JP3598197B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はMIS型構造を有する半導体装置に係わるものである。更に、本発明は、特に不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性半導体記憶装置は、通例、半導体集積回路装置として構成されている。その代表的な例は、電気的に書込みおよび消去が可能なフラッシュメモリ装置である。このフラッシュメモリ装置は、例えば、特開昭62−276878号公報、特開平3−219496号公報あるいはIEDM,1992 92−991〜92−993に掲載の久米氏の論文「 A 1.28μm Contactless Memory Cell Technology for a 3V−Only 64Mbit EEPROM」などに記載されている。
【0003】
図10にこうしたフラッシュメモリ装置の例の主要部の断面構造を示す。メモリの主要部はいわゆるスタック構造が幅広く用いられている。スタック構造とは、例えば電気的なスイッチ回路の上部に記憶用に供される容量が搭載された概括的形態の一般的呼称である。図10において、601は単結晶Si基板、602は素子分離酸化膜、603はゲート酸化膜(トンネル絶縁膜)、606は浮遊ゲート電極、607は層間絶縁膜、608は制御ゲート電極、610はソース、611はドレイン、609,612,613は絶縁膜、614はソース配線、及び615はドレイン配線を各々示している。
【0004】
このメモリ主要部の構成を、以下に詳細に説明する。ゲート酸化膜603には厚さ7.5nm〜10nmのシリコン酸化膜が用いられている。このシリコン酸化膜は通例Si基板を熱酸化して形成されている。浮遊ゲート電極606はリンを高濃度に含んだ多結晶Si膜が用いられており、膜厚は約50nm〜200nm程度である。層間絶縁膜607には、減圧化学気相成長法(以下LP−CVDと記す)で形成したSiO膜/Si膜/SiO膜の積層膜607が用いられている。この積層膜607はいわゆるONO膜(以下、この膜をONO膜と略記する)と称されている。
【0005】
このフラッシュメモリの情報の第1の状態、例えば書き込みは次の方法によっている。ドレイン611を正バイアス(例えば+4V)、制御ゲート電極608を負バイアス(例えば−10V)、ソース610を開放し、一方、Si基板601を0Vに各々設定する。この状態では浮遊ゲート電極606に蓄積した電子はドレイン611側に引き抜かれて情報の書き込みが行われる。上記の各電圧は、それぞれ100マイクロ秒幅程度のパルスを用いて印加される。この方法によれば、浮遊ゲート電極606中の電子がファウラー・ノルドハイム(Fowler−Nordheim)トンネル電流(以下、F−N電流と略記する)によってドレイン611側に引き抜かれる。
【0006】
また、情報の第2の状態、例えば消去は次の方法によっている。制御ゲート電極608を正バイアス(例えば+10V)、Si基板601を負バイアス(例えば−4V)、ソース610、及びドレイン611を開放の状態に各々設定する。この状態では、Si基板601から浮遊ゲート電極606に電子が注入され情報を消去する。電圧はそれぞれ100マイクロ秒幅程度のパルスを用いて印加される。
【0007】
尚、上記情報の保持の状態として、第1および第2の状態を各々書き込みおよび消去と称したが、同じ電荷の状態に対して逆の呼称をすることもある。これは動作方式による。しかし、問題の所在は同様である。以下、電荷の状態に対して便宜的に上記の呼称を使用する。これは、明細書内容の理解を容易ならしめる為である。逆の呼称の動作方式の場合も、その電荷状態で本願明細書における電荷状態を読み替えるものとして、本願発明に含まれるものであることは言うまでもない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
フラッシュメモリにおける情報の書換えは、ゲート絶縁膜を介して浮遊ゲート電極への電子の注入および引き抜き動作により行っている。この書換え時間はゲート絶縁膜中を流れるF−N電流量に依存している。このF−N電流量はゲート絶縁膜の膜厚に大きく依存するので、ゲート絶縁膜が薄いほど書換え時間は短くできる。しかし、ゲート絶縁膜の薄膜化は、次に示す問題を誘発する。以下、図を用いて問題点の概要を説明する。
【0009】
図15は定電流(F−N電流)ストレス印加前後のMOSキャパシタの電界−電流特性を示した図である。尚、ストレス印加とは、実装された現実の状態でストレスが加わった状態を加速的にテストする為の方法を意味している。即ち、この方法はメモリセルに所定量の電荷を注入し、この電荷注入前後のメモリ特性を比較検討するものである。この場合にの電荷の注入をストレス印加と称している。
【0010】
図15において実線はストレス印加前の特性、点線はストレス印加後の特性を示している。この例では、注入電流密度は0.1A/cmで、注入電荷量は1C/cmの例である。図15から明らかなように、ストレス印加後、その漏洩電流は低電界領域(例えば±8MV/cm以下)で増大している。これは、ストレス印加の為にF−N電流注入をゲート絶縁膜に行うと、ゲート絶縁膜に注入された正孔等が、ゲート絶縁膜内に新たな準位を形成する。そして、この準位を介した漏洩電流が増大する為である。
【0011】
この低電界領域における漏洩電流は、ラッシュメモリの電荷保持特性の劣化を引き起こす主原因となる。即ち、この電荷保持特性の劣化の具体的要因は、一般的にフラッシュメモリのリテンション不良(浮遊ゲートから基板側へ電荷が漏洩)やディスターブ不良(基板側から浮遊ゲート側へ電荷が漏洩)と呼ばれるものである。
【0012】
図16はフラッシュメモリセルにおけるゲート絶縁膜の膜厚と電流密度との関係を示した図である。黒点の特性はゲート絶縁膜の膜厚とF−N電流との関係、白点の特性はゲート絶縁膜の膜厚と低電界での漏洩電流の関係を表わしている。図16より理解されるように、上記低電界での漏洩電流はゲート絶縁膜を厚くすることで抑制できる。しかし、低電界での漏洩電流とF−N電流は、ゲート絶縁膜の膜厚に対してトレードオフの関係が有る。従って、ゲート絶縁膜を厚くするとF−N電流が減少し、書換え時間の増大という新たな問題が発生する。
【0013】
この問題を解決する1つの手段として、従来の熱酸化膜に微量な窒素を導入した酸窒化膜を用いることで、低電界での漏洩電流を抑制する方法が提案されている。例えば、アイイーイーイー・エレクトロン・デバイス・レターズ12巻11号 1991年 (IEEE ELECTRON DEVICE LETTERS, Vol.12, No.11, p587, November 1991)である。しかし、この方法を用いても電荷保持特性を保証する十分なレベルには未だ至っていない。
【0014】
本発明の目的は、書換え動作によるゲート絶縁膜の低電界での漏洩電流を抑制しつつ、F−N電流増大せしめた不揮発性の半導体装置を提供するものである。更には、本発明の目的はその製造方法を提供することに有る。もって、本発明は高信頼性かつ高速書換えの不揮発性の半導体装置を提供し得るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本明細書の開示される発明のうち代表的な例の概要を説明すれば、以下の通りである。
【0016】
本発明の半導体装置の一つの形態は次の特徴を有する。即ち、それは、ゲート絶縁膜を介して設けられ且つ平均膜厚10nm以下、より好ましくは8nm以下の非単結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極に少なくとも一部が積層する形で層間絶縁膜を介して設けられた制御ゲート電極とを少なくとも有する電気的に書換え可能な不揮発性の半導体装置である。本発明の効果は平均膜厚10nmより以下で認められ。そして、平均膜厚8nm以下において極めて顕著に効果は現れる。
【0017】
本発明の半導体装置の別な形態は次の特徴を有する。即ち、それは、ゲート絶縁膜を介して設けられた非晶質シリコン膜からなる浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極に少なくとも一部が積層する形で層間絶縁膜を介して設けられた制御ゲート電極とを少なくとも有する電気的に書換え可能な不揮発性の半導体装置である。
【0018】
尚、上記非単結晶シリコンとは多結晶シリコンあるいは非晶質シリコン、あるいはそれら両者の混在形態などを指している。これまでの半導体装置分野の製造工程、製造方法に基づけば多結晶シリコンが最も用い易い。
【0019】
