JP3606662B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ付きフイルムユニットに関し、さらに詳しくは、フイルム巻き止め機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ付きフイルムユニットには、露光開口を挟んだ両側にそれぞれ隙間を空けてパトローネを収納するパトローネ収納室と未露光の写真フイルムを収納するフイルム収納室とを前方に向けて突出して形成した本体基部が弾性を有するプラスチック材料で一体的に形成されている。この本体基部の露光開口の前面には、被写体光を撮影レンズから露光開口に導くための暗箱が配置される。フイルム巻き止め機構は、暗箱の上方に設けられており、パトローネ収納室の上方に回転自在に配置した巻上げノブの回転操作によって写真フイルムを1コマ分の長さだけ巻き上げた際に、係止レバーの巻止め爪が巻き止め位置に回転して巻上げノブの外周に設けた歯列に係合し、巻上げノブのフイルム巻き上げ方向の回転を阻止するとともに、写真フイルムのパーフォレーションに係合しているスプロケットの回転もロックする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、巻上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転軌跡には、巻上げノブ及び係止レバーとの回転中心を結んだ線に対して半分が巻止め爪から離れる回転軌跡域であり、他方の半分が巻止め爪に向かってくる回転軌跡域となる。当然、巻止め爪を、向かってくる回転軌跡域内に入り込ますことで巻上げノブのフイルム巻き上げ方向への回転を阻止することができるが、この阻止は、巻上げノブと係止レバーとの回転中心の間隔を広げるように作用する。しかも、暗箱とパトローネ収納室との間には隙間があり、さらに本体基部が弾性を有するプラスチック材料で形成されているから、間隔が広がりやすい。これにより、フイルム巻き止めが行われた際に、これ以上の回転操作を無理やり行うと、前述した間隔の広がりにより巻上げノブがスリップして回転操作が許容され、引続きフイルム巻き上げが行われてしまう恐れがある。このような不具合が生じると、スプロケットがロックされた状態で写真フイルムが巻き上げられてしまうから、スプロケットによってパーフォレーションが破損又は損傷する。あるいは、写真フイルムが強じんな場合、スプロケットが破損又は損傷する。
【0004】
本発明は、フイルム巻き止め機構の信頼性を向上させ、パーフォレーションやスプロケットの破損並びに損傷を防止したレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、パトローネ収納室と露光ユニット又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部との間を連結する間隔規制部材を設け、フイルム巻止めが行われた後に更に巻上げノブをフイルム巻き上げ方向に回転することで係止レバーに加えられる力によってパトローネ収納室と露光ユニットとの間の空間が広がらないように前記間隔規制部材で規制したものである。間隔規制部材としては、パトローネ収納室と前記露光ユニット又は前記支持部とのうちの何れか一方に、前記空間に向けて突出して設けた係止爪と、他方に設けられ、前記係止爪に係合する被係止部とで構成するのが望ましい。これら係止爪と被係止部との係合をパトローネ収納室と露光付与機構との間の空間が広がらない方向で行うことで、フイルム巻止めが行われた後に巻上げノブに加えられる巻上げ力によってパトローネ収納室と露光付与機構との間の空間が広がらないように規制することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
レンズ付きフイルムユニット10は、図1及び図2に示すように、本体基部11、後カバー12、露光ユニット13、パトローネ付き写真フイルム14、及び前カバー15とから構成されている。本体基部11の前面には、露光ユニット13が着脱自在に取り付けられる。後カバー12は、本体基部11の背後に着脱自在に取り付けられ、本体基部11との間でパトローネ付き写真フイルム14を光密に収納する。
【0007】
前カバー15は、本体基部11の前面に着脱自在に取り付けられ、本体基部11との間で露光ユニット13を前及び上下方向から覆う。この前カバー15の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタン16が設けられている。
【0008】
本体基部11には、露光開口17を挟んだ両側に各々隙間を空けてパトローネ収納室18とフイルムロール室19とが一体に形成されている。パトローネ収納室18は、パトローネ20を収納するため部屋であり、またフイルムロール室19は、パトローネ20から引き出した未露光の写真フイルム21をフイルムロールの形態で収納するための部屋である。
