JP3597291B2 - 移動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカメラのズームレンズ鏡胴に内蔵のレンズ移動機構のような移動機構に係り、特に組立時の容易化を図った移動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
操作部材と被駆動部材の一方にカムを設け、他方にカムフォロワを設けた移動機構は、カメラレンズをはじめとして、種々の機器においてリニアな動きを要求される機械的動作部分に用いられている。
【0003】
従来、その一例としてのカメラのズームレンズ鏡胴のズーム駆動構造は図9に示すように、固定筒30と、この固定筒30に嵌め込まれたズームカム環31と、鏡胴最外周に設けられたズーム操作環32とを有し、ズームに寄与する複数のレンズ移動枠33(図では一つの移動枠のみを示す)に設けられた各案内ピン34を、固定筒30に設けられた直進ガイド35と、ズームカム環31に設けられたカム溝36に係合するとともに、ズーム操作環32から延びるズーム連動ピン37をズームカム環31と連結した構成を有するものが一般的であった。なお、38はフォーカスカム環である。
【0004】
上記従来構成では、ズーム操作環32を回転操作すると、その動きがズーム連動ピン37を介してズームカム環31に伝達される。このカム環31の回転により、各レンズ移動枠33の案内ピン34が、各案内ピン34に対応するカム溝36と、固定筒30の直進ガイド35に案内され、これにより、各レンズ移動枠33が光軸方向に移動するようになっている。
【0005】
ところで、上記のような従来のズーム駆動構造では、固定筒30とカム環31との結合手段として図10 (A)に示すようなバヨネット構造39が広く用いられている。このバヨネット構造39の場合、固定筒30とカム環31との一方(図ではカム環31)にL字状の係合溝40を設ける一方、他方にピン状の係合片41を設け、組立状態において、係合片41が係合溝40の一定範囲内でスライド移動可能に係合した構成となっており、該係合片41の移動範囲を規制することにより、カムフォロワである案内ピン34のカム溝36内での移動範囲を規制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のバヨネット構造による固定筒とカム環の結合構成の場合、図10(B)に示すように、組立時において、固定筒30にカム環31を装着するとき、まず、L字状係合溝40における一端が開放した縦溝部40aから係合片41を挿入し、しかる後、横溝部40bに該係合片41を導くことになるが、横溝部40bに入れた係合片41の移動領域を設定する際に、横溝部40bの縦溝部40aと連続するコーナー部分と、移動端との2カ所にストッパー42を装着しなければならない。
【0007】
このため、組立に際しては、バヨネット構造と、カムと案内ピンとの双方を同時に組み込む必要があり、組み込み位置を捉えるのに一定の判断を要するうえ、その分、組立工数も嵩むことになる。また、バヨネット構造はカムや直進ガイドの位置から必然的に決定されるものであるため、設計の自由度が制約されるだけでなく、構造の複雑化を避けることができない等の問題点があった。なお、上記問題点はカメラのレンズ鏡胴以外の種々の機器に適用された移動機構においても、同様に生じ得るものである。
【0008】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、構造が簡単化が可能で、しかも、組立が容易な移動機構を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明では、操作部材を備えた2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カムを含むカム機構はそれぞれ、両端部に組立後は使用しないオーバー領域を有しており、一端オーバー領域において一つの被駆動部材を組み込み可能に構成するとともに、前記操作部材の操作により、他端オーバー領域までの移動を達成し、該他端オーバー領域において別の被駆動部材を組み込み可能に構成することにより、組立時に、組み込み位置が分かりやすく、組立工数の削減を期し得るものとしている。
【0010】
また、前記複数のカム機構のそれぞれにおいて、両端オーバー領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する駆動規制部材を設けることにより、通常使用時はオーバー領域へは動かないようにすることができる。
【0011】
