JP3608037B2 - 調理器具用部材及び調理器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用及び業務用に使用する調理器具用部材および該調理器具用部材を使用する調理器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスコンロ、ガスオーブン、電気オーブン、電子レンジ等の調理器具を用いて調理を行う場合には、発生する油蒸気乃至油煙、煮こぼれ汁、調理材料やその煮こぼれ汁等の加熱による分解生成物の凝縮物などにより、天板、コンロ汁受け皿、焼き網等の部材が汚染される。
【0003】
そこで、清掃や凝固物の除去を容易にする手段として、調理器具用部材の表面にフッ素樹脂を含有する塗料を塗布する方法が各種提案されている。例えば、ガスコンロの天板には、1コート又は2コートタイプのフッ素樹脂塗料を塗布したものが市販されている。
【0004】
しかしながら、上記フッ素樹脂を含む塗料を塗布したものは、初期の段階では、ある程度の凝固物の非粘着性は確保されるが、塗膜自体の強度が不十分であるため、汚れ除去のための手入れの際に皮膜が損傷しやすく、比較的短時間内で皮膜特性が失われるにいたるという問題点がある。
【0005】
更に、塗膜の硬度と耐久性を高めるため、補強剤として無機充填剤を添加したフッ素樹脂含有塗料も市販されている。しかしながら、補強剤として添加している無機充填剤は、非粘着性を有しないため、無機充填剤の添加量が多いとフッ素樹脂の割合が少なくなり、非粘着性が低下する。よって、その添加量には限界があり、塗膜の硬度及び耐久性の向上効果が少ないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、非粘着性、耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性等に優れ、また、手入れが容易であるため長時間の使用後にも初期の優れた特性を維持する皮膜を備えた調理器具用部材及び該調理器具用部材を備えた調理器具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために従来技術の問題点に鑑みて、鋭意研究を進めた結果、以下のような特徴を有する、少なくとも3層構造を有するフッ素樹脂含有塗膜を調理器具用部材上に形成させる場合には、その目的を達成しうることを見いだした。本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものである。
【0008】
即ち、少なくとも3層構造を有するフッ素樹脂含有塗膜において、基材上に塗装される最下層(第一層)膜から最上層膜に従って、各塗膜中
(1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ
(2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は無機充填剤を含まない
塗膜を形成させることにより、非粘着性、耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性に優れた塗膜が得られることを見いだした。
【0009】
よって、本発明は、下記の調理器具用部材及び該調理器具用部材を備えた調理部材を提供する。
【0010】
項1. 基体上にフッ素樹脂を含有する少なくとも三層の塗膜を有する調理器具用部材であって、基材上に塗装される最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、各塗膜中
(1)フッ素樹脂の含有量を順次増大させ、且つ
(2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は無機充填剤を含まない
塗膜を有する調理器具用部材。
【0011】
項2. 基体上に、
(a)第1層として、固形分としてフッ素樹脂を10〜50重量%及び無機充填剤を20〜60重量%含有する塗料を塗装し、
(b)塗着した第1層の上に第2層として、固形分としてフッ素樹脂を20〜60重量%及び無機充填剤を10〜50重量%含有する塗料を塗装し、
(c)塗着した第2層の上に第3層として、固形分としてフッ素樹脂を60重量%以上含有する塗料を塗装した、
3層の塗膜を有する項1に記載の調理器具用部材。
【0012】
項3. 該フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)及びポリビニリデンフルオライド(PVDF)からなる群から選ばれる少なくとも1種である項1又は2に記載の調理器具用部材。
【0013】
項4. 該無機充填剤が、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化アルミニウム、ホウ化チタン、窒化チタン及び炭化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である項1〜3のいずれかに記載の調理器具用部材。
【0014】
項5. 該無機充填剤の平均径が、10μm以下である項1〜4のいずれかに記載の調理器具用部材。
【0015】
項6. 該フッ素樹脂の平均径が、10μm以下である項1〜5のいずれかに記載の調理器具用部材。
