JP3606645B2 - 膜転写ローラー - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、文字修正用塗膜、装飾用着色塗膜、接着用粘着膜等の粘着性を有する転写膜を紙等の被転写面に押圧転写させる場合に用いられる膜転写ローラーであって、詳しくは、可撓性を備えた基材の一側面を押圧しながら転動させて、当該基材の他側面に設けられている転写膜を被転写面に転写する転動部を備えている膜転写ローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の膜転写ローラーとしては、転動部の押圧周面が、回転軸芯方向両端部に亘って平滑な円周面に形成されていて、例えば、特開平6−286927号公報に示すように、他側面に転写膜が設けられている可撓性を備えた基材が繰り出しコアに巻付けられている場合、この繰り出しコアから引き出された基材の一側面を転動部で押圧しながら転写膜を被転写面に押し付け、そのまま転動部を転写方向下手側に移動して、被転写面に対する転写膜の接着力により基材を繰り出しコアから転写膜と共に転動部側に引き出すとともに、この基材の一側面と転動部の押圧周面との摩擦力で転動部を転動させながら、転写膜を被転写面に転写するように構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、この種の膜転写ローラーにより押圧転写される転写膜が設けられた基材の前記他側面には、弱い押圧力で転動部を転動させても転写膜を被転写面に容易に押圧転写できるようにするために、シリコーン樹脂等からなる離型剤を塗布してあり、基材に対する転写膜の剥離性を向上させてある。
【0004】
従って、転写膜を被転写面に転写する際、転動部で押圧される部位の基材部分に転写膜が存在しない状態、例えば、前回の転写膜の転写時に、転動部で押圧される部位よりも上手側の転写膜が剥離されてしまった状態では、図12に示すように、被転写面Aと基材1の他側面とが直接接当することとなるが、基材1の他側面には前述の如く離型剤が塗布してあるために摩擦係数が低く、特に、被転写面Aが紙の様に比較的滑り易い素材のものから構成されている場合は、基材1が被転写面Aに対してスリップし易くなるので、転動部03を転写方向下手側に移動させても、転写膜を基材1と共に転動部03で押圧される部位まで引き出し難くなる。そのため、転写膜の被転写面Aに対する転写不良を発生する問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、転写ローラーの合理的な改良により、使用開始時に、転動部で押圧される部位の基材部分に転写膜が存在しないときでも、従来に比べて転写膜の転写不良が発生することを抑制することができる転写ローラーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴構成は、可撓性を備えた基材の一側面を押圧しながら転動させて、当該基材の他側面に設けられている転写膜を被転写面に転写する転動部を備えている膜転写ローラーであって、前記転動部の少なくとも回転軸芯方向両端部の一端側に、当該転動部の押圧周面から径方向外方に向かって前記基材の厚みと前記転写膜の厚みの和よりも大に突出して、被転写面との接当に伴って前記転動部に回転力を付与する突出部を、前記転動部の押圧周面の円周方向に沿って連続的又は断続的に設けてあるとともに、前記突出部が、前記転写膜と前記被転写面との押圧接当を許容する状態まで弾性変形自在に構成されている点にある。
本発明の第2の特徴構成は、前記突出部が前記転動部の回転軸芯方向両端部に設けられているとともに、両突出部の相対向面が、前記基材の前記転動部の回転軸芯方向への移動を規制する規制面に構成されている点にある。
【0006】
【作用】
