JP3585694B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置等の画像読取装置に関し、詳しくは、複数の原稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取位置で停止した画像読取手段に一定速度で搬送しながら読み取らせることができる自動原稿搬送装置を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像読取装置に装着された自動原稿搬送装置としては、例えば、原稿を載置する原稿載置台と、この原稿載置台に載置された原稿を上のものから順次1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、この分離給紙手段からの原稿を反転して前記原稿載置台の下方に設けられた読取位置に導く第1搬送路と、前記読取位置から原稿排紙口へ原稿を導く排紙路と、前記原稿載置台の下方で、前記排紙路の延長上に設けられた原稿反転台と、原稿反転台の下方に設けられた原稿排紙台と、排紙路と原稿排紙口を連通する切換位置および原稿反転台と排紙路を連通する切換位置に切換え可能な切換爪と、切換爪に対して原稿の搬送方向上流側で正逆回転可能に設けられ、原稿を原稿反転台に導いたときに原稿の後端を挟持した状態で逆回転することにより、原稿を原稿反転台から第2搬送路にスイッチバックさせる排紙ローラ対と、を備えている。
【0003】
このものは、原稿をスイッチバックして再度読取位置に反転して返送することができるため、原稿の搬送路を短くして両面の原稿の読取を行なうための小型な自動原稿搬送装置を提供することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動原稿搬送装置にあっては、両面の原稿の読取を行う両面搬送モード時に、所定サイズ以上の大きな原稿を給紙すると、原稿反転台に同一原稿が重なって搬送が困難となるため、即座に搬送動作を停止して原稿を取り除かなければならないが、このとき原稿は排紙路と原稿反転台との間で停止してしまい、原稿を取り除くのに相当な機械的負担を要するという問題があった。
【0005】
また、所定サイズ以下の小さな原稿を給紙するとき、特に両面搬送モード時に何らかの原因で原稿反転台の手前で原稿が停止した場合、原稿はユーザからは見えない位置で停止するため、ユーザが原稿を見つけるのが困難となるとともに原稿を取り除きにくいという問題があった。
また、パンチ穴等のある穴あき原稿や欠け等がある欠損原稿等を給紙するとき、搬送経路上のセンサ位置と穴又は欠損位置が重なり、原稿の後端が検出されず、正常に動作できないため、搬送動作を停止する必要があるが、停止後に原稿を取り除く際に、穴あき原稿や欠損がある原稿は強度が弱いため、原稿が破損してしまうという問題点があった。
【0006】
そこで請求項1記載の発明は、両面搬送モードによる搬送時に、検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、所定の原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出させることにより、原稿はユーザが取りやすい位置に排出されて、ユーザが所定の原稿を取り除く作業を不要にすることができるとともに、所定の原稿は正常動作時とは異なる位置から排出されて、ユーザが異常動作を瞬時に判断することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、ユーザが所定の大きさより大きい原稿を誤って搬送したときであっても、原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出することにより、ユーザが搬送動作を中断した原稿を取り除くとき、原稿に機械的な負担を与えることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、ユーザが所定の大きさより小さい原稿を誤って搬送したときであっても、原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出することにより、ユーザが搬送動作を中断した原稿を直ちに見つけ出して、瞬時にかつ容易に対処することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、ユーザが穴又は欠けのある原稿を誤って搬送したときであっても、原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出することにより、ユーザが搬送動作を中断した原稿を取り除くときに、原稿に機械的な負担を与えて原稿を破損させることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、読取位置に原稿を一定速度で搬送することにより、該読取位置で静止した画像読取手段によって原稿を読み取らせることができる自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置において、前記自動原稿搬送装置が、原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、該分離給紙手段によって分離給紙された原稿を反転させて前記読取位置に導く第1搬送路と、前記読取位置から原稿排紙口を介して原稿排紙台に原稿を導く排紙路と、前記原稿載置台と前記原稿排紙台の間で前記排紙路の延長上に設けられた原稿反転台と、前記原稿反転台から前記第1搬送路へ原稿を導く第2搬送路と、前記原稿反転台上に設けられ、正逆回転可能なスイッチバック部材と、原稿の両面搬送モードまたは片面搬送モードに応じて、前記読取位置から搬送される原稿の搬