JP3581558B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置本体と、該画像形成装置本体の開口を閉鎖する閉位置と該開口を開放する開位置との間を作動可能な開閉カバーと、前記画像形成装置本体内に収容されて表面にトナー像が形成される像担持体と、前記開閉カバーに着脱可能に支持され、かつ該開閉カバーが閉位置を占めた状態で前記像担持体に対向して像担持体表面に形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、該転写装置を覆って保護する保護位置とその保護位置から退避した退避位置との間を回動可能に前記開閉カバーに支持された保護シャッターと、前記開閉カバーが閉位置を占めたとき、前記保護シャッターが退避位置を占め、開閉カバーが開位置を占めたとき、保護シャッターが保護位置を占めるように、該開閉カバーの開閉動作に連動して保護シャッターを作動させる連動手段とを具備する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は既に提案されている(例えば特開平7−306603号公報参照)。この形式の画像形成装置によれば、開閉カバーを開位置にもたらしたとき、この開閉カバーに支持された転写装置を保護シャッターによって覆い、その保護シャッターを保護することができる。転写装置が露出したままであると、ユーザがこの転写装置に手を触れ、これを汚してしまうおそれがあり、かかる転写装置によって画像形成動作を行えば、転写材表面に転写されたトナー像の画質が劣化するが、冒頭に記載した形式の画像形成装置によれば、このような不具合を阻止することができる。また開閉カバーを閉位置にもたらすと、保護シャッターは自動的にその退避位置へ回動するので、支障なく、転写装置によって像担持体表面に形成されたトナー像を転写材表面に転写することができる。
【0003】
ところで、転写装置は、転写ローラ、転写ブレード、転写ブラシ或いはコロナ放電器などとして構成されるが、かかる転写装置は、経時的に劣化するので、これを定期的又は必要に応じて新たな転写装置と交換する必要がある。この場合には、開閉カバーを開位置にもたらして、その開閉カバーから転写装置を外し、新たな転写装置を開閉カバーに装着すればよいが、従来提案されているこの種の画像形成装置においては、開閉カバーを開位置にもたらすと、保護シャッターはばね力によって保護位置に保持されているので、作業者は手操作によってその保護シャッターを強制的に退避位置に回動させ、当該保護シャッターを手で退避位置に押え付けたまま、転写装置の交換作業を行わなければならず、その作業が大変煩雑なものとならざるを得なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来の欠点を除去した冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記開閉カバーを開位置にもたらした状態で、前記保護シャッターを退避位置に回動させたとき、該保護シャッターをその退避位置に保持するシャッター保持手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0006】
その際、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記保護シャッターが保護位置にあるとき、該保護シャッターをばね力によってその保護位置に保持し、保護シャッターが退避位置にあるとき、該保護シャッターをばね力によってその退避位置に保持すべく、該保護シャッターを保護位置と退避位置に選択的に付勢するシャッター付勢手段によって前記シャッター保持手段を構成すると有利である(請求項2)。
【0007】
また上記請求項2に記載の画像形成装置において、前記シャッター付勢手段が引張ばねを具備し、該引張ばねは、その一端側が前記開閉カバーに係止され、かつその他端側が、開閉カバーに対する保護シャッターの回動中心からずれた保護シャッター部分に係止されていると有利である(請求項3)。
【0008】
