JP3605650B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、より詳しくは、表面が帯電された像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、該現像で得られたトナー像を記録媒体に転写して可視像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている転写ローラを用いた画像形成装置では、用紙のサイズよりもイメージエリアが大きく、像担持体のトナーが直接転写ローラに転移する場合や、用紙の詰まりが発生した場合などには転写ローラが著しく汚染されて後続する用紙を汚したり、転写する際の転写バイアスが実質的に不足して転写不良を生じたりする問題があった。
【0003】
このような問題を回避する手段として転写ローラの表面をブレードにより機械的にクリーニングする方式が提案されているが、一般に転写ローラの材質としては、導電性の発泡スポンジが用いられているために転写ローラ表面の付着トナーを十分にクリーニングすることができないため、静電気力を用いたクリーニング方式が好ましい。
【0004】
静電気力によるクリーニング方式としては、例えば特開平8−248788号公報には、像担持体と転写手段が接触する転写位置を一連の画像形成動作の最後の用紙が通過した後、転写手段にトナーと同極性の転写バイアスを印加し、転写手段を一連の画像形成動作の最初用紙が通過する前に、転写手段にトナーと逆極性の転写バイアスを印加することで、転写ローラ表面をクリーニングする方式が開示されている。
【0005】
しかしながら、上記の方式では、用紙到達前の時点で転写ローラへバイアスを印加するが、転写ローラ全面をクリーニングするためには少なくとも転写ローラ1周以上の時間が必要である。また、像担持体が帯電していない状態では十分なクリーニング性能が得られないので、上記転写ローラへバイアスを印加する時間に加え、像担持体が帯電手段で帯電されてから転写手段に到達するまでの時間が必要となる、という問題があった。
【0006】
ところで、従来はコロトロンによる帯電が一般に使用されていたが、近年コロトロン放電により発生するオゾンが、環境問題と関連してクローズアップされてきたため、コロトロンに比べてオゾン発生量のきわめて少ない帯電ローラ等の接触帯電手段が代替技術として実用化されてきている。
【0007】
ところが、帯電ローラ等の接触帯電手段を用いる場合、前回の画像形成処理等で像担持体が本来の帯電極性と逆の極性に帯電されていた場合には1回の帯電では充分に帯電できず、本来の帯電電位を確保できない。そのため上記の開示例のように、一連の画像形成動作の最初用紙が通過する前に、トナーと逆極性の転写バイアスを転写手段に印加した場合、転写手段に印加するバイアスは像担持体の本来の帯電極性とは逆であるため、像担持体の帯電に転写バイアスによる履歴が生じてしまうことがある。この履歴は特にハーフトーン画像を印字する場合に、その濃度差として発生してしまう。
【0008】
このような像担持体の帯電に対する転写バイアスによる悪影響を防ぐためには、クリーニングのためのトナーと逆極性の転写バイアスを転写手段に印加した後で像担持体を接触帯電手段で2回以上印加させることが必要となる。
【0009】
このため、先に示した、転写ローラへバイアスを印加する時間及び像担持体が帯電手段で帯電されてから転写手段に到達するまでの時間に加え、さらに像担持体が一周以上する時間が必要となり、一連の画像形成動作の最初用紙が通過する前でのクリーニングに係る処理時間が長くなっていた。
【0010】
ところで、現像ローラ上に正の電位に帯電した逆極性トナーが多い現像システムでは、非現像時に現像バイアスが印加されていない現像ローラと負の電位に帯電した感光体ドラムとの電位差によって、逆極性トナーが感光体ドラムに飛翔することがある。
【0011】
このため、感光体ドラムに接触している転写ローラがトナーで汚れてしまい転写時に用紙の裏面を汚すことがある。これは用紙への転写を実施するまでに転写ローラへ正のバイアス電圧を印加することで用紙の裏面汚れは回避できるが、前述したように、プラスチャージによる感光体への履歴の影響や、正のバイアス電圧を印加する時間の分だけ、最初用紙が通過する前でのクリーニングに係る処理時間が長くなってしまう。
【0012】
このように従来は、高画質を維持しながら、一連の画像形成動作の最初用紙が通過する前でのクリーニングに係る処理時間を短縮し、画像形成処理の処理効率を向上させることが困難であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解消するために成されたものであり、高画質を確保しながら、転写ローラへのトナー付着を効率良く防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、像担持体の近傍に該像担持体とは非接触で配置され且つ表面が帯電された前記像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像しトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体に接触して配置され且つ該像担持体との接触部に搬送された記録媒体に前記トナー像を転写する転写手段と、前記転写手段による転写処理開始前でなく、前記転写手段による転写処理終了後にのみ、該転写手段に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した後、前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すると共に、現像が行われている時には交流電圧に直流電圧を重畳した現像バイアス電圧を前記現像手段に印加し、現像が行われていない時には前記現像手段と前記像担持体との電位差を、該現像手段から前記像担持体へトナーが飛翔する電位差よりも小さくする制御手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、請求項2記載の画像形成装置では、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、現像バイアス電圧の直流電圧成分のみを前記現像手段に印加することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする。
【0016】
また、請求項3記載の画像形成装置では、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段の帯電バイアス電圧の直流電圧成分を印加禁止することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする。
【0017】
また、請求項4記載の画像形成装置では、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記像担持体を全面露光することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする。
