JP3603633B2 - 自動車のアンダーカバー構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の車体前部のエンジンルーム等の駆動部搭載ルームの下側を閉塞するアンダーカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の中には、車体下側の空力特性の向上と、車体前部のエンジンルーム等の駆動部搭載ルーム内へのスプラッシュ侵入防止、チッピング防止、および熱気、騒音の遮断等を目的として、例えば図6,7に示すようにエンジンルームE・Rの下側を合成樹脂材からなるアンダーカバー51で閉塞したものが知られている。
【0003】
このアンダーカバー51は、基本的にはその左右両側部の複数ケ所を車体前部の強度メンバー52に締結固定し、前縁部はフロントバンパー53の下縁部に固定するようにしている。
【0004】
また、図6に示すようにフロントバンパー53の下縁部に略コ字形断面に形成した合成樹脂製のチンスポイラー54を装着して、空力特性のより一層の向上と外観の向上とを図るようにしたものがあるが、この場合、前述のアンダーカバー51の前縁部は例えば図示するようにその前縁部に設けた係合部51aと、チンスポイラー54の上壁に設けた係合部54aとを相互に係合した状態で、該上壁と一体的にフロントバンパー53の下縁部に締結固定するようにしている。
【0005】
なお、図6中、55はフロントバンパー53の導風口、56は空調用コンデンサー、57はラジエータ、58は前体前部骨格部の補強ステイを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
アンダーカバー51は一枚の樹脂パネルからなっていて、該アンダーカバー51にはその取付け用、およびエアガイド用、あるいは補強用等の目的で多くの凹凸を施したパネル構造となっており、このため、アンダーカバー51の下面の流れはこれらの凹凸によって乱されて渦を多く発生させ、空気がスムーズに流れにくい状況にある。
【0007】
しかも、前述のようにフロントバンパー53の下縁部に略コ字形断面のチンスポイラー54を装着して床下流速を大きくさせ、車体前部に作用するダウンフォースを大きくさせようとした場合、このチンスポイラー54の後方で図6の矢印で示すように空気流に大きな渦が発生してしまい、前述の空気の流動性を更に悪化させてしまうことになる。
【0008】
また、このようにダウンフォースを大きくさせようとした場合、負圧によるアンダーカバー51の下側への撓み剛性(面剛性)が不足してしまう。
【0009】
更に、このような空力特性上の問題とは別に、前述のようにアンダーカバー51が一枚の樹脂パネル構造であるため、遮音、遮熱効果の面でも不利となってしまうことは否めない。
【0010】
そこで、本発明は車体前部の空力特性を一段と向上することができると共に、剛性および遮音、遮熱効果を一段と高めることができる自動車のアンダーカバー構造を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、車体前部に隔成された駆動部搭載ルームの下側を閉塞する平板状のアンダーカバーを、中空の上下2重壁構造に形成すると共に、下壁を略平坦面に形成し、かつ、フロントバンパーの下縁部に結合した略コ字形断面のチンスポイラーの前壁両側部に導風口を形成する一方、アンダーカバーのタイヤハウス前方に張り出す両側のサイド部に、それらの側縁から車体中央側に離間配置されて前記チンスポイラーの導風口の車体中央側の口縁に連続する導風板を設け、これらチンスポイラーおよび導風板上に亘ってフロントフェンダープロテクターの前端部分を結合して、タイヤハウスに向けて前後方向に開口したダクト部を構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載のアンダーカバーの前縁部分を、チンスポイラーの下壁に結合して、該アンダーカバーをチンスポイラーよりも下側に配置したことを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明にあっては、請求項1,2に記載のアンダーカバーの上壁に下向きに膨出した複数のビード部を形成し、該ビード部を下壁に接合したことを特徴としている。
【0014】
請求項4の発明にあっては、請求項1〜3に記載のアンダーカバーをフロント部とリヤ部とに分割し、これらフロント部とリヤ部とを、それらの一方に設けた差し込み片と他方に設けたソケット部とを前後方向に差し込み嵌合して接続したことを特徴としている。
