JP3609237B2 - 斜板式可変容量圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,冷凍装置に用いられる斜板式可変容量圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,図6に示す可変容量型圧縮機が知られている。図6に示す可変容量型圧縮機100において,駆動軸11が回転すると,それと同時に,ロータ16も回転する。ロータ16の回転運動は,係合長孔16a及びスライドピン17aからなる係合部を介して斜板本体38及び斜板体39の駆動軸11回りの回転運動と駆動軸11方向に沿う移動運動とが組みあわさった回転揺動運動に変換される。斜板体39の回転揺動運動は,斜板体39の両周縁面に摺接する第1及び第2のシュー44a,44b,及び凹部45を介してピストン部材22の軸方向の往復動に変換される。ピストン部材22のピストン本体36のシリンダボア12内における往復動によって,図示しない吸入口から吸入室33に取り入れられた冷却媒体は,吸入孔28を介して吸入され,シリンダボア12内で圧縮され,吐出孔29から吐出室34に吐出され,図示しない吐出口から排出される。
【0003】
図7は図6の斜板式可変容量圧縮機の駆動機構の要部を示す断面図である。図7を参照すると,駆動軸11には,スリーブ2が挿通されている。スリーブ2は直径方向の両側に突出部2aを備え,この突出部2aの夫々には,中心軸に向かってピン5を挿入するための貫通孔2bが半径方向に夫々設けられている。斜板本体38には,内側に互いに対向する突出面38a,38aが形成されており,この突出面38aを夫々半径方向外側に貫通する貫通孔38b,38bが夫々設けられている。スリーブ2の突出部2a端面と斜板本体38の突出面38aとは,夫々の貫通孔2a,38bを合わせて,この貫通孔2a,38b内にピン5を挿入することによって,スリーブと斜板本体38とが係合される。
【0004】
図8は特開平6−280744号公報(以下,従来技術1と呼ぶ)に示された斜板式可変容量圧縮機の駆動機構の要部を示す図であり,(a)は縦断面図, (b)は分解組立斜視図である。図8(a)及び(b)に示すように,駆動機構101において,回転斜板102は,軸方向一面に突出した円筒状の突出部の内側に球帯内面103を備え,面,外側から半径方向に向かって,中心軸を介して互いに対向するように連結孔104が設けられている。駆動軸11の周囲には,軸受面105と円筒面106に設けられた連結孔107を備えたブッシュ108が配置され,その周りに円筒状の突出部が配置される構成となっている。また,連結孔104及び107を駆動軸11まで,ピン109が貫通し,回転斜板102とブッシュ108とをこのピン109を介して係合している。
【0005】
また,図9は,実開平3−108877号公報(以下,従来技術2と呼ぶ)に示された斜板式可変容量圧縮機の駆動機構111を示す分解組み立て斜視図である。図9に示すように,駆動機構111は,駆動軸112にガイド孔113と一端部114とを有する。回転力伝達部115は,ガイド孔113にガイドピン116を介して連結される。また,駆動軸112の一端部114は,スライダー118に挿入され,軸ピン119によって,回転力伝達部115に固定される。また,回転力伝達部115に斜板本体121が,内側面に捩子を備えた締付リング122によって,他端面側から固定される。即ち,駆動軸11上を摺動するスライダー118と斜板部材である回転力伝達部115との係合には,段付きピンである軸ピン119が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上述した斜板式可変容量圧縮機において,斜板本体を駆動軸に固定する際に,従来技術1に示したような円筒ピンを使用する場合,抜けやすく組付時にピンの脱落を招くという欠点を有した。
【0007】
また,従来技術2に示すような段付きピンの場合は,形状が複雑等の設計上の困難性もあり,コストアップを招くという欠点を有した。
【0008】
