JP3608281B2 - ミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コントローラによって主軸を駆動する主軸モータを制御することにより、主軸モータの回転に応じて上下動する針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させるようにした針交換装置を備えたミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシン(特公平3−62828)は、図15に示されるように水平方向移動用の水平用エアシリンダHと上下方向移動用の上下用エアシリンダVによって往復台RとマガジンMとの位置関係を制御して、針株の交換を行うものであり、図15および図16に示されるように糸が糸案内指Fの孔Aを通過して、針棒Bに連結されている針保持体Tの針Nの針の目に通されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のミシンは、図15に示されるように水平方向移動用の水平用エアシリンダHと上下方向移動用の上下用エアシリンダVによって往復台RとマガジンMとの位置関係を制御して、針株の交換を行うものであるので、装置が大がかりとなり、部品点数が多く、コスト高になるという問題があった。
【0004】
前記従来のミシンは、図15および図16に示されるように糸が糸案内指Fの孔Aを通過して、針棒Bに連結されている針保持体Tの針Nの針の目に通されているので、糸の交換が面倒であるという問題があった。
【0005】
そこで本発明者らは、コントローラによって主軸を駆動する主軸モータを制御することにより、主軸モータの回転に応じて上下動する針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うという本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を重ねた結果、シンプルな装置とし、部品点数を減らし、コストを下げるとともに、糸の交換を容易にするという目的を達成する本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のミシンは、
主軸を駆動する主軸モータの回転によって上下動する針棒と、
交換すべき針株を受け取るとともに、装着すべき針株を前記針棒の下方に位置決めする針保持台と、
交換すべき針株を受け渡す時は前記針棒を上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は前記針棒を下方に移動させるように前記主軸モータを制御するコントローラと
から成る針交換装置を
備えているものである。
【0007】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のミシンは、
前記第1発明において、
前記主軸モータと前記針棒との間に、
該主軸モータによって回転駆動される回転部材と、
該回転部材の一部に揺動可能に一端が係止されたコネクティングロッドとを介挿して、
前記針棒をガイドに沿って上下動し得る構成より成る
ものである。
【0008】
本発明(請求項3に記載の第3発明)のミシンは、
前記第1発明において、
支点を中心に揺動するリンク機構と、
該リンク機構を揺動する駆動モータと、
前記リンク機構の先端に係止され、針株を保持する針保持台と
から成る針揺動機構を
備えているものである。
【0009】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のミシンは、
前記第1発明において、
複数の糸案内部材が揺動可能に並設され、ミシンの機枠に対して横方向に移動し得る移動枠と、
該移動枠を移動させ前記ミシンの機枠に対して位置決めする移動モータとよって構成される移動機構を
備えているものである。
【0010】
本発明(請求項5に記載の第5発明)のミシンは、
前記第1発明において、
揺動可能に支持され、縫製する糸を係止するフック状の係止部材と、
揺動可能に支持され、縫製する糸を交換する場合に該係止部材に係止された糸の係止状態を解除する糸たぐりリンクと、
揺動可能に支持され、解除された糸を該糸たぐりリンクからはずして係止する糸はずしリンクと、
該糸はずしリンクに係止された待機中の糸を前記係止部材に案内する糸案内部材と
から成る糸交換機構を
備えているものである。
【0011】
(作用)
上記構成より成る第1発明のミシンは、前記コントローラによって主軸を駆動する前記主軸モータを制御することにより、前記主軸モータの回転に応じて上下動する針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うものである。
【0012】
上記構成より成る第2発明のミシンは、前記コントローラによって主軸を駆動する前記主軸モータを制御することにより、前記主軸モータによって回転駆動される前記回転部材の回転により、該回転部材の一部に揺動可能に一端が係止されたコネクティングロッドを介して、ガイドに沿って上下動する前記針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うものである。