【0015】
請求項5の発明にあっては、請求項4に記載のソケット部は差し込み片を受容してその下面に係合するガイド凹部と、このガイド凹部と前後方向にオフセットして形成されてガイド凹部の端部との間に差し込み口を形成すると共に、差し込み片の上面に係合する上面押え部と、で構成したことを特徴としている。
【0016】
請求項6の発明にあっては、請求項5に記載の差し込み片の上面に、ソケット部の上面押え部に当接する突起部を形成したことを特徴としている。
【0017】
請求項7の発明にあっては、請求項2〜6に記載のチンスポイラーの下壁に結合されるアンダーカバーの前縁部分の上壁に、チンスポイラーの下壁端末が係合する位置決め突部を形成したことを特徴としている。
【0019】
請求項の発明にあっては、請求項1〜7に記載のダクト部の2重壁構造の底部となるアンダーカバーサイド部の上壁には、前縁部から側縁部に廻り込んだ縁部形状に略沿って後方へ排水する排水ガイド溝を凹設したことを特徴としている。
【0020】
請求項の発明にあっては、請求項1〜8に記載のダクト部の2重壁構造の底部となるアンダーカバーサイド部の下壁の略後半部には、斜め後ろ上がりに傾斜したデイフューザ面を形成したことを特徴としている。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、アンダーカバーは中空の2重壁構造としてあって、下壁を略平坦面に形成してあるから、空気の床下流れを整流して流動性を向上することができて、車体前部に発生するダウンフォースを大きくしてアンチリフト効果を高めることができる。
【0022】
また、アンダーカバーの上壁はその取付け用、およびエアガイド用、あるいは補強用等の目的で多くの凹凸を施しても、下壁による空力特性には些かも影響を及ぼすことがないため、各種の機能部分の設計の自由度を拡大することができる。
【0023】
更に、アンダーカバーは中空の上下2重壁構造であるため、専用の金属補強部材を用いることなく剛性を強められ、大きなダウンフォース発生にも十分に対抗し得る面剛性を得ることができる。
【0024】
また、この中空構造によって遮音、遮熱効果が高められ、駆動部搭載ルーム内の駆動騒音および熱気の車外への放出を抑制することができる。
そして更に、タイヤハウスの前方には前後方向に開口したダクト部を設けてあって、該ダクト部により空力特性上最も効果のあるタイヤハウス前側部での空気流の整流効果が高められるから、ダウンフォースをより一層大きくしてアンチリフト効果を更に高めることができる。
また、ダクト部からタイヤハウスに向けて空気が流通することによって、ブレーキの冷却効果が高められて制動性を向上することができる。
また、導風板によってタイヤハウス側からダクト部内に飛散するスプラッシュが駆動部搭載ルーム内へ侵入するのを防止することができる。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、アンダーカバーをチンスポイラーよりも下側に配置してあるため、空気の床下流速を高めてより一層大きなダウンフォースを発生させて、アンチリフト効果を更に高めることができる。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、アンダーカバーの上壁に膨出成形した複数のビード部を介して該アンダーカバーの上壁と下壁とを接合してあるため、アンダーカバーの剛性を更に高めることができる。
【0027】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の発明の効果に加えて、アンダーカバーをフロント部とリヤ部とに分割してあるため、成形性を向上することができ、しかも、これらフロント部とリヤ部とは差し込み片とソケット部とで前後方向に差し込み嵌合して接続してあるため、牽引フック使用時およびラジエータ液やエンジンオイル等の交換作業時やその他のメンテナンス作業時に、アンダーカバー全体を外さなくてもフロント部のみ又はリヤ部のみ必要な部分を外して作業することができ、作業性を向上することができる。
【0028】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、差し込み片を差し込み口に挿入すれば、ガイド凹部で左右方向の位置決めを行えて挿入作業性を向上することができる。
【0029】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の発明の効果に加えて、差し込み片の上面の突起部がソケット部の上面押え部に当接することで、該差し込み片をガイド凹部に押し付けて緩みのない接続部とすることができて、ガタツキ等の発生を防止することができる。
