JP3597486B2 - 漏液センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器、配管等から漏れた漏液を検出する漏液センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
図15には、従来の漏液センサの一例が示されており、このものは、例えば、配管下の床等の被浸水面Fに対向配置される透光部材1を備え、その透光部材1には、被浸水面Fに隙間Sを介して対面する検出面2が形成されている。そして、漏液Lがないときには、投光部3からの光は、検出面2で全反射して受光部4に受光される一方、漏液Lがあると、投光部3からの光の多くは検出面2を透過し、受光部4の受光量は小さくなり、これをもって漏液Lの発生を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、漏液センサは、一般に、被浸水面F上の漏液を検出するために、複数設けられる。そして、漏液を検出したら、その後の復旧作業として、各漏液センサを被浸水面Fから取り外し、検出面2の漏液を拭き取り、再び、各漏液センサを被浸水面Fに取り付ける。ところが、複数の漏液センサのうちいくつかを被浸水面Fに付け忘れたり、検出面2が正規位置より浮き上がって取り付けられたりすることがしばしばあった。このため、漏液を検出できなかったり、検出が遅れたりする事態が生じ得た。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、漏液センサが正常に設置されていない場合を検知して、確実に漏液を検出することが可能な漏液センサの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
<請求項1の発明>
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る漏液センサは、漏液に浸水され得る被浸水面に対向配置されると共に、被浸水面との間に隙間を介して対面した検出面を有する透光部材と、透光部材のうち被浸水面の反対側から検出面に向けて光を出射する投光部と、投光部から出射されかつ検出面で反射した反射光を受光する受光部と、受光部が出力した受光信号と、予め設定した第1基準レベルとの大小関係を判別する比較部とを備え、その比較部による判別結果に基づき、漏液の有無を検出する漏液センサにおいて、漏液センサが正規に取り付けられかつ漏液がないときに、投光部からの光が検出面で受光部へと反射すると共に、投光部からの光の一部が、検出面を透過し、被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、受光部にて受光される構成とし、比較部には、漏液が発生して投光部からの光が検出面を透過したときの受光部の受光強度より大きな第1基準レベルが設定されると共に、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの受光部の受光強度との間の受光強度に対応した第2基準レベルが設定され、第1基準レベルと受光信号とを比較して漏液の有無を検出すると共に、第2基準レベルと受光信号とを比較して異常の有無を検出するようにしたところに特徴を有する。
【0006】
この構成によれば、漏液センサが正規に取り付けられると、漏液がないときに、投光部からの光が検出面で受光部へと反射すると共に、投光部からの光の一部が、検出面を透過し、被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、受光部にて受光される。ところが、漏液センサが正規に取り付けられていないと、漏液がないときに、投光部からの光の一部が、検出面を透過しても、被浸水面で反射して受光部へと戻ることはない。これにより、漏液センサが正規に取り付けられた場合と、そうでない場合とで、受光部の受光強度に差が生じる。そして、比較部に係る第2基準レベルが、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの受光部の受光強度との中間の受光強度に対応した設定されているから、比較部が、この第2基準レベルと、受光部が出力した受光信号とを比較することで、漏液センサの異常を検出することができる。従って、本発明に係る漏液センサを用いれば、漏液センサの異常状態を検知して、確実に漏液を検出することが可能になる。
【0007】
<請求項2の発明>
請求項2の発明は、請求項1記載の漏液センサにおいて、被浸水面のうち検出面との対向位置に予め配された反射部材を敷設して備えたところに特徴を有する。
【0008】
この構成によれば、検出面との対向位置に反射部材が配置されるから、検出面を透過した光が、検出面との対向部分から反射して検出面に戻る場合にも、被浸水面の表面状態の影響を受けずに、正確な検出を行うことができる。
【0009】
<請求項3の発明>
