JP3610445B2 - 舵取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、舵取り操作に応じて移動するラック軸の中途部を操舵用の車輪に連結してなるセンタテイクオフ形のラックピニオン式舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の舵取装置の一形式として、舵輪(ステアリングホイール)に連動連結されたピニオンを車体の左右方向に延設されたラック軸の中途部に噛合させてなり、舵取りのための舵輪の回転操作をラック軸の軸長方向の移動に変換し、この移動を左右の操向車輪(一般的には前輪)に伝えて舵取りを行わせる構成としたラックピニオン式の舵取装置がある。
【0003】
このようなラックピニオン式の舵取装置は、更に、左右の操向車輪との連結のための一対のタイロッドをラック軸の両端部に各別に連結してなるエンドテイクオフ形と、前記タイロッドをラック軸の中途部に一括して連結してなるセンタテイクオフ形とに大別される。
【0004】
センタテイクオフ形の舵取装置は、左右の操向車輪に至るタイロッドが長寸となる反面、ラック軸及び該ラック軸の回りに設けられる伸縮が可能なブーツの長さを短くでき、また、これらと操向車輪との相対的な位置関係の設定に自由度が大きいという利点を有しており、前記ブーツの配設に制約がある一部の車種において採用されている。ブーツは、合成樹脂により蛇腹状に形成されて、ラック軸回りにゴミ、水などの異物が入るのを防ぐものである。
【0005】
以上の如きセンタテイクオフ形の舵取装置においては、ブーツの内部にて移動する前記ラック軸の中途部に左右一対のタイロッドを連結する必要がある。この連結は、実開昭57−174275号公報、米国特許第4,601,602号等に開示されている如く、タイロッドが結合されたブラケットを、前記ブーツを貫通する取付ねじを介してラツク軸に取付けることにより実現されている。
【0006】
また、前記ブラケットには、前記ブーツの貫通部が嵌合される円筒状の突起を備えている。この突起の外周面は、上記米国特許第4,601,602号に記載されているものを図10に示すように、基端から先端に向かって小径となるテーパ面に形成され、この突起Aテーパ面の中途に環状溝Bが設けられている。そして、ブーツCの貫通部Dは、前記突起Aの外形よりも小径に形成され、該貫通部Dを突起Aの先端から環状溝Bへと無理やり押し込むことにより、該貫通部Dを環状溝Bに嵌合し、ブーツCの貫通部Dの封止性を高め、該貫通部DからブーツC内にゴミ、水などの異物が入るのを防ぐようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の舵取装置にあっては、ブーツCの貫通部Dを突起Aの先端から環状溝Bへと無理やり押し込み、該貫通部Dを環状溝Bに嵌合することにより、ブーツCの貫通部Dの封止性を高め、ブラケットEをラック軸Fに取付けるように構成されているから、ブーツCの突起Aへの嵌め込みが非常に困難である。従って、ブラケットEの取付け作業性が悪く、コスト高になるという問題があった。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、センタテイクオフ形のラックピニオン式舵取装置において、ブーツの貫通部を、ブラケットの突起の外形に対応する嵌合内面が設けられた筒状に形成することにより、ブーツの貫通部の封止性を高めることができて、しかもブラケットの取付作業性を高めることができる舵取装置を構成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る舵取装置は、舵取り操作に応じて軸長方向に移動するラック軸と、該ラック軸の回りに配置される伸縮が可能なブーツと、該ブーツを貫通する取付ねじを介して前記ラック軸に取付けられるブラケットとを備え、該ブラケットに、前記ブーツの貫通部が嵌合される突起を設けてなる舵取装置において、前記ブーツの貫通部は、前記突起の外形に対応する嵌合内面が設けられた筒状になっており、前記突起及び前記貫通部は基端から先端に向かって小径となるテーパ状に形成され、貫通部の少なくとも先端部分が、前記突起よりも小径に形成されていることを特徴とする。
【0010】
第1発明にあっては、ブーツの貫通部を筒状に形成して、その嵌合内面を突起の外形に対応させているから、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができこの嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。しかも、ブラケット用の取付ねじを緊締することにより、ブーツの貫通部の先端部分を押し広げるように弾性変形させて、その弾性復元力により貫通部の封止性を高めることができる。
【0013】
発明に係る舵取装置は、舵取り操作に応じて軸長方向に移動するラック軸と、該ラック軸の回りに配置される伸縮が可能なブーツと、該ブーツを貫通する取付ねじを介して前記ラック軸に取付けられるブラケットとを備え、該ブラケットに、前記ブーツの貫通部が嵌合される突起を設けてなる舵取装置において、前記ブーツの貫通部は、前記突起の外形に対応する嵌合内面が設けられた筒状になっており、該貫通部の先端部に、径方向内側に突出する鍔が突設されていることを特徴とする。
