JP3459686B2 - 塗膜転写具 - Google Patents

塗膜転写具

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JP3459686B2
JP3459686B2 JP17778094A JP17778094A JP3459686B2 JP 3459686 B2 JP3459686 B2 JP 3459686B2 JP 17778094 A JP17778094 A JP 17778094A JP 17778094 A JP17778094 A JP 17778094A JP 3459686 B2 JP3459686 B2 JP 3459686B2
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博史 小崎
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写膜が一側面に設け
られている転写リボンを転写膜側を外向きにして巻き付
けている繰出コアと、当該繰出コアから転写ヘッドを経
由して繰り出されてくる転写リボンを巻き取る巻取コア
とを取替え自在に収納する転写具ケースに、前記繰出コ
アをリボン幅方向から着脱自在に嵌合係止する回転自在
な繰出用支軸と、前記巻取コアをリボン幅方向から着脱
自在に嵌合係止する回転自在な巻取用支軸とのうちの少
なくとも一方を設け、前記繰出用支軸と巻取用支軸、又
は、巻取用支軸と繰出コア、若しくは、繰出用支軸と巻
取コアとに、繰出コアによるリボン繰出速度よりも巻取
コアによるリボン巻取速度が速くなる状態で連動させる
ギヤを設けるとともに、前記巻取コアの回転と繰出コア
の回転とをスリップ可能に連動するスリップ連動機構を
設けて、前記転写ヘッドで転写リボンを被転写面側に押
圧しながら、当該転写ヘッドを前記繰出コアからのリボ
ン繰出方向上手側に向けて移動させることにより、転写
リボンが前記繰出コアを回転させながら繰り出され、か
つ、前記転写ヘッドを通過した転写リボンが前記巻取コ
アに巻き取られるように構成してある塗膜転写具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冒記塗膜転写具は、繰出コアと巻取コア
とを、巻取速度が繰出速度よりも速くなる状態で回転可
能にギヤ連動して、繰出コアを回転させながら転写リボ
ンを繰り出すと同時に、転写ヘッドを通過した後の使用
済み転写リボンを巻取コアに巻き取れるように構成する
とともに、繰出コアの回転と繰出コアの回転とをスリッ
プ可能に連動することにより、巻取コアによる巻取速度
が繰出コアによる繰出速度よりも速い為に巻取コアの回
転に伴って転写リボンに過大な張力が発生する事態を防
止しながら、使用済み転写リボンが緩みなく確実に巻取
コアに巻き取れるように構成したものである。そして、
従来では、図9、図10に示すように、転写具ケース5
0に一体形成された二本の固定筒軸51,52のうち、
一方の固定筒軸51に、繰出コア53を嵌合係止するた
めの筒状体54Aを一体形成してある繰出用支軸54を
回転自在に外嵌させ、この繰出用支軸54の筒状体54
Aの外周面のうち、その円周方向に所定間隔を隔てた4
箇所の各々には、前記繰出コア53の嵌合内周面に形成
された波形状の被係合部53aに対して選択的に係合可
能な三角爪状の係合部54aを一体形成するとともに、
前記筒状体54Aの外周面のうち、前記各係合部54a
の円周方向両側部の各々に、繰出用支軸54と繰出コア
53との間に設定以上の相対回転力が作用したとき、前
記各係合部54aが非伝動状態となる位置まで半径方向
内方への弾性変形を許容するスリット54bを回転軸芯
方向に沿って形成し、もって、半径方向内方へ弾性変形
可能な係合部54aにて前記スリップ連動機構55を構
成していた。尚、他方の固定筒軸52には、巻取コア5
6が着脱自在に嵌合係止されているとともに、前記繰出
用支軸54と巻取コア56には、繰出コア53によるリ
ボン繰出速度よりも巻取コア56によるリボン巻取速度
が速くなる状態で連動させるためのギヤ57,58が一
体形成されている(例えば、実開平4−126878号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の塗膜転写具
による場合は、前記スリップ連動機構55が、半径方向
