JP3594855B2 - 蛍光発光型表示器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界電子放出素子からの電子を蛍光体に射突させることにより発光表示を行う蛍光発光型表示器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、蛍光体が被着されたアノード電極、電子を放出するカソード、前記アノード電極とカソード間に配設されたグリッド電極を真空気密容器内に配設した蛍光発光型表示器が、車載用、オーディオ機器用、ビデオ機器用、あるいは大画面表示装置の表示セル用等の各種の分野で使用されている。
【0003】
図5は、従来の蛍光発光型表示器の一種である蛍光表示管の概略構成を示す側断面図である。図5において、背面側に位置する背面基板601の内面には、アノード電極604及び蛍光体層605が積層被着されている。蛍光体層605に対向して、メッシュ状に形成されたグリッド電極606が配設されている。
グリッド電極606の上方には、電子を放出するための複数の線状カソード607が張架配設されている。グリッド電極606及びカソード607は、背面基板601上にパターン形成された内部端子(図示せず)を介して、外部端子608に接続されている。
背面基板601、透光性の前面基板602、背面基板601及び前面基板602の周囲を囲む側面基板603は、その内部を真空雰囲気に保持する真空気密容器600を構成している。
【0004】
以上のように構成された蛍光表示管において、外部端子608を介して、アノード電極604及びグリッド電極606に選択的に駆動信号を供給することにより、線状カソード607から放出される電子を選択的に蛍光体層605に射突させ、これにより前記駆動信号に応じた発光表示を行うことができる。前記発光表示は、前面基板602を介して視認される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の蛍光表示管においては、アノード電極604、グリッド電極606及びカソード607を有する3極管構造であるため、構造が複雑になり又薄型化が困難という問題があった。また、カソード607を張架配設するためのアンカー、サポート等が必要となり又、グリッド電極606についても立体的に配設するためのフレーム等が必要となり、構造が複雑になるという問題があった。さらに、カソード607は線状であるため振動に弱いという問題があった。
【0006】
本発明は、構成が簡単で薄型化可能な蛍光発光型表示器を提供することを課題としている。
また、本発明は、振動に強い蛍光発光型表示器を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の蛍光発光型表示器は、第1の絶縁基板及び前記第1の絶縁基板に対向して配設された透光性の第2の絶縁基板を有する真空気密容器と、前記第1の絶縁基板内面に積層された光反射性のアノード電極及び蛍光体層と、前記第2の絶縁基板内面に積層された透光性のカソード電極及びカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子と、前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板を所定間隔に保持するスペーサ部材とを備えて成り、前記蛍光体層の発光表示は前記第2の絶縁基板、前記カソード電極及び前記電界電子放出素子を介して視認されることを特徴としている。
【0008】
ここで、前記スペーサ部材は、ドット状の複数のスペーサ部材から成るように構成してもよい。
また、前記透光性のカソード電極は、ITO又はSnOによって形成されているように構成してもよい。
また、前記電界電子放出素子は、カーボンナノチューブ及びカーボンナノファイバの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子であるように構成してもよい。
【0009】
また、本発明の蛍光発光型表示器は、ガラス基板から成る第1の絶縁基板と前記第1の絶縁基板に対向して配設されたガラス基板から成る透光性の第2の絶縁基板と前記第1、第2の絶縁基板の周囲を封着する絶縁性シールガラスとを有する真空気密容器と、前記第1の絶縁基板内面に積層された光反射性のAl等の金属によって形成されたアノード電極及び蛍光体層と、前記第2の絶縁基板内面に積層されたITO又はSnOによって形成されている透光性のカソード電極及びカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子と、前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板を所定間隔に保持する絶縁性材料から成るドット状の複数のスペーサ部材とを備えて成り、前記蛍光体層の発光表示は前記第2の絶縁基板、前記カソード電極及び前記電界電子放出素子を介して視認されることを特徴としている。
