JP3595768B2 - Ａｔｍ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カード並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カード並びに記録媒体であり、特にＡＴＭ等の現金取扱装置の記憶部の情報を変更することができるシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
銀行や郵便局等の金融機関にＡＴＭ等の現金取扱装置が設置されている。現金取扱装置は、内部情報として、銀行の店名や所在地等を格納している。銀行名や店名、所在地が変更になる場合、これらの内部情報を変更する作業を行う必要が生じる。従来、この変更作業を行う作業者は、現金取扱装置の裏側から操作していた。これは、現金取扱装置の正面操作面に作業者用カードの挿入口を設けると、利用者が、現金を引き出すときに、間違えて作業者用カードの挿入口にカードを入れることが生じるからである。そのため、作業者は、現金取扱装置の裏面側に入って作業することとなるため、現金取扱装置が離れた位置に分散されて設置されているとき等には、作業者の変更処理作業は時間がかかるという問題が生じていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の問題を解決するものであり、作業者が、簡単な操作で、現金取扱装置の内部情報を容易に変更することが可能なＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カード並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置と、該現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードと、からなるＡＴＭ内部情報変更システムであって、前記作業者用カードは、作業者用暗証番号及び現金取扱装置の記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を記録することができ、そして、前記現金取扱装置は、カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００６】
そして、本発明は、上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００７】
更に、本発明は、上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００８】
また、本発明は、上記現金取扱装置は、バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００９】
そして、本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口と、内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置であって、前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有する現金取扱装置である。
【００１０】
更に、本発明は、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１１】
また、本発明は、記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１２】
そして、本発明は、バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１３】
更に、本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有し、現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードとでＡＴＭ内部情報変更システムを構成する現金取扱装置に使用される記録媒体であって、前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能、変更前の内部情報をバックアップする機能、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能及び記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【００１７】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を説明する。
本発明のＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カードの実施例について、図１〜図５を用いて説明する。図１は、実施例のＡＴＭ内部情報変更システムの説明図である。図２は、実施例における現金取扱装置の全面操作面の説明図である。図３は、実施例における現金取扱装置の内部の説明図である。図４は、実施例における変更情報の一例の説明図である。図５は、実施例における変更作業等におけるフローチャートの説明図である。
【００１８】
実施例を説明する。本実施例のＡＴＭ内部情報変更システムは、図１に示すように、現金取扱装置１と、作業者用カード３１と、からなり、現金取扱装置１の記憶部２３の情報を変更する機能を有している。現金取扱装置１は、利用者用カードを挿入するカード挿入口１３から挿入された作業者用カード３１から記憶部２３の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能及び変更前の内部情報をバックアップする機能を有している。なお、現金取扱装置１は、ネットワーク４を介して管理センタ５の管理者用コンピュータ５１に接続されている。
【００１９】
現金取扱装置１は、図２に示すように、前面操作面に、データ入力部１１、紙幣入出口１２、カード取扱口１３、通帳取扱口１４、センサ１５、等を有する。データ入力部１１は、利用者が暗証番号や金額等を入力し、また、作業者３０が暗証番号を入力する。紙幣入出口１２は、紙幣を入金し、また、出金する。カード取扱口１３は、利用者のカードを挿入し、また、作業者用カードを挿入することができる。通帳取扱口１４は、利用者の通帳を挿入する。センサ１５は、利用者又は作業者３０等が現金取扱装置前にいることを検出する。
