JP2008006667A - インクカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検知部の外表面に付着したほこりや汚れ等に起因する誤ったインク切れの検出を防止する。
【解決手段】インクカートリッジ1の検知部40は、透光性を有しており、インクが貯留されるインクタンクに連通する空間を有していると共に、内部空間に遮光性を有するセンサアーム70の被検知部71が配されている。また、検知部40は、センサ13の発光部13aと受光部13bとによって挟まれている位置に形成されている。発光部13aと検知部40との間に、発光部13aから出射された光線束を屈折させて光線束の幅を広げる球面平凹レンズ12を配置する。さらに、検知部40の外面における球面平凹レンズ12を経た光線束が通過する部分に、外側に突出する曲面41aを形成する。これにより、球面平凹レンズ12を経た光線束の幅は、曲面41aによって狭められる。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクを貯留するインクカートリッジおよびインクカートリッジが装着されるインクジェット記録装置に関する。
記録用紙に向けてノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタには、着脱可能なインクカートリッジを備えたものがある。インクカートリッジ内のインクが空の状態でインクジェットヘッドがインクを吐出しようとすると、印刷が行なわれないだけでなく、インクジェットヘッド内にエアが侵入することがある。インクジェットヘッド内にエアが侵入すると、そのヘッドは最悪の場合、使用不能となってしまう。このような事態が生じないようにするには、インクカートリッジ内のインク残量を常に把握しておき、インクカートリッジ内のインク残量がほぼゼロになるとヘッドからのインク吐出が禁止されるような制御を行う必要がある。
特許文献1には、インクカートリッジ内のインク残量を検出する技術が開示されている。すなわち、特許文献1に記載のインクカートリッジは、透光性を有するインクタンク内において揺動可能に支持されていると共に遮光性を有するセンサアームを備えている。センサアームの一端には被検知部が、他端にはフロート部がそれぞれ設けられており、インクタンク内のインクの液面が所定高さよりも下がった際には、その液面に追従してフロートが下降してセンサアームが揺動し、これにより被検知部が上昇するように構成されている。また、インクタンクの一側面には、センサアームの被検知部が配される検知部が設けられている。検知部は、インクカートリッジがプリンタに装着された際に、プリンタに備えられた透過型光学式センサの発光部と受光部とによって挟まれる位置に設けられている。したがって、検知部内において変位する被検知部の位置をセンサで検知することによって、インク切れを検出することができる。
特開2005−125738号公報(図1)
しかしながら、検知部の外面における光学式センサの発光部から出射された光線束が通過する部分にほこりや汚れ等が付着している場合には、当該ほこりや汚れ等によって光が遮られるので受光部で受光可能な光量が減少する。これにより、被検知部の位置の検出(インク切れの検出)が正しく行なわれず、インク吐出を禁止する制御が誤ったタイミングで行われてしまう、といった不具合が生じる。
そこで、本発明の目的は、検知部の外表面に付着したほこりや汚れ等に起因する誤ったインク切れの検出を防止することができるインクカートリッジおよびインクジェット記録装置を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、インクを貯留するインクタンク、遮光性を有していると共に前記インクタンク内に貯留されているインクの減少に伴って変位する変位部材、および透光性を有していると共に前記インクタンクの内部に連通する内部空間を有しておりその内部空間に前記変位部材の少なくとも一部が配置される検知部を有するインクカートリッジを着脱可能に備えていると共に、前記インクカートリッジが装着された際に前記検知部を挟むように配置された発光部および受光部を有する透過型光学式センサを備えたインクジェット記録装置である。さらに、本発明のインクジェット記録装置は、前記検知部と前記発光部との間に設けられており、前記発光部から出射された光線束を屈折させて前記光線束の幅を広げる光学素子を備えており、前記検知部の外面における前記光学素子を経た前記光線束が通過する通過部分が、前記光線束の幅がさらに広がることの無いように前記透過型光学式センサの光軸に対して傾斜した領域を有している。
また、本発明のインクカートリッジは、インクを貯留するインクタンクと、遮光性を有していると共に前記インクタンク内に貯留されているインクの減少に伴って変位する変位部材と、透光性を有していると共に前記インクタンクの内部に連通する内部空間を有しておりその内部空間に前記変位部材の少なくとも一部が配置される検知部とを備えていると共に、インクジェット記録装置に装着された際に、前記検知部が前記インクジェット記録装置に備えられた透光型光学式センサの発光部および受光部に挟まれる位置に設けられているインクカートリッジである。さらに、本発明のインクカートリッジは、前記検知部の外面における前記透過型光学式センサの前記発光部から出射された光線束が通過する通過部分が、前記光線束の幅が広がることの無いように前記発光部と前記受光部とを結ぶ直線に対して傾斜した領域を有している。