【0010】
前記蛍光体層にカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを混入して成るように構成してもよい。
また、少なくとも前記蛍光体層の周囲が黒色化処理された非透光性絶縁層で被われているように構成してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る蛍光発光型表示器の正面図で、図2はその部分側断面図であり、同一部分には同一符号を付している。
図1及び図2において、透光性のガラス基板から成る第1の絶縁基板としての前面側絶縁基板101、ガラス基板から成る第2の絶縁基板としての背面側絶縁基板102、及び、絶縁基板101と絶縁基板102の周囲を封着する絶縁性シールガラス103は、その内部を真空雰囲気に保持する真空気密容器100を形成している。
【0012】
絶縁基板101の内面には、4個の7セグメント及びコロンを構成する複数のアノード電極104及び蛍光体層203が積層被着されている。各アノード電極104は、絶縁基板101の内面に形成された配線パターン(図示せず)を介して、絶縁基板101の裏面に印刷形成された複数の外部端子107に接続されている。
尚、透光性のアノード電極104は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnOあるいはメッシュ状に形成したアルミ電極等の透光性の電極によって形成することができる。また、蛍光体層203には、ゲッタ機能を有し又、蛍光体の黒色化によりコントラストを改善することが可能なカーボン材料を混入してもよい。前記カーボン材料として、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料が使用できる。
【0013】
絶縁基板101の内面側(例えば、絶縁基板101上又はアノード電極104の配線パターン上等の蛍光体層203以外の部分)に、絶縁性材料(例えばガラス)によって形成された複数のスペーサ部材105が形成されている。スペーサ部材105は絶縁基板101と絶縁基板102間に所定距離の間隔を形成するためのものであり、両絶縁基板101、102が相互に当接するのを防止するための支柱としての機能を有しており、絶縁基板101と絶縁基板102の面積が大きい場合に特に有効である。
【0014】
一方、絶縁基板102の内面には、Al等の反射面を持つ金属によって形成された複数のカソード電極201及び電界電子放出素子202が積層被着されている。各カソード電極201は、絶縁基板102の内面に形成された配線パターン(図示せず)を介して、絶縁基板102の表面に印刷形成された外部端子106に接続されている。
電界電子放出素子202は、単層又は多層のカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成されており、電界の印加によって前記カーボン材料から電子を放出する機能を有している。
【0015】
また、絶縁基板102の内面側(例えば、絶縁基板102上又はカソード電極201の配線パターン上等の電界電子放出素子202以外の部分)に、絶縁性材料(例えばガラス)によって形成されたスペーサ部材204が形成されている。スペーサ部材204は、スペーサ部材105と同様に、絶縁基板101と絶縁基板102間を所定間隔に保持するためのものである。
【0016】
スペーサ部材105とスペーサ部材204は相互に対向する位置に形成されており、図2に示すように、互いに当接した状態に形成されている。尚、本実施の形態においては、スペーサ部材105とスペーサ部材204の双方を設けるようにしているが、いずれか一方のスペーサ部材のみを設けるようにし、該スペーサ部材の先端部を対向する絶縁基板に当接するように構成してもよい。また、本実施の形態においてはスペーサ部材105、204の形状をドット状に形成しているが、セグメント表示やグラフィック表示等、蛍光発光型表示器における表示画素の構成等に応じて、絶縁基板101、102間に十分な排気コンダクタンスがとれる構造であれば、帯状、メッシュ状等、種々の形状に形成することが可能である。
【0017】
以上のように構成された蛍光発光型表示器において、表示信号に応じて、駆動回路(図示せず)により、アノード電極104とカソード電極201を選択的に発光駆動する。これにより、発光駆動されたアノード電極104及びカソード電極201間に位置する電界電子放出素子202から電子が放出され、発光駆動されたアノード電極104及びカソード電極201間に位置する蛍光体層203に前記電子が射突し、該蛍光体が発光する。これにより、表示信号に応じた発光表示が行われる。