【0030】
請求項7に記載の発明によれば、請求項2〜6の発明の効果に加えて、チンスポイラー下壁端末を位置決め突部に係合することによって、チンスポイラーとアンダーカバーの面整合性を高められ、チンスポイラーとアンダーカバー相互の前後方向又は左右方向のずれをなくして品質感を高めることができる。
【0034】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜7の発明の効果に加えて、ダクト部の底部に滞留したスプラッシュが車両の制動時に前方へ流れても、これを排水ガイド溝で確実に捕捉して後方へ排水できるため、スプラッシュがダクト部前側の導風口から外側へ流出して見栄えを悪化させるようなことがなく、品質感および信頼性を高めることができる。
【0035】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜8の発明の効果に加えて、ダクト部の底部下面の略後半部には斜め後ろ上がりのデイフューザ面を形成しあるから、該デイフューザ面によって空気流の壁面からの剥離作用を抑制できて空力特性を更に向上することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0037】
図5は本発明を採用した自動車の車体前部を示す外観斜視図で、フロントバンパー1の下側にはチンスポイラー3を装着して、後述するアンダーカバー11と共に車体前部の空力特性を向上できるようにしてあると共に、該チンスポイラー3によって外観を整えて意匠効果を高められるようにしてある。
【0038】
2Aはフロントバンパー1の中央部に設けられてエンジンルーム内へ外気を取り入れる導風口を、2Bは両サイドに設けられて図外のインタークーラー等へ外気を取り入れる導風口をそれぞれ示し、4はチンスポイラー3の前壁3bの両側部に設けた導風口を示す。
【0039】
チンスポイラー3は合成樹脂材により略コ字形断面に形成してあり、その上壁3aをフロントバンパー1の下縁部に図外の締結部材により固定してある。
【0040】
11はエンジンルームE・Rの下側を閉塞する合成樹脂材からなる平板状のアンダーカバーを示し、該アンダーカバー11は図1〜4に示すように例えばブロー成形によって上壁12と下壁13とを有する中空の上下2重壁構造に形成してある。
【0041】
この実施形態では前記アンダーカバー11を、フロントホイールを収容するタイヤハウス5の前方に張り出す両側のサイド部11Sを備えてエンジンルームE・Rの下側の略前半部を閉塞するフロント部11Aと、エンジンルームE・Rの下側の略後半部を閉塞するリヤ部11Bとに分割してある。
【0042】
このアンダーカバー11の下壁13は略平坦面に形成してある一方、上壁12は車体側への取付け用、およびエアガイド用、あるいは補強用等の目的で必要に応じた形状および構造で凹凸成形してあり、例えば上壁12には下向きに膨出する複数のビード部14を形成し、該ビード部14を下壁13に接合して補強してある(図4参照)。
【0043】
また、このアンダーカバー11は基本的には前記上壁12に設けたブラケット部15やボス部16等を介して図外の強度メンバー(図6の52参照)に締結固定されるが、前縁部分はボス部16を介して前記チンスポイラー3の下壁3Cにボルト・ナット17等によって締結固定してある。
【0044】
アンダーカバー11のフロント部11Aとリヤ部11Bとはそれらの一方に設けた差し込み片20と、他方に設けたソケット部21とを前後方向に差し込み嵌合して接続してある。
【0045】
この実施形態では差し込み片20をフロント部11Aに、およびソケット部21をリヤ部11Bに設けてあるが、これは勿論この逆の配置関係であってもよい。
【0046】
ソケット部21は差し込み片20を受容してその下面に係合するガイド凹部21aと、ガイド凹部21aの前方にオフセットして形成されてガイド凹部21aの前端部との間に差し込み口21bを形成すると共に、差し込み片20の上面に係合する上面押え部21Cと、で構成し、差し込み片20を差し込み口21bに挿入すれば、ガイド凹部21aで左右方向の位置決めを行えて挿入作業性を向上できるようにしてある。
【0047】
前記差し込み片20の上面にはソケット部21の上面押え部21Cに当接する突起部22を形成してあり、差し込み片20をソケット部21に差し込んだ時に該突起部22が上面押え部21Cに当接することで該差し込み片20をガイド凹部21aに押し付け、緩みのない接続部としてガタツキの発生を防止している。
