JP3612010B2 - 偏波制御システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は干渉波が存在する環境において、干渉波を除去して所望の信号波(以下、「希望波」という)を受信できるようにした偏波制御システムと端末およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線伝搬路における干渉波やマルチパスフェージングに起因する通信品質の劣化を軽減し、システム容量を増大するための技術として、アレーアンテナの受信出力を制御して希望波に対して放射パターンの最大値を向け、干渉波に対して放射パターンの零点を向ける制御を行うことにより、出力信号の希望波信号対干渉波および雑音レベル比(以下出力SINRと記す)を最大にする機能を持つアダプティブ送受信機がある。
【0003】
従来、このような機能を実現できるようにした装置として、例えば図7に示すようにアンテナ素子をN素子(A1〜AN)配列し、その各素子Ai(i=1,2,…,N)の出力xiに対して到来波のレベル、方向などに対応する重み付けwi(i=1,2,…,N)を重み付け装置30で行い、その重み付けした出力を合成装置40で合成して所望の出力を得る。この図に示したものは、各アンテナ素子A1〜ANの各受信信号を送受信装置20でそれぞれ復調し、各アンテナ素子ごとのベースバンド信号を得、これらベースバンド信号と、合成装置40よりの合成信号を制御装置50に入力して、アンテナ素子A1〜ANのそれぞれと対応するベースバンド信号に対し、重み付け装置30で重みW1〜WNを乗算して、アンテナ素子A1〜ANよりなるアレーの放射パターンの最大値が希望波方向に向き、かつ零点が干渉波方向に向くように制御している。アレーアンテナの放射パターンを制御するにはアンテナ素子A1〜ANの対応の各ベースバンド信号に対し、重みW1〜WNを与える場合に限らず、アンテナ素子A1〜ANの各受信高周波信号に対して重みW1〜WNをそれぞれ与え、あるいは、送受信装置20内の各アンテナ素子A1〜AN対応の中間周波信号に対して重みを与えてもよい。このことはこの発明においても云えることである。
【0004】
また、この装置を陸上移動通信システムに適用した場合、各アンテナ素子Aiに用いる偏波は、簡単な構造で設置性にも優れたダイポール等の線状アンテナで容易に水平面内無指向性が得られるという理由から、垂直偏波が一般に用いられてきた。
ところが、垂直偏波素子のみを用いた従来技術では次のような問題が生じる。図8は従来技術の問題点の例を示す図である。移動通信方式における基地局は6垂直偏波素子・6ブランチ半波長間隔直線配列アンテナを有するアダプティブ送受信機を用い、移動端末は垂直偏波素子アンテナを有する送受信機を用いた。XPDとは伝搬路の交差偏波識別度を意味し、この例では5dBとしている。2端末に対して到来波を、120度セクタの範囲でランダムに生起させる試行回数を1000とした。到来角度差を、第2移動端末の到来方向と、第1移動端末の到来方向との差で定義し、これと出力SINRの関係を求めている。この図から、希望波の到来方向と干渉波の到来方向の差が小さくなるにつれ、干渉波に対して完全に放射パターンの零点を向けることができず、干渉電力を抑圧しきれないことに起因する出力SINRの劣化が生じることがわかる。同時アクセスする移動端末数が増加するにつれて、希望波の到来方向と干渉波の到来方向が接近する確率が高くなることから、従来システムにおける出力SINRの劣化は、通信品質の劣化およびシステム容量増大の観点から問題である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、通信品質の劣化を軽減しシステム容量増大のための制御を実現する偏波制御システム、端末および制御方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明の無線端末は、所定の偏波特性を有する第1のアンテナ素子と、この第1のアンテナ素子の偏波特性に対して直交する偏波特性を有する第2のアンテナ素子と、送受信アンテナとして第1のアンテナ素子または該第2のアンテナ素子を選択する制御装置を有する。
