JP3602078B2 - 人工衛星の姿勢検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工衛星の姿勢検出装置及び方法に関し、特に、地上処理によって衛星の姿勢角変動を広帯域にわたり高精度に検出することが出来る姿勢角検出装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の姿勢検出装置の一例を示す構成図であり、11は姿勢角較正センサ、12は角速度センサ、13はシーケンシャルカルマン(Kalman)フィルタ演算器、14は姿勢角較正センサ検出信号、15は角速度センサ検出信号、16は姿勢角決定信号である。
【0003】
図5では、角速度センサ12により検出した角速度センサ検出信号15と姿勢角較正センサ11により検出した姿勢角較正センサ検出信号14とをシーケンシャルカルマンフィルタ演算器13に入力し、衛星の姿勢角推定値である姿勢角決定信号16を生成する。このときシーケンシャルカルマンフィルタ演算器13では、衛星に搭載された角速度センサ12(たとえばジャイロ:IRU)と姿勢角較正センサ11(たとえばスタートラッカ:STT)が持つノイズ特性を確率モデルとしてモデル化した上で、そのモデルを用いて各センサ11、12で検出した角速度センサ検出信号15と姿勢角較正センサ検出信号14とに含まれるノイズの推定ならびに除去を実施し、人工衛星の姿勢角決定信号16を生成する。
【0004】
図5に示す従来の姿勢検出装置は、比較的容易な構成により実現可能であり、本来、オンボード上の処理系(リアルタイム処理)として開発されたものである。しかし、地上において受信したテレメトリデータから角速度センサ検出検出信号15と姿勢角較正センサ検出信号14とが時系列データとして抽出できれば、地上処理系でも容易に適用可能となる。そのため図5に示す従来の姿勢検出装置は、オンボード上処理系と地上処理系とに共通の装置として広く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の姿勢検出装置では、STTなどの姿勢角較正センサ11は一般に、計測精度は優れているものの計測周期は角速度センサ12に比べ10倍以上と長い。このため、たとえ角速度センサ12の計測周期を向上させたとしても、姿勢角較正センサ11の持つむだ時間特性の影響で、ある程度の精度を維持した状態で検出できる角度信号の周波数帯域には限界がある。そこで計測周期を向上させるため、角速度センサ12のみを用いる構成とすると、衛星姿勢変動を高周波数域まで検出することは可能となるが、この場合には、角速度センサ検出信号15に含まれるノイズの影響が大きくなるため、発生する姿勢角決定信号16の精度は著しく低下してしまうという問題点が生じる。
【0006】
出願人は、特願平2000−265553号において、上記問題点を解消する人工衛星の姿勢検出装置を提案する。この姿勢検出装置では、人工衛星上に、図5に示した姿勢角較正センサ11、及び、角速度センサ12に加えて、高周波の角度センサを配置し、これを用いて広帯域の姿勢信号を検出する。提案された姿勢検出装置は、図6に示すように、人工衛星からのデータを格納し保持するテレメトリデータメモリ220と、テレメトリデータメモリ220から姿勢角較正センサ検出信号209を時系列データとして抽出する姿勢角較正センサデータ抽出器201と、テレメトリデータメモリ220から角速度センサ検出信号210を時系列データとして抽出する角速度センサデータ抽出器202と、テレメトリデータメモリ220から高周波姿勢角センサ検出信号213を時系列データとして抽出する高周波姿勢角センサデータ抽出器205とを備える。
【0007】
高周波姿勢角センサとしては、液体を利用した角度変位センサを用い、これによって、角速度検出センサよりも十分高い周波数の姿勢検出信号を得ることが出来る。この高周波姿勢信号を、テレメトリデータメモリ220に格納・保持し、高周波姿勢角センサデータ抽出器205によって高周波姿勢角センサ検出信号213として抽出する。また、姿勢角較正センサデータ抽出器201及び角度センサデータ抽出器202を用いて、テレメトリデータメモリ220からそれぞれ姿勢角較正センサ検出信号209及び角度センサ検出信号210を抽出し、これら信号209、210をシーケンシャルカルマンフィルタ演算器203によって処理して、その出力信号211をローパスフィルタ演算器204で処理した後に、これを補間処理演算器207で補間して低周波姿勢補間信号215を得る。
【0008】
高周波姿勢角センサデータ抽出器205で抽出した高周波姿勢角センサ検出信号213をバンドパスフィルタ演算器206で処理した高周波姿勢検出信号214と、補間処理演算器207の出力である低周波姿勢補間信号215とを加算器として構成される姿勢データ生成器208に入力して、双方の信号214、215の加算信号である高精度姿勢検出信号を得る。
【0009】
上記提案された人工衛星の姿勢検出装置では、シーケンシャルカルマンフィルタ演算器203及びローパスフィルタ204で生成した低周波姿勢検出信号212を補間処理演算器207で補間して、これを高周波姿勢信号214と加算することで、広帯域の姿勢検出信号を得るものである。
【0010】