本発明の半導体装置の更に別な形態は次の通りである。即ち、それは、ゲート絶縁膜を介して設けられ且つ複数の導体ないし半導体膜から構成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極に少なくとも一部が積層する形で層間絶縁膜を介して設けられた制御ゲート電極とを少なくとも有し電気的に書換え可能な不揮発性の半導体装置である。そして、前記浮遊ゲート電極を構成する層のうちゲ−ト絶縁膜に接する層の膜厚が平均膜厚10nm以下、より好ましくは平均膜厚8nm以下の非単結晶シリコン膜である。本発明の効果は平均膜厚10nmより以下で認められる。そして、平均膜厚8nm以下において極めて顕著に効果は現れる。
【0020】
本発明の半導体装置の更に別な形態は次の通りである。即ち、それは、ゲート絶縁膜を介して設けられ且つ複数の導体ないし半導体膜から構成された浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極に少なくとも一部が積層する形で層間絶縁膜を介して設けられた制御ゲート電極とを少なくとも有し電気的に書換え可能な不揮発性の半導体装置である。そして、前記浮遊ゲート電極を構成する層のうちゲ−ト絶縁膜に接する層が非晶質シリコン膜である。
【0021】
尚、非単結晶シリコンとは多結晶シリコンあるいは非晶質シリコン、あるいはそれら両者の混在形態などを指している。これまでの半導体装置分野の製造工程、製造方法に基づけば多結晶シリコンが最も用い易い。
【0022】
上記浮遊ゲート電極を構成する2層以上の導体あるいは半導体材料の内、上記ゲ−ト絶縁膜に接する層以外の層は通例の半導体記憶装置において、浮遊ゲートの材料として用いている材料でよい。これらを例示すれば、半導体材料としてはシリコン、導体としては高濃度に不純物を含有する多結晶シリコン、タングステン、あるいはチタンナイトライドなどをあげることが出来る。
【0023】
尚、浮遊ゲート電極において、前記ゲート絶縁膜に接する層より上層のシリコン膜が燐(P)または砒素(As)を含んだ多結晶シリコン膜を多用する。
【0024】
上記浮遊ゲート電極のゲート絶縁膜に接する層の厚みは、多結晶シリコンの場合、8nm以下の範囲が良い。又、多結晶シリコンの平均粒径は20nm以下となすのがより好適である。一方、非晶質シリコンの場合、8nm以下の範囲が良い。尚、上記浮遊ゲート電極全体としての厚みは、不揮発性半導体記憶装置における通例の厚みとして充分である。
【0025】
本発明の半導体装置の別な形態によれば、ゲート絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート電極と、前記浮遊ゲート電極に少なくとも一部が積層する形で層間絶縁膜を介して設けられた制御ゲート電極とを少なくとも有し、前記浮遊ゲート電極が同一マスクを用いて加工された2層以上の導体ないし半導体膜から構成され、ゲ−ト絶縁膜に接する層の薄膜が平均膜厚10nm以下、より好ましくは平均膜厚8nm以下のシリコン膜であることを特徴とする電気的に書換え可能な不揮発性の半導体装置である。
【0026】
この場合、上記浮遊ゲート電極のゲート絶縁膜に接する層の厚みは、多結晶シリコンの場合、8nm以下の範囲が極めて好ましい。又、この多結晶シリコンの平均粒径は20nm以下となすのがより好適である。一方、非晶質シリコンの場合、上記浮遊ゲート電極のゲート絶縁膜に接する層の厚みは、8nm以下の範囲が極めて好ましい。
【0027】
尚、上記浮遊ゲート電極全体としての厚みは、通例の厚みとして充分である。浮遊ゲート電極において、前記ゲート絶縁膜に接する層より上層のシリコン膜が燐(P)または砒素(As)を含んだ多結晶シリコン膜を多用する。
【0028】
本願発明は、ゲート絶縁膜に関する下記知見に基づいてなされた。
【0029】
(1)MOSキャパシタのF−N電流とゲート電極となる多結晶Si膜厚の関係についての検討を行った。この結果、多結晶Si膜の膜厚を約8nmより薄くすると、F−N電流が著しく増加することを見出した。
【0030】
(2)ゲート絶縁膜に接するゲート電極を非晶質Si膜にしても上記(1)と同様の効果が得られる知見を得た。
【0031】
こうした現象の発生する理由は次にように思考される。即ち、例えば多結晶のシリコン膜表面にある絶縁物、例えば酸素や窒素等は高温の熱処理を行うと、シリコン粒の界面を拡散して、多結晶シリコン膜の裏面(即ち、ゲート絶縁膜側の面)に達する。この時、裏面のシリコン膜と反応し、新たな絶縁物膜を形成する。この現象は微粒界に添って発生し勝ちである。この為、多結晶シリコンの裏面は微細な凹凸状を有することとなる。この結果、電界が印加された時、この微細な凸部において電界集中が発生し、むしろF−N電流が著しく増加するものと考えられる。
【0032】
更に、上記した本発明の形態において、非晶質シリコン膜と他のゲート材料を用い場合、上記ゲート絶縁物層に接する非晶質シリコン膜と他のゲート材料よりなる薄膜、即ち導体膜あるいは半導体の膜との界面に絶縁物の薄層が存在する。この絶縁物の薄層は、多くの場合、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、またはそれらの複合膜である。そして、この絶縁物の薄層の厚さは0.3nm以上1nm以下となっている。又、これらの絶縁物中、熱酸化物層が最も有用である。
【0033】
一般に、非晶質Si膜は600〜650℃以上の温度で結晶化が進行すると認識されている。しかし、我々は、膜表面に絶縁膜が存在する場合、膜厚が約8nm以下の極めて薄い非晶質シリコン膜は結晶化温度が高くなることを見出した。具体的には、ジシラン(Si)を用いた減圧化学気相成長法により、約480℃以下の温度で形成した厚さ約8nm以下の非晶質シリコン膜は、約800℃以下の熱処理温度では結晶化しない知見を得た。但し、この現象は、非晶質シリコン膜表面に約0.3nm以上の絶縁膜が存在した場合に限られる。上記現象を利用して800℃以下のプロセスで電界効果トランジスタを作製すれば、非晶質シリコン膜からなるゲート電極を形成することが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の基礎となるキャパシタを用いた比較実験について説明する。
【0035】
MOSキャパシタの電流−電圧特性(I−V特性)等の特性の比較を行なうため、3種類の平面キャパシタ構造を準備した。これらの断面図を図1、図2に示す。図1は本発明に対応する構造である。尚、図中、100番台の符号は下層のゲート用Si膜が多結晶Si膜の場合を、200番台の符号は下層のゲート用シリコン膜が非晶質Si膜の場合を夫々示している。双方、幾何学的形状は同様である。図2は従来のキャパシタ構造を示す断面図である。また、図3には、プロセスの違いを比較するための試料の条件を示した。
【0036】
まず、P型の単結晶Si基板101,201,および301の各々上に周知のLOCOS法により、500nmの素子分離酸化膜102,202,302を形成する。次いで、850℃のパイロジェニック酸化法により、膜厚が7.7nmのゲート絶縁膜を形成する。図1、および図2には、このゲート酸化膜を各々103,203,303と表示してある。この比較実験の各試料は図3に示した。
【0037】
次に、No.1とNo.6の試料は、従来のゲート電極である。
【0038】
これらの試料のゲート電極は200nmのリンドープの非晶質Si膜306である。このリンドープ非晶質Si膜306はSi2H6とホスフィン(PH3)を用た減圧化学気相成長法(以下LP−CVD法と記述する)による。尚、リンを3×1020/cmの濃度に含有させた(図2)。
【0039】
一方、No.2〜No.5、及びNo.7の各試料は、ノンドープ非晶質Si膜、SiO膜、及びリンドープ非晶質Si膜の積層構造を有するものである。
【0040】
各層の具体的厚さは次の通りである。ノンドープ非晶質Si膜104,204の膜厚は2〜8nm、 SiO膜105,204の膜厚は0.5nm及びリンドープト非晶質Si膜106,206の膜厚は200nmである。これらの層は同一装置において、それぞれ順次連続して形成した。以下その詳細を説明する。
【0041】
まず、Siを用いたLP−CVD法により、ゲート酸化膜上103,203にノンドープ非晶質Si膜104,205を堆積した。堆積装置には、ロードロック機構を有する縦型LP−CVD装置を用いた。堆積温度は420℃、堆積圧力は70Pa、Si2H6の流量は毎分150ccとした。キャリアガスとして窒素を同時に流し形成した。この窒素の流量は毎分2000ccである。
【0042】
