JP3605188B2 - スピーカシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はスピーカシステム、詳しくはハイファイ用スピーカシステム、スーパーウーファシステム、モニター用スピーカシステム等、高品質の低音再生用スピーカシステムに使用される重量のあるウーファの如きスピーカユニットの支持固定にかかり、不定形の積層板を使用した低コストで音質の良好なスピーカシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウーファの如きスピーカユニットの磁気回路の振動を防止しつつそれを支持固定する方法、あるいは構造については種々の提案が行われているが、例えば図9、図10に示すものが知られている。
【0003】
図9に示すものは、ウーファ16の磁気回路12の後部にパイプまたは棒状の補強材13を設けて裏板14に支持固定する構造が用いられている。また、図10に示すように、ウーファ16の磁気回路12を置台兼固定台15によって固定する構造もある。上記のこれらの構造によれば、図9においては、裏板14が共振してしまい実用的でない。そして、裏板14を厚くすると、振幅低減の効果が現れるが、共振周波数が上がった結果耳に付く帯域となり逆効果である。図10においては、裏板14が直接共振することはないが、その構造上、固定棒である置台兼固定台15の強度をとり難く、その効果を得るためにかなり太い棒状の構造となり、また固定台そのものの重量も大きいことが必要であり、結果として非常に重量が増加してしまう。その上固定棒の共振が取りきれず有害な音が発生し、実用的でない。
【0004】
また、重量の増加を防止するため、スピーカユニットを軽量なハニカム積層板等で強固に支持固定することも考えられるが、このようなハニカム積層板は高価であり、コストの増加を招くという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の欠点を解決するために提案されたもので、その目的は、ウーファの如きスピーカユニットを不定形の積層板で支持固定し、低コストで、音質の良好なスピーカシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、スピーカユニット2の磁気回路とリヤバッフル5との間に積層板6を設けて、前記スピーカユニット2を固定したスピーカシステムにおいて、前記積層板6は前記スピーカユニット2の磁気回路に接合する面より前記リヤバッフル5に接合する面の面積が大きくなるよう前記リヤバッフル5に向けて順次大となる形状とすることとした。
【0007】
また、前記積層板6は階段状に大となるかまたは少なくとも前記スピーカユニット2の磁気回路に接合する面の一辺とリヤバッフル5に接合する面の一辺を結ぶ線がほぼエクスポーネンシャル曲線、円形、楕円形、その他の曲線を描くよう形成することとした。
【0008】
また、前記積層板6は前記スピーカユニット2の磁気回路に接合する面の各辺をそれぞれ直交する方向に延出し、リヤバッフル5に接合する面がほぼ十字型となるよう形成することとした。
【0009】
また、前記積層板6はスピーカキャビネット1の側板あるいは上下板と連結することとした。
【0010】
また、前記積層板6はリヤバッフル5がなす面に対し直交する方向に積層することとした。
【0011】
また、前面バッフルとスピーカユニット2との間にバスレフポート8用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なくとも2ケ所以上に弾性体9を設けることとした。
【0012】
また、バスレフポート8は、スピーカユニット2の前面外周部の背面から後方に向かって延び、かつ後端が外側に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字曲げ部2aと、これと離間対向して前面バッフルの開口部外周側に後方に向かって設けられたリング部材11とによって形成されることとした。
【0013】
また、前面バッフルとスピーカユニット2との間のバスレフポート8に相当する部分の全周に弾性体9を設けることとした。
【0014】
【作用】
本発明ではスピーカユニット2の磁気回路とリヤバッフル5との間に、積層板6を設けて、前記スピーカユニット2を固定したスピーカシステムの、前記積層板6を前記リヤバッフル5に向けて順次大となる形状としている。つまり、前記スピーカユニット2の磁気回路に接合する面より前記リヤバッフル5に接合する面の面積が大きくなるように形成しているので、
