JP3477430B2 - 漏液センサ - Google Patents

漏液センサ

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JP3477430B2
JP3477430B2 JP2000158326A JP2000158326A JP3477430B2 JP 3477430 B2 JP3477430 B2 JP 3477430B2 JP 2000158326 A JP2000158326 A JP 2000158326A JP 2000158326 A JP2000158326 A JP 2000158326A JP 3477430 B2 JP3477430 B2 JP 3477430B2
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貞雄 野田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器、配管等から
漏れた漏液を検出する漏液センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図15には、従来の漏液センサの一例が
示されており、このものは、例えば、配管下の床等の被
浸水面Fに対向配置される透光部材1を備え、その透光
部材1には、平坦な被浸水面Fに隙間Sを介して平行に
対面する平坦な検出面2が形成されている。そして、被
浸水面F上に漏液Lがないときには、投光部3からの光
は、検出面2で全反射して受光部4に受光される一方、
漏液Lがあると、投光部3からの光の多くは検出面2を
透過し、受光部4の受光量は小さくなり、これをもって
漏液Lの発生を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の漏液
センサでは、検出面2が、被浸水面Fに平行な平坦面を
なしていたので、図15(B)に示すように、検出面2
を透過して被浸水面Fで反射した反射光が、検出面2で
の反射光とほぼ同じ方向を向いて、結局、受光部4に同
じように受光される。このため、漏液Lの有無による受
光部4の受光量の差が明確にならず、正確な検知を行う
ことができなかった。
【0004】ところで、特開平9−72820号公報に
は、広範囲に亘って漏液Lを検出することを目的とした
漏液センサが開示されており、このものは、図16に示
すように、円柱状をなす透光部材5の端面を、被浸水面
に突き合わせ、その被浸水面から起立した透光部材5の
外周面を検出面6とし、投光部3から出射した光を検出
面6に沿った複数位置で反射させて、受光部4で受光す
る構成をなす。そして、上記検出面6に沿った複数位置
のいずれかの位置に、漏液Lが接すると、その部分で光
が透光部材5の外側に逃げ、受光部4への受光量が小さ
くなり、これをもって漏液Lが検出される。
【0005】ところが、このものでは、投光部3から出
射した光を複数回反射させた後に受光部4で受光するか
ら、拡散光の影響を受けやすく、S/N比が低くなる。
特に、腐食性の強い漏液を検出対象とした場合は、透光
部材5には、耐薬品性に優れた例えば、フッ素樹脂(P
FA:Tetrafluoroethylene perfluoroalkylvinyl-ethe
r copolymer)などの半透明樹脂が用いられるが、この
フッ素樹脂(PFA)は、光の透過性が悪く、光が透過
する際に拡散するので、多段階の反射を繰り返すと、反
射面を経由した光は著しく減少し、内部で拡散反射した
光は、増加して、S/N比が著しく低くなる。従って、
この公報の構成では、透光部材にフッ素樹脂を用いるこ
とができず、腐食性を有する漏液の検出には、使用する
ことができない。また、上記同公報には、透光部材の内
部に複数の投受光部を設けて広い範囲の監視を行なう構
造も開示されているが、複数の投受光部が必要となる
分、コストが高くなってしまう。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、正確に漏液を検出することがで
きる漏液センサの提供にあり、第2の目的は、広範囲に