非晶質Si膜104,204の膜厚は、Si2H6ガスを導入する時間で制御した。各試料における非晶質Si膜は次の通りである。試料No.2は2nm、No.3は4nm、No.4は6nm、そしてNo.5は8nmである(図3参照)。続いて、Si2H6ガスを遮断し反応炉内を真空排気した後、酸素ガスを炉内に流し、減圧酸素雰囲気中で非晶質Si膜104,204表面にSiO膜105,205を形成した。SiO膜105,205の膜厚は、酸素分圧と時間により制御することが可能である。本実施例では、上記SiO膜105,205の膜厚を0.5nmとした。続いて、減圧窒素中で、炉内の温度を525℃に昇温し、リンを3×1020/cm含んだ非晶質Si膜106,206を200nmの膜厚に堆積した。本試料においても、上記リンドープ非晶質Si膜106,206の形成にSiとPHを用い、先に記述したリンドープ非晶質膜306と同様の条件で堆積を行なった。
【0043】
本実験で、ノンドープ非晶質Si膜104,204の形成方法について検討を行った結果、約480℃以上の温度で堆積を行った場合、薄膜表面の凹凸が大きくなり、平坦な連続膜が得られないことが分かった。また、堆積速度が大きくなるため、膜厚制御が非常に困難であった。従って、上記ノンドープ非晶質Si膜104,204は、480℃以下の温度で形成することが望ましい。
【0044】
次に、全ての試料の上記リンドープ非晶質Si膜106,206,306をリンドープ多結晶Si膜106,206,306に変換した。この変換は各試料を750℃の窒素雰囲気中で、40分の熱処理することによって可能である。この熱処理温度では、200nmの膜厚のリンドープSi膜106,206,306だけが結晶化する。一方、この処理中、ゲート絶縁膜103,203と接しているノンドープ非晶質Si膜104,204は、非晶質状態を保持している。これは、シリコンの多結晶化がリンによって促進されるからである。非晶質Siの結晶化はSiクラスタの半径がある一定以上の大きさに達した時に発生する。このクラスタの半径は一般に臨界半径と呼ばれる。本発明におけるSi膜の膜厚は、上記臨界半径と同等以上であるため、通常、非晶質Siが結晶化する熱処理よりも更に高温の熱処理を施さなければ結晶化は発生しない。
【0045】
次に、試料No.1〜No.5に関しては、900℃、120分の窒素アニールを追加して、下層電極104に相当するノンドープ非晶質Si膜104を多結晶Si膜104に変換した。
【0046】
続いて、周知のリソグラフィー及びドライエッチング法により、リンドープ多結晶Si膜106,206,306、及び下層Si膜104,204を所定の形状に加工してゲート電極104,106,204,206,306を形成する。こうして図1、および図2に示したMOSキャパシタが作成される。
【0047】
まず最初に、透過型電子顕微鏡でゲート電極であるSi膜106,206,204,206,306の結晶性、及びその粒径を観察した。900℃、120分の熱処理を追加した試料(No.1〜No.5)の上層電極106,206,306の結晶粒径は、試料によらず約0.5μm〜1.5μmであった。これに対し、図1に示した下層の極薄Si膜104は、非常に微小な粒径を有した多結晶Si膜104になっていることを確認した。具体的には、それらの平均粒径は堆積膜厚の約2倍〜2.5程度となっていた。下層Si膜104を8nm堆積した試料(No.5)の平均粒径は約20nm程度であった。
【0048】
一方、高温の熱処理を追加していない試料(No.6、No.7)、すなわち750℃の熱処理だけを行った試料のリンドープ多結晶Si膜206,306の結晶粒径は、何れも約0.3μm〜1.0μm程度であった。また、試料No.7の下層Si膜204は堆積直後の結晶性を保持した非晶質Si膜204であること、並びに当該Si膜上の薄いSiO膜205(膜厚約0.5nm)は、変化なく存在していることを確認した。
【0049】
上記各試料に対して定電流ストレス印加前後の電流−電界特性の比較を行った。図4はゲート酸化膜103上に堆積した下層極薄Si膜104,204の膜厚と低電界漏洩電流(−6MV/cm時)の関係を示している。図5は図4と同じ試料について、ゲート酸化膜103上に堆積した下層極薄Si膜104,204の膜厚とF−N電流(−11MV/cm)との関係を示している。本図においては、下層Si膜0nmの点が、従来法である単層ゲート電極306に対応する。
【0050】
これらの図から分かるように、本発明においてはストレス印加後の低電界リーク電流を従来法と少なくとも同等に維持したまま、F−N電流を大幅に増加できることが分かる。即ち、上記F−N電流の増加は下層Si膜104の膜厚が8nmより薄くなる領域から、下層Si膜104の薄膜化と共に増加した。特に、下層Si膜104の膜厚が2nmの試料では、従来構造の試料に比べ、F−N電流を約1桁も大きくできた。
【0051】
図6に、900℃、60分の熱処理を追加した試料の定電流ストレスによる破壊寿命分布の比較を示した。図5の縦軸は累積不良率、横軸は注入電荷量を示す。
【0052】
本発明によれば、従来法に比べ一定電流ストレスに対する破壊寿命が向上すること、またそれは下層Si膜104が薄くなるに伴い向上することが分かる。
【0053】
一方、上層電極106を堆積する前に、予め下層非晶質Si膜104を熱処理して多結晶Si膜104に変換しても上述した結果と同様の結果が得られた。
【0054】
図7は、750℃、40分の熱処理だけを行った試料(No.6、No.7)の定電流ストレスによる破壊寿命分布を比較した図である。本発明では従来法に比べ、約2倍の破壊寿命の向上が見られた。
【0055】
本実施例においては、下層非晶質Si膜204の膜厚は、4nmの試料しか記載していないが、この下層非晶質Si膜厚が約8nm程度までは、上記試料と同等の結果が得られた。
【0056】
ノンドープ非晶質Si膜を形成した後の熱処理温度と、その膜の結晶性の関係について検討した結果、膜厚が約8nmよりも厚くなると、該非晶質Si膜の結晶化温度が減少することが分かった。従って、約800℃程度まで非晶質状態を保持するためには、非晶質Si膜の膜厚は、約8nm以下であることが好ましい。
【0057】
また、本実施例においては、ゲート絶縁膜103,203にSi基板を水蒸気中で酸化したSiO膜103,203を用いたが、次の雰囲気中で形成した酸窒化膜を用いても同様の効果が得られた。それらの雰囲気は(1)アンモニア(NH)雰囲気中、(2)亜酸化窒素(NO)雰囲気中、もしくは(3)一酸化窒素(NO)雰囲気中である。また、ここでは、上層電極106,206としてIn−Situ非晶質Si膜106,206の堆積を行ったが、In−Situ多結晶Si膜を堆積した場合でも同様の効果が得られた。
【0058】
本発明で、もう一つ重要なことは、下層極薄Si膜104,204と上層電極106,206との界面に存在する絶縁膜105,205の膜厚である。本実施例では、下層極薄Si膜104,204堆積後、同一CVD装置内で該下層極薄Si膜104,204を酸化することにより約0.5nmのSiO膜105,205を形成している。上記、極薄Si膜104,204表面に形成されるSiO膜105,205の膜厚について検討したところ、約0.3nmより薄くなると、上層電極106,206が結晶化する際、下層の極薄Si膜104,204も上層の結晶性に揃って同時に結晶化し、ほとんど単層膜と同様になることが分かった。
【0059】
一方、上記SiO膜105,205の膜厚が約1nmより厚くなると、該絶縁膜105,205が抵抗となりゲート電圧の電圧降下が発生した。すなわち、本発明においては、電極界面に存在する絶縁膜105,205の膜厚を、0.3nm〜1nm程度にすることが重要となる。この界面の絶縁膜に関しては、窒素原子を含む雰囲気中で形成した、窒化膜や酸窒化膜についても同様の結果が得られた。
【0060】
実施例1
次に、本発明の第1の実施例を図を用いて説明する。
【0061】
本実施例では書込み/消去時間を評価するために図8〜図10に示したメモリセルを作製した。図8及び図9の試料は、これまで述べてきたものと同様に極めて薄い(極薄と称する)Si膜404,504の膜厚をパラメータとした。また、図8の試料はゲート酸化膜403に接するノンドープ極薄Si膜404を900℃の熱処理により多結晶Si膜404に変換した試料である。図9の試料はその最高熱処理温度が750℃の試料である。以下、図8―図10を用いて詳細な説明を行う。
【0062】