スピーカユニット2を安価な材料で強固に固定でき、リヤバッフル5と固定台である積層板6の共振を十分に低下させ、特定の共振が強調されることがなく、重量の増加も最小限にとどめることができる。
【0015】
また、積層板6を階段状に大となるか、または少なくとも前記スピーカユニット2の磁気回路に接合する面の一辺とリヤバッフル5に接合する面の一辺を結ぶ線がほぼエクスポーネンシャル曲線、円形、楕円形の一部、その他の曲線を描くよう形成することにより、制振効果を低下させずにより一層の軽量化が可能である。
【0016】
また、積層板6はスピーカユニット2の磁気回路に接合する面の各辺をそれぞれ直交する方向に延出し、リヤバッフル5に接合する面がほぼ十字型となるよう形成することにより、四角錐状等に形成する場合に比べ、積層板6の加工が容易になり、体積も減るので軽量化を図ることもできる。
【0017】
また、前記積層板6をスピーカキャビネット1の側板あるいは上下板と連結することにより、スピーカキャビネット1の制振効果、特に面積の大きい側板の制振効果を得ることができる。
【0018】
また、積層板6をリヤバッフル5がなす面に対し直交する方向に積層することにより、積層板6の加工が効率よく行え、加工コストを低くすることができる。
【0019】
また、前面バッフルとスピーカユニット2との間にバスレフポート8用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なくとも2ケ所以上に弾性体9を設けているので、バッフルの共振を低下させ、全体として良好な音質を得ることができる。
【0020】
さらに振動板周辺にリング状のバスレフポート8を配置することで、振動板から放射される音波との合成がなめらかとなるため、従来の丸孔式ポートのように1ケ所の孔から出ている不自然な強調された低音感が改善されることも特徴である。
【0021】
このバスレフポート8としては、後端にL字曲げ部を有するリング状の部材や、リング部材とによって形成し、ポートの有効長を長くして所望の特性を得るようにし、かつL字曲げ部によりスピーカ背面からの中高音域の音洩れを防止するようにしている。なお、このバスレフポート8に相当する部分全周に弾性体9を設けることで、容易に密閉タイプのスピーカシステムとすることができるとともに制振効果をより高めることができる。
【0022】
【実施例】
次に本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の第1実施例であるスピーカシステムの構成を示すもので、図において、1は箱形のスピーカキャビネット、2はスピーカユニット、3は同スピーカユニットの磁気回路を構成するマグネット、4はヨーク、5はリヤバッフル、6は積層合板やパーティクルボード等を複数積層してなる積層板で、ヨーク4とリヤバッフル5との間に設け、例えば2本のスピーカ固定ネジ7によって締め付け固定するものである。
【0023】
このスピーカ固定ネジ7は、リヤバッフル5の外側から積層板6を貫通してスピーカユニット2の磁気回路のヨーク4に形成したネジ穴に螺設されるものである。
【0024】
積層板6は、この実施例ではリヤバッフル5がなす面と平行に積層され、上方、つまりスピーカユニット2に向かって積み重ねられるに従い各板の面積が小さくなるようになっている。また、図1は積層板6を断面図で表しているが、その外形は、この実施例では四角錐の上部を切断した如き形状をなし、この切断した上部に相当する部分にヨーク4が当接する。つまり、リヤバッフル5に向けて順次大となる形状になっている。なお、前記の四角錐は必ずしも正四角錐である必要はなく、スピーカユニット2の大きさや、スピーカキャビネット1、リヤバッフル5の大きさ等により種々の変形が行われる。
【0025】
スピーカシステムの組み立てにあたっては、キャビネット1の前面バッフルにツイータ10を取り付ける。また、リヤバッフル5に積層板6を介して例えばウーファとしてのスピーカユニット2を取り付け、これをキャビネット1内に収納させるなどすれば良い。このように、本発明ではスピーカユニット2の組み込み性にも優れている。
【0026】
