JP3598012B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられるエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の前席には、図3に示すように、三人掛けのベンチシート101が設けられており、該ベンチシート101には、運転席102と助手席103との間に中央席104が設けられている(特開平8−268204号公報参照)。
【0003】
この車両には、エアバッグ装置111が設けられており(助手席側のエアバッグ装置111のみ図示)、該エアバッグ装置111は、車両衝突時にガスを発生させるインフレータ112と、該インフレータ112からのガスにより展開されるエアバッグ113とを備えている。前記インフレータ112は、助手席103前方に設けられており、前記エアバッグ113は、ガス供給時に、前記助手席103の前部に展開される第1本体114と、前記中央席104の前部に展開される第2本体115と、前記第1本体114より前記助手席103側にて展開される第3本体116とにより構成されている。前記第1本体114と前記第2本体115との間には、前記ガスが通流する第1貫通穴117が、また前記第2本体115と前記第3本体116との間には、第2貫通穴118が開設されており、前記エアバッグ113は、前記第1本体114、前記第2本体115、前記第3本体116の順に展開されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したベンチシート101を有する車両にあっては、助手席103に、助手席乗員の腰及び肩を保持する三点式シートベルトが装備されているとともに、中央席104に、中央席乗員の腰を保持する二点式ラップベルトが設けられているが、前記エアバッグ113は、助手席103側の第1本体114が展開された後に、中央席104側の第2本体115が展開されるように構成されている。このため、中央席乗員を拘束するための前記第2本体115をタイミング良く展開させるためには、前記エアバッグ113の作動タイミングを適切な時機に調整しなければならず、苦労を要した。
【0005】
また、腰及び肩を保持する三点式シートベルトを中央席104に設けることも考えられるが、この場合、三点式シートベルトを固定するベンチシート101又はルーフを補強する必要が生じるとともに部品点数が増加するため、コスト高要因となってしまう。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、コスト高を招くこと無く、作動タイミングの調整が容易なエアバッグ装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のエアバッグ装置にあっては、乗員の腰及び肩を保持する三点式シートベルトが運転席及び助手席に設けられるとともに乗員の腰を保持する二点式ラップベルトが中央席に設けられた三人掛けのベンチシートの前方に設けられるエアバッグ装置であって、インフレータから供給されるガスにより展開された際に、前記助手席に着座した乗員と前記中央席に着座した乗員とを拘束可能なエアバッグを備えたエアバッグ装置において、前記エアバッグ内に仕切部を設け、前記エアバッグを、前記中央席の前部で展開される中央席乗員用エアバッグと、前記助手席の前部で展開される助手席乗員用エアバッグとに区画する一方、前記インフレータを前記中央席乗員用エアバッグに接続し、前記インフレータにて発生したガスが最初に前記中央席乗員用エアバッグに供給されるように構成するとともに、前記仕切部に、前記中央席乗員用エアバッグ内部と前記助手席乗員用エアバッグ内部とを連通する連通孔を開設し、かつ前記助手席乗員用エアバッグの側部に、外部に連通する排気孔を開設した。
【0008】
すなわち、インフレータより供給されるガスは、エアバッグの中央席乗員用エアバッグと、仕切部に開設された連通孔と、エアバッグにおける助手席乗員用エアバッグと、該助手席乗員用エアバッグの側部に開設された排気孔との順に通流される。このため、エアバッグ作動時には、中央席乗員用エアバッグが展開された後、助手席乗員用エアバッグが展開される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるエアバッグ装置としてのアシストエアバッグ装置1を備えた車両を示す図であり、車室の前部が示されている。
【0010】
この車両の前席には、三人掛けのベンチシート11が設けられており、該ベンチシート11には、運転席12と助手席13との間に中央席14が設けられている。前記運転席12及び助手席13には、乗員の腰及び肩を保持する図外の三点式シートベルトが設けられており、前記中央席14には、乗員の腰を保持する図外の二点式ラップベルトが設けられている。前記運転席12前部のステアリングホイール15の中央部には、センターパッド16が設けられており、該センターパッド16内には、車両衝突時に、運転席12に着座した乗員を拘束する運転席乗員用エアバッグ装置17が内蔵されている。また、前記ベンチシート11前部のインストルメントパネル18内には、中央席14及び助手席13に着座した乗員を拘束する本発明のアシストエアバッグ装置1が設けられている。
【0011】