まず、P型、単結晶Si基板401,501,601上に周知のLOCOS法により、素子分離酸化膜402,502,602を形成する。この素子分離酸化膜に囲まれて領域内に8nmのゲート絶縁膜403,503,603を形成した。このゲート絶縁膜403,503,603の形成は850℃のパイロジェニック酸化法によった。次に、標準試料となる従来法の試料(図11)は、LP−CVD法により、リンを3×1020/cm含んだ多結晶Si膜606を100nm堆積した。また、本発明における試料は実施例1に示した方法で非晶質のノンドープ極薄Si膜404,504をそれぞれ2nm、4nm、6nm、8nm、10nm堆積した後、0.5nmのSiO膜405,505、及び100nmのIn−situリンドープ多結晶Si膜406,506を形成した。本実施例においては、上記In−situリンドープ多結晶Si膜306,406の形成にモノシラン(SiH)とホスフィン(PH)を用い、630℃の温度で堆積を行なった。
【0063】
続いて、750℃の窒素雰囲気中で30分の熱処理を行なった後、浮遊ゲート電極404,406,504,506,606となる上記リンドープ多結晶Si膜406,506,606、及び下層の極薄Si膜404,504の一方の側面(図の紙面に並行方向)を所定の形状に加工した。この加工は周知のリソグラフィー及びドライエッチング法によった。
【0064】
次に、LP−CVD法によりSiO/Si/SiO積層膜からなる層間絶縁膜407,507,607を形成した。Si3N4の上下層となるSiO膜の厚さは4nmである。その形成にはSiH4と亜酸化窒素(NO)を用い、製造温度は700℃である。Siの膜厚は8nmである。その製造にはジクロルシラン(SiHCl)とアンモニア(NH)を用い、製造温度は700℃である。続いて、制御ゲート電極408,508,608となる100nmのリンドープ多結晶Si膜408,508,608、及び100nmのSiO膜409,509,609をLP−CVD法により堆積した。更にこれらを750℃の窒素雰囲気中で20分の熱処理を行なった。続いて、上記SiO2膜409,509,609、制御ゲート電極408,508,608となるリンドープ多結晶Si膜408,508,608、層間絶縁膜407,507,607、及び浮遊ゲート電極404,406,504,506,606のもう一方の側面(図の紙面に垂直方向)を所定の形状に加工して、制御ゲート電極408,508,608及び浮遊ゲート電極404,406,504,506,606とした。加工は周知のリソグラフィーおよびドライエッチング法によった。
【0065】
次に、LP−CVD法によりSiO2膜を10nm堆積した後、ソース410,510,610、ドレイン411,511,611となる領域にリンをイオン注入する。この後、図8に示した試料、及び図10に示した従来法による試料は900℃、60分の窒素アニールを、また図9に示した試料は750℃、300分の窒素アニールを行ないソース410,510,610、ドレイン411,511,611を形成した。
【0066】
次に、LP−CVD法により100nmのSiO膜412,512,612を堆積した後、異方性ドライエッチングにより、上記SiO膜412,512,612の全面エッチングを行ない、浮遊ゲート電極404,406,504,506,606、ONO膜407,507,607、制御ゲート電極408,508,608側壁部に、側壁絶縁膜412,512,612を形成した。続いて、常圧−CVD法により、リンを4mol%含んだSiO膜(PSG膜)413,513,613を300nm堆積した後、ソース410,510,610、ドレイン411,511,611表面が露出するコンタクト孔を形成した。
【0067】
最後に、アルミニウム(Al)414,415,514,515,614,615を反応性スパッタ法にて500nm堆積した後、所定の形状に加工してソース配線414,514,614、ドレイン配線415,515,615とし、図8〜図10に示すメモリセルを作製した。
【0068】
図8に示した試料は、最高熱処理温度を900℃としたので、ゲート酸化膜直上にある極薄Si膜405は、多結晶Si膜405になっていた。一方、図9に示した試料のそれは、最高熱処理温度が750℃であるため非晶質Si膜504の状態を保持していた。
【0069】
この構造の不揮発性半導体記憶装置を用いて、書換え特性を評価した。消去動作は、浮遊ゲート電極404,406,504,506,506へゲート絶縁膜403,503,603の全面を介したF−N電流による電荷の注入で行ない、書込み動作は浮遊ゲート電極404,406,504,506,606からドレイン411,511,611へのゲート絶縁膜403,503,603のF−N電流による電荷の引き抜きで行なった。消去を行なう際には、制御ゲート電極408,508,608に+10V、ソース410,510,610、ドレイン411,511,611を開放し、Si基板401,501,601を−4Vにしたパルスを印加し、しきい値電圧を確認しながら消去を行なった。書込みの際には、制御ゲート電極408,508,608を−10V、ドレイン411,511,611を+4V、ソース410,510,610を開放し、Si基板401,501,601をOVにしたパルスを印加し、しきい値電圧を確認しながら書込みを行なった。
【0070】
上記メモリセルの下層極薄Si膜404の膜厚と書込みおよび消去時間の関係を図11に示す。図11は900℃、60分の熱処理を行った試料で比較したものである。従来の方法で形成したメモリセルに比べ消去時間に有意差はほとんど見られなかったが、書込み時間に関しては下層極薄Si膜404の薄膜化に伴い大幅に減少した。
【0071】
図12は、最高熱処理温度が750℃の試料で比較したものである。本試料の書込み時間も従来法に比べ大幅に短くなった。本試料の特徴は、下層極薄Si膜504の膜厚が約6nm程度までは書込み時間はほとんど変化しないが、約8nmを境に書込み時間が長くなる傾向を示す。これは、実施例1で記述したように、約8nm程度から結晶化が進行していることに対応している。透過型電子顕微鏡で観察した結果、約8nmの下層極薄Si膜504は、局所的に結晶化が進行しており、約10nmのそれは、ほぼ多結晶Si膜になっていた。
【0072】
本実施例では、浮遊ゲート電極としてリンドープ多結晶Si/極薄Siの2層構造としたが、リンドープ多結晶Si/ノンドープ多結晶Si/極薄Si構造やチタンナイトライド(TiN)/ノンドープ多結晶Si/極薄Si構造等、3層構造にしても同様の効果が得られた。すなわち、F−N電流の増加はゲート絶縁膜に接する最下層のSi膜の膜厚ないしその粒径に依存しており、その上層に形成する浮遊ゲート電極材料には依存しなかった。
【0073】
実施例2
次に本発明の第2の実施例を説明する。これまで、最下層に極薄Si膜を含んだ、2層ないし3層構造の浮遊ゲート構造について記述したが、ここでは浮遊ゲート電極を極薄Si単層膜とした例について説明する。
【0074】
図13は本発明の第3の実施例にで作製した不揮発性半導体記憶装置の断面図である。本構造及びプロセスフローは実施例1の図10に示した従来の構造とほとんど同じである。相違点は、浮遊ゲート電極704の膜厚とその形成方法である。図10に示したように従来の浮遊ゲート電極606はリンを含んだ多結晶Si膜606であり、またその膜厚も50nm以上と厚い構造である。本発明による浮遊ゲート電極704は、実施例2の下層極薄Si膜504と同様の方法で形成したノンドープのSi膜704であり、膜厚も約8nm以下と極めて薄いのが特徴である。
【0075】
図14に、浮遊ゲート電極704の膜厚を2nm〜10nmとした時の書換え特性示す。消去/書き込みの評価方法は実施例2と同じとした。
【0076】
消去時間に関しては従来法とほぼ同等であるが、書込み時間は浮遊ゲートSi膜704の薄膜化、特に約8nmより薄くなると著しく短くなった。
【0077】
本実施例では最高熱処理温度が900℃と高いため、浮遊ゲート電極は多結晶Si膜となっているが、実施例2に示したように750℃以下の温度で形成した場合、すなわち浮遊ゲート電極をノンドープ非晶質Si膜とした場合も、従来法に比べ書込み時間が大幅に短縮された。
【0078】
実施例3
以下、不揮発性記憶素子を有する半導体集積回路装置に本発明を適用した具体例を説明する。
【0079】
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0080】
本発明の実施例である半導体集積回路装置の概略構成を図17(要部等価回路図)に示す。
【0081】
図17に示すように、半導体集積回路装置は複数のメモリブロック17を行列状に配置したメモリセルアレイを塔載する。メモリセルアレイには、X方向に延在するワード線WLが複数本配置されると共に、Y方向に延在するデータ線DLが複数本配置される。
【0082】