送経路を原稿排紙台または原稿反転台の何れか一方に切換える切換手段と、を備え、両面搬送モード時に原稿反転台に搬送された原稿を第2搬送路に搬送するために切換手段が原稿反転台と第2搬送路を連通するようにした自動原稿搬送装置において、第1搬送路又は排紙路上の原稿の有無を検知する検知手段と、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、前記所定の原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項1記載の発明において、前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより大きい原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項1記載の発明において、前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより小さい原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項1記載の発明において、前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、穴又は欠けのある原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜12は本発明に係る画像読取装置の第1実施形態を示す図であり、画像読取装置として複写機用いた例を示している。なお、画像読取装置としては、複写機の他にファクシミリ装置、スキャナー装置等に適用することができる。
【0015】
まず、構成を説明する。図1〜3において、1は画像読取装置としての複写機であり、この複写機1の上面にはスリットガラス2とコンタクトガラス3が設けられている。
このスリットガラス2とコンタクトガラス3の下方には露光ランプ4a、ミラー4b、レンズ4cおよびCCD等の固体撮像素子4dからなる画像読取手段4が設けられており、この画像読取手段4の露光ランプ4aとミラー4bは、コンタクトガラス3に載置された原稿を読取る際には、コンタクトガラス3の下方で図1中、左右方向に移動し、また、スリットガラス2上で原稿を読取る際には、スリットガラス2の下方で停止し、露光ランプ4aによって原稿面を読取った後、この反射光をミラー4b、レンズ4cを介して固体結像素子4dに結像し、この固体撮像素子4dによって電気信号に変換するようになっている。
【0016】
この電気信号に変換された画像データは画像メモリ5に一旦蓄積されるようになっており、この画像データはレーザダイオード6aからポリゴンミラー6bを介して感光体ドラム7に照射されるようになっている。
この感光体ドラム7は図示しない帯電ユニットによって帯電されており、感光体ドラム7に照射された画像データは静電潜像となって感光体ドラム7の表面に形成される。この画像データは現像器8によってトナー画像に形成されるようになっており、このトナー画像は給紙カセット9、10の何れか一方から給紙ローラ9aまたは10aを介して搬送ローラ11によって給紙され、レジストローラ12でタイミングを取られて搬送される記録紙上に転写される。
【0017】
このトナー画像が転写された記録紙は定着ユニット13によってトナー画像が定着された後、排紙ローラ14によって複写機1内に設けられた排紙部15に排紙される。
また、複写機1の本体一側面には手差しトレイ16が開閉可能に設けられており、手差しトレイ16の開放時にこのトレイ16にセットされた記録紙は手差し用の給紙ローラ17によって感光体ドラム7に給紙される。また、複写機1の本体他側面には排紙カバー18が開閉可能に設けられており、排紙カバー18の開放時には、切換爪19が定着ユニット13と排紙トレイ18とを連通する連通路を確保することにより、記録紙が排紙トレイ18上に排紙される。
【0018】
なお、レーザダイオード6a、ポリゴンミラー6b、感光体ドラム7、現像器8、定着ユニット13は画像形成手段20を構成している。
また、複写機1には、上述した画像読取手段4および画像形成手段20に加えて、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、操作・表示部24が備えられており、これら各部材はCPUバス25を介して接続されている。
【0019】
CPU21は本複写機1および自動原稿搬送装置(以下、ARDFという)のシーケンスを実行するとともに、本実施形態のジャム処理動作およびジャム表示を行なうようになっている。
ROM22は、本実施形態のジャム処理およびジャム表示プログラムが格納されているとともに、複写機1の制御に必要なプログラムが格納されている。
【0020】
RAM23は、ワークエリアを構成し、複写機1で使用する各種データを格納するようになっている。
操作・表示部24は、図4、5に示すように複写機1を操作するためのテンキー27や選択キー28等の各種操作キーや液晶ディスプレイ29が設けられており、テンキー27や選択キー28等の操作により、コピーに関する種々の命令が入力されるとともに、液晶ディスプレイ29には、入力コマンドや複写機1からオペレータに通知する各種情報の表示を行なうようになっている。また、本実施形態では、ジャムの表示が行なわれるようになっている(図5参照)。
【0021】
一方、複写機1の上部にはARDF30が装着されており、このARDF30は図示しないヒンジ等により複写機1に連結されており、複写機1に対して開閉自在となっている。
また、ARDF30の上部には原稿載置台31が設けられており、この原稿載置台31には複数の原稿からなる原稿束Pが載置されるようになっている。この原稿載置台31に載置された原稿束Pは給紙ベルト32に給紙されるようになっている。