8は低音を増強する機能を有するバスレフポートで、スピーカユニット2の前部とキャビネット1の前面バッフルとの間にリング状に隙間を設けて形成され、この隙間の少なくとも2カ所以上に弾性体9を充填し、両者を半固定して補強し、かつ前面バッフルの共振を低下させるようにしている。
【0027】
なお、この例においてバスレフポート8は、図1に示すように、前面外周部の背面から後方に向かって延び、かつ後端が外側に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字曲げ部2aと、これと離間対向して前面バッフルの開口部の外周部に設けたリング部材11とによって形成されている。また、これとは逆に、外側のリング部材11を長くし、かつ後端を内側に直角に屈曲してL字曲げ部を形成し、スピーカユニット2の前面外周部の背面側から後方に向かって延びる部材の形状をリング状の単純形状としても良い。このように構成し、L字曲げ部2aを長くとることで、バスレフポート8の有効長を長く出来るので、バスレフポート8の共振周波数のコントロール巾が広くなり、優れた低音性能を得ることができる。また、スピーカ背面からの中高音域の音洩れを軽減できる。
【0028】
また、弾性体9はL字曲げ部2aとリング部材11の後端の隙間部分に少なくとも2以上設けられている。設ける位置は上下1ケ所もしくは左右1ケ所または適間隔で3ケ所以上等である。この弾性体9の材質としては、ポリノルボルネン(商品名ノーソレックス)を用いると、ゴム強度30〜70ポイントでtanδが大きいため、少量でも振動吸収効果が高く、ゴム復元力も高いので、長期にわたって安定した特性が得られ好ましい。勿論、他の代替品であってもよい。
【0029】
図2はバスレフポート8の第2の例である。この例では、前面バッフルの開口部の外周の縁の背面部分やスピーカユニット2の前面外周部の一部をフランジ状に形成し、背面側に延びる直線部8aと外周側に延びる垂直部8bとによりL字状の隙間からなるバスレフポート8を形成し、垂直部8bの少なくとも2ケ所以上に弾性体9を設けている。この場合、リング部材11が不要となり、その分のコスト高を防止できる。
【0030】
図3はバスレフポート8使用しない例である。この例では、前面バッフルの開口部の外周の縁の背面部分やスピーカユニット2の前面外周部の一部をフランジ状に形成し、背面側に延びる直線部8aと外周側に延びる垂直部8bとによりL字状の隙間からなる部分の全周に弾性体9を設けている。この場合、リング部材11が不要となり、その分のコスト高を防止できるとともに、バスレフポート8を使用しないため、スピーカシステムは密閉タイプとなり、リィニアリティーのある音質のスピーカシステムとなる。このように、弾性体9を変更して、バスレフポート8となる部分の全周に配置するだけで、容易にバスレフタイプから密閉タイプのスピーカシステムとすることができるとともに制振効果をより高めることができる。
【0031】
図4は本発明にかかるスピーカシステムの第2実施例の構成を示すもので、この実施例では積層板6が形成する四角錐状の各傾斜面、つまり積層板6の各板のスピーカユニット2に当接する面の各辺からリヤバッフル5に当接する面の各辺に至る各板の端辺が形成する線がエクスポーネンシャルカーブを描いて変化して行くようになっている。このようにエクスポーネンシャルカーブ(放物線)を描くようにすることで、制振効果を低下させることなく、軽量化が図れる。その他の構成は第一の実施例と同一であり、説明を省略する。
【0032】
なお、前記の積層板6が形成する四角錐状の各傾斜面、つまりスピーカユニット2に当接する面の各辺からリヤバッフル5に当接する面の各辺に至る線は必ずしもエクスポーネンシャルカーブである必要はなく、円、楕円等としても良い。
【0033】
図5は本発明にかかるスピーカシステムの第3実施例の構成を示すもので、(a)は断面を示した図、(b)はA−A’矢視図である。この実施例では積層板6はスピーカユニット2に当接する面の各辺をそのまま平行に延出させた如き形状をなす。つまり、(b)に示すようにスピーカユニット2側である正面から見るとほぼ十字型をなす。このように形成することで、ある程度の強度を確保しつつ、体積が減少した分軽量化を図ることができる。
【0034】
なお、四方に突出した傾斜部6aは、中央の支柱の各辺に接着部6bにより接着され、あるいは上下または左右方向に延出させた細長状であって、一対の傾斜部が一体に形成されたものを用意し、これに他の一対の辺に傾斜部6aを接着部6bにより接着するようにしても良い。