前記メモリブロック17には書き込み動作及び消去動作をトンネル効果で行う不揮発性記憶素子Qが配置される。この不揮発性記憶素子Qは、ワード線WLの延在方向に複数個配置され、かつデータ線DLの延在方向に複数個配置される。つまり、不揮発性記憶素子Qは、ワード線WLとデータ線DLとが交差する領域に配置される。
【0083】
尚、これまで本明細書において詳細に述べてきた本発明の直接的な対象は、上記不揮発性記憶素子Qの構造に関するものである。
【0084】
前記1本のデータ線DLには、その延在方向に沿って配置された複数個の不揮発性記憶素子Qの夫々のドレイン領域が選択用トランジスタSt1及びローカルデータ線LDLを介して電気的に接続される。また、1本のデータ線DLの延在方向に沿って配置された複数個の不揮発性記憶素子Qの夫々のソース領域にはローカルソース線LSLを介して選択用トランジスタSt2が電気的に接続される。ローカルソース線LSLは、選択用トランジスタSt2を介してソース線SLに電気的に接続される。また、1本のワード線WLには、その延在方向に沿って配置された複数個の不揮発性記憶素子Qの夫々の制御ゲート電極が電気的に接続される。このように構成されるメモリセルアレイは、不揮発性記憶素子Qの消去動作をワード線WL毎又はメモリブロック17毎に行うことができると共に、メモリセルアレイ全体で行うことができる。なお、ワード線WLと不揮発性記憶素子Qの制御ゲート電極とは、後述するように、一般には一体に形成される。
【0085】
次に、前記半導体集積回路装置に塔載される不揮発性記憶素子Qの具体的な構造について、図18(要部平面図)、図19(図18に示すA−A切断線の位置で切った断面図)及び図20(図2に示すB−B切断線の位置で切った断面図)を用いて説明する。なお、図18において、図を見易くするため、後述する層間絶縁膜30、データ線DL等は図示を省略している。
【0086】
前記不揮発性記憶素子Qは、図18(要部平面図)に示すように、ゲート長方向(X方向)に延在するワード線WLの延在方向に複数個配置され、かつゲート幅方向(Y方向)に延在するデータ線(図示せず)の延在方向に複数個配置される。
【0087】
前記不揮発性記憶素子Qは、図19に示すように、単結晶シリコンからなるp型半導体基板1の活性領域の表面に構成される。この不揮発性記憶素子Qは、主に、チャネル形成領域であるp型半導体基板1、第1ゲート絶縁膜3、浮遊ゲート電極(フローティングゲートないしは電荷蓄積ゲート電極とも称する)G1、第2ゲート絶縁膜13、制御ゲート電極(コントロールゲート電極)G2、ソース領域であるn型半導体領域6A、ドレイン領域であるn型半導体領域6B、ソース領域及びドレイン領域である一対のn+型半導体領域9、しきい値電圧制御領域であるp型半導体領域15で構成される。つまり、不揮発性記憶素子Qはnチャネル導電型の電界効果トランジスタで構成される。
【0088】
前記第1ゲート絶縁膜3は例えば8[nm]程度の膜厚に設定された酸化珪素膜で形成される。前記第2ゲート絶縁膜13は例えば第1酸化珪素膜、窒化珪素膜、第2酸化珪素膜の夫々を順次積層した多層構造で形成される。第1酸化珪素膜は例えば5[nm]程度の膜厚に設定され、窒化珪素膜は例えば10[nm]程度の膜厚に設定され、第2酸化珪素膜は例えば4[nm]程度の膜厚に設定される。
【0089】
本発明に係わる前記浮遊ゲート電極G1は、第1のゲート材(8、20)及びこの第1のゲート材(8、20)の表面上に積層された第2ゲート材11で構成される。尚、本実施例において、第1のゲート材はこれまで説明してきた非単結晶のシリコン膜20と多結晶シリコン膜8によって構成されている。第ゲート材の下層20は、具体例は、非晶質シリコン膜を堆積した後、熱処理により結晶化した多単結晶のシリコン膜20で、その厚さは平均膜厚は8nm以下となす。以下、この両層をもって第1のゲート材と称する。
【0090】
第2ゲート材11は、抵抗値を低減する不純物(例えば燐)が導入された多結晶シリコン膜で形成される。この多結晶シリコン膜は、例えば100[nm]程度の膜厚に設定され、3.5×1020[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。この多結晶シリコン膜に導入される不純物は多結晶シリコン膜の堆積中又は堆積後に導入される。第1ゲート材(8、20)は、最初、不純物を含まない多結晶シリコン膜で形成され、例えば50[nm]程度の膜厚に設定される。この後、2.5×1020[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。この第1ゲート材(8、20)に導入される不純物は、ゲート材11の多結晶シリコン膜から熱拡散(ドライブイン拡散)によって導入される。
【0091】
前記第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の幅は電荷蓄積ゲート電極G1のゲート長を規定する。この第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の幅は例えば0.5[μm]程度に設定される。つまり、電荷蓄積ゲート電極G1のゲート長は0.5[μm]に設定される。
【0092】
前記第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の夫々の側壁面上には、サイドウォールスペーサ16が形成される。このサイドウォールスペーサ16は例えばCVD法で堆積した酸化珪素膜で形成される。
【0093】
前記制御ゲート電極G2は例えば抵抗値を低減する不純物(例えば燐)が導入された多結晶シリコン膜で形成される。この多結晶シリコン膜は、例えば200[nm]程度の膜厚に設定され、3.5×1020[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。
【0094】
前記ソース領域であるn型半導体領域6Aは、熱酸化絶縁膜(フィールド絶縁膜)2と第1ゲート材(8、20)との間のp型半導体基板1の活性領域の表面に形成され、例えば5×1019[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。前記ドレイン領域であるn型半導体領域6Bは、熱酸化絶縁膜2と第1ゲート材(8、20)との間のp型半導体基板1の活性領域の表面に形成され、例えば5×1020[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。前記ソース領域及びドレイン領域である一対のn+型半導体領域9の夫々は、n型半導体領域6A、n型半導体領域6Bの夫々の表面に形成され、例えば7×1020[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。つまり、一対のn型半導体領域9の夫々はn型半導体領域6A、n型半導体領域6Bの夫々に比べて高不純物濃度に設定され、不揮発性記憶素子Qはドレイン領域のチャネル形成領域側の一部の領域がその他の領域の不純物濃度に比べて低い不純物濃度に設定されたLDD(ightly oped rain)構造で構成される。
【0095】
前記しきい値電圧制御領域であるp型半導体領域15は、ソース領域であるn型半導体領域6A下のp型半導体基板1の活性領域の表面に形成され、例えば5×1017[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。p型半導体領域15は、第1ゲート材(8、20)を形成する工程の後であって前記ソース領域であるn型半導体領域6A及びドレイン領域であるn型半導体領域6Bを形成する工程の前に、p型半導体基板1の表面にp型不純物を例えばイオン打込み法で選択的に導入することにより形成される。
【0096】
前記p型半導体基板1の活性領域のゲート長方向の幅は、p型半導体基板1の非活性領域の表面上に形成された一対の熱酸化絶縁膜(フィールド絶縁膜)2で規定される。一対の熱酸化絶縁膜2の夫々は、周知の選択酸化法で形成された酸化珪素膜で形成され、例えば500[nm]程度の膜厚に設定される。この一対の熱酸化珪素膜2の夫々は、ゲート幅方向に向って延在し、ワード線WLが延在する方向に配置された不揮発性記憶素子Q間を電気的に分離する。つまり、熱酸化絶縁膜2は素子間分離用絶縁膜として使用される。
【0097】
前記熱酸化絶縁膜2下にはチャネルストッパ領域であるp型半導体領域12が形成される。このp型半導体領域12は例えば4×1017[atoms/cm]程度の不純物濃度に設定される。
【0098】
