JP3590726B2 - データベース検索システム,検索用サーバ装置,クライアント端末およびサーバ用プログラム記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,WWWサーバ内のCGI(Common Gateway Interface) プログラムによってデータベースを検索するシステムであって,特にユーザが任意の検索条件の指定および検索結果一覧を求めることを可能としたデータベース検索システム,検索用サーバ装置,クライアント端末およびそれらのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
WWW(World Wide Web) ブラウザは,操作が容易なため,近年著しく普及し広く用いられている。そこで,例えばリレーショナルデータベース(RDB)等のデータベース検索においても,WWWクライアント,WWWサーバなどのイントラネット環境で,検索システムを実現することが考えられている。
【0003】
図17は,従来技術によるデータベース検索システムの構成例を示す。
クライアント端末100(クライアント端末100’も同様)は,WWWブラウザを用いてデータベースにアクセスするユーザが用いる装置である。ブラウザ基本部110は,ブラウザ表示用の基本ソフトウェア,画面表示用ハイパーテキスト部111は,WWWサーバ200から受信した画面表示用のHTML文書である。サーバ処理依頼部112は,WWWサーバ200との間で通信を行う手段である。また,クライアント端末100は,ディスプレイ113やキーボードやマウス等の入出力装置を持つ。
【0004】
WWWサーバ200は,ネットワーク4を介してクライアント端末100に接続され,また,データベースサーバ3にも接続される。WWWサーバ基本制御部220は,他装置との間の通信などのWWWサーバ200内の基本的な制御を行う部分である。CGI(Common Gateway Interface) 処理部221は,クライアント端末100のサーバ処理依頼部112からの処理依頼を受け付け,データベースサーバ3へのアクセスを行って検索結果を得て,その検索結果をクライアント端末100へ送信する処理を行う部分である。SQL文定義体部222は,データベースサーバ3が管理するデータベース32の検索言語であるSQL文による検索プログラムの各種ひな型を定義したものである。ハイパーテキスト部223は,クライアント端末100においてデータベース検索のために表示する画面表示用のHTML(Hypertext Markup Language) ソースである。
【0005】
CGI処理部221,SQL文定義体部222,ハイパーテキスト部223は,これらを一組として,検索画面の数に応じて複数設けられる。
データベースサーバ3は,データベース32を管理する装置である。RDBサーバ基本部30は,WWWサーバ200からの依頼を受け付ける機能とリレーショナルデータベース(RDB)管理機能とを持つ基本ソフトウェアである。SQL文実行部31は,検索依頼があったSQL文を実行し,データベース32のデータを検索する。
【0006】
図18は,検索対象となるデータベースの例を示す。以下に説明する例におけるデータベース32は,リレーショナルデータベースであり,テーブルTECT,テーブルIPPAN,テーブルRANKT,テーブルSOURCETのテーブルからなる。
【0007】
テーブルTECTは,テクノロジーに関するテーブルであり,図番のフィールドZUB,設計者のフィールドSEK,設計課のフィールドSKA等を持つ。テーブルIPPANは,一般記号に関するテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,図番のフィールドZUB,機能に関するフィールドKINO等を持つ。テーブルRANKTは,基盤ランクに関するテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,CN項番号のフィールドKBAN等を持つ。テーブルSOURCETは,回路記号ごとの製品情報のテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,手配仕様(番号)のフィールドTEH等を持つ。
【0008】
図19(A)は,図17に示すハイパーテキスト部223の一部の例を示しており,これはクライアント端末100からの検索要求に対して,最初にクライアント端末100へ送るHTMLソースであって,初期画面を表示するためのものである。
【0009】
図19(A)のHTMLソースにおいて,「<INPUT TYPE=……」のタグは,1行の入力フィールドを作る。「SIZE= …」は,入力フィールドの長さ(文字数)を定める。「VALUE= ”…” 」は,入力フィールドにデフォルトで表示されるテキストを指定する。「MAXLENGTH=…」は,入力できる最大文字数を定める。「NAME=”…” 」は,フィールド名を指定するもので,転送されてきたデータを解読する際に使われる隠し文字である。
【0010】
図19(B)は,図17に示すSQL文定義体部222におけるSQL文定義体の一例を示す。このSQL文では,テーブルSOURCETのフィールドTEH(手配仕様)をキーとして,それに該当する手配仕様,機能,図番,CN項番号,設計者,設計課を出力することを指示している。
【0011】
図19(C)は,図17に示すCGI処理部221における処理の例を示している。
以下,図17に示すシステムの動作について説明する。
【0012】