亘って漏液を検出することができる漏液センサの提供に
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】<請求項
1の発明> 請求項1の発明に係る漏液センサは、漏液に浸水され得
る被浸水面に対向配置されると共に、前記被浸水面との
間に隙間を介して対面した検出面を有する透光部材と、
前記透光部材のうち前記被浸水面の反対側から前記検出
面に向けて光を出射する投光部と、前記投光部から出射
されかつ前記検出面で反射した反射光を受光する受光部
とを備えて、前記受光部の受光量に基づき、漏液を検出
する漏液センサにおいて、前記投光部は、前記検出面に
向けて斜めに光を出射すると共に、前記受光部は、前記
検出面に漏液が接していない状態で、前記投光部から出
射され前記検出面で1回反射した反射光を受光する位置
に配置され、前記検出面に漏液が接した状態で、前記投
光部からの光の全部または一部が前記検出面を透過して
前記受光部での受光量が変化することに基づき、漏液を
検出すると共に、前記透光部材は、前記検出面が、前記
被浸水面に対して少なくとも一方向で非平行に傾斜又は
湾曲するように形成されたところに特徴を有する。
【0008】上記構成によれば、検出面は、漏液に接す
ると、そうでないときに比べて、投光部から光を多く透
過するから、受光部の受光量は小さくなり、もって漏液
を検出することができる。このとき、検出面を透過した
光は、被浸水面で反射し得るが、本発明では、検出面と
被浸水面とを非平行にしたから、被浸水面での反射光
は、検出面での反射光とは異なる方向を向き、漏液の有
無による受光部の受光量が明確に異なる。これにより、
S/N比が高い、安定した検知を行うことが出来る。
【0009】<請求項2の発明>請求項2の発明は、請
求項1記載の漏液センサにおいて、透光部材は、検出面
が、投光部から出射された光を受光部に集光する形状に
形成されたところに特徴を有する。
【0010】この構成によれば、漏液がないときには、
投光部から検出面に向けて出射した光は、受光部へと集
光される一方、検出面が漏液に接すると、投光部から光
の多くは検出面を透過して受光部に集光されなくなる。
これにより、漏液の有無によって受光部の受光量の差が
より一層、明確に区別され、S/N比が高い、安定した
検知を行うことが出来る。
【0011】<請求項3の発明>請求項3の発明は、請
求項1又は2に記載の漏液センサにおいて、透光部材の
検出面は、検出面のうち投光部からの光が照射される部
分に向けて、被浸水面との隙間を徐々に狭めるように傾
斜又は湾曲したところに特徴を有する。
【0012】本発明の漏液センサによれば、検出面と被
浸水面との隙間の端部に、漏液が接すると、漏液は、検
出面の傾斜又は湾曲に沿って隙間の狭い側に浸み込むよ
うに引き込まれて薄く広がり、検出面の広範囲に接す
る。このように、本発明によれば、漏液を検出面の広範
囲に広げて、漏液の早期検出、及び、僅かな漏液の検出
が可能になる。
【0013】<請求項4の発明>請求項4の発明は、請
求項3に記載の漏液センサにおいて、透光部材の検出面
は、被浸水面と平行な面内で細長く延び、かつ、その幅
方向で、投光部からの光が照射される部分に向けて、被
浸水面との隙間を徐々に狭めるように傾斜又は湾曲した
ところに特徴を有する。
【0014】この構成によれば、検出面のうちどの部分
に漏液が接したとしても、その漏液は、検出面の幅方向
で隙間が狭くなった側に移動し、かつ、その隙間が狭く
なった部分で検出面の長手方向に沿って薄く広がり、投
光部からの光の被照射部に到達する。これにより、広範
囲に亘る漏液の検出が可能となる。しかも、投受光部
を、検出面の長手方向のどこに配置しても、検出面の長
手方向の任意の位置に到達した漏液を検出することがで
きるから、従来のもののように、投受光部を多く設けず
に済み、コストもかからない。
【0015】<請求項5の発明>請求項5の発明は、請
求項4に記載の漏液センサにおいて、透光部材の検出面
は、被浸水面と平行な面内で環状をなすところに特徴を
有する。
【0016】この構成では、検出面が環状をなすから、
