JP3583364B2 - 紫外線センサ装置 - Google Patents

紫外線センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3583364B2
JP3583364B2 JP2000381341A JP2000381341A JP3583364B2 JP 3583364 B2 JP3583364 B2 JP 3583364B2 JP 2000381341 A JP2000381341 A JP 2000381341A JP 2000381341 A JP2000381341 A JP 2000381341A JP 3583364 B2 JP3583364 B2 JP 3583364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
ultraviolet
circuit
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000381341A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002181622A (ja
Inventor
元久 平野
佳一 柳沢
信彦 福嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kanomax Japan Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kanomax Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Kanomax Japan Inc filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2000381341A priority Critical patent/JP3583364B2/ja
Publication of JP2002181622A publication Critical patent/JP2002181622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3583364B2 publication Critical patent/JP3583364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上に放射される紫外線量を観測する全天候型の紫外線センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地上に放射される紫外線量は、地球環境であるオゾン層の厚みによって大きく影響を受ける。紫外線は他の光線と共に太陽から大量に放射されるが、地球にはオゾン層を含む大気圏または成層圏が存在するので、地上に降り注ぐ紫外線はこれらの空気層によって低減される。大量の紫外線は地上の生物に有害な影響を与え、人体の皮膚にも悪影響を与える。これまでの空調機器の冷媒として用いられて来たフロンは、このオゾン層を破壊するものであることが解明され、その使用が規制されている。
【0003】
このような宇宙から放射される紫外線や他の放射線は、地上の観測装置でモニタできる。地上に放射される紫外線量は、太陽高度や天候に大きく左右され、同じ季節であっても、オゾン層の状態等によって異なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
紫外線の観測は、紫外線センサを用いて行うが、この紫外線センサは建物の屋根や屋上に設置されたり、野外に設置されたりする。紫外線センサ自体は、密閉された容器に信号増幅器と共に固定され、紫外線透過ガラスを通して上空から放射される紫外線を捕捉するようになっている。紫外線センサを野外に設置すると、天候の変化により、結露したり、風雨に晒されたり、粉塵や落ち葉により、遮蔽窓である紫外線透過ガラスが汚れてしまう。この場合、透過線量が本来値より大幅に低減し、正確な観測データが得られなくなる。
【0005】
紫外線センサは、前述のようにメンテナンスに適していない場所に設置されることが多く、その場所にわざわざ行くのは大変煩わしいため、人手によりこれらの紫外線透過ガラスを清掃するには、経費と時間がかかることとなる。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、紫外線センサの結露と塵挨の付着を防止することができるようにし、紫外線量を正確に計測できるようにした全天候型の紫外線センサ装置を実現することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、紫外線センサを覆うセンサカバーを設け、降雨や曇量などの状態変化に対応して該カバーを開閉できるようにし、紫外線量を正確に計測できるようにした全天候型の紫外線センサ装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の紫外線センサ装置は、観測窓に到来する紫外線を検出する紫外線センサ、および前記紫外線センサの周囲空間を密閉すると共に、前記紫外線センサへ紫外線を透過させる窓材を設けた前記観測窓を持つチャンバを有する紫外線センサユニットと、前記紫外線センサユニットを保持すると共に、空気流を発生する送風機、前記送風機から噴出される空気流を案内して前記窓材の外側表面に前記空気流を吹き付けるエアーダクト、および前記観測窓の上部に設けた開口部を有するセンサハウジングと、前記開口部および前記観測窓を遮蔽または開放状態にし、前記遮蔽状態にあるときに前記観測窓と対面する位置に、紫外線透過性を持つカバー窓材を設けたセンサカバーとを具備することを特徴とする。