クライアント端末100のユーザは,データベース32を検索したい場合,クライアント端末100のブラウザを用いて,あらかじめ定められているWWWサーバ200のURL(Universal Resource Locator)を指定する。これにより,WWWサーバ200側から指定されたHTMLソースがクライアント端末100にダウンロードされる。このHTMLソースは,例えば図19に示すような検索指示記述のハイパーテキスト情報であり,これによってクライアント端末100のディスプレイ113に,図20(A)に示すようなブラウザの初期画面が表示される。
【0013】
ここで,手配仕様の入力フィールドに,図20(B)に示すように「C76L−0420−0002」と入力し,検索ボタンを操作すると,図20(C)に示すように,HTMLソースの「<INPUT TYPE=……」における「VALUE= ”C76L−0420−0002” 」の入力情報が, サーバ処理依頼部112からWWWサーバ200のCGI処理部221に渡される。これにより,CGI処理部221のCGIプログラムは,図19(C)に示すような,以下の処理(a) 〜(d) を実行する。
【0014】
(a) まず,検索画面の入力情報を得る。この例では,手配仕様番号 ”C76L−0420−0002” の入力情報を得る。
(b) この入力情報をCGI処理部221に対応して設けられたSQL文定義体部222のSQL文定義体の中に埋め込む。すなわち,図19(B)に示すSQL文定義体内のWHERE句における’XXXXXXXXXXXXX’ の部分に,’C76L−0420−0002’をセットする。
【0015】
(c) 次に,データベースサーバ3に接続し,上記処理(b) で作成したSQL文を発行する。
(d) データベースサーバ3から検索結果を得ると,その検索結果をクライアント端末100へ送る。
【0016】
図20(D)は,WWWサーバ200から送られた検索結果一覧画面の例を示している。ここでは,検索結果として1件のデータが表示されている。
以上のような従来技術では,CGI処理部221とSQL文定義体部222と画面表示のためのハイパーテキスト部223との組み合わせが,すべて1対1の関係となっており,検索指示や検索結果を表示するための検索画面,その検索指示によるSQL文定義体,そのSQL文を発行するためのCGIプログラムが,固定的に定められていた。したがって,検索内容や検索結果の表示のしかたが異なれば,新たなCGI処理部221,SQL文定義体部222,画面表示のためのハイパーテキスト部223を,WWWサーバ220に作り込まなければならなかった。
【0017】
このように従来技術では,データベース知識を有し,かつCGIプログラムに習熟した専門家が,定型的な検索画面を作成して検索システムを実現しており,クライアント端末100の利用者は,任意に検索条件を変更することはできなかった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では,リレーショナルデータベースのテーブル構造およびフィールド情報をよく理解し,それぞれテーブル,フィールド情報がどのようにリンクされているかを理解した人間が,検索文を組み立てており,また検索画面のHTML等による定義体も同様に作成していたため,以下のような問題があった。
【0019】
第1に,ユーザ側から新たな検索条件や検索メニュー等の画面,または検索結果の表示画面についての要求があった場合,その都度,その要求に応じたCGIプログラム,検索文(SQL文定義体),画面定義体(HTMLソース)を手作業で作成しなければならず,開発工数が大きかった。
【0020】
第2に,クライアント端末側では,検索条件や検索画面について自分の都合に合わせてカスタマイズすることはできなかった。
第3に,データベースの知識を有し,イントラネットワーク環境に詳しい人間でなければ,検索条件や検索画面の変更に対処することができなかった。
【0021】
本発明は上記問題点の解決を図り,イントラネット(WWWクライアント端末,WWWサーバ)と,リレーショナルデータベースを利用し,最適で柔軟性のある検索システムを実現し,また,クライアント端末の利用者が簡単に自由に検索条件の指定および検索結果の一覧表示方法を変更することができるシステムを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は,イントラネット等のクライアント端末とWWWサーバとがネットワークで接続されたリレーショナルデータベースのデータベース検索システムにおいて,検索のための画面を定義するハイパーテキスト部内に,クライアント端末における入力指示に対しクライアント端末からWWWサーバへ送信するインプット情報として,検索対象となるデータベース情報および検索情報を持たせ,WWWサーバはハイパーテキスト部にインプット情報として記載された情報をもとに,データベース検索文(SQL文)を自動生成することを特徴とする。これにより,画面定義体を変更すれば,SQL文定義体等のデータベース検索文を変更することなく,検索条件や検索結果の一覧表示方法などを変更することが可能になる。
【0023】
また,本発明は,SQL文の自動生成において,リレーショナルデータベースにおけるテーブル間のリンク関係情報を自動生成することを特徴とする。これにより,ハイパーテキスト部内の必要最小限の情報をもとにSQL文を自動生成することが可能になり,また,データベースの構成変更に対しても柔軟に対応することができるようになる。
【0024】
また,本発明は,画面を定義するハイパーテキスト部内の記載情報を,クライアント端末においてGUI(Graphical User Interface)により編集する検索一覧項目編集手段を設けたことを特徴とする。これにより,検索指示条件,検索結果の一覧条件,結果出力時のソート条件を,クライアント端末のユーザが任意に変更することが可能になる。
【0025】