前記ソース領域であるn型半導体領域6A、ドレイン領域であるn型半導体領域6Bの夫々は、ゲート幅方向に配置された複数の不揮発性記憶素子Qのn型半導体領域6A、n型半導体領域6Bの夫々と一体に形成されるように、ゲート幅方向に向って連続的に形成される。また、ソース領域及びドレイン領域である一対のn型半導体領域9の夫々は、ゲート幅方向に配置された複数の不揮発性記憶素子Qのソース領域、ドレイン領域である一対のn型半導体領域9の夫々と一体に形成されるように、ゲート幅方向に向って連続的に形成される。つまり、不揮発性記憶素子Qのソース領域、ドレイン領域の夫々は、ゲート幅方向に配置された他の不揮発性記憶素子Qのソース領域、ドレイン領域の夫々に電気的に接続される。
【0099】
前記ソース領域であるn型半導体領域6A及びソース領域である一方のn+型半導体領域9はローカルソース線(LSL)として使用される。また、前記ドレイン領域であるn型半導体領域6B及びドレイン領域である他方のn+型半導体領域9はローカルデータ線(LDL)として使用される。つまり、本実施例の半導体集積回路装置は、p型半導体基板1内にローカルデータ線(LDL)を埋め込んだ構造で構成されると共に、AND型のフラッシュメモリで構成される。
【0100】
前記熱酸化絶縁膜2と第1のゲート材(8、20)との間のp型半導体基板1の夫々の表面上には一対の熱酸化絶縁膜10が形成される。この一対の熱酸化絶縁膜10の夫々は、n型半導体領域6A、n型半導体領域6B、一対のn型半導体領域9の夫々の表面上に形成される。一対の熱酸化絶縁膜10の夫々は、ゲート幅方向に向って延在する。一対の熱酸化絶縁膜10の夫々は、熱酸化法で形成され、例えば150[nm]程度の膜厚に設定される。
【0101】
前記浮遊ゲート電極G1の第2のゲート材11は、第1のゲート材(8、20)の表面上及び酸化絶縁膜10の表面上に形成される。つまり、第2のゲート材11のゲート長方向の幅は、電荷蓄積ゲート電極G1のゲート長を規定する第1のゲート材(8、20)のゲート長方向の幅に比べて広く構成される。このように、第2ゲート材11のゲート長方向の幅を第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の幅に比べて広く構成することにより、電荷蓄積ゲート電極G1のゲート長の寸法を増加することなく、電荷蓄積ゲート電極G1の面積を増加することができるので、不揮発性記憶素子Qの動作速度の高速化を図ることができると共に、不揮発性記憶素子Qの電荷蓄積量を増加することができる。
【0102】
前記不揮発性記憶素子Qの制御ゲート電極(コントロールゲート電極ともいう)G2は、ゲート長方向に延在するワード線WLと一体に形成され、ゲート長方向に配置された他の不揮発性記憶素子Qの制御ゲート電極G2に電気的に接続される。制御ゲート電極G2及びワード線WLは例えば多結晶シリコン膜で形成される。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減する不純物がその堆積中又は堆積後に導入される。
【0103】
前記不揮発性記憶素子Qの制御ゲート電極G2上及びワード線WL上を含むp型半導体基板1上の全面には層間絶縁膜30が形成される。この層間絶縁膜30上にはデータ線DLが延在する。層間絶縁膜30は例えば酸化珪素膜で形成され、データ線DLは例えばアルミニウム膜又はアルミニウム合金膜等の金属膜で形成される。
【0104】
なお、ゲート幅方向に配置される不揮発性記憶素子Qと不揮発性記憶素子Qとの間のp型半導体基板1の表面には、図20に示すように、チャネルストッパー領域であるp型半導体領域14が形成される。
【0105】
次に、前記不揮発性記憶素子Qを有する半導体集積回路装置の製造方法について、図21乃至図23(製造方法を説明するための要部断面図)及び図24乃至図27(製造方法を説明するための要部平面図)を用いて説明する。
【0106】
まず、単結晶シリコンからなるp型半導体基板1を用意する。
【0107】
次に、図21及び図23に示すように、前記p型半導体基板1の非活性領域の表面上に一対の熱酸化絶縁膜(フィールド絶縁膜)2を形成する。この一対の熱酸化絶縁膜2の夫々は、例えば周知の選択酸化法で形成した熱酸化珪素膜で形成され、ゲート幅方向(Y方向)に向って延在する。一対の熱酸化絶縁膜2の夫々はp型半導体基板1の活性領域のゲート長方向(X方向)の幅を規定する。
【0108】
次に、前記一対の熱酸化絶縁膜2で規定されたp型半導体基板1の活性領域の表面上に第1ゲート絶縁膜3を形成する。この第1ゲート絶縁膜3は熱酸化法で形成した酸化珪素膜で形成される。
【0109】
次に、前記熱酸化絶縁膜2、第1のゲート絶縁膜3の各々の表面上を含む基板の全面に、実施例1に示した方法で、非晶質シリコン膜20、熱酸化絶縁膜、および多結晶シリコン膜8を順次形成する。前記、非晶質シリコン膜20、及び多結晶シリコン膜8は、不純物を含まないシリコン膜である。前記非晶質シリコン膜20は厚さ4nmの非晶質シリコン膜であり、その表面の熱酸化絶縁膜は、非晶質シリコン膜20を低温減圧酸素雰囲気内で熱酸化して得られる、厚さ0.5nm熱酸化珪素膜である。
【0110】
次に、前記第1ゲート絶縁膜3上の非晶質シリコン膜20、熱酸化珪素膜、及多結晶シリコン膜8からなる積層膜の一部の表面上に、ゲート幅方向に向かって延在する耐酸化性のマスク5を形成する。
【0111】
次に、前記耐酸化性マスク5、及び積層膜にパターンングを施し、前記第1ゲート絶縁膜3の一部の表面上に、非晶質シリコン膜20、熱酸化珪素膜、多結晶シリコン膜8、及びその上部の表面が耐酸化性のマスク5で被覆され、かつゲート長方向の幅が規定された第1ゲート材(8、20)を形成する。
【0112】
次に、前記熱酸化絶縁膜2と耐酸化性のマスク5との間の一方のp型半導体基板1の表面に前記熱酸化絶縁膜2及び耐酸化性のマスク5に対して自己整合でp型不純物(例えば硼素)を選択的に導入し、しきい値電圧制御領域であるp型半導体領域15を形成する。このp型不純物は、加速エネルギ100keV、注入量1×1014[atoms/cm]、p型半導体基板1の表面に対して60度の角度をなす方向から導入される。
【0113】
次に、前記熱酸化絶縁膜2と耐酸化性のマスク5との間の一方のp型半導体基板1の表面に前記熱酸化絶縁膜2及び耐酸化性のマスク5に対して自己整合でn型不純物(例えば砒素)を選択的に導入し、ソース領域であるn型半導体領域6Aを形成する。
【0114】
次に、前記熱酸化絶縁膜2と耐酸化性のマスク5との間の他方のp型半導体基板1の表面に前記熱酸化絶縁膜2及び耐酸化性のマスク5に対して自己整合でn型不純物(例えば砒素)を選択的に導入し、ドレイン領域であるn型半導体領域6Bを形成する。
【0115】
次に、図22及び図25に示すように、前記耐酸化性のマスク5、第1ゲート材(8、20)の夫々のゲート長方向の側壁面上にサイドウォールスペーサ16を形成する。このサイドウォールスペーサ16は例えば酸化珪素膜で形成される。サイドウォールスペーサ16は、耐酸化性のマスク5の表面上を含むp型半導体基板1の全面に例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法で酸化珪素膜を形成した後、この酸化珪素膜に異方性エッチングを施すことにより形成される。
【0116】
次に、前記熱酸化絶縁膜2とサイドウォールスペーサ16との間のp型半導体基板1の表面に前記熱酸化絶縁膜2及びサイドウォールスペーサ16に対して自己整合でn型不純物(例えば燐)を導入し、n型半導体領域6A、n型半導体領域6Bの夫々の表面にソース領域及びドレイン領域である一対のn型半導体領域9を形成する。この一対のn型半導体領域9の夫々はn型半導体領域6A、6Bの夫々に比べて高不純物濃度に設定される。
【0117】
次に、熱酸化処理を施し、前記熱酸化絶縁膜2とサイドウォールスペーサ16との間のp型半導体基板1の表面上に一対の熱酸化絶縁膜10を形成する。一対の熱酸化絶縁膜10の夫々の膜厚は、前記熱酸化絶縁膜2に比べて薄く、第1ゲート絶縁膜3に比べて厚く設定される。熱酸化処理は、表面反応がp型半導体基板1の酸化量を律則する傾向の強い酸化温度領域での水蒸気中で行なわれる。
【0118】
上記酸化処理において、第1ゲート絶縁膜3に接する厚さ4nmの非晶質シリコン膜は、多結晶シリコン膜20となる。この時、上記非晶質シリコン膜表面に形成されていた酸化珪素膜は消滅する。
【0119】
一方、上記酸化により第1のゲート材(8、20)とp型半導体基板1との間に第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の側壁面側からその中央部に向って成長するゲートバーズビーク(熱酸化絶縁膜)が形成されるが、このゲートバーズビーク(熱酸化絶縁膜)のバラツキは非常に小さくなる。このゲートバーズビークのバラツキが小さい理由は不純物濃度が小さいため増速作用がないからである。