【0035】
また、各傾斜部6aの傾斜面、つまりスピーカユニット2に当接する面の各辺からリヤバッフル5に当接する面の各辺に至る線は直線状になっているが、図4のようにエクスポーネンシャルカーブその他の曲線を描いて変化して行くようにしても良く、その場合には、図4の場合と同様の効果を得ることができる。
【0036】
図6は本発明にかかるスピーカシステムの第4実施例の構成を示すもので、(a)は断面を示した図、(b)はA−A’矢視図である。この実施例では積層板6はスピーカユニット2に当接する板ないしリヤバッフル5に当接する板をスピーカキャビネット1の側板まで延出させて、側板と連結した構造をなす。従って、積層板6は上下方向にのみそのまま平行に延出した如き形状をなす。つまり、(b)に示すようにスピーカユニット2側である正面から見ると四角型をなす。このように形成することで、強度を大きくとれ、しかもスピーカキャビネット1、特に面積の大きい側板の制振効果が大である。なお、この例ではスピーカキャビネット1の側板と積層板6を連結したが、上下板であっても良く、どちらにするかはスピーカキャビネット1の形状等により定められる。
【0037】
なお、各傾斜部6aの傾斜面、つまりスピーカユニット2に当接する面の上下のそれぞれの各辺からリヤバッフル5に当接する面のそれぞれの辺に至る線は直線状になっているが、図4のようにエクスポーネンシャルカーブその他の曲線を描いて変化して行くようにしても良く、その場合には、図4の場合と同様の効果を得ることができる。
【0038】
図7は本発明にかかるスピーカシステムの第4実施例の構成を示すもので、(a)は断面を示した図、(b)はA−A’矢視図である。この実施例では積層板6はリヤバッフル5がなす面に対し、直交する方向に積層されている。その他の構成は図5の構成と同様に十字型の形状をなすものであり、図5と同様な作用効果を奏するので詳細な説明は省略する。
【0039】
また、このように構成することで、積層板6の加工コストを下げることができる。すなわち、図8に示すように、予め積層板6の材料を重ねて接着しておき、2つの切断箇所6cにて切断する。切断された3つの断片I,J,Kは図7(b)の積層板6のそれぞれの位置に対応して組み立てられる。このように極めて容易に積層板6を製造することができ、しかも材料の無駄もない。
【0040】
以上のように、本発明においては、比較的安価で加工が容易な材料である積層合板やパーティクルボード等を使用しており、しかも積層板6はリヤバッフル5に向けて順次大となる形状になっており、キャビネット1内の平行面が減るため定在波による共振が低下し、重量を大巾に増加させることなく、強固な支持固定ができ、図9および図10に示した構成のものと比較して非常に有利である。本発明のスピーカシステムはハイファイ用、PA用等に広く利用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明ではスピーカユニットの磁気回路とリヤバッフルとの間に、積層板を設けて、前記スピーカユニットを固定したスピーカシステムの、前記積層板を前記リヤバッフルに向けて順次大となる形状としている。つまり、前記スピーカユニットの磁気回路に接合する面より前記リヤバッフルに接合する面の面積が大きくなるように形成したので、
スピーカユニットを安価な材料で強固に固定でき、リヤバッフルが共振することが無く、しかもキャビネット内の平行面が減り定在波による共振が低下し、特定の共振が強調されることがない。
【0042】
また、積層板を階段状に大とするかまたは少なくとも前記スピーカユニットの磁気回路に接合する面の一辺とリヤバッフルに接合する面の一辺を結ぶ線が曲線を描くよう形成したので、
制振効果を低下させずにより一層の軽量化が可能である。
【0043】
また、積層板はスピーカユニットの磁気回路に接合する面の各辺をそれぞれ直交する方向に延出し、リヤバッフルに接合する面がほぼ十字型となるよう形成したので、
四角錐状等に形成する場合に比べ、積層板の加工が容易になり、体積が減少した分軽量化も図ることができる。
【0044】
また、前記積層板をスピーカキャビネットの側板あるいは上下板と連結したので、
スピーカキャビネットの制振効果、特に面積の大きい側板の制振に有効である。
【0045】
また、積層板をリヤバッフルがなす面に対し直交する方向に積層したので、
積層板の加工が効率よく行え、材料の無駄もなく、加工コストを低くすることができる。