【００２０】
現金取扱装置１の内部は、図３に示すように、現金取扱部２１、カード等確認部２２、記憶部２３、制御部２４、人検出部２５、バックアップ部２６、管理者通報部２７、電源部２８、等を有する。現金取扱部２１は、利用者との紙幣の入金又は出金等の動作を行う。カード等確認部２２は、カード取扱口１３又は通帳取扱口１４に挿入されたカード又は通帳と、暗証番号とで、利用者本人であるかの確認を行い、また、作業者用カード３１であるときは、作業者用暗証番号を読み取って識別し、そして、作業者用カード３１が保持するデータを読み込む。詳しくは後述する。記憶部２３は、利用者毎の入金や出金及び残高等を記憶し、そして、内部情報を格納している。制御部２４は、現金取扱装置１全体の動作を制御する。人検出部２５は、利用者や作業員が現金取扱装置１の前にいること等を検出する。バックアップ部２６は、内部情報変更作業時に変更前の情報をバックアップする。管理者通報部２７は、記憶部２３の情報の変更前又は変更後に、そして、現金取扱装置１における異常状態等が発生すると、管理センタ５にいる管理者用コンピュータ５１に通報する。また、記憶部２３の情報の変更結果も、同様に、管理センタ５にいる管理者用コンピュータ５１に通報する。電源部２８は、現金取扱装置１全体に電源を供給する。
【００２１】
利用者は、紙幣を入金又は出金するときは、カード又は通帳をカード取扱口１３又は通帳取扱口１４に挿入し、暗証番号、入金額の確認や出金額等を入力する。これにより、現金取扱装置１は、利用者に対する入金や出金を行うことができる。
【００２２】
現金取扱装置１の記憶部２３の情報を変更する作業を行う作業者３０は、作業者用カードをカード取扱口１３に挿入する。作業者用カード３１には、銀行名、店名や所在地等の内部情報に関する変更情報を有しているため、現金取扱装置１は、作業者用カード３１の変更情報を読み取り、記憶部２３に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報を更新する。内部情報について、変更前データ、変更データ及び変更後データの一例を、図４（ａ）￣（ｃ）に示す。このようにして、作業者３０は、現金取扱装置１の前面操作面からの作業で、記憶部２３の情報を変更する作業を行うことができる。
【００２３】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける情報変更登録モードの一例について、図５（ａ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、作業者用カード３１に内部情報の変更データを入力するものである。
Ｓ１００）スタートする。
Ｓ１０１）登録情報の変更データを作業者用カードに登録する。
Ｓ１０２）終了であるか判断し、終了であるときはステップＳ１０３に進み、終了ではないときはステップＳ１０１に戻る。
Ｓ１０３）変更許可が有るか判断し、有るときはステップＳ１０４に進み、無いときはステップＳ１０６に進む。
Ｓ１０４）暗証番号を登録する。
Ｓ１０５）追加や修正が有るか判断し、有るときはステップＳ１０１に戻り、無いときはステップＳ１０６に進む。
Ｓ１０６）エンドとなる。
これにより、作業者用カード３１に内部情報の変更データを入力することができる。
【００２４】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける情報変更作業モードの一例について、図５（ｂ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、作業者用カード３１を使用して、現金取扱装置の内部情報を変更するものである。
Ｓ２００）スタートする。
Ｓ２０１）カードを挿入する。
Ｓ２０２）変更許可機器であるか判断し、正しいときはステップＳ２０３に進み、間違いであるときはステップＳ２０８に進む。
Ｓ２０３）暗証番号を入力する。
Ｓ２０４）暗証番号が一致するか判断し、一致するときはステップＳ２０５に進み、一致しないときはステップＳ２０３に戻る。
Ｓ２０５）変更前の内部情報のバックアップを採る。
Ｓ２０６）内部情報を変更する。
Ｓ２０７）終了か判断し、終了のときはステップＳ２０８に進み、終了ではないときはステップＳ２０６に戻る。
Ｓ２０８）エンドとなる。
これにより、作業者用カード３１により、内部情報を変更することができる。
【００２５】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける変更確認作業モードの一例について、図５（ｃ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、現金取扱装置の変更した内部情報を確認するものである。
Ｓ３００）スタートする。
Ｓ３０１）変更情報を確認する。
Ｓ３０２）情報が相違するか判断し、相違するときはステップＳ３０３に進み、相違しないときはステップＳ３０５に進む。
Ｓ３０３）障害を表示する。
Ｓ３０４）バックアップにより元に戻す。
Ｓ３０５）管理センタに通報する。
Ｓ３０６）エンドとなる。
これにより、変更した内部情報を確認することができ、情報が相違しているときは、バックアップにより元に戻すことができる。
【００２６】
なお、上記実施例では、ＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カードについて説明したが、現金取扱装置の記憶部の情報を変更する機能、利用者用カードを挿入するカード挿入口から挿入された作業者用カードから記憶部の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能、変更前の内部情報をバックアップする機能、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能及び記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能、をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体（例えば、ＣＤ−ＲＯＭ等）に格納することは可能であり、そして、この記録媒体を使用することにより、従来の現金取扱装置を本発明の現金取扱装置として機能させることができる。