【0120】
また、熱酸化絶縁膜10の膜厚は選択酸化法で形成される熱酸化絶縁膜2に比べて薄く設定されるので、熱酸化絶縁膜10を形成する熱処理時間は熱酸化絶縁膜2を形成する熱処理時間に比べて短い。
【0121】
次に、前記マスク5を除去する。この時、サイドウォールスペーサ16の一部も除去される。
【0122】
次に、前記酸化絶縁膜10、第1のゲート材(8、20)の夫々の表面上を含むp型半導体基板1の全面に例えばCVD法で多結晶珪素膜を形成する。この多結晶珪素膜には抵抗値を低減する不純物(例えば燐)がその堆積中に導入される。
【0123】
次に、前記酸化絶縁膜10上及び第1のゲート材(8、20)上の多結晶シリコン膜の一部の表面上にゲート長方向の幅が規定されたマスク20を形成する。このマスク20は、例えばフォトレジスト膜で形成され、ゲート幅方向に向って延在する。
【0124】
次に、前記多結晶シリコン膜にパターンニングを施し、図7及び図10に示すように、前記酸化絶縁膜10、第1のゲート材(8、20)の夫々の表面上に、不純物が導入された多結晶シリコン膜で形成され、かつゲート長方向の幅が規定された第2のゲート材11を形成する。
【0125】
次に、前記熱酸化絶縁膜2下のp型半導体基板1の表面に前記マスク20に対して自己整合でp型不純物を例えばイオン打込み法で導入し、チャネルストッパー領域であるp型半導体領域12を形成する。次に、前記マスク20を除去する。
【0126】
次に、熱拡散処理を施し、前記第2のゲート材11に導入された不純物を第1ゲート材(8、20)に拡散させる。熱拡散処理は例えば850[℃]程度の温度雰囲気中で約10[分]間行う。この工程により、第1のゲート材の抵抗値は、第2ゲート材11から拡散によって導入された不純物で低減される。
【0127】
次に、前記第2ゲート材11の表面上に第2ゲート絶縁膜13を形成する。この第2ゲート絶縁膜13は、第1酸化珪素膜、窒化珪素膜、第2酸化珪素膜の夫々を例えばCVD法で順次積層した多層膜で形成される。
【0128】
次に、前記第2ゲート絶縁膜13の表面上に第3のゲート材を形成する。この第3ゲート材は例えば抵抗値を低減する不純物が導入された多結晶シリコン膜で形成される。
【0129】
次に、図27に示すように、前記第3ゲート材にゲート幅方向の幅を規定するパターンニング、前記第2ゲート材11、第1ゲート材(8、20)の夫々にゲート幅方向の幅を規定するパターンニングを順次行い、前記第3ゲート材で制御ゲート電極G2及びワード線(WL)を形成すると共に、前記第2ゲート材11、第1ゲート材(8、20)の夫々で浮遊ゲート電極G1を形成する。この工程により、不揮発性記憶素子Qがほぼ完成する。
【0130】
次に、前記不揮発性記憶素子Qとゲート幅方向に配置された他の不揮発性記憶素子Qとの間のp型半導体基板1の表面にこれらの制御ゲート電極13に対して自己整合でp型不純物を導入し、チャネルストッパ領域であるp型半導体領域14を形成する。この工程により、ゲート幅方向に配置される複数個の不揮発性記憶素子Qのチャネル形成領域はp型半導体領域14によって互いに分離される。
【0131】
次に、前記ワード線(WL)及び制御ゲート電極G2を含むp型半導体基板1の全面に層間絶縁膜30を形成し、その後、前記層間絶縁膜30を含むp型半導体基板1の全面にデータ線DLを形成する。データ線DLは、例えばアルミニウム膜又はアルミニウム合金膜からなる金属膜で形成される。
【0132】
なお、前記熱酸化絶縁膜10、第1ゲート材(8、20)の夫々の表面上を含むp型半導体基板1の全面に例えばCVD法で多結晶シリコン膜を形成する工程の後であってマスク20を形成する工程の前に、前記多結晶シリコン膜に不純物(例えば燐)を導入する工程を備えてもよい。
【0133】
このように構成される不揮発性記憶素子Qは第1ゲート材(8、20)とp型半導体基板1との間に第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の側壁面側からその中央部に向って成長するゲートバーズビークのバラツキを5[nm]以下に低減することができる。このゲートバーズビークのバラツキの低減は、書き込み後のしきい値電圧のバラツキを抑制することができる。
【0134】
なお、前記不揮発性記憶素子Qの実効チャネル長は0.3[nm]であり、制御ゲート電極G2から計ったしきい値電圧は1.5[V]であり、パンチスルー耐圧は8[V]である。
【0135】
また、前記不揮発性記憶素子Qへのデータの消去動作は、p型半導体基板1に−4[V]の基準電位を印加し、制御ゲート電極G2にパルス幅0.5[ms]、電圧12[V]の動作電位(書き込み電圧パルス)を印加して、チャネル領域全面から電荷蓄積ゲート電極G1へのトンネル電流注入により行う。消去後のしきい値電圧は6[V]に上昇する。一方、データの消去動作は、制御ゲート電極G2に−9[V]の動作電位を印加し、ドレイン領域にパルス幅0.5[ms]、電圧5[V]の動作電位(消去電圧パルス)を印加して、電荷蓄積ゲート電極G1からドレイン領域ヘのトンネル電流放出により行う。消去後のしきい値電圧は1[V]に低下する。この書き込み動作、消去動作のテストを1[Mbit ]の容量を有する半導体集積回路装置で行った結果、一定のしきい値電圧シフトを得るための書き込み−消去電圧のバラツキを0.02[V]程度に抑えることができた。
【0136】
本実施例の不揮発性記憶装置を有する半導体集積回路装置によれば、上記第1のゲート材に所定の非晶質シリコン膜を用いることにより、 F−N電流の増大を図ることができた。
【0137】
更に加えて、本実施例によれば、ゲート絶縁膜に接するゲート電極材の不純物濃度を低下し、ゲートバードビークによるオーバラップ領域の面積のバラツキを低下し、もって、F−N電流の均一化を図ることが出来る。
【0138】
更に加えて、本実施例によれば、以下の諸作用効果が得られる。
【0139】
(1)第1のゲート材(8、20)のゲート長方向の幅の寸法精度を高めることができ、第1ゲート材のゲート長方向の幅で規定される浮遊ゲート電極G1のゲート長の寸法精度を高めることができる。この結果、浮遊ゲート電極G1とドレイン領域とが重さなるオーバーラップ領域の面積のバラツキを低減することができると共に、浮遊ゲート電極とソース領域とが重さなるオーバラップ領域の面積のバラツキを低減することができるので、不揮発性記憶素子Qの書き込み特性及び消去特性の均一化を図ることができる。
【0140】
また、書き込み動作及び消去動作をトンネル効果で行う不揮発性記憶素子Qにおいて、書き込み後のしき値電圧のバラツキを低減することができる。この結果、電源電位の変動に対する不揮発性記憶素子Qの動作マージンを増加することができる。
【0141】
また、半導体チップ間や半導体ウエーハ間に渡って均一な特性の不揮発性記憶素子Qを製造することができるので、信頼性の高い大容量の半導体集積回路装置を安定して製造することができる。
【0142】
(2)耐酸化性のマスク5に対して自己整合で導入された不純物が第1のゲート材(8、20)下のチャネル形成領域側に拡散する拡散長を短くすることができる。この結果、ソース領域とドレイン領域との間の実効チャネル長を確保することができるので、不揮発性記憶素子Qのパンチスルー耐圧を高めることができる。
【0143】
(3)第1ゲート材(8、20)のゲート長方向の幅の寸法精度を更に高めることができる。この結果、電荷蓄積ゲート電極G1とドレイン領域とが重なるオーバラップ領域の面積のバラツキを更に低減することができるので、不揮発性記憶素子Qの書き込み特性及び消去特性の均一化を更に図ることができる。
【0144】
なお、第2ゲート材11を形成する前の工程において、第1ゲート材(8)を不純物濃度が1×1019[atoms/cm]以下に設定された非晶質珪素膜(アモルファスシリコン膜〔a−Si〕)で形成してもよい。この場合、第1ゲート材(8)を不純物濃度が1×1019[atoms/cm]以下に設定された多結晶珪素膜で形成した場合と同様の効果が得られる。
【0145】
不揮発性記憶素子の容量を増大させる為の変形例も当然実施できる。この変形例なる半導体集積回路装置の概略構成を図28(要部断面図)に示す。
【0146】