内方に弾性変形可能に構成された繰出用支軸54の各係
合部54aをもって兼用構成されているため、当該スリ
ップ連動機構55を構成するための専用の部品が不要
で、部品コストの削減と組立工数の削減とを図ることが
できる利点を有するものの、巻取コア56の回転に伴っ
て転写リボンRに過大な張力が発生する度に、各係合部
54aがスリット54bの最下端部相当位置を起点とし
て半径方向内方に繰り返し弾性変形するため、各係合部
54aが次第に半径方向内方側に永久変形し、その結
果、繰出コア53と繰出用支軸54との相対回転を許容
する設定スリップトルクの低下によって使用済み転写リ
ボンの巻き取り不良を招来し易くなる。特に、近年で
は、繰出コアと巻取コアとに巻掛けられた転写リボンが
全て使用された場合、繰出コア及び巻取コアを取り替え
て、ギヤ57,58等を備えた高価な転写具ケース50
を反復使用することが要望されているが、前記の従来構
造では、転写具ケース50側に装備される繰出用支軸5
4の各係合部54aが使用に伴って永久変形するため、
転写具ケース50自体を短期間で新しいものと交換しな
ければならない不都合がある。
【0004】本発明は、上述の実情に鑑みて為されたも
のであって、その目的は、従来と同様に、スリップ連動
機構に関係する部品コストの削減と組立工数の削減とを
図りながらも、スリップ連動機構が構成される巻取コア
側又は繰出コア側の合理的な改造により、ギヤ等を備え
た高価な転写具ケースを長期間に亘って反復使用するこ
とのできる塗膜転写具を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による塗膜転写具では、冒記した
構成のものにおいて、前記巻取用支軸の嵌合外周面に形
成された係合部に係合する状態で巻取コアの嵌合内周面
に形成された被係合部、又は、前記繰出用支軸の嵌合外
周面に形成された係合部に係合する状態で繰出コアの嵌
合内周面に形成された被係合部を、設定以上の相対回転
力が作用したときに非伝動状態に弾性変形可能に構成し
て、当該巻取コア側の被係合部又は繰出コア側の被係合
部をもって前記スリップ連動機構を構成するとともに、
前記巻取コア側の被係合部又は繰出コア側の被係合部
を、これに対応する巻取用支軸側の係合部又は繰出用支
軸側の係合部の機械的強度よりも弱く構成してあること
を特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項2に記載したよう
に、前記繰出コア及び巻取コアを板状保持部材に片持ち
姿勢で回転自在に保持させるとともに、前記転写具ケー
スを、リボン幅方向から互いに着脱可能な分割ケース部
材に分割し、更に、前記分割ケース部材の各々に、これ
ら両分割ケース部材間に入り込ませた板状保持部材のリ
ボン幅方向での移動を接当規制する補強用リブを設けて
もよい。
【0007】
【作用】請求項1の構成による場合は、前記巻取コアの
回転に伴って転写リボンに過大な張力が発生したとき、
巻取用支軸の係合部に係合する巻取コアの被係合部、又
は、繰出用支軸の係合部に係合する繰出コアの被係合部
自体の非伝動状態への弾性変形によって、巻取コアの回
転と繰出コアの回転とをスリップさせるから、スリップ
連動機構を構成する専用の部品を削減することができ
る。しかも、前記巻取コア側の被係合部又は繰出コア側
の被係合部の機械的強度が、転写具ケースに装備される
巻取用支軸側の係合部又は繰出用支軸側の係合部よりも
弱いが故に、コア側の被係合部の方が早く永久変形又は
磨滅することになるが、この被係合部が形成されている
巻取コア又は繰出コア自体は、転写リボンが全て使用さ
れたときに新たなものと取替えられるものであるから、
一本の転写リボンが使用される期間だけ被係合部の寿命
がもてばよく、その機械的強度の弱い分だけ転写具ケー
スに装備される巻取用支軸又は繰出用支軸側の係合部の
永久変形や磨滅を抑制することができる。
【0008】請求項2の構成による場合は、各コアの回
転軸芯方向の一端部を板状保持部材に片持ち姿勢で保持
させるだけであるから、各コアの回転軸芯方向両端部を
支持する箱型のケースを設ける場合に比して、使用材料
の節減と組立工数の削減とを図ることができ、しかも、
両分割ケース部材に設けられた補強リブを利用して板状
保持部材のリボン幅方向での移動を接当規制するから、
専用の規制板部を別途設ける必要がない。
【0009】