以上の検索用サーバおよびクライアント端末を実現するためのプログラムは,計算機が読み取り可能な可搬媒体メモリ,半導体メモリ,ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は,本発明の実施の形態によるデータベース検索システムの構成例を示す。
【0027】
クライアント端末1(クライアント端末1’も同様)は,WWWブラウザを用いてデータベースにアクセスするユーザが用いる装置である。ブラウザ基本部10は,ブラウザ表示用の基本ソフトウェア,画面表示用ハイパーテキスト部11は,WWWサーバ2から受信した画面表示用のHTML文書である。画面入力制御部12は,画面を定義する画面表示用ハイパーテキスト部11内の記載情報を編集する検索一覧項目編集機能を持つ。この画面入力制御部12は,例えば米国 Netscape Communications社と米国Sun Microsystems社が開発したスクリプト言語であるJavaScriptによって実現される。サーバ処理依頼部13は,WWWサーバ2との間で通信を行う手段である。また,クライアント端末1は,ディスプレイ13やキーボードやマウス等の入出力装置を持つ。
【0028】
WWWサーバ2は,ネットワーク4を介してクライアント端末1に接続され,また,データベースサーバ3にも接続される。WWWサーバ基本制御部20は,他装置との間の通信などのWWWサーバ2内の基本的な制御を行う部分である。CGI(Common Gateway Interface) 処理部21は,クライアント端末1のサーバ処理依頼部13からの処理依頼を受け付け,データベースサーバ3へのアクセスを行って検索結果を得て,その検索結果をクライアント端末1へ送信する処理を行う部分である。
【0029】
特に,本システムにおけるCGI処理部21は,ハイパーテキスト部22に記載された情報をもとに,データベース検索文(SQL文)を自動生成し,生成したデータベース検索文により,データベースサーバ3から検索したデータベース32の検索結果をクライアント端末1へ出力する。このデータベース検索文の自動生成では,リレーショナルデータベースを構成する,あるテーブルと他のテーブルとが,直接またはその他の1または複数のテーブルを介して共通するフィールドにより関係づけられているときに,それらのテーブル間の関係を示す情報(リンク情報)を持つ中間リンクテーブルを作成し,それをもとにデータベース検索文を生成する。
【0030】
ハイパーテキスト部22は,クライアント端末1においてデータベース検索のために表示する画面表示用のHTMLソースを記憶する部分であり,本システムにおけるHTMLソース中には,詳しくは後述するように,検索対象となるデータベース情報および検索情報が記述されている。
【0031】
データベースサーバ3は,データベース32を管理する装置である。RDBサーバ基本部30は,WWWサーバ2からの依頼を受け付ける機能とリレーショナルデータベース(RDB)管理機能とを持つ基本ソフトウェアである。SQL実行部31は,検索依頼があったSQL文を実行し,データベース32のデータを検索する。データベースサーバ3は,図17で説明した従来技術のものと同様である。
【0032】
なお,以下の説明において,データベース32の内容は,従来技術の項で説明した図18のようになっているものとする。
本実施の形態におけるデータベース検索時の全体の処理の流れを,図2に示す。
【0033】
クライアント端末1のユーザは,データベース32を検索したい場合,クライアント端末1のブラウザを用いて,あらかじめ定められているWWWサーバ2のURL(Universal Resource Locator)を指定する。これにより,WWWサーバ2のハイパーテキスト部22からHTMLソースがクライアント端末1にダウンロードされる。クライアント端末1のブラウザ基本部10は,ダウンロードされたHTMLソースを画面表示用ハイパーテキスト部11に保持し,ディスプレイ14に表示する。
【0034】
図3は,こうして表示された検索指示画面の例を示す。図4は,図3に示す検索指示画面を表示するためのHTMLソースの一部を示す。
図4のHTMLソースにおいて,「<FORM NAME=”…” …> 」は,書き込み可能セクションであることを示し,「METHOD=”POST” 」は送り出しであることを示す。「<INPUT TYPE=…」は,1行の入力フィールドを作り,特に「”HIDDEN”」は表示しないことを指示している。「NAME=”MODE” 」は処理モード,「NAME=”INF1” 」は第1の検索情報,「NAME=”INF2” 」は第2の検索情報,「NAME=”TGNAME” 」はテーブルグループ名,「NAME=”TNAME”」はテーブル名,「NAME=”DATACNT”」はフィールド数を示すが,本発明の要旨には直接的には関係がないので,この部分についての詳細な説明は省略する。「VALUE= ”…” 」は初期値を示す。
【0035】
以降の「<INPUT TYPE=…」における各テーブルについての「NAME=”…” 」で指定される項目の形式は,“検索条件テーブル名.フィールド名;検索条件フラグ;一覧項目フラグ;ソート項目フラグ”となっている。これによって,HTMLソース内に検索対象となるデータベース情報および検索情報を持たせている。
【0036】
検索条件フラグは,そのフィールドを検索条件とするかしないかを指定するもので,値により以下の意味を持つ。
0:検索条件でない
1:検索条件項目1
2:検索条件項目2
… …
一覧項目フラグは,そのフィールドを検索結果の一覧項目とするかどうかと,一覧項目とするときの順番を指定するもので,値により以下の意味を持つ。
【0037】
0:一覧項目でない
1:一覧項目1
2:一覧項目2
… …
