JP3586531B2 - フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置 - Google Patents

フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルター付プレパラートを用いる標本検体作製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、生体から採取した細胞などを塗抹標本とし、細胞学的に病変を診断する細胞診が行われており、特に癌の診断に広く用いられている。
【0003】
例えば、尿路系細胞診では従来から最も一般的な塗抹標本作製方法として、遠心沈査塗抹法が用いられてきた。この方法は安価で操作も簡単であるが、多数検体を処理するには遠心操作に手間がかかる上、沈査物を塗抹する際、ピペットや引きガラスで行うためプレパラート上に均一に塗抹するのが困難である等の問題点があった。
【0004】
これに対して本願出願人は遠心操作なしで簡便かつ安価に検体を処理できる液状検体細胞塗抹器具(特願平6−196586号)を開発した。
【0005】
しかし、操作中に器具を逆様にする動作があり、検体が外部に飛んだり、手につく可能性があるため衛生面で問題があることがわかった。
【0006】
そこで、さらに、本願出願人は、新たにフィルター付プレパラートとそのプレパラートを用いる検体標本作製装置及びそのプレパラートの使用方法を提案した(特願平7−220003号)。このフィルター付プレパラートは、プレパラート本体にフィルター部を一体に設けたものであり、検体標本作製装置は、上部にプレパラート挿入用の挿入部を有し下部を廃液貯蔵部とする廃液部と、挿入されるプレパラートに対向して前記廃液部上方に着脱自在に装着される検体貯蔵部を有するもので、廃液部上方にフィルター付プレパラートを挿嵌し、検体貯蔵部を装着した後、検体を検体貯蔵部上方から注ぎ、廃液貯蔵部の吸引部より廃液貯蔵部内の空気を吸引して、検体をフィルター部で濾過し、検体標本を作製することができるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一度使用した検体貯蔵部には、残液が付着しており、次に検体を注いだ時に前回の残液が混ってしまう虞がある。そこで、これを防ぐために一検体毎に検体貯蔵部を廃液部から取り外し、新しい検体貯蔵部と交換して使用することは可能であるが、取り外しに手間がかかり効率が悪い上、使い捨てとすると経済的にも負担が大きすぎた。
【0008】
そこで、本発明は、容器の交換に手間がかからず残液の混入を防げ、経済的にも負担の小さいフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明のフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置は、検体を採取するとともに検体標本作製時に底部に穴開け可能な検体容器と、フィルター部を有するフィルター付プレパラートと、前記検体容器の底面と前記フィルター付プレパラートのフィルター部を連結させる上下方向に貫通穴を有する吸盤と、を有する。ここでの吸盤は検体が通過できる貫通穴を上下方向に有するものである。これによって、検体容器と吸盤を使い捨てできるので残液の混入を防ぎ、容器の交換は簡便となり、検体容器と吸盤のみの使い捨てのため経済的負担も小さくできる。
【0010】
また、前記検体標本作製装置に用いる吸盤は、前記フィルター付プレパラートのフィルター部と連結される一端の内径がフィルター付プレパラートのフィルター部の径とほぼ同径であり、前記検体容器の底部と連結される他端の外径が検体容器底部の径とほぼ同径である環状の吸盤である。これにより、検体容器とフィルター付プレパラート間の検体の漏れを防止するとともにフィルター付プレパラートを有効に使用できる。
【0011】
また、本発明の他のフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置は、検体を採取する検体容器と、フィルター部を有するフィルター付プレパラートと、前記検体容器の内部と前記フィルタ付プレパラートのフィルター部とを連結するとともに中空の吸盤と、を有し、前記吸盤は、前記フィルタ付プレパラートのフィルター部と連結される一端の内径がフィルター付プレパラートのフィルター部の径とほぼ同径である大径部と、前記検体容器の内部に挿入される他端が前記大径部から伸びたパイプ状の吸入部と、からなる。これにより、検体容器の上部から検体を吸い上げて使用することができ、検体容器の底部に穴を開ける必要がないため操作がより簡便となる。