請求項3の発明は、請求項2記載の漏液センサにおいて、被浸水面には、ピン又はボルトが起立状態に固定されており、ピン又はボルトに嵌合状態に固定された支持筒を備え、漏液センサに貫通形成した軸挿通孔に、支持筒を挿通させて、漏液センサが被浸水面に対向配置される構成とし、反射部材は、支持筒の下端に固定して設けられたところに特徴を有する。
【0010】
この構成によれば、漏液センサを取り付けるための支持筒に反射部材を固定して設けたから、検出面との対向位置には、常に敷設板が配置され、被浸水面の表面状態の影響を受けずに、正確な検出を行うことができる。
【0011】
<請求項4の発明>
請求項4の発明に係る漏液センサは、互いに組み付けられて、間にスリットが形成される一対の組付部材の少なくとも一方を透光部材で構成すると共に、透光部材のうちスリットの内面を、漏液に浸水され得る滑らかな検出面とし、検出面に向けて、透光部材の内側から斜めに光を照射する投光部と、投光部から出射されかつ検出面で反射した反射光を受光する受光部と、受光部が出力した受光信号と、予め設定した第1基準レベルとの大小関係を判別する比較部とを備え、その比較部による判別結果に基づき、漏液の有無を検出する漏液センサにおいて、漏液センサが正規に取り付けられかつ漏液がないときに、投光部からの光が検出面で受光部へと反射すると共に、投光部からの光の一部が、検出面を透過し、被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、受光部にて受光される構成とし、比較部には、漏液が発生して投光部からの光が検出面を透過したときの受光部の受光強度より大きな第1基準レベルが設定されると共に、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの受光部の受光強度との間の受光強度に対応した第2基準レベルが設定され、第1基準レベルと受光信号とを比較して漏液の有無を検出すると共に、第2基準レベルと受光信号とを比較して異常の有無を検出するようにしたところに特徴を有する。
【0012】
この構成によれば、漏液は、スリットのように狭い空間の一端に達すると、引き込まれるようにしてその空間(スリット)内に浸水する。そして、このスリット内に検出面が配されているから、僅かな漏液でも検出面へと引き込まれて、早急に漏液を検出することができる。また、漏液検出後、その漏液の拭き取るメンテナンス作業のときには、両透光部材を分解すれば、検出面が露出されてその検出面から漏液を容易に拭き取ることができる。しかも、検出面が平滑な表面構造をなしているから、拭き取り作業が容易である。
【0013】
そして、拭き取り作業後漏液センサが正規に取り付けられると、漏液がないときに、投光部からの光が検出面で受光部へと反射すると共に、投光部からの光の一部が、検出面を透過し、被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、受光部にて受光される。ところが、漏液センサが正規に取り付けられていないと、漏液がないときに、投光部からの光の一部が、検出面を透過しても、被浸水面で反射して受光部へと戻ることはない。これにより、漏液センサが正規に取り付けされた場合と、そうでない場合とで、受光部の受光強度に差が生じる。そして、比較部に係わる第2基準レベルが、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの受光部の受光強度の中間の受光強度に対応した設定とされているから、比較部が、この第2基準レベルと、受光部が出力した受光信号とを比較することで、漏液センサの異常を検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る漏液センサを、図1〜図4に基づいて説明する。図1において、符号Fは、漏液に浸水され得る被浸水面であって、例えば、液体貯蔵用のタンクの下側に備えたパン(容器)の底面で構成される。また、このパンは、例えば、ステンレス製であって、従って本実施形態の被浸水面Fは、鏡面状をなし、受けた光を反射する。
【0015】
本実施形態の漏液センサのセンサヘッド部に備えた透光部材10は、水平断面が長方形となった偏平の角筒状をなして上下方向に延びており、透光部材10のうち水平断面の長手方向の両端には、投光用及び受光用の光ファイバー12,13が上方から突入させてある。
【0016】
透光部材10は、図3(A)に示すように光ファイバー12,13の並び方向からみると、透光部材10の底壁11が、被浸水面Fに向かって先細り状をなして両側にテーパ面15T,15Tを備え、それら両テーパ面15T,15Tの先に湾曲面が連続している。この湾曲面は、本発明にかかる検出面15をなし、その湾曲形状は、詳細には、円柱外周面(いわゆる、シリンドリカル面)の一部で構成されている。
【0017】