漏液センサに対していずれの方向から漏液が浸水してき
た場合にも対応することができる。
【0017】<請求項6の発明>請求項6の発明は、請
求項1又は2に記載の漏液センサにおいて、透光部材
は、検出面が、回転楕円面の一部をなす形状に形成さ
れ、その回転楕円面の一対の焦点に対応した位置に投光
部と受光部とを配置したところに特徴を有する。
【0018】この構成では、漏液がないときには、回転
楕円面の一方の焦点側の投光部から出射された光は、回
転楕円面の一部をなす検出面で反射して他方の焦点側の
受光部へと集光される。一方、検出面が漏液に接する
と、投光部から光の多くは検出面を透過して受光部に集
光されなくなる。これにより、漏液の有無によって受光
部の受光量の差がより明確に区別されて、S/N比が高
い、安定した検知を行うことが可能となる。
【0019】<請求項7の発明>請求項7の発明は、請
求項1〜6のいずれかに記載の記載の漏液センサにおい
て、投光部は、投光素子に一端を対向させた光ファイバ
ーの他端部からなり、受光部は、受光素子に一端を対向
させた光ファイバーの他端部からなるところに特徴を有
する。
【0020】この構成によれば、光ファイバーを用いる
ことにより、投光素子及び受光素子を漏液から離間させ
ることができ、投光素子及び受光素子を含む電気回路部
分を漏液の浸水から保護することが可能となる。
【0021】<請求項8の発明>請求項8の発明は、請
求項1〜7のいずれかに記載の記載の漏液センサにおい
て、投光部と受光部との間には、投光部から受光部へと
直に光が与えられることを規制する遮光部が設けられた
から、不正規の光路で受光部に光が受光されることが防
がれ、S/N比を向上させることができる。
【0022】なお、遮光部としては、透光性のない部材
を投光部と受光部の間に介在させた構成としてもよい
し、遮光部材の一部を切除して、投光部と受光部との間
に、空気と透光部材の検出面を形成した構成としてもよ
い。
【0023】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明の
第1実施形態に係る漏液センサを、図1に基づいて説明
する。図1において、符号Fは、漏液Lに浸水され得る
被浸水面であって、例えば、液体貯蔵用のタンクの下側
に備えた受皿の底面、又は、液体用配管の近傍の床等が
これに相当する。
【0024】本実施形態の漏液センサに備えた透光部材
10は、上記被浸水面Fに対向配置される。この透光部
材10は、例えば、フッ素樹脂(PFA)にて構成さ
れ、下端有底の筒状をなしている。また、透光部材10
は、例えば、図示しないブラケットにて、被浸水面Fと
の間に隙間S(図1(A)参照)を介した状態の保持さ
れている。
【0025】透光部材10の底壁11のうち被浸水面F
との対向部分には、本発明に係る検出面15が形成され
ている。この検出面15は、図1(A)に示すように、
同図の右側より左側の方が被浸水面Fに接近するように
傾斜しており、これにより検出面15が、被浸水面Fと
一方向で非平行になった構成をなす。なお、図1(A)
における紙面に対して垂直な方向では、検出面15と被
浸水面Fとは平行になっている。
【0026】透光部材10の底壁11の内側部分には、
検出面15が被浸水面Fに接近した側に溝11Aが形成
され、そこには投光用光ファイバー12の先端部が、本
発明に係る投光部50として収容されている。そして、
投光用光ファイバー12の基端側に配した図示しない投
光素子が駆動回路にて駆動され、投光用光ファイバー1
2の先端面12Aから光が出射される。
【0027】一方、底壁11の内側部分のうち検出面1
5が被浸水面Fに離れた側には、やはり溝11Aが形成
され、そこには受光用光ファイバー13の先端部が、本
発明に係る受光部51として収容されている。そして、
受光用光ファイバー13の先端面13Aに受光された光
が、その光ファイバー13の基端側に配された図示しな
い受光素子に与えられる。受光素子は受けた光の受光量
に応じた受光信号を出力し、これが図示しない受信回路
に備えた例えばコンパレータにて、所定の基準値と比較
され、受光信号が所定の基準値を下回ったことをもって
