JP3599765B2 - 陰極線管装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、カラー受像管などの陰極線管装置に係り、特に偏向ヨークの発生する磁界により生ずる偏向収差を補正するダイナミックフォーカス方式の陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カラー受像管装置は、図9に示すように、パネル1およびこのパネル1に一体に接合されたファンネル2からなる外囲器を有し、そのパネル1の内面に、青、緑、赤に発光するストライプ状あるいはドット状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3(ターゲット)が形成され、この蛍光体スクリーン3に対向して、その内側に多数のアパーチャの形成されたシャドウマスク4が装着されている。一方、ファンネル2のネック5内に、3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出する電子銃7が配設されている。そして、この電子銃7から放出される3電子ビーム6B ,6G ,6R をファンネル2の外側に装着された偏向装置8の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】
このようなカラー受像管装置において、特に電子銃7を同一水平面(X−Z平面)上を通るセンタービーム6G および一対のサイドビーム6B ,6R からなる一列配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を放出する電子銃としたインライン型カラー受像管装置が普及している。
【0004】
一般に上記電子銃7は、カソードからの電子放出を制御しかつ放出された電子を集束して3電子ビーム6B ,6G ,6R を形成するカソードおよびこのカソードに順次隣接して配置された複数個の電極からなる電子ビーム発生部と、この電子ビーム発生部から得られる3電子ビーム6B ,6G ,6R を蛍光体スクリーン3上に集束かつ集中する複数個の電極からなる主電子レンズ部とを有する。
【0005】
このようなカラー受像管装置において、上記蛍光体スクリーン3上の画像特性を良好にするためには、電子銃7から放出される3電子ビーム6B ,6G ,6R を適切に集束し、かつ蛍光体スクリーン3の全域に集中するようにすることが必要である。
【0006】
このうち、3電子ビーム6B ,6G ,6R の集中については、たとえば米国特許第2,957,106号明細書に示されているように、電子銃から放出される3電子ビームをあらかじめ傾斜させて放出する方法がある。また米国特許第3,772,554号明細書に示されているように、主電子レンズ部を形成する電極の3個の電子ビーム通過孔のうち、一対のサイドビーム通過孔を電子ビーム発生部側の隣接電極のサイドビーム通過孔よりも、わずかに外側に偏心させて集中する方法がある。いずれも広く実用化されている。
【0007】
しかしこのように電子銃7を構成しても、実際のカラー受像管装置では、電子ビームを偏向したときに、3電子ビーム6B ,6G ,6R の集中ずれが生ずる。そのため、同一水平面上を通る一列配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R に対しては、偏向装置8の発生する水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル形とし、これら偏向磁界により一列配置の3電子ビーム6B ,6G ,6R を蛍光体スクリーン3の全域に集中するようにしたものがある。このカラー受像管装置は、セルフコンバーゼンス・インライン型カラー受像管装置といわれ、現在、カラー受像管装置の主流となっている。
【0008】
しかし上記のように偏向装置8の偏向磁界により3電子ビーム6B ,6G ,6R を集中すると、3電子ビーム6B ,6G ,6R は、いちじるしく偏向収差を受け、蛍光体スクリーン3上のビームスポットの歪が大きくなり、解像度の劣化をまねく。すなわち、図10に水平偏向磁界について示すように、電子ビーム6(6B ,6G ,6R )を図面の右側に偏向したとすると、電子ビーム6は、ピンクッション形水平偏向磁界10により矢印11で示すように垂直方向(Y軸方向)に集束作用を受ける。一方、水平方向(X軸方向)には、電子ビーム6の右側と左側とで磁束密度が相違し、左側よりも右側の方が磁束密度が大きいため、右側の方が大きな偏向作用を受け、左右に引張られる。
【0009】
したがってピンクッション形水平偏向磁界10は、電子ビーム6に対して水平方向に発散、垂直方向に集束する4極子レンズとして作用するとともに、電子ビーム6を偏向するプリズム作用をもつ。その結果、図11に示すように、水平偏向磁界により偏向された電子ビームの画面周辺部のビームスポット13は、垂直方向には過集束状態となり、高輝度部14の上下に低輝度のハロー部15が生ずる。また水平方向には不足集束状態となって左右に伸びた形状となり、画面周辺部の解像度をいちじるしく劣化させる。
【0010】
このような偏向収差による解像度の劣化を防止するため、特開昭61−99249号公報、特開昭61−250934号公報、特開平2−72546号公報などには、図12に示すように、電子ビーム6の進行方向(蛍光体スクリーン方向)に沿って、順次第1ないし第5グリッドG1 〜G5 を配置し、その第3グリッドG3 に所定の直流電圧Vf を印加し、第4グリッドG4 に同じ直流電圧Vf に電子ビーム6の偏向量に応じて変化する変動電圧Vd を重畳した電圧を印加し、第5グリッドG5 に陽極電圧Eb を印加する電子銃が示されている。
【0011】
