JP3595644B2 - 物品格納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品格納装置の改良に関し、特に、物品をパレットごと又は空パレットを一対のスライドフォークの伸縮動作により搬送手段と格納棚との間で横送りして受け渡すようした物品格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような物品格納装置として、先に、本出願人は、搬送手段としての昇降台が上下多段の格納棚の側方に停止した状態において、スライドフォークの車両搭載レベルが格納棚の上方位置と下方位置との間で変位するよう昇降台を2段階に位置決めする位置決め装置を設けたエレベータ式立体駐車装置を開発し出願している(特開平8−310608号公報参照)。
【0003】
この位置決め装置は、昇降台及び格納棚のいずれか一方に係合部材を設けるとともに、連続する上下2段階の案内溝を有する案内部材を上記昇降台及び格納棚のいずれか他方に設け、上記係合部材及び案内部材のいずれか一方を進退駆動手段としての流体圧シリンダの進出量に応じて他方に2段階に係合させることにより、上記昇降台が上下方向に2段階に変位するように構成されている。
【0004】
具体的には、車両を昇降台から格納棚に払い出す時は、まず、昇降台の一対のスライドフォークに車両をパレットごと搭載した状態で、昇降台を目的とする格納棚側方に搬送して停止させる。次いで、位置決め装置を駆動させて係合部材と案内部材とを係合させ、上記両スライドフォークの車両搭載レベルを格納棚より少しだけ上方位置に変位させて昇降台を位置決めする。その後、上記両スライドフォークを格納棚側に水平に伸長させ、車両をパレットごと格納棚の格納スペースに移動させる。しかる後、上記位置決め装置を駆動させて係合部材と案内部材との係合を切り換え、上記両スライドフォークの車両搭載レベルを格納棚より少しだけ下方位置に変位させて昇降台を位置決めする。これにより、車両はパレットごと両スライドフォークから格納棚に受け渡されて格納される。その後、両スライドフォークを昇降台側に水平に収縮させ、車両の払出しが完了する。
【0005】
一方、車両を格納棚から昇降台に引き込む時は、まず、空荷状態の昇降台を目的とする格納棚側方に搬送して停止させる。次いで、位置決め装置を駆動させて係合部材と案内部材とを係合させ、上記両スライドフォークの車両搭載レベルを格納棚より少しだけ下方位置に変位させて昇降台を位置決めする。その後、上記両スライドフォークを格納棚側に水平に伸長させ、格納棚に格納されている車載パレットの受取り態勢を整える。しかる後、上記位置決め装置を駆動させて係合部材と案内部材との係合を切り換え、上記両スライドフォークの車両搭載レベルを格納棚より少しだけ上方位置に変位させて昇降台を位置決めする。これにより、車両はパレットごと格納棚から両スライドフォークに受け渡される。その後、両スライドフォークを昇降台側に水平に収縮させ、車両の引込みが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のエレベータ式立体駐車装置では、車両の受渡しに際し、一対のスライドフォークと格納棚との相対的なレベル差を利用しているため、次のような問題が生ずる。
【0007】
(1) 両スライドフォークの上下方向の変位量を見込んで格納棚の格納スペースを上下方向に広くしなければならない。
【0008】
(2) 位置決め装置によって昇降台全体を上下方向に2段階に変位させるため、昇降台の四隅を吊下げ支持するワイヤロープの張力に変化の前後で大きな差が生じ、各ワイヤロープとシーブとの間にスリップが生じてその後の昇降台の四点レベルが狂い、昇降台が不安定になる。
【0009】
(3) 車両搭載状態で両スライドフォークが伸長している時は、昇降台全体に非常に大きな転倒モーメントが作用するため、位置決め装置を相当に頑丈にするとともに、進退駆動手段としての流体圧シリンダに強力な推進力が必要となり、製作コストが高騰する。また、スライドフォーク自体も撓まないように頑強なものにする必要があり、大型で重量が大きくなる。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、格納棚の格納スペースを縮小するとともに、昇降台等の搬送手段を安定させ、かつ製作コストを低減しようとすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、車両等の物品を搬送手段と格納棚との間で受け渡す時、一対のスライドフォークを水平方向の伸縮動作だけにして上下方向に変位させないようにし、さらには、これに関連して両スライドフォークの荷重を格納棚に掛けるようにしたことを特徴とする。
【0012】
具体的には、本発明は、上下方向に延びる搬送路と、水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォークを有し、該両スライドフォークに物品をパレットごと又は空パレットを搭載して上記搬送路に沿って搬送する搬送手段と、上記搬送路の側方に設けられた格納棚とを備え、物品を搬出入する際、上記搬送手段を格納棚側方に停止させ、上記両スライドフォークの伸縮動作により搬送手段と格納棚との間で物品をパレットごと又は空パレットを受け渡すようにした物品格納装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0013】