さらに、上記構成をカメラのレンズ鏡胴に適用したものとして、回転操作環を備え、且つ複数のカムと、それぞれ対応するカムと係合する複数のレンズ移動枠とを含む2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カム機構はそれぞれ、一端にオーバーワイド領域を有するとともに、他端にオーバーテレ領域を有しており、前記オーバーワイド領域において一つのレンズ移動枠を組み込み可能に構成するとともに、前記回転操作環の回転によりオーバーテレ領域までの移動を達成し、該オーバーテレ領域において別のレンズ移動枠を組み込み可能に構成することにより、組み込み位置が回転操作環の両端であることにより、該組み込み位置を捉えやすくし、組立が容易で工数削減を期し得るものとしている。
【0012】
また、前記カムのオーバーワイド領域とオーバーテレ領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する回転規制手段を設け、該回転規制手段を、回転操作環内に嵌合する固定筒に設けられた回転規制溝と、前記回転操作環から前記回転規制溝へ向けて挿入される回転規制部材とからなり、回転操作環とレンズ移動枠を組み立てたうえで、回転規制部材を回転規制溝に挿入することができるものとすることにより、組立上の制約がなく、また、設計上の制約も少ないものとなる。
【0013】
さらに、前記回転規制部材を、単一のビスによって回転規制溝に固定可能に構成することにより、該部材をビス1本で簡単に止めることができ、しかも、ビスによって止着した状態では、回転規制部材が回転規制溝に回り止めされるため、ビスに加わる緩解方向の力が大きく低減されて、緩みにくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るズームレンズ鏡胴の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態のズームレンズ鏡胴及びこれを装着したカメラの外観を示している。この図に示すカメラCは、複数種の撮影用レンズが着脱自在な一眼レフカメラであって、AF(自動焦点調節)機能及びAE(自動露光調節)機能を備えており、そのボディBのほぼ中央には、レンズ装着用マウント部Mが形成されている。また、図示してはいないが、ボディB内には、カメラ及びレンズの駆動系、表示系及び測光系等に電源を供給する電源電池が着脱交換可能に内装されている。
【0015】
図2及び図3は、本実施形態のズームレンズ鏡胴Lを示しており、図2は各構成部材を、図3は組立状態をそれぞれ示している。これらの図に示したズームレンズ鏡胴Lは、第1群保持枠1に固定支持された第1レンズ群G1と、第2群保持枠2に固定支持された第2レンズ群G2とを備えており、第1、第2レンズ群G1,G2の光軸方向への移動によってズーミングが行われるとともに、主として第1レンズ群G1の光軸方向への移動によってフォーカシングが行われるように構成されている。また、3は固定筒、4はズーム操作環、5はフォーカス繰出筒、6はズーム繰出筒である。図4(A)はズーム操作環4を、(B)はズーム繰出筒6を、(C)は固定筒3をそれぞれ展開して示している。
【0016】
第1群保持枠1は、フォーカス繰出筒5に光軸方向に移動可能に装着されている。なお、図示省略しているが、第1群保持枠1は例えばヘリコイドギアと噛合するギアを備えており、ヘリコイドギア、駆動伝達機構及びカプラーを介してボディ側に設けられたフォーカス用モータと結合されている。そして、フォーカシング時には、AFユニットによって検出されたデータに基づき、フォーカス用モータが駆動され、その出力がカプラー、駆動伝達機構を介してヘリコイドギアに伝達されることにより、第1群保持枠1が光軸方向に駆動される。
【0017】
また、図示省略した距離環を電気的にフォーカス用モータと接続するか、あるいは機械的にヘリコイドギアと結合した構成を設けることにより、該距離環をマニュアル操作することで、フォーカス用モータが駆動され、あるいは直接的にヘリコイドギアが回転駆動されて、マニュアルフォーカシングが行われる。
【0018】
フォーカス繰出筒5はズーム繰出筒6に結合されている。ズーム繰出筒6は外周面3等分部位に、曲線状の凸条からなる第1群カムフォロア7及び第1群直進突起8が外周面上の互いに異なる位置に形成されており、第1群カムフォロア7はズーム操作環4の内周面に形成された第1群カム9に係合し、第1群直進突起8は固定筒3の内周面3等分部位に形成された第1群直進ガイド溝10に係合している。
【0019】