【0014】
発明にあっては、ブーツの貫通部を筒状に形成して、その嵌合内面を突起の外形に対応させているから、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができ、この嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。しかも、ブラケット用の取付ねじを緊締することにより、ブーツの貫通部の鍔を、突起とラック軸との間で挾圧して弾性変形させることができるから、より一層貫通部の封止性を高めることができる。
【0015】
発明に係る舵取装置は、前記突起及び貫通部が複数個設けられ、これら突起及び貫通部が基端から先端に向かって離反するように傾斜していることを特徴とする。
【0016】
発明にあっては、複数個の突起及び貫通部が離反するように傾斜している場合においても、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができ、しかも、この嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る舵取装置の要部の構成を示す縦断正面図、図2は要部の構成をさらに拡大した断面図、図3は要部の構成を分解した縦断面図、図4はブーツを示すもので、(a)は一部を省略した断面図、(b)は底面図、(c)は縦断側面図、図5はラック軸の底面図、図6は舵取装置全体の断面図である。
【0018】
図6に示したラックピニオン式の舵取装置は、一端部が舵輪(ステアリングホイール)に連動連結され、他端部にピニオン(図示せず)が設けられたピニオン軸1と、前記ピニオンに噛合するラック歯(図示せず)が設けられ、車体の左右方向に延設されたラック軸2と、該ラック軸2の回りに配置される円筒状の伸縮可能なブーツ3と、これらラック軸2及びブーツ3間に介在されてラック軸2及びブーツ3を支持するラツクハウジング4と、一対のタイロッド5,5の基端部を保持する一つのブラケット6と、該ブラケット6を、ブーツ3及びラツクハウジング4を貫通してラック軸2の中途部に取付ける取付ねじ7,7とを備えたセンタテイクオフ形の舵取装置である。
【0019】
ラック軸2は、図6に示すように、一端部が閉止された円筒形をなす前記ラックハウジング4の内部に軸長方向への摺動が自在に支承されている。また、ラック軸2の一端部には、前記ブラケット6を取付けるための一対の取付孔21,21が軸長方向に所定間隔を隔てて穿設されている。これら取付孔21,21は、図1に示すように、ラック軸2の軸長方向と交差するように傾斜しており、その開口部に、平坦状の受座22,22が設けられている。
【0020】
ラックハウジング4は、図6に示すように、一端が閉止され、他端が開放された有底筒状に形成され、その閉止側の中途部には、これと交叉する態様にピニオンハウジング8が連設してあり、該ピニオンハウジング8の内部には、軸心回りでの回転自在に前記ピニオン軸1が支承され、該ピニオン軸1の回転がラック軸2の軸長方向の摺動に変換されるようになしてある。
【0021】
ラックハウジング4の開放側の中途部には、図6に示すように、前記ブラケット6をラックハウジング4に対し移動させるための窓孔41を設け、該窓孔41の形成域回りを前記ブーツ3により覆い、ゴミ、水などの異物が窓孔41からラックハウジング4内に侵入するのを防止するようにしている。
【0022】
ブラケット6は、図1に示すように、タイロッド5の基端部を挾持する一対の挾持片61,62と、これら挾持片61,62の一端を連結する連結片63と、一方の挾持片61に所定間隔を隔てて固着される一対の筒状の突起64,64とを備え、これら突起64,64の中心部孔に対応する貫通孔65が各挾持片61,62に穿設されている。そして、これら貫通孔65及び突起64の中心部孔に前記取付ねじ7を挿通するようにしている。突起64は、図1に示すように、基端から先端に向かって小径となるテーパ状に形成されている。
【0023】
ブーツ3は、可撓性を有する合成樹脂、ゴムなどにより形成されるもので、図4に示すように、両端部を蛇腹形状とした伸縮部31,31、及びこれら伸縮部31,31を連結する連結筒部32を備え、該連結筒部32に、前記ブラケット6と対向する扁平状の受止部33を一体に設けている。また、伸縮部31,31の両端は、取付環9,9によりラックハウジング4に着脱可能に取付けられている。
【0024】
受止部33には、図4(a)に示すように、前記取付ねじ7,7が貫通する一対の貫通部34,34が設けられている。この貫通部34,34は、前記突起64,64の外形に対応する嵌合内面34a,34aが設けられた筒状に形成している。即ち、突起64,64と同様、基端から先端に向かって小径となるテーパ状に形成している。そして、該貫通部34,34及び前記突起64,64を、図1に示すように、基端から先端に向かって離反するように傾斜させている。
【0025】