これによって、紫外線センサユニットの窓材の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止する。また、降雨が予想されるときは、事前にセンサカバーを閉状態にすることができる。このため、正規の観測状態で上空から放射される紫外線の量を正確に測定できる。
【0010】
また、本発明の紫外線センサ装置は、前記紫外線センサから出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路と、前記センサカバーを開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路と、前記送風機のオンオフを制御する送風機駆動回路と、前記紫外線センサから出力される紫外線量のデータを送出すると共に、前記弁別回路により晴天でないと判断されたとき、前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力する制御部とを具備することを特徴とする。これによって、晴天でないと判断されたときは、事前にセンサカバーを閉状態にすることができ、紫外線センサユニットの窓材の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止できる。
【0011】
また、本発明の紫外線センサ装置は、前記紫外線センサから出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路と、前記紫外線センサユニットの周囲の気圧を検出する気圧センサと、前記気圧センサから出力される大気圧をモニタし、その出力レベルとその変化より降雨または降雪状態になるかを判定する判定回路と、前記センサカバーを開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路と、前記送風機のオンオフを制御する送風機駆動回路と、前記紫外線センサから出力される紫外線量のデータを送出すると共に、前記弁別回路、前記判定回路の少なくとも一方により晴天でないと判断されたとき、前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力する制御部とを具備することを特徴とする。これによって、降雨が予想されるときは、事前にセンサカバーを閉状態にすることができ、紫外線センサユニットの窓材の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止できる。
【0012】
また、本発明の紫外線センサ装置は、前記制御部は、前記センサカバー開閉回路に対して開信号を出力しているとき、前記紫外線センサから出力される信号を計測値として送信し、前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力しているとき、前記紫外線センサから出力される信号を参考値として処理することを特徴とする。これによって、センサカバーを開放しているときの紫外線センサ装置から出力される信号は、正規の状態での観測値とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態における紫外線センサ装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】
図1は本実施の形態の紫外線センサ装置の機構部の構造を示す要部断面側面図、図2はこの紫外線センサ装置の全体側面図、図3はこの紫外線センサ装置の上面図である。
【0015】
図1に示すように、この紫外線センサ装置は、紫外線センサユニット10と、センサハウジング20と、センサカバー30とを含んで構成される。
【0016】
紫外線センサユニット10は、紫外線センサ11、チャンバ12、乾燥剤13、観測窓15、窓材14、および図示しない信号増幅回路を含み、紫外線量を検出してその信号を出力するものである。円筒状のチャンバ12内の上方には紫外線センサ11が取り付けられ、チャンバ12内の下方には乾燥剤13が交換可能なように取り付けられている。また、チャンバ12の上部の観測窓15には紫外線透過性に優れた例えばガラスからなる窓材14が取り付けられ、チャンバ12内が密閉されている。
【0017】
センサハウジング20は、外部ケース21、送風機である例えばファン付きモータ22、フィルタユニット23、エアーダクト24、開口部25を含み、天候の変化を主とする環境変化から紫外線センサユニット10を保護するものである。外部ケース21は、紫外線センサユニット10をその中心部分に内蔵し、下部にファン付きモータ22およびフィルタユニット23を保持する円筒状の容器である。紫外線センサユニット10の外径と外部ケース21の内径差によって形成された空間は、ファン付きモータ22で発生した空気を窓材14および開口部25に案内するエアーダクト24となっている。