すなわち、本発明の第1の解決手段は、上記パレット下面を支持する一対の支持部材を上記各スライドフォーク上面にフォーク伸縮方向に所定間隔をあけて、かつフォーク伸縮方向と直交する水平方向に位置ずれした状態で突設する。さらに、該パレットを両スライドフォーク上に搭載した際、上記各支持部材に支持される一対の受け部材を上記パレット下面の両端寄りに各支持部材に対応するように一組ずつ二対突設する。また、パレットを格納した状態で該パレットの搬送路側への移動を規制する規制位置と、パレットの搬送路側への移動を許容する退避位置との間で動作可能な可動ストッパーを上記格納棚に設ける。そして、搬送手段から格納棚への受渡し時、物品をパレットごと又は空パレットを搭載した両スライドフォークの伸長動作により、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、かつ上記可動ストッパーの規制位置への動作姿勢において上記両スライドフォークの収縮動作により、上記各受け部材の各支持部材への支持状態を解除して物品をパレットごと又は空パレットを格納棚に受け渡す一方、格納棚から搬送手段への受渡し時、両スライドフォークの伸長動作により、上記各受け部材を各支持部材で上方に押し上げて物品をパレットごと又は空パレットを上記両スライドフォークで下方より支持し、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、かつ上記可動ストッパーの退避位置への動作姿勢において上記両スライドフォークの収縮動作により、物品をパレットごと又は空パレットを搬送手段に受け渡すようにしたことを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、本発明の第1の解決手段では、両スライドフォークが格納棚側に水平に伸長した状態で、該両スライドフォーク上のパレット下面が格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付けられ、両者が干渉しない。この状態において、可動ストッパーを規制位置に動作させ、上記両スライドフォークを水平に収縮させると、物品搭載パレット又は空パレットは上記可動ストッパーによって移動が規制されてその場で動かず、両スライドフォークだけが搬送手段に戻り、物品搭載パレット又は空パレットが格納棚に払い出される。一方、可動ストッパーを退避位置に動作させ、両スライドフォークを水平に収縮させると、物品搭載パレット又は空パレットは上記可動ストッパーによって移動が規制されておらず、上記両スライドフォークの収縮動作に伴って搬送手段に引き込まれる。
【0015】
このように、物品搭載パレット又は空パレットを搬送手段と格納棚との間で受け渡す際、両スライドフォークは水平方向に伸縮動作するだけで上下方向には変位しないことから、格納棚の格納スペースとして両スライドフォークの上下方向の変位量を見込む必要がなくなり、その分だけ格納棚の格納スペースの省スペース化が図れる。
【0016】
また、両スライドフォークが上下方向に変位しないということは、該両スライドフォークが設けられている搬送手段が上下方向に変位しないということであり、例えば、搬送手段がエレベータ式立体駐車装置の昇降台である場合において、昇降台を格納棚側方に位置決めしても、昇降台は上下方向に変位せず、よって、昇降台の四隅を吊下げ支持するワイヤロープの張力が変動せず、昇降台の四点レベルが常に一定で昇降台の安定化が図れる
【0017】
さらに、物品受渡しに際し、両スライドフォークが伸縮しても、フォーク先端側の支持部材が格納棚上のパレットの搬送路側の受け部材に接触せず、つまり、パレットの受け部材がスライドフォークの支持部材を乗り越えず、物品搭載パレット又は空パレットが上下方向にガタ付くことなく安定して受け渡され、また、接触することによる各部の消耗や衝撃音が低減する。
【0018】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、各支持部材及び各受け部材のいずれか一方をフォーク伸縮方向に転動自在なローラ又はコロで構成し、他方を該ローラ又はコロと転がり接触可能な斜め下方に傾斜する一対の傾斜部と、該両傾斜部を接続する平坦部とで構成したことを特徴とする。
【0019】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、各支持部材と受け部材とが摩擦接触ではなく転がり接触するため、物品受渡し時に両スライドフォークを伸縮動作させるのに大きな駆動力が不要となり、しかも、ローラ又はコロは傾斜部を転動するため、受渡し動作が円滑になるとともに両者の摩耗が極力少なくなる。
【0020】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、可動ストッパーを格納棚に上下方向に回動可能に設け、ストッパー上端が常時格納棚のパレット載置面より上方に突出してパレットの搬送路側への移動を規制するよう付勢手段により付勢する。さらに、スライドプレートを各スライドフォークにフォーク伸縮方向と直交する水平方向に出退可能に設ける。そして、該スライドプレートの突出状態において上記各スライドフォークの伸長動作により、上記可動ストッパーの上側部分をスライドプレートの突出部分で押さえ込んで付勢手段の付勢力に抗して下方に回動させ、ストッパー上端を格納棚のパレット載置面より下方に没入させてパレットの搬送路側への移動を許容するようにしたことを特徴とする。
【0021】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、可動ストッパーが、パレットの搬送路側への移動を規制する規制位置と、パレットの搬送路側への移動を許容する退避位置とに確実に切り換わり、受渡し作業が支障なく行われる。また、可動ストッパーの駆動装置を各格納棚に設ける必要がない。
【0022】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、パレットの水平方向への移動を阻止するロッキング手段を各スライドフォークに設けたことを特徴とする。
【0023】
本発明の第の解決手段は、第の解決手段において、ロッキング手段を上下方向に伸縮可能な伸縮ロッドを有するアクチュエータで構成する。さらに、上記伸縮ロッドをアクチュエータの伸長作動により上方に伸長させてパレット側の位置決め孔に係合させる一方、アクチュエータの収縮作動により下方に収縮させて上記位置決め孔から離脱させるようにしたことを特徴とする。
【0024】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、パレットが両スライドフォーク上に位置決めされ、両スライドフォークから落下するおそれがない。
【0025】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、ガイドローラを各スライドフォークにフォーク伸縮方向に転動自在に配置する。さらに、各スライドフォークの伸縮動作時に上記ガイドローラを下方より案内支持するガイドレールを格納棚に設けたことを特徴とする。
