、その受け渡し部の強度の問題や位置の違い等の問題により除去できなかったため、その受け渡し部上に付着した残存レジストや塵埃が、ウエハの受け渡し時にウエハホルダまで移動することがあった。そのため、ウエハホルダを何度清掃しても良い結果の得られない場合があり、更に、残存レジスト等が当該ウエハホルダのみならずその周囲の装置(ステージ等)までも汚染することがあるという不都合があった。
【0008】
本発明は斯かる点に鑑み、ウエハホルダ(基板保持部材)の表面に付着した種々の異物を自動的に容易に除去できる露光装置用のクリーニング装置を提供することを目的とする。
更に本発明は、種々の異物を容易に除去できると共に、一度剥離された異物が再びウエハホルダの他の領域に付着して残存することのない露光装置用のクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、ウエハホルダの表面が親水性ではなくなっている場合でも、そのウエハホルダを損傷することなくその表面の異物を除去できる露光装置用のクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の露光装置用のクリーニング装置は、例えば図1及び図3に示すように、マスクパターンを基板保持部材(9)上に保持された感光性の基板(10)上に露光する露光装置に備えられ、その基板保持部材の表面の清掃を行う装置において、基板保持部材(9)の表面に紫外線を照射する光源(56A)と、基板保持部材(9)の表面から光源(56A)までの空間とその外側の空間とを実質的に遮断する遮蔽部材(24B,36B)と、この遮蔽部材で覆われた基板保持部材(9)の表面近傍の気体を吸引して排気する排気手段(52)と、を有するものである。
【0012】
この場合、光源(56A)から照射される紫外線の照度を検出する照度検出手段(53)と、この照度検出手段により検出された照度に基づいて光源(56A)の発光強度を制御する光源制御手段(44)と、を設けることが望ましい。
更に、基板保持部材(9)の温度を検出する温度検出手段(46)と、この温度検出手段の検出結果に基づいて基板保持部材(9)を冷却する冷却手段(42)と、を設けることが望ましい。
【0013】
また、本発明の第2の露光装置用のクリーニング装置は、例えば図1〜図3に示すように、マスクパターンを基板保持部材(9)上に保持された感光性の基板(10)上に露光する露光装置に備えられ、その基板保持部材の表面の清掃を行う装置において、固形状の第1の清掃部材(33B)と、有機系材料を含む第2の清掃部材(32B)とを基板保持部材(9)の表面に接触させて動かす駆動手段(21)と、基板保持部材(9)の表面に紫外線を照射する光源(56A)と、基板保持部材(9)の表面からその光源までの空間とその外側の空間とを実質的に遮断する遮蔽部材(24B,36B)と、この遮蔽部材で覆われた基板保持部材(9)の表面近傍の気体を吸引して排気する排気手段(52)とを有する照射排気手段(22)と、駆動手段(21)と、照射排気手段(22)とを交互に基板保持部材(9)の表面に装着する切り替え手段(18,19,20A,20B)と、を備えたものである。
【0015】
【作用】
斯かる本発明の第1の露光装置用のクリーニング装置によれば、基板保持部材(9)の表面に紫外線が照射され、その紫外線によりオゾンが発生する。そのため、基板保持部材(9)の真空吸着溝や真空吸着穴等に入り込んだ剥離レジストや有機材料研磨剤等の小片は、紫外線及びオゾンとの相互作用により、二酸化炭素(CO2 )と水蒸気(H2 O)とに分解されて排気される。したがって、基板保持部材(9)の表面を傷つけることなく除去することが可能である。且つ遮蔽部材が設けられているため、その周囲の装置を汚染する危険性を排除できる。
【0016】
更に、基板保持部材(9)に基板の受け渡し部(40)が設けられている場合、紫外線を基板保持部材(9)の表面、及びその受け渡し部(40)の上面全域に照射することにより、それら照射面の全域が親水性化され、その表面上に存在する残存レジスト、塵埃及び有機材料研磨材等の小片が固着し難く(こびりつき難く)なり、且つ除去し易くなる。従って、それらの異物が容易に除去できるようになる。
【0017】
また、照度検出手段(53)の検出結果に応じて光源(56A)の発光強度を制御できる場合には、例えば照度検出手段(53)の検出結果の積算値が所定の値に達するまで光源(56A)を発光させて、積算照射量を制御する。