また、図2(A)に示すように、透光部材10の底壁11の内側部分には、一対の溝11A,11Aが、透光部材10の水平方向の両端から中央に向かって斜め下方に延びており、これら溝11A,11Aに上記両光ファイバー12,13の先端部が収容されている。ここで、同図において左側に示した投光用光ファイバー12の先端部が、本発明に係る投光部50をなし、右側に示した受光用光ファイバー13の先端部が、本発明に係る受光部51をなす。そして、これら投受光部50,51から延びた両光軸が、検出面15上の所定位置で交わるように両溝11Aにて両光ファイバー12,13が位置決めされて、ブラケット14にて固定されている。
【0018】
より詳細には、投光部50から検出面15へと光の投射角は、例えば、検出面15に空気が接しているときの臨界角より僅かに小さい値に設定してある。これにより、図2(A)に示すように、漏液センサが正規に取り付けられて、検出面15に空気が接しているときに、投光部50からの光は、主として、検出面15で受光部51へと反射すると共に、投光部50からの光の一部が、検出面15を透過し、被浸水面Fで反射し、再び検出面15を透過して、受光部51にて受光される構成としてある。
【0019】
また、投受光部50,51の投受光用端面50A,51Aは、図3(A)に示すように、検出面15の円柱外周面の軸中心上に配され、投光部50から放射した光が、受光部51に集光される構成となっている。
【0020】
図4には、本実施形態の漏液センサの電気回路部が示されている。同図に示すように、投光用光ファイバー12の基端側には、投光素子55が対向配置されており、この投光素子55が投光回路70にて駆動されて出射された光が、投光用光ファイバー12の先端側の投光部50から出射される。
【0021】
一方、受光用光ファイバー13の基端側には、受光素子56が対向配置されており、受光用光ファイバー13の先端側の受光部51に受光された光が受光素子56に与えられ、これに伴い受光素子56に連なる受光回路57から受光信号が出力される。なお、受光回路57の受信タイミングと前記投光回路70の投光タイミングは、同期回路71にて同期がとられている。受光回路57が、受光素子56の受光量に応じた受光信号を出力すると、これが積分回路58を介して比較回路59に与えられる。
【0022】
比較回路59には、2つのコンパレータ59A,59Bが備えられている。第1コンパレータ59Aには、漏液の発生により、投光部50からの光が検出面15をほとんど透過したときに、受光部51に受光される受光強度に対応した第1基準レベルが設定されている。そして、この第1基準レベルと、受光回路57が出力した受光信号とを比較する。
【0023】
第2コンパレータ59Bには、漏液センサが正規に取り付けられ、かつ、漏液が無いときに、投光部50からの光が検出面15で反射して受光部51に受光される光と、投光部50からの光の一部が検出面15を透過し、被浸水面Fで反射し、再度検出面15を透過して受光部51に受光される光とを合わせた光の受光強度に対応した第2基準レベルが設定されている。そして、この第2基準レベルと、受光回路57が出力した受光信号とを比較する。
【0024】
上記構成からなる本実施形態にかかる漏液センサの作用効果を説明する。
漏液センサを起動すると、漏液が無いときには、投光部50からの光は、検出面15で反射して受光部51に受光される。このとき、図3(A)において、投光部50から放射状に出射されて検出面15に照射された光は、検出面15で反射して受光部51に集光される。また、投光部50からの光の一部(例えば、図1において、投光部50から真下に出射された光)が、検出面15を透過して、被浸水面Fで反射し、再度検出面15を透過して受光部51に受光される。これにより、検出面15で反射した光と、被浸水面Fで反射した光と合わせた光が、受光部51に受光される。すると、これに応じた受光信号が、比較回路59に与えられ、第2コンパレータ59Bにて、受光信号が、第2基準レベルより大きいこと判別し、これに基づき、検出回路60は、漏液センサには異常がなく、かつ、液体がないことを検出する。
【0025】
このとき、仮に、漏液センサが正規に取り付けられていないと、投光部50からの光の一部が、検出面15を透過しても、被浸水面Fで反射して再度受光部51に戻ることがなくなり、受光回路57が出力する受光信号が第2基準レベルより小さくなり、これが第2コンパレータ59Bに判別される。そして、この判別結果を受けて、検出回路60が、漏液センサに異常が発生したこと(正規に取り付けられていないこと)を知らせる信号を出力する。
【0026】
さて、図3(B)に示すように、漏液Lが発生して環状の検出面15に接すると、投光部50からの光は、検出面15を透過して、受光部51の受光強度が下がる。このとき、図3(B)において、投光部50から同図の斜め下方に向けて検出面15に照射された光は、検出面15を透過すると、検出面15には全く戻らないから、漏液Lが無い場合に比べて、有る場合は、受光部51の受光強度が遙かに小さくなる。そして、受光回路57から出力される受光信号が、第1基準レベルを下回り、これが第1コンパレータ59Aにて判別される。そして、この判別結果を受けて、検出回路60が、漏液Lの発生を検出する。