【0026】
本発明の第の解決手段は、第1の解決手段において、ガイドローラを格納棚にフォーク伸縮方向に転動自在に配置する。さらに、各スライドフォークの伸長動作時に上記ガイドローラによって下方より案内支持されるガイドレールを上記各スライドフォークに設けたことを特徴とする。
【0027】
上記の構成により、本発明の第の解決手段では、物品搭載状態で両スライドフォークが伸長しても、該両スライドフォークは格納棚に水平に保持されて撓まず、また、搬送手段全体に作用する転倒モーメントが軽減する。したがって、位置決め装置やスライドフォークは特別に丈夫なものでなくても十分に使用に耐え、進退駆動手段としての流体圧シリンダの推進力も特別に大きくしなくてよく、よって、製作コストが特に掛かるということはない。また、両スライドフォークも小型でかつ軽量なもので十分に使用に耐え得る。特に、第の解決手段では、ガイドローラが搬送手段のスライドフォークに設けられていることから、第の解決手段のようにガイドローラが各格納棚ごとに必要な場合に比べてガイドローラの数が大幅に低減し、廉価なものとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図5は本発明の実施の形態1に係る物品格納装置としての下部乗入れ方式のエレベータ式立体駐車装置Aを示す。同図において、1は建物、2は、該建物1内部の下端部分及び上端部分を除くスペースの左右両側に階層状に設けられた複数段の格納スペースであって、該各格納スペース2には格納棚3が設置され、該格納棚3には物品としての車両Cを搭載するパレットPが載置されている。
【0030】
上記左右両側の格納スペース2の間には、上下方向に延びる搬送路としてのエレベータ昇降路4が設けられ、上記各格納棚3がこのエレベータ昇降路4の両側方に上下方向に所定の間隔をあけて列設されている。上記エレベータ昇降路4には、エレベータ5を構成する搬送手段としての昇降台6がその四隅を4本のワイヤロープ7の一端に連結せしめて昇降可能に吊り下げられて配置され、入出庫時、上記昇降台6を目的の格納棚3側方に上昇させて該格納棚3との間で車両CをパレットPごと受け渡すようになされている。なお、8は従動プーリ、9は図示しないモータにより駆動させる駆動プーリ、10はワイヤロープ7の他端に連結されたバランスウェイトであり、該各従動プーリ8、駆動プーリ9は建物1内部の上端部分のスペースを機械室11として該機械室11に設置されている。
【0031】
上記建物1の下端には、車両Cが入出庫する入出庫口12が形成され、該入出庫口12の両側には、上記エレベータ昇降路4に続く車両入出庫スペース13が設けられている。上記エレベータ昇降路4下端の床面にはピット14が凹設され、該ピット14内には、ベース本体15に旋回台16が設けられた旋回装置17が設置され、該旋回装置17の作動により、旋回台16上のパレットPに乗り入れた車両Cの向きを180°方向変換するようになされている。
【0032】
図6に示すように、上記建物1は、地面に立設された4本の支柱18や、相隣る支柱18間に水平に橋絡された多数本の梁19等の鋼材によって組み付けられた鉄骨構造体と、該鉄骨構造体の外側に設けられた外装パネル(図示せず)等からなり、上記各格納棚3は、各格納スペース2の両サイドに水平に設けられた2本の棚レール3aで構成され、パレットPの短辺側両端を該両棚レール3aで下方から支持して車載パレットPを格納スペース2に格納するようになっている。図6中、20は上記各棚レール3aの一端が取り付けられる棚柱である。
【0033】
上記昇降台6は、2本の縦フレーム21と2本の横フレーム22とで枠組まれた昇降台本体23を備えてなり、該昇降台本体23の中程には、2本の縦フレーム24と2本の横フレーム25とで枠組まれた支持枠26が昇降台本体23に対して上方移動可能に取り付けられ、該支持枠26の四隅には上記旋回装置17で車両Cを方向変換する際にパレットPを旋回装置17との間で搭載支持する受け部27が取り付けられている。上記昇降台本体23の前後両端には支持フレーム28が取り付けられ、該各支持フレーム28の両端に上記各ワイヤロープ7の一端が連結され、昇降台6がエレベータ昇降路4に吊下げ支持されている。図7にも示すように、上記各支持フレーム28の両端にはガイドローラ29がブラケット30によって支持され、該各ガイドローラ29は上記各棚柱20であるH形鋼のフランジ20aに係合し、昇降台6の昇降動作に伴って該フランジ20aを上下方向に転動するようになっている。なお、上記昇降台本体23の車両乗降り側である前端(図6下端)には、車両C及び人が乗り降りする乗降デッキ31が設けられている。
【0034】
上記各格納棚3側の両棚柱20には、係合溝55aを有するプレート状の係合案内部材55が各格納棚3に対応して1つずつ取り付けられ、一方、上記昇降台6の前後2つの支持フレーム28両端には、格納棚3側に水平に延びるピストンロッド54aを有する流体圧シリンダ54が1つずつ設置され、該流体圧シリンダ54のピストンロッド54a先端には係合ピン51が取り付けられている。そして、この係合ピン51、係合案内部材55及び流体圧シリンダ54により位置決め装置57が構成され、昇降台6が格納棚3側方に停止した状態で、該昇降台6の四隅の4つの係合ピン51を各流体圧シリンダ54の同期した伸長作動により進出させ、係合案内部材55の係合溝55aに係合させることにより、図7に示すように、昇降台6を格納棚3側方に位置決めするようにしている。
【0035】
上記昇降台6(昇降台本体23)の両支持フレーム28,28の内側には、水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォーク32がそれぞれ設置され、昇降台6は該両スライドフォーク32に車両CをパレットPごと又は空パレットPを搭載して上記エレベータ昇降路4を昇降するようになっている。
【0036】
図1,図6及び図7に示すように、上記各スライドフォーク32は、昇降台本体23の縦フレーム21に固定されたベースフォーク33を備えてなり、該ベースフォーク33は平行に配置された2つのL字状のベースフレーム33aを偏平なプレート33bで連結して構成され、上記各ベースフォーク33aの外側には複数個のガイドローラ34,35が所定間隔をあけて転動自在に取り付けられている。