【0018】
センサカバー30は、カバー窓材31、カバー32、開閉モータ33を有し、駆動ステー(駆動機構を備えたステー)40によって開閉自在に保持されたものである。カバー32は例えば板金で箱型に形成され、駆動ステー40に設けられた回転軸34を中心として開閉自在の部材である。カバー窓材31は、カバー32の閉位置で窓材14と同一軸上に位置するよう取り付けられ、紫外線透過性を有する例えばガラスで構成される。カバー窓材31はセンサカバー30の閉時の観測窓の機能を有している。開閉モータ33は減速ギアを介してカバー32を開閉させるマイクロモータである。30Aはセンサカバー30の閉位置を示し、30Bはセンサカバー30の開位置を示す(図2、図3参照)。
【0019】
次に、この紫外線センサ装置の詳細構造と、センサカバー30の開閉状態について図2および図3を用いて説明する。駆動ステー40はセンサカバー30を開閉自在に保持すると共に、紫外線センサユニット10の信号コネクタ26とケーブル27とを収納するものである。図2に示すように、駆動ステー40と、紫外線センサユニット10を内部に収納するセンサハウジング20とは、駆動ユニットベース51を介して傾斜台座50に固定される。この傾斜台座50は例えば固定クランプ53を用いて建物の一部または支柱に取り付けられる。図2は屋根54に取り付けた例である。
【0020】
駆動ステー40には、2個の開閉リミットスイッチ41a、41bが取り付けられ、センサカバー30の閉位置と開位置でそれぞれ開閉リミットスイッチ41a、41bから信号が出力され、開閉モータ33のオンオフ制御が行なわれる。センサハウジング20の側面には信号コネクタ26が取り付けられ、傾斜台座50に取り付けられた中継コネクタ52とケーブル27を介して接続される。図2および図3において、実線で示すセンサカバー30は閉位置30Aにある状態を表し、2点鎖線で示すセンサカバー30は開位置30Bにある状態を表す。
【0021】
次に、この紫外線センサ装置の駆動回路部について説明する。図4はこの紫外線センサ装置の駆動回路部60の構成を示すブロック図である。この駆動回路部60は、後で詳述するように、紫外線センサ11の信号を処理する紫外線信号ブロック81と、気圧センサ61の信号を処理する天候信号ブロック82と、開閉リミットスイッチ41a、41bの信号を用いてセンサカバー30を開閉する開閉制御ブロック83とに分割されている。いずれのブロックも制御部であるマイクロコンピュータ62により信号が処理され、制御信号が出力される。
【0022】
紫外線信号ブロック81は、紫外線センサ11、信号増幅回路63、A/D(アナログ/デジタル)変換器64、閾値設定回路65、弁別回路66を有している。信号増幅回路63は、紫外線センサ11から出力される紫外線量に応ずる信号を増幅し、A/D変換器64と弁別回路66とに与える。弁別回路66は、閾値設定回路65で設定された閾値と、信号増幅回路63の出力レベルとを比較する回路である。弁別回路66は、信号増幅回路63の出力レベルが閾値以上の(あるいは閾値を超えた)ときにHレベルの信号を出力し、閾値未満(あるいは閾値以下)のときにLレベルの信号を出力する。この比較結果はマイクロコンピュータ62に与えられる。
【0023】
天候信号ブロック82は、気圧センサ61、信号増幅回路67、A/D変換器68、判定回路69を有し、気圧センサ61で検出される大気圧をモニタし、その出力レベルとその変化から降雨または降雪状態になるかを予測する回路である。信号増幅回路67は気圧センサ61の気圧信号を増幅し、A/D変換器68に与える。判定回路69はA/D変換器68から出力される気圧データの大小、その時間変化率から、天候の変化を予測する。気圧が低ければ曇天または雨と判断し、気圧が所定時間内に低下すれば降雨が生じると予測する。このように悪天侯と判断されたり、悪天侯が予測される場合はLレベルの信号が出力され、そうでなければHレベルの信号が出力され、これらの判定結果はマイクロコンピュータ62に与えられる。
【0024】
開閉制御ブロック83は、リミットスイッチ41a、41b、開閉モータ33、ファン付きモータ22、モータドライバ70、モータドライバ71、I/F回路(電流・周波数回路)72を有し、センサカバー30の開閉動作とファン付きモータ22のオンオフ動作とを制御する回路である。モータドライバ70は、I/F回路72を介して出力されるリミットスイッチ41aの開位置信号と、リミットスイッチ41bの閉位置信号に基づき、開閉モータ33を正逆両方向にオンオフ制御するセンサカバー駆動回路である。モータドライバ71はI/F回路72の出力制御信号によりファン付きモータ22をオンオフ制御するファン付きモータ駆動回路である。
【0025】