ソート項目フラグは,検索結果を表示する際にそのフィールドの値によってソートするかしないかを指定するものであり,値により以下の意味を持つ。
【0038】
1:ソートする
−1:ソートしない
例えば,「NAME=”SOURCET.TEH;1;1;1”」は,テーブルSOURCETのフィールドTEHを検索条件とし,このフィールドを一覧項目の1番目に表示し,このフィールド値によって検索結果をソートすることを指示している。
【0039】
図3に示す検索指示画面において,クライアント端末1のユーザが検索項目[手配仕様]の検索条件を入力し,「検索」ボタンを押すと,図4に示すHTMLソースの画面入力情報「<INPUT TYPE=”TEXT”…> 」および内容が表示されない「<INPUT TYPE=”HIDDEN”…> 」の情報がWWWサーバ2のCGI処理部21へ送られる。CGI処理部21は,INPUT情報を解析し,SQL文を自動生成し,データベースサーバ3へ発行することにより,検索結果を取得し,クライアント端末1へ検索結果の情報を返す。
【0040】
図5は,そのCGI処理部21の処理フローチャートである。
CGI処理部21は,クライアント端末1からのINPUT情報を受信すると,そのINPUT情報内の一覧フラグの昇順で,SQL文のSELECT句(検索項目文)を作成する(図5のステップS1)。図4に示すHTMLソースの場合,INPUT情報<INPUT TYPE=… NAME=”aaaaa.bbb;c;d;e” …> 内の一覧項目フラグ”d” の昇順で”aaaaa.bbb” を並べることにより,図6に示す▲1▼のSELECT句が生成されることになる。
【0041】
次に,INPUT情報内の検索条件テーブル名からユニークなテーブル名を抽出し,FROM句を作成する(ステップS2)。これによって,図4に示すHTMLソース中のINPUT情報<INPUT TYPE=… NAME=”aaaaa.bbb;c;d;e” …> における”aaaaa” のテーブル名が重複しないように並べられ,図6に示す▲2▼のFROM句が生成されることになる。
【0042】
また,INPUT情報内の検索条件テーブル名と入力値および検索条件フラグから,WHERE句の一部を作成する(ステップS3)。図4に示すHTMLソースの場合,検索条件フラグが1となっているINPUT情報<INPUT TYPE=”TEXT”…NAME=”SOURCE.TEH;1;1;1” VALUE=”C76L−0420−0002”> から,図6に示すWHERE句のうち▲3▼の部分が生成されることになる。
【0043】
さらに,WHERE句に必要となるテーブル間のリンク内容を,テーブル間のリンク関係を解析することにより作成する(ステップS4)。この処理については,後に詳しく説明する。これによって,図6に示すWHERE句のうち▲4▼の部分が生成されることになる。
【0044】
さらにまた,INPUT情報内のソート項目フラグの昇順で,ORDER BY句を作成する(ステップS5)。図4に示すHTMLソースの場合,<INPUT TYPE=”TEXT”…NAME=”SOURCE.TEH;1;1;1” VALUE=”C76L−0420−0002”> だけが,ソート項目フラグが1になっているので,図6に示す▲5▼のORDER BY句が生成されることになる。
【0045】
以上の処理により,図6に示すようなSQL文が完成すると,CGI処理部21は,WWWサーバ基本制御部20が持つ機能を利用してデータベースサーバ3に接続し,SQL文を発行する(ステップS6)。これによって,図6に示すSQL文に対するデータベース32の検索結果が,データベースサーバ3から送られてくる。
【0046】
CGI処理部21は,その検索結果を要求元のクライアント端末1へ出力する(ステップS7)。
以上の処理におけるステップS4では,WHERE句の作成のために,テーブル間のリンク関係を解析してリンク内容を作成しているが,これは具体的には,次のように行う。これによって,データベース32が複数のテーブルから構成され,それが複雑な構造を持っていても,HTMLソースから得られる必要最小限の情報をもとに,WHERE句を完成させることができる。
【0047】
図18に示すデータベース32において,テーブルTECTは,テクノロジーに関するテーブルであり,図番のフィールドZUB,設計者のフィールドSEK,設計課のフィールドSKA等を持つ。テーブルIPPANTは,一般記号に関するテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,図番のフィールドZUB,機能に関するフィールドKINO等を持つ。テーブルRANKTは,基盤ランクに関するテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,CN項番号のフィールドKBAN等を持つ。テーブルSOURCETは,回路記号ごとの製品情報のテーブルであり,回路記号のフィールドKAI,手配仕様(番号)のフィールドTEH等を持つ。
【0048】
ここで,各テーブル間で同じ対象を管理するフィールドには,同じフィールド名が付与されている。テーブルTECTとテーブルIPPANTとは,共通するフィールドZUBを持ち,テーブルIPPANTとテーブルRANKTとテーブルSOURCETとは共通するフィールドKAIを持つ。このように,2つのテーブルが共通するフィールドを持つ場合の関係を,ここでは1次リンク関係という。
【0049】
テーブルTECTとテーブルRANKTとは,共通するフィールドを持たないので1次リンク関係はないが,テーブルTECTとテーブルIPPANTとは,共通するフィールドZUBによって1次リンク関係があり,また,テーブルIPPANTとテーブルRANKTとは,共通するフィールドKAIによって1次リンク関係を持つ。したがって,テーブルTECTとテーブルRANKTとは,テーブルIPPANTを介してリンク関係を持つことになる。これを2次リンク関係という。テーブルTECTとテーブルSOURCETの関係も同様である。