ところで、高周波シーケンシャルカルマンフィルタ演算器203では、所定時間毎に角速度センサ検出信号のサンプリングを行って、これを姿勢角較正センサ検出信号209で較正しつつ積分を行っている。積分演算では、一般に積分刻み幅が短いほど良好な積分結果が得られるが、この刻み幅は、一般に角度センサの検出周波数域によって規定される。
【0011】
本発明は、特願平2000−265553号で提案された人工衛星の姿勢検出装置を改良し、高周波シーケンシャルカルマンフィルタ演算器において短い時間刻みの積分計算を実施することで、広帯域で高精度な姿勢検出が可能な人工衛星の広帯域姿勢検出装置及び方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る姿勢検出装置は、人工衛星からのデータを格納し保持するテレメトリデータメモリと、テレメトリデータメモリから姿勢角較正センサ検出信号を時系列データとして抽出する姿勢角較正センサデータ抽出器と、テレメトリデータメモリから角速度センサ検出信号を時系列データとして抽出する角速度センサデータ抽出器と、角速度センサ検出信号から角速度センサ補正信号を生成する角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器と、角速度センサ補正信号から角速度センサ補間信号を生成する補間処理演算器と、姿勢角較正センサ検出信号と角速度センサ補間信号とから低周波姿勢検出信号を生成する高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器と、テレメトリデータメモリから高周波姿勢角センサ検出信号を時系列データとして抽出する高周波姿勢角センサデータ抽出器と、高周波姿勢角センサ検出信号から高周波姿勢検出信号を生成する高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器と、低周波姿勢検出信号と高周波姿勢検出信号とを加算し広帯域姿勢検出信号を生成する姿勢データ加算器とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の姿勢検出方法は、人工衛星からのデータをテレメトリデータメモリに格納し保持するステップと、前記テレメトリデータメモリから姿勢角較正センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記テレメトリデータメモリから角速度センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記角速度センサ検出信号から角速度センサ補正信号を生成するステップと、前記角速度センサ補正信号から角速度センサ補間信号を生成するステップと、前記姿勢角較正センサ検出信号と前記角速度センサ補間信号とから低周波姿勢検出信号を生成するステップと、前記テレメトリデータメモリから高周波姿勢角センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記高周波姿勢角センサ検出信号から高周波姿勢検出信号を生成するステップと、前記低周波姿勢検出信号と前記高周波姿勢検出信号とを加算し広帯域姿勢検出信号を生成するステップとを有することを特徴とする。
【0014】
本発明の人工衛星の姿勢検出装置及び姿勢検出方法では、角速度センサ検出信号を補間することによって、シーケンシャルカルマンフィルタ演算器における積分演算の刻み幅を細かくすることが出来る。このため、シーケンシャルカルマンフィルタ演算器における積分精度が向上し、良好な低周波姿勢信号が得られる。一方、積分演算の刻み幅を細かくすることにより生じる、低周波姿勢検出信号における高周波域のノイズおよび補間による角速度センサ検出信号の誤差の影響は、シーケンシャルカルマンフィルタ演算器の出力に高周波姿勢角センサから得られる高周波姿勢検出信号を重ね合わせることによって解消できる。
【0015】
本発明に係る姿勢検出装置は、例えば、姿勢姿勢角較正センサとしてはスラートラッカ(STT)を、角速度センサとしてはジャイロ(IRU)を、高周波姿勢角センサとしては角度変位センサ(ADS)を人工衛星に搭載することで容易に構成することができる。補間及び積分計算によって得られる低周波姿勢信号は、高周波姿勢角センサデータ抽出器から得られた高周波姿勢検出信号と同じ周期の時系列データとして得られ、双方の信号の対応する部分が加算される。
【0016】
本発明の一態様の姿勢検出装置及び方法では、線形補間(直線補間)を行って角速度センサ補間信号を発生する。
【0017】
また、本発明の別の態様の姿勢検出装置及び方法では、スプライン補間を行うことによって、角速度センサ補間信号を発生する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照し、本発明の実施形態例に基づいて、本発明を更に詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態例に係る人工衛星の姿勢検出装置を、人工衛生上に配置した対応するセンサと共に示すブロック図である。人工衛星には、姿勢角較正センサ117、角速度センサ118、及び、高周波姿勢角センサ119が搭載してある。本実施形態例の姿勢検出装置は、人工衛星から受信したデータを格納・保持するテレメトリデータメモリ120と、テレメトリデータメモリ120からそれぞれ所定の信号を抽出する姿勢角較正センサデータ抽出器101、角速度センサデータ抽出器102、及び、高周波姿勢角センサデータ抽出器105と、これら抽出器が抽出した信号を処理する高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103、角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器104、高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器106、補間処理演算器107、及び、姿勢データ加算器108とから構成される。