第2群保持枠2は、外周の3等分部位に、それぞれ放射状に延びる直進ガイド片11を備えており、これらの直進ガイド片11は、固定筒3の周面3等分部位に形成された第2群直進ガイド溝12に係合するとともに、ズーム操作環4の内周面3等分部位に形成された第2群リード溝13に係合している。なお、各直進ガイド片11には径方向中間部をコ字状に成形したバネ部11aが形成されており、このバネ部11aにより該直進ガイド片11に弾性を付与することにより、直進ガイド片11が第2群リード溝13に最適な付勢力で当接するようにしてある。
【0020】
また、固定筒3の各第2群直進ガイド溝12間にはそれぞれ、ズーム操作環4の回転範囲を規制する回転規制溝14が形成されており、一方、ズーム操作環4の周面3等分部位にはそれぞれ、挿入孔15が形成されている。これらの挿入孔15には後述するように、回転規制部材16(図7参照)が挿入後、ビス17によって止着され、該回転規制部材16が回転規制溝14に臨んで、該溝14の両端に当接することにより、ズーム操作環4はワイド端及びテレ端で、それ以上の回転を規制される。
【0021】
上記構成のズームレンズ鏡胴Lにおいては従来とは異なり、ズーム操作環4それ自体にカム機構のカムまたはカムフォロアが一体的に形成されており、操作環とズームカム環の役割を兼備するように構成されているため、部品点数を削減して鏡胴の小型化を図ることができる。なお、該ズーム操作環4の表面にカム機構の構成部分が、孔の形をとって露出しているが、これらの孔部分は、図3に示すように、該操作環4の外周面に套嵌された滑り止め部材18によって被覆され、外観には露れないようにしてある。
【0022】
そして、ズーミング操作を行うときは、ズーム操作環4の回転がカム環を介することなく、第1群、第2群保持枠1,2にカム機構を介して伝達される。すなわち、広角側から望遠側あるいはその逆方向のズーム操作を行うときは、ズーム操作環4を手動により回転させると、第1群カム9の回転に第1群カムフォロア7が従動し、これによってズーム繰出筒6は、第1群直進ガイド溝10に光軸方向へ案内されることにより、フォーカス繰出筒5及び第1群保持枠1が一体的に光軸方向に移動する。同時にズーム操作環4の第2群リード溝13の回転に第2群直進ガイド片11が従動し、これによって第2群保持枠2は、第2群直進ガイド溝12に光軸方向へ案内されることにより、第2群保持枠2が一体的に光軸方向へ案内され、ズーミングが行われる。
【0023】
上記構成において、第1群カム9は挟み込みカムによって構成されている。図2に示すように、この挟み込みカムからなる第1群カム9は、ズーム操作環4の一端側に所定位相の3等分位置に角孔9aを設け、この角孔9aの前後辺中央対向部分に、内径側に突出する一対の挟み片9bを一体形成してなるもので、曲線状の凸条からなるズーム繰出筒6の第1群カムフォロア7を両側の挟み片9bで挟み込んだ状態でリードするように構成されている。
【0024】
このようにズーム操作環4の軸方向で対向する挟み片9bを有する挟み込みカムとすることにより、ズーム操作環4の製作段階において、軸方向に2面割りの金型を用いることが可能となるため、簡単で安価な金型によって製作することができるという利点がある。なお、説明の便宜上、ズーム繰出筒6側のカム構成をカムフォロア7とし、ズーム操作環4側のカム構成をカム9と称しているが、カムとカムフォロアは相対的な呼称であると言える。
【0025】
次に、上記構成のズームレンズ鏡胴Lの組立のための構成及び組立要領について説明すると、図4 (A)に示すように、ズーム操作環4の第2群リード溝13には、駆動領域のテレ端から連続するオーバーテレ領域toと、駆動領域のワイド端から連続するオーバーワイド領域woを有している。また、図4 (C)に示すように、固定筒3の各第2群直進ガイド溝12間で、ズーム繰出筒6の第1群カムフォロア7を臨ませる位置にはそれぞれ、該第1群カムフォロア7と第1群カム9とが並列状態で外部に露出可能な切欠部19が形成されている。
【0026】
そして、第1レンズ群G1、第1群保持枠1及びフォーカス繰出筒5が組み込まれたズーム繰出筒6を固定筒3と、ズーム操作環4に組み込むときは、図5に示すように、ズーム繰出筒6の第1群カムフォロア7が切欠部19に臨むようにして、固定筒3内にズーム繰出筒6を嵌め込むとともに、固定筒3の外径側に嵌め込んだズーム操作環4をテレ側に回転させて、第2群リード溝13のオーバーテレ領域toをズーム繰出筒6の第1群カムフォロア7のテレ端と一致させる。この状態にすると、固定筒3の切欠部19内において、第1群カムフォロア7のワイド端の延長上に第1群カム9が配置された形となり、ここからズーム操作環4をワイド側に回転させると、第1群カムフォロア7が第1群カム9に挟み込み係合され、これによって第1群の構成が鏡胴内に組み込まれる。