これらの構成によると、光線束の幅が広げられない場合と比べて光線束の総光量(検知部の外面における光線束の断面積)に対するほこりで遮られる光量(ほこりで遮られる部分の面積)の割合を少なくすることができる。よって、センサのS/N比の劣化(受光部における受光量の低下)を少なくすることができる。また、光学素子によって一旦広げられた光線束の幅は、検知部の外面に形成された傾斜した領域を通過することによって、さらに広がることがなくなるので、検知部の外面が平面(センサの光軸に直交する平面)である場合に比べて、受光部に到達する総光量が極端に低下することはない。したがって、この点からも受光部における受光量の低下を抑えることができる。その結果、検知部の外面にほこりが付着しても、変位部材の位置(インク切れ)を正しく検知することができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記光学素子が、前記光線束の幅が前記透過型光学式センサの光軸に対して対称的に広がるように前記光線束を屈折させ、前記通過部分の傾斜した領域は、前記透過型光学式センサの光軸に対して対称的に形成されていてもよい。この構成によると、発光素子によってセンサの光軸に対して対称的に広げられた光線束を、検知部の外面において、センサの光軸に平行な方向またはセンサの光軸に向かう方向にセンサの光軸と対称的に屈折させることができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記通過部分が、外側に向かって突出することによって前記透過型光学式センサの前記光軸と一致する光軸を有する凸レンズを構成する曲面になっていてもよい。この構成によると、検知部の傾斜した領域を容易に形成することができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記通過部分が、前記透過型光学式センサの前記光軸から遠ざかるほど外側に向かった突出量が大きくなるように、前記透過型光学式センサの前記光軸に向かって傾斜している一対の傾斜面になっていてもよい。この構成によると、検知部の外面における光線束の通過部分が、中央が凹んだ傾斜面であるので、指で触れて汚れが付着するのを防止することができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記通過部分が、フルネルレンズを構成する凹凸面になっていてもよい。この構成によると、検知部における光線束の通過部分に対応する壁を薄くすることができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記通過部分が、前記検知部の前記発光部側の外面に設けられていてもよい。光学素子によって幅が広げられた光線束が、そのまま検知部を通過した場合には、検知部の受光部側の外面における光線束の幅は、発光部側の外面における光線束の幅よりも広くなる。したがって、上記の構成によると、通過部分が受光部側の外面のみに設けられている場合に比べて、通過部分の傾斜した領域の面積を小さくすることができる。
本発明のインクジェット記録装置では、前記通過部分が、前記検知部の前記発光部側の外面および前記受光部側の外面にそれぞれ設けられていてもよい。この構成によると、検知部の発光部側の外面および受光部側の外面の両方において付着しているほこりや汚れに対応することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置101は、記録用紙に向けて透光性を有するインクを吐出するためのインクジェットヘッド3と、後述するインクタンク30内にインクジェットヘッド3に供給されるインクを貯溜するインクカートリッジ1と、インクジェットヘッド3をガイド5に沿って一方向(図1において紙面に対して垂直方向)に且つ直線的に往復移動させるキャリッジ4と、記録用紙をインクジェットヘッド3の移動方向に対して垂直方向に且つインクジェットヘッド3のインク吐出面に対して平行に搬送するための搬送機構6と、インクの有無を検知するための透光型光学式のセンサ13と、インクジェット記録装置101の動作を制御する制御装置20とを主に備えている。
インクジェットヘッド3は、インクを吐出するノズルが多数形成されているインク吐出面を有しており、制御装置20に制御されてインク供給チューブ2から供給されたインクを各ノズルから吐出する。インク供給チューブ2は、一方の端部がインクジェットヘッド3に接続されており、他方の端部がインク供給管10bに接続されている。インク供給管10bは、インクカートリッジ1に接続される管である。
制御装置20は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とを備えており、これらを一体として各機能部として機能させることによりインクジェット記録装置101の制御を行うものである。そして制御装置20は、機能部として駆動部21と、判定部22とを備えている。駆動部21は、インクジェットヘッド3、キャリッジ4、及び搬送機構6を駆動するための図示しないモータ等の駆動を制御するためのものである。