【0018】
上記請求項1記載の画像形成装置では、現像手段は、像担持体の近傍に該像担持体とは非接触で配置されており、表面が帯電された像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像しトナー像を形成する。そして、像担持体に接触して配置された転写手段は、像担持体との接触部に搬送された記録媒体にトナー像を転写する。これにより、可視像が記録媒体上に形成される。
【0019】
このような画像形成装置において、制御手段は、転写手段による転写処理開始前でなく、転写手段による転写処理終了後(例えば、複数枚の記録媒体への一連の可視像形成処理の終了後)にのみ、転写手段にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した後、前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加する。
【0020】
例えば、負極性に帯電したトナーの除去のため正負両極性の電圧を順次印加する場合は、まず負の電圧を印加して、転写手段に付着したトナー(主に負極性のトナー)をクリーニングし、その後、正の電圧を印加して、クリーニングの際に付着した正極性のトナーを除去する。具体的には、転写手段として転写ローラを用いる場合、転写ローラが数周(2〜4周)回転する時間だけ負の電圧を印加し、転写ローラが1周回転する時間だけ正の電圧を印加すれば良い。このようにして、転写手段の表面をクリーニングすることができる。
【0021】
また、このようなクリーニングの実施時期が転写処理開始前でなく、転写処理終了後である。よって、転写処理開始前については記録媒体の搬送に要する時間だけでよいので、転写処理開始前の時間を短縮でき、印字指示してから最初の記録媒体への画像形成が完了し出力されるまでの時間(いわゆるFPOT、first printout time )を短縮することができる。
【0022】
転写処理終了後の後処理が長くなっても、ユーザへの影響は少なく、大きな問題とはならない。
【0023】
さらに、制御手段は、現像が行われている時には、交流電圧に直流電圧を重畳した現像バイアス電圧を現像手段に印加し、現像が行われていない時には、現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段から像担持体へトナーが飛翔する電位差よりも小さくする。
【0024】
具体的には、請求項2に記載したように、制御手段は、現像バイアス電圧の直流電圧成分のみを現像手段に印加することで、現像手段と像担持体との電位差を小さくしても良い。即ち、一般に現像が行われていない時には、現像バイアス電圧が印加されていない現像手段と帯電した像担持体とで電位差が生じるが、上記のように現像バイアス電圧の直流電圧成分のみを現像手段に印加すれば、現像手段の電位が、帯電した像担持体の電位に近づくので、現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段からトナーが飛翔する電位差よりも小さくすることができる。
【0025】
また、請求項3に記載したように、制御手段は、像担持体の表面を帯電させる帯電手段の帯電バイアス電圧の直流電圧成分を印加禁止することで、現像手段と像担持体との電位差を小さくしても良い。即ち、直流電圧成分と交流電圧成分とが重畳された帯電バイアス電圧が帯電手段に印加され、この帯電手段による帯電が施された像担持体と、現像バイアス電圧が印加されていない現像手段とでは、非現像時に電位差が生じるが、上記のように帯電バイアス電圧の直流電圧成分を印加禁止すれば、像担持体の帯電レベルが低下し、像担持体の電位が現像手段の電位に近づくので、現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段からトナーが飛翔する電位差よりも小さくすることができる。
【0026】
また、請求項4に記載したように、制御手段は、像担持体を全面露光することで、現像手段と像担持体との電位差を小さくしても良い。即ち、一般に現像が行われていない時には、現像バイアス電圧が印加されていない現像手段と帯電した像担持体とで電位差が生じるが、上記のように像担持体を全面露光すれば、像担持体の表面全域で帯電レベルが低下し、像担持体の電位が現像手段の電位に近づくので、現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段からトナーが飛翔する電位差よりも小さくすることができる。
【0027】
以上のようにして、現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段から像担持体へトナーが飛翔する電位差よりも小さくすることにより、現像手段から像担持体へトナーが飛翔することを防止でき、像担持体表面のトナー汚染を防止できる。これに伴い、像担持体に接触している転写手段がトナーで汚れ転写時に記録媒体を汚すことを防止することができる。
【0028】
即ち、転写処理前にトナー汚染防止用のバイアス電圧を転写手段に印加することなく、形成される像への影響の無いように、転写手段へのトナー付着を防止することができる。
【0029】
以上のように制御手段は、転写処理終了後に該転写手段にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した後、前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すると共に、現像が行われていない時に現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段からトナーが飛翔する電位差よりも小さくするので、画像形成動作前のクリーニングを行う必要が無く転写処理開始前の時間を短縮できると共に高画質を確保しながら転写手段のトナー汚染を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、発明の各種実施形態を順に説明する。
【0031】
[第1実施形態]
まず、請求項1、2に記載した発明に対応する第1実施形態を説明する。
【0032】
[レーザビームプリンタの概略構成]
図1には画像形成装置の一例としてのレーザビームプリンタ1の概略構成図を、図2には感光体ドラム8の周辺付近の拡大図を、それぞれ示している。
【0033】
図1に示すように、レーザビームプリンタ1には、レーザ走査装置2が設けられており、レーザ走査装置2には、形成される画像のデジタル画像データに応じてレーザ光を変調して出力する図示しない半導体レーザが配置されている。この半導体レーザから射出されたレーザビームは、ポリゴンミラー4に入射し、該ポリゴンミラー4の回転に応じて偏向される。偏向されたレーザビームはfθレンズ5を通過した後、ミラー6、7によって進行方向を変えられ、レーザ走査装置2から出力される。なお、レーザビームの光路は図1において破線23で示されている。また、形成される画像のデジタル画像データは、外部の情報処理装置(パソコン等)からレーザビームプリンタ1へ入力されたデジタル画像データでも良いし、レーザビームプリンタ1に内蔵された図示しないメモリに蓄積されたデジタル画像データでも良い。