マイクロコンピュータ62は、制御プログラムを格納したメモリを有し、弁別回路66の出力および判定回路69の出力のうち、双方がHレベルのとき、晴天と判断する。そして、マイクロコンピュータ62は、I/F回路72の出力信号からセンサカバー30が閉状態と判断すると、I/F回路72を介してモータドライバ70に開信号(センサカバー30を開くことを指令する信号)を出力してセンサカバー30を開状態にする。また、マイクロコンピュータ62は、I/F回路72を介してモータドライバ71にオン信号(ファン付きモータ22のオンを指令する信号)を出力し、ファン付きモータ22を回転させる。このときに、マイクロコンピュータ62は、A/D変換器64から出力される紫外線量のデータを通信部73を介して外部に出力し、紫外線量のデータが観測者に届くようにする。
【0026】
以上のように構成された駆動回路部60を含むこの紫外線センサ装置の動作例(運用例)について説明する。前述したように、地上に放射される紫外線量は、太陽高度(季節と時刻)や天候、オゾン層の状態に大きく左右される。図5は、観測地点の周辺に建物が存在する場所であって、「晴れ時々曇り」の日に実際に観測した紫外線量の一日の具体的な変化を示すグラフである。この日の気圧は比較的高く、気圧センサ61で検知される大気圧が高く、判定回路69からHレベルが出力されているとする。観測対象時間帯でない早朝は、図1〜図3に示す紫外線センサユニット10が結露している場合が多いので、マイクロコンピュータ62に内蔵したカレンダ(タイマー)により、センサカバー30が閉状態に制御されている。また、チャンバ12の内部には、乾燥剤13が挿入されているので、水蒸気量は少なく、大気温度が低くても、窓材14の内面は結露しない。
【0027】
やがてタイマーの動作により、観測対象時間帯に入ったとする。当初は、センサカバー30のカバー窓材31を通して、現在の紫外線量は紫外線センサ11によって観測される。マイクロコンピュータ62は、弁別回路66から出力される信号がLレベルであれば、紫外線量が規定値(閾値)未満(あるいは以下)であると判断する。この場合、A/D変換器64から出力された紫外線量のデータは参考データとして通信部73に出力するか、送信しないようにする。すなわち、センサカバー30の閉状態では、正規の観測データを出力しないようにしている。センサカバー30の閉状態では、マイクロコンピュータ62はモータドライバ71にオフ信号(ファン付きモータ22のオフを指令する信号)を出力し、ファン付きモータ22の回転を止めている。
【0028】
やがて太陽高度が高くなると、図5に示すように紫外線量が増加し、閾値以上となる。このとき弁別回路66の出力はHレベルとなる。マイクロコンピュータ62は、判定回路69の出力と弁別回路66の出力とを調べ、双方からHレベルの信号が出力されていることを確認すると、モータドライバ70に対して開信号を与える。このとき、開閉モータ33は開方向(センサカバー30が開く方向)に回転し、図1の30Aの位置にあるセンサカバー30を矢印Q方向に回動させる。そして、リミットスイッチ41aから開位置の信号が得られると、開閉モータ33を停止させる。このときのセンサカバーは30Bの位置にある。
【0029】
これ以降、マイクロコンピュータ62は、A/D変換器64から出力される紫外線量のデータを正規の計測値として通信部73を介して外部に出力する。これと並行してマイクロコンピュータ62はファン付きモータ22を回転させる。そうすれば図1に示すようにエアーダクト24を通してファン付きモータ22によってP1に示すように空気が吹き上げられ、P2に示すようにエアーダクト24を通り、開口部25を経てP3に示すように空気が流れる。なお、無風状態であっても、外気の沈降によって空気中の種々の粉塵が紫外線センサユニット10の窓材14を覆うことがある。しかし、フィルタユニット23を通して清浄な空気を窓材14に吹き付け、粉塵を吹き飛ばすことによって、窓材14の外側表面をクリーニングすることができる。こうして窓材14の透明度は維持され、紫外線量を正確に計測できる。
【0030】
さて、大気温度は昼過ぎから2時ごろにかけて上昇する。このため、屋根や屋上に設置された紫外線センサユニット10も加熱されるが、エアダクト24から紫外線センサユニット10のチャンバ12の底面、側面、上面(窓材14)の外面に空気流を吹き付け、あるいは空気流が接して流れているため、冷却作用により、過度な温度上昇は避けられる。
【0031】
例えば日中であっても、雲が発生して日陰になると、図5の10時頃のデータに示すように、紫外線量が一時的に減少する。このような日陰程度では気圧は変化せず、図4の判定回路69はHレベルの信号を出し続ける。しかし、寒冷前線の到来や雷の発生により、降雨の前兆状態になると、気圧センサ61の出力が急に低下したり、紫外線センサ11の出力が低下する。この場合、弁別回路66の出力と判定回路69の出力とが共にLレベルとなる。このとき、マイクロコンピュータ62は「晴れ後雨」と判断し、I/F回路72を介してモータドライバ70へ閉信号を出力する。この結果、開閉モータ33が駆動し、センサカバー30は閉位置に回動される。
【0032】
このように観測対象時間帯に紫外線センサ11の出力が低下するのは、天候の変化だけではなく、太陽位置によっても影響を受ける。図5に示す12時以降の検出量の低下は、周囲の建物により紫外線センサユニット10が日陰に入ったからである。このような場合、気圧センサ61の出力はHレベルのままなので、マイクロコンピュータ62は、通信部73を介して観測データを出し続けるものとする。