判定部22は、センサ13の検知結果によってインクタンク30内のインク量の状態について判定するものである。具体的には、センサ13の発光部13aから出射された光が受光部13bで受光された場合には、装着部10に装着されたインクカートリッジ1のインクタンク30に十分量のインクが充填されている状態と判定し、センサ13の発光部13aから出射された光が受光部13bで受光されなかった場合には、装着部10に装着されたインクカートリッジ1のインクタンク30に貯溜されているインクが減少している状態であると判定する。そして、インクが減少していると判定されたとき、駆動部21は、インクジェットヘッド3によるインク吐出を禁止する制御を行なう。
インクカートリッジ1は、インクジェット記録装置101の装着部10に着脱可能に備えられる。ここで、図2〜図4をさらに参照しつつ、インクカートリッジ1および装着部10の構成について詳細に説明する。図2〜図4は、いずれも図1に示す装着部10に装着された状態のインクカートリッジ1の断面図であり、図2はII-II線に沿う断面図、図3はIII-III線に沿う断面図、図4はIV-IV線に沿う断面図である。なお、図4においては、後述するセンサアーム70の図示は省略している。
図1〜図4に示すように、インクカートリッジ1は、略6面体として構成されている。すなわち、最大面積となる一対の略矩形面と、一対の当該面を連結する4方向に位置する側面との略6つの面で構成されている。そして、最大面積となる一対の略矩形面が垂直となると共にその長辺が水平となるような姿勢で装着部10に装着される。以下の説明において、その6面体の最大面積となる一対の矩形面の短辺同士を連結する一対の側面をそれぞれ正面(図3に示す面に対応する)および背面とする。さらに、その6面体の最大面積となる一対の略矩形面を連結する方向を幅方向とする。
また、インクカートリッジ1は、インクを貯留するインクタンク30、インクカートリッジ1の正面に設けられた検知部40、およびインクカートリッジ1の正面において検知部40の下方に設けられており、インクタンク30内のインクをインクジェット記録装置101に供給するインク供給部50で構成されるケース60と、ケース60内においてインク残量に応じて揺動可能に支持されているセンサアーム70とを主に備えている。そして、ケース60は透光性を有する樹脂で形成されており、センサアーム70は、遮光性を有する樹脂で形成されている。
検知部40は、インクタンク30から突出していると共に、インクタンク30の内部に連通する内部空間を有しており、且つインクタンク30の幅よりも狭い幅を有している。また、検知部40の内部空間には、センサアーム70の後で詳述する被検知部71が配される。さらに、図2、3に示すように、検知部40の幅方向の一端部に位置する壁における上半分には、一側面(検知部40の内部に面する側)が平面となっており、他側面(検知部40の外部に面する側)が球面の一部となっている凸レンズ、いわゆる球面平凸レンズ41が形成されており、当該壁の外面は、外側に向かってドーム型に突出する曲面41aとなっている。なお、インクカートリッジ1がインクジェット記録装置101に装着された際には、球面平凸レンズ41の光軸がセンサ13の光軸X(発光部13aと受光部13bとの一致した主軸によってできた線)と一致する。
センサアーム70は、インクの比重より小さい比重となる素材で形成された略棒状の部材であり、その一端は上述のように検知部40内に配される被検知部71となっており、他端はフロート部73となっている。そして、被検知部71とフロート部73とは、連結部75によって連結されている。
連結部75には、インクカートリッジ1の幅方向に沿って延びており、その両端部近傍がインクタンク30の内壁面に設けられた略U字型のアーム支持部31にそれぞれ支持される取付軸77が形成されている。したがって、取付軸77がアーム支持部31に支持された状態では、センサアーム70は取付軸77を中心に揺動可能となる。このとき、図1に示すように、ケース60内において、被検知部71が検知部40内に位置し、フロート部73が、インクタンク30の底部近傍に位置する。
また、センサアーム70においてフロート部73が占める体積比は十分に大きいものとなっており、取付軸77からフロート部73までの体積が、取付軸77から被検知部71までの体積よりも十分に大きいものとされている。より詳細には、これらの体積比が、フロート部73がインクの液中に位置している場合には、重力および浮力によってセンサアーム70に生じる図1における反時計回りのモーメントが時計回りのモーメントよりも大きくなり、フロート部73の一部がインクの液中から露出した場合には、反時計回りのモーメントと時計回りのモーメントとが等しくなるように設定されている。
したがって、インクタンク30内にインクが十分貯留されている場合には、センサアーム70には、反時計回りのモーメントが働き、図1において実線で示すように、被検知部71は検知部40の下端に位置する。その後、インクタンク30内のインクの減少に伴って、図1において線Aで示す位置よりもインク液面が下がり、フロート部73の一部がインクの液中から露出した後は、インクの減少に伴いさらにインクの液面が下がると、その液面に追従してフロート部73が下方に移動する。フロート部73が下方に移動すると、センサアーム70は取付軸77を中心に回動し、被検知部71は検知部40の内部空間において上方へ移動する。