また,従来技術1に示すように,駆動軸とスリーブは,夫々金属(鉄)で形成されている為,摩耗や傷が発生し易く,特に,潤滑油不足の時は,焼付きの発生の原因となるという欠点を有した。
【0009】
そこで,本発明の一技術的課題は,斜板部材とスリーブとの係合において,駆動軸との係合時に,ピンの脱落なく組むことができ,組付が確実に又容易に実施できる斜板式容量可変圧縮機を提供することにある。
【0010】
また,本発明のもう一つの技術的課題は,振動騒音を低減することができる斜板式容量可変圧縮機を提供することにある。
【0011】
また,本発明の更にもう一つの技術的課題は,スリーブと駆動軸間での摺動特性が向上し,斜板角度変化がスムーズになる等の制御性の向上を図る事ができる斜板式容量可変圧縮機を提供することにある。
【0012】
さらに,本発明の別の技術的課題は,スリーブと駆動軸間での摩耗,かじり,及び焼き付け等を防止することができる斜板式容量可変圧縮機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば,複数のシリンダボアが区画形成されるシリンダブロックと,各シリンダボアに往復動可能に収容されたピストン部材と,前記シリンダブロックの一端側に,クランク室を区画形成する様に接合されたケーシングと,前記クランク室内に回転可能に支持された駆動軸と,前記クランク室内で前記駆動軸の周囲に配置された斜板部材と,前記駆動軸と前記斜板部材との間に介在するスリーブとを備え,前記斜板部材が前記駆動軸上を軸方向に角度可変可能に係合されている斜板式可変容量圧縮機において,前記スリーブの内部で前記駆動軸の周囲にすべりベアリングを固着したことを特徴とする斜板式可変容量圧縮機が得られる。
【0014】
また,本発明によれば,複数のシリンダボアが区画形成されたシリンダブロックと,各シリンダボアに往復動可能に収容されたピストン部材と,前記シリンダブロックの一端側にクランク室を区画形成する様に接合されたケーシングと,前記クランク室内に回転可能に支持された駆動軸と,前記駆動軸の周囲に配置され,前記駆動軸上を軸方向に角度可変に係合された斜板部材と,前記駆動軸及び前記斜板部材間に介在するスリーブと,前記駆動軸に固着され,前記斜板部材に回転力を伝達するロータとを備え,前記斜板部材の最大角度規制を前記スリーブと前記ロータとの間で行っている斜板式可変容量圧縮機において,前記スリーブの内部で前記駆動軸の周囲にすべりベアリングが固着されていると共に,前記すべりベアリングが前記スリーブの前記ロータへの突当面まで延びて形成されていることを特徴とする斜板式可変容量圧縮機が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態について,図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機を示す断面図である。図1に示すように,斜板式容量可変圧縮機10は,駆動軸11と,駆動軸11の一端周囲に配置された複数のシリンダ12を備えるとともにケーシング13と一体に形成され,ケーシング13内にシリンダ12に隣接してクランク室14を規定するシリンダブロック15と,クランク室14内で駆動軸11の周囲配置されたロータ16と,ロータ16にスライドピン17aと係合長孔16aとを介して連結された斜板部材17と,駆動軸11の一端に貫通されるとともにシリンダブロック15の一端側のクランク室14を封じるフロントヘッドプレート18と,シリンダブロック15の他端部に設けられた弁板装置19と,これを覆うシリンダヘッド21とを備えている。シリンダヘッド21内には,吸入室33及び吐出室34が夫々隔壁35によって区画形成されている。また,シリンダ12内からクランク室14に突出してピストン部材22が設けられている。尚,符号11aは,斜板部材17を傾斜方向に付勢するためのコイルバネである。
【0017】
斜板部材17は,駆動軸11の周囲に固定された斜板本体38と,斜板体39と,斜板体39を斜板本体38に固定するためのねじリング41とを備えている。
【0018】