【0012】
そして、環状の吸盤とフィルター付プレパラートを用いる標本検体作成装置は、フィルター付プレパラートを上面に着脱可能に保持する保持手段を有する作業プレートと、前記作業プレートに固定され前記プレパラート上部に前記吸盤及び前記検体容器を支持する容器ガイド手段と、前記作業プレートの下面に固定され真空装置接続用の吸引口を有しフィルター付プレパラートのフィルター部を通して検体を排出させる支持管とから成る標本作製部と、前記標本作製部と連結された排出部とを有するものとすることができる。これにより、検体容器及び環状の吸盤の取付け取外しを容易とし、残液の混入を防ぎ効率良く、迅速、また、経済的に検体処理ができる。
【0013】
また、伸びたパイプ状の吸入部を用いるものでは、フィルター付プレパラートを上面に着脱可能に保持する保持手段を有する作業プレートと、前記作業プレートに固定され前記プレパラート上部に前記吸盤を支持する吸盤支持手段と、前記作業プレートの下面に固定され真空装置接続用の吸引口を有しフィルター付プレパラートのフィルター部を通して検体を排出させる支持管とからなる標本作製部と、前記標本作製部と連結された排出部とを有するものとすることもできる。これによって、上記の伸びたパイプ状の吸入部を有する吸盤を用いて検体容器の底部への穴明けをなくし、一層簡便とできる。
【0014】
さらに、前記標本作製部の支持管の内側に真空装置接続用吸引口を遮蔽する遮蔽部を設けることにより、フィルター付プレパラートのフィルター部を通した検体を確実に排出部に送ることができる。また、支持管の側面から伸びる残液処理のためのバイパス回路を設けて底部に穴が開けられた検体容器に残った残液の処理をさらに容易とできる。
【0015】
そして、上記した環状の吸盤を用いる装置においては、標本作製部のプレートにフィルター付プレパラートを、その上に吸盤及び検体容器を載置し、検体容器の底面に穴を開けた後、作業プレート下部から真空装置で吸引してフィルターで検体を濾過し、検体標本を能率良く作製することができる。
【0016】
また、標本作製部の作業プレートにフィルター付プレパラートを、その上に吸盤を載置し、前記吸盤の吸入部先端を検体容器に入れ込み、作業プレート下部から真空装置で吸引してフィルターで検体を濾過し、検体標本を作製することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態及び実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
まず、本発明のフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置について説明する。なお、以下に示すいくつかの実施例において、同じ構成部分については先述の符号を付して説明する。
【0019】
図1に本発明の実施例であるフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置の正面図を示し、図2に同実施例の縦断面図を示す。
【0020】
フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置1は、検体2をフィルター付プレパラート7のフィルター部7aで濾過して集細胞する標本作製部21と、濾過した後の廃液を受けるとともに標本作製部を着脱可能に保持する排出部23とから成る。
【0021】
前記標本作製部21と前記排出部23とは、しっかりと着接できて取外しが容易であるように螺合あるいは圧着等により着脱可能とすることができ、実施例のように排出部側に設けた廃液容器27に螺着したキャップ25を介して螺着しても良い。
【0022】
標本作製部21の作業プレート9は、上面に容器ガイド手段である容器ガイド11を固定し、フィルター付プレパラート7を保持するためのストッパー8を設ける。ここで、フィルター付プレパラート7は、フィルター部7aをそのほぼ中央にプレパラート本体と一体に設けたものである。作業プレート9には、載置するフィルター付プレパラート7のフィルター部7aに対応する位置に検体2を排出するためのフィルター部7aと同径の穴を設けてある。
【0023】
前記容器ガイド11は少なくとも一箇所の足部11a(図2では後方部分)を有し、粘着、溶着あるいは螺着等により作業プレート9に固定される。また、容器ガイドのガイド部11bは底なしの円筒状形にすることができ、あるいは検体容器3を挟持する形とされている。
【0024】