【0034】
レーザ走査装置2の側方には、矢印A方向に定速で回転する感光体ドラム8が配置されており、レーザ走査装置2から出力されたレーザビームは、この感光体ドラム8の所定の露光位置9を該感光体ドラム8の軸方向(即ち、主走査方向)に繰り返し走査する。
【0035】
図1、図2に示すように、この感光体ドラム8の表面近傍には、矢印A方向に沿って、感光体ドラム8の表面を一様に帯電させる帯電ローラ10、現像処理を行う現像装置11の現像ローラ12、トナー像を記録用紙22に転写する転写ローラ14、記録用紙22の除電を行う除電針17、感光体ドラム8の表面から残留トナーを除去するクリーニング装置21が順に配置されている。
【0036】
なお、感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14はそれぞれ図示しないモータにより回転駆動され、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14は図2において反時計回りに定速で回転する。
【0037】
帯電ローラ10には、交流電源46B、直流電源46C及びこれらの電源からの電力供給を調整・制御する制御部46Aから構成された帯電バイアス電圧印加装置46が接続されており、制御部46Aは、交流電源46Bからの交流電圧に、直流電源46Cからの負の直流バイアス電圧を重畳した帯電バイアス電圧を、帯電ローラ10に印加する。
【0038】
同様に、現像ローラ12には、交流電源44B、直流電源44C及びこれらの電源からの電力供給を調整・制御する制御部44Aから構成された現像バイアス電圧印加装置44が接続されており、制御部44Aは、交流電源44Bからの交流電圧に、直流電源44Cからの負の直流バイアス電圧を重畳した現像バイアス電圧を、現像ローラ12に印加する。
【0039】
また、転写ローラ14には、直流電源42B及びこの直流電源42Bからの電力供給を調整・制御する制御部42Aから構成された転写バイアス電圧印加装置42が接続されており、制御部42Aは、直流電源42Bからの直流バイアス電圧の極性を正と負で適宜切り替えて、該直流バイアス電圧を転写ローラ14に印加する。
【0040】
本実施形態では感光体ドラム8にOPC(有機物系感光体、organic photoconductor)が用いられており、上記帯電ローラ10による帯電バイアス電圧の印加により、感光体ドラム8の表面は負の電位に帯電される。
【0041】
表面が帯電した感光体ドラム8に、形成される画像のデジタル画像データに応じて変調されたレーザ光が照射されることで、感光体ドラム8の露光位置9には、形成される画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された部分の電位は、非形成部分の電位に対して相対的に高くなる。
【0042】
静電潜像が形成された部分は、感光体ドラム8の回転によって現像装置11による現像位置25に到達する。上記現像装置11は、感光体ドラム8に接触して配置されトナーを磁気的に穂立ちさせて静電潜像の現像を行うための現像ローラ12、及びカートリッジ内のトナーを現像ローラ12に供給するためのトナー供給装置13を含んで構成されている。このうち現像ローラ12には上記現像バイアス電圧印加装置44により現像バイアス電圧が印加され、感光体ドラム8の静電潜像の形成部分と現像ローラ12の表面とで電位差が生じる。この電位差により、負の電位に帯電したトナーが現像ローラ12から感光体ドラム8上の静電潜像形成部位へ飛翔し、静電潜像に対応したトナー像が感光体ドラム8上に形成される。
【0043】
トナー像が形成された部分は、感光体ドラム8の回転によって転写ローラ14による転写位置26に到達する。トナー像が転写位置26に達するのにタイミングを合わせて記録用紙22が転写位置26へ搬送される。記録用紙22が転写位置26に搬送されたときに、上記転写バイアス電圧印加装置42により転写バイアス電圧が転写ローラ14に印加され、記録用紙22上に感光体ドラム8上のトナー像が転写される。
【0044】
転写位置26よりも用紙搬送方向上流側近傍には、記録用紙22の先端を検知する先端検知センサ33が設けられており、先端検知センサ33により記録用紙22の先端が転写位置26の近傍に到達したことが検知された時に、転写ローラ14への転写バイアス電圧の印加が開始される。
【0045】
また、転写位置26よりも用紙搬送方向下流側近傍には、記録用紙22の後端を検知する後端検知センサ34が設けられており、後端検知センサ34により記録用紙22の後端が転写位置26を通過したことが検知された時に、転写ローラ14への転写バイアス電圧の印加が停止される。なお、上記先端検知センサ33及び後端検知センサ34は、例えば、発光素子と受光素子の対から成る光センサにより構成することができる。
【0046】
次に、記録用紙22の搬送経路について簡単に説明する。レーザビームプリンタ1の下部には、記録用紙22が収納されたカセットトレイ15が着脱自在に設置されている。カセットトレイ15の最上層に収納された記録用紙22は、半月ローラ16によって図1に一点鎖線で示す搬送路24へ送り出され、搬送ローラ31、32により上方へ搬送される。なお、半月ローラ16の代わりにリタードローラ等の他の用紙搬送手段を用いても良い。
【0047】
画像形成処理時には、記録用紙22は、感光体ドラム8の回転と同期をとってカセットトレイ15から搬送路24へ半月ローラ16によって送り出され、所望のタイミングで感光体ドラム8と転写ローラ14の間(転写位置)を通過する。この通過時点だけ転写ローラ14に正の直流バイアス電圧が印加され、これによって感光体ドラム8上のトナー像が静電的に転写ローラ14方向に吸引され、転写位置を通過する記録用紙22上にトナー像が転写される。
【0048】
トナー像が転写された記録用紙22は、転写ローラ14の下流側に配置された除電針17によって該記録用紙22の背面から除電され、感光体ドラム8の表面から剥離される。剥離された記録用紙22は搬送路24を搬送された後、ヒートローラ18とプレッシャローラ19の対を含んで構成された定着装置20へ搬送される。定着装置20では記録用紙22が所定幅でニップしているヒートローラ18とプレッシャローラ19の間を通過する。このとき記録用紙22におけるトナー像の転写された側がヒートローラ側18になり、プレッシャローラ19は記録用紙22をヒートローラ18側に押し付けて効率的な熱伝達を可能にする。ヒートローラ18は一定した高温に制御されている。この状態で、記録用紙22上のトナー像は用紙面に熱定着される。
【0049】
なお、記録用紙22に転写されなかったトナー像はクリーニング装置21によってドラム表面から除去される。感光体ドラム8は再び帯電ローラ10による帯電が施され次のサイクルに移る。
【0050】
[制御装置による制御の概要]
ところで、レーザビームプリンタ1には、マイコンを含んで構成された制御装置40が設けられており、この制御装置40は、例えば以下のようなレーザビームプリンタ1における各種動作を制御する。
【0051】
(1)記録用紙22を搬送する搬送ローラ31、32等の駆動制御