【0048】
フロント部11Aの前縁部分の上壁12には、チンスポイラー3の下壁3Cの端末が係合する位置決め突部25を膨出成形してあり、チンスポイラー3とフロント部11Aの面整合性を高めて、チンスポイラー3とフロント部11A相互の前後方向又は左右方向(本実施形態では特に左右方向の位置決めとしてある)のずれをなくして品質感を高められるようにしてある。
【0049】
また、図1,3に示すようにフロント部11Aの両側のサイド部11Sには、それらの側縁から車体中央側に離間配置されて前縁部が弯曲して前記チンスポイラー3の導風口4の車体中央側の口縁に連続する導風板31を設けてあり、これら導風板31上とチンスポイラー3の上壁3aとに亘ってフロントフェンダープロテクター6の前端部分を結合して、外気を導風口4から取り入れてタイヤハウス5ヘ送り込むダクト部32を構成している。
【0050】
図3中、33は導風板31とフロントフェンダープロテクター6との結合部分に介装したシール部材、7はフロントフェンダープロテクター6の内側縁部を結合したフロントサイドメンバーを示している。
【0051】
また、これら図1,3に示すようにダクト部32の2重壁構造の底部となる前記サイド部11Sの上壁12には、断面略V字状に凹設されて前縁部から側縁部に廻り込んだ縁部形状に略沿って後方へ排水する排水ガイド溝34を設けてある。
【0052】
また、図1に仮想線で示すように、前記サイド部11Sの下壁13の略後半部には、斜め後ろ上がりに傾斜したデイフューザ面35を形成してある。
【0053】
以上の実施形態の構造によれば、アンダーカバー11は中空の2重壁構造としてあって、下壁13を略平坦面に形成してあるから、空気の床下流れを整流して流動性を向上することができて、車体前部に発生するダウンフォースを大きくしてアンチリフト効果を高めることができる。
【0054】
また、アンダーカバー11の上壁12はその取付け用、およびエアガイド用、あるいは補強用等の目的で多くの凹凸を施しても、下壁13による空力特性には些かも影響を及ぼすことがないため、各種の機能部分の設計の自由度を拡大することができる。
【0055】
更に、このようにアンダーカバー11は中空の上下2重壁構造としてあるため、専用の金属補強材等を用いなくても剛性を強められ、大きなダウンフォース発生にも十分に対抗し得る面剛性を確保することができる。
【0056】
また、この中空構造によって遮音、遮熱効果が高められ、エンジンルームE・R内のエンジン駆動騒音および熱気の車外への放出を抑制することができる。
【0057】
ここで、特に本実施形態ではアンダーカバー11をチンスポイラー3よりも下側の配置構造としてあるため、空気の床下流速を高めてより一層大きなダウンフォースを発生させて、アンチリフト効果を更に高めることができる。
【0058】
また、アンダーカバー11はフロント部11Aとリヤ部11Bとに分割してあるため、成形性を向上することができ、しかも、フロント部11Aとリヤ部11Bとは差し込み片20とソケット部21とで前後方向に差し込み嵌合して接続してあるため、ラジエータ液やエンジンオイル等の交換作業時やその他のメンテナンス作業時に、アンダーカバー11全体を外さなくてもフロント部11Aのみ、又はリヤ部11Bのみ必要な部分を外して作業することができ、作業性を向上することができる。
【0059】
特に、フロント部11Aは前縁部を締結固定する外は、後端部が差し込み片20の嵌合のみで取り付けられているため、牽引フックを使用する際等、フロント部11Aを取り外す際には、前縁部に配された締結部を取り外すだけで脱着が可能となり、車体をジャッキアップしなくても脱着作業を容易に行うことができる。
【0060】
一方、タイヤハウス5の前方には前後方向に開口したダクト部32を設けてあって、該ダクト部32により空力特性上最も効果のあるタイヤハウス5の前側部での空気流の整流効果が高められるから、ダウンフォースをより一層大きくしてアンチリフト効果を更に高めることができ、かつ、ダクト部32からタイヤハウス5に向けて空気が流通することによって、ブレーキの冷却効果が高められて制動性を向上することができる。
【0061】
また、雨天走行時等には前輪から跳ね上げられたスプラッシュがダクト部32内に飛散するが、このスプラッシュは導風板31によって遮られてエンジンルームE・R内に侵入することはない。
【0062】