駆動軸11の一端部は,フロントヘッドプレート18の突出部23内に設けられている軸受け24に支持され,さらに外側のシール部材25によって斜板式可変容量圧縮機10外部に対して密閉されている。また,駆動軸11の他端は,シリンダブロック15の内部にあり,軸受け26に支持され,端面を固定部材27によって軸方向規制されている。
【0019】
弁板装置19は,シリンダボア12内まで貫通するように設けられた吸入孔28及び吐出孔29を夫々備え,吸入孔28のシリンダボア12側,及び吐出孔29のシリンダヘッド21側には,夫々図示しない吸入弁及び吐出弁が設けられている。また,弁板装置19のシリンダヘッド21側には,吐出弁の開放時の移動距離を調節するための弁押さえ(リテーナ)31がボルト・ナット32a・32bによって固定されている。
【0020】
ピストン部材22は,シリンダボア12内を往復動するピストン本体36とピストン本体36からクランク室14まで駆動軸11方向に延在するピストン駆動部37とが一体に設けられている。
【0021】
駆動軸11のフロントヘッドプレート18側に設けられたロータ16は,一端側にスラスト軸受け42が設けられており,ロータ16の一端面は,スラスト軸受け42を介して,フロントヘッドフレート18の内側面に支持されている。
【0022】
また,斜板本体38には,スライドピン17aが設けられており,ロータ16に設けられた係合長孔16aと係合することによって,ロータ16と斜板本体38とは,連動する構成となっている。
【0023】
ピストン部材22において,ピストン駆動部37のクランク室14側の一端で,中心軸側には,凹部45が設けられている。この凹部45内には,斜板体39の外側縁部が挿入されている。さらに,この凹部45内の斜板体39の外側縁部と凹部45の内側面との間には,一対の第1及び第2のシュー44a,44bが斜板体39の外側縁部を挟み込むように設けられている。
【0024】
以上までは,従来技術とほぼ同様の構成を有する。
【0025】
本発明の第1の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機では,斜板部材17の内側で駆動軸11の周囲には,スベリベアリング1を介してスリーブ2が設けられている。スリーブ2は,段部2dを備え,ロータ16の他端部に一端が当接しており,また,ロータ16の他端部と,段部2dとの間のスリーブ2の周囲には,コイルバネ3が配置されている。また,スリーブは,ピン5によって,斜板部材17の斜板本体38に係合されている。
【0026】
図2(a)は図1のA−A線に沿う断面図,図2(b)は図1の斜板部材の縦断面図(但し,斜板角を0°に置き換えて示す),図2(c)は図1の駆動機構の斜視図である。図2(a),(b),及び(c)を参照すると,駆動軸11には,すべりベアリング1を内側に備えたスリーブ2が挿通されている。スリーブ2は,直径方向の両側に突出部2aを備え,この突出部2aの夫々には,中心軸に向かってピン5を挿入するための貫通孔2bが設けられている。
【0027】
斜板本体38には,内側に互いに対向する突出面38a,38aが形成されており,この突出面38aを夫々半径方向外側に貫通する貫通孔38b,38bが夫々設けられている。スリーブ2の突出部2a端面と斜板本体38の突出面38aとは,夫々の貫通孔2b,38bを合わせて,この貫通孔2b,38b内にピン5を挿入することによって,スリーブ2と斜板本体38とが係合される。
【0028】
これによって,ピン5の脱落を防止することができるとともに,すべりベアリング1を設けることによって,駆動軸11とスリーブ2との間の摩擦力を低減することにより,スリーブ2及び駆動軸11の摺動面の摩耗を低減することができる。
【0029】
以上のような構成の第1の実施の形態による斜板式可変容量圧縮機において,駆動軸11が回転すると,それと同時に,ロータ16も回転する。ロータ16の回転運動は,係合長孔16a及びスライドピン17aからなる係合部を介して斜板本体38及び斜板体39の駆動軸11回りの回転運動と駆動軸11方向に沿う移動運動とが組みあわさった回転揺動運動に変換される。斜板体39の回転揺動運動は,斜板体39の両周縁面に摺接する第1及び第2のシュー44a,44b,及び凹部45を介してピストン部材22の軸方向の往復動に変換される。ピストン部材22のピストン本体36のシリンダボア12内における往復動によって,図示しない吸入口から吸入室33に取り入れられた冷却媒体は,吸入孔28を介して吸入され,シリンダボア12内で圧縮され,吐出孔29から吐出室34に吐出され,図示しない吐出口から排出される。