【0016】
項7. 該調理器具用部材が、天板、コンロ汁受け皿、オーブン皿、グリル皿、焼き網、焼き網用鉄板、ロストル、ジンギスカン鍋、五徳、炊飯釜、電気(湯沸かし)ポット内釜、給水タンク、ホットプレート用プレート、フライパン、電子レンジ用調理皿、鍋、グリル鍋、オーブントースター用調理皿及び調理網からなる群から選ばれる項1〜6のいずれかに記載の調理器具用部材。
【0017】
項8. 項1〜7のいずれかに記載の調理器具用部材を備えた調理器具。
【0018】
項9. 該調理器具が、ガスコンロ、電気コンロ、ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジ、電子レンジ、炊飯器、バーベキューコンロ、ホットプレート、鍋、フライパン、グリル鍋、焼き肉器、オーブントースター、電気(湯沸かし)ポット又は自動給茶器のいずれかである項8に記載の調理器具。
【0019】
なお、本発明において「平均径」とは、フッ素樹脂や無機充填剤の形状が粒状である場合には、「平均粒径」を意味し、それ以外の形状(例えば、針状等)を有する場合には、長手方向の長さで規定した値をいう。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明において、調理器具用部材の材質としては、銅、ステンレス鋼、一般鋼、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属類、又はプラスチックなどの樹脂類:炭素材;木;石;ガラス;タイルなどのセラミックス等の非金属類が利用できる。金属類の中では、一般鋼、アルミニウム合金が安価で高強度という点で好ましい。
【0021】
調理器具用部材の具体例としては、ガスコンロや電気コンロに使用する天板、コンロ汁受け皿、五徳、グリル皿、焼き網;ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジに使用するオーブン皿;焼き肉器に使用する焼き網用鉄板、焼き網、ロストル、ジンギスカン鍋;炊飯器に使用する炊飯釜;電気(湯沸かし)ポットに使用する内釜;自動給茶器に使用する給水タンク;ホットプレートに使用する鉄製又はカーボン製プレート、鉄製又はカーボン製フライパン;電子レンジに使用する調理皿;鍋;グリル鍋;オーブントースターに使用する調理皿や調理網等が挙げられる。
【0022】
部材の厚さとしては、調理器具用部材に使用できる厚さであれば特に限定されない。
【0023】
フッ素樹脂
本発明では、各塗膜層を形成するためのすべての塗料が、フッ素樹脂を含有することを必須要件とする。フッ素樹脂としては、公知のフッ素樹脂であれば特に限定されないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)などが挙げられる。この中でも、PTFE、PFA、FEPが、非粘着性に優れているという点で好ましい。
【0024】
本発明で使用するフッ素樹脂は、いずれも公知物質であり、その原料、製造方法などは特に限定されない。
【0025】
本発明においては、フッ素樹脂は、繊維状、針状(ウィスカーを含む)、粒状、鱗片状などの種々の形状のものを任意に選択することができ、各塗料においてフッ素樹脂をそれぞれ単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併用してもよい。また、種々の形状のものを混合して用いてもよい。更に、2種以上のフッ素樹脂を併用する場合であっても、それらの混合割合は特に限定されず、任意に選択することができる。
【0026】
塗料製造においてこれらのフッ素樹脂を良好に分散させるため、また、塗膜中に均一の分散させるために、30μm以上の粗大径のものを含まないことが望ましい。フッ素樹脂の平均径は、以下に示すような塗膜の厚さも考慮して定めればよいが、通常平均10μm以下であり、平均5μm以下のものがより好ましい。下限は特に限定されないが、通常0.01μm程度である。平均径が小さすぎると、塗料中に均一に分散しにくく、平均径が大きすぎると、塗膜にした場合に、塗膜が均一になりにくい。
【0027】
無機充填剤
また、本発明においては、最上層を除く各塗膜層を形成するためのすべての塗料が、無機充填剤を含有することを必須要件とする。無機充填剤としては、公知のものであれば特に限定されないが、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウム、酸化亜鉛、酸化カルシウムなどの酸化物系無機物、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化アルミニウム、ホウ化チタン、窒化チタン、炭化チタンなどの非酸化物系無機物などが挙げられる。この中でも、酸化物系無機物、より好ましくは、アルミナ、シリカ、チタニアが、安価で適度な硬度がある点で好ましい。
【0028】
本発明で使用する無機充填剤は、いずれも公知物質であり、その原料、製造方法などは特に限定されない。
【0029】