この発明の偏波制御システムは所定の偏波特性を有する第1のアンテナと、第1のアンテナの偏波特性に対して直交する偏波特性を有する第2のアンテナと、第1のアンテナ及び第2のアンテナの出力信号を合成する合成装置と、その合成装置の出力信号SINR又は出力信号の希望波対干渉波レベル比(以下出力SIRと記す)を監視する監視部と端末の送信偏波を設定する端末送信偏波設定部と新規割当端末の受信偏波として、出力信号のSIR又はSINRが高くなる方の偏波を割当てる偏波割当部を包含する制御装置とを備える。
【0007】
この発明の偏波制御システムは、新規割当端末に対し、所定の偏波特性で送信させ、各既存端末の送信波に対するSIR又はSINRを測定し、この測定結果のSIR又はSINRの最小値SIR(V)又はSINR(V)を選択し、
新規割当端末に対し、所定の偏波特性と直交する偏波特性で送信させ、各既存端末の送信波に対するSIR又はSINRを測定し、この測定結果のSIR又はSINRの最小値SIR(H)又はSINR(H)を選択し、
SIR(V)又はSINR(V)とSIR(H)又はSINR(H)との大きい方と対応する偏波特性で送信するように、その新規割当端末に偏波特性を割当てる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1Aはこの発明の端末の構成を示す。端末は所定の偏波特性を有する第1のアンテナ素子10と、第1のアンテナ素子10の偏波特性に対して直交する偏波特性を有する第2のアテナ素子11と、送受信アンテナとして第1のアンテナ素子10または第2のアンテナ素子11を選択する制御装置13と、送受信装置14とから構成される。つまりこの例では第1のアンテナ素子10に対する送受信装置と、第2のアンテナ素子11に対する送受信装置とを制御装置13で切替えることができるようにされる。
【0009】
図2はこの発明の偏波制御システム(基地局)の構成を示す。この実施例はアダプティブアレーに適用した場合である。基地局は複数のアンテナ素子A1,A2,A3で構成され所定の偏波特性を有する第3のアレーアンテナ60と、複数のアンテナ素子A4,A5,A6で構成され、第3のアレーアンテナ60の偏波特性に対して直交する偏波特性を有する第4のアレーアンテナ61と、第3のアレーアンテナ60及び第4のアレーアンテナ61の各アンテナ素子A1〜A6の出力信号に対してそれぞれ重み付けを行う重み付け装置30と、重み付け装置30から出力される信号を合成する合成装置40と、合成装置40の出力信号のSINRを監視するSINR監視部71及び端末の送信偏波を設定する端末送信偏波設定部72、新規割当端末の送信偏波として出力信号のSINRが大きくなる方の偏波を割当てる偏波割当部73を包含し、合成装置40の出力信号を基に重み係数W1〜W6を計算する重み係数計算部74を包含し、重み付け装置30の重み係数W1〜W6を制御する制御装置70とから構成される。なお、端末の第1のアンテナ素子10と第2のアンテナ素子11、もしくは、基地局の第3のアレーアンテナ60と第4のアレーアンテナ61の各アンテ素子を、1つの素子において異なる点を給電点とすることで受信可能な電波の偏波方向を変化させ得るもので構成することも可能である。例えば、円形マイクロストリップアンテナである。これにより、第1のアンテナ素子10と第2のアンテナ素子11、もしくは、第3のアレーアンテナ60と第4のアレーアンテナ61が各素子で完全に共通化されるために、位置偏差に基づく不要波の除去効果の低下を防止することができる。
【0010】
例えば端末において、図1Bに示すように、円形マイクロストリップアンテナ10′を設け、その給電点を給電点切替部15で切替えて送受信装置14に接続することができるようにされ、その給電点切替部15の給電点の切替えは制御装置13により行うようにされる。また基地局においても第3のアレーアンテナ60と第4のアレーアンテナ61の各アンテナ素子としての前記円形マイクロストリップアンテナを用い、その前記二つの給電点に同時に給電して二つの偏波について同時に送受信するようにすることにより前記位置偏差に基づく不要波除去効果の低下を防止できる。
【0011】
図3はこの発明の偏波制御システムにかかる制御装置70における空間・偏波制御方法の処理手順の例を示す。
まず新規割当端末の番号k(kは1以上n以下の整数)を1に初期化し(S1)、予め決めた偏波で基地局と端末間の通信を行う(S2)、その時の合成装置40の出力信号(以下、単に出力信号と記す)のSINRを測定する(S3)。次に同時にアクセスする端末の数n(nは1以上の整数)が2以上であるかを調べ(S4)、2以上でなければ終了する。つまり同時アクセス端末数がその新規割当の第k端末の1個の場合は、基地局と端末間の通信はステップS2で割当てた所定の偏波で行う。