(2)先端検知センサ33からの検知信号に基づく記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達したことの検知
(3)後端検知センサ34からの検知信号に基づく記録用紙22の後端が転写位置26を通過したことの検知
(4)感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の各々を駆動するモータの制御と各モータの回転量検知
(5)帯電バイアス電圧印加装置46による帯電バイアス電圧の印加動作、現像バイアス電圧印加装置44による現像バイアス電圧の印加動作、及び転写バイアス電圧印加装置42による転写バイアス電圧の印加動作の制御(即ち、制御部46A、44A、42Aに対する制御)
(6)レーザ走査装置2によるレーザビーム出力の制御
即ち、制御装置40は、感光体ドラム8の帯電、レーザ走査装置2からのレーザビームによる静電潜像の形成、現像装置11による現像、転写ローラ14による記録用紙22へのトナー像の転写から成る一連の画像形成動作の同期をとる。また、転写開始時期に記録用紙22が転写位置26に搬送され且つ転写ローラ14に転写バイアスが印加されるよう制御し、転写終了時期(記録用紙22の後端が転写位置26を通過したとき)に転写ローラ14への転写バイアスの印加を停止するよう制御する。
【0052】
また、制御装置40は、一連の画像形成動作の最後の記録用紙22が転写位置26を通過した場合に、転写ローラ14に正規帯電トナー(=マイナス帯電トナー)と同極性の転写バイアス(−500Vの直流電圧)を、転写ローラ14の2回転分の時間だけ印加し、その後、正規帯電トナーと逆極性の転写バイアスを、転写ローラ14の1回転分の時間だけ印加する。これにより、転写ローラ14に付着した正規帯電トナー及び逆極性トナーを除去し、転写ローラ14の表面をクリーニングする(詳細は後述する)。
【0053】
[第1実施形態の作用]
次に、第1実施形態における作用として、レーザビームプリンタ1が、外部の情報処理装置からプリントすべき画像のデジタル画像データ及びプリント枚数、用紙サイズ等のプリント要求情報を受信した場合に、制御装置40により実行されるプリント処理に係る制御ルーチンを、図4、図5のフローチャート及び図3の各種バイアス電圧の印加タイミングを示すタイムチャートに沿って説明する。なお、図3のタイムチャート及び後述する図6、図9のタイムチャートでは、各種バイアス電圧の印加動作(又は図9では全面露光動作)のオン/オフを時系列で表している。
【0054】
図4のステップ100では、感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の各々を回転駆動し、それぞれ一定の角速度で安定的に回転するよう駆動する。また、プリント枚数をカウントするためのカウンタNを「0」に初期設定する。
【0055】
次のステップ102では、交流電圧に負の直流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を、帯電バイアス電圧印加装置46によって帯電ローラ10へ印加開始する(図3の時間t1 )。これにより、感光体ドラム8の表面は負の電位に帯電される。
【0056】
そして、感光体ドラム8における帯電された位置が該感光体ドラム8の回転で現像ローラ12による現像位置25に到達するまで待つ(図3の時間T1だけ待つ)。感光体ドラム8の回転角度より、帯電された位置が現像位置25に到達したことが検知されると、ステップ106へ進み、現像バイアス電圧印加装置44によって、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの負の直流電圧のみを現像装置11に印加開始する(図3の時間t2 )。
【0057】
これにより、現像ローラ12の電位は負の所定電位となるので、帯電した感光体ドラム8と現像ローラ12との電位差が小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0058】
次のステップ108では、画像形成処理中での各種バイアス制御処理として図5のバイアス制御処理1のサブルーチンが実行される。まず、記録用紙22が転写位置26の近傍に到達するタイミング(以下、通紙開始時期と称する)に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になったか否かを、感光体ドラム8や搬送ローラ31、32を駆動する各モータの回転数に基づいて判定する(ステップ202)。
【0059】
そして、感光体ドラム8の帯電された位置にレーザ走査装置2からのレーザビーム(即ち、形成される画像のデジタル画像データに応じて変調されたレーザビーム)を照射し、静電潜像を形成する。
【0060】
静電潜像の形成後、通紙開始時期に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になると(ステップ202で肯定されると)、現像バイアス電圧印加装置44によって、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの交流電圧を現像装置11に印加開始する(ステップ204、図3の時間t3 )。これにより、現像装置11には、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)が印加されることとなり、通常どおり現像装置11による静電潜像の現像が行われ、トナー像が形成される。
【0061】
次に、先端検知センサ33からの検知信号の有無により、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達した(即ち、通紙開始時期になった)か否かを判定する(ステップ206)。そして、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達し、先端検知センサ33から検知信号が出力されると(ステップ206で肯定されると)、転写バイアス電圧印加装置42によって、所定の転写バイアス電圧(正の直流電圧)を転写ローラ14に印加開始する(ステップ208、図3の時間t4 )。これにより、記録用紙22が転写位置26を通過している時に、転写ローラ14によりトナー像が感光体ドラム8から記録用紙22へ転写され、記録用紙22上にトナー像が形成される。その後、記録用紙22は定着装置20へ搬送され、この定着装置20による定着処理でトナー像が記録用紙22に定着し、目的の画像が記録用紙22上に形成される。
【0062】
そして、記録用紙22の後端が転写位置26を通過するタイミング(以下、通紙終了時期と称する)に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になったか否かを、感光体ドラム8や搬送ローラ31、32を駆動する各モータの回転数に基づいて判定する(ステップ210)。そして、通紙終了時期に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になると(ステップ210で肯定されると)、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの交流電圧の印加を停止する(ステップ212、図3の時間t5 )。但し、このとき負の直流バイアス電圧は引き続き現像装置11に印加されているので、負の電位に帯電した感光体ドラム8と、負の電位の現像ローラ12との電位差は小さいままであり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0063】