【0027】
次いで、第2レンズ群G2を保持する第2群保持枠2を固定筒3と、ズーム操作環4に組み込むときは、図6に示すように、第1群の構成を組み込んだ状態から、固定筒の第2群直進ガイド溝12の端部にズーム操作環4の第2群リード溝13のオーバーワイド領域woが重なるまで更にズーム操作環4をワイド側に回転させたうえで、その重なり部分から第2群直進ガイド片11を挿入することにより、第2群の構成を鏡胴内に組み込むことができる。
【0028】
このようにカム機構中に、オーバーワイド領域wo、オーバーテレ領域toを設けて、これらの領域wo,toにおいて、第1群及び第2群の構成を組み込むようにすれば、組立時に、組み込み位置が分かりやすく、組立工数の削減を期すことができる。
【0029】
以上のようにして、第1群及び第2群の鏡胴への組み込みが完了すると、図7及び図8に示すように、ズーム操作環4の挿入孔15に回転規制部材16を挿入後、ビス止めすることにより、ズーム操作環4の回転は固定筒3の回転規制溝14の範囲内に規制され、オーバーワイド、オーバーテレへの行き過ぎが防止される。
【0030】
この回転規制部材16は、例えば図示のような8角形状のコマ状を呈し、中心部にネジ孔20が形成されているとともに、該ネジ孔20を通る上面部位に回り止め突起21を設けてなるものである。一方、ズーム操作環4の挿入孔15は、カム機構のオーバーワイド領域とオーバーテレ領域を含まない範囲に設けられていて、回転規制部材16を受け入れ可能な縦横寸法の方形状に形成された嵌め込み部15aと、該回転規制部材16の厚みとほぼ等しい高さの横穴部15bとにより構成されており、横穴部15bの上面には、嵌め込み部15aに開放し、回転規制部材16の回り止め突起21の挿入を許す回り止め溝22が形成されている。
【0031】
回転規制部材16を挿入孔15に止着するときは、該回転規制部材16を嵌め込み部15aに挿入した後、横穴部15bにスライドさせる。これにより回転規制部材16は固定筒3の回転規制溝14に入り込むとともに、回り止め突起21が回り止め溝22に係合して、回り止めが図られる。この状態から回転規制部材16のネジ孔20にビス17を止着することにより、回転規制部材16が回転規制溝14に回り止めされるので、ビス17に加わる緩解方向の力が大きく低減されて、緩みにくくなる。
【0032】
なお、本発明では、上記のようなズームレンズ鏡胴の外、諸種の機器においてリニアな動きを要求される機械的動作部分等においても適用できることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1によるときは、操作部材を備えた2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カムを含むカム機構はそれぞれ、両端部に組立後は使用しないオーバー領域を有しており、一端オーバー領域において一つの被駆動部材を組み込み可能に構成するとともに、前記操作部材の操作により、他端オーバー領域までの移動を達成し、該他端オーバー領域において別の被駆動部材を組み込み可能に構成しているので、組立時に、組み込み位置が分かりやすく、したがって組立工数の削減を期すことができる。
【0034】
請求項2によるときは、複数のカムのそれぞれにおいて、両端オーバー領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する駆動規制部材を設けているので、通常使用時はオーバーワイド、オーバーテレへは動かないようにすることができる。
【0035】
請求項3はカメラのレンズ鏡胴に適用したものであって、回転操作環を備え、且つ複数のカムと、それぞれ対応するカムと係合する複数のレンズ移動枠とを含む2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カム機構はそれぞれ、一端にオーバーワイド領域を有するとともに、他端にオーバーテレ領域を有しており、前記オーバーワイド領域において一つのレンズ移動枠を組み込み可能に構成するとともに、前記回転操作環の回転によりオーバーテレ領域までの移動を達成し、該オーバーテレ領域において別のレンズ移動枠を組み込み可能に構成することにより、組み込み位置が回転操作環の両端となるようにしているので、該組み込み位置が捉えやすく、組立作業が容易化され、工数を大きく削減することができる。
【0036】