【0033】
本実施の形態の紫外線センサ装置では、観測窓15に到来する紫外線を検出する紫外線センサ11、および紫外線センサ11の周囲空間を密閉すると共に、紫外線センサ11へ紫外線を透過させる窓材14を設けた観測窓15を持つチャンバ12を有する紫外線センサユニット10と、紫外線センサユニット10を保持すると共に、空気流を発生する送風機である例えばファン付きモータ22、ファン付きモータ22から噴出される空気流を案内して窓材14の外側表面に空気流を吹き付けるエアーダクト24、および観測窓15の上部に設けた開口部25を有するセンサハウジング20と、開口部25および観測窓15を遮蔽状態または開放状態にし、遮蔽状態にあるときに観測窓15と対面する位置に、紫外線透過性を持つカバー窓材31を設けたセンサカバー30を具備する。これによって、紫外線センサユニット10の窓材14の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止する。また、降雨が予想されるときは、駆動回路部60の開閉モータ33の動作により、事前にセンサカバー30を閉状態にすることができる。このため、正規の観測状態で上空から放射される紫外線の量を正確に測定できる。
【0035】
また、紫外線センサ11から出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路66と、センサカバー30を開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路(I/F回路72)と、送風機例えばファン付きモータ22のオンオフを制御する送風機駆動回路(I/F回路72)と、紫外線センサ11から出力される紫外線量のデータを送出すると共に、弁別回路66により晴天でないと判断されたとき、センサカバー開閉回路(I/F回路72)に対して閉信号を出力する制御部であるマイクロコンピュータ62をさらに具備する。これによって、晴天でないと判断されたときは、駆動回路部60のモータドライバ70と開閉モータ33の動作により、事前にセンサカバー30を閉状態にすることができ、紫外線センサユニット10の窓材14の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止できる。
【0036】
また、紫外線センサ11から出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路66と、紫外線センサユニット66の周囲の気圧を検出する気圧センサ61と、気圧センサ61から出力される大気圧をモニタし、その出力レベルとその変化より降雨または降雪状態になるかを判定する判定回路69と、センサカバー30を開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路(I/F回路72)と、送風機例えばファン付きモータ22のオンオフを制御する送風機駆動回路(I/F回路72)と、紫外線センサ11から出力される紫外線量のデータを送出すると共に、弁別回路66、判定回路69の少なくとも一方により晴天でないと判断されたとき、センサカバー開閉回路(I/F回路72)に対して閉信号を出力する制御部であるマイクロコンピュータ62を具備する。これによって、降雨が予想されるときは、駆動回路部60のモータドライバ70と開閉モータ33の動作により、事前にセンサカバー30を閉状態にすることができ、紫外線センサユニット10の窓材14の外側表面の結露を防止し、塵挨の付着を防止できる。
【0037】
また、制御部であるマイクロコンピュータ62は、センサカバー開閉回路(I/F回路72)に対して開信号を出力しているとき、紫外線センサ11から出力される信号を計測値として送信し、センサカバー開閉回路(I/F回路72)に対して閉信号を出力しているとき、紫外線センサ11から出力される信号を参考値として処理する。これによって、センサカバー30を開放しているときの紫外線センサ装置から出力される信号は、正規の状態での観測値とすることができる。
【0038】
また、以上のような紫外線センサ装置は、通常、同一エリアであっても、多数の箇所に設置されるので、各地点の紫外線センサ装置から電話回線等を介して送出される観測データを総合的に処理すれば、紫外線量の増加に伴い、警報情報を的確に出力することができる。
【0039】
以上本発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態では、紫外線センサ11の出力および気圧センサ61の出力に基づいてセンサカバー30を開閉するようにしているが、降雨の少ない気象条件によってはセンサカバー30を設けなくてもよい。また、これら紫外線センサ11および気圧センサ61のいずれかの出力のみからセンサカバー30を開閉するようにしてもよく、あるいは外部から開閉信号を受信し、それに基づいてセンサカバー30を開閉するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、発明によれば、紫外線センサユニットの窓材の外側表面の結露と塵挨の付着を防止でき、また、降雨が予想されるときは、事前にセンサカバーを閉状態にすることができるので、正規の観測状態で上空から放射される紫外線の量を正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の紫外線センサ装置の機構部の構造を示す要部断面側面図である。