【0037】
上記ベースフォーク33にはミドルフォーク36が移動可能に支持され、該ミドルフォーク36は、平行に配置された2つの略H字状のミドルフレーム36aを偏平なプレート36bで連結して構成され、該両ミドルフレーム36aを上記ベースフォーク33の各ガイドローラ34,35に案内せしめてベースフォーク33に対し進退するようになっている。
【0038】
上記ミドルフォーク36には、車載パレットP又は空パレットPを搭載するトップフォーク37が移動可能に支持され、該トップフォーク37は、平行に配置された2つの略コの字状のトップフレーム37aを搭載板となる偏平なプレート37bで連結して構成され、該両トップフレーム37aの両サイド内側には上記ベースプレート33aと同様に複数個のガイドローラ34,35が所定間隔をあけて転動自在に取り付けられ、上記トップフォーク37のミドルフォーク36に対する進退動作を上記各ガイドローラ34,35によって案内するようになっている。
【0039】
図8にも示すように、上記各ベースフォーク33の裏側には3個のスプロケット38,39,40が配置され、該各スプロケット38,39,40にはチェーン41が巻き掛けられ、該チェーン41の両端は上記ミドルフォーク36の前後両端にそれぞれ連結されている。また、上記ミドルフォーク36の裏側には2個のスプロケット42,43が配置され、そのうち先端側のスプロケット42にはチェーン44が巻き掛けられ、該チェーン44の両端は上記ベースフォーク33及びトップフォーク37の基端にそれぞれ連結されている一方、上記他の基端側のスプロケット43にも別のチェーン45が巻き掛けられ、該チェーン45の一端は上記ベースフォーク33及びトップフォーク37の先端にそれぞれ連結されている。
【0040】
上記一対の両ベースフォーク33のスプロケット38にはシャフト46の両端が連結され、該シャフト46には従動スプロケット47が取り付けられている一方、上記昇降台6の昇降台本体23には、出力軸48aに駆動スプロケット49が取り付けられた駆動モータ48が設置され、該駆動スプロケット49と上記従動スプロケット47にはエンドレスチェーン50が巻き掛けられている。そして、入出庫時、昇降台6を格納棚3側方に停止させ、駆動モータ48の正転・逆転動作によって3本のチェーン41,44,45を走行させることにより、ミドルフォーク36及びトップフォーク37をその両側の格納棚3,3の一方側で進退させ、この進退動作つまり両スライドフォーク32の伸縮動作により、パレット長辺を格納棚3側に向けて車両Cを横向きにした姿勢でパレットPごと又は空パレットPを上記昇降台6と格納棚3との間で横送りして受け渡すようにしている。
【0041】
図1に示すように、上記格納棚3の各棚レール3aの移載方向中央寄りには、上端に係止部59aを有する可動ストッパー59が回動軸58によって上下方向に回動可能に取り付けられ、該可動ストッパー59の下端は付勢手段としてのコイルスプリング61によって上記棚レール3aに連結されている。そして、この可動ストッパー59は、パレットPを格納棚3に格納した状態で、該パレットPのエレベータ昇降路4側への移動を規制する規制位置と、パレットPのエレベータ昇降路4側への移動を許容する退避位置との間で動作可能になっている。つまり、上記可動ストッパー59は、コイルスプリング61のばね力によりストッパー上端である係止部59aが常時格納棚3の各棚レール3a上面であるパレット載置面3bより上方に突出し、パレットPの2つの車輪乗入部p1,p1間の中央立上がり部p2を構成する裏面凹所p3の縦面p4角部に上記係止部59aをエレベータ昇降路4側から係合させてパレットPのエレベータ昇降路4側への移動を規制するようになっている。なお、これとは逆にパレットPの格納棚3奥部側への移動規制は、図3及び図4に示すように、棚レール3a奥部側の端部に上方突出した固定ストッパー3cによって行うようになっている。
【0042】
一方、上記各スライドフォーク32のトップフォーク37上面の中程には、スライドプレート70が2枚の押え板71によって上方に抜け止めされた状態でフォーク伸縮方向と直交する水平方向に出退可能に配置されている。上記トップフォーク37の一方(内側)のトップフレーム37aにはスライドモータ72が設置され、該スライドモータ72の出力軸には先端に係合ピン73aを有する水平アーム73が連結され、該水平アーム73の係合ピン73aは上記スライドプレート70に形成された長孔70aに移動可能に係合されている。そして、上記水平アーム73をスライドモータ72の起動により180°旋回させてフォーク伸縮方向と直交する方向に向けてスライドプレート70をトップフォーク37側方に突出させ、この突出状態において上記各スライドフォーク32の伸長動作により、上記可動ストッパー59の上側部分をスライドプレート70の突出部分で押さえ込んでコイルスプリング61のばね力に抗して下方に回動させ、係止片59aを格納棚3のパレット載置面3bより下方に没入させてパレットPのエレベータ昇降路4側への移動を許容するようになされている。
【0043】
上記トップフォーク37のスライドモータ72側方には、パレットPの水平方向への移動を阻止するロッキング手段としてのアクチュエータ(本例では流体圧シリンダ74)が並設され、該流体圧シリンダ74は上下方向に伸縮可能な伸縮ロッド74aを有し、該伸縮ロッド74aは上記スライドプレート70に形成された長孔70bを貫通している。このように、伸縮ロッド74aを長孔70bに貫通させているのは、スライドプレート70の移動を許容するためである。そして、この伸縮ロッド74aは、流体圧シリンダ74の伸長作動により上方に伸長してパレットPの中央立上がり部p2を裏面側から補強する補強プレート76に形成された位置決め孔76a(図2,図3及び図4参照)に係合する一方、流体圧シリンダ74の収縮作動により下方に収縮して上記位置決め孔76aから離脱するようになっている。
【0044】