この電子銃では、上記電圧の印加により、第3、第4グリッドG3 ,G4 間に4極子レンズが、第4、第5グリッドG4 ,G5 間に最終集束レンズが形成される。上記各公報の各電子銃は、電極の構造が相違するのみで、形成される電子レンズは、すべて基本的に同じであり、同一作用をもつている。
【0012】
図13に上記電子レンズを光学的モデルで示す。この光学的モデルにおいて、カソードから放出された電子ビーム6は、蛍光体スクリーン3に達するまでの間に、上記第3、第4グリッド間に形成される4極子レンズQLと第4、第5グリッド間に形成される最終集束レンズELと、偏向装置の4極子レンズqLおよびプリズムpLを通る。そして、電子ビーム6が偏向されることなく蛍光体スクリーン3の中央に向かうときは、第3、第4グリッドは、ほぼ同電位となり、これら電極間には4極子レンズQLは形成されない。したがって電子ビーム6は、実線で示すように最終集束レンズELにより、蛍光体スクリーン3の中央に適切に集束され、蛍光体スクリーン3上のビームスポット13は、図示したようにほぼ円形となる。
【0013】
これに対し、電子ビーム6を偏向するときは、その偏向量に応じて第4グリッドの電位が上昇し、破線で示したように第3、第4グリッド間に4極子レンズQLが形成され、同時に第4、第5グリッド間の最終集束レンズELの水平、垂直方向の集束作用が弱まる。その結果、電子銃から放出される電子ビーム6は、垂直方向には不足集束となるが、偏向収差(非点収差)により集束作用を受けるため、垂直方向には適切に集束される。一方、水平方向は、4極子レンズQLの集束作用と最終集束レンズELの集束作用がともに減少するため、総合的な集束作用は、ほとんど変わらず、偏向磁界により若干不足集束となる。しかし蛍光体スクリーン3の周辺部は、中央部にくらべて電子銃から離れているため、水平方向も適切に集束される。
【0014】
しかしながらこのダイナミックフォーカス方式による電子ビーム6の集束には、つぎのような問題がある。
【0015】
すなわち、管の大型化や偏向の広角化にともなって偏向収差が増大する。そのため、この偏向収差を補正するために要する4極子レンズQLの垂直方向の発散作用を強くする必要がある。その結果、4極子レンズQLの水平方向の集束作用が大きくなり、最終集束レンズELの集束作用を大幅に低減することが必要となる。そのため、この最終集束レンズELの集束作用を低減するために要する電極間の電位差が大きくなり、テレビセットの回路負担の増大、放電、耐圧などの安全、信頼性上の問題が生ずる。さらに大きな問題として、蛍光体スクリーン周辺部におけるビームスポットの形状が水平方向に長い横長になる。このようにビームスポットの形状が横長になると、画面の水平方向の解像度がいちじるしく劣化する。またビームスポットの垂直方向の径が極度に小さくなると、シャドウマスクのアパーチャの配列ピッチとの干渉によりモアレが生じ、画質の劣化をまねくなどの問題が生ずる。
【0016】
このビームスポットの形状が横長になる原因は、つぎの理由による。すなわち、図13に示したように、カソードから放出された電子ビーム6がクロスオーバを結び、第2、第3グリッドにより形成されるプリフォーカスレンズにより弱い予備集束を受け、発散角αで上記電子レンズ系に入射し、蛍光体スクリーン3の中央に、水平方向には集束角βHc、垂直方向には集束角βVcで集束するとすると、V0 をクロスオーバ部の電位、Vi を蛍光体スクリーン3側の電位とするとき、水平方向の結像倍率MHc、垂直方向の結像倍率MVcは、それぞれ数1、数2で表される。
【数1】
Figure 0003599765
【数2】
Figure 0003599765
この蛍光体スクリーン3の中央に集束する場合は、
βHc=βVc
となるから、結像倍率MHc、MVcは、
MHc=MVc
となり、蛍光体スクリーン3の中央でのビームスポットは円形となる。
【0017】
しかし電子ビームを偏向する場合は、偏向装置の4極子レンズqLが作用し、かつ偏向収差を補正する4極子レンズQLが作用する。そして蛍光体スクリーン3の周辺部に、水平方向には集束角βHp、垂直方向には集束角βVpで集束するとすると、水平方向の結像倍率MHp、垂直方向の結像倍率MVpは、それぞれ数3、数4となる。
【数3】
Figure 0003599765
【数4】
Figure 0003599765
この蛍光体スクリーン3の周辺部に集束する場合は、
βHp<βVp
となり、結像倍率MHp、MVpは、
MHp>MVp
となるため、蛍光体スクリーン3の周辺部では、ビームスポットが横長となる。
【0018】
この蛍光体スクリーン3の周辺部でのビームスポットの横長を解決するために、特開平3−95835号公報、特開平3−93135号公報には、上記電子銃の4極子レンズ、最終集束レンズのほかに、カソードと上記4極子レンズとの間に別の4極子レンズを追加形成し、この追加4極子レンズに上記電子銃の4極子レンズの集束、発散作用とは逆の作用をもたせて、電子ビームを水平方向に発散、垂直方向に集束することにより、電子ビームの水平方向の集束角βHpを垂直方向の集束角βVpに近づけ、結像倍率MHp、MVpを数5のようにした電子銃が示されている。
【数5】
Figure 0003599765
【0019】
しかしこのような手段では、テレビ学会技報、IDY92−17に述べられているように、大電流時の電子ビームの発散角αが大きくなる。そのために電子ビームを追加4極子レンズでさらに水平方向に発散すると、最終集束レンズの水平方向の球面収差の影響を大きく受け、蛍光体スクリーン上のビームスポットの水平方向の径が小さくならないという原理的な問題が生ずる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、電子銃から放出される同一水平面上を通る一列配置の3電子ビームに対して、偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界をそれぞれピンクッション形、バレル形とすると、電子ビームは、その偏向磁界の偏向収差の影響を受け、蛍光体スクリーン周辺部上のビームスポットが歪み、解像度がいちじるしく劣化する。