【0009】
パトローネ収納室18とフイルムロール室19との底は開口となっており、パトローネ付き写真フイルム14を装填した後に、後カバー12に設けたプルトップ式の底蓋22,23によってそれぞれ光密に塞がれる。底蓋22は、撮影済みの写真フイルム21を収納したパトローネ20を取り出す際の蓋である。
【0010】
パトローネ収納室18の上には、巻上げノブ24が回動自在に配置されている。巻上げノブ24には、パトローネ収納室18に装填されたパトローネ20のスプール25に係合する軸が一体に形成されている。この軸は巻上げノブ24とともにフイルム巻き上げ機構を構成している。巻上げノブ24は、一部が後カバー12の開口26から露呈されており、この露呈された部分をフイルム巻き上げ方向(図1に示す矢印方向)に回転させることによりスプール25が従動して回転し、撮影済みの写真フイルム21をパトローネ20の内部に巻き上げる。
【0011】
巻上げノブ24の外周には歯列24aが形成されている。この歯列24aには、本体基部11に設けた逆止爪27が係合している。逆止爪27は、巻上げノブ24がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回転操作されることを禁止する。
【0012】
詳しくは図2に示すように、パトローネ収納室18とフイルムロール室19との間には、分割された暗箱28の一部が設けられている。暗箱28の前面には、露光付与機構をユニット化した露光ユニット13が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット13は、残りの分割暗箱29を一体に形成したベースに撮影レンズ30、フイルム巻き止め機構、シャッタ機構、及びフイルムカウンタ機構等の露光付与機構を組み込んだユニット化部品である。この露光ユニット13を本体基部11に取り付けることで分割暗箱28,29同士が接合されて完全な暗箱が形成される。
【0013】
露光ユニット13の前面には、パトローネ収納室18に向けて突出した係止爪31が設けられている。この係止爪31は、露光ユニット13を本体基部11に取り付けた際に、パトローネ収納室18の外壁に設けられた被係止部32に係合され、パトローネ収納室18と露光ユニット13との間隔が広がらないように作用する。これらの係止爪31と被係止部32とが間隔規制部材を構成している。なお、パトローネ収納室18に係止爪31を設け、被係止部32を露光ユニット13に設けてもよい。また係止爪31と被係止部32とからなる間隔規制部材は、1個に限らず、複数設けてもよい。
【0014】
パトローネ20は、プラスチック製の二分割部品から構成されており、フイルム送出口33の内部に開閉自在な蓋部材が設けられている。この蓋部材の両端には、キー溝34が形成されている。これらのキー溝34は、スプール25の軸方向に沿った側面から外部に各々露呈されている。露光ユニット13とパトローネ収納室18との隙間には、現像所で行われる後カバー12の底蓋22を開く動作に連動して蓋部材を閉じる蓋部材開閉機構35が内蔵されている。
【0015】
蓋部材開閉機構35は、図3に示すように、蓋部材駆動軸37、バネ38、及び連動レバー39等で構成されている。蓋部材駆動軸37は、蓋部材を開く位置と閉じる位置との間で回動自在に支持されている。この蓋部材駆動軸37には、キー溝34に係合する駆動軸40と、この駆動軸40に一体に形成されたカム41とから構成されており、バネ38により蓋部材を閉じる位置に向けて付勢されている。
【0016】
底蓋22を閉じた状態では、これの一部22aで連動レバー39の一端39aが押されて連動レバー39が軸42を中心に時計方向に回転した状態とされる。このような状態とされると、他端39bがバネ38の付勢に抗してカム41を時計方向に向けて押圧し、駆動軸40が蓋部材を開く位置に回転した状態となる。底蓋22を開けると、一部22aが退避して連動レバー39の一端39aへの押圧が解除される。これにより、バネ38に付勢されてカム41が反時計方向に回転し、駆動軸40が蓋部材を閉じる。
【0017】
写真フイルム21は、撮影に利用できないフイルム先端域及びフイルム後端域と撮影に利用されるフイルム露光域とからなる長さとされており、フイルム後端がスプール25に係止されている。フイルム露光部には、一方の側縁に沿って2個のパーフォレーション50,51が2種類の間隔で交互に配列されており、間隔の長いパーフォレーション50,51の間の中心が露光開口17のフイルム給送方向(長手方向)の中心に合うように1コマずつ巻き上げられて露光が行われる。
【0018】
シャッタ機構、フイルム巻き止め機構、及びフイルムカウンタ機構は、図4及び図5に示すように、スプロケット52、回転部材53、シャッタ駆動レバー54、係止レバー55、押圧レバー56、捩じりバネ57、シャッタ羽根58、及び枚数表示板59等とから構成されている。
【0019】
