JP3592749B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等のシートのシートバックを傾動するリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
次に図面を用いて従来例を説明する。図8は従来の両側リクライニング装置の一方を示す側面図、図9は図8におけるA−A断面図である。
【0003】
まず、1はシートクッション側に固着されるロアアームで、このロアアーム1には、ヒンジピン2でもってアッパアーム3が傾動可能に軸支されている。アッパアーム3は、その上部がシートバック側に固着されるもので、スパイラルスプリング4によって、前倒れ方向に付勢されている。5は扇状のラチェットで、基端部がアッパアーム3に固着され、アッパアーム3と一体となって回転するものである。このラチェット5には、一端がロアアーム1の円弧状の長孔6に挿通されるピン7が固着されている。アッパアーム3の最大回転角は、このピン7の回転範囲によって定まる。更に、ラチェット5の円弧部の下部及び中央部には歯が刻設された歯部5aが、円弧部の上部にはプレーンなトッピング部5bが形成されている。
【0004】
8はラチェット5の歯部5aと係合可能な歯部8aが回転端部に形成されたポールで、ピン9でもってロアアーム1に回転可能に取付けられている。又、ポール8には、ピン10が植設されている。11はヒンジピン2に枢着され、図5の反時計方向にテンションスプリング20によって付勢されたレリーズアームで、そのカム孔12にピン10が挿通されている。このレリーズアーム11の延設部は、ハンドル13となっている。14は、一端はヒンジピン2に枢着され、他端はアームヒンジピン15でもってレリーズアーム11に固着されたアームプレートである。アームヒンジピン15の大径部には、ポール8の背部に当接するスペーサ16が挿通されている。17は端部にフックプレート18が溶接等で固着されたコネクティングパイプで、一端側には、ヒンジピン2の小径部が挿入されている。
【0005】
又、フックプレート18の先端部は、アームプレート14の連結用孔19に挿入されている。このフックプレート18の先端部の幅はアームプレート14の連結用孔19の幅より小さく選ばれている。
【0006】
尚、21はレリーズアーム11とポール8との間に配設された略三角形状のサブプレートで、1つの端部はヒンジピン2に係合し、他の2つの端部はロアアーム1にピンでもって係止されている。そして、このサブプレート21はポール8とラチェット5との噛合部分を覆い、ポール8とラチェット5との噛合のヒンジピン2の軸方向のずれを規制するようになっている。
【0007】
又、ロアアーム1,ラチェット5,アッパアーム3,サブプレート21及びレリーズアーム11はヒンジピン2のつば部2a及びヒンジピン2に係合するEリング22によって、ヒンジピン2の軸方向の移動が禁止されている。
【0008】
次に、上記構成の作動を説明する。ハンドル13(レリーズアーム11)をテンションスプリング20の付勢力に抗して、図5において、時計方向に回転させると、ポール8はカム穴12に案内されて反時計方向に回転し、ラチェット5の歯部5aとの係合が解除され、アッパアーム3はロアアーム1に対して傾動可能な状態となる。
【0009】
一方、ハンドル13の回転力はアームプレート14に連結用穴19に挿入されるフックプレート18,フックプレート18が固着されたコネクティングパイプ17を介して、インナ側のリクライニング装置に伝達される。
【0010】
そして、アッパアーム3を傾動させ、所望のリクライニング角を得たならば、ハンドル13を回転させている力を解除する。すると、テンションスプリング20の付勢力によって、ポール8の歯部8aが再びラチェット5の歯部5aと係合し、ロック状態となる。
【0011】
又、非着座状態で、ハンドル13を図5において、時計方向に回転させ、ポール8の歯部8aとラチェット5の歯部5aとの係合を解除すると、スパイラルスプリング4の付勢力によって、アッパアーム3は、ピン7が長穴6の下方の端部に当接するまで前傾する。そして、ポール8の歯部8aは、ラチェット5のトッピング部5bに当接し、アンロック状態となり、アッパアーム3はスパイラル4の付勢力に抗して後傾可能な前傾れ状態となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のリクライニング装置においては、下記のような問題点がある。