【0022】
また、給紙ベルト32の下方には押上げ板33が設けられており、この押上げ板33は図6に示すようにCPU21によって駆動される押上げソレノイド100によって給紙ベルト32に当接する位置およびこの位置から下方に退避する位置の間に移動され、原稿の給紙時に給紙ベルト32に当接する位置に移動して給紙ベルト32によって原稿を給紙可能にしている。
【0023】
また、原稿載置台31の近傍には光透過型の原稿セットセンサー101が設けられており、この原稿セットセンサー101は原稿によって押上げられることにより所定位置から退避する図示しないフィラーを検知することにより、原稿の有無を検知してCPU21に信号を出力するようになっている。
また、給紙ベルト32は駆動ローラ34と従動ローラ35によって駆動されるようになっており、駆動ローラ34は給紙クラッチ102および図示しないギヤ等を介してステッピングモータ等からなる反転給紙モータ103に連結されている。反転駆動モータ103はCPU21からの信号によって正・逆回転駆動されるとともに給紙クラッチ102はON/OFF制御されるようになっており、給紙クラッチ102がONされると反転給紙モータ103からの駆動力を駆動ローラ34に伝達することにより、給紙ベルト32が周回移動されるようになっている。
【0024】
また、給紙ベルト32には分離ローラ36が摺接されており、この分離ローラ36は反転給紙モータ103によって駆動されるようになっている。
本実施形態では、給紙ベルト32および分離ローラ36が分離給紙手段を構成しており、この分離給紙手段は、反転給紙モータ103が所定方向に駆動され、給紙クラッチ102がONされると、分離ベルト32が時計方向に周回移動されるとともに、分離ローラ36が時計方向に回転されることにより、原稿束Pから最上位に位置する原稿を分離するようになっている。
【0025】
また、分離ベルト32および分離ローラ36によって分離された原稿は第1搬送路としてターン経路37を介してスリットガラス2に向かって搬送される。このターン経路37上にはプルアウト駆動ローラ38およびプルアウト従動ローラ39が設けられており、プルアウト駆動ローラ38は一方向のみに駆動されるステッピングモータ等からなる搬送モータ104によって駆動されることにより、プルアウト従動ローラ39と共に分離された原稿を挟持してターン経路37に沿って搬送する。
【0026】
また、ターン経路37上には検知手段としてフィルター付きの光反射型のレジストセンサ105が設けられており、このレジストセンサ105は原稿の前後端を検知してCPU21に信号を出力するようになっている。
CPU21はこのセンサ105から原稿の先端検知情報に基づいて給紙クラッチ102をOFFすることにより反転給紙モータ103からの駆動力を駆動ローラ34に伝達するのを停止して、給紙ベルト32を原稿に連れ回りさせる。
【0027】
また、スリットガラス2に対して原稿の搬送方向下流側には排紙路40が設けられており、この排紙路40上には補助駆動ローラ41およびこれに摺接する補助従動ローラ42と、排紙ローラ43とこれに摺接する第1従動ローラ44が設けられており、補助駆動ローラ41および排紙ローラ43は搬送モータ104によって駆動され、読取りが終了した原稿を原稿排紙口46に向かって搬送するようになっている。
【0028】
また、排紙路40上にはフィルター付きの光反射型の排紙センサ106が設けられており、この排紙センサ106は原稿の前後端を検知してCPU21に信号を出力するようになっている。
また、排紙路40にはスタンプユニット47が設けられており、このスタンプユニット47はスタンプソレノイド107によってスタンプを排紙路40上に出没させることでスリットガラス2を通過した原稿の搬送方向下流側の所定位置に済みスタンプを押印するようになっている。
【0029】
また、読取りが終了した原稿は原稿排紙口46から排紙トレイ(原稿排紙台)48、または反転トレイ(原稿反転台)49の何れか一方に搬送されるようになっている。反転トレイ49は排紙トレイ48と原稿載置台31の間で原稿排紙口46の延長上に設けられており、両面搬送モード時に原稿が一旦排紙されるスイッチバック通路を構成している。
【0030】
また、原稿排紙口46の下流側には切換爪(切換手段)50が設けられており、この切換爪50は切換ソレノイド108がONされるとスリットガラス2を通過した原稿の搬送位置を反転トレイ49に搬送する第1位置(実線で示す)に切換えられるとともに、切換ソレノイド108がOFFになると排紙トレイ48に排紙する第2位置(破線で示す)の何れか一方に切換えられるようになっている。
【0031】
この反転ソレノイド108はCPU21によって駆動されるようになっており、CPU21は原稿の両面搬送モードまたは片面搬送モータの何れか一方が設定されたときに排紙センサ106からの出力情報に基づいて切換制御する。
また、反転トレイ49上にはスイッチバック部材を構成するスイッチバック駆動ローラ51およびスイッチバック従動ローラ52が設けられており、スイッチバック従動ローラ51は反転給紙モータ103によって正・逆回転駆動され、反転モータ103の正転駆動時に時計方向に回転して反転トレイ49に搬送された原稿の後端をスイッチバックポイント53まで搬送し、反転モータ103の逆転駆動時に反時計方向に回転して反転トレイ49から原稿を搬出するようになっている。
【0032】
また、反転トレイ49は返送路(第2搬送路)54を介してターン経路37に接続されており、切換ソレノイド108がOFFされて切換爪50が第2位置に切換えられたときに、反転トレイ49と返送路54を連通する。また、排紙ローラ43は第2従動ローラ55に摺接しており、この第2従動ローラ55は排紙ローラ43と共に原稿を挟持して原稿を返送路54に沿って案内する。