【0013】
上記構成より成る第3発明のミシンは、前記第1発明の作用に加え、前記駆動モータが、前記リンク機構を支点を中心に揺動させることにより、前記リンク機構の先端に係止され針株を保持する前記針保持台を針株交換位置と針株待機位置とに揺動させるものである。
【0014】
本発明(請求項4に記載の第4発明)のミシンは、前記第1発明の作用に加え、前記移動機構を構成する前記移動モータとよって、複数の前記糸案内部材が揺動可能に並設され、前記ミシンの機枠に対して横方向に移動し得る前記移動枠を移動させ前記ミシンの機枠に対して位置決めすることにより、縫製する糸を選択するものである。
【0015】
本発明(請求項5に記載の第5発明)のミシンは、前記第1発明の作用に加え、揺動可能に支持された縫製する糸を係止するフック状の前記係止部材に係止された糸の係止状態を、糸を交換する場合に揺動可能に支持された前記糸たぐりリンクによって解除して、揺動可能に支持された前記糸はずしリンクによって、解除された糸を前記糸たぐりリンクから外して係止して待機中の糸とするとともに、前記糸案内部材によって前記糸はずしリンクに係止された次の縫製で用いる待機中の糸を前記係止部材に案内して、該係止部材のフックに係止することにより、糸の交換を行うものである。
【0016】
【発明の効果】
上記作用を奏する第1発明のミシンは、前記主軸モータの回転により前記針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うので、針交換用の独立の駆動源が不要であり、シンプルな装置とし、部品点数を減らし、コストを下げるという効果を奏する。
【0017】
上記作用を奏する第2発明のミシンは、前記主軸モータによって回転駆動される前記回転部材の回転により、該回転部材の一部に揺動可能に一端が係止されたコネクティングロッドを介して、ガイドに沿って上下動する前記針棒を、交換すべき針株を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うので、針交換を容易かつ確実に行うことが出来るという効果を奏する。
【0018】
上記作用を奏する第3発明のミシンは、前記駆動モータが、前記リンク機構を支点を中心に揺動させることにより、前記リンク機構の先端に係止され針株を保持する前記針保持台を針株交換位置と針株待機位置とに揺動させるので、簡単な機構によって充分離れた針株交換位置と針株待機位置とを実現するという効果を奏する。
【0019】
上記作用を奏する第4発明のミシンは、前記移動機構を構成する前記移動モータとよって、複数の前記糸案内部材が揺動可能に並設された前記移動枠を移動させ前記ミシンの機枠に対して位置決めするので、縫製する糸の選択を可能にするという効果を奏する。
【0020】
上記作用を奏する第5発明のミシンは、縫製する糸を係止するフック状の前記係止部材に係止された糸の係止状態を、糸を交換する場合に前記糸たぐりリンクによって解除して、前記糸はずしリンクによって、解除された糸を前記糸たぐりリンクから外して係止して待機中の糸とするとともに、前記糸案内部材によって前記糸はずしリンクに係止された次の縫製で用いる待機中の糸を前記係止部材に案内して、該係止部材のフックに係止するので、糸の交換を容易にするという効果を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0022】
(第1実施形態)
本第1実施形態のミシンは、図1ないし図11に示されるように針棒11に装着される針株12の交換を可能にする針交換装置1と、針棒の側方の針株の待機位置と前記針棒11の下方の針株12の交換位置との間の揺動を可能にする針揺動機構2と、複数の上糸の中から縫製に用いる上糸の選択を可能にする移動機構3と、不要になった上糸とこれから縫製する上糸との交換を可能にする糸交換機構4とから成るものである。
【0023】
前記針交換装置1は、図1ないし図6に示されるように主軸を回転駆動する主軸モータ10と、該主軸モータ10によって回転駆動される回転部材13と、該回転部材13の一部に揺動可能に一端が係止されたコネクティングロッド14と、該コネクティングロッド14の他端が係止され直線ガイド111に沿って上下動し得る前記針棒11と、交換すべき針株12を受け取るとともに、装着すべき針株12を保持する保持部151を備え、該針株12を前記針棒11の下方に位置決めする針保持台15と、交換すべき針株12を受け渡す時は前記針棒11を上方に移動させ、装着すべき針株12を装着する時は前記針棒11を下方に移動させるように前記主軸モータ10を制御するコントローラ16とから成るものである。
【0024】
前記保持部151は、図12および図13に示されるように洗濯バサミ状の一端の間に介挿されたバネ154によって他端が当接するようにされた一対の対向する揺動部材152、153によって構成され、他端内側に針株12の凹部121が当接するテーパ部154と、針株12を把持する把持溝155が形成されている。
【0025】