【0012】
次にステップS4で同時アクセス端末数nが2以上と判定されると、kを2に更新し(S5)、そのkがn以下かを調べ(S6)、n以下でなければ後述で明らかなように新規割当第k端末に対する偏波の割当てが終了したから、出力信号のSINRを測定して終了する(S7)。
kがn以下であれば、新規割当第k端末に、所定の偏波V、例えば垂直偏波を割当てる制御信号を例えば制御チャネルにより送信する(S8)。この送信に基づき、新規割当第k端末は偏波Vで送信する(S9)。この状態で既存端末を示すi(iは1以上k−1以下の整数)を1に初期化し(S10)、その第i端末はそれに割当られた所定の偏波で送信させ(S11)、その時の伝搬路の交差偏波識別度XPDに基づいた受信レベルで、所定偏波VとHの各電波を受信し(S12)、その時のSINR(i)を求める(S13)。その後iがk−1以下であるかを調べ(S14)、k−1以下であれば、つまり既存端末の電波との干渉状態を調べてない既存端末があればiを+1してステップS11に移り、次の第i端末についてSINR(i)の測定を行う(S15)。
【0013】
全ての既存端末、つまり第1〜第k−1既存端末の所定の偏波Vとについて新規割当第k端末の偏波Vとの干渉状態つまりSINR(i)の測定を終了すると、これら(k−1)個のSINR(i)中の最小値SINR(V)を選択する(S16)。
なおk+i=nである。
次に前記新規割当第k端末に、所定偏波Vと直交する偏波H(例えば水平偏波)を割当てる制御信号を送信する(S17)。よって新規割当第k端末は偏波Hで送信する(S18)。この状態でiを1に初期化し(S19)、第i既存端末に、それに割当てられた所定の偏波で送信させ(S20)、その時のXPDに基づいた受信レベルで所定偏波VとHの各電波を受信し(S21)、その時のSINR(i)を求める(S22)。iがk−1以下であるかを調べ(S23)、k−1であればiを+1して、ステップS20に戻り、次の第i端末についてSINR(i)を測定することを行う(S24)。このようにして全ての既存端末についてのSINR(i)を測定すると、これらSINR(i)中の最小値SINR(H)を選択する(S25)。
【0014】
このSINR(H)と先に選択したSINR(V)とを比較し(S26)そのSINRの高い方を選択し、つまり新規割当第k端末には高いSINRが得られた偏波を割当て、そのSINRを出力し(S27)、kを+1してステップS6に戻る。従ってkがnと等しくなるまで、つまり生じた新規割当端末の全てについて偏波の割当が済むまで同様のことを行う。
上記の結果から、XPDに基づいた受信レベルで所定の偏波およびこれと直交する偏波で受信する基地局において、新規割当第k端末に対して所定の偏波またはこれと直交する偏波を割当てた場合、k−1の既存端末の出力SINRの最小値を比較しそれが高くなる方の偏波を選択してその新規割当第k端末に割当てることにより、同時アクセス端末数がnである端末群と通信を行う基地局のシステム容量が増大する。
【0015】
以上図4に示した新規端末に対する偏波割当制御は図2中の偏波割当部73で行うが、これはコンピュータによりプログラムを解釈実行させて機能させることができる。つまり例えば図4に示すようにSINR監視部71、端末送信偏波設定部72、既存端末送信制御部81、記憶部82、偏波制御プログラムが格納されたメモリ83、基本プログラムメモリ84、CPU85がバス86に接続されている。図3中のステップS8、ステップS17における新規割当第k端末に対し、所定の偏波特性で送信させる制御信号の生成は端末送信偏波設定部72で行い、ステップS11、S20における第i既存端末に対しその割当偏波で送信させる制御信号の生成は既存端末送信制御部81で行い、ステップS13、S22で測定されたSIN監視部71からの各SINR(i)は記憶部82に記憶され、CPU85が偏波制御プログラムを解釈実行することにより、図3に示した処理が実行される。ステップS27で決定された偏波特性を送受信のために、その新規割当第k端末に割当てる制御信号も端末送信偏波設定部72で生成させる。
【0016】