本発明においては、無機充填剤は、繊維状、針状(ウィスカーを含む)、粒状、鱗片状などの種々の形状のものを用いることができ、各塗料において無機充填剤をそれぞれ単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併用してもよい。また、種々の形状のものを混合して用いてもよい。更に、2種以上の無機充填剤を併用する場合であっても、それらの混合割合は特に限定されず、任意に選択することができる。
【0030】
塗料製造においてこれらの無機充填剤の分散の均一性を確保するために、また、塗膜中に均一の分散させるために、無機充填剤は30μm以上の粗大径のものを含まないことが望ましい。また、無機充填剤の平均径は、塗膜の厚さも考慮して定めればよいが、通常平均10μm以下であり、平均5μm以下のものがより好ましい。下限は特に限定されないが、通常0.01μm程度である。平均径が小さすぎると、塗料中に均一に分散しにくく、平均径が大きすぎると、塗膜にした場合に、塗膜が均一になりにくい。
【0031】
塗料組成物
このように、本発明は、最上層を除く各塗膜層には、補強剤としての無機充填剤と、その各層の上層との密着性を高めるためにフッ素樹脂を含有させ、最上層には、非粘着性を高めるために無機充填剤を添加せずにフッ素樹脂のみを含有する塗料を使用することを特徴とする。この際、塗膜の硬度と非粘着性を高めるために、基体上の最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、無機充填剤の含有量を減少させ、最上層においては無機充填剤を含まないように、一方、最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、フッ素樹脂の含有量を順次増大させることを特徴とする。具体的には、固形分組成として、無機充填剤の含有量を、最下層は20〜60重量%程度であり、基体上の最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、10〜50重量%づつ、好ましくは20〜40重量%づつ減少させ、最上層においては無機充填剤を含まないようにし、且つ、 フッ素樹脂の含有量を、最下層は10〜50重量%程度であり、最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、10〜60重量%、好ましくは20〜40重量%増加させ、最上層では、60重量%以上、好ましくは80重量%以上とするのがよい。
【0032】
最上層膜を除く各塗料中フッ素樹脂と無機充填剤の好ましい組み合わせとしては、特に限定されないが、例えば、PTFEとチタニア、PTFEとアルミナ、PTFEとシリカなどが挙げられる。
【0033】
これらの混合割合は上記要件を満たせば、特に限定されず、任意に選択することができる。例えば、基体上に3層の塗膜を形成させる場合には、
・第1層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を10〜50重量%及び無機充填剤を20〜60重量%含有する塗料を、
・第2層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を20〜60重量%及び無機充填剤を10〜50重量%含有する塗料を、
・第3層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を60〜100重量%含有する塗料を用いるのが好ましい。
【0034】
より好ましくは、
・第1層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を10〜30重量%及び無機充填剤を40〜60重量%含有する塗料を、
・第2層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を30〜50重量%及び無機充填剤を20〜40重量%含有する塗料を、
・第3層塗料の固形分組成として、フッ素樹脂を80〜100重量%含有する塗料を用いるのがよい。
【0035】
フッ素樹脂及び/又は無機充填剤は、共に、皮膜中できるだけ均一に分散含有されていることが好ましく、従って、塗料中において該微粒子が均一に分散させた状態が好ましい。
【0036】
各塗料の溶媒としては、塗料のフッ素樹脂や無機充填剤を均一に分散させるために、また、加熱処理後に揮散するような溶剤が用いられる。例えば、トルエン、ベンゼン、キシレン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルセロソロブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコール、エタノール、n−メチルピロリドン、ジアセトンアルコールなどが挙げられる。これらは、1種又は2種以上を混合して用いてもよい。
【0037】
但し、最上層塗料の溶媒としては、水、エタノール、トルエンを用いることが好ましく、水溶液の場合は、界面活性剤を添加してもよい。
【0038】
本発明においては、各塗料中の固体分は、20〜60重量%の量が好ましい。固体分が少なすぎると、塗料が流動しすぎて均一な塗膜とならず、固体分が多すぎると粘度が高くなりすぎ塗装できない。
【0039】
本発明による塗膜の厚さは、調理器具用部材の材質及び形状、該部材を使用する各種調理器具の用途などにより異なるが、通常20〜100μm程度である。従って、各層の厚さは、5〜30μm程度である。
【0040】