前記針揺動機構2は、図1ないし図6に示されるように2個の支点を中心に揺動する平行な2リンクを備えたリンク機構21と、該リンク機構21を扇型の揺動部材201の歯部を介して揺動するステッピングモータまたはロータリソレノイドの駆動モータ20と、前記リンク機構21の2個のリンクの先端に係止され前記針株12を保持する保持部を備えた針保持台15とから成るものである。
【0026】
前記移動機構3は、図1に示されるように矩形の枠体310によって構成され、複数の糸案内板32が揺動可能に並設され、ミシンの機枠300に対して横方向に移動し得る移動枠31と、ラック301およびピニオン302を介して該移動枠31を移動させ前記ミシンの機枠300の作動位置に対して位置決めするステッピングモータまたはギヤドモータ等の移動モータ30とよって構成されるものである。
【0027】
すなわち図1に示されるように、前記移動枠31の垂直部材311、312の間に水平に配設されたロッド313に上糸の必要本数(図1中代表的に2個を図示)だけ前記糸案内板32が一定間隔で揺動可能に並設され、図2に示されるように前記ミシンの機枠300の作動位置に位置決めされた前記糸案内板32の下端に係合する糸案内板開閉リンク33によってロータリーソレノイド(図示せず)等の作動力によってバネ331に抗して該糸案内板32を揺動し得るように構成されている。
【0028】
前記糸交換機構4は、図1および図2、図7ないし図11および図14に示されるように揺動可能に支持され、縫製する糸を係止するフック411を備えた係止部材としての天びん41と、揺動可能に支持され縫製する糸を交換する場合に前記天びん41に係止された糸の係止状態を解除する糸たぐりリンク42と、揺動可能に支持され解除された糸を該糸たぐりリンク42からはずして係止する糸はずしリンク43と、該糸はずしリンク43に係止された待機中の糸を前記天びん41に案内する前記糸案内板32とから成るものである。
【0029】
前記天びん41は、図1に示されるように前記主軸モータ10によって回転駆動される前記回転部材13の外周壁に形成されたカム溝131によって、前記主軸の回転に同期して支点を中心にして揺動駆動される。
【0030】
前記糸はずしリンク43は、前記糸案内板32上に軸に揺動可能に支承され、バネの力によって時計方向に付勢されており、開放板に規制され前記糸案内板32の上糸規制溝321から糸はずしリンク43のツメ部431がラップしない位置に規制されている。
【0031】
前記糸たぐりリンク42は、図1、図3、図7ないし図11に示されるように先端に板バネより成る糸たぐり腕421が配設され、前記ミシンの機枠300に固着されたガイドプレート341のガイド面342で案内してその開き量を決定するように構成されている。すなわち、手たぐり作動する際、上昇途中で板バネが前記天びん41の幅wより広く開き、該天びんに掛かっている上糸をたぐりあげるものである。
【0032】
上記構成より成る第1実施形態のミシンは、前記針交換装置1が、前記コントローラ16によって主軸を駆動する前記主軸モータ10を制御することにより、該主軸モータ10によって回転駆動される前記回転部材13の回転により、該回転部材13の一部に揺動可能に一端が係止された前記コネクティングロッド14を介して、前記直線ガイド111に沿って上下動する前記針棒11を、交換すべき前記針株12を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき前記針株を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うものである。
【0033】
前記揺動機構2は、前記駆動モータ20が、前記平行リンク機構21を支点を中心に揺動させることにより、前記リンク機構21の先端に係止され前記針株12を保持する前記針保持台15を針株交換位置と針株待機位置とに揺動させるものである。
【0034】
すなわち図3に示される状態は、針交換作業の第1ステップの上待機位置であり、縫製中の使用されていない糸の待機状態を示すものである。
【0035】
図4に示される状態において、ステッピングモータまたはロータリソレノイドの前記駆動モータ20により、前記針保持台15が支点を中心にして反時計方向に揺動され、針中心が前記針棒の軸心に一致するように位置決めされる。
【0036】
図5に示される状態において、前記図4に示される状態から前記コントローラ10からの指令により前記針棒11が降下され、該針棒11の下端内部に介挿された針株保持バネと鋼球(図示せず)によって前記針保持台15に保持された前記針株12が前記針棒11に挿着される。
【0037】
図6に示される状態において、前記針保持台15が支点を回動中心として時計方向に揺動して待機状態となり、この状態において縫製が実行され、実行後他の針と交換する場合は、再び図6に示される状態に復帰させる。
【0038】
縫製が行われた針を抜くために、前記針保持台15が図5に示されるように反時計方向に揺動し、前記把持部151のテーパ部154が針株12の凹部121によって押し広げられ、該針株12の凹部121が把持溝155によって把持された後、図4に示されるように前記コントローラ10からの指令により前記針棒11が一定量上昇され、該針棒11から針株12が抜かれ、図3に示されるように該針保持台15が支点を回動中心として時計方向に揺動して上待機状態となる。