更に、温度検出手段(46)の検出結果に基づいて基板保持部材(9)を冷却する冷却手段(42,45)を設けた場合には、紫外線の照射により基板保持部材(9)の温度が上昇し過ぎないように、その基板保持部材(9)を冷却する。
【0018】
次に、本発明の第2の露光装置用のクリーニング装置によれば、清掃部材で異物を拭き取る(又は削り取る)駆動手段(21)と、照射排気手段(22)とが設けられているため、種々の異物をそれぞれ効率的に除去できると共に、非接触の照射排気手段(22)の使用により高硬度研磨剤等の第1の清掃部材の使用回数が減少するため、基板保持部材(9)の表面を損傷する危険性が大幅に減少する。また、非接触クリーニングのみを実施することも可能であり、様々な組み合わせで汚染の状況に応じて適切な清掃方法を選択することにより、自動的に容易に基板保持部材(9)を清浄にできる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明による露光装置用のクリーニング装置の一実施例につき図面を参照して説明する。本例は投影露光装置のウエハホルダ用のクリーニング装置に本発明を適用したものである。
図1は、本実施例のクリーニング装置を備えた投影露光装置の要部を示し、この図1において、露光用の照明光のもとで不図示のレチクルのパターンが、投影光学系11を介してウエハ10の各ショット領域に投影露光される。投影光学系11の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内での直交座標系をX軸及びY軸とする。
【0020】
先ず、不図示の防振台上にベース1が設置され、ベース1上に順次Yステージ2、Xステージ4、Zステージ6、回転板7(図2参照)、傾斜板8、及びウエハホルダ9が設置され、ウエハホルダ9上にウエハ10が吸着保持されている。この場合、Yステージ2は駆動モータ3によりY方向に駆動され、Xステージ4は駆動モータ5によりX方向に駆動され、Zステージ6はZ方向にウエハ10の位置決めを行い、回転板7及び傾斜板8によりそれぞれウエハ10の回転角及び傾斜角の補正が行われる。また、Zステージ6上にX軸用の移動鏡12X、及びY軸用の移動鏡12Yが固定され、移動鏡12X及び12Yによりそれぞれ干渉計13X及び13Yからの計測用のレーザビームLBX及びLBYが反射され、干渉計13X及び13YによりそれぞれZステージ6のX座標及びY座標が常時モニタされている。
【0021】
本実施例のウエハホルダ9の表面にも吸着用の複数の溝(不図示)が形成され、これらの溝中の排気孔が真空ポンプ(不図示)に接続されている。また、図2(a)に示すように、Xステージ4の上面に固定されたL字型のガイド37に沿って駆動モータ39によりZ方向に移動できるように、昇降台38が取り付けられ、昇降台38の上面に3本のピン状のウエハ受け渡し部40が植設されている。これら3本のウエハ受け渡し部40は、それぞれウエハホルダ9に設けられた貫通孔に挿通され、ウエハ受け渡し部40は、Z方向に沿ってウエハホルダ9の凸部より低い位置からその凸部より所定幅だけ高い位置までの任意の位置で停止できるようになっている。且つ、ウエハ受け渡し部40の中心部には真空吸着用の排気孔が形成され、これらの排気孔は排気ダクト41を介して不図示の真空ポンプに接続されている。
【0022】
更に、ウエハホルダ9の表面近くにサーミスタ、熱電対等の温度センサ46が埋設され、ウエハホルダ9の底面にウエハホルダ9を冷却するためのフロリナート等の流体(冷却液)を供給する冷却ホース42が接続されている。
図1に戻り、投影光学系11の側面部に投射光学系14及び受光光学系16よりなる斜入射方式の焦点位置検出系が配置されている。その投射光学系14から、投影光学系11の露光中心にあるウエハ10上の計測点に対して、投影光学系11の光軸に斜めにスリット像15が投影され、ウエハ10からの反射光が受光光学系16内でそのスリット像15を再結像している。ウエハ10がZ方向に変位すると、受光光学系16内で再結像されるスリット像の位置が横ずれし、受光光学系16からはその横ずれ量に対応するフォーカス信号が出力される。従って、そのフォーカス信号からウエハ10のその計測点でのフォーカス位置(Z方向の位置)が検出される。本実施例では、Xステージ4、及びYステージ2を駆動して、その焦点位置検出系によりウエハ10の全面でのフォーカス位置の分布を計測することにより、ウエハ10の表面の平面度(フラットネス)を計測する。