【0050】
図7は,以上のリンク関係を示す図であり,図7(A)は1次リンク関係,図7(B)は2次リンク関係をそれぞれ示している。
図7に示すリンク関係の情報を持つテーブルを,ここでは中間リンクテーブルと呼ぶことにする。本実施の形態によって自動的に作成した中間リンクテーブルの例を図8に示す。
【0051】
中間リンクテーブルは,図8に示すように,各エントリ(レコード)ごとに,元テーブル名,先テーブル名,リンクテーブル名,リンク条件を記憶する。元テーブル名はリンク関係の起点となる基本テーブル(元テーブル)のテーブル名,先テーブルはリンク先となる基本テーブル(先テーブル)のテーブル名を示す。リンクテーブル名は,元テーブルと先テーブルが1次リンク関係を持たない場合に,これらのテーブルを連鎖的に共通するフィールドによって関係づける基本テーブル(リンクテーブル)のテーブル名を示す。
【0052】
リンク条件は,元テーブルと先テーブルとのリンク関係を定義するものであり,テーブル間の1次リンク関係を示す情報およびその組み合わせからなる。ここで,1次リンク関係を示す情報は,元テーブルのテーブル名,先テーブルのテーブル名,1次リンク関係のキーとなる共通するフィールド名を用いて定義される。
【0053】
図8において,テーブル中に示すリンク条件のTECT.ZUB = IPPANT.ZUB は,テーブルTECTとテーブルIPPANTとが共通するフィールドZUBによりリンクされていることを表している。また,例えばリンク条件のTECT.ZUB = IPPANT.ZUB ,IPPANT.KAI = RANKT.KAIは,テーブルTECTとテーブルRANKTとは直接1次リンク関係を持たず,テーブルIPPANTを介してリンクされていることを示す。このリンク条件は,TECTとIPPANTとの1次リンク関係を示すリンク条件(TECTとIPPANTの間はZUBによりリンク)と,IPPANTとRANKTとの1次リンク関係を示すリンク条件(IPPANTとRANKTとの間はKAIによりリンク)との組み合わせからなる。
【0054】
図9は,中間リンクテーブル作成処理の処理フローチャートである。
ステップS11〜ステップS14は,1次リンク関係の情報を設定する処理である。ステップS11では,リレーショナルデータベースで管理するすべての基本テーブルの各々について,自テーブルを起点にして,他のテーブルに自テーブルと同名かつ同属性のフィールドがあるかどうかを判断する。自テーブルと同名かつ同属性のフィールドがある場合にはステップS12へ進み,中間リンクテーブルに,元テーブル名(自テーブル),先テーブル名(他のテーブル),リンク条件を設定し,定義する。
【0055】
自テーブルと同名かつ同属性のフィールドがない場合には,ステップS13へ進み,中間リンクテーブルに,元テーブル名(自テーブル),先テーブル名(他のテーブル),リンク条件として“直接リンク不可”を設定し,定義する。
【0056】
ステップS14で,すべてのテーブルについて1次リンク関係の処理が終了したかどうかを判断し,終了するまでステップS11〜S13の処理を繰り返す。その後,N次リンク関係(N≧2)の処理へ移る。
【0057】
ステップS15では,N=2を設定する。
ステップS16では,中間リンクテーブル中でリンク条件が“直接リンク不可”となっているレコード(中間リンクテーブルのエントリ)を順次探し,“直接リンク不可”のレコードがあればステップS17へ進む。リンク条件が“直接リンク不可”のレコードが一つもなくなったならば,中間リンクテーブルの作成を終了する。
【0058】
ステップS17では,リンク条件が“直接リンク不可”のレコード(本レコード)の元テーブルと先テーブルとをリンクできる2つのレコードがあるかどうかをチェックする。例えば,1次リンク関係を設定するステップS11〜S14の処理が終わった後,〈元テーブル名:TECT〉−〈先テーブル名:RANKT〉のレコードは,リンク条件が“直接リンク不可”であるが,〈元テーブル名:TECT〉−〈先テーブル名:IPPANT〉のレコードと,〈元テーブル名:IPPANT〉−〈先テーブル名:RANKT〉の2つのレコードのリンク条件を用いればリンクできる。このように着目している本レコードが2つのレコードによってリンクできる場合には,ステップS18へ進み,リンクできない場合には,ステップS19へ進む。
【0059】
ステップS18では,本レコードのリンクテーブル名の欄に,先テーブルと元テーブルを関係づける中間のテーブル名(前述の例ではIPPANT)を設定し,リンク条件の欄に,2つのレコードから抽出したリンク条件を設定する。
【0060】
ステップS19では,中間リンクテーブルの全レコードについてN次リンク処理が終了したかどうかを判定し,未処理レコードがあれば,ステップS16へ戻って同様に処理を繰り返す。
【0061】
N次リンク処理が終了したならば,ステップS20で全リンク処理が終了したかどうかを判断する。リンク条件が“直接リンク不可”のレコードが残っていない場合および新しいリンク関係を設定できなくなった場合には,全リンク処理終了と判断し,中間リンクテーブルの作成を終了する。
【0062】
まだ,新しいリンク関係を設定できる可能性がある場合には,ステップS21によりNに1を加算し,ステップS16へ戻って,N次リンク関係の処理を同様に繰り返す。
【0063】
図5のステップS4では,以上の処理によって作成された中間リンクテーブルを用いて,テーブル間のリンク内容(リンク条件)を作成し,WHERE句を生成する。これによって,図6に示すSQL文における▲4▼の部分を自動生成することができる。