【0013】
(1) アッパアーム3の下部にラチェット5,ポール8等を設けることにより、スペースを多く取ることに加え、見栄えも悪い。
(2) ロアアーム1,アッパアーム3自体に、多くの部品を取付けているので、リクライニング装置としての共通化がなされていない。
【0014】
本発明の上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、省スペースで、見栄えも良く、共通化が可能なリクライニング装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決する発明は、シートクッション側に設けられるロアアームの後部に取付けられるロアアームプレートと、該ロアアームプレートに立設されたヒンジピンと、該ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記ヒンジピンを中心とする内歯が形成され、シートバック側に設けられるアッパアームに固着されたラチェットプレートと、前記ロアアームプレート,前記ラチェットプレート間に設けられ、前記内歯に噛合可能な外歯が形成され、該外歯が形成された面と反対側の面には、シートの前部側に形成された第1の面,第1の面より前記外歯が形成された面との距離が短くなるように設定され、前記シートの後部に向かって前記外歯方向に近づく傾きを有する第2の面が形成されたポールと、該ポールに立設されたピンと、前記ロアアームプレートに設けられ、前記ポールを前記ヒンジピンを中心とする半径方向に案内するガイドと、前記ポールの第2の面近傍に移動可能に配設され、径が前記ポールの第1の面と第2の面との距離より大きく設定された円形の第2のカムと、 前記ヒンジピンに回転可能に設けられたレリーズアームと、前記ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記レリーズアームと係合し、前記ポールの第1の面と若干の空間を介して対向する第1の面,該第1の面に連設され、前記ヒンジピン方向に漸次的に近づく斜面であり、前記第2のカムを介して前記ポールの第2の面を押圧可能な第2の面を有する第1のカムと、前記レリーズアームを介して前記第1のカムが第2のカムを介して前記ポールを押圧する方向に付勢する付勢手段とを設け、前記レリーズアームに前記ピンが係合し、前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯に係脱せしめる長穴を形成したものである。
【0018】
【作用】
【0021】
発明のリクライニング装置において、レリーズアームを付勢手段の付勢力に抗して回転すると、第1のカムの第2の面の第2のカムへの押圧が解除されると共に、レリーズアームにピンを介して係合するポールの外歯がラチェットプレートの内歯より離れ、噛合状態が解除され、シートバックはシートクッションに対して傾動可能な状態となる。
【0022】
そして、ラチェットプレートの所望の傾動角を得たならば、レリーズアームの操作力を解除する。すると、付勢手段の付勢力により、レリーズアームは先程とは逆方向に回転し、第1のカムの第2の面が第2のカムを介してポールの第2の面を押圧し、ポールの外歯がラチェットプレートの内歯と噛合し、シートバックの傾動が禁止される。
【0023】
着座者の背中の圧力により、ラチェットプレートにはシートバックを後傾する方向の負荷が作用し、ラチェットプレートの内歯に噛合するポールは回転しようとするが、ポールの第1の面が第1のカムの第1の面に当接することにより、ポールの回転は禁止される。
【0024】
そして、ロアアームプレート,ラチェットプレートの間に、第1及び第2のカム,ポール等を配置したので、省スペースで見栄えが良くなる。又、リクライニング装置をロアアームプレートとラチェットプレートとに設け、ロアアームにはロアアームプレートを、アッパアームにはラチェットプレートをそれぞれ取付ける構成なので、リクライニング装置の共通化を図ることができる。
【0029】
【実施例】
次に図面を用いて本発明の第1の実施例を説明する。図1は本発明の第1の実施例の両側リクライニング装置の側面図、図2は図1におけるB−B断面図、図3は図1におけるC−C断面図である。
【0030】