【0021】
この偏向収差による解像度の劣化を解決する手段として、従来、電子ビームの進行方向に沿って4極子レンズ、最終集束レンズを形成したダイナミックフォーカス方式の電子銃がある。しかしこのような電子銃では、管の大型化や偏向の広角化にともなって、その偏向収差を補正する4極子レンズの垂直方向の発散作用を強くする必要があり、それにともなって、4極子レンズの水平方向の集束作用も大きくなり、最終集束レンズの集束作用を大幅に低減する必要がある。そのため最終集束レンズを形成する電極間の電位差が大きくなり、テレビセットの回路負担の増大、放電、耐圧などの安全、信頼性上の問題が生ずる。さらにこの電子銃では、蛍光体スクリーンの周辺部でのビームスポットの形状が水平方向に長い横長になり、水平方向の解像度の劣化、シャドウマスクのアパーチャの配列ピッチとの干渉によるモアレの発生などによる画質の劣化をまねくなどの問題がある。
【0022】
このような問題を解決するために、上記4極子レンズ、最終集束レンズとは別に、カソードと上記4極子レンズとの間に別の4極子レンズを追加形成するようにした電子銃がある。しかしこのように4極子レンズを追加すると、原理的に蛍光体スクリーン上のビームスポットの水平方向の径が小さくならないという問題が生ずる。
【0023】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ダイナミックフォーカス方式の電子銃により、偏向装置の発生する磁界により生ずる偏向収差を補正して、画面全域にわたり電子ビームのビームスポットをほぼ円形とすることにより、解像度が高く、かつ信頼性の高い陰極線管装置を構成することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
電子銃部、偏向部、蛍光体スクリーン部を少なくとも有し、電子銃部は水平方向にインライン配列された中央および両側の3本の電子ビームを発生・制御する陰極を含む電子ビーム発生部と、この電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束する主電子レンズ部とを有し、この電子ビームを偏向部により水平および垂直方向に偏向走査する陰極線管装置において、
主電子レンズ部を、蛍光体スクリーン部と電子ビーム発生部の間にある第1の電子レンズと、この第1の電子レンズより蛍光体スクリーン側にある第2の電子レンズとから少なくともなり、この第1の電子レンズは、偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向偏向量に同期して変動する電圧が管外から供給される第1の電極と、管内に内蔵された電気抵抗器を介して電圧が供給される少なくとも1個の第2の電極とからなり、第2の電極と隣接し管外から電圧を供給する第3の電極との間の静電容量: C と、この静電容量に等価的に並列接続される直流抵抗値: R と、変動電圧の水平偏向に同期する周波数: f Hとの間には、
2π f CR ≧104 / 8π (π:円周率)
なる関係があり、また、変動電圧の垂直偏向に同期する周波数: f Vとの間には、
2π f CR ≦1 /
なる関係とした。
【0026】
さらに、第1の電子レンズは、電子ビームの偏向に伴い、電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に発散作用をもたせるようにした。
【0027】
さらにまた、第1の電極と第2の電極の実質的に対向する面の面積:Sと間隔:Lとの間には、
S/L≦0.45[m]
なる関係をもたせるようにした。
【0028】
【作用】
上記のように、一列配置の3電子ビームを蛍光体スクリーン上に集束する主電子レンズ部を形成すると、この主電子レンズ部の蛍光体スクリーン側に、偏向装置の偏向にともない電子ビームを垂直方向に発散して、偏向収差による垂直方向の過集束を補正する電子レンズを形成することができる。またカソード側に、偏向にともない電子ビームを水平方向に集束して、偏向磁界を通過する電子ビームの水平方向の大きさを小さくし、偏向による電子ビームの歪を軽減する電子レンズを形成することができる。
【0029】
しかも変動電圧を水平、垂直偏向の周期にそれぞれ同期して変化させると、蛍光体スクリーン側の電子レンズを水平、垂直偏向に同期して変化させ、カソード側の電子レンズを水平偏向に同期した場合よりも垂直偏向に同期して強く作用する偏向周波数による自動選択作用を与えることができる。
【0030】
また、蛍光体スクリーン側の電子レンズおよびカソード側の電子レンズをそれぞれ4極子レンズとして、偏向にともない両電子レンズをともに垂直方向に発散作用をもつ電子レンズとすることにより、偏向収差の補正に要する変動電圧の電位差を低くすることができ、高感度の補正が可能となる。
【0031】
さらに、管内に配置した電気抵抗器により陽極電圧を分割して供給することにより、電子ビームの集束状態を調整するフォーカス電圧に変動電圧を重畳した電圧を別に管外から供給するだけで良く、TV−セットの回路が簡単な上に耐電圧などの信頼性に富み、画面全域にわたり高解像度が得られる高性能陰極線管とすることができる。
【0032】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説明する。
【0033】