【0023】
次に、投影露光装置のベース1の手前側にクリーニング装置17が配置されている。このクリーニング装置17において、ベース1に近接してZ軸駆動部18が設置され、Z軸駆動部18上にZ方向に移動自在に上下移動軸19が設けられ、上下移動軸19の回りに回転自在に、且つ所望の回転角で固定できるように2つの回転アーム20A及び20Bが取り付けられている。上下移動軸19のZ方向の移動量と、回転アーム20A及び20Bの回転角とは制御部43により制御される。
【0024】
その一方の回転アーム20Aの先端部の底面にスクラブユニット21が固定され、他方の回転アーム20Bの先端部の底面に紫外線を照射するための照射ユニット22が固定されている。この場合、ウエハホルダ9からウエハ10を取り出して、例えばXステージ4を+X方向に移動し、Yステージ2を−Y方向に移動した状態で、上下移動軸19を下方にスライドさせることにより、ウエハホルダ9上にスクラブユニット21を装着できるようになっている。その後、上下駆動軸19を上方にスライドさせて、回転アーム20Aを時計方向に回転させた後、回転アーム20Bを時計方向に回転させて上下移動軸19を下方にスライドさせることにより、ウエハホルダ9上に照射ユニット22を装着できるようになっている。即ち、本実施例では、上下移動軸19、及び回転アーム20A,20Bの動作により、スクラブユニット21及び照射ユニット22の何れかをウエハホルダ9上に装着できるようになっている。また、その際の圧接力は上下移動軸19のZ方向の位置により調整できる。なお、図1の例では回転アーム20A及び20Bは回転及び上下動ができるのみであるが、回転アーム20A,20Bの途中にスライド機構を設け、回転アーム20A,20Bが更に半径方向に進退できるようにしてもよい。
【0025】
次に、図2を参照してスクラブユニット21の構成につき詳細に説明する。図2(a)は、ウエハホルダ9上にスクラブユニット21を装着した状態を示す断面図、図2(b)は図2(a)のAA線に沿う底面図である。図2(a)において、回転アーム20Aの底部に上フレーム23がねじ止めされ、上フレーム23を覆うように遮蔽カバー24Aが取り付けられている。また、回転アーム20Aの先端上部に駆動モータ26が固定され、駆動モータ26の駆動軸に歯車27Aが嵌着され、歯車27Aに3個の歯車(図2(a)では2個の歯車27B,27Cのみが現れている)が噛合し、これらの歯車は遊星歯車方式で駆動される。なお、駆動方式はベルト方式や遊星ローラ方式等で代替可能である。
【0026】
その歯車27A、及び他の3個の歯車の底面側にベアリング29A等を介して中フレーム30が固定され、中フレーム30の底面に下フレーム34が固定され、下フレーム34の底面側から歯車27A〜27C、及び他の不図示の歯車の軸にそれぞれ駆動ローラ28A〜28C、及び不図示の駆動ローラが結合されている。そして、駆動ローラ28Aの底面に、図2(b)に示すようにそれぞれ面形状が四分円状の板状の有機材料研磨材32A,32D、及び高硬度研磨材33A,33Cが全体として円板となるように固着され、駆動ローラ28B及び28Cの底面にそれぞれ円板状の有機材料研磨材32B及び32Cが固着され、不図示の駆動ローラの底面に円板状の高硬度研磨材33Bが固着されている。その有機材料研磨材32A〜32Dとしては、ポリビニルアルコール(PVA)のブラシ、ナイロンのブラシ、又はスポンジ等が使用できる。一方、高硬度研磨材33A〜33Cとしては砥石等が使用できる。
【0027】
それら有機材料研磨材32A〜32D、及び高硬度研磨材33A〜33Cは並列にウエハホルダ9の凸部の表面に圧接されている。この際に、ウエハ受け渡し部40の先端もウエハホルダ9の凸部の表面と同じ高さに設定され、ウエハ受け渡し部40の先端の清掃もできるようになっている。
また、歯車27Cと中フレーム30との間に歪ゲージ、半導体圧力センサ等の圧力センサ31が配置され、圧力センサ31によりそれら研磨材32A〜32D、及び33A〜33Cからウエハホルダ9の凸部、及びウエハ受け渡し部40の表面に対する圧接力が検出され、検出信号が図1の制御部43に供給されている。制御部43は、圧力センサ31の検出信号が所定の圧接力に対応するレベルになるように、上下移動軸19の位置を調整する。
【0028】