【0033】
また、反転トレイ49上にはフィルター付きの光反射型の反転センサ109が設けられており、この反転センサ109は反転トレイ49上の原稿の有無を検知してCPU21に信号を出力するようになっている。
CPU21は、操作・表示部24によって両面搬送モードが設定された両面搬送モードによる搬送時に、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、予め設定された所定の大きさ(以下、最大原稿サイズという)より大きい原稿を判定するとともに、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動を停止して搬送動作を停止して液晶ディスプレイ29にジャム表示を行なうとき、原稿の後端を反転トレイ49上の反転センサ109の位置に排出するようになっており、制御手段を構成している。なお、図2中、Rは読取位置である。
【0034】
ステッピングモータ等からなる反転給紙モータ103および搬送モータ104が1ステップ毎に動作して原稿が所定距離搬送される度に、レジストセンサ105は原稿の有無を検知してCPU21に信号を出力するようになっており、CPU21は、レジストセンサ105が原稿を“有”と検知する(このとき、レジストセンサ105はON)毎にカウントするレジストセンサONカウンタ(以下、ONカウンタという)と、レジストセンサ105が原稿を“無”と検知する(このとき、レジストセンサ105はOFF)毎にカウントするレジストセンサOFFカウンタ(以下、OFFカウンタという)とを構成するようになっている。
【0035】
次に、図7〜12,15に基づいて作用を説明する。なお、図7〜10は原稿の搬送状態を示す図、図11は駆動系および各センサのタイムチャートを示す図、図12はROM22に格納されCPU21によって実行されるジャム処理およびジャム表示プログラムのフローチャートであり、両面搬送モードについて説明する。図15はON(OFF)カウンタによるカウント動作のフローチャートである。
【0036】
なお、図11において、Aは反転給紙モータ103、Bは搬送モータ104、Cは給紙クラッチ102、Dは押上げソレノイド100、Eは原稿セットセンサ101、Fはレジストセンサ105、Gは排紙センサ106、Hは反転センサ109、Iは切換ソレノイドである。
まず、オペレータが操作・表示部24によって両面搬送モードを設定したか否かを判別し(ステップS1)、設定された場合には、両面搬送モードを開始する。
【0037】
すなわち、押上げソレノイド100をONして押上げ板33を上昇させて原稿束Pを給紙ベルト32に当接させるとともに、給紙クラッチ102をONして給紙ベルト32を反転給紙モータ103に接続する。
次いで、反転給紙モータ103を所定方向に正転駆動するとともに搬送モータ104を駆動して給紙ベルト32および分離ローラ35によって原稿束Pから最上位の原稿を分離した後、プルアウト駆動ローラ38およびプルアウト従動ローラ39によって原稿をスリットガラス2に向かって搬送する。
【0038】
そして、原稿の先端がレジストセンサ105によって検知されたとき(図7参照)、モータ103、104を一旦停止して原稿を停止した後、モータ103、104を再駆動してスリットガラス2上の原稿を読取位置Rに向かって搬送する。そして、レジストセンサ105から読取位置Rまでの距離を給紙モータ103の回転パルスをカウントするか、または搬送時間を計時することにより検知して、原稿の先端が読取位置Rに到達したときに画像読取手段4によって原稿の表面の読取りを開始する。なお、この読取りに際しては、検知された原稿サイズの情報または操作・表示部24によって入力された原稿サイズ情報に応じて読取時間の設定を行なう(図11のFGATE信号180参照)。
【0039】
このとき、レジストセンサ105からの原稿の先端検知情報に基づいて原稿の先端がレジストセンサ105の位置に搬送されたか否かを判別し(ステップS2)、原稿の先端がレジストセンサ105の位置に搬送されると、ONカウンタがクリアされ、ONカウンタのカウント動作が開始する(ステップS3)。そして、反転給紙モータ103および搬送モータ104が1ステップ動作して原稿が所定距離搬送される度に、図15に示されるようなステップS41〜S43の動作が行われる。すなわち、まず、操作・表示部24から入力される命令に基づいてカウント動作の開始要求が出ているか否かが判定され(ステップS41)、開始要求があるときは、レジストセンサ105が原稿を“有”と検知する毎に(ステップS42)、ONカウンタはカウントアップされる(ステップS43)。
【0040】
原稿の後端がレジストセンサ105の位置を通過したとき、または原稿に穴や欠けがあるときには、ONカウンタはカウントアップされず、OFFカウンタがカウントアップされる(ステップS44)。なお、本実施形態では、穴や欠けのない原稿を対象としている。
原稿後端がレジストセンサ105の位置を通過するまでカウント値は増加するため、カウント値に基づいて原稿の長さを判定することができ、ONカウンタのカウント値が予め設定された所定値より大きくなると、原稿長さは最大原稿サイズ長より大きいと判定される(ステップS4)。このとき、原稿後端は反転トレイ49上の反転センサ109の位置まで搬送され(図10参照)、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動が停止して搬送動作は停止するとともに(ステップS5)、液晶ディスプレイ29にジャム表示される(ステップS6)。
【0041】