図1にその一実施例であるカラー受像管装置を示す。このカラー受像管装置は、パネル1およびこのパネル1に一体に接合されたファンネル2からなる外囲器を有し、そのパネル1の内面に、青、緑、赤に発光するストライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン3(ターゲット)が形成され、この蛍光体スクリーン3に対向して、その内側に多数のアパーチャの形成されたシャドウマスク4が装着されている。一方、ファンネル2のネック5内に、同一水平面上を通る一列配置の3電子ビーム20B ,20G ,20R を放出する電子銃21が配設されている。さらにこの電子銃21に沿って、その一側に電気抵抗器(図示せず)が配設されている。またファンネル2の外側に偏向装置8が装着されている。そして、上記電子銃21から放出される3電子ビーム20B ,20G ,20R を偏向装置8の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向し、シャドウマスク4を介して蛍光体スクリーン3を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示する構造に形成されている。
【0034】
上記電子銃21は、図2に示すように、水平方向に一列配置された3個のカソードKB ,KG ,KR (KR のみ図示)、これらカソードKB ,KG ,KR を各別に加熱するヒータH、上記KB ,KG ,KR から蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔離間して配置された第1ないし第9グリッドG1 〜G9 からなる。なお、図2において、22は、電子銃の一側に配設された電気抵抗器である。
【0035】
上記第1、第2グリッドG1 ,G2 は板状電極、第3、第4、第5、第6グリッドG3 ,G4 ,G5 ,G6 は筒状電極、第7、第8グリッドG7 ,G8 は板厚の厚い板状電極、第9グリッドG9 はカップ状電極からなる。そして、その第1、第2、第3、第4グリッドG1 ,G2 ,G3 ,G4 および第5グリッドG5 の第4グリッドG4 側の対向面には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、3個の円形の電子ビーム通過孔が一列配置に形成されている。第5グリッドG5 の第6グリッドG6 側の対向面には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、図3(a)に示すように、垂直方向(Y軸方向)を長径とするほぼ矩形状の3個の電子ビーム通過孔24が一列配置に形成されている。第6グリッドG6 には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、図3(b)に示すように、水平方向(X軸方向)を長径とするほぼ矩形状の3個の電子ビーム通過孔25が一列配置に形成されている。第7および第8グリッドG7 ,G8 には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、図3(c)に示すように、ほぼ円形の3個の電子ビーム通過孔26が一列配置に形成されている。第9グリッドG9 の第8グリッドG8 側の対向面には、3個のカソードKB ,KG ,KR に対応して、図3(d)に示すように、水平方向を長径とするほぼ矩形状の3個の電子ビーム通過孔27が一列配置に形成されている。
【0036】
この電子銃では、ステムピン29(図1参照)を介して、カソードKB ,KG ,KR に100〜200Vの電圧に映像信号電圧を重畳した電圧が、第1グリッドG1 に接地電位がそれぞれ印加される。第2、第4グリッドG2 ,G4 および第3、第6グリッドG3 ,G6 は、それぞれ管内で接続され、その第2、第4グリッドG2 ,G4 には500〜1000V、第3、第6グリッドG3 ,G6 には、陽極電圧Eb の20〜30%のフォーカス電圧Vf に偏向装置に流れる偏向電流に同期して変化する変動電圧Vd を重畳した電圧がそれぞれステムピン29を介して印加される。また第5、第7、第8グリッドG5 ,G7 ,G8 には、電気抵抗器22により陽極電圧Eb を分割して、第5グリッドG5 に第3および第6グリッドG3 ,G6 に印加されるフォーカス電圧Vf と同じか、またはそれよりも少し高い電圧が、第7グリッドG7 に陽極電圧Eb の35〜45%の電圧が、第8グリッドG8 に陽極電圧Eb の50〜70%の電圧が印加される。さらに第9グリッドG9 には、陽極端子30、ファンネルの内面に形成された導電膜31(図1参照)などを介して陽極電圧Eb が印加される。
【0037】
ところで、この電子銃では、各電極の間に存在する静電容量を介して、第3および第6グリッドG3 ,G6 に印加される変動電圧Vd が他の電極に誘導される。すなわち、この電子銃では、第4ないし第9グリッドG4 〜G9 の各電極間に静電容量が存在し、第5、第7、第8グリッドG5 ,G7 ,G8 には電気抵抗器22を介して陽極電圧Eb を分割供給しているので、この静電容量を介して第5、第7、第8グリッドG5 ,G7 ,G8 に、第3および第6グリッドG3 ,G6 に印加される変動電圧Vd が誘導され重畳する。電極間の静電容量の交流インピーダンスが電気抵抗器22の直流インピーダンスよりも十分に小さい場合には、直流インピーダンスを無視することができる。
【0038】
そこで、第4ないし第9グリッドG4 〜G9 の各電極に誘導される変動電圧を求めるために、第4、第5グリッドG4 ,G5 間の静電容量をC5 、第5、第6グリッドG5 ,G6 間の静電容量をC4 、第6、第7グリッドG6 ,G7 間の静電容量をC3 、第7、第8グリッドG7 ,G8 間の静電容量をC2 、第8、第9グリッドG8 ,G9 間の静電容量をC1 とし、直流電圧を短絡し、かつ電気抵抗器の抵抗を省略して、交流電圧について等価回路で示すと、図4のようになる。ここで上記各電極間の静電容量C1 〜C5 がすべて同じであるとすると、第5グリッドG5 には、第6グリッドG6 に印加される変動電圧Vd の1/2、第7グリッドG7 には2/3、第8グリッドG8 には1/3が誘導される。