装着部10は、図1〜図4に示すように、インクカートリッジ1を収容する空間を画定する壁を有している。そして、図2、3に示すように、装着部10には、センサ13の発光部13aおよび受光部13bが、装着部10に装着されたインクカートリッジ1の検知部40を幅方向から挟むように、互いに対向する壁面に設けられている。より詳細には、発光部13aおよび受光部13bは、検知部40の球面平凸レンズ41が形成された部分を挟むように設けられている。このとき、検知部40の球面平凸レンズ41が設けられた壁と、装着部10の発光部13aが設けられた壁とが対向する。また、上述のように、検知部40の球面平凸レンズ41の光軸とセンサ13の光軸Xとが一致する。
また、センサ13の発光部13aと受光部13bとの間における発光部13a近傍には、発光部13a側の一側面が平面となっており、受光部13b側の他側面が球面の一部となっている凹レンズ、いわゆる球面平凹レンズ12が設けられている。より詳細には、球面平凹レンズ12は、球面平凹レンズ12の光軸とセンサ13の光軸Xとが一致する位置に設けられる。球面平凹レンズ12は、発光部13aから出射された光線束を発散させる方向に屈折させて光線束の幅を広げる。これにより、発光部13aから出射され球面平凹レンズ12を経た光線束は、検知部40の球面平凸レンズ41を通過した後、受光部13bで受光される。
加えて、図1、4に示すように、装着部10の壁面において、装着部10に装着されたインクカートリッジ1のインク供給部50と当接する部分には、上述のインク供給管10bが設けられている。
さらに、インク供給管10bが設けられている壁と対向する壁、すなわち、装着部10に装着されたインクカートリッジ1の背面と対向する壁は、その上端部近傍を中心にして回動可能な板状部材であり、インクカートリッジ1を収容する空間を閉鎖する状態と、開放する状態とを取り得るカバー11となっている。カバー11のインクカートリッジ1と対向する側の面には、インクカートリッジ1と当接する突出部11aが形成されている。これにより、カバー11を閉めることで、装着部10内のインクカートリッジ1をインク供給管10bが設けられている壁側に押圧することができる。また、カバー11の突出部11aが形成されている面とは反対側の面には、カバー11を開閉する際の摘み部11bが形成されている。加えて、カバー11の下端部には、装着部10の底壁の下面に形成された凹部10aに係合する係合部11cが形成されている。係合部11cを凹部10aに係合させることによって、カバー11が振動等によって簡単に開くのを防止することができる。
ここで、図5、6を参照しつつ、インクカートリッジ1におけるインク残量の検出方法について説明する。図5、6は、いずれも図2および図3に示す装着部10に装着された状態のインクカートリッジ1における検知部40近傍の拡大図を示しており、図5が図2の拡大図であり、図6が図3の拡大図である。
まず、発光部13aから出射され球面平凹レンズ12を通過した光線束は、光軸X(発光部13aと受光部13bの一致した主軸によって形成される線)から遠ざかる方向に屈折し、その幅、すなわち発光部13aと受光部13bとを結ぶ方向と直交する方向の長さが広げられる。このとき、光線束の幅は、センサ13の光軸Xに対して対称的に広げられる。なお、図5、6において一点鎖線で示すように、球面平凹レンズ12で幅が広げられた光線束が、その後屈折されることなく装着部10の受光部13bが設けられている壁に到達した際には、そのほとんどが受光部13bに入光しない。その後、検知部40の球面平凸レンズ41を通過した光線束は、光軸Xに近づく方向、つまり収束する方向に屈折し、その幅が狭められる。具体的には、装着部10の受光部13bが設けられている壁に到達した際に、全ての光線束が受光部13bに入光する幅まで狭められる。
ここで、図6において実線で示すように、インクタンク30にインクが十分貯留されている場合は、上述のように、センサアーム70の被検知部71は、検知部40の下端に位置している。つまり、被検知部71は、検知部40の球面平凸レンズ41を経た光線束の通過経路上にない。したがって、光線束は、検知部40の内部空間を通過し、受光部13bで受光される。この状態がインク有りの状態であり、インクジェット記録装置101の判定部22でインク有りの判定がなされる。
一方、インクタンク30内のインクの減少に伴って、インクの液面が図1に示す線Aよりも下がると、被検知部71は検知部40内を上方に変位する。そして、図6において破線で示すように、被検知部71が検知部40の球面平凸レンズ41と対向する位置まで変位すると、球面平凸レンズ41を通過することで幅が狭められた光線束は、被検知部71によって遮られるので、受光部13bで受光されることはない。この状態がインク無しの状態であり、インクジェット記録装置101の判定部22でインク無しの判定がなされる。