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記連動手段が、前記保護シャッターの回動中心軸に固定されて該回動中心軸よりもその半径方向に外方に突出したアームと、前記回動中心軸に回転可能に支持されて該回動中心軸よりもその半径方向外方へ突出した規制部材と、該規制部材が前記アームに近づく向きに当該規制部材を回動付勢する加圧ばねと、該加圧ばねによって回動付勢された規制部材が前記アームに対して所定の角度関係をもって停止するように該アームと規制部材の相対位置を規制するストッパと、画像形成装置本体側に設けられた加圧部とを具備し、閉位置にあった開閉カバーを開き始めたとき、前記規制部材が、前記加圧部に当接して開閉カバーに対して回動し、その回動が前記加圧ばねを介して前記アームに伝えられ、保護シャッターが退避位置から保護位置へと回動すると共に、保護シャッターが保護位置を占めた状態で、前記開閉カバーを閉位置に回動させるとき、前記アームが前記加圧部に当接して保護シャッターが退避位置へ回動し、かつ保護シャッターが退避位置を占めた状態で、前記開閉カバーを閉位置へ回動させるとき、前記規制部材が、前記加圧部に当接し、前記回動中心軸のまわりに回動して該加圧部を通過するように、前記アーム、規制部材、加圧ばね及び加圧部の相対位置を設定すると有利である(請求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0010】
図1は画像形成装置の一例を示す垂直概略断面図であり、ここに示した画像形成装置はレーザプリンタとして構成されている。画像形成装置本体1の内部には、当該画像形成装置本体1に対して回転自在に支持された像担持体の一例であるドラム状の感光体2が収容されている。画像形成動作時に感光体2は図1における反時計方向に回転駆動され、このとき、帯電手段の一例である帯電ローラ3によって感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。帯電ローラ3には所定極性の電圧が印加され、かかる帯電ローラ3が回転しながら感光体表面に当接し、感光体表面を帯電する。帯電ブレードやコロナ放電器などから成る帯電装置を用いることもできる。
【0011】
帯電された感光体2の表面には、レーザ光学系4として構成された像露光装置から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置5の現像ローラ6に担持されて搬送される粉体状のトナーによってトナー像として可視像化される。
【0012】
一方、画像形成装置本体1の下部には給紙装置7が配置され、その給紙カセット8に収容された転写材の一例である転写紙Pが、給紙ローラ9の回転によって、給紙カセット8から1枚ずつ送り出される。送り出された転写紙Pは、レジストローラ対10によって、感光体2の表面に形成されたトナー像に整合するタイミングで、転写装置の一例である転写ローラ11と感光体2との間の転写部に向けて給送され、ここを通るとき、感光体上のトナー像が転写紙Pの表面に転写される。このとき、転写ローラ11は転写紙Pを介して感光体2に当接しながら回転する。転写ブレード、転写ブラシ又はコロナ放電器などから成る転写装置を用いることもできる。
【0013】
転写紙Pに転写されずに感光体表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置12のクリーニング部材13によって感光体表面から除去され、その表面が清掃される。
【0014】
転写紙Pは、除電針15より成る分離装置の作用で感光体2から分離される。このようにして転写部を通過した転写紙Pは、引き続き矢印A方向に搬送され、定着装置14の定着ローラ16と加圧ローラ17の間を通り、このとき、熱と圧力の作用によって、転写紙表面に担持された未定着トナー像が転写紙上に定着される。この転写紙は、次いで、回転駆動される排紙ローラ対19によって、定着されたトナー像の面を下に向けて排紙トレイ20上に排出される。本例の画像形成装置本体1は、外装カバー21と、本体フレーム18を有し、その外装カバー21の上壁によって排紙トレイ20が構成されている。
【0015】
また、図1に示した例では、感光体2、帯電ローラ3、現像装置5及びクリーニング装置12が一体的な作像ユニット22として構成され、この作像ユニット22は、画像形成装置本体1の内部に着脱可能に装填されている。作像ユニット22のユニットケース25自体により、現像装置5の現像剤容器26が構成され、ここにトナーより成る現像剤が収容され、同じくユニットケース25自体によりクリーニングケース27が形成され、ここに、感光体2から回収された転写残トナーが収容される。かかる作像ユニット22のユニットケース25に形成されたケース開口29を通して、感光体2の一部がユニットケース外に露出し、転写ローラ11に対向している。感光体2はユニットケース25に回転自在に支持され、図示していない駆動装置によって回転駆動される。このようにして、本例の画像形成装置においては、感光体2が、画像形成装置本体1に収容され、しかもユニットケース25を介して画像形成装置本体1に対して回転可能に支持される。
【0016】