【0039】
図5に横軸を時間軸としてこれら変動電圧が誘導される各電極の電位を縦軸に示す。曲線32は、第6グリッドに印加されるフォーカス電圧Vf に変動電圧Vd を重畳した電圧(Vf +Vd )、曲線33は第5グリッドの電圧ec5、曲線34は第7グリッドの電圧ec7、曲線35は第8グリッドの電圧ec8、直線36は第9グリッドG9 に印加される陽極電圧Eb である。なお、破線33a,34a,35aは、それぞれ変動電圧が重畳されない場合の第5、第7、第8グリッドの電圧Ec5,Ec7,Ec8である。また1Hは、水平偏向の1周期の期間である。
【0040】
図6に上記第5ないし第9グリッドに印加される電圧を、また図7にこの第5ないし第9グリッドに印加される電圧に対応して、これら電極間に形成される電子レンズを光学的モデルで示す。図6では、第5ないし第9グリッドに印加される電圧をそれぞれ(G5 )〜(G9 )で示した。この図6に実線37aで示した電圧は、電子ビームが偏向されず、蛍光体スクリーンの中央に向かうときの電圧、破線37bは偏向される場合の電圧である。また図7は、管軸Zより上部に垂直方向の電子ビーム20の軌道および電子レンズを、下部に水平方向のそれを示したものであり、それぞれ実線は、電子ビーム20が偏向されず、蛍光体スクリーン3の中央に向かうときの軌道および形成される電子レンズであり、破線は、電子ビーム20が偏向された場合の軌道および形成される電子レンズである。
【0041】
これら図6および図7に示したように、電子ビーム20が偏向されずに蛍光体スクリーン3の中央に向かうときは、第6グリッドの電圧ec6は、フォーカス電圧Vf に等しく、
ec6=Vf
となる。
【0042】
一方、第5グリッドの電圧ec5は、電気抵抗器により分割した電圧Ec5に、第5、第6グリッド間の静電容量を介して誘導された変動電圧が重畳され、数6となる。
【数6】
Figure 0003599765
この第5グリッドの電圧ec5は、フォーカス電圧Vf に等しい第6グリッドの電圧ec6とほぼ同電位となり、第5、第6グリッド間には、電位差が生じない。そのため、この場合、第5、第6グリッド間には、電子レンズL1 (第1の電子レンズ)は形成されない。
【0043】
一方、第6ないし第9グリッド間には、軸上電位分布が連続的に変化する拡張電子レンズL2 (第2の電子レンズ)が形成される。この拡張電子レンズL2 は、第6、第7グリッド間に形成される電子レンズ成分L21(4極子レンズ)と、第7、第8グリッド間に形成される電子レンズ成分L22(円筒電子レンズ)と、第8、第9グリッド間に形成される電子レンズ成分L23(4極子レンズ)とからなる。
【0044】
すなわち、電子レンズL2 については、第6グリッドの電圧ec6に対して、第7グリッドの電圧ec7は、電気抵抗器により分割した電圧Ec7に、第6、第7グリッド間の静電容量を介して誘導された変動電圧が重畳され、数7となる。
【数7】
Figure 0003599765
しかもこの第6および第7グリッドには、それぞれ図3(b)および(c)に示した電子ビーム通過孔が形成されているため、この第6、第7グリッド間には、水平方向に発散作用、垂直方向に集束作用をもつ4極子レンズからなる電子レンズ成分L21が形成される。
【0045】
また第7グリッドの電圧ec7に対して、第8グリッドの電圧ec8は、電気抵抗器により分割した電圧Ec8に、第7、第8グリッド間の静電容量を介して誘導された変動電圧が重畳され、数8となる。
【数8】
Figure 0003599765
しかもこの第7および第8グリッドには、それぞれ図3(c)に示した電子ビーム通過孔が形成されているため、この第7、第8グリッド間には、水平、垂直方向ともに集束作用をもつ円筒電子レンズからなる電子レンズ成分L22が形成される。
【0046】
また第8グリッドの電圧ec8に対して、第9グリッドには、陽極電圧Eb が印加され、しかもこれら第8および第9グリッドには、それぞれ図3(c)および(d)に示した電子ビーム通過孔が形成されているため、第8、第9グリッド間には、水平方向に集束作用、垂直方向に発散作用をもつ4極子レンズからなる電子レンズ成分L23が形成される。
【0047】
つまり、第6ないし第9グリッド間には、2重4極子レンズ、すなわちレンズ作用が逆の2つの4極子レンズを含む3個の電子レンズ成分L21,L22,L23からなる拡張電子レンズL2 が形成される。そして電子ビーム20は、偏向されずに蛍光体スクリーン3の中央に向かうときは、この拡張電子レンズL2 により、水平、垂直方向ともに蛍光体スクリーン3の中央に適切に集束される。
【0048】
これに対し、電子ビーム20を偏向する場合は、偏向装置の発生する偏向磁界により、電子銃と蛍光体スクリーン3との間に、等価的に4極子レンズからなる電子レンズqLとプリズムpLが形成される。そしてこれにともなって変動電圧Vd が上昇し、第6グリッドの電圧ec6は、フォーカス電圧Vf に変動電圧Vd が重畳され、
ec6=Vf +Vd
となる。
【0049】
また第5グリッドの電圧ec5は、第6グリッドとの間の静電容量を介して誘導される変動電圧により数9に示す電圧となる。また第7グリッドの電圧ec7は、同じく第6グリッドとの間の静電容量を介して誘導される変動電圧により数10に示す電圧となる。また第8グリッドの電圧ec8は、第7グリッドとの間の静電容量を介して誘導される変動電圧により数11に示す電圧となる。
【数9】
Figure 0003599765
【数10】
Figure 0003599765
【数11】
Figure 0003599765
【0050】