以上のように、本実施の形態のインクジェット記録装置101では、透光性を有しており、インクが貯留されるインクタンク30に連通する空間を有する検知部40内に、遮光性を有するセンサアーム70の被検知部71が配されている。また、インクジェット記録装置101は、検知部40を挟むように配置された発光部13aと受光部13bとからなるセンサ13を有しており、発光部13aと受光部13bとの間には、発光部13aから出射された光線束を屈折させて光線束の幅を広げる球面平凹レンズ12が設けられている。さらに、検知部40の外面における球面平凹レンズ12を経た光線束が通過する部分には、光線束の幅がさらに広がることの無いようにセンサ13の光軸Xに対して傾斜した曲面41aが形成されている。したがって、球面平凹レンズ12によって光線束の幅が広げられるので、光線束の幅が広げられない場合と比べて検知部40の外面における光線束が通過する部分の面積が大きくなる。これにより、検知部40の外面にほこり等が付着した場合であっても、光線束の幅が広げられない場合と比べて光線束の総光量(光線束の断面積)に対するほこりで遮られる光量(ほこりで遮られる部分の面積)の割合を少なくすることができる。よって、センサ13のS/N比の劣化(受光部13bにおける受光量の低下)を少なくすることができる。また、球面平凹レンズ12によって一旦広げられた光線束は検知部40を通過する前に曲面41aによって狭められるので、検知部40の外面が平面(光軸Xに直交する平面)である場合に比べても、受光部13bに到達する総光量が極端に低下することはない。よって、この点からも受光部13bにおける受光量の低下を抑えることができる。その結果、検知部40の外面にほこりが付着しても、被検知部71の位置を正しく検知することができ、インクジェットヘッド3によるインク吐出を禁止する制御を適切なタイミングで行うことができる。
また、本実施の形態のインクジェット記録装置101では、球面平凹レンズ12が、その幅がセンサ13の光軸Xに対して対称的に広がるように、発光部13aから出射された光線束を屈折させる。また、検知部40の外面における球面平凹レンズ12を経た光線束が通過する部分に形成されている曲面41aは、センサ13の光軸Xに対して対称的に形成されている。したがって、球面平凹レンズ12によって光軸Xに対して対称的に広げられた光線束を、センサ40の外面に形成された曲面41aにおいて、光軸Xに向かう方向に光軸Xと対称的に屈折させることができる。
さらに、本実施の形態のインクジェット記録装置101では、センサ13の光軸Xに対して対称的に形成された曲面41aは、球面平凸レンズ41の表面となっている。したがって、検知部40の外面においてセンサ13の光軸Xに対して傾斜した曲面41aを容易に形成することができる。
加えて、本実施の形態のインクジェット記録装置101では、検知部40の幅方向両端の壁のうち、発光部13a側の壁に球面平凸レンズ41が設けられている。図5、6に示すように、球面平凹レンズ12で幅が広げられた光線束が、その後屈折されることなく検知部40を通過した場合には、検知部40の受光部13b側の表面における光線束の幅は、発光部13a側の表面における光線束の幅よりも広くなる。したがって、上述の構成によると、検知部40の受光部13b側の壁に球面平凸レンズ41を設ける場合と比べて、球面平凸レンズ41が小さくても、球面平凹レンズ12で幅が広げられた光線束の全てが球面平凸レンズ41を通過するようにし、光量の損失が生じないようにすることができる。
次に、図7、8を参照しつつ、本実施の形態の第2の実施の形態について説明する。図7、8は、装着部10に装着された状態のインクカートリッジ201における検知部240近傍の拡大部をそれぞれ示しており、図7は水平方向に沿った断面図、図8は幅方向に沿った断面図である。本実施の形態は、インクカートリッジ201の構成を除いては、第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態に係るインクカートリッジ201の構成と、第1の実施の形態に係るインクカートリッジ1の構成との主な相違点は、インクカートリッジ1では、検知部40における発光部13a側の壁に球面平凸レンズ41が形成されていたが、本実施の形態のインクカートリッジ201では、検知部240における発光部13a側および受光部13b側の両壁にそれぞれ球面平凸レンズ241、242が形成されていることである。インクカートリッジ201の検知部240以外の構成については、第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図7、8に示すように、本実施の形態のインクカートリッジ201の検知部240の幅方向両端部に位置する壁には、球面平凸レンズ241、242がそれぞれ形成されており、当該壁の外面は、外側に突出する曲面241a、242aとなっている。インクカートリッジ201がインクジェット記録装置101に装着された際には、球面平凸レンズ241、242の光軸がセンサ13の光軸Xと一致する。
したがって、インクカートリッジ201が装着部10に装着された状態において、センサ13の発光部13aから出射された後、球面平凹レンズ12を経ることによって、そのほとんどが受光部13bに入光しない程度にまで幅が広げられた光線束は、検知部240の発光部13a側の外面に設けられている曲面241aを通過することによって平行光となるように屈折させられ、その幅が一定となる。図7、8において一点鎖線で示すように、曲面241aにおいて屈折された光線束が、その後屈折されることなく装着部10の受光部13bが設けられている壁に到達した際には、その一部分が受光部13bに入光しない。