本実施例は両側リクライニング装置であり、図1から図3は一方のリクライニング装置を示し、他方のリクライニング装置はレリーズアームの形状を除けば同一なので、説明は省略する。
【0031】
これらの図において、シートクッション側に設けられるロアアームの後部に取付けられるロアアームプレート30には、ヒンジピン31が立設されている。
ヒンジピン31には、シートバック側に設けられるアッパアームに固着され、2つのプレート32a,32bからなるラチェットプレート32が回転可能に設けられている。このラチェットプレート32の下部には、ヒンジピン31を中心とする内歯33が形成されている。
【0032】
ロアアームプレート30,ラチェットプレート32との間には、ラチェットプレート32の内歯33に噛合可能な外歯35が形成されたポール34が配設されている。
【0033】
一方、ロアアームプレート30には、ハーフブロー等の方法により、ポール34をヒンジピン31を中心とする半径方向に案内するガイド36,37が形成されている。
【0034】
ポール34の外歯35が形成された面と反対側の面には、ロアアームプレート30前部側に形成された第1の面38と、この第1の面38より外歯35が形成された面との距離が短くなるように設定され、ロアアームプレート30の前部から後部に向かって外歯35方向に近づく傾きを有する第2の面39とが形成されている。更に、ポール34には、ピン40が立設されている。
【0035】
ポール34の第2の面39近傍には、径がポール34の第1の面38と第2の面39との距離より大きく設定された円形の第2のカム41が移動可能に配設されている。
【0036】
ヒンジピン31に回転可能に設けられたレリーズアーム42には、ラチェットプレート32に形成され、ヒンジピン31を中心とする円弧状の長穴32eを挿通するポール34のピン40が係合する長穴43が形成されている。この長穴43の形状は、ラチェットプレート32の内歯33に近い部分と、内歯33より離れた部分とを有し、レリーズアーム42が回転することにより、ポール34がヒンジピン31を中心とした半径方向に移動し、ポール34の外歯35がラチェットプレート32の内歯33に係脱するように設定されている。
【0037】
ヒンジピン31に回転可能に設けられた第1のカム44には、ポール34の第1の面38と若干の空間を介して対向する第1の面45と、第1の面45に連設され、ヒンジピン31方向に漸次的に近づく斜面であり、第2のカム41を介してポール34の第2の面39を押圧可能な第2の面46と、第2の面46に連設され、第2の面46より更に大きな傾斜でヒンジピン31方向に近づく第3の面49とが形成されている。
【0038】
47は一方の端部がヒンジピン31に回転可能に取付けられ、他方の端部が他方のリクライニング装置のヒンジピンに回転可能に取付けられたコネクティングパイプである。このコネクティングパイプ47には、先端部に穴48aが穿設されたフックプレート48の基端部が固着されている。
【0039】
一方、第1のカム44には、ロアアームプレート30に形成されたヒンジピン31を中心とする円弧状の長穴30aを介してフックプレート48の穴48aに係合する第1のアーム部44aと、ラチェットプレート32に形成されたヒンジピン31を中心とする円弧状の長穴32cを介して、レリーズアーム42の穴42aに係合する第2のアーム部44bとが形成されている。
【0040】
更に、レリーズアーム42は、一方の端部がレリーズアーム42に係止され、他方の端部がロアアームプレート30に係止された付勢手段としてのスプリング50によって、第1のカム44が第2のカム41を介してポール34を押圧する方向の付勢力を与えられている。
【0041】
53はラチェットプレート32の下部を覆うように、両端部がピン51,52を用いてロアアームプレート30に設けられたストッパプレートである。ラチェットプレート32の下部には、ピン51,52に当接可能なストッパ突起32dが形成され、ラチェットプレート32はストッパ突起32dがピン51,52に当接する間で傾動可能となっている。
【0042】
又、ヒンジピン31には溝31aが形成され、外端部がラチェットプレート32に立設されたピン55に外端部が係止されたスパイラルスプリング56の内端部がこの溝31aに係止され、ラチェットプレート32(アッパアーム)を前傾れ方向に付勢している。更に、ヒンジピン31はEリング58を用いて抜け止めがなされている。
【0043】