【0020】
図1の広帯域姿勢検出装置では、高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103に対し、補間処理演算器107が発生する角速度センサ補間信号112と姿勢角較正センサデータ抽出器101が発生する姿勢角較正センサ検出信号109とを入力する。この高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103が発生する低周波姿勢検出信号115と、高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器106が発生する高周波姿勢検出信号114とを、姿勢データ加算器108において加算することで広帯域姿勢検出信号116を生成する。
【0021】
人工衛星から地上局へは、軌道上で検出した様々なデータがテレメトリデータとして定期的に送信される。テレメトリデータメモリ120ではそのテレメトリデータを連続した時系列データとして逐次格納している。姿勢角較正センサデータ抽出器101、角速度センサデータ抽出器102、及び、高周波姿勢角センサデータ抽出器105はそれぞれ、テレメトリデータメモリ120に時系列データとして格納したテレメトリデータから、検出時刻の対応した姿勢角較正センサ検出信号109、角速度センサ検出信号110、及び、高周波姿勢角センサ検出信号113を抽出し出力する。
【0022】
角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器104は、角速度センサのサンプリング周期の1/2の周波数をカットオフ周波数とする1次以上のローパスフィルタによって構成し、この角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器104に角速度センサ検出信号110を入力することで、角速度センサ補正信号111を生成する。
【0023】
補間処理演算器107には、或る一定のサンプリング周期の時系列データで構成する角速度センサ補正信号111が入力される。補間処理演算器107は、高周波姿勢角センサデータ抽出器105が生成する、短いサンプリング周期で取得した時系列データにより構成する高周波姿勢角センサ検出信号113に対し、姿勢データ加算器108において高周波姿勢角センサ検出信号113との検出時刻の対応付けが可能となるように、角速度センサ補正信号111の検出データ間を補間し、高周波姿勢角センサ検出信号113と同一のサンプリング周期を持つ時系列データとして角速度センサ補間信号112を生成する。
【0024】
そこで高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103では、姿勢角較正センサデータ抽出器101が生成する姿勢角較正センサ検出信号109を姿勢角較正データとした上で、角速度センサ補間信号112を高周波姿勢角センサ検出信号113と同一のサンプリング周期で伝播処理(積分計算)し、低周波姿勢角検出信号115を生成する。なお、高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103で伝播する角速度センサ補間信号112は、角速度センサ補正信号111に対する補間信号であるため、その精度が角速度センサ補正信号111に比して低いという可能性が高い。
【0025】
高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103は、カルマンフィルタ設計パラメータである姿勢角較正センサ117のノイズモデル値と角速度センサ118のノイズモデル値との相対関係を、ハードウエア特性として与えられるスペック値から大幅に変更する。つまり、高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103は、角速度センサ118のノイズモデル値をスペックとして与えられた既定値より大きな値に設定することで、角速度センサ補間信号112に含まれた補間による精度低下の影響を抑制し、生成する低周波姿勢検出信号115の精度を維持する。しかしこのように設定した場合には、姿勢角較正センサ検出信号109に対する要求精度が厳しいものとなるため、より高精度な低周波姿勢検出信号115を得るためには、姿勢角較正センサ検出信号109を検出する姿勢角較正センサとしてノイズ特性の優れたものを使用する必要がある。
【0026】
一方、高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器106は、高周波姿勢角センサ119のサンプリング周期の1/2の周波数をカットオフ周波数とする1次以上のローパスフィルタによって構成してあり、高周波姿勢角センサ検出信号113を入力することで高周波姿勢検出信号114を出力する。