露光ユニット13のベース上面60には、3個の軸61,62,64と軸受開口63とが各々の間隔隔てて一体に形成されている。軸63には、シャッタ駆動レバー54と枚数表示板59とが挿入される。軸61には、捩じりバネ57と係止レバー55とが挿入される。軸62には押圧レバー56が挿入される。
【0020】
シャッタ駆動レバー54は、チャージ位置とストッパー65に当接したレリーズ完了位置との間で回動自在で回動され、捩じりバネ57によりレリーズ完了位置に向けて付勢されている。係止レバー55は、巻止め爪55aが歯列24aに係合する巻き止め位置と巻止め爪55aが歯列24aから退避する巻き止め解除位置との間で回動され、捩じりバネ57により巻き止め位置に向けて付勢されている。
【0021】
軸受開口64には回転部材53が挿入される。回転部材53は、下から順に、一対の被押圧部66、一対のシャッタチャージカム67、一対の溝68、及び一対の一歯ギヤ69とが回転対称となる位置にそれぞれ形成されている。被押圧部66の下方には、フイルム面に向けて露呈されるスプロケット52が連結される。
【0022】
スプロケット52には、短い間隔で並んだ一対のパーフォレーション50,51に順次に噛合する一対の歯70,71が、円周面の回転対称の位置に二対突設されており、写真フイルム21が1コマ分の長さだけ同図に示す矢印方向に移送されることで半回転する。このスプロケット52は、フイルム1コマ分の移送後に、一対の歯70,71のうち先頭の歯70がパーフォレーション50から外れ、後続の歯71がパーフォレーション51に噛合した状態で停止する。
【0023】
シャッタ駆動レバー54は、レリーズ完了位置の際に、立ち上がり片54aが係止レバー55に設けた立ち下がり片55bに係合して係止レバー55を巻き止め解除位置で保持する。フイルム移送に従動してスプロケット52が反時計方向に回転すると回転部材53も同期回転する。この回転によりシャッタチャージカム67は、回転軌跡内に入り込んだシャッタ駆動レバー54の一端54bを捩じりバネ57の付勢に抗して押してシャッタ駆動レバー54をチャージ位置に向けて回転させる。
【0024】
1コマ分の長さだけ写真フイルム21を移送する間に、シャッタ駆動レバー54がチャージ位置に到達する。シャッタ駆動レバー54がチャージ位置に到達すると、立ち上がり片54aが立ち下がり片55bの回転軌跡から退避して係止レバー55の巻き止め解除位置での保持を解除する。これにより、係止レバー55は捩じりバネ57の付勢により巻き止め位置に向けて回転する。1コマ分の長さだけ写真フイルム21が移送されると、係止レバー55の爪部55cの回転軌跡上に溝68が回転してきて、爪部55cが入り込む。これにより、係止レバー55の巻き止め位置となり、スプロケット52の回転をロックする。このとき、巻止め爪55aが巻上げノブ24の歯列24aに係合してフイルム巻き上げ操作を阻止する。
【0025】
係止レバー55が巻き止め位置に回転する途中では、立ち下がり片55bがシャッタ駆動レバー54の立ち上がり片54aの回動軌跡内に入り込み、シャッタ駆動レバー54をチャージ位置で保持する。
【0026】
シャッタボタン16の押下操作が行われると、係止レバー55の立ち下がりロッド55dが押され、係止レバー55が捩じりバネ57の付勢に抗して巻き止め解除位置に向けて回転する。これにより、立ち下がり片55bが立ち上がり片54aの回動軌跡内から外れ、シャッタ駆動レバー54が捩じりバネ57の付勢によってレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この回転中に、蹴飛ばしアーム54cがシャッタ羽根58の一端58aを蹴飛ばす。シャッタ羽根58は、蹴飛ばされることで軸58bを中心にシャッタ開口58cを遮蔽する遮蔽位置からシャッタ開口58cを露呈する全開位置に回転し、その後に引き戻しバネ58dで遮蔽位置に引き戻される。
【0027】
シャッタ駆動レバー54がレリーズ完了位置に回転すると、立ち上がり片54aが立ち下がり片55bの回動軌跡内に入り込んで、係止レバー55を巻き止め解除位置で保持する。係止レバー55が巻き止め解除位置の状態となると、巻止め爪55aが歯列24aから退避し、また、爪部55cが溝68から抜け出している。これにより、次回のフイルム巻き上げ操作が許容される。
【0028】
一歯ギヤ69には、枚数表示板59の外周に形成されたギヤ59aが噛合している。したがって、スプロケット52が半回転すると一歯ギヤ69が枚数表示板59を一目盛り分だけ時計方向に回転させる。枚数表示板59の上面には、その回転ピッチに対応して枚数表示用の目盛りが設けられている。この目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、すなわち残数表示目盛りとなっているから、この目盛りを前カバー15に形成した表示窓73を通して観察することによって残りコマ数を確認することができる。
【0029】