【0039】
次に前記移動機構3は、図1に示されるように前記移動モータ30によって、複数の前記糸案内部材32が揺動可能に並設され、前記ミシンの機枠300に対して前記移動枠を図中横方向に移動させ、次の縫製に必要となる他の上糸が係止されている前記糸案内部材32の位置に位置決めすることにより、縫製する糸を選択するものである。
【0040】
上糸は、移動枠31の上部水平部材310に形成した糸通し穴51から前記ロッド313に配設された糸案内片52を介して、前記糸はずしリンク43のツメ部431に係止され、かつ前記ロッド313に係止された糸通し穴部材53を介して針穴に通されている。
【0041】
次に前記糸交換機構4は、縫製する糸を係止するフック411を備えた前記天びん41に係止された糸の係止状態を、糸を交換する場合に前記糸たぐりリンク42によって解除して、前記糸はずしリンク43によって、解除された糸を前記糸たぐりリンク42から外して係止して待機中の糸とするとともに、前記糸案内部材32によって前記糸はずしリンク43に係止された次の縫製で用いる待機中の糸を前記天びんに案内して、該天びん41の前記フック411に係止することにより、糸の交換を行うものである。
【0042】
すなわち図7に示される縫製状態においては、前記天びん41は上死点位置(図3に示される針株12の上待機位置に対応する)にあり、前記糸たぐりリンク42は、天びんの上糸供給、および糸締め挙動に支障が生じないために天びん41の下死点よりさらに低い位置に設定された下死点位置に待機しているが、糸交換動作が開始されると図8に示されるように該糸たぐりリンク42が上昇して、前記天びん41のフック411に係止されている糸を該フック411から外れる位置まで上昇する。
【0043】
次に図9に示されるように前記糸案内開閉リンク33が、ロータリーソレノイド等によりバネ331の力に抗して反時計方向に揺動するので、前記糸案内板32との係合が解除されるため、前記糸案内板32がバネ323の付勢力によって反時計方向に揺動する。
【0044】
図9において、図7に示される状態を2点鎖線で示し、前記糸はずしリンク43は、バネの力で時計方向に付勢されており、一端432がバネ433の力に抗して開放板313に規制され前記糸案内板32の前記上糸規制溝321から前記ツメ部431がラップしない位置に規制されている。
【0045】
前記糸案内板32は、糸案内板最上部のツメ部322が糸案内規制板323の左端肉部に当接して停止する。上記動きの中で、前記糸はずしリンク43は支点軸に挿入付勢されたバネ433の付勢力によって時計方向に揺動して、前記糸たぐり腕421によって引上げられていた上糸を捕捉し、前記天びん41から上糸を完全に解除する、該天びん41の正面に位置しないその他の複数の糸案内板32は全て、運動完了状態であり、非使用の糸を捕捉し待機している。
【0046】
図10に示されるように、次に縫製したい他の上糸を選択するため、前記糸たぐりリンク42および同腕421を反時計方向に揺動させ下死点まで戻した後、前記移動枠31を横方向(紙面直角方向)に移動させ所望の上糸の糸案内板32が前記天びんの正面に位置するように位置決めする。
【0047】
図11に示されるように、前記糸案内板開閉リンク33の作動用のロータリーソレノイドの通電を止めると、バネ331の力で該糸案内板開閉リンク33が時計方向に揺動して、図7に示される状態に位置する。
【0048】
前記糸はずしリンク43は、前記一端432が前記開放端に当接し、そのツメ部431が前記糸案内板32の前記上糸規制溝321からラップしない状態になるので、上糸は該上糸規制溝321に規制されつつ、重力の作用方向に落下して、前記天びん41のフック411に係止され、糸掛け動作が完了する。
【0049】
上記作用を奏する第1実施形態のミシンは、前記主軸モータ10によって回転駆動される前記回転部材13の回転により、該回転部材13に一端が係止された前記コネクティングロッド14を介して、前記ガイド111に沿って上下動する前記針棒11を、交換すべき針株12を受け渡す時は上方に移動させ、装着すべき針株12を装着する時は下方に移動させることにより針交換を行うので、針交換を容易かつ確実に行うことが出来るという効果を奏する。
【0050】
また第1実施形態のミシンは、前記駆動モータ20が、前記平行リンク機構21を支点を中心に揺動させることにより、前記リンク機構21の先端に係止され針株12を保持する前記針保持台15を針株交換位置と針株待機位置とに揺動させるので、簡単な機構によって充分離れた針株交換位置と針株待機位置とを実現するという効果を奏する。
【0051】
さらに第1実施形態のミシンは、前記移動機構3を構成する前記移動モータ30によって、複数の前記糸案内板32が揺動可能に並設された前記移動枠31を移動させ前記ミシンの機枠300に配設した前記天びん41に対して位置決めするので、縫製する糸の選択を可能にするという効果を奏する。