さらに、後端検知センサ34からの検知信号の有無により、記録用紙22の後端が転写位置26を通過した(即ち、通紙終了時期になった)か否かを判定する(ステップ214)。そして、記録用紙22の後端が転写位置26を通過し、後端検知センサ34から検知信号が出力されると(ステップ214で肯定されると)、転写バイアス電圧(交流電圧+正の直流電圧)の印加を停止し(ステップ216、図3の時間t6 )、カウンタNを1つインクリメントする(ステップ218)。
【0064】
ここで、カウンタNが総プリント枚数に到達したか否かを判定し(ステップ220)、カウンタNが総プリント枚数に到達していなければ、全プリント処理が完了していないとみなし、ステップ202へ戻り、未処理のプリント処理を実行する。
【0065】
ステップ202から処理を再実行する場合でも、図3に示すように現像バイアス電圧の負の直流電圧は現像装置11に印加されているので、負の電位に帯電した感光体ドラム8と現像ローラ12との電位差は小さいままであり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0066】
このようにして記録用紙22に1枚ずつ画像を形成(プリント)していき、全枚数のプリントが完了すると、カウンタNが総プリント枚数に到達するので、図5のサブルーチンからリターンする。
【0067】
以上のように全プリント処理が完了した後、図4の主ルーチンの次のステップ110、112では、転写ローラ14が2周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナー(−帯電トナー)と同極性の(負の)バイアスを印加する(図3の時間t7 〜t8 )。これにより、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーが転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
【0068】
但し、このとき感光体ドラム8も負に帯電しているので、転写ローラ14と感光体ドラム8との電位差が、転写ローラ14から感光体ドラム8へトナーが飛翔するに十分な電位差となるよう転写ローラ14への負のバイアス電圧を設定する。なお、転写ローラ14が2周する時間は、転写ローラ14の駆動モータの回転数より検知することができる。
【0069】
そして、次のステップ114、116では、転写ローラ14が1周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナーと逆極性の(正の)バイアスを印加する(図3の時間t8 〜t9 )。これにより、転写ローラ14に付着した逆極性トナー(+帯電トナー)が転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
【0070】
以上のステップ110〜116の処理により、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーと逆極性トナーの両方が除去され、転写ローラ14の表面が清掃される。
【0071】
そして、事後処理として、ステップ118で帯電バイアスの印加を停止し(図3の時間t10)、その後、時間T1経過後に、ステップ122で現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの負の直流電圧の印加を停止する(図3の時間t11)。さらに、ステップ124で感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の回転駆動を停止して、制御ルーチンを終了する。
【0072】
以上説明した第1実施形態によれば、転写ローラ14による転写処理開始前でなく、転写処理終了後に、該転写ローラ14に正負の両極性のバイアスを印加して、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーと逆極性トナーの両方を除去する。このように転写処理終了後に転写ローラ14のクリーニングを行うので、転写処理開始前については記録媒体の搬送に要する時間だけで済み、転写処理開始前の時間を短縮でき、FPOTを短縮できる。
【0073】
また、プリント動作の開始直後から終了直前まで現像ローラ12に負の直流電圧を印加し続けるので、現像ローラ12の電位は負の所定電位に維持され、帯電した感光体ドラム8と現像ローラ12との電位差が小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。これに伴い、感光体ドラム8に付着したトナーで転写ローラ14が汚れ、転写位置26に搬送されてきた記録用紙22がトナーで汚れることを防止することができる。
【0074】
[第2実施形態]
次に、請求項1、3に記載した発明に対応する第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、レーザビームプリンタ1の構成は上記第1実施形態と同様であるので、装置構成の説明は省略する。
【0075】
次に、第2実施形態における作用として、レーザビームプリンタ1が、外部の情報処理装置からプリントすべき画像のデジタル画像データ及びプリント枚数、用紙サイズ等のプリント要求情報を受信した場合に、制御装置40により実行されるプリント処理に係る制御ルーチンを、図7、図8のフローチャート及び図6のタイムチャートに沿って説明する。
【0076】
図7のステップ130では、感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の各々を回転駆動し、それぞれ一定の角速度で安定的に回転するよう駆動する。また、プリント枚数をカウントするためのカウンタNを「0」に初期設定する。
【0077】
次のステップ132では、所定の帯電バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの交流電圧のみを帯電ローラ10へ印加開始する(図6の時間t1 )。次のステップ134では、画像形成処理中での各種バイアス制御処理として図8のバイアス制御処理2のサブルーチンが実行される。
【0078】
通紙開始時期に応じた帯電バイアス電圧の印加開始時期になったか否かを、感光体ドラム8や搬送ローラ31、32を駆動する各モータの回転数に基づいて判定する(ステップ232)。そして、通紙開始時期に応じた帯電バイアス電圧の印加開始時期になると(ステップ232で肯定されると)、所定の帯電バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの直流電圧を帯電ローラ10に印加開始する(ステップ234、図6の時間t2 )。これにより、帯電ローラ10には、ステップ132で印加開始した交流電圧と合わせ、所定の帯電バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)が印加されることとなり、通常どおり帯電ローラ10による感光体ドラム8の帯電が行われる。