本発明の第1特徴構成による場合は、突出部が転動部の押圧周面の円周方向に沿って連続的又は断続的に設けられているので、転動部で押圧される部位の基材部分に転写膜が存在しないときでも、基材の一側面を転動部で被転写面側に押圧して転写方向下手に移動させると、突出部が被転写面に接当しながら回転し、転動部に回転力が付与されて転動部が転動するとともに、この転動状態の転動部の押圧周面と基材の一側面との摩擦力で、転写膜が存在しない基材部分が転動部の回転方向下手側に送り出されるので、転動部で押圧される部位の基材部分と被転写面との間でスリップが発生することを抑制することができ、もって、転動部で押圧される部位の基材部分に転写膜を引き出すことができ、また、転写膜が被転写面に押圧転写されている状態でも突出部と被転写面とが接当するので、この状態でも転動部を基材を介することなく直接転動させることができる。
【0007】
しかも、突出部の突出代を基材の厚みと転写膜の厚みの和より大に構成することにより、突出部の突出代を基材の厚み以上で、かつ、基材の厚みと転写膜の厚みの和以下に構成する場合に比べて、突出部の最大突出代の寸法精度をラフにでき、もって、突出部の製作の容易化を図ることができるとともに、基材及び転写膜を、転動部の押圧周面と突出部の先端との間の突出代内に位置させることができる。
本発明の第2特徴構成による場合は、基材が蛇行しても、転動部では基材の該転動部の回転軸芯方向への移動が規制されているので、基材が転動部の押圧周面から転動部の回転軸芯方向にはみ出すことがない又は殆どない。
【0008】
【発明の効果】
本発明の第1特徴構成では、使用開始時に、転動部で押圧される部位の基材部分に転写膜が存在しないときでも、転動部の転動により当該基材部分を転動部の回転方向下手側に送り出し、回転方向上手側の転写膜が存在する基材部分を転動部に移動させることができるので、従来に比べて転写膜の転写不良が発生することを抑制することができるとともに、転写膜が欠落していない通常の膜転写時においても、前記転動部の押圧周面と基材との間での摩擦力と、突出部と被転写面との間での摩擦力によって、転動部が基材と一体的に回動するから、転動部の押圧周面と基材との間での摩擦力のみによって転動部を回転させる場合に比して、基材の転動部からの送り出し移動をスムーズに行うことができる。
【0009】
しかも、突出部が弾性変形しない限り転写膜は当該被転写部分に押圧接当されることがないので、転動部で押圧される部位の基材部分の転写膜が、取扱いの不注意で被転写面の被転写部分等に転写されることを抑制できる。
本発明の第2特徴構成では、転動部からの基材のはみ出しに起因する、転写膜の転写不良の発生を抑制することができる。
【0010】
【実施例】
〔第1実施例〕
図1〜図4は本発明の膜転写ローラー10の概念図を示し、当該転写ローラー10は、可撓性を備えた基材としてのテープ1の一側面を押圧しながら転動させ、当該テープ1の他側面に設けられている文字修正用塗膜、装飾用着色塗膜、接着用粘着膜等の粘着性を有する転写膜2を紙等の被転写面Aに押圧転写する円筒状の合成樹脂又は天然樹脂製の転動部3を備え、前記テープ1と転写膜2とから構成される未使用の転写リボンRを巻き付けて収納保持する収納部11が設けられている膜転写具に、少なくとも転動部3の一部を外部に露出させた状態で回転自在に組付けられるとともに、その組付け状態では、前記転動部3の露出部分に、収納部11から繰り出し供給された転写リボンRが転写膜2側を外向きにして巻き掛けられて使用される。
前記膜転写ローラー10は、合成樹脂製の筒軸4と、当該筒軸4に外嵌保持される円筒状の合成樹脂又は天然樹脂製の前記転動部3とから構成されていて、前記転動部3の回転軸芯P方向両端部の外周縁には、テープ1の一側面を押圧する転動部3の押圧周面3Aから径方向外方に向かって、当該転動部3で転写膜2を被転写面Aに転写可能なテープ1の厚みt1と転写膜2の厚みt2の和よりも大に突出する突出代Tを備えた突出部5が、円周方向に沿って環状に連続的に形成されている。