【0018】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る蛍光発光型表示装置の説明図で、前記第1の実施の形態に係る蛍光発光型表示器を駆動する場合のタイミング図を示している。
図3において、発光駆動するアノード電極104とカソード電極201には、アノード電極104の駆動電圧Vaとカソード電極201の駆動電圧Vcとの間の差電圧Vが、電界電子放出素子202から電子放出を行うことが可能な閾値電圧Vth以上の電圧になるように印加して駆動する。同時に、前記発光駆動するアノード電極104及びカソード電極201に隣接するアノード電極104及びカソード電極201には、前記電圧Vが前記閾値電圧Vth未満になるような電圧を印加して駆動する。
【0019】
即ち、アノード電極104及びカソード電極201が発光駆動される電極の場合には、時間T〜Tに示すように、前記電圧Vが前記閾値電圧Vth以上になるような電圧を印加して駆動する。一方、発光駆動しない電極の場合には、時間T〜T及び時間T以降のように、前記電圧Vが前記閾値電圧Vth未満になるような電圧を印加して駆動する。
【0020】
これにより、前記閾値電圧Vth以上の電圧Vが印加された部分の電界電子放出素子202からは電子が放出されて、該電界電子放出素子202に対向して配設された蛍光体層203が発光する。その一方、前記発光駆動されたアノード電極104及びカソード電極201に隣接するアノード電極104及びカソード電極201には前記閾値電圧Vth未満の電圧Vが印加されるため、前記発光駆動された電界電子放出素子202から放出される電子ビームが拡がることを抑制でき、発光駆動されたアノード電極104及びカソード電極201に対応する蛍光体層203のみが発光し、隣接する蛍光体層203が発光することを防止することができる。
したがって、漏れ発光のない高品位な発光表示を行わせることができる。また、カソード電極201は反射面を有するため、アノード電極104とカソード電極201間の距離を短く構成することにより、輝度を向上させることが可能になる。尚、前記発光表示は、絶縁基板101及びアノード電極104を介して視認される。
【0021】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る蛍光発光型表示器の部分側断面図であり、図1及び図2と同一部分には同一符号を付している。
図4において、透光性のガラス基板から成る第2の絶縁基板としての前面側絶縁基板402、ガラス基板から成る第1の絶縁基板としての背面側絶縁基板401、及び、絶縁基板401と絶縁基板402の周囲を封着する絶縁性シールガラス(図示せず)は、真空気密容器100を構成している。
【0022】
絶縁基板402の内面には、複数のカソード電極404及び電界電子放出素子202が積層被着されている。各カソード電極404は、ITO、SnOあるいはメッシュ状に形成したアルミ電極等の透光性の電極によって形成されており、絶縁基板402の内面に形成された配線パターン(図示せず)を介して外部端子(図示せず)に接続されている。電界電子放出素子202は、前記第1の実施の形態と同一のカーボン材料によって形成されている。
【0023】
また、絶縁基板402の内面側(例えば、絶縁基板402上又はカソード電極404の配線パターン上等の電界電子放出素子202以外の部分)に、絶縁性材料(例えばガラス)によって形成されたドット状の複数のスペーサ部材406が形成されている。スペーサ部材406は、前述したスペーサ部材105、204と同様に、絶縁基板401と絶縁基板402間に所定距離の間隔を形成するためのものである。
【0024】
一方、絶縁基板401の内面には、複数のアノード電極403及び蛍光体層203が積層被着されている。各アノード電極403は、Al等の反射面を持つ金属によって形成されており又、絶縁基板401の内面に形成された配線パターン(図示せず)を介して外部端子(図示せず)に接続されている。尚、蛍光体層203には、前記第1の実施の形態と同様に、ゲッタ機能を有し、蛍光体を黒色化してコントラストを改善できるカーボン材料、例えば、単層又は多層のカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料を混入するようにしてもよい。
【0025】
また、絶縁基板401の内面側(例えば、絶縁基板401上又はアノード電極403の配線パターン上等の蛍光体層203以外の部分)に、絶縁性材料(例えばガラス)によって形成されたスペーサ部材405が形成されている。スペーサ部材405は、スペーサ部材406と同様に、絶縁基板401と絶縁基板402間に所定距離の間隔を形成するためのものである。
スペーサ部材405とスペーサ部材406は相互に対向する位置に形成されており、相互に当接した状態に形成されている。尚、スペーサ部材405とスペーサ部材406の双方を設けるようにしているが、いずれか一方のスペーサ部材を設けるようにし、該スペーサ部材の先端部を対向する絶縁基板に当接するように構成してもよい。