【0046】
また、前面バッフルとスピーカユニットとの間にバスレフポート用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なくとも2ケ所以上に弾性体を設けたので、
バッフルの共振を低下させ、全体として良好な音質を得ることができる。
【0047】
さらに振動板周辺にリング状のバスレフポートを配置することで、振動板から放射される音波との合成がなめらかとなるため、従来の丸孔式ポートのように1ケ所の孔から出ている不自然な強調された低音感が改善され、かつL字曲げ部によりスピーカ背面からの中高音域の音洩れが防止される。
【0048】
また、このバスレフポートに相当する部分全周に弾性体を設けたので、
極めて容易に、バスレフタイプのスピーカシステムを密閉タイプのスピーカシステムとすることができるとともに制振効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるスピーカシステムの断面図である。
【図2】バスレフポートの他の実施例を示す。
【図3】弾性体をバスレフポートとなる部分の全周に設けることにより、バスレフポートを使用しない例を示した図である。
【図4】本発明の第2実施例であるスピーカシステムの構成を示した図で、(a)は断面図、(b)はA−A’矢視図である。
【図5】本発明の第3実施例であるスピーカシステムの構成を示した図で、(a)は断面図、(b)はA−A’矢視図である。
【図6】本発明の第4実施例であるスピーカシステムの構成を示した図で、(a)は断面図、(b)はA−A’矢視図である。
【図7】本発明の第5実施例であるスピーカシステムの構成を示した図で、(a)は断面図、(b)はA−A’矢視図である。
【図8】図7の積層板の製造方法を示した図である。
【図9】従来例を示した図である。
【図10】他の従来例を示した図である。
【符号の説明】
1 スピーカキャビネット
2 スピーカユニット
3 マグネット
4 ヨーク
5 リヤバッフル
6 積層板
7 スピーカ用固定ネジ
8 バスレフポート
9 弾性体
10 ツイータ
11 リング部材

Claims (8)

  1. スピーカユニット(2)の磁気回路とリヤバッフル(5)との間に積層板(6)を設けて、前記スピーカユニット(2)を固定したスピーカシステムにおいて、
    前記積層板(6)は前記リヤバッフル(5)に向けて順次大となる形状としたことを特徴とするスピーカシステム。
  2. 前記積層板(6)は階段状に大となるかまたは少なくともスピーカユニット(2)の磁気回路に接合する面の一辺とリヤバッフル(5)に接合する面の一辺を結ぶ線が曲線を描くよう形成したことを特徴とする請求項1記載のスピーカシステム。
  3. 前記積層板(6)はスピーカユニット(2)の磁気回路に接合する面の各辺をそれぞれ直交する方向に延出し、リヤバッフル(5)に接合する面がほぼ十字型となるよう形成したことを特徴とする請求項1あるいは2記載のスピーカシステム。
  4. 前記積層板(6)はスピーカキャビネット(1)の側板あるいは上下板と連結したことを特徴とする請求項1あるいは2記載のスピーカシステム。
  5. 前記積層板(6)はリヤバッフル(5)がなす面に対し直交する方向に積層してなることを特徴とする請求項1あるいは2記載のスピーカシステム。
  6. 前面バッフルとスピーカユニット(2)との間にバスレフポート(8)用の隙間を形成し、かつこの隙間の少なくとも2ケ所以上に弾性体(9)を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスピーカシステム。
  7. 前記バスレフポート(8)は、スピーカユニット(2)の前面外周部の背面から後方に向かって延び、かつ後端が外側に向かってL字状に折曲されたフランジ状のL字曲げ部(2a)と、これと離間対向して前面バッフルの開口部外周側に後方に向かって設けられたリング部材(11)とによって形成された請求項6に記載のスピーカシステム。
  8. 前面バッフルとスピーカユニット(2)との間のバスレフポート(8)に相当する部分の全周に弾性体(9)を設けたことを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。
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