図3に示した偏波制御の手順から理解されるように、この発明は必ずしもアレーアンテナを用いるアダプティブ送受信機に限らず、アダプティブ制御しない場合においても、各端末の送受信電波として所定の偏波特性と、これと直交した偏波特性とを、干渉がなるべく生じないように割当てることができ、それだけ同時アクセス端末数と通信する基地局のシステム容量を増大させることができる。
また上述において、SINRの代りにSIR(希望波対干渉波レベル比)を用いてもよい。更にこの発明は、TDMA,FDMA,CDMAなど何れのアクセス方式にも適用できる。更に従来の技術の項で述べたように、この発明をアダプティブ送受信機に適用する場合はその各アンテナ素子対応の信号に対する重み付与は、高周波段、中間周波段、ベースバンド段の何れで行ってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、所望の偏波特性と、これと直交する偏波特性を、端末に干渉が少ないように選択的に割当てることにより同時アクセス可能な端末数を多くすることができ基地局のシステム容量を増大することができる。
次にこの発明をアダプティブ送受信機に適用した場合の電子計算機シミュレーションによる実験例を説明する。
【0018】
図5にその一例を示す。ここで、従来構成とは図7に示した6垂直偏波素子・6ブランチ半波長間隔直線配列のアダプティブ送受信機であり、提案構成とは図2に示したこの発明の3垂直偏波素子・3水平偏波素子・6ブランチ半波長間隔直線配列の空間・偏波制御システムである。XPDは5dBとしている。2端末に対して到来波を20度の範囲でランダムに生起させる試行回数を1000としている。到来角度差を第2端末の到来方向と第1端末の到来方向の差で定義し、これと出力SINRの関係を求めている。この図から垂直偏波素子のみを用いた従来技術では、希望波の到来方向と干渉波の到来方向の差が小さくなるにつれ、干渉波に対して完全に放射パターンの零点を向けることができず干渉電力を抑圧しきれないことに起因する出力SINRの劣化が生じることがわかる。ところが、提案構成では希望波の到来方向と干渉波の到来方向の差が小さい場合でも偏波成分の違いにより端末を分離できることがわかる。
【0019】
図6は他の実験例を示す。ここで、従来構成とは図7に示した6垂直偏波素子・6ブランチ半波長間隔直線配列のアダプティブ送受信装置であり、提案構成とは図2に示したこの発明の3垂直偏波素子・3水平偏波素子・6ブランチ半波長間隔直線配列の空間・偏波制御システムである。XPDは5dBとしている。各端末数に対して到来波を120度セクタの範囲でランダムに生起させる試行回数を1000とし、同時アクセス端末数と出力SINR累積確率50%値の関係を求めている。同時アクセス端末数が増加すると希望波と干渉波の到来方向が接近する確率が高くなる。図5で示したように提案構成では希望波の到来方向と干渉波の到来方向の差が小さい場合でも偏波成分の違いにより端末を分離できることから、図6から提案構成は端末数が多くなっても出力SINRの低下が従来構成よりも緩やかになっていることがわかる。
【0020】
以上述べたようにこの発明では、基地局において出力SINR又はSIRが高くなる方の偏波で送信するように端末に対して送受信を行う偏波を割当てることにより、垂直偏波素子のみを用いた従来技術では干渉電力を抑圧しきれないことに起因する出力SINR又はSIRの劣化を補償することが可能となる。この効果により、通信品質の劣化を軽減しシステム容量増大が実現できる。さらに、同一ブランチ数の垂直偏波素子のみの従来構成と比較してアンテナ設置空間の削減も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の移動通信端末の構成例を示す図。
【図2】この発明の偏波制御システムの構成例を示す図。
【図3】この発明の偏波制御方法の例を示す流れ図。
【図4】図3に示した処理をコンピュータに行わせる場合の構成例を示す図。
【図5】この発明の効果例としての2端末電波の到来角度差と出力SINRの関係例を示す図。
【図6】この発明の効果の他の例として、同時アクセス端末数と、出力SINRの関係例を示す図。
【図7】従来のアダプティブ送受信機の構成例を示す図。
【図8】従来技術の問題点の例を説明するための2端末電波の到来角度差と出力SINRの関係例を示す図。
【符号の説明】
20 送受信装置
30 重み付け装置
40 合成装置
60 第3のアレーアンテナ
61 第4のアレーアンテナ
70 制御装置