前記スプラッシュはダクト部32の底部に滞留するため、この滞留したスプラッシュは車両制動時に前方へ流れるが、これは排水ガイド溝34で確実に捕捉して後方へ排水することができ、従って、スプラッシュがダクト部32の前側の導風口4から外側へ流出して見栄えを悪化させるようなことがなく、品質感および信頼性を高めることができる。
【0063】
更に、前記ダクト部32の底部下面の略後半部には、斜め後ろ上がりのデイフューザ面35を形成してあるから、該デイフューザ面35によって空気流の壁面からの剥離作用を抑制できて空力特性を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるアンダーカバーを示す分解斜視図。
【図2】図1における差し込み片とソケット部との嵌合接続状態を示す断面図。
【図3】図1におけるサイド部に構成したダクト部を示す断面図。
【図4】図1のA範囲部の拡大断面図。
【図5】同実施形態を採用した自動車前部の外観斜視図。
【図6】従来の構造を示す断面説明図。
【図7】従来の構造に用いられるアンダーカバーの斜視図。
【符号の説明】
1 フロントバンパー
3 チンスポイラー
4 導風口
5 タイヤハウス
6 フロントフェンダープロテクター
11 アンダーカバー
11A フロント部
11B リヤ部
11S サイド部
12 上壁
13 下壁
14 ビード部
20 差し込み片
21 ソケット部
21a ガイド凹部
21b 差し込み口
21c 上面押え部
22 突起部
25 位置決め突部
31 導風板
32 ダクト部
34 排水ガイド溝
35 デイフューザ面

Claims (9)

  1. 車体前部に隔成された駆動部搭載ルームの下側を閉塞する平板状のアンダーカバーを、中空の上下2重壁構造に形成すると共に、下壁を略平坦面に形成し、かつ、フロントバンパーの下縁部に結合した略コ字形断面のチンスポイラーの前壁両側部に導風口を形成する一方、アンダーカバーのタイヤハウス前方に張り出す両側のサイド部に、それらの側縁から車体中央側に離間配置されて前記チンスポイラーの導風口の車体中央側の口縁に連続する導風板を設け、これらチンスポイラーおよび導風板上に亘ってフロントフェンダープロテクターの前端部分を結合して、タイヤハウスに向けて前後方向に開口したダクト部を構成したことを特徴とする自動車のアンダーカバー構造。
  2. アンダーカバーの前縁部分を、チンスポイラーの下壁に結合して、該アンダーカバーをチンスポイラーよりも下側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の自動車のアンダーカバー構造。
  3. アンダーカバーの上壁に下向きに膨出した複数のビード部を形成し、該ビード部を下壁に接合したことを特徴とする請求項1,2に記載の自動車のアンダーカバー構造。
  4. アンダーカバーをフロント部とリヤ部とに分割し、これらフロント部とリヤ部とを、それらの一方に設けた差し込み片と他方に設けたソケット部とを前後方向に差し込み嵌合して接続したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車のアンダーカバー構造。
  5. ソケット部は差し込み片を受容してその下面に係合するガイド凹部と、このガイド凹部と前後方向にオフセットして形成されてガイド凹部の端部との間に差し込み口を形成すると共に、差し込み片の上面に係合する上面押え部と、で構成したことを特徴とする請求項4に記載の自動車のアンダーカバー構造。
  6. 差し込み片の上面に、ソケット部の上面押え部に当接する突起部を形成したことを特徴とする請求項5に記載の自動車のアンダーカバー構造。
  7. チンスポイラーの下壁に結合されるアンダーカバーの前縁部分の上壁に、チンスポイラーの下壁端末が係合する位置決め突部を形成したことを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の自動車のアンダーカバー構造。
  8. ダクト部の2重壁構造の底部となるアンダーカバーサイド部の上壁には、前縁部から側縁部に廻り込んだ縁部形状に略沿って後方へ排水する排水ガイド溝を凹設したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の自動車のアンダーカバー構造。
  9. ダクト部の2重壁構造の底部となるアンダーカバーサイド部の下壁の略後半部には、斜め後ろ上がりに傾斜したデイフューザ面を形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の自動車のアンダーカバー構造。
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