【発明の効果】請求項1の構成による場合は、従来と同
様に、スリップ連動機構に関係する部品コストの削減と
組立工数の削減とを図りながらも、スリップ連動機構が
構成される巻取コア側又は繰出コア側の被係合部の機械
的強度を前述の如く工夫することにより、ギヤ等を備え
た高価な転写具ケースを長期間に亘って反復使用するこ
とができる。
【0010】請求項2の構成による場合は、塗膜転写具
の構造の簡素化と製造コストの低廉化を促進することが
できる。
【0011】
【実施例】
〔第1実施例〕図1〜図6に示す塗膜転写具は、樹脂製
の転写具ケースCに対して取替え自在に装填される樹脂
もしくは紙製の板状保持部材1に、転写膜aが一側面に
設けられている転写リボンRを転写膜a側を外向きにし
て巻き付けている樹脂製の繰出コア2と、当該繰出コア
2から繰り出された転写リボンRを紙等の被転写面B側
に押圧して粘着膜aをその被転写面Bに転写させる転写
ヘッドの一例である樹脂製の転写ローラ3、及び、当該
転写ローラ3を経由して繰り出されてくる使用済みの転
写リボンRを巻き取る樹脂製の巻取コア4とを装着して
ある。
【0012】前記転写リボンRは、可撓性を備えた基材
の一例としての樹脂製ベースフィルムb(厚さ約25μ
m)の一側面に、転写膜aの一例としての感圧接着用の
粘着膜(厚さ約20μm)を設けて構成されている。
【0013】前記板状保持部材1は、装填するべき転写
具ケースCの内周面形状にほぼ沿う外形に形成されてい
るとともに、前記繰出コア2の回転軸芯方向一端部に形
成された周溝2aに対して係脱自在で、かつ、所定位置
にまで係入された繰出コア2を抜け止め状態で回転自在
に支承する第1取付け孔1aと、前記巻取コア4の回転
軸芯方向一端部に形成された周溝4aに対して係脱自在
で、かつ、所定位置にまで係入された巻取コア4を抜け
止め状態で回転自在に支承する第2取付け孔1b、及
び、前記転写ローラ3の回転軸芯方向一端部に形成され
た周溝3aに対して係脱自在で、かつ、所定位置にまで
係入された転写ローラ3を抜け止め状態で回転自在に支
承する第3取付け孔1cとが形成されている。
【0014】前記転写具ケースCは、リボン幅方向で二
つの分割ケース部材C1,C2をヒンジ部5を介して揺
動開閉自在に一体成形することにより構成され、一方の
分割ケース部材C1には、前記繰出コア2と巻取コア4
との軸芯間隔に相当する軸芯間隔を隔てて繰出用筒状固
定軸7と巻取用筒状固定軸8とがケース内面側に一体的
に突出形成されているとともに、前記繰出用筒状固定軸
7には、繰出コア2をリボン幅方向から着脱自在に嵌合
係止する繰出用支軸9が回転自在に外嵌保持され、更
に、前記巻取用筒状固定軸8には、巻取コア4をリボン
幅方向から着脱自在に嵌合係止する巻取用支軸10が回
転自在に外嵌保持されている。前記繰出用支軸9と巻取
用支軸10には、前記繰出コア2に対する転写リボンR
の巻き付け径が小さくなっても、前記繰出コア2による
リボン繰出速度よりも巻取コア4によるリボン巻取速度
が速くなる状態で連動させる大小のギヤ11,12が一
体形成されているとともに、前記巻取用支軸10と巻取
コア4との嵌合部には、前記巻取コア4の回転と繰出コ
ア2の回転とをスリップ可能に連動するスリップ連動機
構13が設けられている。
【0015】また、前記一方の分割ケース部材C1に
は、前記繰出用筒状固定軸7に嵌合保持された繰出用支
軸9の下面に接当する細幅の第1環状突起14と、前記
巻取用筒状固定軸8に嵌合保持された巻取用支軸10の
下面に接当する細幅の第2環状突起15と、前記転写ロ
ーラ3のボス部に対してその回転軸芯方向の一端側から
係入する第1受け軸16とが一体形成されているととも
に、他方の分割ケース部材C2には、前記転写ローラ3
のボス部に対してその回転軸芯方向の他端側から係入す
る第2受け軸17と、一方の分割ケース部材C1に形成
した係止孔18に対して係脱自在で、かつ、係止時に両
分割ケース部材C1,C2を閉止姿勢に保持する係止突
起19とが一体成形され、更に、前記両分割ケース部材
C1,C2の各々には、これら両分割ケース部材C1,
C2間に入り込ませた板状保持部材1のリボン幅方向で
の移動を接当規制する複数の補強用リブ20,21が一
体形成されている。
【0016】そして、図4、図5に示すように、前記巻
取コア4の内外二重の筒状体4A,4Bのうち、前記巻