【0064】
図10は,クライアント端末1に表示される検索結果一覧画面の例を示している。「手配仕様:C76L−0420−0002」の検索条件から,図6に示すSQL文により検索された結果が,図10に示すように表示されることになる。ここでは,一覧項目フラグによって,手配仕様,機能,図番,CN項番号,設計者,設計課の項目順で表示されている。
【0065】
次に,クライアント端末1の画面入力制御部12が持つ検索一覧表示項目編集機能について説明する。図11は,項目編集・検索時の流れを示す。
クライアント端末1からWWWサーバ2のURL(Universal Resource Locator)が指定されることにより,WWWサーバ2からハイパーテキスト部22のHTMLソースがクライアント端末1にダウンロードされる。クライアント端末1のブラウザ基本部10は,ダウンロードされたHTMLソースを画面表示用ハイパーテキスト部11に保持し,ディスプレイ14に表示する。
【0066】
ダウンロードされるHTMLソースは,前述した図4に示す検索指示画面を表示するためのHTMLソースであり,ディスプレイ14に表示される検索指示画面は,図3に示す画面である。
【0067】
クライアント端末1のユーザは,図3に示す検索指示画面において「項目編集」のボタンを押すことにより,以後のデータベース検索における検索条件,検索結果として表示する一覧条件,ソート条件とする項目を自由に編集することができる。
【0068】
図12は,「項目編集」ボタンの操作により,最初に表示される項目編集画面の例を示す。この項目編集画面による編集結果は,図4に示すHTMLソースに反映される。ただし,HTMLソースの変更は内部で自動的に行われるので,ユーザは,HTMLソースの変更内容について,まったく意識する必要はない。
【0069】
図13は,項目編集操作説明図である。図12に示す項目編集画面では,検索条件項目,一覧条件項目,ソート(SORT)条件項目の編集が,マウス等のポインティングデバイスの操作により可能になっているが,これらの編集は,次のように行われる。各検索条件項目,一覧条件項目,ソート条件項目の編集画面では,図13に示すように,選択項目表示部50と未選択項目表示部51とがあり,それぞれに選択されている項目と未選択の項目とが表示される。
【0070】
図4に示すHTMLソートと対比すると明らかなように,検索条件項目として選択されている項目は,検索条件フラグが1となっている「手配仕様(SOURCE.TEH) 」である。他の項目は,検索条件フラグが0であるため,未選択となっている。また,一覧条件項目では,「手配仕様」,「図番」,「CN項番号」,「設計者」,…の順番で項目が選択されている。ソート条件項目では,「手配仕様」が選択されている。
【0071】
図13に示すように,選択項目表示部50と未選択項目表示部51には,それぞれ選択ボタン52,55,反転ボタン53,56,解除ボタン53,57があり,選択ボタン52,55を押下すると,該当エリア(表示部50または51)内の全項目を編集対象として選択する。各項目を個別に選択するときには,該当エリア内の項目をポインティングデバイスのクリック操作により選択する。反転ボタン53,56は,該当エリア内の選択項目以外を編集対象として選択するボタンである。解除ボタン54,57は,該当エリア内の選択項目を,初期状態に戻すボタンである。
【0072】
右向き矢印ボタン58は,選択項目表示部50のエリアで選択した項目を,未選択項目表示部51のエリアの一番下へ移動することを指示するボタンである。左向き矢印ボタン59は,未選択項目表示部51のエリアで選択した項目を,選択項目表示部50のエリアの一番下へ移動することを指示するボタンである。
【0073】
以上のボタンの操作により,例えば図14に示すように,一覧条件項目を編集したとする。図14では,「CN項番号」が未選択項目とされ,選択項目の順番が,「図番」,「設計者」,「設計課」,「機能」,「手配仕様」となるように編集されている。
【0074】
この項目編集によって,図4に示す初期のHTMLソースは,図15に示すようなHTMLソースに修正される。この処理は,例えばJavaScriptによって記述された画面入力制御部12により行われるが,図12に示すボタン操作によって,INPUT情報「<INPUT TYPE …> 」内の検索条件フラグ,一覧項目フラグ,ソース項目フラグを更新する処理であり容易に実現できるので,更新の処理手順についての詳しい説明は省略する。
図14に示す項目編集画面において,図11に示すように「適用」ボタンを押すと,WWWサーバ2のCGI処理部21へHTMLソースの編集結果が通知される。次に,クライアント端末1から検索指示が出されると,図2で説明した検索時の処理の流れと同様に検索が行われ,最終的に検索結果が,図16の検索結果一覧画面に示すようにクライアント端末1に表示される。
【0075】
項目編集前は,検索結果一覧画面が図10に示すように表示されるが,図14に示す項目編集によって一覧条件が編集されているので,項目編集後の検索結果一覧画面では,図16に示すように,表示される項目およびその順番が,図番,設計者,設計課,機能,手配仕様の順になっている。
【0076】
一覧条件項目の編集の例を説明したが,検索条件項目およびソート条件項目についても同様に簡単な操作により編集することができる。編集結果は,必要であれば,各ユーザごとにWWWサーバ2に登録して保存しておくことも可能である。
【0077】