【0027】
このように、本実施形態の漏液センサを用いれば、漏液センサが正常に設置されていない場合を検知して、確実に漏液を検出することが可能になる。これにより、復旧作業後に、漏液センサを取り付け忘れた場合にも迅速に対応することができる。
【0028】
<第2実施形態>
本実施形態の漏液センサは、図5〜図8に示されており、前記第1実施形態と同じ電気回路(図4参照)から延びた両光ファイバー12,13の先端に、第1実施形態と異なるセンサヘッド部を備えている。以下、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明し、第1実施形態と同一の構成に関しては、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0029】
本実施形態の漏液センサのセンサヘッド部は、図5に示すように、第1及び第2の透光部材20,30を組み付けてなる。第1透光部材20は、全体がほぼ直方体状をなして、上面から下面へとねじ孔21が貫通形成され、そのねじ孔21に通したねじ22にて、被浸水面Fにねじ留めされている。第1透光部材20のうち並行した一対の側面には、図6及び図7に示すように、水平方向に係止溝23,23が形成され、これら係止溝23は、第1透光部材20の前面(図7の右向き端面)と後面(図7の左向き端面)とに開放している。また、第1透光部材20の上面と両側面とからなる角部は、図6に示すように、テーパ状に面取りされ、さらに、第1透光部材20の前面と係止溝23の底面とからなる角部も、図7に示すように、テーパ状に面取りされている。
【0030】
第2透光部材30は、図8に示すように、被浸水面Fと並行して延びた角柱状の投光部本体31の一端面から、円柱状のねじ部32を延出して備え、そのねじ部32の中心に、前記第1実施形態で説明した投光用と受光用の両光ファイバー12,13が通されている。このねじ部32は、先端部が先細り状をなすと共に、例えば、軸方向に図示しないスリットが形成されている。そして、内面に雌ねじを切ったスリーブ33を、ねじ部32の外面に螺合させることで、スリーブ33の一端に備えた窄み部33Aを、ねじ部32の先細り部に押しつけて、ねじ部32が絞られ、これにより、両光ファイバー12,13が締め付けられて固定されている。
【0031】
図7に示すように、投光部本体31の外側面31Sには、水平方向に向けて、一対の対向壁38,38が直立している。この対向壁38の互いの対抗面には、基端から先端に亘って突条38Tが形成され、これらが、前記第1透光部材20の係止溝23にスライド係合する。また、一方の対向壁38の先端には、ヒンジ39Hを介して、押さえ板39が連ねられ、さらに、その押さえ板39から直角にフック40が延設されている。そして、押さえ板39を、両対向壁38,38の先端間に差し渡した状態にして、フック40を他方の対向壁38の外面に係止することで、図8に示すように、両透光部材20,30が組み付け状態に保持される。
【0032】
投光部本体31の外側面31Sのうち両対向壁38,38に挟まれかつそれら対向壁38から若干離れた部分には、図7に示すように、外側面31Sを僅かに陥没させてスリット構成部41を形成してある。そして、対向壁38,38の間に、第1透光部材20が保持されて、第1透光部材20の前面が、スリット構成部41の縁部に押し当てられることで、図8に示すように、スリット構成部41の陥没面と第1透光部材20の前面との間にスリットS1が形成される。また、このスリット構成部41の陥没面は、本実施形態の漏液センサにおける検出面37をなす。
【0033】
図8に示すように、投光部本体31には、ねじ部32の反対側に開放した光路室34が形成されている。この光路室34の奥部には、前記光ファイバー12,13の先端部よりなる投光部50及び受光部51が配置され、光路室34の開口端は、ゴム栓34Gを融着して閉塞されている。
【0034】
光路室34のうち中間位置には、馬頭状の凸部35が形成されている。より詳細には、凸部35は、光路室34のうち前記検出面37を外面に備えた側壁から立ち上がり、先端側が光路室34の奥面に向けられ、その奥面に面一状態に露出された投光部50の先端面と対向している。また、光路室34の奥面のうち投光部50の露出部分付近と、凸部35の基端部の間は、投光部本体31の軸方向に対して斜めになった反射面36Aにて繋げられ、受光部51は、反射面36Aより奥側に埋設されている。そして、投光部50から出射した光は、凸部35の先端からその内部に入光し、凸部35のうち光路室34の開放口側に備えた一対の反射面36B,36Cで順次に反射して、前記検出面37へと斜めに向かう。ここで、検出面37が漏液に浸水されていないときには、その検出面37から前記反射面36Aへと向かい、そこでさらに反射して、受光部51に受光される。また、第2透光部材30が第1透光部材20に正規に取り付けられているときには、投光部50からの光の一部は、検出面37を透過し、第1透光部材20で反射し、再び検出面37を透過して、受光部51にて受光される構成としてある。