【図2】本実施の形態の紫外線センサ装置の全体側面図である。
【図3】本実施の形態の紫外線センサ装置の上面図である。
【図4】本実施の形態の紫外線センサ装置の駆動回路部の構成を示すブロック図である。
【図5】観測地点の周辺に建物が存在する場所であって、「晴れ時々曇り」の日に実際に観測した紫外線量の一日の具体的な変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10…紫外線センサユニット、11…紫外線センサ、12…チャンバ、13…乾燥剤、14…窓材、15…観測窓、20…センサハウジング、21…外部ケース、22…ファン付きモータ、23…フィルタユニット、24…エアーダクト、25…開口部、26…信号コネクタ、27…ケーブル、30…センサカバー、30A…センサカバー閉位置、30B…センサカバー開位置、31…カバー窓材、32…カバー、33…開閉モータ、34…回転軸、40…駆動ステー、41a、41b…開閉リミットスイッチ、50…傾斜台座、51…駆動ユニットベース、52…中継コネクタ、53…固定クランプ、54…屋根、60…駆動回路部、61…気圧センサ、62…マイクロコンピュータ、63…信号増幅回路、64…A/D変換器、65…閾値設定回路、66…弁別回路、67…信号増幅回路、68…A/D変換器、69…判定回路、70、71…モータドライバ、72…I/F回路、73…通信部、81…紫外線信号ブロック、82…天候信号ブロック、83…開閉制御ブロック。

Claims (4)

  1. 観測窓に到来する紫外線を検出する紫外線センサ、および
    前記紫外線センサの周囲空間を密閉すると共に、前記紫外線センサへ紫外線を透過させる窓材を設けた前記観測窓を持つチャンバ
    を有する紫外線センサユニットと、
    前記紫外線センサユニットを保持すると共に、
    空気流を発生する送風機、
    前記送風機から噴出される空気流を案内して前記窓材の外側表面に前記空気流を吹き付けるエアーダクト、および
    前記観測窓の上部に設けた開口部
    を有するセンサハウジングと、
    前記開口部および前記観測窓を遮蔽または開放状態にし、前記遮蔽状態にあるときに前記観測窓と対面する位置に、紫外線透過性を持つカバー窓材を設けたセンサカバーと
    を具備することを特徴とする紫外線センサ装置。
  2. 前記紫外線センサから出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路と、
    前記センサカバーを開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路と、
    前記送風機のオンオフを制御する送風機駆動回路と、
    前記紫外線センサから出力される紫外線量のデータを送出すると共に、前記弁別回路により晴天でないと判断されたとき、前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力する制御部と
    を具備することを特徴とする請求項記載の紫外線センサ装置。
  3. 前記紫外線センサから出力される紫外線量をモニタし、その出力レベルと規定値とを比較、判定する弁別回路と、
    前記紫外線センサユニットの周囲の気圧を検出する気圧センサと、
    前記気圧センサから出力される大気圧をモニタし、その出力レベルとその変化より降雨または降雪状態になるかを判定する判定回路と、
    前記センサカバーを開または閉状態に制御するセンサカバー開閉回路と、
    前記送風機のオンオフを制御する送風機駆動回路と、
    前記紫外線センサから出力される紫外線量のデータを送出すると共に、前記弁別回路、前記判定回路の少なくとも一方により晴天でないと判断されたとき、前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力する制御部と
    を具備することを特徴とする請求項記載の紫外線センサ装置。
  4. 前記制御部は、前記センサカバー開閉回路に対して開信号を出力しているとき、前記紫外線センサから出力される信号を計測値として送信し、
    前記センサカバー開閉回路に対して閉信号を出力しているとき、前記紫外線センサから出力される信号を参考値として処理することを特徴とする請求項または記載の紫外線センサ装置。