一方、カウント値が所定値より小さく、原稿長さが最大原稿サイズ長より小さいときには、レジストセンサ105がOFFとなるまで(ステップS7)、上述のS41〜S43およびS4が繰り返される。レジストセンサ105がOFFとなると、原稿の後端はレジストセンサ105の位置より下流側を搬送していると判定され(図11のF参照)、レジストセンサ105は原稿後端を検知したとしてカウント動作は停止され(ステップS8)、両面搬送モードの動作を継続する(ステップS9)。
【0042】
なお、片面モードの場合、切換爪50を第2位置に切換えて排紙路40と排紙トレイ48を連通することにより、原稿をそのまま排紙トレイ48に排紙するが、両面搬送モードの場合には、読取位置Rを通過した原稿の先端が排紙センサ106によって検知されると、切換ソレノイド108をONして切換爪50を排紙路40と反転トレイ49を連通する第1位置に切換えて原稿を反転トレイ49上に搬送する。
【0043】
次いで、原稿の後端が排紙センサ106によって検知された時点からスイッチバックポイント53まで原稿の後端が位置するように搬送モータ104の回転パルスをカウントし、原稿の後端がスイッチバックポイント53まで位置したときに搬送モータ104の駆動を停止する。
ここで、排紙センサ106からの後端検知情報に基づいて原稿が反転トレイ49に搬送されたか否かを判別し、搬送が開始されたものと判断したときには、原稿の後端がスイッチバックポイント53上に停止したか否かを判別する。
【0044】
次いで、反転センサ109によって原稿が検知されたか否かを判別し、原稿が検知された場合には、次の動作を実行する。すなわち、原稿の後端がスイッチバックポイント53に位置したとき、切換えソレノイド108をOFFして反転トレイ49と返送路54を連通するとともに、反転給紙モータ103を所定方向と逆方向に駆動してスイッチバック駆動ローラ51を反時計方向に回転させ、さらに、搬送モータ104を駆動して排紙ローラ43およびプルアウト駆動ローラ41を反時計方向に回転して原稿を反転トレイ49から返送路54を介してターン経路37に搬送する。このため、原稿の表裏面が反転されてターン経路37に搬送される。
【0045】
そして、原稿の先端がレジストセンサ105によって検知されたとき、モータ103、104を一旦停止して原稿を停止した後(図8参照)、モータ103、104を再駆動してスリットガラス2上の原稿を読取位置Rに向かって搬送する。そして、レジストセンサ105から読取位置Rまでの距離を給紙モータ103の回転パルスをカウントするか、または搬送時間を計時することにより検知して、原稿の先端が読取位置Rに到達したときに画像読取手段4によって原稿の裏面の読取りを開始する。
【0046】
次いで、読取位置Rを通過した原稿の先端が排紙センサ106によって検知されると、切換ソレノイド108をONして切換爪50を排紙路40と反転トレイ49を連通する第2位置に切換えて原稿を反転トレイ49上に搬送する。次いで、原稿の後端が排紙センサ106によって検知された時点からスイッチバックポイント53まで原稿の後端が位置するように搬送モータ104の回転パルスをカウントし、原稿の後端がスイッチバックポイント53まで位置したときに搬送モータ104の駆動を停止する。
【0047】
ここで、排紙センサ106からの後端検知情報に基づいて原稿が反転トレイ49に搬送されたか否かを判別し、搬送が開始されたものと判断したときには、原稿の後端がスイッチバックポイント53上に停止したか否かを判別する。
次いで、反転センサ109によって原稿が検知されたか否かを判別し、原稿が検知された場合には、次の動作を実行する。すなわち、原稿の後端がスイッチバックポイント53に位置した場合には、切換えソレノイド108をOFFして反転トレイ49と返送路54を連通するとともに、反転給紙モータ103を所定方向と逆方向に駆動してスイッチバック駆動ローラ51を反時計方向に回転させ、さらに、搬送モータ104を駆動して排紙ローラ43およびプルアウト駆動ローラ41を反時計方向に回転して原稿を反転トレイ49から返送路54を介してターン経路37に搬送する。このため、原稿の裏表面が反転されてターン経路37に搬送される。
【0048】
そして、原稿の先端がレジストセンサ105によって検知されたとき、モータ103、104を一旦停止して原稿を停止した後、モータ103、104を再駆動してスリットガラス2上の原稿を読取位置Rに向かって搬送する。次いで、原稿の読取りを行なわずに原稿をそのまま搬送するとともに、切換ソレノイド108をOFFして切換爪50を排紙路40と排紙トレイ48を連通する第1位置に切換えて原稿を排紙トレイ48上に搬送する。このため、原稿はウェースダウンで排紙される(図9参照)。
【0049】
また、原稿セットセンサー101からの検知情報に基づいて後続する原稿が原稿載置台31上にあることが検知された場合には、裏面の読取り後に原稿が反転トレイ49に搬送された後、スイッチバックされて反転センサ109がOFFしてから所定時間経過後、または反転給紙モータ103の回転パルスが所定パルスになったときに、給紙クラッチ102をONして先行する原稿と次原稿が重ならないように次原稿の先端をレジストセンサ105に到達するように搬送する。
【0050】
また、突き当て動作を実行する場合には、後端がスイッチバックポイント53に停止した原稿を、レジストセンサ105位置に位置するように返送する際に、原稿の搬送中のスキューを補正するためにスイッチバックポイント53から排紙ローラ43に搬送する際に搬送モータ104をOFFして反転給紙モータ103のみを駆動することにより、原稿を排紙ローラ43と第2従動ローラ55の間に突き当てて原稿が撓むまで搬送する。
【0051】