図28に示すように、半導体集積回路装置は書き込み動作及び消去動作をトンネル効果で行う不揮発性記憶素子Qを塔載する。この不揮発性記憶素子Qは、主に、チャネル形成領域であるp型半導体基板1、第1ゲート絶縁膜3、浮遊ゲート電極G1、第2ゲート絶縁膜13、制御ゲート電極G2、ソース領域であるn型半導体領域6A、ドレイン領域であるn型半導体領域6B、ソース領域及びドレイン領域である一対のn+型半導体領域9、しきい値電圧制御領域であるp型半導体領域15で構成される。
【0147】
前記浮遊ゲート電極G1は、前述の例と同様に、第1ゲート材(8、20)及びこの第1ゲート材(8、20)の表面上に積層された第2ゲート材11で構成される。第2ゲート材11は抵抗値を低減する不純物として燐が導入された多結晶珪素膜で形成される。
【0148】
前記第2のゲート材11の表面は凸凹形状で構成される。この第2のゲート材11の凸凹形状は、前記第2ゲート絶縁膜13を形成する工程の前に、p型半導体基板1を燐酸液中に浸漬することにより形成される。このp型半導体基板1を燐酸液中に浸漬する工程は例えば140〜160[℃]程度の燐酸液(HPO)中に約60分間浸漬する条件下で行なわれる。
【0149】
このように、第2のゲート材11を燐が導入された多結晶珪素膜で形成し、この第2のゲート材11を形成する工程の後であって前記第2ゲート絶縁膜13を形成する工程の前に、前記半導体基板1を燐酸液中に浸漬する工程を備えることにより、第2のゲート材11の表面を凸凹形状にすることができるので、第2のゲート材11の表面積を増加することができる。この結果、電荷蓄積ゲート電極G1の表面積を増加することができるので、不揮発性記憶素子Qの電荷蓄積量を高めることができる。
【0150】
なお、第2ゲート材11の表面の凸凹形状は、半球状の粒子(ヘミスフェリカル・グレイン:HSG)をCVD法で堆積しても形成できる。
【0151】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を説明すれば、下記の通りである。
【0152】
不揮発性半導体装置に代表されるフラシュメモリの低電界漏洩電流を増加させることなく、書換え電流(F−N電流)を大幅に増加させることができる。書換え電流(F−N電流)の増加は書換え時間の向上をもたらす。
【0153】
また、ゲート絶縁膜の破壊寿命も大幅に向上する。
【0154】
これにより、従来法に比べ書換え時間が大幅に向上した、高信頼性の不揮発性半導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本効果を説明する為に用いた平面キャパシタの断面図である。
【図2】本発明との比較に用いた従来型の平面キャパシタの断面図である。
【図3】本発明の基本効果を説明する為に用いた各試料の条件を示す図である。
【図4】定電流ストレス印加後の低電界における漏洩電流の電流密度の比較を行う図である。
【図5】定電流ストレス印加後の書換え(F−N)電流の比較を行う図である。
【図6】一定電流ストレスによる破壊寿命分布の比較(900℃の熱処理を行ったキャパシタで比較)する図である。
【図7】一定電流ストレスによる破壊寿命分布の比較(750℃の熱処理を行ったキャパシタで比較)する図である。
【図8】本発明の第1の実施例に用いた第1のメモリセルの断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例に用いた第2のメモリセルの断面図である。
【図10】第2の実施例中に比較の為に用いた従来のメモリセルの断面図である。
【図11】メモリセルの書込み/消去時間の比較(900℃の熱処理)を示す図である。
【図12】メモリセルの書込み/消去時間の比較(750℃の熱処理)を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例に用いたメモリセルの断面図である。
【図14】メモリセルの書込み/消去時間の比較(900℃の熱処理)を示すである。
【図15】一定電流ストレス前後の電流−電界特性の比較例を示す図である。
【図16】ゲート絶縁膜の膜厚と電流密度の一般的な関係を示す図である。
【図17】本発明の実施例3である半導体集積回路装置に搭載されるメモリアレイの主要部の等価回路図である。
【図18】図17の半導体集積回路装置の主要部の平面図である。
【図19】図18に示すA−A切断線で切った要部断面図である。
【図20】図18に示すB−B切断線で切った要部断面図である。
【図21】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図22】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図23】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図24】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部平面図である。
【図25】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部平面図である。
【図26】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部平面図である。
【図27】前記半導体集積回路装置の製造方法を説明するための要部平面図である。
【図28】実施例3に示したメモリセルの変形例を示す主要部の断面図である。
【符号の説明】
1…p型半導体基板1、2…フィールド絶縁膜、3…第1ゲート絶縁膜、4…多結晶珪素膜、5…耐酸化性のマスク、6…n型半導体領域、7…耐酸化性のマスク、8…第1ゲート材、9…n型半導体領域、10…酸化絶縁膜、11…第2ゲート材、12…p型半導体領域、13…第2ゲート絶縁膜、14…p型半導体領域、15…p型半導体領域、16…サイドウォールスペーサ、17…メモリブロック、G1…電荷蓄積ゲート電極、G2…制御ゲート電極、Q…不揮発性記憶素子、ST…選択用トランジスタ、WL…ワード線、DL…データ線、LSL…ローカルソース線、LDL…ローカルデータ線。
101,201,301,401,501,601,701…単結晶シリコン基板
102,202,302,402,502,602,702…素子分離酸化膜
103,203,303,403,503,603,703…ゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)
104,204,404,504,704…Si膜
105,205,405,505…SiO
104,106,204,206,306…ゲート電極
404,406,504,506,606,704…浮遊ゲート電極
407,507,607,707…ONO層間膜
408,508,608,708…制御ゲート電極
409,413,509,513,609,613,709,713…絶縁膜
412,512,612,712…側壁絶縁膜
410,510,610,710…ソース領域
411,511,611,711…ドレイン領域
414,514,614,714…ソース配線
415,515,615,715…ドレイン配線

Claims (4)

  1. 半導体基板の活性領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介在して浮遊ゲート電極が形成され、前記浮遊ゲート電極の表面上に第2ゲート絶縁膜を介在して制御ゲート電極が形成され、前記半導体基板の活性領域の表面に前記浮遊ゲート電極に対してソース領域及びドレイン領域が形成された不揮発性記憶装置を有し、前記浮遊ゲート電極は導体ないし半導体からなる複数の膜から構成され、且つ前記浮遊ゲート電極を構成する複数の膜のうち前記第1のゲ−ト絶縁膜に接する第1の膜の膜厚が平均膜厚10nm以下の多結晶のシリコン膜からなり、前記浮遊ゲート電極は、前記第1の膜の上方に形成された前記第1の膜よりも膜厚が厚い上層多結晶シリコン膜を含み、且つ、前記上層多結晶シリコン膜の結晶粒径が前記第1の膜の結晶粒径よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の膜の平均結晶粒径が20nm以下であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の膜の膜厚が平均膜厚8nm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記導体ないし半導体からなる複数の膜は同一マスクを用いて加工された膜であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の半導体装置。
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