図1に示した画像形成装置を操作するユーザ(オペレータ)は、通常、画像形成装置の図1における右側に位置する。従って、図1における右側の画像形成装置本体側がその前面側となる。かかる画像形成装置本体1の前面側には、開閉カバー23が、画像形成装置本体1に対し、その下部の同心状の一対の枢ピン24を中心として回動開閉可能に支持されている。この開閉カバー23は、通常、図1に示すように画像形成装置本体1の前部の開口28(図2参照)を閉鎖する閉位置を占めている。枢ピン24は、画像形成装置本体1を構成する本体フレーム18の各側板にそれぞれ突設されている。
【0017】
画像形成装置本体1の前面側に位置したユーザが、開閉カバー23の上部を掴んで、これを手前側に引くと、該開閉カバー23は、図2に示すように枢ピン24のまわりを矢印C方向に回動し、画像形成装置本体1の開口28が開放され、これによって転写紙の搬送経路が開放される。転写ローラ11と除電針15は、後述するように開閉カバー23に支持されており、従って開閉カバー23を図2のように開放すると、転写ローラ11と除電針28も開閉カバー23と共に画像形成装置本体1から離間する。
【0018】
このようにして転写紙の搬送経路が開放されるので、ここに詰まった転写紙を容易に除去することができる。また作像ユニット22についても、これを画像形成装置の前面側から交換することができる。さらに給紙装置7も、画像形成装置本体1の前面側から手前側(図1の右方)に引き出し、その給紙カセット8に転写紙を補充することができる。転写紙の補充後、給紙装置7を奥側(図1の左方)へ押し込んで、これを図1に示した位置にセットする。
【0019】
開閉カバー23を矢印D方向に回動し、これを図1に示した閉位置にもたらすと、転写ローラ11は、感光体2に対向し、前述のように、感光体表面に形成されたトナー像を転写紙Pに転写することができる。
【0020】
図3は開位置を占めた開閉カバー23の図1の手前側の部位(画像形成装置の前面を向いて立ったオペレータの左側の部位)を示す斜視図であり、図4は図1の奥側(画像形成装置の前側を向いて立ったオペレータの右側の部位)を示す斜視図である。ここに示した開閉カバー23は樹脂の成形品より成り、この開閉カバー23を図1に示すように閉じたときに画像形成装置本体1側を向く内側壁30には、一対のローラ保持部31,31Aが一体に突設され、転写ローラ11の軸部を回転自在に支持する軸受32,32Aが、各ローラ保持部31,31Aの取付部33,33Aに着脱可能に嵌着される。このようにして、転写ローラ11が図1及び図2に示すように開閉カバー23に着脱可能に取付けられる。符号34,34Aで示すものは、取付部33,33Aに保持された転写ローラ11を感光体2に向けて付勢するばねである。また開閉カバー23の内側壁30には、多数のガイドリブ35が一体に突設され、開閉カバー23を図1のように閉じたとき、ガイドリブ35の先端縁が転写紙を案内するガイドとしての用をなす。さらに、図3及び図4に符号15Aで示した部分は、図1に示した電極針15を取付ける部位である。
【0021】
上述のように、本例の画像形成装置は、画像形成装置本体1と、該画像形成装置本体1の開口28を閉鎖する閉位置と該開口を開放する開位置との間を作動可能な開閉カバー23と、画像形成装置本体1内に収容されて表面にトナー像が形成される感光体2として構成された像担持体と、開閉カバー23に着脱可能に支持され、かつ該開閉カバー23が閉位置を占めた状態で像担持体に対向して像担持体表面に形成されたトナー像を転写紙Pより成る転写材に転写する転写ローラ11として構成された転写装置とを有している。
【0022】
開閉カバー23を図2に示した開位置に回動させたとき、この開閉カバー23に支持された転写ローラ11が外部に対して露出したとすると、オペレータがこれに手を触れたり、他の物が転写ローラ11に当ってその表面に傷が付けられるおそれがある。このように転写ローラ11の表面に手を触れて、ここに油脂などが付着したり、その表面に傷が付けられると、この転写ローラ11によって感光体2のトナー像を転写したとき、その転写トナー像の画質が著しく劣化する。
【0023】
そこで、本例の画像形成装置には、図2に示すように、転写ローラ11より成る転写装置を覆って保護する保護位置と、図1に示すように、その保護位置から退避した退避位置との間を回動可能に開閉カバー23に支持された保護シャッター36が設けられている。図3及び図4に示すように、開閉カバー23の内側壁30には、一対の支持片37,37Aが一体に突設され、その支持凹部38,38Aに、保護シャッター36の基部の回転中心軸39が回転自在に支持されている。また保護シャッター36には、前述のガイドリブ35との干渉を回避するための多数の切欠40が形成されている。