【００２７】
【発明の効果】
本発明によれば、作業者が、簡単な操作で、現金取扱装置の内部情報を容易に変更することが可能なＡＴＭ内部情報変更システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例のＡＴＭ内部情報変更システムの説明図。
【図２】実施例における現金取扱装置の全面操作面の説明図。
【図３】実施例における現金取扱装置の内部の説明図。
【図４】実施例における変更情報の一例の説明図。
【図５】実施例における変更作業等におけるフローチャートの説明図。
【符号の説明】
１ 現金取扱装置
１１ データ入力部
１２ 紙幣入出口
１３ カード取扱口
１４ 通帳取扱口
１５ センサ
２１ 現金取扱部
２２ カード等確認部
２３ 記憶部
２４ 制御部
２５ 人検出部
２６ バックアップ部
２７ 管理者通報部
２８ 電源部
３０ 作業者
３１ 作業者用カード
４ ネットワーク
５ 管理センタ
５１ 管理者用コンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カード並びに記録媒体であり、特にＡＴＭ等の現金取扱装置の記憶部の情報を変更することができるシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
銀行や郵便局等の金融機関にＡＴＭ等の現金取扱装置が設置されている。現金取扱装置は、内部情報として、銀行の店名や所在地等を格納している。銀行名や店名、所在地が変更になる場合、これらの内部情報を変更する作業を行う必要が生じる。従来、この変更作業を行う作業者は、現金取扱装置の裏側から操作していた。これは、現金取扱装置の正面操作面に作業者用カードの挿入口を設けると、利用者が、現金を引き出すときに、間違えて作業者用カードの挿入口にカードを入れることが生じるからである。そのため、作業者は、現金取扱装置の裏面側に入って作業することとなるため、現金取扱装置が離れた位置に分散されて設置されているとき等には、作業者の変更処理作業は時間がかかるという問題が生じていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の問題を解決するものであり、作業者が、簡単な操作で、現金取扱装置の内部情報を容易に変更することが可能なＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カード並びに記録媒体を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置と、該現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードと、からなるＡＴＭ内部情報変更システムであって、前記作業者用カードは、作業者用暗証番号及び現金取扱装置の記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を記録することができ、そして、前記現金取扱装置は、カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００６】
そして、本発明は、上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００７】
更に、本発明は、上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００８】
また、本発明は、上記現金取扱装置は、バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有するＡＴＭ内部情報変更システムである。
【０００９】
そして、本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口と、内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置であって、前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有する現金取扱装置である。
【００１０】
更に、本発明は、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１１】
また、本発明は、記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１２】
そして、本発明は、バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有する現金取扱装置である。
【００１３】
更に、本発明は、利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有し、現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードとでＡＴＭ内部情報変更システムを構成する現金取扱装置に使用される記録媒体であって、前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能、変更前の内部情報をバックアップする機能、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能及び記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
【００１７】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を説明する。
本発明のＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カードの実施例について、図１〜図５を用いて説明する。図１は、実施例のＡＴＭ内部情報変更システムの説明図である。図２は、実施例における現金取扱装置の全面操作面の説明図である。図３は、実施例における現金取扱装置の内部の説明図である。図４は、実施例における変更情報の一例の説明図である。図５は、実施例における変更作業等におけるフローチャートの説明図である。