JP2000381341A 2000-12-15 2000-12-15 紫外線センサ装置 Expired - Lifetime JP3583364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381341A JP3583364B2 (ja) 2000-12-15 2000-12-15 紫外線センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381341A JP3583364B2 (ja) 2000-12-15 2000-12-15 紫外線センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002181622A JP2002181622A (ja) 2002-06-26
JP3583364B2 true JP3583364B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=18849354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000381341A Expired - Lifetime JP3583364B2 (ja) 2000-12-15 2000-12-15 紫外線センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3583364B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4053544B2 (ja) * 2005-01-07 2008-02-27 岩手県 降霜予測システム
JP4930499B2 (ja) * 2008-03-31 2012-05-16 ウシオ電機株式会社 光センサ
KR101664394B1 (ko) * 2013-10-11 2016-10-10 (주)케이에프 도로변의 기상정보 및 대기오염물질 농도 측정 기능을 구비한 대중교통 수단 승강장
CN110057448B (zh) * 2019-06-03 2024-01-16 厦门斯坦道科学仪器股份有限公司 紫外消毒效果不间断监测器、监测***及其使用方法
CN113418598B (zh) * 2021-05-26 2024-06-07 东风电驱动***有限公司 一种免维护光线传感器自动检测台
JP7186911B1 (ja) * 2022-06-24 2022-12-09 山崎 明美 機器防汚装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002181622A (ja) 2002-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3583364B2 (ja) 紫外線センサ装置
JP2011176900A (ja) 屋外形配電盤
US6036102A (en) Method and apparatus for ice dam prevention
JP2008280737A (ja) 電動シャッタ制御装置、及びそれを備えた建物
WO2021196567A1 (zh) 一种根据传感器判断气象条件的装置及方法
JPS6322984A (ja) 日除け装置
JP2000171878A (ja) カメラ防護筐体および監視カメラの防護方法
JPH10159465A (ja) 遮光装置及び照明制御装置
Cox et al. The De-Icing Comparison Experiment (D-ICE): a study of broadband radiometric measurements under icing conditions in the Arctic
US3801008A (en) Climatic control especially for animal buildings
JP6425932B2 (ja) 空調システム
JP2004106587A (ja) 車両用ウインドウ開閉制御装置
KR100634704B1 (ko) 에어돔의 실내공기압 자동제어 장치
JPH07107349A (ja) 産業用テレビカメラ装置
Fornaro et al. Low-cost automated rain collector and its application to the study of wet only deposition in São Paulo (Brazil)
US3777241A (en) Control specifically for animal buildings
JPH0980167A (ja) 気象情報表示装置
JP2637833B2 (ja) 人体検知装置
GB2230083A (en) Opening mechanism for a ventilator
JP2002179367A (ja) 昇降路囲いのない展望用エレベータ
CN219179627U (zh) 一种六要素一体传感器
KR20050093132A (ko) 차량 공조제어 방법
KR100408202B1 (ko) 햇빛변화에 따른 온도차를 이용한 커튼개폐장치
JP3209827B2 (ja) 換気装置
KR100228830B1 (ko) 차량의 와이퍼 작동 자동 제어장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3583364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term