図1に示すシステムでは,WWWサーバ2とデータベースサーバ3とが別の装置として構成されているが,もちろん1台の装置が,前述したWWWサーバの機能とデータベースサーバの機能とを持つような構成であってもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,サーバ内に固定的なSQL文定義体を持つ必要がなく,検索条件に依存しない共通のCGI処理部によってデータベース検索機能を提供することができるので,サーバメンテナンスの負荷を軽減することが可能になる。
【0079】
また,検索条件,一覧条件,ソート条件等を,クライアント端末におけるGUIインタフェースにより,簡単に変更することができるため,特にデータベース検索文(SQL文)やテーブル間のリンク関係などをあまり熟知していない利用者でも,データベースのテーブルに何の情報があるかの最低限の知識だけで,必要な情報(検索結果のフィールド値)を得ることができるようになる。
【0080】
また,検索条件等に応じた個々の画面を定義するハイパーテキストのソースを,種々のケースに応じて大量に用意しなくても,クライアント端末のユーザに対して自由自在な検索条件の指定機能を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるデータベース検索システムの構成例を示す。
【図2】本実施の形態におけるデータベース検索時の全体の処理の流れを示す。
【図3】検索指示画面の例を示す図である。
【図4】図3に示す検索指示画面を表示するためのHTMLソースの一部を示す図である。
【図5】CGI処理部の処理フローチャートである。
【図6】生成されたSQL文の例を示す図である。
【図7】図18に示すデータベースのテーブル間のリンク関係を示す図である。
【図8】本実施の形態によって自動的に作成した中間リンクテーブルの例を示す図である。
【図9】中間リンクテーブル作成処理の処理フローチャートである。
【図10】クライアント端末に表示される検索結果一覧画面の例を示す図である。
【図11】項目編集・検索時の流れを示す図である。
【図12】最初に表示される項目編集画面の例を示す図である。
【図13】項目編集操作説明図である。
【図14】編集作業後の項目編集画面の例を示す図である。
【図15】項目編集後の検索指示画面のHTMLソースの例を示す図である。
【図16】検索結果一覧画面の例を示す図である。
【図17】従来技術によるデータベース検索システムの構成例を示す図である。
【図18】検索対象となるデータベースの例を示す図である。
【図19】従来技術におけるハイパーテキスト部,SQL文定義体部,CGI処理部の例を示す図である。
【図20】従来技術による検索例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 クライアント端末
10 ブラウザ基本部
11 画面表示用ハイパーテキスト部
12 画面入力制御部
13 サーバ処理依頼部
14 ディスプレイ
2 WWWサーバ
20 WWWサーバ基本制御部
21 CGI処理部
22 ハイパーテキスト部
3 データベースサーバ
30 RDBサーバ基本部
31 SQL実行部
32 データベース
4 ネットワーク
Claims (6)
- リレーショナルデータベースの検索を指示するクライアント端末と,リレーショナルデータベースの検索を処理するサーバとがネットワークを介して接続され,ハイパーテキスト情報に基づくブラウザによってリレーショナルデータベースを検索するシステムにおいて,
前記サーバは,
ネットワークを介して前記クライアント端末へ送るリレーショナルデータベース検索のための検索指示画面を定義するハイパーテキスト情報であって,検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを,前記クライアント端末における入力指示に対し前記クライアント端末から前記サーバへ送信するインプット情報として少なくとも記述しているハイパーテキスト情報を記憶する手段と,
前記クライアント端末からの要求により,前記ハイパーテキスト情報を要求元のクライアント端末へ送信する手段と,
前記クライアント端末から前記ハイパーテキスト情報に基づくインプット情報を受信する手段と,
受信したインプット情報における前記検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とをもとに,データベース検索文を自動生成する手段と,
生成したデータベース検索文により検索したリレーショナルデータベースの検索結果を前記クライアント端末へ送信する手段とを備え,
前記クライアント端末は,
前記サーバに,前記リレーショナルデータベース検索のための検索指示画面を定義するハイパーテキスト情報を要求する手段と,
前記サーバから要求したハイパーテキスト情報を受信し,受信したハイパーテキスト情報に基づき検索指示画面を表示する手段と,
前記ハイパーテキスト情報内に記述された検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを含むインプット情報を,GUIにより編集する検索一覧項目編集手段と,
前記ハイパーテキスト情報に基づく検索指示画面により入力された情報を含む前記インプット情報を前記サーバへ送信する手段と,
前記サーバから検索結果を受信し表示する手段とを備える
ことを特徴とするデータベース検索システム。 - 請求項1記載のデータベース検索システムにおいて,
前記サーバにおけるデータベース検索文を自動生成する手段は,
前記受信したインプット情報に含まれる検索条件となるフィールドを含むテーブルと検索項目となるフィールドを含むテーブルとが,直接またはその他の1または複数のテーブルを介して共通するフィールドにより関係づけられているときに,それらのテーブル間の関係を示すリンク情報を持つ中間リンクテーブルを用いてそれらのテーブルを関連づけ,その関連づけ情報を含むデータベース検索文を自動生成する