【００１８】
実施例を説明する。本実施例のＡＴＭ内部情報変更システムは、図１に示すように、現金取扱装置１と、作業者用カード３１と、からなり、現金取扱装置１の記憶部２３の情報を変更する機能を有している。現金取扱装置１は、利用者用カードを挿入するカード挿入口１３から挿入された作業者用カード３１から記憶部２３の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能及び変更前の内部情報をバックアップする機能を有している。なお、現金取扱装置１は、ネットワーク４を介して管理センタ５の管理者用コンピュータ５１に接続されている。
【００１９】
現金取扱装置１は、図２に示すように、前面操作面に、データ入力部１１、紙幣入出口１２、カード取扱口１３、通帳取扱口１４、センサ１５、等を有する。データ入力部１１は、利用者が暗証番号や金額等を入力し、また、作業者３０が暗証番号を入力する。紙幣入出口１２は、紙幣を入金し、また、出金する。カード取扱口１３は、利用者のカードを挿入し、また、作業者用カードを挿入することができる。通帳取扱口１４は、利用者の通帳を挿入する。センサ１５は、利用者又は作業者３０等が現金取扱装置前にいることを検出する。
【００２０】
現金取扱装置１の内部は、図３に示すように、現金取扱部２１、カード等確認部２２、記憶部２３、制御部２４、人検出部２５、バックアップ部２６、管理者通報部２７、電源部２８、等を有する。現金取扱部２１は、利用者との紙幣の入金又は出金等の動作を行う。カード等確認部２２は、カード取扱口１３又は通帳取扱口１４に挿入されたカード又は通帳と、暗証番号とで、利用者本人であるかの確認を行い、また、作業者用カード３１であるときは、作業者用暗証番号を読み取って識別し、そして、作業者用カード３１が保持するデータを読み込む。詳しくは後述する。記憶部２３は、利用者毎の入金や出金及び残高等を記憶し、そして、内部情報を格納している。制御部２４は、現金取扱装置１全体の動作を制御する。人検出部２５は、利用者や作業員が現金取扱装置１の前にいること等を検出する。バックアップ部２６は、内部情報変更作業時に変更前の情報をバックアップする。管理者通報部２７は、記憶部２３の情報の変更前又は変更後に、そして、現金取扱装置１における異常状態等が発生すると、管理センタ５にいる管理者用コンピュータ５１に通報する。また、記憶部２３の情報の変更結果も、同様に、管理センタ５にいる管理者用コンピュータ５１に通報する。電源部２８は、現金取扱装置１全体に電源を供給する。
【００２１】
利用者は、紙幣を入金又は出金するときは、カード又は通帳をカード取扱口１３又は通帳取扱口１４に挿入し、暗証番号、入金額の確認や出金額等を入力する。これにより、現金取扱装置１は、利用者に対する入金や出金を行うことができる。
【００２２】
現金取扱装置１の記憶部２３の情報を変更する作業を行う作業者３０は、作業者用カードをカード取扱口１３に挿入する。作業者用カード３１には、銀行名、店名や所在地等の内部情報に関する変更情報を有しているため、現金取扱装置１は、作業者用カード３１の変更情報を読み取り、記憶部２３に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報を更新する。内部情報について、変更前データ、変更データ及び変更後データの一例を、図４（ａ）￣（ｃ）に示す。このようにして、作業者３０は、現金取扱装置１の前面操作面からの作業で、記憶部２３の情報を変更する作業を行うことができる。
【００２３】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける情報変更登録モードの一例について、図５（ａ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、作業者用カード３１に内部情報の変更データを入力するものである。
Ｓ１００）スタートする。
Ｓ１０１）登録情報の変更データを作業者用カードに登録する。
Ｓ１０２）終了であるか判断し、終了であるときはステップＳ１０３に進み、終了ではないときはステップＳ１０１に戻る。
Ｓ１０３）変更許可が有るか判断し、有るときはステップＳ１０４に進み、無いときはステップＳ１０６に進む。
Ｓ１０４）暗証番号を登録する。
Ｓ１０５）追加や修正が有るか判断し、有るときはステップＳ１０１に戻り、無いときはステップＳ１０６に進む。
Ｓ１０６）エンドとなる。
これにより、作業者用カード３１に内部情報の変更データを入力することができる。
【００２４】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける情報変更作業モードの一例について、図５（ｂ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、作業者用カード３１を使用して、現金取扱装置の内部情報を変更するものである。
Ｓ２００）スタートする。
Ｓ２０１）カードを挿入する。
Ｓ２０２）変更許可機器であるか判断し、正しいときはステップＳ２０３に進み、間違いであるときはステップＳ２０８に進む。
Ｓ２０３）暗証番号を入力する。
Ｓ２０４）暗証番号が一致するか判断し、一致するときはステップＳ２０５に進み、一致しないときはステップＳ２０３に戻る。
Ｓ２０５）変更前の内部情報のバックアップを採る。
Ｓ２０６）内部情報を変更する。
Ｓ２０７）終了か判断し、終了のときはステップＳ２０８に進み、終了ではないときはステップＳ２０６に戻る。
Ｓ２０８）エンドとなる。
これにより、作業者用カード３１により、内部情報を変更することができる。
【００２５】
実施例のＡＴＭ内部情報変更システムにおける変更確認作業モードの一例について、図５（ｃ）のフローチャートを用いて説明する。このモードは、現金取扱装置の変更した内部情報を確認するものである。
Ｓ３００）スタートする。
Ｓ３０１）変更情報を確認する。
Ｓ３０２）情報が相違するか判断し、相違するときはステップＳ３０３に進み、相違しないときはステップＳ３０５に進む。