このように本実施形態によれば、両面搬送モードによる搬送時に、ユーザが所定の大きさより大きい原稿を誤って搬送したときであっても、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより大きい原稿を判定するとともに、原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、原稿の後端はスイッチバック駆動ローラ51およびスイッチバック従動ローラ52より下流側へ排出されることにより、原稿はユーザが取りやすい位置に排出されるため、ユーザは原稿を取り除く作業を不要にすることができるとともに、原稿は正常動作時とは異なる位置、すなわち反転トレイ49から排出されるため、ユーザは異常動作を瞬時に判断することができる。したがって、ユーザは原稿に機械的な負担を与えることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、レジストセンサ105が検知手段を構成し、CPU21が制御手段を構成する。
図13は本発明に係る画像読取装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、原稿長さが所定値より小さいか否かをONカウンタが判定するものであり、第1実施形態と制御が異なるだけであるので、図1〜11,15に示す図面も用いて説明する。
【0053】
CPU21は、操作・表示部24によって両面搬送モードが設定された両面搬送モードによる搬送時に、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、予め設定された所定の大きさ(以下、最小原稿サイズという)より小さい原稿を判定するとともに、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動を停止して搬送動作を停止して液晶ディスプレイ29にジャム表示を行なうとき、原稿の後端を反転トレイ49上の反転センサ109の位置に排出するようになっており、制御手段を構成している。なお、図2中、Rは読取位置である。
【0054】
ステッピングモータ等からなる反転給紙モータ103および搬送モータ104が1ステップ毎に動作して原稿が所定距離搬送される度に、レジストセンサ105は原稿の有無を検知してCPU21に信号を出力するようになっており、CPU21は、レジストセンサ105が原稿を“有”と検知する毎にカウントするONカウンタと、レジストセンサ105が原稿を“無”と検知する毎にカウントするOFFカウンタとを構成するようになっている。
【0055】
なお、図13はROM22に格納されCPU21によって実行されるジャム処理およびジャム表示プログラムのフローチャートであり、両面搬送モードについて説明する。
次に、作用を説明する。
本実施形態では、まず、オペレータが操作・表示部24によって両面搬送モードを設定したか否かを判別し(ステップS11)、設定された場合には、両面搬送モードを開始する。そして、レジストセンサ105からの原稿の先端検知情報に基づいて原稿の先端がレジストセンサ105の位置に搬送されたか否かを判別し(ステップS12)、原稿の先端がレジストセンサ105の位置に搬送されると、ONカウンタがクリアされて、ONカウンタのカウント動作が開始される(ステップS13)。すなわち、原稿の先端がレジストセンサ105の位置に搬送されて、ONカウンタのカウンタがクリアされると、原稿が所定距離搬送される毎または所定時間毎に、図15に示されるようなステップS41〜S43の動作が行われる。
【0056】
次に、レジストセンサ105がOFFか否かを判定し(ステップS14)、レジストセンサ105がOFFの場合、原稿の後端はレジストセンサ105の位置より下流側を搬送していると判定され、カウント動作を停止する(ステップS15)。なお、本実施形態では、穴や欠けのない原稿を対象としている。
このようにして、原稿に穴や欠けがない場合には、原稿後端がレジストセンサ105の位置を通過するまでカウント値は増加するため、このカウント値に基づいて原稿の長さを判定することができる。すなわち、ONカウンタのカウント値が予め設定された所定値より小さくなると、原稿長さが最小原稿サイズ長より小さいと判定される(ステップS16)。原稿長さが最小原稿サイズ長より小さいとき、原稿後端は反転トレイ49上の反転センサ109の位置まで搬送され、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動が停止して搬送動作は停止するとともに(ステップS17)、液晶ディスプレイ29にジャム表示される(ステップS18)。カウント値が所定値より大きく、原稿長さが最小原稿サイズ長より大きいときには、正常な動作が行えるため、両面搬送モードの動作を継続する(ステップS19)。
【0057】
このように本実施形態によれば、特に両面搬送モードによる搬送時に、ユーザが所定の大きさより小さい原稿を誤って搬送したときであっても、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより小さい原稿を判定するとともに、原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、原稿の後端はスイッチバック駆動ローラ51およびスイッチバック従動ローラ52より下流側へ排出されることにより、原稿はユーザが取りやすい位置に排出されるため、ユーザは原稿を取り除く作業を不要にすることができるとともに、原稿は正常動作時とは異なる位置、すなわち反転トレイ49から排出されるため、ユーザは異常動作を瞬時に判断することができる。したがって、ユーザは搬送動作を中断した原稿を直ちに見つけ出して、瞬時にかつ容易に対処することができる。
図14は本発明に係る画像読取装置の第3実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、原稿の穴や欠け等の欠損部の大きさが所定値より小さいか否かをOFFカウンタが判定するものであり、第1実施形態と制御が異なるだけであるので、図1〜11,15に示す図面も用いて説明する。