【0052】
また第1実施形態のミシンは、縫製する糸を係止するフック411を備えた前記天びん41に係止された糸の係止状態を、糸を交換する場合に前記糸たぐりリンク42によって解除して、前記糸はずしリンク43によって、解除された上糸を前記糸たぐりリンク42から外して係止して待機中の糸とするとともに、前記糸案内板32によって前記糸はずしリンク43に係止された次の縫製で用いる待機中の上糸を前記天びんに案内して、該天びんの前記フック411フックに係止するので、孔に糸を通す従来のミシンに比べて糸の交換を容易にするという効果を奏する。
【0053】
さらに第1実施形態のミシンは、必要数の前記糸案内板32に係止された上糸を1個の天びん41および糸案内板開閉リンク33によって、選択的に係止するものであるので、構成がシンプルであり、部品数が少なく、保守を容易にしてコストを下げるという効果を奏する。
【0054】
また第1実施形態のミシンは、針株12の交換にあたり、前記コントローラからの指令によって前記主軸モータ10による回転駆動により、前記針棒11を上下動させ、針交換を行うので、前記コントローラのロジックの変更のみによって、従来のエアシリンダのような高価な部品を不要にして、保守を容易にするとともに、コストを下げるという効果を奏する。
【0055】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のミシンの要部を示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態のミシンの機枠側の構成を示す部分斜視図である。
【図3】本第1実施形態のミシンの針株の待機状態を示す側面図である。
【図4】本第1実施形態のミシンの針株の交換状態を示す側面図である。
【図5】本第1実施形態のミシンの針株の交換状態を示す側面図である。
【図6】本第1実施形態のミシンの針株の交換状態を示す側面図である。
【図7】本第1実施形態のミシンの縫製状態における糸交換機構を示す側面図である。
【図8】本第1実施形態のミシンの糸交換開始状態を示す側面図である。
【図9】本第1実施形態のミシンの糸はずし状態を示す側面図である。
【図10】本第1実施形態のミシンの糸の選択状態を示す側面図である。
【図11】本第1実施形態のミシンの糸掛け状態を示す側面図である。
【図12】本第1実施形態のミシンにおける針保持台の保持部を示す斜視図である。
【図13】本第1実施形態の保持部および針株を示す展開図である。
【図14】本第1実施形態における糸案内板の先端および糸はずしリンクを示す展開斜視図である。
【図15】従来のミシンの針株交換機構を示す側面図である。
【図16】従来のミシンの糸交換機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 針交換装置
11 針棒
12 針株
2 針揺動機構
3 移動機構
4 糸交換機構
Claims (5)
- 主軸を駆動する主軸モータの回転によって上下動する針棒と、
交換すべき針株を受け取るとともに、装着すべき針株を前記針棒の下方に位置決めする針保持台と、
交換すべき針株を受け渡す時は前記針棒を上方に移動させ、装着すべき針株を装着する時は前記針棒を下方に移動させるように前記主軸モータを制御するコントローラと
から成る針交換装置を
備えていることを特徴とするミシン。 - 請求項1において、
前記主軸モータと前記針棒との間に、
該主軸モータによって回転駆動される回転部材と、
該回転部材の一部に揺動可能に一端が係止されたコネクティングロッドとを介挿して、
前記針棒をガイドに沿って上下動し得る構成より成ることを特徴とするミシン。 - 請求項1において、
支点を中心に揺動するリンク機構と、
該リンク機構を揺動する駆動モータと、
前記リンク機構の先端に係止され、針株を保持する針保持台と
から成る針揺動機構を
備えていることを特徴とするミシン。 - 請求項1において、
複数の糸案内部材が揺動可能に並設され、ミシンの機枠に対して横方向に移動し得る移動枠と、
該移動枠を移動させ前記ミシンの機枠に対して位置決めする移動モータとによって構成される移動機構を
備えていることを特徴とするミシン。 - 請求項1において、
揺動可能に支持され、縫製する糸を係止するフック状の係止部材と、
揺動可能に支持され、縫製する糸を交換する場合に該係止部材に係止された糸の係止状態を解除する糸たぐりリンクと、
揺動可能に支持され、解除された糸を該糸たぐりリンクからはずして係止する糸はずしリンクと、
該糸はずしリンクに係止された待機中の糸を前記係止部材に案内する糸案内部材と
から成る糸交換機構を
備えていることを特徴とするミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35247495A JP3608281B2 (ja) | 1995-12-30 | 1995-12-30 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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