一対の被押圧部66は、スプロケット52の間欠回転を補助する作用を行うものであり、これらは回転対称の位置にそれぞれ設けられ、この回転軌跡内には、押圧レバー56の先端56aが入り込んでいる。この押圧レバー56には突状部56bが形成されており、突状部56bの回転軌跡内には、シャッタ駆動レバー54に設けた押圧部54dが入り込んでいる。シャッタ駆動レバー54がレリーズ完了位置の際には、捩じりバネ57の付勢を利用して押圧部54dが突状部56bを押圧する。この押圧は、スプロケット52の従動方向に向けて作用され、したがって、スプロケット52の歯70,71との間の円周面が写真フイルム21に対峙してスリップし易い状態でも確実にスプロケット52をフイルム移送と同じに回転させることができる。
【0030】
次に上記構成の作用を説明する。シャッタレリーズ後の状態は、図5に示すように、スプロケット52は、歯71が短い間隔で並んだパーフォレーション50,51のうちパーフォレーション51に噛合した状態で停止している。シャッタ駆動レバー54は、レリーズ完了位置の状態とされている。押圧レバー56は、先端56aが一対の被押圧部66の間に入り込んでいる。
【0031】
フイルム巻き上げは巻上げノブ24を同図に示す矢印方向に回転させる。この操作により、写真フイルム21が巻き上げられる。このときのフイルム移送に従動してスプロケット52が反時計方向に回転する。スプロケット52は、歯71がパーフォレーション51から抜けた状態となると、この間で押圧レバー56の先端56aが被押圧部66を押圧するので、この押圧力を利用してフイルム移送と同じに従動回転する。
【0032】
その後、後続の歯70,71が次の短い間隔で並んだパーフォレーション50,51に噛合する間に、シャッタチャージカム67が一端54bを押圧し、シャッタ駆動レバー54を捩じりバネ57の付勢に抗してチャージ位置に向けて回転させる。
【0033】
シャッタ駆動レバー54がチャージ位置に回転すると、立ち上がり片54aが立ち下がり片55bの回動軌跡内から退避するため、係止レバー55が捩じりバネ57の付勢により巻き止め位置に向けて回転する。そして、1コマ分の長さだけ写真フイルム21が移送された時点で、スプロケット52が半回転した状態となるため、図6に示すように、溝68に爪部55cが入り込んで係止レバー55が巻き止め位置の状態となる。
【0034】
係止レバー55が巻き止め位置となると、スプロケット52の回転がロックされ、且つ巻止め爪55aが歯列24aに係合して巻上げノブ24のフイルム巻き上げ操作を阻止する。このとき、無理な力で巻上げノブ24をさらにフイルム巻き上げ方向に回転させると、巻上げノブ24に加えられる巻上げ力が巻上げノブ24の回転中心24bと軸61との間隔を広げるように作用する。このため、巻止め爪55aが歯列24aから逃げて巻上げノブ24のフイルム巻き上げ方向への回転が許容されてしまう恐れがあるのに対し、本実施例では露光ユニット13とパトローネ収納18との間の空間が広がらないように係止爪31と被係止部32とで繋いで規制しているので、無理な力で巻上げノブ24をさらにフイルム巻き上げ方向に回転させてもこれ以上の回転操作を確実に防止できる。
【0035】
係止レバー55が巻き止め位置となると、立ち下がり片55bが立ち上がり片54aの回動軌跡内に入り込み、シャッタ駆動レバー54がチャージ位置で保持される。この状態では、シャッタチャージカム67が一端54bの回動軌跡内から退避しているため、シャッタ駆動レバー54のレリーズ完了位置までの回転が許容される。
【0036】
撮影は、シャッタボタン16の押下操作により行われる。このシャッタレリーズにより係止レバー55が巻き止め解除位置に向けて回転される。これにより、立ち下がり片55bが立ち上がり片54aの回転軌跡から退避するため、シャッタ駆動レバー54が捩じりバネ57の付勢によりレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。この間の回転で蹴飛ばしアーム54cがシャッタ羽根58の一端58aを蹴飛ばして露光が行われる。シャッタ駆動レバー54がレリーズ完了位置に回転すると、立ち上がり片54aが立ち下がり片55bの回転軌跡内に入り込んで係止レバー55を巻き止め解除位置に保持して図5に示す初期状態となる。
【0037】
以下、前述した操作を繰り返すことで、順次にフイルム露光部にコマが形成され、露光済みの写真フイルム21がパトローネ20に内部に収納される。最後のコマに撮影を完了した後には、枚数表示板59がこの旨を表示する位置に回転している。このとき、図4に示したように、枚数表示板59の下面に形成した一対の突起59b,59cで係止レバー55の突起部55eを挟み込んで係止レバー55を巻き止め解除位置の状態で保持する。これによりフイルム巻き止め機構が作動しないから、全部の写真フイルム21をパトローネ20の内部に巻き込むことができる。
【0038】