また、作業プレート9下部には検体2を排出させる支持管17が固設されており、この支持管17の側面の少なくとも一箇所に吸引用の真空装置接続用吸引口13を設けている。また、支持管17の内側には真空装置接続用吸引口13を遮蔽する管状の遮蔽部19を設ける。この遮蔽部19は、フィルター付プレパラート7のフィルター部7aを通過した検体2が真空装置接続用吸引口13に引き込まれることなく遮蔽部内部を通過して支持管下部の排出部23に排出されるためのものである。
【0025】
一方、排出部23は、検体2を濾過した後の廃液を受けるとともに標本作製部21を着脱可能に保持するものであり、実施例では、廃液容器27をも有しており廃液を貯蔵することができる。あるいは、1乃至2回分の検体を貯蔵できる小容量の廃液容器として廃液容器の底面付近に排出用の管30(図5に示す)等を設ける構造とすることもできる。また、排出部23は、貯蔵用の廃液容器のないものとすることもできる。この場合、安定した形で標本作製部21を支持する支えを排出部23に設けることが必要となる。
【0026】
吸盤5は、検体が通過可能な貫通穴を上下方向に有するもので、適度な弾性を有する材質、ゴム、樹脂等から作成される。この吸盤5は使い捨てとし、検体容器底部の容器ガイド11のガイド部11b内に設置され、検体容器3とフィルター付プレパラート7とを気密を保って連結させる。このため、吸盤5の一方が検体容器3とほぼ同径であり、もう一方がフィルター付プレパラート7のフィルター部7aとほぼ同径である環状とされている。図3及び図4は、形状の異なる吸盤の実施例を示す図2に相当する部分縦断面図である。
【0027】
図3に示すように、2つの大小の管状部を持つ吸盤とすることもでき、または図4のように容器ガイド内部の空間を埋めるように、厚い側面を有した構造とすることもできる。これらの吸盤は、基本的に上記説明と同様な形状の環状をしている。図4の吸盤では安定は良いが、材料は、より軟質であることが必要となる。
【0028】
次に、フィルター付プレパラートを用いる標本作製装置の使用方法について説明する。
【0029】
まず、フィルター付プレパラート7を作業プレート9上に載置する。前記フィルター付プレパラートは、作業プレート9にストッパー8によって保持され、フィルター付プレパラート7を前後にスライドさせて脱着する。
【0030】
そして、吸盤5を検体容器3の底面3aに動かしてもはずれ落ちない程度に軽く押し込み、フィルター付プレパラートのフィルター部7a上部の、容器ガイド11の内側に検体容器3及び吸盤5を載置する。検体容器底部の形状によっては吸盤5を先に作業プレート上に落ちつかせて、後に検体容器3を載せることもできる。
【0031】
検体容器3は使い捨てとし、紙あるいはポリエチレン等の軽量かつ安価な材質のものが良く、特に、検体に尿を用いる場合には、採尿用の紙コップ等をそのまま使用することができる。
【0032】
次に、検体標本装置1の真空装置15のスイッチをONにする。これにより、真空装置15内のバキュームバルブが作動し、排出部23(ここでは、廃液容器27)を真空状態に近づける。その吸引力により、検体容器3、吸盤5及びフィルター付プレパラート7のフィルター部7aがしっかりと密着して容器ガイド内部に載置される。検体容器3等が載置されたことを確認し、前記検体容器上部から底面3aに鋭利な錐、千枚通し等で穴を開ける。検体2を真空装置15により吸引し、フィルター付プレパラート7のフィルター部7aで濾過し、濾過した後の廃液を遮蔽部19内部を通して排出部23に流出させる。これにより、フィルター部7aに検体中の細胞を集めることができる。そして、前記検体容器3及び前記吸盤5を標本作製部21より取り外し、フィルター付プレパラート7を作業プレート9上で図2の手前方向にスライドさせて集細胞されたプレパラートを得ることができる。
【0033】
さらに、新しいフィルター付プレパラート及び新しい吸盤及び新しい検体容器を上述のように載置し、同様の操作を繰り返すことによって、次々に検体の標本を作製することができる。
【0034】
図5に本発明である検体標本作製装置の他の実施例の側面図を示す。ここで、上述の実施例と異なるのはバイパス回路29を設けたことである。前記バイパス回路29はパイプ形状をしており、支持管17の側面から作業プレート9上の凹部33にその先端が差し込まれ設置されており、廃液容器27の空間と繋がっているため使用時には真空状態となる。
【0035】
検体標本作製装置1の使用時には、検体吸引後、検体が検体容器の中に残ってしまうことがあり、例えば、癌細胞等の異常な細胞が検体中に含まれている場合には、通常の細胞数より数が多く、フィルターが目詰まりすることによる残液が考えられる。そこで、このような場合には、バイパス回路29の一端部29aを作業プレート上の凹部33から取り外し、検体容器3内の残液の中に入れる。バイパス回路29は、前述のとおり、廃液容器27と繋がっており、廃液容器27内は真空に近い状態であるためバイパス回路29を通して残液を直接廃液容器27に排出させることができる。