【0011】
前記両突出部5の各々の横断面形状は対称な直角三角形状に形成されていて、当該両突出部5の転動部3の回転軸芯P方向両端面に連なる面がほぼ平行に構成されているとともに、両突出部5の回転軸芯P方向での相対向面5aが、転動部3の押圧周面3Aの径方向外方側ほど離間する傾斜面に構成されている。
前記両突出部5のうち、両傾斜面5aの基端部分での対向間隔寸法、つまり、回転軸芯P方向における転動部3の押圧周面3Aの幅W1は、テープ1の幅W2と同一寸法となるように構成され、テープ1が転動部3の押圧周面3Aに位置する状態では、当該テープ1の一側面側の幅方向端縁が、両突出部5の傾斜面5aに接当して、当該テープ1の回転軸芯P方向への移動が規制される。つまり、前記両傾斜面5aが、テープ1の転動部3の回転軸芯P方向への移動を規制する規制面に構成される。
【0012】
前記両突出部5を被転写面Aに押圧接当したとき、当該両突出部5の接当部分は押圧力によって、転動部3の押圧周面3Aから径方向外方に向かう突出代T1が、少なくともテープ1の厚みt1となるまで、互いに回転軸芯Pに沿う離間方向及び半径方向回転軸芯P側に弾性変形自在に構成され、転写膜2と被転写面Aとの押圧接当、及び、テープ1と被転写面Aとの押圧接当を共に許容できるように構成されている。
【0013】
更に、前記転動部3の押圧周面3Aで押圧される部位のテープ1部分に転写膜2が存在するとき(図1、図2に示す状態)、前記突出部5を被転写面Aに押圧し、かつ、転写膜2と被転写面Aとを押圧接当させた状態で転写方向下手側に移動操作すると、両突出部5の被転写面Aとの接当に伴って転動部3に回転力が付与されて該転動部3は転動し、使用済転写リボンRが転動部3とテープ1の一側面との摩擦力と、転写リボンRの被転写面Aに対する転写膜2の粘着力による固着とにより転動部3の転動方向下手側に送り出されるとともに、未使用の転写リボンRが収納部11側から転動部3に引き出される。
【0014】
また、前記転動部3の押圧周面3Aで押圧される部位のテープ1部分に転写膜2が存在しないとき(図3、図4に示す状態)、前記転動部3を被転写面Aに押圧し、かつ、テープ1と被転写面Aとを押圧接当させた状態で転写方向下手側に移動操作すると、両突出部5の被転写面Aとの接当に伴って転動部3に回転力が付与されて該転動部3は転動し、転写膜2が存在しないテープ1部分が転動部3とテープ1の一側面との摩擦力により転動部3の転動方向下手側に送り出されるとともに、転写膜2が存在する未使用の転写リボンRが収納部11側から転動部3に引き出される。
【0015】
尚、前記両突出部5の弾性変形部分の押圧力が解除されると、当該弾性変形部分は弾性的に復元する。
また、前記筒軸4の一方の端部には、当該筒軸4の外周面から径方向外方に張り出す環状の鍔部6が一体形成されている。
前記転動部3及び突出部5は、エラストマー、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、又は、シリコーンゴム等の合成樹脂材料、或いは、天然ゴム等の天然樹脂材料から成形されているとともに、前記筒軸4及び鍔部6は、ポリアセタール、ポリプロピレン等の合成樹脂材料から成形されている。
次に、当該実施例の膜転写ローラー10を組付けた前記膜転写具の一例として、接着用粘着膜(転写膜の一例)2を被転写面Aに押圧転写する接着用粘着膜転写具を図5〜図8に基づいて説明する。
【0016】