更に、遮蔽カバー24Aの外側に下フレーム34の側面に対抗するように遮蔽フード36Aが取り付けられ、遮蔽フード36Aには傾斜板8と遮蔽フード36Aとの間の圧接力を検出する圧力センサ35Aが設置され、この圧力センサ35Aの検出信号も図1の制御部43に供給されている。この場合、研磨材32A〜32D、及び33A〜33Cがウエハホルダ9の凸部の表面に所定の圧接力で圧接されている状態で、遮蔽フード36Aが所定の別の圧接力で傾斜板8に圧接されるようになっている。これにより、ウエハホルダ9の清掃時に遮蔽カバー24、及び遮蔽フード36Aの内部が密閉される。なお、図1の制御部43は、圧力センサ35Aの検出出力に応じてスクラブユニット21を上下動することも可能である。
【0029】
また、上フレーム23の上部の排気孔は、排気ダクト25を介して不図示の吸引装置に接続され、排気ダクト25を介して、遮蔽カバー24、及び遮蔽フード36A内で発生する異物、塵埃等は総て吸引されるようになっている。更に、排気ダクト25には排気圧力センサ(不図示)が接続され、この排気圧力センサにより排気の監視が行われている。なお、排気圧力センサは排気流速センサにより代替可能である。
【0030】
本実施例において、図2(a)の駆動モータ26を回転させることにより、図2(b)に示すように有機材料研磨材32A,32D及び高硬度研磨材33A,33Cよりなる円板が時計方向に回転し、それによって有機材料研磨材32B、有機材料研磨材32C、及び高硬度研磨材33Bがそれぞれ反時計方向に回転し、且つこれら有機材料研磨材32B、有機材料研磨材32C、及び高硬度研磨材33Bは同期して下フレーム34の輪帯状の開口中をθ方向に回転する。これにより、ウエハホルダ9の全面が有機材料研磨材、及び高硬度研磨材により交互に清掃される。また、この際に発生する異物、塵埃等は総て排気ダクト25を介して吸引される。従って、種々の異物が効率的にほぼ完全にウエハホルダ9の凸部、及びウエハ受け渡し部40の表面から落とされると共に、落とされた異物は外部に排出されて再付着することがない。
【0031】
次に、図3及び図4を参照して照射ユニット22の構成につき詳細に説明する。図3は、ウエハホルダ9上に照射ユニット22を装着し、且つウエハ受け渡し部40の先端の高さをウエハホルダ9の凸部の高さに合わせた状態を示す断面図であり、図4は図3に対してウエハ受け渡し部40をZ方向に上昇させた状態を示す断面図である。
【0032】
図3において、回転アーム20Bの底面にフレーム51がねじ止めされ、フレーム51の側面に遮蔽カバー24Bが取り付けられ、遮蔽カバー24Bの内側に固定されたランプ保持金具55に4個の紫外線ランプ56A,56B(他の2個は図3の紙面に垂直な方向に配置されている)が保持されている。遮蔽カバー24Bと紫外線ランプ56A,56Bとの間に紫外線を下方に反射する反射板54が配置され、反射板54内の開口を介してフレーム51中にフォトダイオード等からなる紫外線光量センサ53が設けられている。紫外線光量センサ53での照度に対応した検出信号が電源部44に供給され、電源部44はその照度が所定値になるように紫外線ランプ56A,56Bに電力を供給する。
【0033】
また、遮蔽カバー24Bから傾斜板8までを覆うように遮蔽フード36Bが設けられ、遮蔽フード36Bの表面に圧接力を検出するための圧力センサ35Bが取り付けられ、圧力センサ35Bの検出信号も図1の制御部43に供給されている。制御部43は、その圧力センサ35Bからの検出信号に基づいて、遮蔽フード36Bから傾斜板8に対する圧接力が予め定められた圧接力になるように、上下移動軸19の位置を調整する。
【0034】
図3において、紫外線ランプ56A,56Bが点灯されると、その紫外線の照射領域でオゾン(O)、二酸化炭素(CO )や水蒸気(H O)が発生するが、これらの拡散は遮蔽カバー24B、及び遮蔽フード36Bにより防止される。更に、フレーム51の中央部、及び回転アーム20Bを貫通する孔に排気ダクト52を介して吸引ポンプ(不図示)が連結され、遮蔽カバー24B、及び遮蔽フード36B内で発生する気体等はその排気ダクト52を介して外部に排出されるようになっている。
【0035】
更に、ウエハホルダ9内の温度センサ46の検出信号が冷却装置45に供給され、冷却装置45は、ウエハホルダ9の温度が許容値を超えた場合には、冷却ホース42を介して冷却液をウエハホルダ9の底面に供給する。これにより、紫外線照射によるウエハホルダ9の温度上昇が防止される。