【0035】
本実施形態の漏液センサの構成は、以上であって、前記第1実施形態と同様の作用効果に加えて、以下のような作用効果を奏する。即ち、漏液が発生して、両透光部材20,30間に形成したスリットS1の下端に達すると、その漏液は、引き込まれるようにしてそのスリットS1内に浸水する。そして、このスリットS1内に検出面37が配されているから、僅かな漏液でも検出面37へと引き込まれて、早急に漏液を検出することができる。また、漏液検出後、その漏液の拭き取るメンテナンス作業のときには、両透光部材20,30を分解すれば、検出面37が露出されてその検出面37から漏液を容易に拭き取ることができる。しかも、検出面37が平滑な表面構造をなしているから、拭き取り作業が容易であるし、例えば、特公平4−70572号公報に掲載されたもののように、薄紙を要しないからゴミも出ない。
【0036】
なお、本実施形態では、一対の透光部材20,30を組み付けて、それらの間にスリットS1を形成したが、互いに組み付けられる一対の組付部材のうち両方が透光部材である必要はなく、検出面を備えた側の一方のみが透光部材であればよい。例えば、上記した第1透光部材20を、非透光部材で構成してもよい。また、本実施形態では、検出面37とその対抗面とが平行になって、スリットS1の一方の開放端から他方の開放端までが、同じ隙間寸法になっていたが、検出面とその対抗面とを非平行にして、スリットの一方の開放端から他方の開放端に向かって、徐々に、スリットが拡開する構造にしてもよい。さらに、検出面は、平面に限られず、湾曲面としてもよい。特に、上記したように非透光部材と透光部材とを組み付けた構成では、検出面を湾曲面にして、前記第1実施形態のように、漏液の有無による受光部の受光強度の差が明確になるようにするのが好ましい。
【0037】
<第3実施形態>
本実施形態は、図9及び図10に示されており、前記第2実施形態の変形例であって、第1透光部材20と第2透光部材30との係止構造のみが、前記第2実施形態と異なる。以下、その異なる構成についてのみ説明する。
【0038】
本実施形態の第1透光部材20は、図10に示すように、一方の側面に前記係止溝23を備え、他方の側面の上縁部に突条23Tが形成されている。
【0039】
一方、第2透光部材30は、投光部本体31のうち検出面37を備えた外側面31Sに、係止壁80が一体形成されている。この係止壁80は、前記外側面31Sのうち検出面37よりねじ部32側位置から直立に立ち上がり、途中で直角に曲がって投光部本体31と並行して延びて、検出面37に対向している。係止壁80のうち投光部本体31との対向面には、前記第1透光部材20の係止溝23にスライド係合する突条81が形成される一方、投光部本体31には、第1透光部材20の突条23Tがスライド係合する係合溝82が形成されている。そして。そして、係止壁80は、投光部本体31との間に、第1透光部材20をスライド挿入すると、係止壁80の先端に備えた係止爪83でもって、第1透光部材20が抜け留めされる。このような構成としても、前記第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0041】
(1)図11に示すように、検出面15のうち、投受光部50,51の光軸が交わる位置に、被浸水面Fから離れる側に検出面15を陥没させた陥没面90を設け、その陥没面90に対する投光部50からの光の投射角を、臨界角度以下にして、漏液がないときに、投光部50からの光の一部が、検出面15(陥没面90)を透過し易くした構成にしてもよい。
【0042】
(2)また、図12に示すように、被浸水面Fに平行した第1検出面92と、被浸水面Fに対して斜めに傾いた第2検出面93とを連ねた構造とし、これら両方の検出面92,93に、投光部50から光を照射して、第1検出面92への光の一部を透過させて、被浸水面Fで反射させ、再び、第1検出面92を透過させて、受光部51に受光させる構成としてもよい。
【0043】
(3)また、図13に示すように、シリンドリカル面の一部をなす検出面15の最下端を、平坦な第2検出面94として、漏液が無いときに、その第2検出面94から光が透過する構成としてもよい。
【0044】
(4)さらに、図14に示すように、前記実施形態において、被浸水面Fのうち検出面15との対向位置に、予め配された反射部材95を敷設して備えた構成としてもよい。このようにすれば、検出面15を透過した光が、検出面15との対向部分から反射して検出面15に戻る場合に、被浸水面Fの表面状態の影響を受けずに、正確な検出を行うことができる。
【0045】
(5)前記実施形態では、検出面は、シリンドリカル面の一部で構成されていたが、楕円柱の外周面の一部で検出面を構成し、その楕円の両焦点に投光部及び受光部を配した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る漏液センサの斜視図