本発明による最上層膜を除く各層を形成するための塗料には、バインダーを用いるのがよい。バインダーとしては、ポリアミドイミド、ポリフェニルスルフィド、ポリエーテルサルホン等を挙げられる。これらの含有量は各層の固形分中、10〜50重量%程度である。
【0041】
本発明の塗膜には、必要に応じて、三酸化アンチモンなどの難燃助剤;カーボンブラック、二酸化チタン等の顔料;エステル類、ポリオール、ポリサルファイド、ウレタンプレポリマー等の可塑剤;カルボキシル基末端ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の液状ゴム;シランカップリング剤、チタン系カップリング剤などの表面改質剤;シリコーンオイル、シリコーンゴム、各種プラスチック粉末、各種エンジニアリングプラスチック粉末、ABS樹脂、MBS樹脂の粉末などの低応力化剤などを適宜添加することができる。更に必要に応じて、流動調整剤、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、分散剤などを配合してもよい。
【0042】
本発明における塗膜形成方法は、各層を塗装するごとに加熱処理によって焼き付けてもよいし、何層か塗装乾燥を繰り返した後加熱処理によって焼き付け更に塗装乾燥、加熱焼き付けを施してもよいし、または、全ての層を塗装して乾燥後、加熱処理によって焼き付けてもよい。本発明においては、全ての層を塗装して乾燥後、加熱処理によって焼き付けるのが好ましい。
【0043】
また、基体と塗膜の密着性を高めるため、基体の表面は凹凸状態にしておくことが好ましい。基材の表面を凹凸状態にする手法としては、アルカリ水溶液に浸漬してエッチングを行う、金属またはセラミック溶射を行う、ショットブラストを行う等があるが、この中でもショットブラストが低コストで均一に表面を凹凸状態にできるため、好ましい。
【0044】
なお、本発明における塗膜は、必ずしも調理器具用部材の基体上に直接形成する必要はなく、上記の基体上に公知の金属またはセラミック溶射、亜鉛やスズなどのメッキ皮膜を形成した後、以下のごとく塗膜を形成しても良い。
【0045】
本発明における各塗料の塗装方法としては、公知の各種方法を採用することができるが、例えば、刷毛法、スプレーコート法、バーコート法、フローコート法、浸漬法、キャスティング法などが挙げられる。特に、スプレーコート法は、塗膜の膜厚を均一にしやすい点で、好適である。スプレーコート法の場合に用いられる塗装機としては、公知のものが使用できる。
【0046】
各塗膜を塗装した後、加熱処理前の塗着のための乾燥工程としては、10〜120分間程度室温で乾燥するか、50〜200℃程度で1〜30分間程度強制的に乾燥させてもよい。
【0047】
加熱処理による焼き付け処理としては、250〜400℃程度、より好ましくは 300〜380℃程度の温度で行うのがよい。熱処理温度が250℃未満である場合には、加熱処理時間を長くする必要があり、一方、400℃を上回る場合には、フッ素樹脂が分解するおそれが生じるので好ましくない。加熱処理時間は、特に限定されるものではないが、通常10〜60分間程度でよい。
【0048】
上記のようにして、少なくとも3層の塗膜を有する調理器具用部材は、各種用途に用いることができ、例えば、ガスコンロ、電気コンロ、ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジ、電子レンジ、炊飯器、バーベキューコンロ、ホットプレート、鍋、フライパン、グリル鍋、焼き肉器、オーブントースター、電気(湯沸かし)ポット、自動給茶器等の調理器具に備えることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明により基板材である調理器具用部材上に形成された少なくとも3層を有する皮膜は、フッ素樹脂固有の性質と無機充填剤の固有の性質を兼ね備えている。具体的には、この塗膜は、フッ素樹脂に由来する硬度の潤滑性、耐磨耗性、防汚性、耐焦げ付き性等を有し、このような特徴ある層にすることによって、更に特に優れた耐久性、耐熱性、耐薬品性、撥油性、撥水性等を発揮する。更に、無機充填剤に由来する高硬度、高強度などによって、耐久性、耐磨耗性、耐傷付き性等に優れる皮膜となっている。
【0050】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明確にする。
【0051】
尚、物性の特性は、下記の方法により行った。
【0052】
(1)接触角測定
FACE接触角(協和界面科学株式会社製、”CA−A型”)を用いて、液滴法により水の接触角を測定した。
【0053】
(2)密着力試験(JIS K5400)
サンプルに1cmあたり100個の碁盤目を入れ、下記の各条件下に放置した後常温に戻し、セロファン粘着テープにより、圧着剥離試験を行った。
【0054】
(a)250℃で2時間放置
(b)−10℃で2時間放置
(c)(200℃で1時間放置した後、−10℃で1時間放置)×10サイクル
密着力試験結果において、”100/100”とあるのは、剥離が生じなかったことを示し、”50/100”とあるのは、碁盤目の半数が剥離したことを示す。
【0055】
(3)耐衝撃変形試験(JIS K5400)