【0036】
また、ここに示す検体標本装置1の排出部は、1乃至2回分のみの廃液を貯蔵する小容量の廃液容器27で排出用の管30を備えているため、真空装置16は、スイッチ(図示せず)をONとすると、バキュームバルブによって真空装置内のポンプからの吸引が開始され、スイッチをOFFにしたときには、吐出用バルブが作動し、前記ポンプから廃液容器27内に一時的に貯蔵した廃液を排出用の管30から排出することができる構造のものを使用する。従って、スイッチのON/OFFを繰り返しながら、廃液を1乃至2検体毎に簡便に排出させて効率よく集細胞を行うことができる。
【0037】
以上によって集細胞したフィルター付プレパラートは、Rapid Spray等で直ちに固定し、通常のパパニコロ染色等を行う。このとき、前記パパニコロ染色系列の最後のキシロール層の一つ前の層に伸展液を入れる。例えば、フィルター付プレパラートのフィルター部をポリカーボネイトで作製されている場合、アルコール槽に入ると皺がよってしまう場合がある。そこで、伸展液を用いることで、フィルター付プレパラートのフィルター部の皺をのばして焦点を合せやすくすることができる。染色後はカバーグラスに封入剤、例えばマリノールを付けて封入し、フィルター部の裏側にポア消し用の板をマリノール等を少量付けてはめ込み、標本作成を完了する。
【0038】
図6に本発明の他の実施例である検体標本作製装置の斜視図を示す。
【0039】
上述した標本作製部21の一部である作業プレート9より下部と、排出部23の一部は、箱状の枠34の中に収められており、手動で操作する部分のみが外部に出ている。枠34の上面の一部には作業プレート9があり、上述した方法により前記検体2を濾過して、フィルタ付プレパラート7のフィルター部7aに集細胞する。さらに、本装置は枠34上面に、検体容器3の底部に穴を開けるための錐35を備え付けている。錐35は、上下左右にスライドする軸37の上部から直角に伸びた突出部39に固定されている。また、錐35を洗浄するための洗浄容器41が容器ガイド43により載置されており、錐35の未使用時には、錐35の下部を洗浄容器41に浸しておくようにする。使用時には、上述の実施例の場合と同様に電源スイッチをONにして検体容器3を容器ガイド11に載置させた後、洗浄容器41内の錐35を、軸37を上方にスライドさせて持ち上げ、そのまま左右にスライドさせて検体容器3の上面まで持って行き、錐35を下方に押し下げて検体容器3の底部に穴を開ける。錐35をスライドさせる軸37は、最も下に下げたときに、フィルター付プレパラートのフィルター部7aより数ミリ上になるように予め下限を定めておく。このため、穴を開ける時にフィルター部7aを突き破る虞がない。また、左右にスライドするときの回転角度の両端が、洗浄容器41と検体容器3の中央部に位置するように定めており、容易に容器の中央部に穴を開けることができ、また、使用後も洗浄容器41に容易に錐35の下方を挿入させることができる。このため、錐35で穴を開けるとき、力の入れ具合を気にしたり、穴を開ける位置を合わせたりする手間がなく、次々検体を処理することができる。また、洗浄容器41は、必要に応じて容器ガイド43から取り外して取り替えることができる。
【0040】
図7に本発明の他の実施例である釣鐘型の吸盤を用いる検体標本作製装置の部分斜視図を示す。釣鐘型の吸盤45は、大径部45aが釣鐘型で内径は、フィルター付プレパラート7のフィルター部7aとほぼ同径であり、吸入部45bはパイプ状に伸びている。また、下端部45cは四角形をしており、フィルター付プレパラート7の短い方の幅よりも大きなサイズで作成されている。さらに、作業プレート9上には、釣鐘型の吸盤45を支持する吸盤支持手段があり、ここでは少なくとも下端部の4面を押さえる逆L字型のストッパー47を設けておく。使用時には、フィルター付プレパラートを作業プレート上に載置した後、釣鐘型の吸盤45の45cをストッパー47に引っかけるように押し込み吸盤45をフィルター部7aの上部に固定させる。ここで、検体標本装置1のスイッチをONにする。その後、吸盤45の吸入部45bのパイプの先を検体容器3に挿入させて検体2を濾過し、集細胞する。吸盤45は使い捨てとすることが望ましく、本実施例によれば、検体容器の底部に穴を開ける必要がなく操作がより簡便となる。
【0041】
【発明の効果】