【0058】
CPU21は、操作・表示部24によって両面搬送モードが設定された両面搬送モードによる搬送時に、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、穴又は欠損のある原稿を見極める最大の穴又は欠損サイズ(以下、最大穴・欠損サイズという)より大きい穴・欠損のある原稿を判定するとともに、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動を停止して搬送動作を停止して液晶ディスプレイ29にジャム表示を行なうとき、原稿の後端を反転トレイ49上の反転センサ109の位置に排出するようになっており、制御手段を構成している。なお、図2中、Rは読取位置である。
【0059】
ステッピングモータ等からなる反転給紙モータ103および搬送モータ104が1ステップ毎に動作して原稿が所定距離搬送される度に、レジストセンサ105は原稿の有無を検知してCPU21に信号を出力するようになっており、CPU21は、レジストセンサ105が原稿を“有”と検知する毎にカウントするONカウンタと、レジストセンサ105が原稿を“無”と検知する毎にカウントするOFFカウンタとを構成するようになっている。
【0060】
なお、図14はROM22に格納されCPU21によって実行されるジャム処理およびジャム表示プログラムのフローチャートであり、両面搬送モードについて説明する。
次に、作用を説明する。
本実施形態では、まず、操作・表示部24によって両面搬送モードが設定され(ステップS21)、原稿先端がレジストセンサ105の位置に達すると(ステップS22)、レジストセンサ105がOFFか否かを判定する(ステップS23)。レジストセンサ105がOFFとなると、原稿の穴又は欠損部の先端がレジストセンサ105の位置に達したため、OFFカウンタをクリアし、S41〜S44を行い、穴又は欠損部の長さを判定する。レジストセンサ105がONとなると(ステップS25)、原稿の穴又は欠損部の後端を検知したため、OFFカウンタのカウンタ動作を停止させ(ステップS26)、OFFカウンタのカウント値を予め設定された所定値と比較する(ステップS27)。カウント値が所定値より大きいときは、原稿の穴又は欠損の大きさはレジストセンサ105の原稿検出可能範囲(最大穴・欠損サイズ)より大きいため、S25で原稿後端を検出できなかったと判定して、原稿後端を反転トレイ49上の反転センサ109の位置に排出し、反転給紙モータ103、搬送モータ104、給紙クラッチ102等の駆動を停止して搬送動作を停止するとともに(ステップS28)、液晶ディスプレイ29にジャム表示を行なう(ステップS29)。
【0061】
一方、カウント値が所定値より小さいときは、原稿の穴又は欠損の大きさはレジストセンサ105の検出可能範囲(最大穴・欠損サイズ)より小さいため、S25で原稿後端を検出できたと判定し、次の搬送動作を実行する(ステップS32)。S25においてレジストセンサ105がONとならないとき、OFFカウンタのカウント値を所定値と比較し(ステップS30)、所定値より大きいときは、S23においてすでに原稿後端は検出され、原稿後端はレジストセンサ105の位置より下流側に搬送されていると判定して、カウント動作を停止し(ステップS31)、次の搬送動作を実行する(ステップS32)。
【0062】
このように、本実施形態では、両面搬送モードによる搬送時に、ユーザが穴又は欠けのある原稿を搬送するとき、レジストセンサ105による原稿検知情報に基づいて、穴又は欠けのある原稿を判定することができるとともに、レジストセンサ105が穴又は欠けのある原稿の後端を検出できたか否かを判定することができる。また、レジストセンサ105が穴又は欠けのある原稿の後端を検出できなかったときであっても、原稿の後端がスイッチバック駆動ローラ51およびスイッチバック従動ローラ52より下流側へ排出された後で、原稿の搬送動作は中断されジャム表示が行なわれるため、原稿はユーザが取りやすい位置に排出され、ユーザは原稿を取り除く作業を不要にすることができる。
【0063】
また、原稿は正常動作時とは異なる位置、すなわち反転トレイ49から排出されるため、ユーザは異常動作を瞬時に判断することができる。したがって、ユーザは搬送動作を中断した原稿を取り除くときに、原稿に機械的な負担を与えて原稿を破損させることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる。
一方、レジストセンサ105が穴又は欠けのある原稿の後端を検出できたとき、および原稿に穴又は欠けがないときには、次の搬送動作が継続されるため、正常な動作を確実に実行することができる。
【0064】
なお、第1〜3実施形態のうち何れか2つ又は全てを組み合せた実施形態であってもよい。
このように、第1〜3実施形態によれば、両面搬送モードによる搬送時に、検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、所定の原稿の後端はスイッチバック部材より下流側へ排出されることにより、原稿はユーザが取りやすい位置に排出されるため、ユーザは所定の原稿を取り除く作業を不要にすることができるとともに、所定の原稿は正常動作時とは異なる位置から排出されるため、ユーザは異常動作を瞬時に判断することができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、両面搬送モードによる搬送時に、検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、所定の原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出させることにより、原稿はユーザが取りやすい位置に排出されるため、ユーザは所定の原稿を取り除く作業を不要にすることができるとともに、所定の原稿は正常動作時とは異なる位置から排出されるため、ユーザは異常動作を瞬時に判断することができる。