20℃でデュポン方式により下記の条件下上からおもりを落とす衝撃試験を行って変形させた部分の塗面の損傷を肉眼で確認した。
おもり:500g
落下高さ:500mm。
【0056】
(4)耐薬品性試験
サンプルに1cmあたり100個の碁盤目を形成し、下記の薬品或いは材料に96時間浸漬した。4時間毎に試験片を取り出し水洗いを行った後、変色及び剥がれの有無を肉眼で確認すると共に、96時間浸漬後にセロファン粘着テープにより、圧着剥離試験を行った。
【0057】
(a)ラッカーシンナー
(b)界面活性剤(商標”ファミリーフレッシュ”、花王株式会社製)
(c)カレー(商標”ククレカレー辛口”、ハウス食品株式会社製)
(d)こいくち醤油(キッコーマン株式会社製)
(e)台所用漂白剤(商標”キッチンハイター”、花王株式会社製)15容量%水溶液
(f)台所用漂白剤(商標”キッチンハイター”、花王株式会社製)100%原液
結果の判定は、上記(2)の場合と同様である。
【0058】
(5)耐磨耗性試験
先端にナイロンたわしを取り付けた棒を600rpmで回転させながら、加重500gで1分間押しつけた後、傷の有無を肉眼で調べた。
【0059】
(6)耐熱焦げ付き性試験
下記の食品及び調味材料2ccをサンプルの上に乗せ、250℃で30分間加熱して焦げ付かせた後、冷却し、指先で炭化生成物を軽く圧迫して、焦げ付き性を評価した。
【0060】
(A)カレー(商標”ククレカレー辛口”、ハウス食品株式会社製)
(B)卵+醤油+砂糖(比率(重量比)1:1:1)。
【0061】
(7)焼き魚の身離れ加重試験
焼き網の上にサンマ1匹(体長:約25cm)を載置し、テーブルコンロ(大阪ガス株式会社製、10−698型)のグリルにセットした後、両面焼きで5分間加熱した。加熱後、焼き魚を焼き網に載置した状態で、グリルから焼き網を取り出し、凧糸で焼き網を2カ所固定する。そして、凧糸にテンションゲージをつけて焼き魚を持ち上げ、焼き魚が焼き網からはがれる際の指示値を測定した。尚、焼き網の身離れ加重とは、テンションゲージの指示値から焼き魚を剥がした後の焼き魚の自重を減じた値という。この試験は各焼き網につき、5回ずつ測定した。
【0062】
(8)モニター試験
下記の実施例1〜6及び比較例1及び2で塗装加工したテーブルコンロ天板と焼き網をテーブルコンロ(大阪ガス株式会社製、10−698型)に取り付け、5家庭にて4ヶ月間モニター試験を実施した。
【0063】
また、以下の実施例において使用した各成分の製品名、及び製造会社は以下の通りである。
・ポリエーテルサルホン(スミカエクセル、住友化学工業(株)製)
・PTFE (ルブロンL−2(平均粒径0.2μm)、ダイキン工業(株)製)
・PFA(ネオフロンPFA(平均粒径1μm)、ダイキン工業(株)製)
・FEP(ネオフロンFEP(平均粒径2μm)、ダイキン工業(株)製)
・アルミナ微粒子 ((平均粒径1μm)、(株)高純度化学研究所製)
・シリカ微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度化学研究所製)
・チタニア微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度化学研究所製)
・炭化珪素微粒子((平均粒径1μm)、(株)高純度化学研究所製)
実施例1
塗装材料として以下の3種類を用いた。
・テーブルコンロ天板(幅595mm×奥行き420mm×厚さ1mmであって、折り返し(深さ)10mmのもの、材質SUS430)
・焼き網(幅185mm×奥行き255mmの大きさを有し、外枠は直径5mmの棒材、網部は直径3mmの棒材で形成されているもの。材質SPCC)
・テストピース(幅50mm×奥行き50mm×厚さ1mmの平板状、材質SUS430)。
【0064】
上記のテーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースに、#100のショットプラスト処理を行った。ついで、各材料をアルカリ脱脂液で50℃、5分間浸漬して脱脂処理を行い、水洗して乾燥させた。
【0065】
以下の固形分を25重量%含む第1層(下塗り)塗料(溶媒:n−メチルピロリドンとジアセトンアルコールの2:1(容量比)混合溶剤)を調製して、各塗装材料に以下に示す380℃での加熱処理後の膜厚が20±5μmとなるまで、スプレー塗装をおこなって、60分間自然乾燥させた。
【0066】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
アルミナ微粒子 40重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0067】
次に、第1層塗膜の上に、以下の固形分を43重量%含む第2層(中塗り)塗料(溶媒:n−メチルピロリドンとジアセトンアルコールの2:1(容量比)混合溶剤)を調製して、各塗装材料に以下に示す380℃での加熱処理後の膜厚が20±5μmとなるまで、スプレー塗装をおこなって、60分間自然乾燥させた。
【0068】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
アルミナ微粒子 20重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0069】