【0030】
尚,圧縮容量の可変動作は,次のようになされる。図示しないオリフィスによって,吐出室34とクランク室14とを連通し,一定流量の圧力を吐出室からクランク室に導入している。そして,必要とされる所定容量(能力)に満たないときは,図示しない容量制御弁を一定量開放し,クランク室圧力を低下させ,斜板角を角度増加方向へ変化させ,必要とする所定容量(能力)まで,斜板角を変化させる。また,必要とされる所定容量を超えると,容量制御弁は一定量閉鎖され,クランク室内圧力を増加させ,斜板角を角度減少方向へ変化させ,必要とする所定容量(能力)まで斜板角を変化させる。
【0031】
図3は本発明の第2の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機を示す断面図である。図3に示す第2の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機20は,その駆動機構の構成が異なる他は,図1に示す第1の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機と同様の構成を有するので,駆動機構以外の説明は省略する。図4は図3の斜板式容量可変圧縮機の駆動機構の要部を示す部分縦断面図である。図4に示すように,駆動軸11の周囲には,すべりベアリング6が配置されている。すべりベアリング6は,先端部にスリーブ2の先端面に当接するように,フランジ6aが半径方向外側に突出して設けられている。このフランジ6aは,衝撃音を含む音の発生を低減させる効果がある。また,すべりベアリング6を設けることによって,駆動軸11とスリーブ2との摩擦力を低減することにより,スリーブ2及び駆動軸11の摺動面の摩耗を低減することができる。
【0032】
図5は本発明の第3の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機を示す断面図である。図示の斜板式容量可変圧縮機は,揺動板式と呼ばれる方式である。図5に示すように,斜板式容量可変圧縮機30は,駆動軸11と,駆動軸11の一端周囲に配置された複数のシリンダ12を備えるとともにケーシング13と一体に形成され,ケーシング13内にシリンダ12に隣接してクランク室14を規定するシリンダブロック15と,クランク室14内で駆動軸11の周囲配置されたロータ16と,ロータ16にスライドピン16bを介して連結された斜板部材50と,駆動軸11の一端に貫通されるとともにシリンダブロック15の一端側のクランク室14を封じるフロントヘッドプレート18と,シリンダブロック15の他端部に設けられた弁板装置19と,これを覆うシリンダヘッド21とを備えている。
【0033】
シリンダ12内からクランク室14に突出してピストン部材22が設けられている。ピストン部材22は,ピストン本体46と,ピストン本体の一端凹部に,球状の一端が収容され球状の他端が斜板部材50に連絡するピストンロッド47とを備えている。
【0034】
駆動軸11の一端部は,フロントヘッドプレート18の突出部23内に設けられている軸受け24に支持され,さらに外側のシール部材25によって斜板式圧縮機30外部に対して密閉されている。また,フロントヘッドプレート18の突出部23の周囲及び駆動軸11の一端には,図示しない駆動源からの回転トルクを駆動軸11に伝達及び遮断するための電磁クラッチ装置48が配置されている。
【0035】
また,駆動軸11の他端は,シリンダブロック15の内部にあり,軸受け26に支持され,端面を固定部材27によって固定されている。
【0036】