【0024】
ここで、開閉カバー23が図1に示した閉位置を占めたとき、保護シャッター36は転写ローラ11と感光体2の間から大きく離れた退避位置を占める。このため、転写ローラ11が感光体2に当接でき、感光体上のトナー像を支障なく転写紙に転写でき、しかも保護シャッター36によって転写紙の搬送が阻害されることもない。
【0025】
これに対し、開閉カバー23が図に示した開位置を占めたとき、保護シャッター36は転写ローラ11と除電針15を覆う保護位置に回動して、これらを保護する。このようにして、転写ローラ11と除電針15に作業者やオペレータが直に手を触れたり、これらに他の物が当ってこれに傷が付けられる不具合を阻止できる。
【0026】
また本例の画像形成装置は、開閉カバー23が閉位置を占めたとき、保護シャッター36が退避位置を占め、開閉カバー23が開位置を占めたとき、保護シャッター36が保護位置を占めるように、該開閉カバー23の開閉動作に連動して保護シャッター36を作動させる連動手段を有しているが、その具体的構成例は後に詳しく説明する。
【0027】
ところで、先にも説明したように、転写ローラ11の表面は、トナーや紙粉などが付着して汚れ、経時的にその転写機能が低下する。このように転写ローラ11が劣化したときは、その転写ローラ11を新たなものと交換する必要があるが、前述のように、従来の画像形成装置においては、その転写ローラの交換作業が大変やりずらいものとなっていた。
【0028】
そこで、本例の画像形成装置は、開閉カバー23を開位置にもたらしたとき、保護シャッター36は保護位置を占めているが、転写ローラ11を交換すべきときは、その保護シャッター36を手操作で退避位置に回動させ、このとき、当該保護シャッター36をその退避位置に保持するシャッター保持手段を有している。すなわち、図2に示すように開閉カバー23を開位置にもたらし、保護シャッター36をその回転中心軸39のまわりに矢印B方向に回動してこれを退避位置にもたらしたとき、シャッター保持手段によってその保護シャッター36を退避位置に保持するのである。この構成により、作業者は保護シャッター36から手を離したまま、露出した転写ローラ11を図3及び図4に示したローラ保持部31から外し、新たな転写ローラ11を、軸受32と共に取付けることができる。このように転写ローラ11の交換作業を極めて容易に行うことができる。
【0029】
上述の如く、シャッター保持手段は、開閉カバー23を開位置にもたらした状態で、保護シャッター36を退避位置に回動させたとき、該保護シャッターをその退避位置に保持する用をなすものである。かかるシャッター保持手段としては、保護シャッター36を退避位置に回動させたとき、これを開閉カバー23に対して係止するロック装置などを用いることもできるが、図示した例では、次に説明するシャッター付勢手段によってシャッター保持手段が構成されている。
【0030】
図3は、図4と同様に、保護シャッター36が保護位置と退避位置の間の位置にあるときの様子を示しているが、この図3と、図5とに示す如く、保護シャッター36の回転中心軸39の一端には、その回転中心軸39の半径方向に突出した作動片41が一体に形成されている。また引張ばね42が設けられ、その一端側が開閉カバー23の内側壁30に係止され、その他端側が、作動片41の自由端、すなわち開閉カバー23に対する保護シャッター36の回動中心からずれた保護シャッター部分に係止されている。
【0031】
図5は、開閉カバー23を開位置にもたらしたときの様子を示し、このとき保護シャッター36は保護位置を占めている。このとき引張ばね42の他端側は保護シャッター36の回動中心から外れた保護シャッター部分に係止されているので、保護シャッター36には図5における反時計方向の回転モーメントが作用する。これによって、保護シャッター36は、図示していないストッパ又は転写ローラ11自体に圧接して図5に示した保護位置に保持される。保護シャッター36は、引張ばね42のばね力によって、保護位置に保持されるのである。
【0032】
これに対し、その保護シャッター36を手操作によって矢印B方向に回動させ、これを図6に示した退避位置にもたらすと、今度は、保護シャッター36には引張ばね42のばね力によって、図6における時計方向の回転モーメントが作用し、よってその保護シャッター36は、開閉カバー23の内側壁30(図3)に圧接してその退避位置に保持される。このため作業者は、保護シャッター36を手で掴むようなことをせずに、楽に転写ローラ11を交換することができる。
【0033】