ことを特徴とするデータベース検索システム。 - 請求項1または請求項2記載のデータベース検索システムにおいて,
前記ハイパーテキスト情報内に記述しているインプット情報は,前記検索条件または検索項目となるフィールドごとに,そのフィールドを検索条件とするかしないかを指定する検索指示条件,そのフィールドを検索結果の一覧項目とするかどうかを指定する検索結果の一覧条件および検索結果をソートするかどうかを指定するソート条件に関する情報を含み,
前記検索一覧項目編集手段は,前記フィールドを選択して,前記検索指示条件,前記検索結果の一覧条件および前記ソート条件を編集するGUIを持つ
ことを特徴とするデータベース検索システム。 - ハイパーテキスト情報に基づくブラウザによってリレーショナルデータベースを検索するシステムにおける検索用サーバ装置において,
ネットワークを介してクライアント端末へ送るリレーショナルデータベース検索のための検索指示画面を定義するハイパーテキスト情報であって,検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを,前記クライアント端末における入力指示に対し前記クライアント端末から前記サーバへ送信するインプット情報として少なくとも記述しているハイパーテキスト情報を記憶する手段と,
前記クライアント端末からの要求により,前記ハイパーテキスト情報を要求元のクライアント端末へ送信する手段と,
前記クライアント端末から前記ハイパーテキスト情報に基づくインプット情報を受信する手段と,
受信したインプット情報における前記検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とをもとに,データベース検索文を自動生成する手段と,
生成したデータベース検索文により検索したリレーショナルデータベースの検索結果を前記クライアント端末へ送信する手段とを備え,
前記データベース検索文を自動生成する手段は,
前記受信したインプット情報に含まれる検索条件となるフィールドを含むテーブルと検索項目となるフィールドを含むテーブルとが,直接またはその他の1または複数のテーブルを介して共通するフィールドにより関係づけられているときに,それらのテーブル間の関係を示すリンク情報を持つ中間リンクテーブルを用いてそれらのテーブルを関連づけ,その関連づけ情報を含むリレーショナルデータベース検索文を自動生成する
ことを特徴とする検索用サーバ装置。 - ハイパーテキスト情報に基づくブラウザによってリレーショナルデータベースを検索するシステムにおけるクライアント端末において,
サーバに,前記リレーショナルデータベース検索のための検索指示画面を定義するハイパーテキスト情報であって,検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを,前記クライアント端末における入力指示に対し前記クライアント端末から前記サーバへ送信するインプット情報として少なくとも記述しているハイパーテキスト情報を,ネットワークを介して要求する手段と,
前記サーバから要求したハイパーテキスト情報を受信し,受信したハイパーテキスト情報に基づき検索指示画面を表示する手段と,
前記ハイパーテキスト情報内に記述された検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを含むインプット情報を,GUIにより編集する検索一覧項目編集手段と,
前記ハイパーテキスト情報に基づく検索指示画面により入力された情報を含む前記インプット情報を前記サーバへ送信する手段と,
前記サーバから検索結果を受信し表示する手段とを備える
ことを特徴とするクライアント端末。 - ハイパーテキスト情報に基づくブラウザによってリレーショナルデータベースを検索するシステムにおけるサーバが実行するプログラムを記録した計算機読み 取り可能な記録媒体であって,
クライアント端末からの要求により,あらかじめ記憶しているリレーショナルデータベース検索のための検索指示画面を定義するハイパーテキスト情報であって,検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とを,前記クライアント端末における入力指示に対し前記クライアント端末から前記サーバへ送信するインプット情報として少なくとも記述しているハイパーテキスト情報を,ネットワークを介してクライアント端末へ送信する処理と,
前記クライアント端末から前記ハイパーテキスト情報に基づくインプット情報を受信する処理と,
受信したインプット情報における前記検索対象となるリレーショナルデータベースの検索条件となるテーブル名とそのフィールド名およびそのフィールドに対して入力された値,ならびに検索項目となるテーブル名とそのフィールド名およびその表示に関する指示情報とをもとに,データベース検索文を自動生成する処理と,
生成したデータベース検索文により検索したリレーショナルデータベースの検索結果を前記クライアント端末へ送信する処理とを計算機に実行させるとともに,
前記データベース検索文を自動生成する処理では,前記受信したインプット情報に含まれる検索条件となるフィールドを含むテーブルと検索項目となるフィールドを含むテーブルとが,直接またはその他の1または複数のテーブルを介して共通するフィールドにより関係づけられているときに,それらのテーブル間の関係を示すリンク情報を持つ中間リンクテーブルを用いてそれらのテーブルを関連づけ,その関連づけ情報を含むリレーショナルデータベース検索文を自動生成する処理を,
計算機に実行させるプログラムを記録した
ことを特徴とするサーバ用プログラム記録媒体。
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