弁板装置19は,シリンダボア12内まで貫通するように設けられた吸入孔28及び吐出孔29を夫々備え,吸入孔28のシリンダボア12側,及び吐出孔29のシリンダヘッド21側には,夫々図示しない吸入弁及び吐出弁が設けられている。また,弁板装置19のシリンダヘッド21側には,吐出弁の開放時の移動距離を調節するための弁押さえ(リテーナ)31がボルト・ナット32a・32bによって固定されている。
【0037】
シリンダヘッド21内には,吸入室33及び吐出室34が夫々隔壁35によって区画形成されている。尚,符号49は,シリンダヘッド21をケーシング13に固定するための固定用の捩子である。
【0038】
斜板部材50は,駆動軸11の周囲に固定された揺動部材51と,揺動部材51の一面に設けられたスラスト軸受け53を介して摺接する斜板本体52と,斜板本体52を支持固定するための支持部54とを備えている。斜板本体52の縁端面には,ピストンロッド47の一端を収容する収容部52aが設けられている。また,斜板本体52の外周面には,軸方向に突出して設けられた回転止めねじ部52bが設けられ,クランク室14の下端に,シリンダブロック15とフロントヘッドプレート18との間に渡って設けられた案内部材55内に一端が収容されており,回転止めねじ部52b及び案内部材55は,斜板本体52の駆動軸11回りの回転を阻止する回転防止機構を構成している。
【0039】
また,駆動軸11のフロントヘッドプレート18側に設けられたロータ16は一端側にスラスト軸受け42が設けられており,ロータ16の一端面は,スラスト軸受け42を介して,フロントヘッドプレート18の内側面に支持されている。また,ロータ16には,スライドピン16bが設けられており,揺動部材51に設けられた係合長孔51aと係合することによって,ロータ16と揺動部材51は連動する構成となっている。
【0040】
また,斜板部材50の内側で駆動軸11の周囲には,スベリベアリング1を介してスリーブ7が設けられている。
【0041】
第3の実施の形態における駆動機構は,スリーブ7が,段部2dとコイルバネ3を備えていない他は,図4に示した第2の実施の形態における駆動機構と同様の構成を有している。
【0042】
以上のような構成の第3の実施の形態にいる斜板式可変容量圧縮機において,駆動軸11が回転すると,それと同時に,ロータ16も回転する。ロータ16の回転運動は,スライドピン16b及び係合長孔51aからなる係合部を介して揺動部材51に伝達され,揺動部材51の一端面の駆動軸11回りの回転運動と駆動軸11方向に沿う移動運動とが組みあわさった揺動運動に変換される。この一端面に軸受けを介して当接する斜板本体52は,駆動軸11方向に沿う揺動運動を行う。したがって,斜板本体52の縁端面に一端を収容されたピストンロッド47を備えたピストン部材22は,駆動軸11に沿う方向に往復運動を行う。
【0043】
ピストン部材22のピストン本体36のシリンダボア12内における往復動によって,図示しない吸入口から吸入室33に取り入れられた冷却媒体は,吸入孔28を介して吸入され,シリンダボア12内で圧縮され,吐出孔29から吐出室34に吐出され,図示しない吐出口から排出される。
【0044】
尚,圧縮容量の可変動作は,第1の実施の形態による斜板部材17を斜板部材50と替えたものと同様であるので,その動作の詳細についての説明は,省略する。
【0045】
【発明の効果】
以上,説明したように,本発明によれば,斜板とスリーブの係合において,スリーブの内部にすべりベアリングを固着させたことにより,駆動軸との係合時に,ピンの脱落なく組むことができ,組付が確実に又容易に実施できる斜板式容量可変圧縮機を提供することができる。
【0046】
また,本発明によれば,スリーブとローターの突き当て面にすべりベアリングを介入したことにより,振動騒音を低減することができる斜板式容量可変圧縮機を提供することができる。
【0047】
また,本発明によれば,スリーブと駆動軸間での摺動特性が向上し,斜板角度変化がスムーズになる等の制御性の向上を図る事ができる斜板式容量可変圧縮機を提供することができる。
【0048】