なお、図2のスクラブユニット21では、ウエハ受け渡し部40の先端の清掃を行うことはできたが、その側面の清掃を行うのは困難であった。それに対して、本例の照射ユニット22では、図4に示すように、ウエハ受け渡し部40の先端部をウエハホルダ9の上面より高さHだけ突き出して保持することにより、ウエハ受け渡し部40の上面(吸着面)のみならず、側面にも紫外線を照射できるようになっている。これにより、ウエハ受け渡し部40の側面の異物をも除去できる。
【0036】
次に、本実施例において投影露光装置のウエハホルダ9及びウエハ受け渡し部40の上面の清掃を行う場合の動作の一例につき図7及び図8のフローチャートを参照して説明する。本フローチャートは投影露光装置が紫外線の照射ユニット22及びスクラブユニット21の両方を備えている場合で、両ユニットを切り換えて使用する場合の動作を示す。
【0037】
まず、図7のステップ101において、ウエハローダ系(不図示)から図1のウエハホルダ9上に突き出したウエハ受け渡し部40(図4参照)に露光対象のウエハ10が渡された後、そのウエハ受け渡し部40が下降してウエハホルダ9上にウエハ10が真空吸着される。その後、Yステージ2及びXステージ4を介してウエハ10を2次元的に移動させながら、投射光学系14及び受光光学系16よりなる焦点位置検出系を介してウエハ10のフラットネス(平面度)を測定する。次のステップ102において、そのフラットネスの測定結果が予め決められた許容値内であれば、ステップ103に移行してそのウエハ10に対する露光シーケンスが継続される。
【0038】
しかし、そのフラットネスの計測結果が許容値を超えた場合にはステップ104に移行し、本例の投影露光装置が自動清掃モードに設定されているか否かを判断する。仮に、自動清掃モードに設定されていない場合はステップ112に移行して、フラットネスが許容値を超えたという警告表示を行った後に、ステップ113で予めホストコンピュータに記憶されている処理、又はオペレータコールによりオペレータに指示された処理を実行し、その後のステップ114で露光を終了する。
【0039】
一方、ステップ104で自動清掃モードに設定されている場合は、ウエハホルダ9の過度の清掃による損傷を防止するために用意されている清掃設定回数パラメータの値をステップ105で評価する。既に清掃設定回数パラメータの値が所定の設定値までカウントアップされている場合は、ステップ112に移行して警告表示を行った後に、ステップ113へ進む。清掃設定回数パラメータの値が設定値以下である場合は、ステップ106にて同じウエハ10を用いてフラットネスの再計測を行う。再計測された結果が許容値内となった場合はステップ102に処理が移り、それ以後のシーケンスは前述の通りとなる。
【0040】
しかし、再測定結果が許容値を再度逸脱した場合は、ステップ107に移行して測定されたウエハ10をアンロードカセット(不図示)に収納し、次にステップ108において、スクラブユニット21がウエハホルダ9上に自動的に装着される。即ち、Xステージ4、Yステージ2はそれぞれ清掃位置に移動し、スクラブユニット21の回転アーム20Aがウエハホルダ9の方向に回転した後、上下移動軸19と共にスクラブユニット21はウエハホルダ9側に垂直下方へ移動して図2(a)のような状態となる。
【0041】
なお、露光時には、スクラブユニット21及び紫外線の照射ユニット22は図1に示す如く、Xステージ4、及びYステージ2の移動ストローク範囲外で待機しており、露光動作を一切妨げないようになっている。
図2(a)のようにスクラブユニット21が装着された後、ステップ109において、図2(b)に示す高硬度研磨材33A〜33Cと有機材料研磨材32A〜32Dのウエハホルダ9に対する圧接力を圧力センサ31で検出し、かつ遮蔽フード36Aの傾斜板8に対する圧接力を圧力センサ35Aで検出する。この検出結果のどちらか一方でも、予め決められた圧接力に所定の許容範囲内で合致しない判定された場合は、ステップ112に移行して警告等の処理が行われる。
【0042】