撮影済みのレンズ付きフイルムユニット10は、そのまま現像所に提出され、ここで底蓋22が開かれる。この底蓋22の開き動作に連動して蓋部材開閉機構35が作動してパトローネ20の蓋部材が閉じられる。その後、パトローネ20が取り出される。この写真フイルムパトローネ14は、蓋部材を開いた後に、スプール25をフイルム送り出し方向に回転させることで、写真フイルム21がフイルム送出口33から外部に送り出すことができる。これにより、写真フイルム21を簡単に現像できる。現像した後には焼付けが行われて、プリント写真が得られる。現像済みの写真フイルムは、元のパトローネ20に戻されてプリント写真とともにユーザーに返却される。
【0039】
上記実施例では、間隔規制部材を係止爪と被係止部とで構成しているが、本発明ではこれに限らず、間隔を規制する連結部材であれば何れでもよい。また露光付与機構は必ずしもユニット化する必要はなく、例えば露光付与機構を直接に本体基部11に取り付ける形態としてもよい。この場合には、露光付与機構が配置される本体基部11の支持部、例えば暗箱28等に間隔規制部材を設けるのが望ましい。
【0040】
また、上記実施例では、2種類の間隔でパーフォレーションが形成された写真フイルムを採用しているが、本発明ではこれに限らず、135タイプのパトローネ付き写真フイルムを用いてもよい。この場合には周知の8歯のスプロケットを用いればよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、巻止め爪が設けられた露光ユニット、又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部と、巻上げノブが配置されたパトローネ収納室とを連結する間隔規制部材を設けたから、こられの間の間隔が広がらないように規制され、よって、フイルム巻止めが行われた後に巻上げノブに加えられる巻上げ力によって巻止め爪が巻上げノブの歯列から離れて、無理に写真フイルムを巻き上げてしまうことがなく、したがって、フイルム巻き止めの信頼性が向上し、パーフォレーションやスプロケットの破損並びに損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図3】蓋部材開閉機構の概略を示す斜視図である。
【図4】フイルム巻き止め機構等の概略を示す分解斜視図である。
【図5】係止レバーが巻き止め解除位置の状態のフイルム巻き止め機構を示す説明図であり、被押圧部、押圧レバー、及びスプロケット等を上にずらして記載している。
【図6】係止レバーが巻き止め位置の状態のフイルム巻き止め機構を示す説明図であり、被押圧部、押圧レバー、及びスプロケット等を上にずらして記載している。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット
24 巻上げノブ
24a 歯列
28,29 暗箱
31 係止爪
32 被係止部
52 スプロケット
55 係止レバー
55a 巻止め爪

Claims (2)

  1. 露光開口を挟んだ一方側にパトローネを収納するパトローネ収納室を、他方側にパトローネから引き出したフイルムを収納するフイルム室をそれぞれ設けた本体基部と、
    パトローネ室の上に回転自在に向けられ、フイルム巻き上げ時にフイルム巻き上げ方向に回転してフイルム室からパトローネ収納室に向けて写真フイルムを巻き上げる巻上げノブと、
    前記露光開口の前面に取り付けられ、少なくとも撮影レンズやフイルム巻き止め機構を組み込んだ露光ユニットと、
    前記フイルム巻き止め機構の一部を構成しており、写真フイルムを1コマ分の長さだけ巻き上げたときに、前記露光ユニットとパトローネ収納室との間の空間を横切る巻止め爪が前記巻上げノブの外周から退避する巻き止め解除位置から前記外周に係合する巻き止め位置に回転して、前記巻き上げノブのフイルム巻き上げ方向の回転を止めるフイルム巻き止めを行う係止レバーと、を備えるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記パトローネ収納室と露光ユニット又はその露光ユニットが取り付けられる本体基部の支持部との間を連結する間隔規制部材を設け、フイルム巻止めが行われた後に更に前記巻上げノブをフイルム巻き上げ方向に回転することで前記係止レバーに加えられる力によって前記パトローネ収納室と露光ユニットとの間の空間が広がらないように前記間隔規制部材で規制したことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記パトローネ収納室と前記露光ユニット又は前記支持部とのうちの何れか一方に、前記空間に向けて突出して設けた係止爪と、他方に設けられ、前記係止爪に係合する被係止部とで前記間隔規制部材を構成したことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
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