請求項4によるときは、カムのオーバーワイド領域とオーバーテレ領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する回転規制手段を設け、該回転規制手段を、回転操作環内に嵌合する固定筒に設けられた回転規制溝と、前記回転操作環から前記回転規制溝へ向けて挿入される回転規制部材とからなり、回転操作環とレンズ移動枠を組み立てたうえで、回転規制部材を回転規制溝に挿入することができるものとしているので、組立上の制約がなく、また、設計上の制約も少ないものとなる。
【0037】
請求項5によるときは、回転規制部材を、単一のビスによって回転規制溝に固定可能に構成しているので、該回転規制部材をビス1本で簡単に止めることができる。しかも、ビスによって止着した状態では、回転規制部材が回転規制溝に回り止めされるので、ビスに加わる緩解方向の力が大きく低減されて、緩みにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のズームレンズ鏡胴及びこれを装着したカメラの一例を示す外観斜視図。
【図2】ズームレンズ鏡胴の各構成部材を分解して示す斜視図。
【図3】その組立状態を概略的に示す半截断面図。
【図4】(A)ズーム操作環、(B)ズーム繰出筒、(C)固定筒を示す展開図。
【図5】第1群組み込み時を示す展開図。
【図6】第2群組み込み時を示す展開図。
【図7】回転規制部材と挿入孔を示す分解斜視図。
【図8】その組立状態を示す断面図。
【図9】従来例の概略構成を示す断面図。
【図10】従来例のバヨネット構造を示す模式図。
【符号の説明】
1 第1群保持枠
2 第2群保持枠
3 固定筒
4 ズーム操作環
5 フォーカス繰出筒
6 ズーム繰出筒
7 第1群カムフォロア
8 第1群直進突起
9 第1群カム
10 第1群直進ガイド溝
12 第2群直進ガイド溝
13 第2群リード溝
14 回転規制溝
15 挿入孔
16 回転規制部材
17 ビス
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L ズームレンズ鏡胴
Claims (5)
- 操作部材を備えた2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カムを含むカム機構はそれぞれ、両端部に組立後は使用しないオーバー領域を有しており、一端オーバー領域において一つの被駆動部材を組み込み可能に構成するとともに、前記操作部材の操作により、他端オーバー領域までの移動を達成し、該他端オーバー領域において別の被駆動部材を組み込み可能に構成したことを特徴とする移動機構。
- 複数のカム機構のそれぞれにおいて、両端オーバー領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する駆動規制部材が設けられている請求項1に記載の移動機構。
- 回転操作環を備え、且つ複数のカムと、それぞれ対応するカムと係合する複数のレンズ移動枠とを含む2組以上のカム構成による移動機構において、前記各カム機構はそれぞれ、一端にオーバーワイド領域を有するとともに、他端にオーバーテレ領域を有しており、前記オーバーワイド領域において一つのレンズ移動枠を組み込み可能に構成するとともに、前記回転操作環の回転によりオーバーテレ領域までの移動を達成し、該オーバーテレ領域において別のレンズ移動枠を組み込み可能に構成したことを特徴とする移動機構。
- カム機構のオーバーワイド領域とオーバーテレ領域を含まない範囲に、駆動領域を規制する回転規制手段が設けられ、該回転規制手段は、回転操作環内に嵌合する固定筒に設けられた回転規制溝と、前記回転操作環から前記回転規制溝へ向けて挿入される回転規制部材とにより構成されている請求項3に記載の移動機構。
- 回転規制部材は、単一のビスによって回転規制溝に固定可能に構成されている請求項4に記載の移動機構。
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JP1191996A JP3597291B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 移動機構 |
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JP1191996A JP3597291B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 移動機構 |
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