両方の圧接力共に設定圧接力に合致した場合は、更に排気ダクト25による排気が正常であるかどうかが、不図示の排気圧力センサの検出信号により判定される。排気ダクト25による排気は、スクラブユニット21の装着直前から開始されている。排気が正常でない場合にはステップ112に移行してエラー対策が実行され、排気が正常である場合には、ステップ110に移行して、予め設定されたスクラブ設定時間が経過するまでスクラブユニット21の駆動モータ26を回転させて、ウエハホルダ9及びウエハ受け渡し部40の上面のスクラブ(拭き取り、及び削り取り)を行う。この際に、駆動ローラ28A,28B,…は各々自転し、且つ周辺の駆動ローラ28B,28C,…は遊星回転を行うため、高硬度研磨材33A〜33C、及び有機材料研磨材32A〜32Dはウエハホルダ9及びウエハ受け渡し部40の表面を摺動する。スクラブ後、ステップ111において、スクラブユニット21をウエハホルダ9から上方に離脱させ、更に上昇及び回転を行わせることにより、スクラブユニット21を元の待機位置へ移動させる。
【0043】
次に、図8のステップ115において、紫外線の照射ユニット22が自動的にウエハホルダ9上に装着される。前述の通り、図1に示す露光時には照射ユニット22も、Xステージ4、及びYステージ2の移動ストロークの範囲外で待機しており、露光動作を一切妨げない状態を保持している。照射ユニット22の自動装着の方法はスクラブユニット21の場合と同様である。
【0044】
それに続くステップ116では、スクラブユニット21の場合に行うステップ109での排気チェックより詳細な部分排気チェックがソフトウェア的に行われる。これは、以下の化学反応が図3(又は図4)の遮蔽カバー24B及び遮蔽フード36Bの内側で行われるためである。即ち、紫外線ランプ56A,56Bが発光を始めると、本例では波長185nm及び254nmの紫外線が連続発光し、各々の波長は以下の2つの化学反応を連続して引き起こす。但し、以下の式において、hはプランク常数、νは光の周波数であり、hνはその光のエネルギーを表す。
【0045】
【化1】
3O+hν(波長185nm)→2O
【0046】
【化2】
+hν(波長254nm) →O+O
この式で、Oは原子状酸素を示す。これは、遮蔽カバー24B及び遮蔽フード36B内に、オゾン(O)と原子状酸素(O )とが発生することを意味する。
【0047】
同時にウエハホルダ9及びウエハ受け渡し部40上の残存レジスト、並びに有機材料研磨材32A〜32D(18a)の離脱小片は共に有機物であるため、前述の化学反応の他に以下の化学反応を引き起こす。つまり、有機物(炭化水素等)は炭素C、水素H、及び酸素Oの原子より構成されているが、C−H等の結合エネルギーは前述の紫外線のエネルギーhνより小さいため、個々の結合が以下のように切断される。
【0048】
【化3】
C−H+hν(波長254nm及び185nm)→C+H
また、このように切断された炭素原子(C)及び水素原子(H)は前述の化学反応で発生したオゾン(O)及び原子状酸素(O )と結合し、以下のように二酸化炭素(CO)、及び水(HO)が発生する。
【0049】
【化4】
C+2H+O+O → CO+H
以上の化学反応は一般的に知られているが、上述の反応生成物をウエハホルダ9上から排除するために排気ダクト52を介して排気が行われている。万一、排気が十分に(正常に)行われていない場合は、図1のステップ112に移行して警告表示を行い前述の処理が行われる。排気が十分に行われている場合は、ステップ117に移行して紫外線ランプ56A,56Bを点灯させる。この際に供給される電力(電流)は例えば所定の一定の規格電力である。次にステップ118で、紫外線光量センサ53の検出信号をモニタする。
【0050】
その後、紫外線ランプ56A,56Bの照度が正常であるときには、紫外線照射過程は発熱を伴うため、ステップ119で温度センサ46の検出信号に基づいてウエハホルダ9の温度が正常であるかどうかを判定する。この際に、冷却装置45によるウエハホルダ9の冷却は行われているが、それでもウエハホルダ9の温度が設定値より上昇した場合は、冷却装置45の冷却能力を高めて対応する。また、それでもまだ不十分な場合は紫外線ランプ56A,56Bの発光パワーを下げて照射を継続する。このような対策を施しても、仮にウエハホルダ9の温度が高くなり過ぎた場合には、ステップ120で警告表示を行った後に、ステップ122に移行して紫外線ランプ56A,56Bの照射を停止させる。ウエハホルダ9の温度が正常であれば、ステップ121に移行して紫外線の照射時間が終了したかどうかを判定する。
【0051】
本実施例では、予め設定された積算照射エネルギーが得られるように紫外線ランプ56A,56Bの照射時間の制御を行う。一般的に紫外線ランプ(特に低圧水銀灯)は、図5に示すような点灯時間Tに対する照射パワーの変動特性を持ち、供給電力及び照射時間が同じ場合には、初期の時刻tからの積算照射量と、例えば1000時間点灯した後の時刻t1000からの積算照射量とでは全く異なってしまう。そこで、紫外線光量センサ53の検出信号を積分することにより、所望の積算照射量が得られたときに照射時間終了と判定するようにする。