前記接着用粘着膜転写具は、厚さt1が0.025mmで幅W2が8mmの合成樹脂製テープ1の他側面に、接着用粘着膜2を0.02mmの厚さt2で塗布して構成された転写リボンRが、転写膜2側を外向きにしてパンケーキ状に巻き付けられている合成樹脂製の円筒状の繰り出しコア(収納部の一例)11と、前記膜転写ローラー10と、当該膜転写ローラー10の転動部3で転写膜2を被転写面Aに転写したのちの使用済転写リボンRを巻き取る合成樹脂製の円筒状の巻き取りコア12とを、平板状の保持部材13に各々回転自在に組付けて構成された転写リボンカセットCAを、後述する転写具ケースC内に着脱自在に装着して構成されている。
【0017】
尚、前記被転写面Aに押圧転写された転写膜2は、テープ1の他側面に塗布してあるシリコーン系の離型剤により、テープ1から剥離可能となっている。
また、前記接着用粘着膜転写具に用いられる前記膜転写ローラー10の突出部5の突出代Tは0.15mmに構成され、かつ、突出部5の回転軸芯P方向での幅は0.75mmに構成されているとともに、回転軸芯P方向における転動部3の押圧周面3Aの幅W1は8mmに構成されている。
図5〜図7に示すように、前記各コア11,12は、そのリボン幅方向一端側に一体形成してある円筒状の回転軸11A,12Aを一体形成してあり、更に、これら回転軸11A,12Aには、保持部材13に対する取付け用の環状溝を形成する鍔部11a,12aを各々一体形成してある。
【0018】
前記繰り出しコア11の内周面には、転写具ケースC内に設けられている繰り出しコア用筒軸21の外周面に一体形成してある係合突起21aに一体回転状態で係合する複数のリブ11bを一体形成してあり、前記巻き取りコア12の内周面には、前記転写具ケースC内に設けられている巻き取りコア用筒軸23の外周面に形成してある凹凸面に一体回転状態で係合する突条を備えた4本の係止体12bを一体形成してある。
図5に示すように、前記保持部材13は、各コア11,12の鍔部11a,12aと当該各コア11,12の一端面との間の環状溝、及び、膜転写ローラー10の鍔部6と転動部3の一端面との間の環状溝に係入して、当該各コア11,12及び膜転写ローラー10を片持ち姿勢で回転自在に遊嵌保持する繰り出しコア用保持孔14と巻き取りコア用保持孔15及び膜転写ローラー用保持孔16を夫々円形状に貫通形成してある。
【0019】
前記各保持孔14,15,16には、各コア11,12及び膜転写ローラー10の保持部材13の外周縁側からの係脱を許容する繰り出しコア用案内通路17、巻き取りコア用案内通路18、膜転写ローラー用案内通路19が、各保持孔14,15,16と保持部材13の外周縁のうちの一側縁とに亘ってほぼ平行状態で切り欠き形成してあり、各保持孔14,15,16を保持部材13の外周縁に対して同一方向に開口形成してある。
図6〜図8に示すように、前記転写具ケースCは、リボン幅方向から接合可能な状態で合成樹脂材料により一体成形された本体ケース部材C1と蓋ケース部材C2とからなり、当該両ケース部材C1,C2の板状連設部分を肉薄に形成して揺動自在なヒンジ20を構成するとともに、これらケース部材C1,C2を当該ヒンジ20を介して開閉自在に構成してある。
【0020】
前記一方の本体ケース部材C1内には、転写具ケースCに転写リボンカセットCAを装着したとき、繰り出しコア11のリブ11bが係合する係合突起21aを備えた繰り出しコア用筒軸21を回転のみ自在に外嵌保持する繰り出しコア用支軸22と、巻き取りコア12の係止体12bの突条が係合する凹凸面を備えた巻き取りコア用筒軸23を回転のみ自在に外嵌保持する巻き取りコア用支軸24、及び、膜転写ローラー10の筒軸4を回転自在に外嵌保持する膜転写ローラー用支軸25を一体形成してある。