【0027】
姿勢データ加算器108は、高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103が発生する低周波姿勢検出信号115と、高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器106が発生する高周波姿勢検出信号114とを入力とし、これら二つの信号で検出時刻が対応したデータ同士を加算することで、広い周波数帯域に対応した人工衛星の姿勢角検出信号を生成し、それを広帯域姿勢検出信号116として出力する。
【0028】
上記実施形態例に係る人工衛星の広帯域姿勢検出装置では、その適用範囲を地上で受信する衛星からのテレメトリデータに基づく地上処理系に限定することで、テレメトリデータメモリ120から抽出する角速度センサ検出信号110を補正した角速度センサ補正信号111を、補間処理演算器107によって補間した上で高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103において高周期姿勢伝播を実施し、高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103の出力である低周波姿勢検出信号115と高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器106の出力である高周波姿勢角センサ検出信号を補正した高周波姿勢検出信号114とを加算処理することで広帯域姿勢検出信号116を生成し、姿勢変動を広帯域にわたり高精度に検出する。
【0029】
本実施形態例に係る姿勢検出装置では、上記補間処理演算器107における補間処理に、隣り合う2つの検出データ間を直線で結ぶ線形補間を適用することで、高サンプリング周期の角速度センサ補間信号112を発生する。
【0030】
図2は、上記実施形態例の姿勢検出装置の有効性を検証するために用いた人工衛星の姿勢角変動模擬データを示す。ここで利用した姿勢角変動データには、0.05Hzから50Hzまでの周波数成分が含まれており、特に時刻5秒から10秒迄の間には多くの高周波成分が存在する。
【0031】
図3は、人工衛星が図2で示す姿勢変動を生じた時に得られる、図5に示した従来の姿勢検出装置が発生する姿勢角決定信号16を示す。従来の姿勢検出装置では、発生する姿勢角決定信号16の周波数域が角速度センサ12の検出範囲に限られるため、実際に生じる姿勢角変動の高周波成分を精度良く検出することができない。なお、図3では、角速度センサ12のサンプリング周期を0.1秒と設定したが、この結果を図2と比較すると、実際には高周波成分が多く含まれる時刻5秒から10秒までの姿勢変動が検出できず、この部分の姿勢角検出精度が大幅に低いことが理解できる。
【0032】
図4は、本発明の上記実施形態例に係る姿勢検出装置が出力する姿勢角決定信号を示すものである。この図は、人工衛星が図2で示す姿勢変動を生じた際に得られるデータを用いて、姿勢角較正センサ検出信号109と角速度センサ検出信号110と高周波姿勢角センサ検出信号113とから得られた広帯域姿勢検出信号116を示すものである。補間処理演算器107では線形補間を適用し、また高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器103では、ノイズパラメータを変更した上で線形補間の結果得られた角速度センサ補間信号112と姿勢角較正センサ検出信号109とを用いた。その結果、図4の時刻5秒から10秒までの姿勢変動が示すように、補間処理演算器107における補間処理に線形補間を適用した場合にも、衛星の高周波姿勢変動が精度良く検出できることがわかる。
【0033】
次に、本発明の別の実施形態例に係る姿勢検出装置について説明する。本実施形態例では、補間処理演算器107における補間処理に3次以上のスプライン補間を適用することで角速度センサ補間信号112を発生する。
【0034】
スプライン補間は、2点の隣り合うデータ間を適当な次数の関数を用いてスムーズに補間するものであるため、2点間を直線で結ぶ線形補間よりもより高精度な補間が実現できる。スプライン補間によって得られる精度は、適用する関数の次数に依存し、一般的には、関数の次数を3次から6次程度としたときに、最も良好な結果となることが知られている。本実施形態例でも、3次から6次の関数をデータに応じて選択する。
【0035】
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明の人工衛星の姿勢検出装置は、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、角速度センサの検出信号を補間した後に積分演算を行うことにより、角度センサから得られる低周波姿勢検出信号と、高周波姿勢角センサから得られる高周波姿勢検出信号との加算において低周波姿勢検出信号の精度が向上するので、その結果、高精度で広帯域な姿勢検出が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る人工衛星の姿勢検出装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1の実施形態例を評価するために用いた人工衛星の姿勢角変動模擬データを示すグラフ。