漏液Lが検出される。
【0028】上記両光ファイバー12,13は、それら
の先端面12A,13Aから検出面15に向けて斜めに
延びた両光軸が、検出面15上の所定位置で交わるよう
に位置決めされた状態で、透光部材10内に充填された
固定用樹脂14にて固定されている。より詳細には、投
光用光ファイバー12から検出面15へと光の投射角
は、透光部材10の検出面15に空気が接しているとき
の臨界角以上、検出面15に漏液Lが接しているときの
臨界角以下となっている。なお、上記投射角は、検出面
15に空気又は漏液Lが接しているときの反射率に差が
生じる設定であればよく、投射角を、例えば検出面15
が空気に接しているときの臨界角以下の角度としてもよ
い。
【0029】次に、本実施形態の作用について説明す
る。被浸水面Fに漏液Lがないときは、検出面15は空
気と接して、投光部50(詳細には、投光用光ファイバ
ー12の先端面12A)から出射された光は、検出面1
5で全反射して、受光部51(詳細には、受光用光ファ
イバー13の先端面13A)に受光される。
【0030】一方、液漏れが生じて漏液Lが検出面15
に接すると、投光部50から出射された光の多くは、検
出面15を透過し、ほとんど受光部51には受光されな
い。すると、受光部51のうち受光用光ファイバー13
を介して光を受信した受光素子からの受光信号が小さく
なって所定の基準値を下回り、これにより、漏液Lが検
出される。ここで、検出面15を透過した光は、被浸水
面Fで反射し得るが、本実施形態では、検出面15と被
浸水面Fとを非平行にしてあるから、図1(A)と図1
(B)とに対比して示すように、被浸水面Fでの反射光
は、検出面15での反射光とは異なる方向を向き、漏液
Lの有無による受光部51の受光量が明確に異なる。こ
れにより、S/N比が高い、安定した検知を行うことが
出来る。しかも、本実施形態では、投受光部50,51
に光ファイバー12,13を用いることにより、投受光
素子を漏液Lから離間させることができ、これら投受光
素子を含む電気回路部分を漏液Lの浸水から保護するこ
とができる。
【0031】<第2実施形態>本実施形態の漏液センサ
の基本構造は、前記第1実施形態の漏液センサと共通し
ており、異なる部分のみが、図2に拡大して示されてい
る。以下、第1実施形態と同じ構成については、同一符
号を付して重複説明は省略し、異なる部分に関してのみ
説明すると、以下のようである。即ち、本実施形態の漏
液センサに備えた透光部材10には、検出面15のうち
被浸水面Fに接近した側の端部が位置決め部16をなし
ており、この位置決め部16と被浸水面Fとの突き当て
により、検出面15と被浸水面Fとの隙間Sが所定の大
きさになるように位置決めされる。
【0032】この構成によれば、図2(A)に示すよう
に、検出面15と被浸水面Fとの隙間Sのうち位置決め
部16から離れた側の端部に、漏液Lが接すると、漏液
Lは検出面15の傾斜に沿って隙間Sの狭い側に引き込
まれて薄く広がり、検出面15の広範囲に接する。これ
により、漏液Lの早期検出、及び、僅かな漏液Lの検出
が可能になる。
【0033】<第3実施形態>本実施形態に係る漏液セ
ンサは、図3〜図5に示されており、第1実施形態とは
検出面の形状が異なる。以下、第1実施形態と同じ構成
については、同一符号を付して重複説明は省略し、異な
る部分に関してのみ説明する。
【0034】本実施形態の漏液センサに備えた透光部材
20は、図3に示すように、両光ファイバー12,13
の配列方向に長く、それと直行する方向に短い扁平形状
をなし、透光部材20の底壁21は、その外面が、円柱
外周面(いわゆる、シリンドリカル面)の一部をなすよ
うに形成されている(特に、図5参照)。そして、その
底壁21の最下端部は位置決め部26をなして、被浸水
面Fに突き当てられる。また、位置決め部26の両側は
検出面25をなし、被浸水面Fとの間に隙間S(図5
(A)参照)を介して対面している。さらに、本実施形
態では、両光ファイバー12,13の先端面12A,1
3Aが、上記円柱外周面の中心軸(図5の符号P3参
照)上に配されている。