【0079】
そして、感光体ドラム8の帯電された位置にレーザ走査装置2からのレーザビーム(即ち、形成される画像のデジタル画像データに応じて変調されたレーザビーム)を照射し、静電潜像を形成する。
【0080】
静電潜像の形成後、通紙開始時期に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になると(ステップ236で肯定されると)、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)を現像装置11に印加開始する(ステップ238、図6の時間t3 )。これにより、現像装置11には、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)が印加されることとなり、通常どおり現像装置11による静電潜像の現像が行われ、トナー像が形成される。
【0081】
次に、先端検知センサ33からの検知信号の有無により、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達した(即ち、通紙開始時期になった)か否かを判定する(ステップ240)。そして、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達し、先端検知センサ33から検知信号が出力されると(ステップ240で肯定されると)、所定の転写バイアス電圧(交流電圧+正の直流電圧)を転写ローラ14に印加開始する(ステップ242、図6の時間t4 )。これにより、記録用紙22が転写位置26を通過している時に、転写ローラ14によりトナー像が感光体ドラム8から記録用紙22へ転写され、記録用紙22上にトナー像が形成される。
【0082】
その後、記録用紙22は定着装置20へ搬送され、この定着装置20による定着処理でトナー像が記録用紙22に定着し、目的の画像が記録用紙22上に形成される。
【0083】
そして、通紙終了時期に応じた帯電バイアス電圧の印加終了時期になると(ステップ244で肯定されると)、帯電バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)のうちの直流電圧の印加を停止する(ステップ246、図6の時間t5 )。
【0084】
そして、通紙終了時期に応じた現像バイアス電圧の印加終了時期になると(ステップ248で肯定されると)、現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)の印加を停止する(ステップ250、図6の時間t6 )。
【0085】
このとき帯電バイアス電圧の直流電圧の印加が停止しているので、感光体ドラム8の表面電位はほぼ「0」であり、ステップ250で現像バイアス電圧の印加を停止した時点で現像ローラ12の表面電位もほぼ「0」となる。このため、現像ローラ12と感光体ドラム8との電位差は小さいままであり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0086】
さらに、後端検知センサ34からの検知信号の有無により、記録用紙22の後端が転写位置26を通過した(即ち、通紙終了時期になった)か否かを判定する(ステップ252)。そして、記録用紙22の後端が転写位置26を通過し、後端検知センサ34から検知信号が出力されると(ステップ252で肯定されると)、転写バイアス電圧(交流電圧+正の直流電圧)の印加を停止し(ステップ254、図6の時間t7 )、カウンタNを1つインクリメントする(ステップ256)。
【0087】
ここで、カウンタNが総プリント枚数に到達したか否かを判定し(ステップ258)、カウンタNが総プリント枚数に到達していなければ、全プリント処理が完了していないとみなし、ステップ232へ戻り、未処理のプリント処理を実行する。
【0088】
ステップ232から処理を再実行する場合でも、図6に示すように現像バイアスを印加しない期間(図6のt6〜t9)に対応する期間(図6のt5〜t8)では、帯電バイアス電圧の負の直流電圧の印加を停止するので、感光体ドラム8の表面電位と現像ローラ12の表面電位は共にほぼ「0」となる。このため、現像ローラ12と感光体ドラム8との電位差は小さいままであり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0089】
このようにして記録用紙22に1枚ずつ画像を形成(プリント)していき、全枚数のプリントが完了すると、カウンタNが総プリント枚数に到達するので、図8のサブルーチンからリターンする。
【0090】
以上のように全プリント処理が完了した後、図7の主ルーチンの次のステップ136、138では、転写ローラ14が2周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナー(−帯電トナー)と同極性の(負の)バイアスを印加する(図6の時間t10〜t11)。これにより、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーが転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
そして、次のステップ140、142では、転写ローラ14が1周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナーと逆極性の(正の)バイアスを印加する(図6の時間t11〜t12)。これにより、転写ローラ14に付着した逆極性トナー(+帯電トナー)が転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
【0091】
以上のステップ136〜142の処理により、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーと逆極性トナーの両方が除去され、転写ローラ14の表面が清掃される。
【0092】
そして、事後処理として、ステップ144で帯電バイアスの交流電圧の印加を停止し(図6の時間t13)、ステップ146で感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の回転駆動を停止して、制御ルーチンを終了する。
【0093】
以上説明した第2実施形態によれば、現像バイアスを印加しない期間(図6のt6〜t9)に対応する期間(図6のt5〜t8)では、帯電バイアス電圧の負の直流電圧の印加を停止するので、感光体ドラム8の表面電位と現像ローラ12の表面電位は共にほぼ「0」となって、感光体ドラム8と現像ローラ12との電位差が小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。これに伴い、感光体ドラム8に付着したトナーで転写ローラ14が汚れ、転写位置26に搬送されてきた記録用紙22がトナーで汚れることを防止することができる。