このアシストエアバッグ装置1は、車両衝突時の衝撃を検出する図外の検出部と、該検出部が衝撃を検出した際に、ガスを発生させるインフレータ21と、該インフレータ21からのガスにより展開されるエアバッグ22とにより構成されている。該エアバッグ22は、図2にも示すように、展開された状態で、助手席13に着座した乗員と中央席14に着座した乗員とを拘束可能な外形寸法を有しており、前記エアバッグ22内には、仕切部23が設けられている。前記エアバッグ22は、この仕切部23によって左右に区画されており、該仕切部23の右方には、前記中央席14の前部で展開される中央席乗員用エアバッグ24が、また左方には、前記助手席13の前部で展開される助手席乗員用エアバッグ25が形成されている。
【0012】
前記インフレータ21は、前記中央席14の前部に位置する前記インストルメントパネル18の部位に設けられているとともに、前記中央席乗員用エアバッグ24に接続されており、当該インフレータ21にて発生したガスは、最初に前記中央席乗員用エアバッグ24に供給されるように構成されている。また、前記仕切部23には、前記中央席乗員用エアバッグ24内部と前記助手席乗員用エアバッグ25内部とを連通する連通孔31が開設されており、前記中央席乗員用エアバッグ24内にガスが充満された際に、このガスが前記連通孔31を介して前記助手席乗員用エアバッグ25へ通流されるように構成されている。そして、この助手席乗員用エアバッグ25の側部には、外部に連通した排気孔32が開設されており、前記助手席乗員用エアバッグ25内にガスが充満された際に、このガスが前記排気孔32を介して外部へ排出されるように構成されている。
【0013】
以上の構成にかかる本実施の形態において、車両衝突時の衝撃を検出部が検出した際には、インフレータ21にてガスが発生される。すると、このガスは、図1中矢示aで示すように、エアバッグ22の中央席乗員用エアバッグ24へ供給された後、図1中矢示bで示すように、仕切部23に開設された連通孔31を介して、助手席乗員用エアバッグ25へ供給され、図2中矢示cで示すように、助手席乗員用エアバッグ25の側部に開設された排気孔32を介して外部へ排出される。これにより、中央席14前部の中央席乗員用エアバッグ24を、助手席13前部の助手席乗員用エアバッグ25より先に展開させることができるので、二点式ラップベルトにより腰のみが保持された中央席乗員を、前記エアバッグ22の中央席乗員用エアバッグ24によってタイミング良く拘束することができる。
【0014】
したがって、中央席乗員を拘束するためのエアバッグ22の中央部が、助手席乗員を拘束する側部より先に展開され、前記中央部をタイミング良く展開させるために、エアバッグ22の作動タイミングを適切な時機に調整しなければならなかった従来と比較して、作動タイミングの調整作業を簡素化することができる。
【0015】
また、腰及び肩を保持する三点式シートベルトを中央席14に設ける必要が無くなるので、三点式シートベルトを固定するシート又はルーフの補強が不要となるとともに、部品点数の増加を防止することができ、低コスト化を図ることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のエアバッグ装置にあっては、エアバッグ作動時において、中央席の前部に設けられた中央席乗員用エアバッグを、助手席の前部に設けられた助手席乗員用エアバッグより先に展開させることができる。これにより、二点式ラップベルトにより腰のみが保持された中央席乗員を、前記エアバッグの中央席乗員用エアバッグによってタイミング良く拘束することができる。
【0017】
したがって、中央席乗員を拘束するためのエアバッグの中央部が、助手席乗員を拘束する側部より先に展開され、前記中央部をタイミング良く展開させるために、エアバッグの作動タイミングを適切な時機に調整しなければならなかった従来と比較して、作動タイミングの調整作業を簡素化することができる。
【0018】
また、腰及び肩を保持する三点式シートベルトを中央席に設ける必要も無くなるので、三点式シートベルトを固定するシート又はルーフの補強が不要となるとともに、部品点数の増加を防止することができ、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】同実施の形態におけるエアバッグが展開される状態を示す図である。
【図3】従来のエアバッグ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 アシストエアバッグ装置
13 助手席
14 中央席
21 インフレータ
22 エアバッグ
23 仕切部
24 中央席乗員用エアバッグ
25 助手席乗員用エアバッグ
31 連通孔
32 排気孔
Claims (1)
- 乗員の腰及び肩を保持する三点式シートベルトが運転席及び助手席に設けられるとともに乗員の腰を保持する二点式ラップベルトが中央席に設けられた三人掛けのベンチシートの前方に設けられるエアバッグ装置であって、
インフレータから供給されるガスにより展開された際に、前記助手席に着座した乗員と前記中央席に着座した乗員とを拘束可能なエアバッグを備えたエアバッグ装置において、
前記エアバッグ内に仕切部を設け、前記エアバッグを、前記中央席の前部で展開される中央席乗員用エアバッグと、前記助手席の前部で展開される助手席乗員用エアバッグとに区画する一方、
前記インフレータを前記中央席乗員用エアバッグに接続し、前記インフレータにて発生したガスが最初に前記中央席乗員用エアバッグに供給されるように構成するとともに、前記仕切部に、前記中央席乗員用エアバッグ内部と前記助手席乗員用エアバッグ内部とを連通する連通孔を開設し、かつ前記助手席乗員用エアバッグの側部に、外部に連通する排気孔を開設したことを特徴とするエアバッグ装置。
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