実施の形態1の前記貫通部34,34は、図2鎖線で示すように、少なくとも先端部分を前記突起64,64の外形よりも小径に形成して、前記突起64,64に嵌合した状態で取付ねじ7,7を緊締したとき、先端部分を押し広げるように弾性変形させて、その弾性復元力により先端部分を突起の外面に密着させ、貫通部34,34の封止性を高めることができるようにしている。
【0026】
受止部33の貫通部34,34間には、図1、図4に示すように、受止部33の内面及び外面よりも突出する挾圧部35を設けて、前記取付ねじ7,7を緊締してブラケット6を取付けるとき、前記挾圧部35をブラケット6及びラック軸2間で挾圧し、この挾圧により挾圧部35を弾性変形させ、該挾圧部35の弾性変形を貫通部34,34の基部に波及させて、貫通部34,34の基部を突起64,64に押圧し、貫通部34,34及び突起64,64間の封止性をより一層高めることができるようにしている。
また、挾圧部35によりラック軸2が移動してもブーツ3の動きを規制して貫通部34,34と突起64,64との間に隙間があかないようにしている。
【0027】
また、図6に示した実施の形態の舵取装置は、ラック軸2の摺動を油圧により補助する動力舵取装置として構成されており、ラック軸2に補助力を加えるパワーシリンダ10は、ラック軸2の一端に同軸をなして連結されたピストンロッド11を、ラックハウジング4の開放端部に連設されたシリンダ12内に延設し、この延設端に取付けたピストン13を、その外周に巻装されたシールリング14を介してシリンダ12に摺動自在に内嵌せしめて構成されている。
【0028】
シリンダ12は、ラックハウジング4との連結端の逆側を閉止してなる有底円筒形の部材であり、ラックハウジング4との連結側には、その内側にシール部材15を保持するシールホルダ16が取付けてある。ピストンロッド11は、前記シール部材15によりその中途部を液密に封止してシリンダ12の内部に延設してある。
【0029】
以上の如くパワーシリンダ10は、ピストン13の両側にて液密に封止された一対の油室をシリンダ12の内側に形成してなり、これらの油室への外部からの油圧送給に応じてピストン13の両側に発生する圧力差により前記ピストンロッド11を軸長方向に押し引きし、該ピストンロッド11の基端に連結された前記ラック軸2に軸長方向の移動力を加える構成となっている。
【0030】
ピストン13両側の油室は、シリンダ12の外側の該当位置に夫々接続された各別の送油管17,17により、前記ピニオンハウジング8の外側に設けられた一対の送油ポート81,82に接続されている。該ピニオンハウジング8には、舵取りのための舵輪操作に伴って前記ピニオン軸1に加わる操舵トルクに応じて油圧の給排動作を行い、前記送油ポート81,82のいずれかに送出する公知の油圧制御弁が内蔵されており、送油ポート81,82への送出油圧が送油管17,17を経てパワーシリンダ10に送給され、この送給に応じて発生する油圧力がラック軸2に加えられ、前述の如く生じる舵取りが補助される構成となっている。
【0031】
以上の如く構成されたセンタテイクオフ形舵取装置のタイロッド5,5をラック軸2に取付ける場合、タイロッド5,5の基端部をブラケット6の挾持片61,62間に介在させ、これら挾持片61,62の貫通孔65、タイロッド5基端部の貫通孔51及び突起64,64の中心部孔に取付ねじ7,7を挿通した状態で、突起64,64をブーツ3の貫通部34,34に嵌合し、この状態で取付ねじ7,7をラック軸2の取付孔21,21に緊締することにより、貫通部34,34の筒状部分を押し広げるように弾性変形させることができ、この筒状部分の弾性復元力により貫通部34,34を突起64,64の外面に密着させることができ、貫通部34,34の封止性を高めることができる。
【0032】
しかも、前記した従来例のように、予めブラケット6をブーツ3に取付けることなく、換言すると、突起64,64の外面に環状溝を設け、該環状溝にブーツ3の貫通部を無理やり押し込んで取付ける必要がなく、単に筒状の貫通部34,34を突起64,64に嵌合して取付ねじ7,7を緊締するだけの簡単な作業により、ブラケット6の固定に影響を及ぼすことなくブーツ3の貫通部34,34の封止性を高めることができるのである。
【0033】
そして、前記タイロッド5,5は、ブラケット6を介してブーツ3と共にラック軸2に取付けられることになり、前記窓孔41の形成範囲内にて生じるラック軸2の両方向の摺動は、前記連結筒部32の両側の伸縮部31,31の伸縮によって許容される。
【0034】
図7に示した実施の形態2の前記貫通部34,34は、先端部から径方向内側に突出する鍔36,36が突設された構成としているもので、その他の構成は上述した場合と同様であるため、共通の符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0035】
この実施の形態2の構成とすることにより、ブーツ3の筒状部分を突起64,64に嵌合した状態で取付ねじ7,7を緊締することにより、鍔36,36を、前記突起64,64の先端面とラック軸2の受座22,22との間で挾圧し、該鍔36,36を弾性変形させることができるから、貫通部34,34の封止性をより一層高めることができる。