また,本発明によれば,スリーブと駆動軸との間にすべりベアリングを介入することによって,スリーブと駆動軸間での摩耗,かじり,及び焼き付け等を防止することができる斜板式容量可変圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機の構成を示す断面図である。
【図2】図1の斜板式容量可変圧縮機の駆動機構の要部を示す図であり,(a)は横断面図,(b)は縦断面図,(c)は斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機の構成を示す断面図である。
【図4】図2の斜板式容量可変圧縮機の駆動機構の要部を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による斜板式容量可変圧縮機の構成を示す断面図である。
【図6】従来の可変容量型圧縮機の一例を示す断面図である。
【図7】図6の駆動機構の要部を示す断面図である。
【図8】従来技術1による駆動機構の要部を示す断面図である。
【図9】従来技術2による駆動機構の要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,6 すべりベアリング
2,7 スリーブ
2a 突出部
2b 貫通孔
5 ピン
10,100 斜板式容量可変圧縮機
11,112 駆動軸
11a コイルバネ
12 シリンダボア
13 ケーシング
14 クランク室
15 シリンダブロック
16 ロータ
16a 係合長孔
17,50 斜板部材
17a スライドピン
18 フロントヘッドプレート
19 弁板装置
21 シリンダヘッド
22 ピストン部材
23 突出部
24 軸受け
25 シール部材
26 軸受け
27 固定部材
28 吸入孔
29 吐出孔
31 弁押さえ(リテーナ)
32a,32b ボルト,ナット
33 吸入室
34 吐出室
36,46 ピストン本体
37 ピストン駆動部
38 斜板本体
38a 突出面
38b 貫通孔
39 斜板体
41 ねじリング
42 スラスト軸受け
44a,44b シュー
45 凹部
47 ピストンロッド
48 電磁クラッチ装置
49 捩子
51 揺動部材
52 斜板本体
52a 収容部
55 案内部材
101 駆動機構
102 回転斜板
103 球帯内面
104 連結孔
105 軸受面
106 円筒面
107 連結孔
108 ブッシュ
109 ピン
111 駆動機構
113 ガイド孔
114 一端部
115 回転力伝達部
116 ガイドピン
118 スライダー
119 軸ピン
121 斜板本体
122 締付リング

Claims (2)

  1. 複数のシリンダボアが区画形成されるシリンダブロックと,各シリンダボアに往復動可能に収容されたピストン部材と,前記シリンダブロックの一端側に,クランク室を区画形成する様に接合されたケーシングと,前記クランク室内に回転可能に支持された駆動軸と,前記クランク室内で前記駆動軸の周囲に配置された斜板部材と,前記駆動軸と前記斜板部材との間に介在するスリーブとを備え,前記斜板部材が前記駆動軸上を軸方向に角度可変可能に係合されている斜板式可変容量圧縮機において,
    前記スリーブの内部で前記駆動軸の周囲にすべりベアリングを固着したことを特徴とする斜板式可変容量圧縮機。
  2. 複数のシリンダボアが区画形成されたシリンダブロックと,各シリンダボアに往復動可能に収容されたピストン部材と,前記シリンダブロックの一端側にクランク室を区画形成する様に接合されたケーシングと,前記クランク室内に回転可能に支持された駆動軸と,前記駆動軸の周囲に配置され,前記駆動軸上を軸方向に角度可変に係合された斜板部材と,前記駆動軸及び前記斜板部材間に介在するスリーブと,前記駆動軸に固着され,前記斜板部材に回転力を伝達するロータとを備え,前記斜板部材の最大角度規制を前記スリーブと前記ロータとの間で行っている斜板式可変容量圧縮機において,
    前記スリーブの内部で前記駆動軸の周囲にすべりベアリングが固着されていると共に,前記すべりベアリングが前記スリーブの前記ロータへの突当面まで延びて形成されていることを特徴とする斜板式可変容量圧縮機。
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