取用支軸10が嵌合する内側筒状体4Aの嵌合内周面
で、かつ、その円周方向に一定ピッチを隔てた4箇所の
各々に、前記巻取用支軸10の嵌合外周面に形成された
連続波形状の係合部10aに対して選択的に係合する水
平断面形状が三角形状の被係合部4bを半径方向内方側
に突出形成するとともに、前記内側筒状体4Aのうち、
前記被係合部4bの隣接間に位置する周壁部分の各々
に、巻取用支軸10と巻取コア4との間に設定以上の相
対回転力が作用したとき、前記各被係合部4bが非伝動
状態となる位置まで、換言すれば、前記巻取用支軸10
の係合部10aの山部を乗り越える位置まで半径方向外
方への弾性変形を許容するスリット4cを切欠き形成
し、もって、半径方向外方へ弾性変形可能な被係合部4
bにて前記スリップ連動機構13を構成するとともに、
前記スリット4cの存在により、前記巻取コア4側の被
係合部4bを、これに対応する巻取用支軸10側の係合
部10aの機械的強度よりも弱く構成してある。
【0017】また、前記繰出用支軸9の嵌合外周面で、
かつ、その円周方向に一定ピッチを隔てた4箇所の各々
には、回転軸芯方向に沿う細幅の係合部9aが一体的に
突出形成されているとともに、前記繰出コア2の嵌合内
周面で、かつ、その円周方向に一定ピッチを隔てた8箇
所の各々には、前記繰出用支軸9の係合部9aが選択的
に係合する細幅の被係合部9aが一体的に突出形成され
ている。
【0018】前記転写具ケースCの両分割ケース部材C
1,C2を開放して、前記板状保持部材1に保持された
前記繰出コア2及び巻取コア4を、一方の分割ケース部
材C1側の繰出用筒状固定軸7及び巻取用筒状固定軸8
にそれぞれ嵌合保持されている繰出用支軸9及び巻取用
支軸10に対してリボン幅方向から嵌合係止させたの
ち、両分割ケース部材C1,C2を閉じて、転写リボン
Rの粘着膜aを被転写面B側に押圧しながら転写ローラ
3を繰出コア2からのリボン繰り出し方向上手側に向け
て転動させると、転写リボンRが繰出コア2を回転させ
ながら繰り出され、粘着膜aが被転写面Bに転写される
とともに、使用済みの転写リボンRが繰出コア2に巻き
付けられている転写リボンRの粘着膜a側に接触して軽
く接着されながら巻取コア4に巻き取られる。
【0019】尚、当該第1実施例においては、前記巻取
コア4側の被係合部4bを、これに対応する巻取用支軸
10側の係合部10aの機械的強度よりも弱く構成する
方法として、前述の如く、巻取コア4にスリット4cを
切欠き形成するなど、巻取コア4の回転に伴って転写リ
ボンRに過大な張力が発生する度に繰り返される弾性変
形によって応力集中を招来するような形状的に弱い部分
を形成する手段を採用したが、このような形状的な手段
以外に、巻取コア4自体を巻取用支軸10よりも摩耗し
易い樹脂材料から成形する手段がある。即ち、一般に、
凝着摩耗は、下記の〔数1〕に表される。
【0020】
【数1】 つまり、凝着摩耗は材料の硬さに反比例するから、巻取
コア4自体を巻取用支軸10よりも硬度の小さな樹脂材
料で成形することにより、前記巻取コア4側の被係合部
4bを、これに対応する巻取用支軸10側の係合部10
aの機械的強度よりも弱く構成することができる。因み
に、樹脂材料のロックウエル硬度の一例を挙げると、 PS: 130〜 POM:78〜120 エラ
ストマ:35〜80 ABS:110〜 HDPE:85〜100 PP:90〜120 となるので、巻取コア4及び巻取用支軸10を成形する
にあたって、適当な材質、グレードを選択することによ
り、巻取コア4側を巻取用支軸10側よりも早く摩耗さ
せることができる。
【0021】次に、前記巻取コア4と巻取用支軸10と
の材質、硬度の組合せの一例を下記の表に示す。
【0022】
【表1】 尚、前記巻取コア4と巻取用支軸10とが同一の硬度で
構成されている場合には、前記の形状的手段を採用する
ことになる。また、前記の形状的手段と材料選定手段と
を併用することも可能である。
【0023】〔第2実施例〕前記の第1実施例では、前
記転写具ケースCに、前記繰出コア2をリボン幅方向か
ら着脱自在に嵌合係止する回転自在な繰出用支軸9と、
前記巻取コア4をリボン幅方向から着脱自在に嵌合係止
する回転自在な巻取用支軸10とを設けたが、図7に示
すように、前記繰出コア2をリボン幅方向から着脱自在
に嵌合係止する回転自在な繰出用支軸9のみを設けて実
施してもよい。つまり、前記転写具ケースCに設けた一