更に、第2層塗膜の上に、以下の固形分を45重量%含む第3層(上塗り)塗料(溶媒:界面活性剤Triton−X(トリトン−X)を2重量%配合した水系ディスパージョン(2%Triton−x/水))を調製して、各塗装材料に以下に示す380℃での加熱処理後の膜厚が20±5μmとなるまで、スプレー塗装をおこなって、60分間自然乾燥させた。
【0070】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 50重量%。
【0071】
上記3層の塗膜が完成後、380℃で15分間加熱処理を行った。
【0072】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。尚、表1〜表4には、他の実施例及び比較例の結果も併せて示す。
【0073】
実施例2
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0074】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
アルミナ微粒子 40重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0075】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
アルミナ微粒子 20重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0076】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 40重量%
FEP 10重量%。
【0077】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0078】
実施例3
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0079】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
アルミナ微粒子 30重量%
シリカ微粒子 10重量%
チタニア微粒子 10重量%。
【0080】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
アルミナ微粒子 20重量%
シリカ微粒子 5重量%
チタニア微粒子 5重量%。
【0081】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 50重量%。
【0082】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0083】
実施例4
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0084】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
アルミナ微粒子 30重量%
シリカ微粒子 10重量%
チタニア微粒子 10重量%。
【0085】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
アルミナ微粒子 20重量%
シリカ微粒子 5重量%
チタニア微粒子 5重量%。
【0086】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 40重量%
FEP 10重量%。
【0087】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0088】
実施例5
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0089】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
炭化珪素微粒子 25重量%
チタニア微粒子 25重量%。
【0090】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
炭化珪素微粒子 15重量%
チタニア微粒子 15重量%。
【0091】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 50重量%。
【0092】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0093】
実施例6
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0094】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 20重量%
炭化珪素微粒子 25重量%
チタニア微粒子 25重量%。
【0095】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 30重量%
PTFE 40重量%
炭化珪素微粒子 15重量%
チタニア微粒子 15重量%。
【0096】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 40重量%