そして、被検知部71が図8において実線で示す位置、すなわち検知部240の下部にある場合には、曲面241aにおいて屈折された平行な光線束は、検知部240の内部を遮られることなく通過し、検知部240の受光部13b側の外面に設けられている曲面242aを通過することによって収束する方向に屈折させられて、その幅が狭められる。このとき、光線束の幅は、装着部10の受光部13bが設けられている壁に到達した際に、全ての光線束が受光部13bに入光する程度まで狭められる。曲面242aを通過した光線束は、受光部13bで受光され、インクジェット記録装置101の判定部22でインク有りの判定がなされる。
一方、被検知部71が図8において破線で示す位置、すなわち検知部240の上部にある場合には、曲面241aにおいて屈折された光線束は、検知部240の内部において遮光性を有する被検知部71によって遮られ、受光部13bで受光されない。このときき、インクジェット記録装置101の判定部22でインク無しの判定がなされる。
以上のように、本実施の形態のインクカートリッジ201が装着されたインクジェット記録装置101では、第1の実施の形態のインクジェット記録装置101と同様に、検知部240の外面に付着しているほこりや汚れ等による光量の減少量が小さくなり、インク切れを正確に検出することができる。
また、本実施の形態のインクカートリッジ201では、検知部240の発光部13a側の外面および受光部13b側の外面の両方において付着しているほこりや汚れに対応することができる。
次に、図9、10を参照しつつ、本発明の第3の実施の形態について説明する。図9、10は、装着部に装着された状態のインクカートリッジ301における検知部340近傍の拡大図をそれぞれ示しており、図9は水平方向に沿った断面図、図10は幅方向に沿った断面図である。本実施の形態は、インクカートリッジ301の構成を除いては、第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態に係るインクカートリッジ301の構成と、第1の実施の形態に係るインクカートリッジ1の構成との主な相違点は、インクカートリッジ1では、検知部40に球面平凸レンズ41が形成されており、検知部40の外面が外側に突出する曲面41aになっていたが、本実施の形態のインクカートリッジ301では、検知部340の外面が、センサ13の光軸Xに向かって傾斜している一対の傾斜面341a、341bになっていることである。インクカートリッジ301の検知部340以外の構成については、第1の実施の形態とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図9、10に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置101における装着部10に設けられたセンサ13の発光部13aと受光部13bとの間における発光部13a近傍には、発光部13aから出射された光線束を屈折させて光線束の幅を広げるプリズム312が設けられている。プリズム312は、インクカートリッジ301の正面と背面とを結ぶ方向(図9においては紙面上下方向、図10においては紙面垂直方向)に沿って延在する略三角柱形状であり、その3つの側面は、装着部の発光部13aが設けられている壁と平行な面(以降、「平行面」と称する)と、センサ13の光軸Xから遠ざかるほど発光部13a側近づくように傾斜した一対の面(以降、「傾斜面」と称する)とからなる。これによって、図9に示すように、発光部13aから出射されプリズム312の平行面を経た光線束は、プリズム312の傾斜面において屈折し、その幅が上下方向に広げられる。
検知部340における発光部13a側の壁の外面におけるプリズム312を経た光線束が通過する部分には、センサ13の光軸Xから遠ざかるほど外側に向かった突出量が大きくなるように、センサ13の光軸Xに向かって傾斜している一対の傾斜面341a、341bが形成されている。より詳細には、傾斜面341a、341bは、いずれもインクカートリッジ301の正面と背面とを結ぶ方向(図9においては紙面上下方向、図10においては紙面垂直方向)に沿って延在する矩形形状の面である。そして、傾斜面341aの下端はセンサ13の光軸Xに一致しており、その上端は下端よりも発光部13a側に位置している。また、傾斜面341bの上端は、傾斜面341aの下端に接続されており、その下端は上端よりも発光部13a側に位置している。さらに、傾斜面341aと傾斜面341bとは、光軸Xと交わる水平軸に関して対称となる。
したがって、図9、10に示すように、インクカートリッジ301が装着部10に装着された状態において、センサ13の発光部13aから出射されプリズム312を通過した光線束は、光軸Xから上下方向に遠ざかる方向に屈折し、その幅が上下方向に広げられる。なお、図10において一点鎖線で示すように、プリズム312において上下方向の幅が広げられた光線束が、その後屈折されることなく装着部10の受光部13bが設けられた壁に到達した際には、そのほとんどが受光部13bに入光しない。その後、検知部340の傾斜面341a、341bを通過した光線束は、水平方向に進行する平行光となるように屈折され、その幅がさらに広げられることはない。また、傾斜面341a、341bを通過した光線束の幅は、装着部10の受光部13bが設けられている壁に到達した際に、全ての光線束が受光部13bに入光する程度の幅である。