次に、上記構成の作動を説明する。図1に示す状態は、第1のカム44が、第1のカム44の第2の面46,ガイド37,ポール34の第2の面39にそれぞれ当接する第2のカム41を介してポール34を押圧し、ポール34の外歯35がラチェットプレート32の内歯33に噛合し、ラチェットプレート32の回転が禁止され、シートバックのリクライニング(傾動)がロックされた状態である。
【0044】
この状態より、実線位置にあるレリーズアーム42をスプリング50の付勢力に抗して二点鎖線位置まで回転させると、第2のアーム部44bを介して、レリーズアーム42に係合する第1のカム44が同方向に回転し、第2のカム41へ対向面が第3の面49に移行し、第1のカム44の第2の面46の第2のカム41を介してポール34の第2の面39への押圧状態が解除される。
【0045】
又、レリーズアーム42の長穴43に係合するピン40を有するポール34もガイド36,37に案内されヒンジピン31方向へ移動し、ポール34の外歯35とラチェットプレート32の内歯33との噛合状態が解除され、ラチェットプレート32(シートバック)は傾動可能な状態となる。
【0046】
更に、第1のカム44が回転することにより、第1のアーム部44a,フックプレート48,コネクティングパイプ47を介して他方のリクライニング装置のレリーズアームも回転し、他方のリクライニング装置のラチェットプレートも傾動可能な状態となる。
【0047】
着座者は所望のシートバックを傾動させ、所望の傾動角を得たならば、レリーズアーム42の操作力を解除する。するとスプリング50の付勢力によって、レリーズアーム42は二点鎖線位置から実線位置に復帰し、第1のカム44は先程とは逆方向に回転し、第1のカム44の第2の面46が第2のカム41を介してポール34の第2の面39を再び押圧する。
【0048】
又、ポール34がヒンジピン31より離れる方向に移動し、ポール34の外歯35がラチェットプレート32の内歯33へ再び噛合し、ラチェットプレート32の傾動は禁止される。
【0049】
更に、第1のカム44が回転することにより、第1のアーム部44a,フックプレート48,コネクティングパイプ47を介して他方のリクライニング装置のレリーズアームも先程とは逆方向に回転し、他方のリクライニング装置のラチェットプレートも傾動が禁止された状態となる。
【0050】
上記構成によれば、ロアアームプレート30,ラチェットプレート32の間に、第1のカム44,第2のカム41,ポール34等を配置したので、省スペースで見栄えが良くなる。
【0051】
又、リクライニング装置としては、ロアアームプレート30とラチェットプレート32とに設け、ロアアームにはロアアームプレート30を、アッパアームにはラチェットプレート32をそれぞれ取付ける構成なので、リクライニング装置の共通化を図ることができる。
【0052】
更に又、ハーフブロー等の方法により形成されるガイド37,38の寸法精度はあまり高くなく、ポール34の側面とガイド37,38との間には、多少の隙間が発生している。
【0053】
このような場合、着座者の背中の圧力により、ラチェットプレート32にはシートバックを後傾する方向(図1における矢印D方向)の負荷が作用し、ラチェットプレート32の内歯33に噛合するポール34は図1において矢印E方向に回転しようとする。しかし、第2のカム41はロアアームプレート30の前部から後部に向かって外歯35方向に近づく傾きを有するポール34の第2の面39を垂直に押圧しているので、この押圧力には、ポール34の回転方向と逆向きの成分が含まれているので、ポール34の回転は阻止される。
【0054】
更に、第2のカム41の押圧力に打ち勝ってポール34がE方向に回転しても、ポール34の第1の面38が第1のカム44の第1の面45に当接することにより、ポール34のそれ以上の回転は禁止され、ポール34の外歯35とラチェットプレート32の内歯33との噛合状態は保持される。
【0055】
次に、図4から図6を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図4は本発明の第2の実施例の両側リクライニング装置の側面図、図5は図4におけるE−E断面図、図6は図4におけるF−F断面図である。
【0056】
尚、本実施例も第1の実施例と同様に両側リクライニング装置であり、図4から図6は一方のリクライニング装置を示し、他方のリクライニング装置はレリーズアームの形状を除けば同一なので、説明は省略する。更に、図4から図6において、図1から図3と同一部分には同一符号を付しそれらの説明も省略する。