本発明の特徴として、上記各スライドフォーク32のトップフォーク37上面には、上記パレットP下面を支持する一対の支持部材としてのローラ75がフォーク伸縮方向に所定間隔をあけて転動自在に、かつその一部がトップフォーク37上面から突出するように配置されている。しかも、この一対のローラ75は、フォーク伸縮方向と直交する水平方向に位置ずれした状態でトップフォーク37上面の対角線位置に突設されている。
【0045】
一方、図2に示すように、上記パレットPの2つの車輪乗入部p1下面の短辺両端寄りには、該パレットPを両スライドフォーク32上に搭載した際、上記各ローラ75に支持される一対のプレートからなる受け部材79が一組ずつ二対突設され、図3,図4及び図7に示すように、該各受け部材79は上記ローラ75と転がり接触可能な斜め下方に傾斜する前後一対の傾斜部79aと、該両傾斜部79a間に位置してこれを接続する平坦部79bとで構成されている。この各一対の受け部材79は、上記一対のローラ75に対応するようフォーク伸縮方向と直交する水平方向に位置ずれした状態で対角線位置に突設されている。したがって、パレットPを両スライドフォーク32で支持した際、パレットP下面が格納棚3のパレット載置面3bよりも僅かに高く位置付けられるようになっている。なお、本例とは逆に、スライドフォーク32側にプレートからなる受け部材79を、パレットP側にローラ75を設けてもよく、また、ローラ75に替えてコロで支持部材を構成してもよい。
【0046】
そして、昇降台6から格納棚3への受渡し時、車両CをパレットPごと又は空パレットPを搭載した両スライドフォーク32の伸長動作により、パレットP下面を格納棚3のパレット載置面3bよりも僅かに高く位置付けて両者間に距離Sをあけ、かつ上記可動ストッパー59の規制位置への動作姿勢において上記両スライドフォーク32の収縮動作により、上記各受け部材79の各ローラ75への支持状態を解除して車両CをパレットPごと又は空パレットPを格納棚3に受け渡す一方、格納棚3から昇降台6への受渡し時、両スライドフォーク32の伸長動作により、上記各受け部材79を各ローラ75で上方に押し上げて車両CをパレットPごと又は空パレットPを上記両スライドフォーク32で下方より支持し、パレットP下面を格納棚3のパレット載置面3bよりも僅かに高く位置付け両者間に距離Sをあけ、かつ上記可動ストッパー59の退避位置への動作姿勢において上記両スライドフォーク32の収縮動作により、車両CをパレットPごと又は空パレットPを昇降台6に受け渡すようになされている。
【0047】
次に、上述の如く構成されたエレベータ式立体駐車設備Aにおいて車両Cを入出庫する要領を図3及び図4を参照しつつ説明する。
【0048】
<入庫>
(1) 入出庫口12から車両入出庫スペース13に進入した入庫車両Cが下降待機中のエレベータ5の昇降台6上の空パレットPに乗り入れ、出庫に備えてつまり前進で退出できるように車両旋回装置17の作動により車両Cの向きを180°方向変換する。この状態で、入庫車両Cは両スライドフォーク32つまり両トップフォーク37のプレート37bにパレットPごと搭載されている。具体的には、パレットPの各受け部材79が各トップフォーク37のローラ75に乗り上げて支持されている。また、各トップフォーク37に設置された流体圧シリンダ74は伸長作動しており、伸縮ロッド74aが上方に伸長してパレットPの補強プレート76の位置決め孔76aに係合してパレットPの水平方向の移動を規制している。また、各トップフォーク37に設置されたスライドモータ72は、水平アーム73をフォーク伸縮方向に回動させてスライドプレート70を後退させ、該スライドプレート70がフォーク伸長時に可動ストッパー59に干渉しないようにしている。なお、上記昇降台6の四隅に設けられた4つの係合ピン51は、格納棚3側の係合案内部材55に干渉しないように後退している。
【0049】
(2) 上記昇降台6を入庫しようとする目的の格納棚3の側方に上昇させて停止させる(図3(a)参照)。この状態で、車載パレットPの下面は、格納棚3(棚レール3a)のパレット載置面3bよりも僅かに距離Sをあけて上方に位置付けられ、フォーク伸長時にパレット載置面3bに干渉しないようにしている。一方、上記格納棚3の可動ストッパー59は、コイルスプリング61のばね力により格納棚3の奥部側に傾斜した姿勢で係止部59aを棚レール3aのパレット載置面3bから上方に突出させている。
【0050】
(3) 4基の位置決め装置57の各流体圧シリンダ54を同期して伸長作動させ、4つの係合ピン51を両側の格納棚3側に進出させ、該各係合ピン51を各係合案内部材55の係合溝55aに係合させる。これにより、昇降台6が4つの位置決め装置57によって四方から安定して水平に位置決めされる。
【0051】
(4) 両スライドフォーク32を駆動モータ48の起動により伸長させ、車載パレットPの格納スペース2への横移動を開始する(図3(b)参照)。この際、上述の如く車載パレットPは、棚レール3aのパレット載置面3bから上方に距離Sをあけているので、パレット載置面3bに干渉しない。
【0052】
(5) 車載パレットPが格納スペース2のほぼ中程まで横移動すると、該車載パレットPが可動ストッパー59に当たり、該可動ストッパー59をコイルスプリング61のばね力に抗して下方に押え込む(図3(c)参照)。
【0053】
(6) 車載パレットPが格納スペース2の受渡し位置まで横移動すると、可動ストッパー59の押さえ込みが解除され、該可動ストッパー59がコイルスプリング61のばね力によって上方に突出し、係止部59aが車載パレットPの中央立上がり部p2の縦面p4角部に係合する。これにより、車載パレットPはエレベータ昇降路4側への移動が規制され、落下しない(図3(d)参照)。これと同時に、各トップフォーク37に設置された流体圧シリンダ74を収縮作動させ、伸縮ロッド74aを下方に収縮させてパレットPの補強プレート76の位置決め孔76aから離脱させる。
【0054】
(7) 両スライドフォーク32を駆動モータ48の起動により収縮させる。これにより、各トップフォーク37のローラ75が車載パレットPの受け部材79から外れ、車載パレットPが格納棚3(棚レール3a)のパレット載置面3bに受け渡され、入庫車両Cの払出しが完了する(図3(e)参照)。
【0055】