そして、被検知部71が図10において実線で示す位置、すなわち検知部340の下部にある場合には、傾斜面341a、341bを通過した光線束は、検知部340の内部において遮られることなく検知部340を通過し、受光部13bで受光される。このとき、インクジェット記録装置101の判定部22でインク有りの判定がなされる。一方、被検知部71が図10において破線で示す位置、すなわち検知部340の上部にある場合には、傾斜面341a、341bを通過した光線束は、検知部340の内部において遮光性を有する被検知部71によって遮られ、受光部13bで受光されない。このとき、インクジェット記録装置101の判定部22でインク無しの判定がなされる。
以上のように、本実施の形態のインクカートリッジ301が装着されたインクジェット記録装置101では、第1の実施の形態のインクジェット記録装置101と同様に、検知部340の外面に付着しているほこりや汚れ等による光量の減少量が小さくなり、インク切れを正確に検出することができる。
また、本実施の形態のインクカートリッジ301では、検知部340の外面における光線束が通過する部分が、中央が凹んだ傾斜面となっているので、指で触れて汚れが付着するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、第1の実施の形態の第1の変形例を図11、12に示す。本変形例においては、センサ13の発光部13aから出射された光線束の幅を広げるレンズは、発光部13a側の一側面が平面となっており、受光部13b側の他側面が円柱の一部となっている凹レンズ、いわゆる円柱面平凹レンズ412である。さらに、検知部440に、一側面(検知部440の内部に面する側)が平面となっており、他側面(検知部440の外部に面する側)が円柱の一部となっている、いわゆる円柱面平凸レンズ441が形成されており、その外面がかまぼこ型に突出した曲面441aとなっている。
また、第1の実施の形態の第2の変形例を図13、14に示す。本変形例においては、発光部13aから出射された光線束の幅を広げるレンズは、フルネルレンズ512である。そして、検知部540の外面に、フルネルレンズ512によってその幅が広げられた光線束を屈折させることによって、その幅がさらに広がることの無いようにするフルネルレンズを構成する凹凸面541aが形成されている。ここで、フルネルレンズ512は、凸レンズ曲面を環状に切り出して平面上に高さを揃えて並べた構造を有している。したがって、本変形例では、第1の実施の形態のように、検知部40に球面平凸レンズ41が形成されている場合と比べて、検知部540の壁における光線束が通過する部分の厚みを薄くすることができる。
さらに、発光部13aから出射された光線束の幅を広げる光学素子と、光学素子によって広げられた光線束の幅がさらに広がることの無いように、検知部の外面に形成されているセンサ13の光軸Xに対して傾斜した領域の形状との組合せは、第1および第2の実施の形態では、球面平凹レンズ12およびドーム型の曲面41a、241a、242aであり、第3の実施の形態では、プリズム312および傾斜面341a、341bであり、第1の実施の形態の第1の変形例では、円柱面平凹レンズ412およびかまぼこ型の曲面441aであり、第1の実施の形態の第2の変形例では、フルネルレンズ512および凹凸面541aであるが、これらには限られない。例えば、第3の実施の形態において用いられるようなプリズム312によって広げられた光線束を、第1の実施の形態の第1の変形例において検知部440の外面に形成されるようなかまぼこ型の曲面441aで、その幅がさらに広がることが無いように屈折させてもよい。
また、上述の第1〜第3の実施の形態では、センサ13の発光部13a近傍に設けられている光学素子(球面平凹レンズ12、プリズム312)によって広げられた光線束を幅がさらに広がることの無いように、検知部40、240、340の外面に形成されているセンサ13の光軸Xに対して傾斜した領域(曲面41a、241a、242a、傾斜面341a、341b)は、センサ13の光軸Xに対して対称的である場合について説明したが、当該傾斜した領域はセンサ13の光軸Xに対して対称的でなくてもよい。
加えて、上述の第1および第2の実施の形態では、球面平凹レンズ12の光軸と、球面平凸レンズ41、(241、242)の光軸と、センサ13の光軸Xとが一致している場合について説明したが、これらの光軸は互いにずれていてもよい。