上記に説明したように、本発明のフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置によれば、検体を採取した検体容器と吸盤の交換が容易であって、それらを使い捨てとでき、残液の混入を防止して、衛生的で経済的にも負担が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置の正面図である。
【図2】本発明の図1と同実施例の縦断面図である。
【図3】本発明に用いる吸盤の他の実施例を示す、フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置の部分縦断面図である。
【図4】本発明に用いる吸盤の他の実施例を示す、フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置の部分縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す、フィルター付プレパラートを用いる標本作製装置の正面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す、検体標本作製装置の斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す、釣鐘型の吸盤を用いる検体標本作製装置の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 検体標本作製装置、2 検体、3 検体容器、3a 底面、5,45 吸盤、7 フィルター付プレパラート、7a フィルター部、8 ストッパー、9作業プレート、11 容器ガイド、11a 足部、11b ガイド部、13 吸引口、15,16 真空装置、17 支持管、19 遮蔽部、21 標本作製部、23 排出部、25 キャップ、27 廃液容器、29 バイパス回路、29a 一端部、33 凹部、34 枠、35 錐、37 軸、41 洗浄容器。

Claims (7)

  1. フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置であって
    検体を採取するとともに検体標本作製時に底部に穴開け可能な検体容器と
    フィルター部を有するフィルター付プレパラートと、
    前記検体容器の底面と前記フィルター付プレパラートのフィルター部を連結させる上下方向に貫通穴を有する吸盤と、
    を有することを特徴とする検体標本作製装置。
  2. 前記検体標本作製装置に用いる吸盤は、前記フィルター付プレパラートのフィルター部と連結される一端の内径がフィルター付プレパラートのフィルター部の径とほぼ同径であり、前記検体容器の底部と連結される他端の外径が検体容器底部の径とほぼ同径である環状の吸盤であることを特徴とする請求項1記載の検体標本作製装置。
  3. フィルター付プレパラートを用いる検体標本作製装置であって、
    検体を採取する検体容器と、
    フィルター部を有するフィルター付プレパラートと、
    前記検体容器の内部と前記フィルタ付プレパラートのフィルター部とを連結するとともに中空の吸盤と、を有し、
    前記吸盤は、前記フィルタ付プレパラートのフィルター部と連結される一端の内径がフィルター付プレパラートのフィルター部の径とほぼ同径である大径部と、前記検体容器の内部に挿入される他端が前記大径部から伸びたパイプ状の吸入部と、からなることを特徴とする検体標本作製装置。
  4. 前記フィルター付プレパラートを上面に着脱可能に保持する保持手段を有する作業プレートと、前記作業プレートに固定され前記プレパラート上部に前記吸盤及び前記検体容器とを支持する容器ガイド手段と、前記作業プレートの下面に固定され真空装置接続用の吸引口を有し前記フィルター付プレパラートのフィルター部を通して検体を排出させる支持管とから成る標本作製部と、前記標本作製部と連結された排出部とを有する請求項2記載の検体標本作製装置。
  5. 前記フィルター付プレパラートを上面に着脱可能に保持する保持手段を有する作業プレートと、前記作業プレートに固定され前記プレパラート上部に前記吸盤を支持する吸盤支持手段と、前記作業プレートの下面に固定され真空装置接続用の吸引口を有し前記フィルター付プレパラートのフィルター部を通して検体を排出させる支持管とからなる標本作製部と、前記標本作製部と連結された排出部とを有する請求項3記載の検体標本作製装置。
  6. 前記標本作製部の支持管の内側に真空装置接続用吸引口を遮蔽する遮蔽部を設けた請求項4又は5記載の検体標本作製装置。
  7. 前記支持管の側面から伸びる残液処理のためのバイパス回路を設けた請求項4記載の検体標本作製装置。
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