方の繰出用筒状固定軸7に前記繰出用支軸9を嵌合保持
させるとともに、他方の巻取用筒状固定軸8に巻取コア
4を嵌合係止させ、更に、前記繰出用支軸9と巻取コア
4とに、前記繰出コア2に対する転写リボンRの巻き付
け径が小さくなっても、前記繰出コア2によるリボン繰
出速度よりも巻取コア4によるリボン巻取速度が速くな
る状態で連動させる大小のギヤ11,12を一体形成す
る。また、この場合、前記繰出用支軸9と繰出コア2と
の嵌合部に、前記巻取コア4の回転と繰出コア2の回転
とをスリップ可能に連動するスリップ連動機構13を設
けることになる。そして、前記繰出用支軸9の嵌合外周
面に形成された係合部9aに係合する状態で繰出コア2
の嵌合内周面に形成された被係合部2bを、設定以上の
相対回転力が作用したときに非伝動状態に弾性変形可能
に構成して、当該繰出コア2側の被係合部2bをもって
前記スリップ連動機構13を構成するとともに、前記繰
出コア2側の被係合部2bを、これに対応する繰出用支
軸9側の係合部9aの機械的強度よりも弱く構成する。
【0024】〔第3実施例〕前記の第1実施例では、前
記転写具ケースCに、前記繰出コア2をリボン幅方向か
ら着脱自在に嵌合係止する回転自在な繰出用支軸9と、
前記巻取コア4をリボン幅方向から着脱自在に嵌合係止
する回転自在な巻取用支軸10とを設けたが、図8に示
すように、前記巻取コア4をリボン幅方向から着脱自在
に嵌合係止する回転自在な巻取用支軸10のみを設けて
実施してもよい。つまり、前記転写具ケースCに設けた
一方の繰出用筒状固定軸7に前記繰出コア2を嵌合係止
させるとともに、他方の巻取用筒状固定軸8に前記巻取
用支軸10を嵌合保持させ、更に、前記繰出コア2と巻
取用支軸10とに、前記繰出コア2に対する転写リボン
Rの巻き付け径が小さくなっても、前記繰出コア2によ
るリボン繰出速度よりも巻取コア4によるリボン巻取速
度が速くなる状態で連動させる大小のギヤ11,12を
一体形成する。また、この場合、前記巻取用支軸10と
巻取コア4との嵌合部に、前記巻取コア4の回転と繰出
コア2の回転とをスリップ可能に連動するスリップ連動
機構13を設けることになる。そして、前記巻取用支軸
10の嵌合外周面に形成された係合部10aに係合する
状態で巻取コア4の嵌合内周面に形成された被係合部4
bを、設定以上の相対回転力が作用したときに非伝動状
態に弾性変形可能に構成して、当該巻取コア4側の被係
合部4bをもって前記スリップ連動機構13を構成する
とともに、前記巻取コア4側の被係合部4bを、これに
対応する巻取用支軸10側の係合部10aの機械的強度
よりも弱く構成する。
【0025】〔その他の実施例〕 上述の第1実施例では、前記転写膜aとして、感圧
接着用の粘着膜の場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、文字修正用転写塗膜或いは着色転
写塗膜等であってもよく、更に、感圧転写膜の他、感熱
転写膜であってよい。 上述の第1実施例では、前記巻取用支軸10と巻取
コア4との間に設定以上の相対回転力が作用したとき、
前記各被係合部4bが非伝動状態となる位置まで、換言
すれば、前記巻取用支軸10の係合部10aの山部を乗
り越える位置まで半径方向外方へ弾性変形させるように
構成したが、前記各被係合部4bが非伝動状態となる位
置まで、換言すれば、前記巻取用支軸10の係合部10
aの山部を乗り越える位置まで回転方向に弾性変形させ
るように構成してもよい。 前記基材bとしては、ポリイミド、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂製フイルム、或
いは、コンデンサー紙、グラシン紙等の紙製フイルムを
挙げることができる。
【0026】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す塗膜転写具の分解斜視図
【図2】転写具ケースを開いた状態の平面図
【図3】塗膜転写具の全体断面図
【図4】巻取コア側の拡大分解断面図
【図5】巻取コアの嵌合内周面の一部分の拡大斜視図
【図6】使用状態を示す斜視図
【図7】第2実施例を示す要部の断面図
【図8】第3実施例を示す要部の断面図
【図9】従来の塗膜転写具を示す要部の断面図
【図10】図9における繰出コア側の拡大分解斜視図
【符号の説明】