その結果、第5、第6グリッド間に電位差が生じ、かつこれら第5、第6グリッド間には、それぞれ図3(b)および(c)に示した電子ビーム通過孔が形成されているため、この第5、第6グリッド間には、破線で示したように水平方向に集束、垂直方向に発散作用をもつ4極子レンズからなる電子レンズL1 が形成される。
【0051】
これに対し、第6、第7グリッド間の電位差は小さくなり、これら電極間に形成される4極子レンズからなる電子レンズ成分L21の作用は、破線で示したように、実線で示した電子ビーム20を偏向しない場合にくらべて弱くなり、電子ビーム20は、相対的に水平方向に集束、垂直方向に発散する。また第7、第8グリッド間の電位差も小さくなり、これら電極間に形成される円筒電子レンズからなる電子レンズ成分L22の作用も、電子ビーム20を偏向しない場合にくらべて弱くなり、電子ビーム20は、相対的に水平、垂直方向ともに発散する。さらに第8、第9グリッド間の電位差も若干小さくなり、これら電極間に形成される4極子レンズからなる電子レンズ成分L23の作用も、電子ビーム20を偏向しない場合にくらべて弱くなり、電子ビーム20は、相対的に水平方向にわずかに発散し、垂直方向に集束するようになる。
【0052】
したがって第6ないし第9グリッド間に形成される第2の電子レンズL2 は、上記3個の電子レンズ成分L21,L22,L23の変化により、水平方向には、電子レンズ成分L21の相対的な集束作用と、電子レンズ成分L22,L23の相対的な発散作用とが相殺され、第2の電子レンズL2 全体として、電子ビーム20を偏向しないときと、ほぼ同じ集束状態を保つ。また垂直方向には、電子レンズ成分L21、L22の相対的な発散作用が電子レンズ成分L23の相対的な集束作用よりも大きくなり、第2の電子レンズL2 全体として、電子ビーム20を発散させる。
【0053】
その結果、電子ビーム20を偏向する場合は、第1の電子レンズL1 の水平方向に集束、垂直方向に発散する作用と、第2の電子レンズL2 の水平方向に集束、垂直方向に発散する作用とにより、水平方向には、第1の電子レンズL1 の集束作用により集束され、さらに第2の電子レンズL2 の集束作用により集束されて偏向磁界に入る。このとき、電子ビーム20は、この偏向磁界の等価的な4極子レンズqLにより発散作用を受けるが、電子ビーム20は、第1の電子レンズL1 の集束作用により水平方向に径が絞られるため、偏向磁界を通過するときの電子ビーム20の径は小さく、したがって偏向磁界の発散作用の影響は小さい。一方、垂直方向には、第1の電子レンズL1 の発散作用により発散され、さらに第2の電子レンズL2 の発散作用により発散され、偏向磁界の等価的な4極子レンズqLの集束作用を補正する。その結果、電子ビーム20を偏向する場合も、水平、垂直方向ともに蛍光体スクリーン3上に適切に集束される。
【0054】
さて、以上は電極間の静電容量:Cの交流インピーダンス:zが電極間の直流抵抗値:Rに比べて十分に小さく、Rを無視できる場合について説明した。Rを無視できない場合は、第5グリッドに重畳される変動電圧に位相差が生じ、問題となる。
【0055】
つまり、第6グリッドに印加する変動電圧Vd を偏向装置の水平および垂直偏向の両方に同期して変化させると、画面の上下、左右における電子ビームの集束状態が異なるようになり、画質の不均一をまねく。
【0056】
このような問題を解決するためには、変動電圧の位相差を実用的に問題のない量に抑えるか、あるいは重畳する電圧が実質的に画質の不均一性に影響しない大きさにすることが必要である。この条件を満足する電極間の静電容量:Cと電極間の直流抵抗値:Rの関係について以下に述べる。
【0057】
第5、第6グリッド近傍の等価回路は、図8に示すように、第4、第5グリッド間の静電容量:C5 と抵抗Rとが並列しており、これに第5、第6グリッド間の静電容量:C4 が直列接続した回路となる。
【0058】
したがってこの場合、第5グリッドに重畳される電圧ec5は数12となる。
【0059】
【数12】
Figure 0003599765
ただし、Vd は第6グリッドに印加する変動電圧、jおよびωは、
j =−1
ω=2πf (π:円周率)
であり、fは変動電圧の周波数である。ここで、
C=C4 =C5
とすると、第5グリッドの電圧ec5の振幅|ec5|および位相ずれφは、それぞれ数13、数14となる。
【0060】
【数13】
Figure 0003599765
【数14】
Figure 0003599765
【0061】
ここで、一般の受像管装置では、画面よりも広い範囲に電子ビームを偏向走査する。その割合は、104〜110%程度である。したがって、許容される位相差:φL は、
Figure 0003599765
となる。したがって実用的に許容される位相差φL 以下とするRとCの関係は、
1/(2・2πfCR)≦4π/104
1/(2πfCR)≦8π/104
2πfCR≧104/8π
となる。
【0062】
一方、静電容量:Cは電極間隔と対向する電極の面積でほぼ決まる。その間隔は、耐電圧上からは大きい方がよいが、間隔をあまり大きくすると、ネックに帯電した電位がその電極間に浸透し、電子レンズの特性を損なうなどの問題が発生する。したがって実用的には、電極間隔は、0.4〜1mm程度に設定する。電極間の静電容量Cは、1〜4 pFに設定する。変動電圧Vd の周波数fは、受像管のシステムにより異なり、NTSC方式の場合、水平偏向周波数fH は15.75 kHz 、垂直偏向周波数fV は60Hz である。したがってこれら水平、垂直偏向周波数fH ,fV に対する各交流インピーダンスをZH ,ZV は、
Figure 0003599765
となる。ここで、水平偏向周波数fH に同期して重畳された変動電圧の位相差が許容されるためには、NTSC方式の場合、数15となる。
【数15】
Figure 0003599765