上述のように、シャッター付勢手段は、保護シャッター36が保護位置にあるとき、該保護シャッター36をばね力によってその保護位置に保持し、保護シャッター36が退避位置にあるとき、該保護シャッター36をばね力によってその退避位置に保持すべく、該保護シャッター36を保護位置と退避位置に選択的に付勢する用をなし、かかるシャッター付勢手段によって前述のシャッター保持手段が構成されるのである。このようなシャッター付勢手段を採用すれば、保護シャッター36を退避位置に保持しておくだけでなく、保護位置にも、その保護シャッター36を保持しておくことができる。
【0034】
また本例のシャッター付勢手段は、引張ばね42を具備し、該引張ばねは、その一端側が開閉カバー23に係止され、かつその他端側が、開閉カバー23に対する保護シャッター36の回動中心からずれた保護シャッター部分に係止されている。かかるシャッター付勢手段は、その構成が簡単で、そのコストを低く抑えることができる。
【0035】
次に前述の連動手段の具体的構成例を明らかにする。
【0036】
図7は図3の奥側、すなわち矢印R側から保護シャッター36の回動中心軸39を見たときの分解斜視図であり、図8は図7と同じ側から保護シャッター36と転写ローラ11を示した説明図である。
【0037】
これらの図に示すように、保護シャッター36の回動中心軸39にはアーム43が一体に固定され、該アーム43は回動中心軸39よりもその半径方向に突出している。また回動中心軸39には、規制部材45が回転可能に支持され、この規制部材45も回動中心軸39よりもその半径方向外方へ突出している。さらに、アーム43と規制部材45には、引張コイルばねより成る加圧ばね46の各端部が係止され、この加圧ばね46によって、規制部材45がアーム43に近づく向きに回動付勢されている。その際、規制部材45には段部より成るストッパ47が形成され、ばね付勢された規制部材45のストッパ47がアーム43に当り、規制部材45がアーム43に対して図8に示すように所定の角度関係をもって停止している。
【0038】
ここで、図8の(I)は開閉カバー23が閉位置(図1の位置)にあるときの様子を示し、また(II)は開閉カバー23が開位置(図2の位置)にあるときの様子を示している。図8における24Aは、開閉カバー23の回動中心、すなわち図1に示した枢ピン24の中心軸線を示している。
【0039】
図8の(I)に示したように開閉カバー23が閉位置にあるとき、保護シャッター36は退避位置を占めているが、この状態から開閉カバー23を(II)に示した開位置へ向けて矢印C方向に回動させ始めると、画像形成装置本体側、例えば画像形成装置本体自体又はこれに装填された作像ユニット22のユニットケース25などに不動に設けられたピン状の加圧部48が、規制部材45の当接部45Aに当接する。これにより、規制部材45は回動中心軸39のまわりを開閉カバー23に対して図8における時計方向に回動する。この回動は、加圧ばね46を介してアーム43に伝えられ、これにより保護シャッター36がその回動中心軸39の中心軸線のまわりを回動し、これが退避位置から保護位置へと回動する。このようにして、図8の(II)に示すように開閉カバー23が開位置に至ると、保護シャッター36は保護位置を占め、転写ローラ11を覆う。
【0040】
保護シャッター36が保護位置を占めた状態で、開閉カバー23を矢印Cと反対の矢印D方向、すなわち閉位置に向け回動させると、今度はアーム43の当接部43Aが加圧部48に当接し、これによって保護シャッター36は、規制部材45と共に回動中心軸39の中心軸線のまわりを図8における反時計方向に回動し、当該保護シャッターは、図8の(I)に示すように退避位置を占める。
【0041】
上述のように、開閉カバー23の開閉動作に連動して、保護シャッター36を保護位置と退避位置との間で回動させることができる。
【0042】
ここで、図9に示すように、開閉カバー23を開位置にもたらし、次いで保護シャッター36を退避位置に回動し、転写ローラ11を交換した場合、作業者がその保護シャッター36を保護位置に回動せずに開閉カバー23を矢印D方向に回動させたとすると、この場合には規制部材45の当接部45Bが加圧部48に当接し、このときその規制部材45だけが回動中心軸39のまわりに反時計方向に回動するが、その規制部材45が加圧部48を通りすぎれば、加圧ばね46の作用で、その規制部材45は図8の(I)に示した状態に戻る。従って、次に開閉カバー23を開くときは、その規制部材45の当接部45Aに加圧部48が当って保護シャッター46を保護位置に回動させることができる。
【0043】