図6に示すように、前記繰り出し用筒軸21には大径ギア26が一体形成されているとともに、前記巻き取りコア用筒軸23には小径ギア27が一体形成されていて、これら両ギア26,27同士の噛合と、巻き取りコア用筒軸23の凹凸面と係止体12bの突条との噛合とで、繰り出しコア11の回転と巻き取りコア12の回転とを連動させ、転写具ケースC内に装填した転写リボンカセットCAの転写リボンRの繰り出しにともなって繰り出しコア11が回転すると、使用済の転写リボンRが巻き取りコア12に巻き取られるようギア連動機構28を構成してあり、当該ギア連動機構28は、転写リボンRの繰り出しコア11に対する巻き付け径が小さくなっても、繰り出しコア11からのリボン繰り出し速度よりも巻き取りコア12によるリボン巻き取り速度が速くなるよう両ギア26,27のギア径が設定されていて、使用済の転写リボンRを巻き取りコア12に確実に巻き取ることができるように構成してある。
【0021】
尚、リボン繰り出し速度とリボン巻き取り速度との速度差により、前記転写リボンRに過大な張力が作用した場合、巻き取りコア用筒軸23の凹凸面と巻き取りコア12の係止体12bの突条とに一定以上の噛合力が生じ、係止体12bが噛合解除方向(巻き取りコア12の直径方向外方側)に弾性変形して、凹凸面と突条との噛合が解除されて巻き取りコア用筒軸23と巻き取りコア12との間の動力伝達が解除され、リボン繰り出し速度とリボン巻き取り速度との速度差が断続的に吸収されるように構成してある。
前記接着用粘着膜転写具は、図8に示すように、転写具ケースCを把持した状態で転写リボンRの転写膜2を被転写面Aに押圧接当すると、前述の如く膜転写ローラー10の両突出部5の接当部分が弾性変形して、転写膜2と被転写面Aとが押圧接当するとともに、当該膜転写ローラー10を、転写具ケースCの移動操作により転写膜2の転写方向下手側に移動すると、被転写面Aとの接当に伴って両突出部5を介して転動部3に回転力が付与され、転動部3も転動しながら転写膜2が被転写面Aに転写される。
【0022】
また、例えば、前回の転写膜2の転写時に、転動部3で押圧される部位よりも上手側の転写膜膜2が剥離されてしまい、転動部3で押圧される部位のテープ1部分に転写膜2が存在しないときでも、テープ1が被転写面Aに押圧接当するまで両突出部5の接当部分を押圧力で弾性変形させて、膜転写ローラー10を転写膜2の転写方向に移動すると、被転写面Aとの接当に伴って両突出部5を介して転動部3に回転力が付与されて転動部3が転動するので、当該転動部3の押圧周面3Aとテープ1の一側面との摩擦力により、転写膜2が存在しないテープ1部分が転動部3の回転方向下手側に送り出され、繰り出しコア11側から転写膜2が存在するテープ1部分が引き出されてくる。
〔第2実施例〕
図9は、第1実施例の膜転写ローラーの別実施例を示し、前記転動部3の回転軸芯P方向両端部に、テープ1の厚みt1と転写膜2の厚みt2の和よりも大に突出する最大突出代Tを備えた回転軸芯P方向視で弧状の突出部5を、前記転動部3の押圧周面3Aの円周方向に沿って連続的に形成されている。
【0023】
その他の構成は第1実施例と同一である。
〔その他の実施例〕
(1) 前記実施例では、突出部5が転動部3の回転軸芯P方向両端部に形成されているが、突出部5を転動部3の回転軸芯方向両端部の一端側にのみ形成してもよい。
(2) 前記実施例では、突出部5の横断面形状が直角三角形状に形成されているが、図10に示すように、突出部5の横断面形状を矩形状に形成してもよい。(3) 前記実施例では、転動部3の押圧周面3Aが回転軸芯Pに平行な円周面に形成されているが、図11に示すように、転動部3の押圧周面3Aを突出部5の傾斜面5aから連続して弯曲するほぼ鼓状周面に形成してもよい。
(4) 前記前記転動部3の回転軸芯P方向両端部に、テープ1の厚みt1と転写膜2の厚みt2の和よりも大に突出する突出部5を、前記転動部3の円周方向に沿ってギア歯状に断続的に形成してもよい。
(5) 前記転動部3の押圧周面3Aの回転軸芯Pの幅W1は、テープ1の幅W2よりも少し大きな幅に構成してもよい。
(6) 前記転動部3と筒軸4とを一体形成してもよい。