【図2】図1におけるA−A切断面における断面図
【図3】図1におけるB−B切断面における断面図
【図4】漏液センサの回路図
【図5】第2実施形態に係る漏液センサの側断面図
【図6】その漏液センサに備えた第2透光部材の側面図
【図7】その漏液センサの平面図
【図8】その平断面図
【図9】第3実施形態に係る漏液センサの平断面図
【図10】その側断面図
【図11】変形例1の漏液センサの断面図
【図12】変形例2の漏液センサの断面図
【図13】変形例3の漏液センサの断面図
【図14】変形例4の漏液センサの断面図
【図15】従来の漏液センサの断面図
【符号の説明】
10…透光部材
15…検出面
20…第1透光部材(組付部材)
30…第2透光部材(組付部材)
31…投光部本体
37…検出面
41…スリット構成部
50…投光部
51…受光部
59…比較回路(比較部)
59A…第1コンパレータ
59B…第2コンパレータ
90…陥没面
92…第1検出面
93…第2検出面
94…第2検出面
95…反射部材
F…被浸水面
S1…スリット

Claims (4)

  1. 漏液に浸水され得る被浸水面に対向配置されると共に、前記被浸水面との間に隙間を介して対面した検出面を有する透光部材と、
    前記透光部材のうち前記被浸水面の反対側から前記検出面に向けて光を出射する投光部と、前記投光部から出射されかつ前記検出面で反射した反射光を受光する受光部と、
    前記受光部が出力した受光信号と、予め設定した第1基準レベルとの大小関係を判別する比較部とを備え、その比較部による判別結果に基づき、前記漏液の有無を検出する漏液センサにおいて、
    漏液センサが正規に取り付けられかつ漏液がないときに、前記投光部からの光が前記検出面で前記受光部へと反射すると共に、前記投光部からの光の一部が、前記検出面を透過し、前記被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、前記受光部にて受光される構成とし、
    前記比較部には、漏液が発生して前記投光部からの光が前記検出面を透過したときの前記受光部の受光強度より大きな前記第1基準レベルが設定されると共に、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの前記受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの前記受光部の受光強度との間の受光強度に対応した第2基準レベルが設定され、
    前記第1基準レベルと前記受光信号とを比較して漏液の有無を検出すると共に、前記第2基準レベルと前記受光信号とを比較して異常の有無を検出するようにしたことを特徴とする漏液センサ。
  2. 前記被浸水面のうち前記検出面との対向位置に予め配された反射部材を敷設して備えたことを特徴とする請求項1記載の漏液センサ。
  3. 前記被浸水面には、ピン又はボルトが起立状態に固定されており、前記ピン又はボルトに嵌合状態に固定された支持筒を備え、前記漏液センサに貫通形成した軸挿通孔に、前記支持筒を挿通させて、前記漏液センサが前記被浸水面に対向配置される構成とし、前記反射部材は、前記支持筒の下端に固定して設けられたことを特徴とする請求項2記載の漏液センサ。
  4. 互いに組み付けられて、間にスリットが形成される一対の組付部材の少なくとも一方を透光部材で構成すると共に、前記透光部材のうち前記スリットの内面を、漏液に浸水され得る滑らかな検出面とし、
    前記検出面に向けて、前記透光部材の内側から斜めに光を照射する投光部と、前記投光部から出射されかつ前記検出面で反射した反射光を受光する受光部と、前記受光部が出力した受光信号と、予め設定した第1基準レベルとの大小関係を判別する比較部とを備え、その比較部による判別結果に基づき、前記漏液の有無を検出する漏液センサにおいて、
    漏液センサが正規に取り付けられかつ漏液がないときに、前記投光部からの光が前記検出面で前記受光部へと反射すると共に、前記投光部からの光の一部が、前記検出面を透過し、前記被浸水面で反射し、再び検出面を透過して、前記受光部にて受光される構成とし、
    前記比較部には、漏液が発生して前記投光部からの光が前記検出面を透過したときの前記受光部の受光強度より大きな前記第1基準レベルが設定されると共に、漏液センサの取り付けが正規状態でかつ漏液がないときの前記受光部の受光強度と、漏液センサの取り付けが不正規状態のときの前記受光部の受光強度との間の受光強度に対応した第2基準レベルが設定され、
    前記第1基準レベルと前記受光信号とを比較して漏液の有無を検出すると共に、前記第2基準レベルと前記受光信号とを比較して異常の有無を検出するようにしたことを特徴とする漏液センサ。
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