【0052】
具体的に、図6に示すように、時刻tから紫外線ランプの発光を開始すると、その照射量[mW/cm]は曲線57Aのように変化し、時刻t1000から紫外線ランプの発光を開始すると、その照射量は曲線57Bのように変化し、曲線57Bの収束値は曲線57Aの収束値より小さくなっている。従って、所定の積算照射量を得るためには、時刻tから照射する場合には照射時間をT1として、時刻t1000から照射する場合には照射時間をT2(T2>T1)として、曲線57Aの積算面積58Aと曲線57Bの積算面積58Bとを等しくすればよい。この場合、積算面積58A及び58Bは、それぞれ紫外線光量センサ53の検出信号の積分値に所定の係数を乗じて得られる値であるため、どの時点から照射を行う場合でも、紫外線光量センサ53の検出信号の積分値が所定の値になるように照射時間を設定すればよい。
【0053】
所定の積算照射量に達していない場合には、ステップ116に戻り、以下所定の積算照射量が得られるまでステップ116〜119の動作が繰り返される。この際のステップ118では、紫外線光量センサ53の検出信号を使って、紫外線ランプ56A,56Bの不良又は寿命の検出を行っている。即ち、紫外線ランプ56A,56Bが不点灯になるか、又は著しく発光光量が低下して照射時間が長くなり過ぎるような場合には、図1のステップ112へ移行して警告表示を行った後に前述の処理を行う。
【0054】
ステップ121で積算照射量が所定の値に達して、照射時間が終了した場合には、ステップ122で紫外線照射が停止され、次のステップ123で予め設定された時間だけ排気ダクト52を介した排気を続行しながら待機する。これは紫外線ランプ56A,56Bが消灯しても、ウエハホルダ9等が即時には冷却されない場合、及び遮蔽カバー24B、及び遮蔽フード36Bの内側に前述の反応生成物が残存している場合があるためである。
【0055】
照射ユニット22をウエハホルダ9上に装着した状態、即ち紫外線照射位置で設定された時間だけ照射ユニット22を待機させた後、ステップ124において照射ユニット22をウエハホルダ9から上方に離脱させ、更に回転及び上昇させてその照射ユニット22を図1に示す元の待機位置へ移動させる。
次のステップ125において、各種の異常による紫外線照射停止以外の場合、即ち正常に終了した場合には、ステップ126で清掃の状態を投影露光装置本体の制御部に記録し、清掃終了表示を行った後、ステップ101へ再度処理が移ることになる。なお、図7及び図8に示されているシーケンスは、選択可能なシーケンスの内の1つであり、種々の動作の組み合わせをウエハホルダ9やウエハ受け渡し部40の表面の汚染状態に合わせて随時選択することが可能である。例えば、長時間自動清掃モードをオフにしていたため、ウエハホルダ9を清掃していなかった状態が続いた後には、ウエハホルダ9の表面が疎水性表面になっていることが考えられるため、清掃時には最初に照射ユニット22を用いて紫外線照射を行った後で、スクラブユニット21を用いてスクラブ清掃を行うといったシーケンスを選択することが可能である。
【0056】
また、紫外線照射中にウエハ受け渡し部40を上下させて、ウエハホルダ9にあるウエハ受け渡し部40用の開口の内側や、ウエハ受け渡し部40の先端だけでなくその側面に付着した有機物(残存レジストや塵埃)を除去するシーケンスを備えてもよい。
なお、本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
本発明の第1の露光装置用のクリーニング装置によれば、紫外線の照射により異物を二酸化炭素や水蒸気等に分解し、これらの気体を排気するようにしているため、基板保持部材(ウエハホルダ)上の真空吸着溝や真空吸着孔のように研磨剤では清掃できないような場所に入り込んだ残存レジストや塵埃等を容易に除去できる利点がある。
【0060】
同時に、紫外線照射により引き起こされる化学反応により、基板保持部材(ウエハホルダ、ウエハ受け渡し部)の表面が親水性化されるため、残存レジストや塵埃等が固着しにくく(こびりつきにくく)なっている。加えて、付着したレジストや塵埃等が除去し易くなったため、清掃頻度を減少させることが可能となった。