【0035】本実施形態の構成によれば、漏液Lがない
ときには、投光部50(図4参照)から検出面25に向
けて出射された光は、図5(A)に示すように、受光部
51(詳細には、受光用光ファイバー13の先端面13
A)へと集光される。一方、検出面25が漏液Lに浸水
されると、投光部50から光の多くは、図5(B)に示
すように、検出面25を透過して受光部51に集光され
なくなる。これにより、漏液Lの有無によって受光部5
1の受光量の差がより一層明確に区別され、S/N比が
高い、安定した検知を行うことが出来る。
【0036】しかも、検出面25が細長く延びかつ幅方
向で被浸水面Fに向かって接近するように湾曲している
から、検出面25の長手方向のどの部分に漏液Lが接し
ても、その漏液Lは、検出面25の幅方向で隙間Sが狭
くなった側に浸み込むように移動し、かつ、その隙間S
が狭くなった部分で検出面25の長手方向に沿って広が
り、投光部50からの光の被照射部に到達して、検出さ
れる。これにより、広範囲に亘る漏液Lの検出が可能と
なる。その上、投受光部50,51を、検出面25の長
手方向のどこに配置しても、検出面25の長手方向の任
意の位置に到達した漏液Lを検出することができるか
ら、従来のもののように、投受光部を多く設けずに済
み、コストもかからない。
【0037】<第4実施形態>本実施形態の漏液センサ
は、図6に示すように、第3実施形態で説明した透光部
材20の内部に、投光部50から受光部51に直に光が
与えられることを規制する遮光部22を備える。より具
体的には、遮光部22は、光を透過しない部材で構成さ
れて、断面が野球のホームベース形状をなして、その鋭
角となった角部が、両光ファイバー12,13の先端面
12A,13A間に、突入した状態にして、固定用樹脂
14にて固定されている。このように、本実施形態で
は、遮光部22を設けることで、不正規の光路で投光部
50から受光部51に光が受光されることが防がれ、S
/N比を向上させることができる。
【0038】<第5実施形態>本実施形態は、前記第4
実施形態の変形例である。本実施形態における遮光部2
3は、図7に示すように、透光部材20の底壁21のう
ち、投光部50から受光用光ファイバー13の先端面1
3Aとの間に、断面V字形の溝状に形成されている。こ
の構成によれば、投光用光ファイバー12の先端面12
Aから真っ直ぐ受光用光ファイバー13の先端面13A
に向かった光は、遮光部23の傾斜した壁面を透過する
ときに屈折し、受光用光ファイバー13の先端面13A
とは異なる部分に向かうから、前記第4実施形態と同様
に、不正規の光路で受光部51に光が受光されることが
防がれ、S/N比を向上させることができる。
【0039】<第6実施形態>本実施形態に係る漏液セ
ンサは、図8及び図9に示されており、第1実施形態と
は、検出面の形状が主として異なる。以下、第1実施形
態と同じ構成については、同一符号を付して重複する説
明は省略し、異なる部分に関してのみ説明する。
【0040】本実施形態の透光部材30は、その底壁3
1の外面中央部分が被浸水面Fに向かって突出してお
り、その突出部分の先端曲面は、図8及び図9に示すよ
うに、回転楕円面の一部をなすように形成されている。
そして、その先端曲が、検出面35をなし、先端曲面面
と被浸水面Fとの接点が、位置決め部36をなす。ま
た、検出面35の周りには、検出面35に連続しかつ検
出面35から離れるに従って被浸水面Fとの隙間Sが徐
々に広がるように傾斜した案内面37が形成されてい
る。さらに、両光ファイバー12,13の先端面12
A,13Aは、上記した回転楕円面の一対の焦点(図8
のP1,P2参照)に対応した位置に配置されている。
【0041】なお、図8には、透光部材30のうち両光
ファイバー12,13の並列方向に沿った断面図が示さ
れているが、同図においては、検出面35の形状を明確
にするために、前記第1実施形態で説明した固定用樹脂
14等を省略して、透光部材30の外縁部のみを示して
ある。
【0042】本実施形態によれば、漏液Lがないときに
は、回転楕円面の一方の焦点側の投光部50(投光用光
ファイバー12の先端面12A)から出射した光は、回