(8) 4基の位置決め装置57の各流体圧シリンダ54を同期して収縮作動させ、4つの係合ピン51を両側の格納棚3側から後退させ、該各係合ピン51を各係合案内部材55の係合溝55aから離脱させて昇降台6の位置決めを解除する。続いて入庫がある場合には空のパレットPを準備した後、昇降台6を車両入出庫スペース13の側方まで下降させる一方、出庫がある場合には昇降台6を目的の出庫車両Cが格納されている格納棚3の側方まで昇降させる。
【0056】
<出庫>
(1) 空荷の昇降台6を出庫車両Cが格納されている格納スペース2の格納棚3側方まで上昇させて停止させる(図4(a)参照)。この際、各トップフォーク37に設置された流体圧シリンダ74は収縮作動しており、伸縮ロッド74aがフォーク伸長時にパレットPと干渉しないようにしている。また、各トップフォーク37に設置されたスライドモータ72は、水平アーム73を180°旋回させてスライドプレート70を突出させ、該スライドプレート70がフォーク伸長時に可動ストッパー59に干渉するようにしている。図4においてスライドプレート70にハッチングを付しているのは、該スライドプレート70が突出状態であることを示すものである。なお、上記昇降台6の四隅に設けられた4つの係合ピン51は、格納棚3側の係合案内部材55に干渉しないように後退している。
【0057】
一方、格納棚3の可動ストッパー59は、コイルスプリング61のばね力により格納棚3の奥部側に傾斜した姿勢で係止部59aを棚レール3aのパレット載置面3bから上方に突出させ、パレットPの中央立上がり部p2の縦面p4角部にエレベータ昇降路4側から係合してパレットPの落下を防止している。
【0058】
(2) 4基の位置決め装置57の各流体圧シリンダ54を同期して伸長作動させ、4つの係合ピン51を両側の格納棚3側に進出させ、該各係合ピン51を各係合案内部材55の係合溝55aに係合させる。これにより、昇降台6が4つの位置決め装置57によって四方から安定して水平に位置決めされる。
【0059】
(3) 両スライドフォーク32を駆動モータ48の起動により伸長させ、車載パレットPの格納スペース2への横移動を開始する(図4(b)参照)。この際、伸縮ロッド74aは車載パレットPの下方を通過するが、収縮状態であるのでパレットPと干渉しない。
【0060】
(4) 両トップフォーク37が格納スペース2の受渡し位置近くまで伸長すると、スライドプレート70の突出部分が可動ストッパー59の上側部分に当たり、該可動ストッパー59をコイルスプリング61のばね力に抗して下方に押え込む(図4(c)参照)。これにより、可動ストッパー59の係止部59aがパレットPの中央立上がり部p2の縦面p4角部から外れ、車載パレットPはエレベータ昇降路4側への移動規制が解除される。
【0061】
これと並行して両トップフォーク37のローラ75が車載パレットPの受け部材79に潜り込み、車載パレットPが両トップフォーク37にすくい上げられて格納棚3(棚レール3a)から両トップフォーク37に受け渡される。
【0062】
(5) 両トップフォーク37が格納スペース2の受渡し位置まで完全に伸長すると、各トップフォーク37に設置された流体圧シリンダ74を伸長作動させ、伸縮ロッド74aを上方に伸長させてパレットPの補強プレート76の位置決め孔76aに係合させ、パレットPの水平方向の移動を規制する。
【0063】
(6) 両スライドフォーク32を駆動モータ48の駆動により収縮させる。これにより、車載パレットPは両トップフォーク37に支持されて昇降台6側に横移動を開始し、可動ストッパー59は徐々に起き上がりを開始する(図4(d)参照)。
【0064】
(7) 両スライドフォーク32の収縮動作が進行してスライドプレート70が可動ストッパー59から外れると、該可動ストッパー59がコイルスプリング61のばね力によって棚レール3aから上方に突出しようとするが、係止部59aがパレットP下面に当たっている間は未だ突出せず(図4(e)参照)、パレットPが可動ストッパー59を通過して初めて突出する。そして、両スライドフォーク32の収縮動作が終了して車載パレットPが昇降台6に横移動すると、出庫車両Cの引込みが完了する。
【0065】
(8) 4基の位置決め装置57の各流体圧シリンダ54を同期して収縮作動させ、4つの係合ピン51を両側の格納棚3側から後退させ、該各係合ピン51を各係合案内部材55の係合溝55aから離脱させて位置決めを解除した後、昇降台6を車両入出庫スペース13の側方まで下降させて出庫車両Cを出庫する。引き続いて出庫がある場合には目的の出庫車両Cが格納されている格納棚3の側方まで上昇して上述の如き要領にて出庫車両Cを出庫する一方、入庫がある場合には空のパレットPを準備した後、車両入出庫スペース13の側方に下降した状態で入庫車両Cを搭載して上記の<入庫>で説明した要領にて入庫する。
【0066】
このように、本例では、車載パレットP又は空パレットPを昇降台6と格納棚3との間で受け渡す際、両スライドフォーク32を水平方向に伸縮動作させるだけで上下方向には変位させないようにしていることから、格納棚3の格納スペース2として両スライドフォーク32の上下方向の変位量を見込まずに済み、その分だけ格納棚3の格納スペース2の省スペース化を図ることができる。
【0067】
また、両スライドフォーク32を上下方向に変位させないので、昇降台6の四隅を吊下げ支持するワイヤロープ7の張力に変動がなく、昇降台6の四点レベルを常に一定にして昇降台6の安定化を図ることができる。
【0068】
さらに、各スライドフォーク32上面の一対のローラ75、及びパレットP下面の各一対の受け部材79を共に、フォーク伸縮方向と直交する水平方向に位置ずれした状態で突設したので、車両受渡しに際し、両スライドフォーク32が伸縮しても、フォーク先端側のローラ75が格納棚3上のパレットPのエレベータ昇降路4側の受け部材79に接触せず、つまり、パレットPの受け部材79がスライドフォーク32のローラ75を乗り越えず、車載パレットP又は空パレットPを上下方向にガタ付くことなく安定して受け渡すことができ、また、接触することによる各部の消耗や衝撃音を低減することができる。
【0069】