71 SINR監視部
72 端末送信偏波設定部
73 偏波割当部

Claims (4)

  1. 複数の端末と基地局からなる偏波制御システムにおいて、
    上記端末は、
    所定の偏波特性を有する第1アンテナ素子と、
    その第1アンテナ素子の偏波特性に対して直交する第2アンテナ素子と、
    受信した端末送信偏波設定信号に応じて、送受信アンテナとして上記第1アンテナ素子又は上記第2アンテナ素子を上記基地局からの制御信号に基づいて選択する制御装置とを具備し、
    上記基地局は、
    所定の偏波特性を有する複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナの第3アンテナと、
    上記第3アンテナの偏波特性に対して直交する偏波特性の複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナの第4アンテナと、
    上記第3アンテナ及び上記第4アンテナの各アンテナ素子の出力信号に対して重み付けを行なう第1及び第2重み付け装置と、
    上記第1重み付け装置の出力信号と上記第2重み付け装置の出力信号とを合成する合成装置と、
    交差偏波識別度 XPD に基づいた受信レベルで受信した上記合成装置の出力信号の希望波信号対干渉波信号レベル比(以下 SIR と記す)又は希望波信号対干渉波信号及び雑音レベル比(以下 SINR と記す)を求める監視部、
    端末の送信偏波を設定する制御信号を端末に送信する端末送信偏波設定部、
    上記合成装置の出力信号を基に上記第1及び第2重み付け装置の重み係数を制御する重み係数生成部、
    上記端末の送信偏波として設定したの所定の偏波と、これに直交する偏波における上記 SIR 又は SINR をそれぞれ求め、
    上記求めた SIR 又は SINR の各最小値中の高い方と対応する偏波を新規割当端末の送信偏波として割当てる偏波割当部を有する制御装置とを具備する偏波制御システム。
  2. 上記第3アンテナの各アンテナ素子と上記第4アンテナの各アンテナ素子として、1つのアンテナ素子の異なる点を給電点とすることにより送受信可能な電波の偏波の偏波方向が変化するアンテナ素子が用いられ、その各アンテナ素子の前記両給電点に送受信装置が接続されていることを特徴とする請求項1記載の偏波制御システム。
  3. 上記第1アンテナ素子と上記第2アンテナ素子は、1つのアンテナ素子の異なる点を給電点とすることにより送受信可能な電波の偏波方向が変化させられる1アンテナ素子として構成され、その給電点の切替えを上記制御装置により制御される給電点切替え部を備えることを特徴とする請求項1記載の偏波制御システム。
  4. 偏波制御システムによる移動端末に対する送信偏波制御方法であって、
    新規割当端末に対して、所定の偏波特性で送信するように偏波割当制御信号を送信する過程と、
    上記新規割当端末に対し送信偏波を上記所定の偏波特性に設定した状態で各既存の端末の送信波に対する希望波信号対干渉波レベル比(以下SIRと記す)又は希望波信号対干渉波及び雑音レベル比(以下SINRと記す)を、その時の伝搬路の交差偏波識別度 XPD に基づいた受信レベルで測定する第1測定過程と、
    その第1測定過程で測定したSIR又はSINRの最小SIR(V)又はSINR(V)を選択する過程と、
    上記新規割当端末に対して、上記所定の偏波特性に対し直交する偏波特性で送信するように偏波割当制御信号を送信する過程と、
    上記新規割当端末に対し送信偏波を上記所定偏波特性に対し直交する偏波特性に設定した状態で各既存の端末の送信波に対するSIR又はSINRを、その時の伝搬路の交差偏波識別度 XPD に基づいた受信レベルで測定する第2測定過程と、
    その第2測定過程で測定したSIR又はSINRの最小値SIR(H)又はSINR(H)を選択する過程と、
    上記最小SIR(V)又はSINR(V)と上記最小SIR(H)又はSINR(H)とを比較する過程と、
    この比較においてSIR又はSINRの高い方に対応する偏波特性で送信するように偏波特性を割当てする偏波特性割当制御信号を上記新規割当端末に送信する過程と、を有する偏波制御システムの制御方法。
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