転楕円面で反射して他方の焦点側の受光部51(受光用
光ファイバー13の先端面13A)へと集光される。一
方、検出面35が漏液Lに接すると、投光部50から光
の多くは検出面35を透過して受光部51に集光されな
くなる。これにより、漏液Lの有無によって受光部51
における受光量の差がより明確に区別されて、S/N比
が高い、安定した検知を行うことが可能となる。
【0043】<第7実施形態>本実施形態に係る漏液セ
ンサに備えた透光部材40は、図10に示すように、円
盤状をなして、円柱体49(前記第1実施形態における
固定用樹脂14に相当する)の下端部に一体に備えられ
ている。透光部材40の下面には、その外縁部を被浸水
面Fに向けて突出させて突条40Bが形成され、その突
条40Bの一カ所を横切るように切欠48が形成されて
いる。
【0044】上記突条40Bは、図11に示すように、
外面が、円柱外周面(いわゆる、シリンドリカル面)の
一部をなすように形成されている。そして、その突条4
0Bの最下端部は位置決め部46をなして、被浸水面F
に突き当てられる。また、位置決め部26の両側は、検
出面45をなし、被浸水面Fとの間に隙間Sを介して対
面する。さらに、投受光用の両光ファイバー(図11に
は、受光用光ファイバー13のみを示す)は、その先端
面を上記円柱外周面の軸中心上に配され、かつ、途中部
分が円柱体49に貫通して固定されている。なお、投光
用光ファイバーからの光の被照射部は、例えば、検出面
45のうち切欠48から180度離れた位置に配されて
いる。
【0045】本実施形態の漏液センサでは、漏液Lが検
出面45に沿って浸みるわたるように広がるときに、検
出面45に設けた切欠48を越えて移動することはでき
ないから、その切欠48から遠ざかる側により広く浸み
わたる。これにより、検出面45のどの位置に漏液Lが
浸水しても、検出面45のうち切欠48から180度離
れた位置に、漏液Lが早期かつ確実に到達する。そし
て、この位置に投光用光ファイバーからの光の被照射部
が配されているから、漏液Lの早期検出が可能となる。
また、検出面45を、環状にしたから、漏液センサに対
していずれの方向から漏液Lが浸水してきた場合にも対
応することができる。さらに、位置決め部46も環状を
なすから、位置決めの安定性もよい。その上、切欠48
によって、環状の突条40Bに内側と外側とが連通し、
内側に空気が熱膨張しても、切欠48を介して逃がすこ
とができる。
【0046】<他の実施形態>本発明は、実施形態に限
定されるものではなく、例えば、以下に説明するような
実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記
以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができる。
【0047】(1)前記第3実施形態及び前記第7実施
形態では、検出面は、シリンドリカル面の一部で構成さ
れていたが、図12に示すように、楕円柱の外周面の一
部で検出面60を構成し、その楕円の両焦点P1,P2
に両光ファイバー12,13の先端面12A,13Aを
配した構成としてもよい。
【0048】(2)また、図13に示すように、一対の
斜面を隣り合わせて検出面62を構成したものや、図1
4に示すように、60度ずつ角度が異なる3つの斜面を
連ねて検出面63を構成したものであってもよい。この
図14に示したものは、透光部材64の断面形状が、六
角柱の一部をなしているが、この六角柱の軸心に受光部
51を配置すれば、光を投受光部50,51に集光する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る漏液センサの断
面図
【図2】 第2実施形態に係る漏液センサの断面図
【図3】 第3実施形態に係る漏液センサの斜視図
【図4】 図3のA−A切断面における漏液センサの断
面図
【図5】 図3のB−B切断面における漏液センサの断
面図
【図6】 第4実施形態の漏液センサの断面図
【図7】 第5実施形態の漏液センサの断面図
【図8】 第6実施形態の漏液センサの断面図