本発明の第1の実施の形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図2に示すインクカートリッジの検知部近傍の拡大図である。 図3に示すインクカートリッジの検知部近傍の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるインクジェット記録装置に備えられたインクカートリッジの水平方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 図7に示すインクカートリッジの垂直方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置に備えられたインクカートリッジの水平方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 図9に示すインクカートリッジの垂直方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例にかかるインクジェット記録装置に備えられたインクカートリッジの水平方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 図11に示すインクカートリッジの垂直方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例にかかるインクジェット記録装置に備えられたインクカートリッジの水平方向断面図における検知部近傍の拡大図である。 図13に示すインクカートリッジの垂直方向断面図における検知部近傍の拡大図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
12 球面平凹レンズ(光学素子)
13 センサ
13a 発光部
13b 受光部
40、240、340、440、540 検知部
41、241、242 球面平凸レンズ(凸レンズ)
41a、241a、242a 曲面(傾斜した領域)
30 インクタンク
70 センサアーム
312 プリズム(光学素子)
341a、341b 傾斜面(傾斜した領域)
412 円柱面平凹レンズ(光学素子)
441 円柱面平凸レンズ(凸レンズ)
441a 曲面(傾斜した領域)
512 フルネルレンズ(光学素子)
541a 凹凸面(傾斜した領域)

Claims (8)

  1. インクを貯留するインクタンク、遮光性を有していると共に前記インクタンク内に貯留されているインクの減少に伴って変位する変位部材、および透光性を有していると共に前記インクタンクの内部に連通する内部空間を有しておりその内部空間に前記変位部材の少なくとも一部が配置される検知部を有するインクカートリッジを着脱可能に備えていると共に、前記インクカートリッジが装着された際に前記検知部を挟むように配置された発光部および受光部を有する透過型光学式センサを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記検知部と前記発光部との間に設けられており、前記発光部から出射された光線束を屈折させて前記光線束の幅を広げる光学素子を備えており、
    前記検知部の外面における前記光学素子を経た前記光線束が通過する通過部分が、前記光線束の幅がさらに広がることの無いように前記透過型光学式センサの光軸に対して傾斜した領域を有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記光学素子が、前記光線束の幅が前記透過型光学式センサの光軸に対して対称的に広がるように前記光線束を屈折させ、
    前記通過部分の傾斜した領域は、前記透過型光学式センサの光軸に対して対称的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記通過部分が、外側に向かって突出することによって前記透過型光学式センサの前記光軸と一致する光軸を有する凸レンズを構成する曲面になっていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記通過部分が、前記透過型光学式センサの前記光軸から遠ざかるほど外側に向かった突出量が大きくなるように、前記透過型光学式センサの前記光軸に向かって傾斜している一対の傾斜面になっていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記通過部分が、フルネルレンズを構成する凹凸面になっていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記通過部分が、前記検知部の前記発光部側の外面に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記通過部分が、前記検知部の前記発光部側の外面および前記受光部側の外面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを貯留するインクタンクと、遮光性を有していると共に前記インクタンク内に貯留されているインクの減少に伴って変位する変位部材と、透光性を有していると共に前記インクタンクの内部に連通する内部空間を有しておりその内部空間に前記変位部材の少なくとも一部が配置される検知部とを備えていると共に、インクジェット記録装置に装着された際に、前記検知部が前記インクジェット記録装置に備えられた透光型光学式センサの発光部および受光部に挟まれる位置に設けられているインクカートリッジであって、
    前記検知部の外面における前記透過型光学式センサの前記発光部から出射された光線束が通過する通過部分が、前記光線束の幅が広がることの無いように前記発光部と前記受光部とを結ぶ直線に対して傾斜した領域を有していることを特徴とするインクカートリッジ。
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