R=40 MΩの場合には、
{1/(2πfH CR)}<<2
であるから、第5グリッドの電圧:|ec5| Hは、数16となり、
【数16】
Figure 0003599765
変動電圧Vd の約50%を重畳することができる。
【0063】
一方、電極間の抵抗Rを40 MΩとすると、垂直偏向周波数fV に同期して重畳する変動電圧の位相差φV は、
1/(2πfV CR)=32〜66
であるから、
Figure 0003599765
となり、位相差が問題となる。ここで、
{1/(2πfV CR)}>>2
であるから、第5グリッドの電圧|ec5| Vは、数17となり、
【数17】
Figure 0003599765
変動電圧Vd の6%以下の電圧が第5グリッドG5 に重畳することになる。この場合、垂直偏向周波数fV に同期して第6グリッドG6 に印加する電圧は、300V程度であるから、上記のように第5グリッドG5 に6%程度の電圧が位相ずれして重畳されても、実質的に電子ビームの集束状態は変化せず、無視することができる。
【0064】
この位相ずれして重畳される電圧が無視できる大きさは、実験による評価の結果、変動電圧Vd の25%程度であった。したがってこの条件を満足するCとRの関係は、
2πfV CR≦1/4
となり、NTSC方式の場合、
R≦165 MΩ
となる。
【0065】
ここで、上記Rの値は、G5 に陽極電圧を分割して供給する電圧を決める。分割電圧は陽極電圧の20〜30%であり、抵抗器の総抵抗値をRT とすると、
R/RT =0.2〜0.3
であるから、R=165 MΩとすると、
RT =550〜825 MΩ
となる。
【0066】
RT を小さくすると抵抗器の消費電力が大きくなり、発熱によって抵抗器が破壊したり、又は抵抗値が経時的に変化して分割比が変化するといった問題が生じ、抵抗器の信頼性をそこない、ひいては陰極線管の性能そのものを劣化することになる。したがって、抵抗値はあまり小さくできなく、一般的に抵抗器の消費電力は2W以下にすべく、総抵抗値RT は800 MΩ以上に設定される。したがって、Rは、
R≧160 MΩ
したがって、Cは、
2πfV C・160×10≦1/4
C≦4 pF
となる。
【0067】
電極間の静電容量は、その間隔:lと対向する面積:Sによるから、C≦4pFとするためには、
C=S・ε0/L≦4×10 −12
よって、lとSは、
S/l≦0.45 [m]
なる関係を満足すればよい。また、対向する電極の面積が異なる場合には、互いに重なり合う面の面積を採用してもかまわない。
【0068】
以上のように、RとCの関係を設定することにより、Vd を十数KHz以上の水平偏向周波数に同期して第6グリッドに印加すると、Vd の約50%の電圧を実用範囲内の位相差をもって第5グリッドに重畳することができ、先に述べた如く電子ビームの集束状態を変えて偏向磁界の収差を補正することができる。さらに、Vd を数十から数百Hzの垂直偏向周波数に同期して第6グリッドに印加した場合には、第5グリッドにほぼ90°位相のずれた変動電圧が重畳する。このとき、重畳電圧:Vd の25%以下とすることができ、その量は実質的に電子ビームの集束状態に影響を及ぼすことはないので、第5グリッドと第6グリッドの間にはVd の電位差が生じ、図7に示した第5、第6グリッドの第1の電子レンズL1 は強く作用し、第2の電子レンズL2 とともに作用するようになる。その結果、垂直偏向磁界の偏向収差により生ずる電子ビームの垂直方向の過集束は、極めて低い電圧のVd で補正することが可能となる。
【0069】
つまり、第6グリッドに重畳する変動電圧を水平および垂直偏向の両方に同期して変化させると、水平偏向に同期した変動電圧により、第5、第6グリッド間の第1の電子レンズL1 、および第6ないし第9グリッド間の第2の電子レンズL2 は、Rを無視した前述の如く作用するが、垂直偏向に同期した変動電圧に対しては、第2の電子レンズは、水平偏向に同期した変動電圧を印加した場合と同様に作用するが、第1の電子レンズは水平偏向に同期した場合よりも強く作用するという偏向周波数による自動選択作用を与えることができるので、特に画面コーナー部のビーム歪を低いダイナミック電圧で補正することが可能となる。
【0070】
なお、上記各実施例では、4極子レンズを含んだ拡張電界型電子レンズを有する電子銃について説明したが、この発明は、4極子レンズとBPF(Bi−Potential Focus)型電子レンズを有する電子銃など、4極子レンズと他の電子レンズとを組合わせた電子銃において、その4極子レンズ部を第1の電子レンズとする電子銃にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】
この発明では、電子ビーム発生部から得られる一列配置の3電子ビームをターゲット上に集束する複数個の電極からなる主電子レンズ部を有する電子銃と、この電子銃から放出される3電子ビームを水平および垂直方向に偏向する偏向装置とを備える陰極線管装置において、主電子レンズ部は、少なくとも第1の電子レンズとこの第1の電子レンズよりも蛍光体スクリーン側に形成される第2の電子レンズとからなり、第1の電子レンズは、偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向偏向量に同期して変動する電圧を管外から供給される第1の電極と、電気抵抗器を介して電圧を供給される少なくとも1個の第2の電極からなり、第1の電極と第2の電極との間の静電容量により変動電圧を分割して第2の電極の電圧に重畳させ、電子ビームが蛍光体スクリーンの中央に向かうときは第1の電極と第2の電極の電圧は略等しく、電子ビームが蛍光体スクリーンの周辺に偏向されるにしたがい第1の電極と第2の電極間の電圧に差を生じさせる。
【0072】