【図9】 同じく漏液センサの幅方向の断面図
【図10】 第7実施形態の漏液センサの斜視図
【図11】 その漏液センサの部分断面図
【図12】 変形例1を示す漏液センサの断面図
【図13】 変形例2を示す漏液センサの断面図
【図14】 変形例3を示す漏液センサの断面図
【図15】 従来の漏液センサの断面図
【図16】 従来の漏液センサの断面図
【符号の説明】
10,20,30,40,64…透光部材 12…投光用光ファイバー 13…受光用光ファイバー 14…固定用樹脂 15,25,35,45,60,62,63…検出面 16,26,36,46…位置決め部 22,23…遮光部 37…案内面 50…投光部 51…受光部 F…被浸水面 L…漏液 S…隙間

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏液に浸水され得る被浸水面に対向配置
    されると共に、前記被浸水面との間に隙間を介して対面
    した検出面を有する透光部材と、 前記透光部材のうち前記被浸水面の反対側から前記検出
    面に向けて光を出射する投光部と、 前記投光部から出射されかつ前記検出面で反射した反射
    光を受光する受光部とを備えて、前記受光部の受光量に
    基づき、漏液を検出する漏液センサにおいて、 前記投光部は、前記検出面に向けて斜めに光を出射する
    と共に、前記受光部は、前記検出面に漏液が接していな
    い状態で、前記投光部から出射され前記検出面で1回反
    射した反射光を受光する位置に配置され、前記検出面に漏液が接した状態で、前記投光部からの光
    の全部または一部が前記検出面を透過して前記受光部で
    の受光量が変化することに基づき、漏液を検出すると共
    に、 前記透光部材は、前記検出面が、前記被浸水面に対して
    少なくとも一方向で非平行に傾斜又は湾曲するように形
    成されたことを特徴とする漏液センサ。
  2. 【請求項2】 前記透光部材は、前記検出面が、前記投
    光部から出射された光を前記受光部に集光する形状に形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の漏液センサ。
  3. 【請求項3】 前記透光部材の前記検出面は、前記検出
    面のうち前記投光部からの光が照射される部分に向け
    て、前記被浸水面との隙間を徐々に狭めるように傾斜又
    は湾曲したことを特徴とする請求項1又は2に記載の漏
    液センサ。
  4. 【請求項4】 前記透光部材の前記検出面は、前記被浸
    水面と平行な面内で細長く延び、かつ、その幅方向で、
    前記投光部からの光が照射される部分に向けて、前記被
    浸水面との隙間を徐々に狭めるように傾斜又は湾曲した
    ことを特徴とする請求項3記載の漏液センサ。
  5. 【請求項5】 前記透光部材の前記検出面は、前記被浸
    水面と平行な面内で環状をなすことを特徴とする請求項
    4に記載の漏液センサ。
  6. 【請求項6】 前記透光部材は、前記検出面が、回転楕
    円面の一部をなす形状に形成され、その回転楕円面の一
    対の焦点に対応した位置に前記投光部と前記受光部とを
    配置したことを特徴とする請求項1又は2記載に記載の
    漏液センサ。
  7. 【請求項7】 前記投光部は、投光素子に一端を対向さ
    せた光ファイバーの他端部からなり、前記受光部は、受
    光素子に一端を対向させた光ファイバーの他端部からな
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記
    載の漏液センサ。
  8. 【請求項8】 前記投光部と前記受光部との間には、前
    記投光部から前記受光部へと直に光が与えられることを
    規制する遮光部が設けられたことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の記載の漏液センサ。
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