【図3】図2の姿勢角変動に対して従来の姿勢検出装置が発生する姿勢角検出信号を示すグラフ。
【図4】図2の姿勢角変動に対し図1の一実施形態例に係る姿勢角検出装置が発生する姿勢角検出信号を示すグラフ。
【図5】従来の人工衛星の姿勢検出装置の一例を示すブロック図。
【図6】特願平2000−265553号における人工衛星の姿勢検出装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11 姿勢角較正センサ
12 角速度センサ
13 シーケンシャルカルマンフィルタ演算器
14 姿勢角較正センサ検出信号
15 角速度センサ検出信号
16 姿勢角決定信号
101 姿勢角較正センサデータ抽出器
102 角速度センサデータ抽出器
103 高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器
104 角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器
105 高周波姿勢角センサデータ抽出器
106 高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器
107 補間処理演算器
108 姿勢データ加算器
109 姿勢角較正センサ検出信号
110 角速度センサ検出信号
111 角速度センサ補正信号
112 角速度センサ補間信号
113 高周波姿勢角センサ検出信号
114 高周波姿勢検出信号
115 低周波姿勢検出信号
116 広帯域姿勢検出信号
117 姿勢角較正センサ
118 角速度センサ
119 高周波姿勢角センサ
120 テレメトリデータメモリ
201 姿勢角較正センサデータ抽出器
202 角速度センサデータ抽出器
203 シーケンシャルカルマンフィルタ演算器
204 ローパスフィルタ演算器
205 高周波姿勢角センサデータ抽出器
206 バンドパスフィルタ演算器
207 補間処理演算器
208 姿勢データ生成器
209 姿勢角較正センサ検出信号
210 角速度センサ検出信号
211 姿勢角決定信号
212 低周波姿勢検出信号
213 高周波姿勢角センサ検出信号
214 高周波姿勢検出信号
215 低周波姿勢補間信号
216 高精度姿勢検出信号
220 テレメトリデータメモリ

Claims (6)

  1. 人工衛星からのデータを格納し保持するテレメトリデータメモリと、前記テレメトリデータメモリから姿勢角較正センサ検出信号を時系列データとして抽出する姿勢角較正センサデータ抽出器と、前記テレメトリデータメモリから角速度センサ検出信号を時系列データとして抽出する角速度センサデータ抽出器と、前記角速度センサ検出信号から角速度センサ補正信号を生成する角速度データ用エイリアシングフィルタ演算器と、前記角速度センサ補正信号から角速度センサ補間信号を生成する補間処理演算器と、前記姿勢角較正センサ検出信号と前記角速度センサ補間信号とから低周波姿勢検出信号を生成する高周期シーケンシャルカルマンフィルタ演算器と、前記テレメトリデータメモリから高周波姿勢角センサ検出信号を時系列データとして抽出する高周波姿勢角センサデータ抽出器と、前記高周波姿勢角センサ検出信号から高周波姿勢検出信号を生成する高周波姿勢角データ用エイリアシングフィルタ演算器と、前記低周波姿勢検出信号と前記高周波姿勢検出信号とを加算し広帯域姿勢検出信号を生成する姿勢データ加算器とを備えることを特徴とする人工衛星の姿勢検出装置。
  2. 前記補間処理演算器は、線形補間により前記角速度センサ補正信号を補間することを特徴とする、請求項1に記載の人工衛星の姿勢検出装置。
  3. 前記補間処理演算器は、スプライン補間により前記角速度センサ補正信号を補間することを特徴とする、請求項1に記載の人工衛星の姿勢検出装置。
  4. 人工衛星からのデータをテレメトリデータメモリに格納し保持するステップと、前記テレメトリデータメモリから姿勢角較正センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記テレメトリデータメモリから角速度センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記角速度センサ検出信号から角速度センサ補正信号を生成するステップと、前記角速度センサ補正信号から角速度センサ補間信号を生成するステップと、前記姿勢角較正センサ検出信号と前記角速度センサ補間信号とから低周波姿勢検出信号を生成するステップと、前記テレメトリデータメモリから高周波姿勢角センサ検出信号を時系列データとして抽出するステップと、前記高周波姿勢角センサ検出信号から高周波姿勢検出信号を生成するステップと、前記低周波姿勢検出信号と前記高周波姿勢検出信号とを加算し広帯域姿勢検出信号を生成するステップとを有することを特徴とする人工衛星の姿勢検出方法。
  5. 前記補間信号を生成するステップは、線形補間により前記角速度センサ補正信号を補間することを特徴とする、請求項4に記載の人工衛星の姿勢検出方法。
  6. 前記補間処理演算器は、スプライン補間により前記角速度センサ補正信号を補間することを特徴とする、請求項4に記載の人工衛星の姿勢検出方法。
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