FEP 10重量%。
【0097】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0098】
比較例1
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0099】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 80重量%
PTFE 20重量%
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 60重量%
PTFE 40重量%
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 50重量%。
【0100】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0101】
比較例2
第1層(下塗り)塗料、第2層(中塗り)塗料及び第3層(上塗り)塗料の固形分組成を以下のように変更した以外は実施例1と同様に、テーブルコンロ天板、焼き網及びテストピースの各塗料材料に塗装及び加熱処理を行い、各材料上に3層の塗膜を形成させた。
【0102】
第1層(下塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 50重量%
アルミナ微粒子 40重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0103】
第2層(中塗り)塗料の固形分組成
ポリエーテルサルホン 70重量%
アルミナ微粒子 20重量%
シリカ微粒子 10重量%。
【0104】
第3層(上塗り)塗料の固形分組成
PTFE 50重量%
PFA 50重量%。
【0105】
テストピースについては、上記(1)〜(6)の試験を、焼き網については、上記(7)及び(8)の試験を、テーブルコンロ天板については上記(8)の試験をそれぞれ行った。結果を表1〜表4に示す。
【0106】
【表1】
Figure 0003608037
【0107】
【表2】
Figure 0003608037
【0108】
【表3】
Figure 0003608037
【0109】
【表4】
Figure 0003608037
【0110】
表1〜表4に示す結果から、本発明による皮膜が、優れた密着力、耐衝撃変形性、耐薬品性、耐磨耗性、耐熱焦げ付き性等を備えていることが明らかである。

Claims (7)

  1. 基体上に、最下層(第1層)膜から最上層膜に従って、各塗膜中(1)ポリテトラフルオロエチレンの含有量を順次増大させ、且つ(2)無機充填剤の含有量を順次減少させ、最上層膜は無機充填剤を含まない塗膜を有する調理器具用部材であって、
    基体上に、(a)第 1 層として、固形分としてポリテトラフルオロエチレンを 10 30 重量 % 、無機充填剤を 40 60 重量 % 及びポリエーテルサルホンを 10 50 重量 % 含有する塗料を塗装し、(b)塗着した第 1 層の上に第 2 層として、固形分としてポリテトラフルオロエチレンを 20 60 重量 % 、無機充填剤を 10 50 重量 % 及びポリエーテルサルホンを 10 50 重量 % 含有する塗料を塗装し、(c)塗着した第 2 層の上に第 3 層として、固形分としてポリテトラフルオロエチレンを含有する塗料を塗装した、ポリテトラフルオロエチレンを含有する 3 層の塗膜を有する調理器具用部材。
  2. 該無機充填剤が、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、酸化ベリリウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化アルミニウム、ホウ化チタン、窒化チタン及び炭化チタンからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の調理器具用部材。
  3. 該無機充填剤の平均径が、10μm以下である請求項1又は2に記載の調理器具用部材。
  4. 該フッ素樹脂の平均径が、10μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の調理器具用部材。
  5. 該調理器具用部材が、天板、コンロ汁受け皿、オーブン皿、グリル皿、焼き網、焼き網用鉄板、ロストル、ジンギスカン鍋、五徳、炊飯釜、電気(湯沸かし)ポット内釜、給水タンク、ホットプレート用プレート、フライパン、電子レンジ用調理皿、鍋、グリル鍋、オーブントースター用調理皿及び調理網からなる群から選ばれる請求項1〜4のいずれかに記載の調理器具用部材。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の調理器具用部材を備えた調理器具。
  7. 該調理器具が、ガスコンロ、電気コンロ、ガスオーブンレンジ、電気オーブンレンジ、電子レンジ、炊飯器、バーベキューコンロ、ホットプレート、鍋、フライパン、グリル鍋、焼き肉器、オーブントースター、電気(湯沸かし)ポット又は自動給茶器のいずれかである請求項6に記載の調理器具。
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