加えて、パレットPに設けた受け部材79を平坦部79bとその両側に連続する傾斜部79aとで構成し、スライドフォーク32に設けたローラ75を上記傾斜部79aを経て平坦部79bに案内するようにしたので、両者の接触が摩擦接触ではなく転がり接触となり、車両受渡し時に両スライドフォーク32を伸縮動作させるのに大きな駆動力を必要とせず、しかも、ローラ75が傾斜部79aを通過するので、受渡し動作を円滑にすることができるとともに両者の摩耗を極力少なくすることができる。
【0070】
さらに、格納棚3に設けた可動ストッパー59を車両受渡しに伴うスライドフォーク32の伸縮動作やスライドプレート70の出退動作によって格納棚3のパレット載置面3bに対し出没するようにしたので、可動ストッパー59をパレットPのエレベータ昇降路4側への移動を規制する規制位置と、パレットPのエレベータ昇降路4側への移動を許容する退避位置とに確実に切り換えて、受渡し作業を支障なく行うことができる。
【0071】
さらにまた、パレットPの水平方向への移動を阻止するロッキング手段(アクチュエータ)としての伸縮ロッド74aを有する流体圧シリンダ74を各スライドフォーク32に設け、上記伸縮ロッド74aをパレットP側の位置決め孔76aに係合させてパレットPの位置決めを行うようにしたので、パレットPの両スライドフォーク32からの落下を防止することができる。
【0072】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2に係る物品格納装置としてのエレベータ式立体駐車装置Aにおいて、スライドフォーク32及び格納棚3の構成を示す。本例では、各スライドフォーク32のトップフォーク37を構成する一方(外側)のトップフレーム37a下端にガイドローラ77をフォーク伸縮方向に転動自在に4つ配置し、一方、各格納棚3の棚レール3a下端に各スライドフォーク32の伸縮動作時に上記各ガイドローラ77を下方より案内支持するガイドレール80を内向きに水平に突設し、フォーク伸縮動作時、上記各ガイドローラ77をガイドレール80に沿って転動させて各スライドフォーク32を案内するようになっている。そのほかは、実施の形態1と同様に構成されているので、実施の形態1で用いた図面を代用するとともに、図9においては実施の形態1で用いた図1と同一箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0073】
したがって、本例では、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができるものである。
【0074】
加えて、本例では、トップフォーク37を伸長状態でガイドローラ77によって格納棚3側のガイドレール80に案内支持するようにしているので、車両搭載状態で両スライドフォーク32が伸長しても、該両スライドフォーク32を撓むことなく格納棚3に水平に保持することができ、また、昇降台6全体に作用する転倒モーメントを軽減することができる。したがって、位置決め装置57やスライドフォーク32を特別に丈夫にしなくても十分に使用に耐え、流体圧シリンダ54の推進力も特別に大きくしなくてよく、これにより、製作コストが特に掛かるという事態を回避することができる。また、両スライドフォーク32も小型でかつ軽量なもので十分に使用に耐え得るものとすることができる。
【0075】
(実施の形態3)
図10は本発明の実施の形態3に係る物品格納装置としてのエレベータ式立体駐車装置Aにおいて、スライドフォーク32及び格納棚3の構成を示す。本例では、各格納棚3の棚レール3a内側の側壁にガイドローラ78をフォーク伸縮方向に転動自在に複数配置し、一方、各スライドフォーク32のトップフォーク37を構成する一方(外側)のトップフレーム37aの上壁部37cで各スライドフォーク32の伸長動作時に上記各ガイドローラ78によって下方より案内支持されるガイドレール37cを構成し、フォーク伸縮動作時、上記各ガイドローラ78をガイドレール37cに沿って転動させて各スライドフォーク32を案内するようになっている。そのほかは、実施の形態1と同様に構成されているので、実施の形態1で用いた図面を代用するとともに、図10においては実施の形態1で用いた図1と同一箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0076】
したがって、本例では、実施の形態2と同様の作用効果を奏することができるものである。なお、本例では、ガイドローラ78を各格納棚3ごとに設ける必要があってその数が膨大となるが、実施の形態2では、ガイドローラ77を昇降台6のスライドフォーク32に設けさえすればよいので、ガイドローラ77の数が少なくて済み、実施の形態2の方が経済的であるといえる。
【0077】
なお、本例では、物品格納装置がエレベータ式立体駐車装置Aである場合を示したが、スライドフォークを備えたものであれば走行台車が搬送路を走行する場合にも適用することができるものである。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、搬送手段から格納棚への受渡し時、一対のスライドフォークの伸長動作により、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、可動ストッパーの規制位置への動作姿勢で上記両スライドフォークの収縮動作により、物品をパレットごと又は空パレットを格納棚に受け渡す一方、格納棚から搬送手段への受渡し時、上記両スライドフォークの伸長動作により、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、可動ストッパーの退避位置への動作姿勢で上記両スライドフォークの収縮動作により、物品をパレットごと又は空パレットを搬送手段に受け渡すようにした。したがって、両スライドフォークを水平方向に伸縮動作させるだけで上下方向には変位させなくてよく、その分だけ格納棚の格納スペースの省スペース化を図ることができるとともに、搬送手段がエレベータ式立体駐車装置の昇降台である場合において、該昇降台の上下方向の変位をなくして昇降台の四隅を吊下げ支持するワイヤロープの張力変動をなくし、昇降台の四点レベルを常に一定にして昇降台の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る物品格納装置としてのエレベータ式立体駐車装置においてスライドフォーク及び格納棚の構成を示す斜視図である。