【0026】
以上のように構成された蛍光発光型表示器においても、前記第1の実施の形態と同様に、駆動回路(図示せず)によって、表示信号に応じて、アノード電極403とカソード電極404を選択的に駆動する。このとき、発光駆動するアノード電極403とカソード電極404間には電界電子放出素子202から電子放出が可能な閾値電圧Vth以上の電圧を印加して駆動すると共に、前記発光駆動するアノード電極403及びカソード電極404に隣接するアノード電極403及びカソード電極404間には前記閾値電圧Vth未満の電圧を印加して駆動する。
【0027】
これにより、電界電子放出素子202から放出される電子ビームが拡がることを抑制できるため、発光駆動されたアノード電極403及びカソード電極404に対応する蛍光体層203のみが発光し、隣接する蛍光体層203が発光することを防止することができる。したがって、漏れ発光のない高品位な発光表示を行わせることができる。また、アノード電極403は反射面を持つ金属によって形成されているため、輝度を向上させることができる。尚、発光表示は、絶縁基板402、カソード電極404及び薄い膜状の電界電子放出素子202を介して視認される。
【0028】
以上述べたように、前記各実施の形態に係る蛍光発光型表示器は、第1の絶縁基板(絶縁基板101、401)及び前記第1の絶縁基板に対向して配設された第2の絶縁基板(絶縁基板102、402)とを有する真空気密容器100と、前記第1の絶縁基板内面に順次積層されたアノード電極104、403及び蛍光体層203と、前記第2の絶縁基板内面に順次積層されたカソード電極201、404及び電界電子放出素子202と、前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板間を所定間隔に保持するためのスペーサ部材105、204、405、406とを備えて成ることを特徴としており、アノード電極104、403とカソード電極201、404を表示信号に応じて駆動することにより、前記各電極や蛍光体層203の構成パターンに応じて、セグメント表示、グラフィック表示、大画面表示装置の画素表示等、種々の発光表示が行なわれる。したがって、2極管構造であるため、構造が簡単になるという効果を奏する。
【0029】
電界電子放出素子202は、例えば、単層又は多層のカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料を使用することが可能である。前記カーボン材料は微少であり又カーボンナノチューブやカーボンナノファイバにあっては先端部が先鋭であるため、低電圧で高効率な電界放出が可能となり、簡単な構成で、低電圧駆動でも高輝度な蛍光発光型表示器を構成することが可能になる。
【0030】
また、蛍光体層203に前記カーボン材料が含まれるようにすることにより、前記カーボン材料のゲッタ作用により長寿命化が可能になり、又、蛍光体層203を黒色化できる程度のカーボン材料を混入することによりコントラストを改善することが可能になる。
さらに、前記第1の絶縁基板101を透光性の基板で形成すると共にアノード電極104を透光性の電極によって形成することにより、前記第1の絶縁基板101を介して発光表示を視認することが可能になる。
さらにまた、前記第2の絶縁基板402を透光性の基板で形成すると共にカソード電極404を透光性の電極によって形成することにより、前記第2の絶縁基板402を介して発光表示を視認することが可能になる。
【0031】
また、前記第1、第2の絶縁基板101、102、401、402を透光性の基板で形成すると共に、アノード電極104、403及びカソード電極201、404を前記透光性の電極によって形成することにより、前記第1、第2の絶縁基板101、102、401、402のいずれ側からも発光表示を視認することが可能になる。
また、アノード電極104、403及びカソード電極201、404の少なくとも一方を、光反射性の電極によって形成すれば、輝度を向上させることが可能になる。
【0032】
また、本発明の実施の形態に係る蛍光発光型表示装置は、第1の絶縁基板(絶縁基板101、401)及び前記第1の絶縁基板に対向して配設された第2の絶縁基板(絶縁基板102、402)とを有する真空気密容器100と、前記第1の絶縁基板内面に積層されたアノード電極104、403及び蛍光体層203と、前記第2の絶縁基板内面に積層されたカソード電極201、404及び電界電子放出素子202と、前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板間を所定間隔に保持するためのスペーサ部材105、204、405、406と、アノード電極104、403及びカソード電極201、404を選択的に駆動する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、発光駆動する電極104、403、201、404に隣接する電極104、403、201、404間の電圧を、電界電子放出素子から電子放出が可能な閾値電圧未満に駆動することを特徴としており、構成簡単、薄型化可能で、漏れ発光のない発光表示を行わせることが可能になる。