(7) 前記実施例では、可撓性を備えた基材1として合成樹脂製のテープの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他側面に離型剤を塗布してある、又は、他側面に離型フィルムが貼着されている紙製のテープであってもよい。
(8) 前記実施例では、転写膜2として接着用粘着膜の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、文字修正用転写塗膜、蛍光転写塗膜或いは装飾用の着色転写塗膜等であってもよく、その転写塗膜の種類、機能、用途は限定されない。
(9) 前記実施例の転写具では、使用済の転写リボンRを巻き取りコア12に巻き取るように構成してあるが、転写膜2を使用する都度、使用済の転写リボンRを切断廃棄するように構成されている転写具であってもよい。
(10) 前記実施例の転写具では、転写リボンカセットCAを転写具ケースCに装填することにより、膜転写ローラー10と収納部11が転写具ケースCに組付られるものであるが、当該膜転写ローラー10と収納部11との各々を、直接、転写具ケースCに組付け保持させる転写具であってもよい。
【0024】
この場合、前記膜転写ローラー10を回転軸芯Pに沿って軸挿通孔を形成してある転動部3のみで構成し、転写具ケースCの支軸に前記軸挿通孔を回転自在に外嵌挿通して、転動部3を転写具ケースCに保持させてもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】転写膜が転動部に存在するときの膜転写ローラーの概念を示す回転軸芯に沿う断面図
【図2】転写膜が転動部に存在するときの膜転写ローラーの概念を示す回転軸芯に直交する断面図
【図3】転写膜が転動部に存在しないときの膜転写ローラーの概念を示す回転軸芯に沿う断面図
【図4】転写膜が転動部に存在しないときの膜転写ローラーの概念を示す回転軸芯に直交する断面図
【図5】転写リボンカセットの分解斜視図
【図6】転写具ケースに転写リボンカセットを装着した状態を示す断面図
【図7】転写具ケースの開放状態を示す平面図
【図8】転写具の使用状態を示す斜視図
【図9】第2実施例の要部を示す断面図
【図10】第3実施例の要部を示す側面図
【図11】第4実施例を示す部分断面図
【図12】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 基材
2 転写膜
3 転動部
3A 押圧周面
5 突出部
5a 相対向面
A 被転写面
P 回転軸芯
T 突出代
t1 厚み
t2 厚み
Claims (2)
- 可撓性を備えた基材(1)の一側面を押圧しながら転動させて、当該基材(1)の他側面に設けられている転写膜(2)を被転写面(A)に転写する転動部(3)を備えている膜転写ローラーであって、
前記転動部(3)の少なくとも回転軸芯(P)方向両端部の一端側に、当該転動部(3)の押圧周面(3A)から径方向外方に向かって前記基材(1)の厚み(t1)と前記転写膜(2)の厚み(t2)の和よりも大に突出して、被転写面(A)との接当に伴って前記転動部(3)に回転力を付与する突出部(5)を、前記転動部(3)の押圧周面(3A)の円周方向に沿って連続的又は断続的に設けてあるとともに、前記突出部(5)が、前記転写膜(2)と前記被転写面(A)との押圧接当を許容する状態まで弾性変形自在に構成されている膜転写ローラー。 - 前記突出部(5)が前記転動部(3)の回転軸芯(P)方向両端部に設けられているとともに、両突出部(5)の相対向面(5a)が、前記基材(1)の前記転動部(3)の回転軸芯(P)方向への移動を規制する規制面に構成されている請求項1記載の膜転写ローラー。
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