【0094】
[第3実施形態]
次に、請求項1、4に記載した発明に対応する第3実施形態を説明する。この第3実施形態では、レーザビームプリンタ1の構成は上記第1実施形態と同様であるので、装置構成の説明は省略する。
【0095】
次に、第3実施形態における作用として、レーザビームプリンタ1が、外部の情報処理装置からプリントすべき画像のデジタル画像データ及びプリント枚数、用紙サイズ等のプリント要求情報を受信した場合に、制御装置40により実行されるプリント処理に係る制御ルーチンを、図10、図11のフローチャート及び図9のタイムチャートに沿って説明する。
【0096】
図10のステップ160では、感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の各々を回転駆動し、それぞれ一定の角速度で安定的に回転するよう駆動する。また、プリント枚数をカウントするためのカウンタNを「0」に初期設定する。
【0097】
次のステップ162では、交流電圧に負の直流電圧が重畳された帯電バイアス電圧を帯電ローラ10へ印加開始する(図9の時間t1 )。これにより、感光体ドラム8の表面は負の電位に帯電される。
【0098】
そして、感光体ドラム8における帯電された位置が、該感光体ドラム8の回転でレーザ走査装置2からのレーザ光の露光位置に到達するまで待つ(図9の時間T2だけ待つ)。感光体ドラム8の回転角度より、帯電された位置が露光位置に到達したことが検知されると、ステップ166へ進み、レーザ走査装置2によりレーザ光を照射し全面露光を開始する(図9の時間t2 )。
【0099】
このように、負の電位に帯電した感光体ドラム8の表面を全面露光することにより、表面の電位レベルが「0」に近づくので、現像バイアスが印加されていない現像ローラ12と感光体ドラム8との電位差が小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0100】
次のステップ168では、画像形成処理中での各種バイアス制御処理として図11のバイアス制御処理3のサブルーチンが実行される。
【0101】
通紙開始時期に応じた露光開始時期になったか否かを、感光体ドラム8や搬送ローラ31、32を駆動する各モータの回転数に基づいて判定する(ステップ262)。そして、通紙開始時期に応じた露光開始時期になると(ステップ262で肯定されると)、形成すべき画像の画像信号に応じて変調したレーザ光による露光へ切り替えるために、全面露光を停止する(ステップ264、図9の時間t3 )。全面露光を停止した後、形成される画像のデジタル画像データに応じて変調されたレーザビームを感光体ドラム8に照射し、静電潜像を形成する。
【0102】
静電潜像の形成後、通紙開始時期に応じた現像バイアス電圧の印加開始時期になると(ステップ266で肯定されると)、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)を現像装置11に印加開始する(ステップ268、図9の時間t4 )。これにより、現像装置11には、所定の現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)が印加されることとなり、通常どおり現像装置11による静電潜像の現像が行われ、トナー像が形成される。
【0103】
次に、先端検知センサ33からの検知信号の有無により、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達した(即ち、通紙開始時期になった)か否かを判定する(ステップ270)。そして、記録用紙22の先端が転写位置26の近傍へ到達し、先端検知センサ33から検知信号が出力されると(ステップ270で肯定されると)、所定の転写バイアス電圧(交流電圧+正の直流電圧)を転写ローラ14に印加開始する(ステップ272、図9の時間t5 )。これにより、記録用紙22が転写位置26を通過している時に、転写ローラ14によりトナー像が感光体ドラム8から記録用紙22へ転写され、記録用紙22上にトナー像が形成される。
【0104】
その後、記録用紙22は定着装置20へ搬送され、この定着装置20による定着処理でトナー像が記録用紙22に定着し、目的の画像が記録用紙22上に形成される。
【0105】
そして、通紙終了時期に応じた露光終了時期になると(ステップ274で肯定されると)、感光体ドラム8の全面露光を再開する(ステップ276、図9の時間t6 )。
【0106】
そして、通紙終了時期に応じた現像バイアス電圧の印加終了時期になると(ステップ278で肯定されると)、現像バイアス電圧(交流電圧+負の直流電圧)の印加を停止する(ステップ280、図9の時間t7 )。
【0107】
さらに、後端検知センサ34からの検知信号の有無により、記録用紙22の後端が転写位置26を通過した(即ち、通紙終了時期になった)か否かを判定する(ステップ282)。そして、記録用紙22の後端が転写位置26を通過し、後端検知センサ34から検知信号が出力されると(ステップ282で肯定されると)、転写バイアス電圧(交流電圧+正の直流電圧)の印加を停止し(ステップ284、図9の時間t8 )、カウンタNを1つインクリメントする(ステップ286)。
【0108】
ここで、カウンタNが総プリント枚数に到達したか否かを判定し(ステップ288)、カウンタNが総プリント枚数に到達していなければ、全プリント処理が完了していないとみなし、ステップ262へ戻り、未処理のプリント処理を実行する。
【0109】
ステップ262から処理を再実行する場合でも、図9に示すように現像バイアスを印加しない期間(図9のt7〜t10)に対応する期間(図9のt6〜t9)では、感光体ドラム8を全面露光するので、全面露光された感光体ドラム8の表面電位は「0」に近づき、現像バイアスが印加されていない現像ローラ12と感光体ドラム8との電位差は小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。
【0110】
このようにして記録用紙22に1枚ずつ画像を形成(プリント)していき、全枚数のプリントが完了すると、カウンタNが総プリント枚数に到達するので、図11のサブルーチンからリターンする。
【0111】
以上のように全プリント処理が完了した後、図10の主ルーチンの次のステップ170で全面露光を停止する(図9の時間t13)。なお、この全面露光の停止タイミングは、図9に示すように実際には、後述するステップ172で同極性のバイアスを転写ローラ14に印加している途中となることもある。
【0112】
次のステップ172、174では、転写ローラ14が2周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナー(−帯電トナー)と同極性の(負の)バイアスを印加する(図9の時間t12〜t14)。これにより、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーが転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
【0113】