【0036】
また、実施の形態2では、前記ラック軸2の受座22,22に、前記鍔36,36の厚さよりも若干短い突部23,23を設けて、取付ねじ7,7を取付孔21,21に緊締した場合、突起64,64を突部23,23で受止め、前記鍔36,36に過大の挾圧力が作用するのを回避し、鍔36,36の挾圧力による破損を防止するようにしている。
【0037】
尚、以上説明した実施の形態では、2本の取付ねじ7,7を用いてブラケット6をラック軸2に取付ける構造のものについて説明したが、その他、ブラケット6のラック軸2への取付けは、図8に示すように1本の取付ねじ7を用いて行ってもよい。
【0038】
またブラケット6をラック軸2に取付けるための取付ねじ7,7は、図1及び図6に示すように、ラック軸2の軸長方向と交差するように傾斜させた構成とする他、図9に示すようにラック軸2の軸長方向とほゞ直交する構成としてもよいのである。これら図8及び図9の実施の形態は、基本的に図1〜図7に示す実施の形態と同様であるため、共通の符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述した如く第1発明によれば、ブーツの貫通部を筒状に形成して、その嵌合内面を突起の外形に対応させているから、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができこの嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。しかも、ブラケット用の取付ねじを緊締することにより、ブーツの貫通部の先端部分を押し広げるように弾性変形させて、その弾性復元力により貫通部の封止性を高めることができる。
【0041】
発明によれば、ブーツの貫通部を筒状に形成して、その嵌合内面を突起の外形に対応させているから、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができ、この嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。しかも、ブラケット用の取付ねじを緊締することにより、ブーツの貫通部の鍔を、突起とラック軸との間で挾圧して弾性変形させることができるから、より一層貫通部の封止性を高めることができる。
【0042】
発明によれば、複数個の突起及び貫通部が離反するように傾斜している場合においても、貫通部の突起への嵌め込みを容易に行うことができ、しかも、この嵌め込みにより貫通部の封止性を高めることができるのであり、さらにブラケットの取付作業を簡易に行うことができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の要部の構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明に係る舵取装置の要部の構成をさらに拡大した断面図である。
【図3】本発明に係る舵取装置の要部の構成を分解した縦断面図である。
【図4】本発明に係る舵取装置のブーツを示すもので、(a) は一部を省略した断面図、(b) は底面図、(c) は縦断側面図である。
【図5】本発明に係る舵取装置のラック軸の底面図である。
【図6】本発明に係る舵取装置の全体の断面図である。
【図7】本発明に係る舵取装置の別の実施の形態の要部の構成をさらに拡大した図2に相当する断面図である。
【図8】本発明に係る舵取装置の更に別の実施の形態を示す要部の断面図である。
【図9】本発明に係る舵取装置のまた更に別の実施の形態を示す要部の断面図である。
【図10】従来例を示す舵取装置の断面図である。
【符号の説明】
2 ラック軸
3 ブーツ
34 貫通部
36 鍔
6 ブラケット
64 突起
7 取付ねじ

Claims (3)

  1. 舵取り操作に応じて軸長方向に移動するラック軸と、該ラック軸の回りに配置される伸縮が可能なブーツと、該ブーツを貫通する取付ねじを介して前記ラック軸に取付けられるブラケットとを備え、該ブラケットに、前記ブーツの貫通部が嵌合される突起を設けてなる舵取装置において、前記ブーツの貫通部は、前記突起の外形に対応する嵌合内面が設けられた筒状になっており、前記突起及び前記貫通部は基端から先端に向かって小径となるテーパ状に形成され、貫通部の少なくとも先端部分が、前記突起よりも小径に形成されていることを特徴とする舵取装置。
  2. 舵取り操作に応じて軸長方向に移動するラック軸と、該ラック軸の回りに配置される伸縮が可能なブーツと、該ブーツを貫通する取付ねじを介して前記ラック軸に取付けられるブラケットとを備え、該ブラケットに、前記ブーツの貫通部が嵌合される突起を設けてなる舵取装置において、前記ブーツの貫通部は、前記突起の外形に対応する嵌合内面が設けられた筒状になっており、該貫通部の先端部には、径方向内側に突出する鍔が突設されていることを特徴とする舵取装置。
  3. 前記突起及び貫通部は複数個設けられ、これら突起及び貫通部が基端から先端に向かって離反するように傾斜している請求項1又は2記載の舵取装置。
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