【0057】
本実施例と第1の実施例との相違点は、カム144とポール134である。ポール134は、ラチェットプレート32の内歯33に噛合可能な外歯35が形成され、外歯35と反対側の面にロアアームプレート30の前部から後部に向かって外歯35方向に近づく傾きを有する面135を有する溝150が形成されている。
【0058】
又、ポール134の溝150の面135を押圧可能なカム144は第1の実施例と同様に、ヒンジピン31に回転可能に設けられ、フックプレート48に係合する第1のアーム部144aとレリーズアーム42に係合する第2のアーム部144bとが形成されている。
【0059】
次に上記構成の作動を説明する。図4に示す状態は、カム144がポール134の溝150の面135を押圧し、ポール134の外歯35がラチェットプレート32の内歯33に噛合し、ラチェットプレート32の回転が禁止され、シートバックのリクライニング(傾動)がロックされた状態である。この状態より、実線位置にあるレリーズアーム42をスプリング50の付勢力に抗して二点鎖線位置まで回転させると、第2のアーム部144bを介して、レリーズアーム42に係合するカム144が同方向に回転し、カム144はポール134の斜面135より離脱し、ポール134への押圧状態が解除される。
【0060】
又、レリーズアーム42の長穴43に係合するピン40を有するポール134もガイド36,37に案内されヒンジピン31方向へ移動し、ポール134の外歯35とラチェットプレート32の内歯33との噛合状態が解除され、ラチェットプレート32(シートバック)は傾動可能な状態となる。
【0061】
更に、カム144が回転することにより、第1のアーム部144a,フックプレート48,コネクティングパイプ47を介して他方のリクライニング装置のレリーズアームも回転し、他方のリクライニング装置のラチェットプレートも傾動可能な状態となる。
【0062】
着座者は所望のシートバックを傾動させ、所望の傾動角を得たならば、レリーズアーム42の操作力を解除する。するとスプリング50の付勢力によって、レリーズアーム42は二点鎖線位置から実線位置に復帰し、カム144は先程とは逆方向に回転し、ポール134の面135を再び押圧する。
【0063】
又、ポール134がヒンジピン31より離れる方向に移動し、ポール134の外歯35がラチェットプレート32の内歯33へ再び噛合し、ラチェットプレート32の傾動は禁止される。
【0064】
更に、カム144が回転することにより、第1のアーム部144a,フックプレート48,コネクティングパイプ47を介して他方のリクライニング装置のレリーズアームも先程とは逆方向に回転し、他方のリクライニング装置のラチェットプレートも傾動が禁止された状態となる。
【0065】
上記構成によれば、ロアアームプレート30,ラチェットプレート32の間に、カム144,ポール134等を配置したので、省スペースで見栄えが良くなる。
【0066】
又、リクライニング装置としては、ロアアームプレート30とラチェットプレート32とに設け、ロアアームにはロアアームプレート30を、アッパアームにはラチェットプレート32をそれぞれ取付ける構成なので、リクライニング装置の共通化を図ることができる。
【0067】
更に又、第1の実施例と比較すると、第2のカムが不要となるので、コストも低くすることができる。
又、ハーフブロー等の方法により形成されるガイド37,38の寸法精度はあまり高くなく、ポール134の側面とガイド37,38との間には、多少の隙間が発生している。
【0068】
このような場合、着座者の背中の圧力により、ラチェットプレート32にはシートバックを後傾する方向(図4における矢印G方向)の負荷が作用し、ラチェットプレート32の内歯33に噛合するポール134は図4において矢印H方向に回転しようとするが、ロアアームプレート30の前部から後部に向かって外歯35方向に近づく傾きを有するポール134の溝150の面135がカム144に当接しているので、ポール134の回転は禁止され、ポール134の外歯35とラチェットプレート32の内歯33との噛合状態は保持される。
【0069】