そして、次のステップ176、178では、転写ローラ14が1周する時間だけ該転写ローラ14に正規帯電トナーと逆極性の(正の)バイアスを印加する(図9の時間t14〜t15)。これにより、転写ローラ14に付着した逆極性トナー(+帯電トナー)が転写ローラ14から感光体ドラム8へ飛翔する。
【0114】
以上のステップ172〜178の処理により、転写ローラ14に付着した正規帯電トナーと逆極性トナーの両方が除去され、転写ローラ14の表面が清掃される。
【0115】
そして、事後処理として、ステップ180で帯電バイアスの印加を停止し(図9の時間t16)、ステップ182で感光体ドラム8、帯電ローラ10、現像ローラ12及び転写ローラ14の回転駆動を停止して、制御ルーチンを終了する。
【0116】
以上説明した第3実施形態によれば、現像バイアスを印加しない期間(図9のt7〜t10)に対応する期間(図9のt6〜t9)では、感光体ドラム8を全面露光するので、感光体ドラム8の表面電位が「0」に近づき、現像バイアスが印加されていない現像ローラ12と感光体ドラム8との電位差は小さくなり、現像ローラ12の表面に付着したトナー、特に+帯電した逆極性トナーが感光体ドラム8へ飛翔することを防止することができる。これに伴い、感光体ドラム8に付着したトナーで転写ローラ14が汚れ、転写位置26に搬送されてきた記録用紙22がトナーで汚れることを防止することができる。
【0117】
なお、上記第1〜第3実施形態では、画像形成処理での転写処理終了後に、転写ローラ14が2周する時間だけ正の直流バイアス電圧を、転写ローラ14が1周する時間だけ負の直流バイアス電圧を、それぞれ印加する例を示したが、各直流バイアス電圧の印加時間は一例であり、正規帯電トナーの量や逆極性トナーの量に応じて転写ローラ14から除去するに足りる時間だけ印加すれば良い。
【0118】
また、像担持体として感光体ドラムを用いた例を示したが、感光体ベルト等の他の像担持体を用いたケースでも本発明は適用可能である。また、転写手段としては転写ローラ以外に転写ベルトであっても良く、画像が形成される記録媒体としては用紙以外にOHPシート等の他の記録媒体であっても良い。
【0119】
また、上記では、トナーの帯電極性(−)と同極性のバイアス電圧及び逆極性のバイアス電圧を転写ローラに順次印加する例を示したが、逆極性トナーが転写ローラに付着することがほとんど無いケースであれば、トナーの帯電極性(−)と同極性のバイアス電圧のみを転写ローラに印加するだけで、転写ローラのクリーニングの効果は十分に得られる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜請求項4に記載の発明によれば、制御手段が、転写処理終了後にのみ、該転写手段にトナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した後、前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すると共に、現像が行われていない時に現像手段と像担持体との電位差を、該現像手段からトナーが飛翔する電位差よりも小さくするので、画像形成動作前のクリーニングを行う必要が無く転写処理開始前の時間を短縮できると共に高画質を確保しながら転写手段のトナー汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施形態におけるレーザビームプリンタの要部断面図である。
【図2】感光体ドラム周辺の拡大図である。
【図3】第1実施形態における帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアスの印加タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】第1実施形態における制御ルーチンを示す流れ図である。
【図5】バイアス制御処理1のサブルーチンを示す流れ図である。
【図6】第2実施形態における帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアスの印加タイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】第2実施形態における制御ルーチンを示す流れ図である。
【図8】バイアス制御処理2のサブルーチンを示す流れ図である。
【図9】第3実施形態における帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアスの印加タイミング及び全面露光タイミングを示すタイミングチャートである。
【図10】第3実施形態における制御ルーチンを示す流れ図である。
【図11】バイアス制御処理3のサブルーチンを示す流れ図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ(画像形成装置)
8 感光体ドラム(像担持体)
10 帯電ローラ
11 現像装置
12 現像ローラ
14 転写ローラ
22 記録用紙(記録媒体)
40 制御装置
42 転写バイアス電圧印加装置
44 現像バイアス電圧印加装置
46 帯電バイアス電圧印加装置
Claims (4)
- 像担持体の近傍に該像担持体とは非接触で配置され且つ表面が帯電された前記像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像しトナー像を形成する現像手段と、
前記像担持体に接触して配置され且つ該像担持体との接触部に搬送された記録媒体に前記トナー像を転写する転写手段と、
前記転写手段による転写処理開始前でなく、前記転写手段による転写処理終了後にのみ、該転写手段に前記トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加した後、前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すると共に、現像が行われている時には交流電圧に直流電圧を重畳した現像バイアス電圧を前記現像手段に印加し、現像が行われていない時には前記現像手段と前記像担持体との電位差を、該現像手段から前記像担持体へトナーが飛翔する電位差よりも小さくする制御手段と、
を有する画像形成装置。 - 前記制御手段は、現像バイアス電圧の直流電圧成分のみを前記現像手段に印加することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段の帯電バイアス電圧の直流電圧成分を印加禁止することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記像担持体を全面露光することで、前記現像手段と前記像担持体との電位差を小さくすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30220497A JP3605650B2 (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 画像形成装置 |
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