a 転写膜 B 被転写面 C 転写具ケース C1 分割ケース部材 C2 分割ケース部材 R 転写リボン 1 板状保持部材 2 繰出コア 2b 被係合部 3 転写ヘッド 4 巻取コア 4b 被係合部 9 繰出用支軸 9a 係合部 10 巻取用支軸 10a 係合部 11 ギヤ 12 ギヤ 13 スリップ連動機構 20 補強用リブ 21 補強用リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一弘 大阪府大阪市西淀川区御幣島5丁目4番 14号 フジコピアン株式会社 技術セン ター内 (56)参考文献 実開 平6−32446(JP,U) 実開 平5−54468(JP,U) 実開 平4−46069(JP,U) 実開 平4−126878(JP,U) 実開 平6−35246(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 35/07 B41M 5/30 B43L 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写膜(a)が一側面に設けられている
    転写リボン(R)を転写膜(a)側を外向きにして巻き
    付けている繰出コア(2)と、当該繰出コア(2)から
    転写ヘッド(3)を経由して繰り出されてくる転写リボ
    ン(R)を巻き取る巻取コア(4)とを取替え自在に収
    納する転写具ケース(C)に、前記繰出コア(2)をリ
    ボン幅方向から着脱自在に嵌合係止する回転自在な繰出
    用支軸(9)と、前記巻取コア(4)をリボン幅方向か
    ら着脱自在に嵌合係止する回転自在な巻取用支軸(1
    0)とのうちの少なくとも一方を設け、前記繰出用支軸
    (9)と巻取用支軸(10)、又は、巻取用支軸(1
    0)と繰出コア(2)、若しくは、繰出用支軸(9)と
    巻取コア(4)とに、繰出コア(2)によるリボン繰出
    速度よりも巻取コア(4)によるリボン巻取速度が速く
    なる状態で連動させるギヤ(11,12)を設けるとと
    もに、前記巻取コア(4)の回転と繰出コア(2)の回
    転とをスリップ可能に連動するスリップ連動機構(1
    3)を設けて、前記転写ヘッド(3)で転写リボン
    (R)を被転写面(B)側に押圧しながら、当該転写ヘ
    ッド(3)を前記繰出コア(2)からのリボン繰出方向
    上手側に向けて移動させることにより、転写リボン
    (R)が前記繰出コア(2)を回転させながら繰り出さ
    れ、かつ、前記転写ヘッド(3)を通過した転写リボン
    (R)が前記巻取コア(4)に巻き取られるように構成
    してある塗膜転写具であって、 前記巻取用支軸(10)の嵌合外周面に形成された係合
    部(10a)に係合する状態で巻取コア(4)の嵌合内
    周面に形成された被係合部(4b)、又は、前記繰出用
    支軸(9)の嵌合外周面に形成された係合部(9a)に
    係合する状態で繰出コア(2)の嵌合内周面に形成され
    た被係合部(2b)を、設定以上の相対回転力が作用し
    たときに非伝動状態に弾性変形可能に構成して、当該巻
    取コア(4)側の被係合部(4b)又は繰出コア(2)
    側の被係合部(2b)をもって前記スリップ連動機構
    (13)を構成するとともに、前記巻取コア(4)側の
    被係合部(4b)又は繰出コア(2)側の被係合部(2
    b)を、これに対応する巻取用支軸(10)側の係合部
    (10a)又は繰出用支軸(9)側の係合部(9a)の
    機械的強度よりも弱く構成してある塗膜転写具。
  2. 【請求項2】 前記繰出コア(2)及び巻取コア(4)
    が板状保持部材(1)に片持ち姿勢で回転自在に保持さ
    れているとともに、前記転写具ケース(C)が、リボン
    幅方向から互いに着脱可能な分割ケース部材(C1,C
    2)に分割され、更に、前記分割ケース部材(C1,C
    2)の各々には、これら両分割ケース部材(C1,C
    2)間に入り込ませた板状保持部材(1)のリボン幅方
    向での移動を接当規制する補強用リブ(20,21)が
    設けられている請求項1記載の塗膜転写具。
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