【図2】パレットの平面図である。
【図3】(a)〜(e)はパレットの格納棚への払出し工程図である。
【図4】(a)〜(e)はパレットの格納棚からの引込み工程図である。
【図5】エレベータ式立体駐車装置の概略構成図である。
【図6】エレベータ式立体駐車装置の横断平面図である。
【図7】昇降台の側面図である。
【図8】スライドフォークの伸縮機構を示す斜視図である。
【図9】実施の形態2に係る物品格納装置としてのエレベータ式立体駐車装置において、スライドフォーク及び格納棚の構成を示す斜視図である。
【図10】実施の形態3に係る物品格納装置としてのエレベータ式立体駐車装置において、スライドフォーク及び格納棚の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 格納棚
4 エレベータ昇降路(搬送路)
6 昇降台(搬送手段)
32 スライドフォーク
37c トップフレーム上壁部(ガイドレール)
59 可動ストッパー
61 コイルスプリング(付勢手段)
70 スライドプレート
74 流体圧シリンダ(アクチュエータ,ロッキング手段)
74a 伸縮ロッド
75 ローラ(支持部材)
76a 位置決め孔
77 ガイドローラ
78 ガイドローラ
79 受け部材
79a 傾斜部
79b 平坦部
80 ガイドレール
A エレベータ式立体駐車装置(物品格納装置)
C 車両(物品)
P パレット

Claims (7)

  1. 上下方向に延びる搬送路と、
    水平方向に伸縮可能な一対のスライドフォークを有し、該両スライドフォークに物品をパレットごと又は空パレットを搭載して上記搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
    上記搬送路の側方に設けられた格納棚とを備え、
    物品を搬出入する際、上記搬送手段を格納棚側方に停止させ、上記両スライドフォークの伸縮動作により搬送手段と格納棚との間で物品をパレットごと又は空パレットを受け渡すようにした物品格納装置であって、
    上記各スライドフォーク上面には、上記パレット下面を支持する一対の支持部材がフォーク伸縮方向に所定間隔をあけて、かつフォーク伸縮方向と直交する水平方向に位置ずれした状態で突設され、
    上記パレット下面の両端寄りには、該パレットを両スライドフォーク上に搭載した際、上記各支持部材に支持される一対の受け部材が各支持部材に対応するように一組ずつ二対突設され、
    上記格納棚には、パレットを格納した状態で該パレットの搬送路側への移動を規制する規制位置と、パレットの搬送路側への移動を許容する退避位置との間で動作可能な可動ストッパーが設けられ、
    搬送手段から格納棚への受渡し時、物品をパレットごと又は空パレットを搭載した両スライドフォークの伸長動作により、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、かつ上記可動ストッパーの規制位置への動作姿勢において上記両スライドフォークの収縮動作により、上記各受け部材の各支持部材への支持状態を解除して物品をパレットごと又は空パレットを格納棚に受け渡す一方、
    格納棚から搬送手段への受渡し時、両スライドフォークの伸長動作により、上記各受け部材を各支持部材で上方に押し上げて物品をパレットごと又は空パレットを上記両スライドフォークで下方より支持し、パレット下面を格納棚のパレット載置面よりも僅かに高く位置付け、かつ上記可動ストッパーの退避位置への動作姿勢において上記両スライドフォークの収縮動作により、物品をパレットごと又は空パレットを搬送手段に受け渡すようになされていることを特徴とする物品格納装置
  2. 各支持部材及び各受け部材のいずれか一方は、フォーク伸縮方向に転動自在なローラ又はコロであり、
    他方は、該ローラ又はコロと転がり接触可能な斜め下方に傾斜する一対の傾斜部と、該両傾斜部を接続する平坦部とからなることを特徴とする請求項1記載の物品格納装置。
  3. 可動ストッパーは、格納棚に上下方向に回動可能に設けられ、ストッパー上端が常時格納棚のパレット載置面より上方に突出してパレットの搬送路側への移動を規制するよう付勢手段により付勢されており、
    各スライドフォークには、スライドプレートがフォーク伸縮方向と直交する水平方向に出退可能に設けられ、
    該スライドプレートの突出状態において上記各スライドフォークの伸長動作により、上記可動ストッパーの上側部分をスライドプレートの突出部分で押さえ込んで付勢手段の付勢力に抗して下方に回動させ、ストッパー上端を格納棚のパレット載置面より下方に没入させてパレットの搬送路側への移動を許容するようになされていることを特徴とする請求項1記載の物品格納装置。
  4. 各スライドフォークには、パレットの水平方向への移動を阻止するロッキング手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の物品格納装置。
  5. ロッキング手段は、上下方向に伸縮可能な伸縮ロッドを有するアクチュエータであり、
    上記伸縮ロッドは、アクチュエータの伸長作動により上方に伸長してパレット側の位置決め孔に係合する一方、アクチュエータの収縮作動により下方に収縮して上記位置決め孔から離脱するようになっていることを特徴とする請求項記載の物品格納装置。
  6. 各スライドフォークには、ガイドローラがフォーク伸縮方向に転動自在に配置され、
    格納棚には、各スライドフォークの伸縮動作時に上記ガイドローラを下方より案内支持するガイドレールが設けられていることを特徴とする請求項1記載の物品格納装置。
  7. 格納棚には、ガイドローラがフォーク伸縮方向に転動自在に配置され、
    各スライドフォークには、該各スライドフォークの伸長動作時に上記ガイドローラによって下方より案内支持されるガイドレールが設けられていることを特徴とする請求項1記載の物品格納装置。
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