Ｓ３０３）障害を表示する。
Ｓ３０４）バックアップにより元に戻す。
Ｓ３０５）管理センタに通報する。
Ｓ３０６）エンドとなる。
これにより、変更した内部情報を確認することができ、情報が相違しているときは、バックアップにより元に戻すことができる。
【００２６】
なお、上記実施例では、ＡＴＭ内部情報変更システム及び現金取扱装置と作業者用カードについて説明したが、現金取扱装置の記憶部の情報を変更する機能、利用者用カードを挿入するカード挿入口から挿入された作業者用カードから記憶部の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能、変更前の内部情報をバックアップする機能、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能及び記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能、をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体（例えば、ＣＤ−ＲＯＭ等）に格納することは可能であり、そして、この記録媒体を使用することにより、従来の現金取扱装置を本発明の現金取扱装置として機能させることができる。
【００２７】
【発明の効果】
本発明によれば、作業者が、簡単な操作で、現金取扱装置の内部情報を容易に変更することが可能なＡＴＭ内部情報変更システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例のＡＴＭ内部情報変更システムの説明図。
【図２】実施例における現金取扱装置の全面操作面の説明図。
【図３】実施例における現金取扱装置の内部の説明図。
【図４】実施例における変更情報の一例の説明図。
【図５】実施例における変更作業等におけるフローチャートの説明図。
【符号の説明】
１ 現金取扱装置
１１ データ入力部
１２ 紙幣入出口
１３ カード取扱口
１４ 通帳取扱口
１５ センサ
２１ 現金取扱部
２２ カード等確認部
２３ 記憶部
２４ 制御部
２５ 人検出部
２６ バックアップ部
２７ 管理者通報部
２８ 電源部
３０ 作業者
３１ 作業者用カード
４ ネットワーク
５ 管理センタ
５１ 管理者用コンピュータ
Claims (9)
- 利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置と、該現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードと、からなるＡＴＭ内部情報変更システムであって、
前記作業者用カードは、作業者用暗証番号及び現金取扱装置の記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を記録することができ、そして、前記現金取扱装置は、カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有することを特徴とするＡＴＭ内部情報変更システム。 - 請求項１記載のＡＴＭ内部情報変更システムにおいて、
上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有することを特徴とするＡＴＭ内部情報変更システム。 - 請求項１又は２に記載のＡＴＭ内部情報変更システムにおいて、
上記現金取扱装置は、記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有することを特徴とするＡＴＭ内部情報変更システム。 - 請求項１〜３のいずれか１項に記載のＡＴＭ内部情報変更システムにおいて、
上記現金取扱装置は、バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有することを特徴とするＡＴＭ内部情報変更システム。 - 利用者用カードを挿入するカード挿入口と、内部情報を格納する記憶部とを有する現金取扱装置であって、
前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能と、作業者用暗証番号を識別する機能と、変更前の内部情報をバックアップする機能と、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能と、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能とを有することを特徴とする現金取扱装置。 - 請求項５記載の現金取扱装置において、
記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能を有することを特徴とする現金取扱装置。 - 請求項５又は６に記載の現金取扱装置において、
記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能を有することを特徴とする現金取扱装置。 - 請求項５〜７のいずれか１項に記載の現金取扱装置において、
バックアップにより元に戻した後に監視センタに通報する機能を有することを特徴とする現金取扱装置。 - 利用者用カードを挿入するカード挿入口及び内部情報を格納する記憶部とを有し、現金取扱装置の内部情報の変更作業を行う作業者が使用する作業者用カードとでＡＴＭ内部情報変更システムを構成する現金取扱装置に使用される記録媒体であって、
前記カード挿入口に挿入された作業者用カードが記憶する作業者用暗証番号及び記憶部に格納する銀行名、店名や所在地等の内部情報の変更情報を読み取る機能、作業者用暗証番号を識別する機能、変更前の内部情報をバックアップする機能、読み取った記憶部の変更情報により記憶部の情報を変更する機能、変更した内部情報を確認して変更情報が相違するとバックアップにより元に戻す機能、記憶部の情報の変更前又は変更後に監視センタに通報する機能及び記憶部の情報の変更結果を監視センタに通報する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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