この際に、照度検出手段の検出結果に基づいて光源の発光強度を制御することにより、例えば積算照射量が所定値に達した時点で照射を停止させることができる。また、基板保持部材の温度に基づいてその基板保持部材を冷却する場合には、紫外線照射による基板保持部材の温度上昇を防ぐことができる。
【0061】
更に、本発明の第2の露光装置用のクリーニング装置によれば、複数の清掃部材を摺動させる方式と、紫外線照射による方式とを切り換えて使用できるため、種々の異物を自動的に且つ容易に除去できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリーニング装置の一実施例を備えた投影露光装置の要部を示す斜視図である。
【図2】(a)はウエハホルダ9上にスクラブユニット21を装着した状態を示す断面図、(b)は図2(a)のAA線に沿った底面図である。
【図3】ウエハホルダ9上に紫外線の照射ユニット22を装着し、ウエハ受け渡し部40の高さをウエハホルダ9の高さに合わせた状態を示す断面図である。
【図4】図3の状態からウエハ受け渡し部40の高さをウエハホルダ9より高くした場合を示す拡大断面図である。
【図5】一般的な紫外線ランプの点灯時間に対する照射パワーの変化を示す図である。
【図6】本発明の一実施例における紫外線の照射量の制御方法の説明に供する図である。
【図7】スクラブユニットと紫外線の照射ユニットとを切り換えて清掃を行う場合の動作の一例の前半部を示すフローチャートである。
【図8】スクラブユニットと紫外線の照射ユニットとを切り換えて清掃を行う場合の動作の一例の後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 Yステージ
4 Xステージ
6 Zステージ
7 回転板
8 傾斜板
9 ウエハホルダ
10 ウエハ
11 投影光学系
14 焦点位置検出系の投射光学系
16 焦点位置検出系の受光光学系
17 クリーニング装置
19 上下移動軸
20A,20B 回転アーム
21 スクラブユニット
22 照射ユニット
24A,24B 遮蔽カバー
25,52 排気ダクト
31,35A,35B 圧力センサ
32A〜32D 有機材料研磨材
33A〜33C 高硬度研磨材
36A,36B 遮蔽フード
40 ウエハ受け渡し部
42 冷却ホース
45 冷却装置
46 温度センサ
53 紫外線光量センサ
56A,56B 紫外線ランプ

Claims (4)

  1. マスクパターンを基板保持部材上に保持された感光性の基板上に露光する露光装置に備えられ、前記基板保持部材の表面の清掃を行う装置において、
    前記基板保持部材の表面に紫外線を照射する光源と、
    前記基板保持部材の表面から前記光源までの空間とその外側の空間とを実質的に遮断する遮蔽部材と、
    該遮蔽部材で覆われた前記基板保持部材の表面近傍の気体を吸引して排気する排気手段と、を有することを特徴とする露光装置用のクリーニング装置。
  2. 前記光源から照射される紫外線の照度を検出する照度検出手段と、
    該照度検出手段により検出された照度に基づいて前記光源の発光強度を制御する光源制御手段と、を設けたことを特徴とする請求項記載の露光装置用のクリーニング装置。
  3. 前記基板保持部材の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段の検出結果に基づいて前記基板保持部材を冷却する冷却手段と、を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の露光装置用のクリーニング装置。
  4. マスクパターンを基板保持部材上に保持された感光性の基板上に露光する露光装置に備えられ、前記基板保持部材の表面の清掃を行う装置において、
    固形状の第1の清掃部材と、有機系材料を含む第2の清掃部材とを前記基板保持部材の表面に接触させて動かす駆動手段と;
    前記基板保持部材の表面に紫外線を照射する光源と、前記基板保持部材の表面から前記光源までの空間とその外側の空間とを実質的に遮断する遮蔽部材と、該遮蔽部材で覆われた前記基板保持部材の表面近傍の気体を吸引排気する排気手段とを有する照射排気手段と;
    前記駆動手段と、前記照射排気手段とを交互に前記基板保持部材の表面に装着する切り換え手段と;を備えたことを特徴とする露光装置用のクリーニング装置。
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