なお、この発明の具体的構成としては例えば、第1の電極と第2の電極との間の静電容量:Cと、この静電容量に等価的に並列接続される直流抵抗値:Rと、変動電圧の水平偏向の同期する周波数:fH との間には、
2πfH CR≧104/8π (π:円周率)
なる関係があり、また、変動電圧の垂直偏向に同期する周波数:fV との間には、
2πfV CR≦1/4
なる関係のあるようにすればよい。
【0073】
この結果、第1の電極と第2の電極との間の静電容量を介して、第2の電極に変動電圧を実質的に位相差なく重畳させて、電子ビームの偏向に同期して主電子レンズ部の電子ビームの集束状態を変化させる電子レンズとすることができる。
【0074】
また、第1の電子レンズと第2の電子レンズを、電子ビームの偏向に伴い、電子ビームを水平方向に集束し、垂直方向に発散作用をする4極子レンズとすると、偏向収差による垂直方向の過集束を補正することができ、特に第1の電子レンズで電子ビームの水平方向を集束して、偏向磁界を通過する電子ビーム径を小さくすることができるので、スクリーン上のビームスポットの水平径を縮小することが可能となる。さらに、変動電圧を水平および垂直偏向の両方に同期させると、第1の電子レンズは水平偏向よりも垂直偏向に対し相対的に強くレンズ作用が働く周波数選択作用を与えることができるで、画面コーナー部のビーム歪を低い変動電圧で補正することが可能となる。
【0075】
また、管内に配置した抵抗器により陽極電圧を分割して供給することにより、電子ビームの集束状態を調整するフォーカス電圧に変動電圧を重畳した電圧を別に管外から供給するだけで、耐電圧などの信頼性に富み、画面全域にわたり高解像度が得られる高性能陰極線管とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるカラー受像管装置の構成を示す図である。
【図2】その電子銃の構成を示す図である。
【図3】図3(a)はその電子銃の第5グリッドの第6グリッド側対向面の電子ビーム通過孔の形状を示す図、図3(b)は第6グリッドの電子ビーム通過孔の形状を示す図、図3(c)は第7、第8グリッドの電子ビーム通過孔の形状を示す図、図3(d)は第9グリッドの第8グリッド側対向面の電子ビーム通過孔の形状を示す図である。
【図4】電子ビームを水平偏向した場合に第5ないし第9グリッドの各電極間の静電容量を介して誘導される変動電圧を説明するための等価回路図である。
【図5】上記変動電圧の誘導により得られる第5ないし第9グリッドの電位の変化を示す図である。
【図6】上記第5ないし第9グリッドの電位を示す図である。
【図7】上記電子銃の第5ないし第9グリッドの各電極間に形成される電子レンズを説明するための図である。
【図8】電子ビームを垂直偏向した場合に第5ないし第9グリッドの各電極間の静電容量を介して誘導される変動電圧を説明するための等価回路図である。
【図9】従来のカラー受像管装置の構成を示す図である。
【図10】従来のカラー受像管装置におけるピンクッション形水平偏向磁界の電子ビームに対する作用を説明するための図である。
【図11】上記ピンクッション形水平偏向磁界により偏向された電子ビームの画面周辺部でのビームスポットの形状を示す図である。
【図12】偏向収差による解像度の劣化を防止する従来の電子銃の構成を示す図である。
【図13】その電子銃の各電極間に形成される電子レンズを説明するための図である。
【符号の説明】
3…蛍光体スクリーン
8…偏向装置
20B ,20G ,20R …3電子ビーム
21…電子銃
22…電気抵抗器
24…電子ビーム通過孔
25…電子ビーム通過孔
26…電子ビーム通過孔
27…電子ビーム通過孔
G1 …第1グリッド
G2 …第2グリッド
G3 …第3グリッド
G4 …第4グリッド
G5 …第5グリッド
G6 …第6グリッド
G7 …第7グリッド
G8 …第8グリッド
G9 …第9グリッド
H…ヒータ
KB ,KG ,KR …カソード

Claims (3)

  1. 電子銃部、偏向部、蛍光体スクリーン部を少なくとも有し、上記電子銃部は水平方向にインライン配列された中央および両側の3本の電子ビームを発生・制御する陰極を含む電子ビーム発生部と、この電子ビームを上記蛍光体スクリーン上に集束する主電子レンズ部とを有し、この電子ビームを上記偏向部により水平および垂直方向に偏向走査する陰極線管装置において、
    上記主電子レンズ部は、上記蛍光体スクリーン部と上記電子ビーム発生部の間にある第1の電子レンズと、この第1の電子レンズより上記蛍光体スクリーン側にある第2の電子レンズとから少なくともなり、この第1の電子レンズは、上記偏向部の少なくとも電子ビームの水平方向偏向量に同期して変動する電圧が管外から供給される第1の電極と、管内に内蔵された電気抵抗器を介して電圧が供給される少なくとも1個の第2の電極とからなり、上記第2の電極と隣接し管外から電圧を供給する第3の電極との間の静電容量: C と、この静電容量に等価的に並列接続される直流抵抗値: R と、上記変動電圧の水平偏向に同期する周波数: f Hとの間には、
    2π f CR ≧104 / 8π (π:円周率)
    なる関係があり、また、上記変動電圧の垂直偏向に同期する周波数: f Vとの間には、
    2π f CR ≦1 /
    なる関係のあることを特徴とする陰極線管装置。
  2. 上記第1の電子レンズは、電子ビームの偏向に伴い、電子ビームを水平方向に集束、垂直方向に発散作用をすることを特徴とする請求項1記載の陰極線管装置。
  3. 上記第1の電極と第2の電極の実質的に対向する面の面積: S と間隔: L との間には、
    S/L ≦0.45[m]
    なる関係のあることを特徴とする請求項1記載の陰極線管装置。
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