したがって、高精細なグラフィック表示装置を簡単な構成で実現することが可能になる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の蛍光発光型表示器によれば、構成が簡単で薄型化が可能になるという効果を奏する。また、線状のカソードを使用していないため、振動に強いという効果をも奏することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蛍光発光型表示器の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る蛍光発光型表示器の部分側断面図である。
【図3】本発明の蛍光発光型表示装置の動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る蛍光発光型表示器の部分側断面図である。
【図5】従来の蛍光表示管の側断面図である。
【符号の説明】
100・・・真空気密容器
101、401・・・第1の絶縁基板としての絶縁基板
102、402・・・第2の絶縁基板としての絶縁基板
104、403・・・アノード電極
201、404・・・カソード電極
202・・・電界電子放出素子
203・・・蛍光体層
105、204、405、406・・・スペーサ部材

Claims (7)

  1. 第1の絶縁基板及び前記第1の絶縁基板に対向して配設された透光性の第2の絶縁基板を有する真空気密容器と、
    前記第1の絶縁基板内面に積層された光反射性のアノード電極及び蛍光体層と、
    前記第2の絶縁基板内面に積層された透光性のカソード電極及びカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子と、
    前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板を所定間隔に保持するスペーサ部材とを備えて成り、
    前記蛍光体層の発光表示は前記第2の絶縁基板、前記カソード電極及び前記電界電子放出素子を介して視認されることを特徴とする蛍光発光型表示器。
  2. 前記スペーサ部材は、ドット状の複数のスペーサ部材から成ることを特徴とする請求項1記載の蛍光発光型表示器。
  3. 前記透光性のカソード電極は、ITO又はSnOによって形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光発光型表示器。
  4. 前記電界電子放出素子は、カーボンナノチューブ及びカーボンナノファイバの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の蛍光発光型表示器。
  5. ガラス基板から成る第1の絶縁基板と前記第1の絶縁基板に対向して配設されたガラス基板から成る透光性の第2の絶縁基板と前記第1、第2の絶縁基板の周囲を封着する絶縁性シールガラスとを有する真空気密容器と、
    前記第1の絶縁基板内面に積層された光反射性のAl等の金属によって形成されたアノード電極及び蛍光体層と、
    前記第2の絶縁基板内面に積層されたITO又はSnOによって形成されている透光性のカソード電極及びカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを有するカーボン材料によって形成された膜状の電界電子放出素子と、
    前記第1、第2の絶縁基板の少なくとも一方の内面側に配設され、前記第1、第2の絶縁基板を所定間隔に保持する絶縁性材料から成るドット状の複数のスペーサ部材とを備えて成り、
    前記蛍光体層の発光表示は前記第2の絶縁基板、前記カソード電極及び前記電界電子放山素子を介して視認されることを特徴とする蛍光発光型表示器。
  6. 前記蛍光体層にカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、ナノパーティクル、ナノカプセル及びカーボンナノホーンの中の少なくとも一つを混入して成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の蛍光発光型表示器。
  7. 少なくとも前記蛍光体層の周囲が黒色化処理された非透光性絶縁層で被われていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の蛍光発光型表示器。
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