【0066】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザが所定の大きさより大きい原稿を誤って搬送したときであっても、原稿の後端はスイッチバック部材より下流側へ排出されることにより、ユーザが搬送動作を中断した原稿を取り除くとき、原稿に機械的な負担を与えることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ユーザが所定の大きさより小さい原稿を誤って搬送したときであっても、原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出させることにより、ユーザは搬送動作を中断した原稿を直ちに見つけ出して、瞬時にかつ容易に対処することができる。
【0067】
請求項4に記載の発明によれば、ユーザが穴又は欠けのある原稿を搬送したとき、原稿の後端が検知されない場合であっても、原稿の後端をスイッチバック部材より下流側へ排出させるため、ユーザは原稿に機械的な負担を与えることなく、瞬時にかつ容易に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の実施形態の概略構成図である。
【図2】実施形態の画像読取装置に搭載された自動原稿搬送装置の概略構成図である。
【図3】実施形態の画像読取装置のハード構成図である。
【図4】実施形態の操作・表示部の構成図である。
【図5】実施形態の操作・表示部によってジャム表示を行なった表示状態を示す図である。
【図6】実施形態の駆動系、センサ系のブロック図である。
【図7】実施形態の搬送動作を示す図である。
【図8】実施形態の搬送動作を示す図である。
【図9】実施形態の搬送動作を示す図である。
【図10】実施形態の搬送動作を示す図である。
【図11】実施形態の搬送動作のタイミングチャートである。
【図12】第1実施形態の搬送動作のフローチャートである。
【図13】第2実施形態の搬送動作のフローチャートである。
【図14】第3実施形態の搬送動作のフローチャートである。
【図15】カウント動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機(画像読取装置)
2 スリットガラス(読取位置)
4 画像読取手段
21 CPU(制御手段)
26 ARDF(自動原稿搬送装置)
31 原稿載置台
32 給紙ベルト(分離給紙手段)
36 分離ローラ(分離給紙手段)
37 ターン経路(第1搬送路)
40 排紙路(排紙路)
45 排紙トレイ(原稿排紙台)
46 原稿排紙口
48 排紙トレイ(原稿排紙台)
49 反転トレイ(原稿反転台)
50 切換爪(切換手段)
51 スイッチバック駆動ローラ(スイッチバック部材)
52 スイッチバック従動ローラ(スイッチバック部材)
54 返送路(第2搬送路)
105 レジストセンサ(検知手段)
P 原稿束

Claims (4)

  1. 読取位置に原稿を一定速度で搬送することにより、該読取位置で静止した画像読取手段によって原稿を読み取らせることができる自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置において、
    前記自動原稿搬送装置が、
    原稿載置台に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離して給紙する分離給紙手段と、
    該分離給紙手段によって分離給紙された原稿を反転させて前記読取位置に導く第1搬送路と、
    前記読取位置から原稿排紙口を介して原稿排紙台に原稿を導く排紙路と、
    前記原稿載置台と前記原稿排紙台の間で前記排紙路の延長上に設けられた原稿反転台と、
    前記原稿反転台から前記第1搬送路へ原稿を導く第2搬送路と、
    前記原稿反転台上に設けられ、正逆回転可能なスイッチバック部材と、
    原稿の両面搬送モードまたは片面搬送モードに応じて、前記読取位置から搬送される原稿の搬送経路を原稿排紙台または原稿反転台の何れか一方に切換える切換手段と、
    を備え、両面搬送モード時に原稿反転台に搬送された原稿を第2搬送路に搬送するために切換手段が原稿反転台と第2搬送路を連通するようにした自動原稿搬送装置において、
    第1搬送路又は排紙路上の原稿の有無を検知する検知手段と、
    前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の原稿の搬送動作を中断してジャム表示を行なうとき、前記所定の原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出する制御手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより大きい原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、所定の大きさより小さい原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段が、前記検知手段による原稿検知情報に基づいて、穴又は欠けのある原稿を判定するとともに、前記原稿の後端を前記スイッチバック部材より下流側へ排出し、搬送動作を中断してジャム表示を行なうことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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