尚、本発明は上記実施例に限るものではない。上記実施例では、ポール134の面135を溝150に形成したが、図7に示したように、突起151に面135を形成するようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように第1から第3の発明によれば、ロアアームプレート,ラチェットプレートの間に、カム,ポール等を配置したので、省スペースで見栄えが良くなる。又、リクライニング装置をロアアームプレートとラチェットプレートとに設け、ロアアームにはロアアームプレートを、アッパアームにはラチェットプレートをそれぞれ取付ける構成なので、リクライニング装置の共通化を図ることができる。
【0071】
又、第2の発明によれば、着座者の背中の圧力により、ラチェットプレートにはシートバックを後傾する方向の負荷が作用し、ラチェットプレートの内歯に噛合するポールは回転しようとするが、ポールの第1の面が第1のカムの第1の面に当接することにより、ポールの回転を禁止することができる。
【0072】
更に、第3の発明によれば、着座者の背中の圧力により、ラチェットプレートにはシートバックを後傾する方向に負荷が作用し、ラチェットプレートの内歯に噛合するポールは回転しようとするが、ポールのアッパアームの前部から後部に向かって外歯との距離が漸次的に短くなる斜面をカムが押圧しているので、ポールの回転を禁止することができる。
【0073】
又、第3の発明はカムが1つですむので、部品点数が減少し、コストや組み立て工数の低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の両側リクライニング装置の側面図である。
【図2】図1におけるB−B断面図である。
【図3】図1におけるC−C断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の両側リクライニング装置の側面図である。
【図5】図4におけるE−E断面図である。
【図6】図4におけるF−F断面図である。
【図7】他の実施例の要部構成図である。
【図8】従来の両側リクライニング装置の一方を示す側面図である。
【図9】図8におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
30 ロアアームプレート
31 ヒンジピン
32 ラチェットプレート
33 内歯
34 ポール
35 外歯
41 第2のカム
42 レリーズアーム
43 長穴
44 第1のカム

Claims (1)

  1. シートクッション側に設けられるロアアームの後部に取付けられるロアアームプレートと、
    該ロアアームプレートに立設されたヒンジピンと
    ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記ヒンジピンを中心とする内歯が形成され、シートバック側に設けられるアッパアームに固着されたラチェットプレートと、
    前記ロアアームプレート,前記ラチェットプレート間に設けられ、前記内歯に噛合可能な外歯が形成され、該外歯が形成された面と反対側の面には、シートの前部側に形成された第1の面,第1の面より前記外歯が形成された面との距離が短くなるように設定され、前記シートの後部に向かって前記外歯方向に近づく傾きを有する第2の面が形成されたポールと、
    該ポールに立設されたピンと、
    前記ロアアームプレートに設けられ、前記ポールを前記ヒンジピンを中心とする半径方向に案内するガイドと、
    前記ポールの第2の面近傍に移動可能に配設され、径が前記ポールの第1の面と第2の面との距離より大きく設定された円形の第2のカムと、
    前記ヒンジピンに回転可能に設けられたレリーズアームと、
    前記ヒンジピンに回転可能に設けられ、前記レリーズアームと係合し、前記ポールの第1の面と若干の空間を介して対向する第1の面,該第1の面に連設され、前記ヒンジピン方向に漸次的に近づく斜面であり、前記第2のカムを介して前記ポールの第2の面を押圧可能な第2の面を有する第1のカムと、
    前記レリーズアームを介して前記第1のカムが第2のカムを介して前記ポールを押圧する方向に付勢する付勢手段とを設け、
    前記レリーズアームに前記ピンが係合し、前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯に係脱せしめる長穴を形成したことを特徴とするリクライニング装置。
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