上述のように、本例の連動手段は、保護シャッター36の回動中心軸39に固定されて該回動中心軸39よりもその半径方向に外方に突出したアーム43と、回動中心軸39に回転可能に支持されて該回動中心軸よりもその半径方向外方へ突出した規制部材45と、該規制部材45がアーム43に近づく向きに当該規制部材45を回動付勢する加圧ばね46と、該加圧ばね46によって回動付勢された規制部材45がアーム43に対して所定の角度関係をもって停止するように該アーム43と規制部材45の相対位置を規制するストッパ47と、画像形成装置本体1側に設けられた加圧部48とを具備し、閉位置にあった開閉カバー23を開き始めたとき、規制部材45が、加圧部48に当接して開閉カバー23に対して回動し、その回動が加圧ばね46を介してアーム43に伝えられ、保護シャッター36が退避位置から保護位置へと回動すると共に、保護シャッター36が保護位置を占めた状態で、開閉カバー23を閉位置に回動させるとき、アーム43が加圧部48に当接して保護シャッター36が退避位置へ回動し、かつ保護シャッター36が退避位置を占めた状態で、開閉カバー23を閉位置へ回動させるとき、規制部材45が、加圧部48に当接し、回動中心軸39のまわりに回動して該加圧部48を通過するように、アーム43、規制部材45、加圧ばね46及び加圧部48の相対位置が設定されている。この構成により、保護シャッター36を退避位置に開放したまま開閉カバー23を閉位置に回動しても、次の開閉カバー23の開放時に支障なく保護シャッター36を保護位置に回動させることができる。
【0044】
本発明は、図1に示した如き画像形成装置以外の各種態様の画像形成装置にも適用でき、例えばトナー像の形成される像担持体が、感光体からトナー像を転写される中間転写体である画像形成装置や、転写装置が転写ブレード、転写ブラシ或いはコロナ放電器などから成る画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、開閉カバーを開位置にもたらし、保護シャッターを退避位置に回動させたとき、その保護シャッターを退避位置に保持できるので、容易に転写装置の交換作業を行うことができる。
【0046】
請求項2に記載の画像形成装置によれば、保護シャッターを保護位置にも保持することができる。
【0047】
請求項3に記載の画像形成装置によれば、シャッター付勢手段を簡単かつ低コストで構成することができる。
【0048】
請求項4に記載の画像形成装置によれば、開閉カバーの開閉動作に連動して保護シャッターを保護位置と退避位置の間で回動させることができ、しかも保護シャッターを退避位置にもたらしたまま開閉カバーを閉じても、次の開閉カバーの開放動作時に保護シャッターを確実に保護位置に回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略断面図である。
【図2】開閉カバーを開いたときの断面図である。
【図3】開閉カバーの部分斜視図である。
【図4】開閉カバーの部分斜視図である。
【図5】シャッター付勢手段の作用を説明する図である。
【図6】シャッター付勢手段の作用を説明する図である。
【図7】回動中心軸とアームと規制部材の分解斜視図である。
【図8】連動手段の作用を説明する図である。
【図9】連動手段の作用を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
23 開閉カバー
28 開口
36 保護シャッター
39 回動中心軸
42 引張ばね
43 アーム
45 規制部材
46 加圧ばね
47 ストッパ
48 加圧部

Claims (4)

  1. 画像形成装置本体と、該画像形成装置本体の開口を閉鎖する閉位置と該開口を開放する開位置との間を作動可能な開閉カバーと、前記画像形成装置本体内に収容されて表面にトナー像が形成される像担持体と、前記開閉カバーに着脱可能に支持され、かつ該開閉カバーが閉位置を占めた状態で前記像担持体に対向して像担持体表面に形成されたトナー像を転写材に転写する転写装置と、該転写装置を覆って保護する保護位置とその保護位置から退避した退避位置との間を回動可能に前記開閉カバーに支持された保護シャッターと、前記開閉カバーが閉位置を占めたとき、前記保護シャッターが退避位置を占め、開閉カバーが開位置を占めたとき、保護シャッターが保護位置を占めるように、該開閉カバーの開閉動作に連動して保護シャッターを作動させる連動手段とを具備する画像形成装置において、
    前記開閉カバーを開位置にもたらした状態で、前記保護シャッターを退避位置に回動させたとき、該保護シャッターをその退避位置に保持するシャッター保持手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記保護シャッターが保護位置にあるとき、該保護シャッターをばね力によってその保護位置に保持し、保護シャッターが退避位置にあるとき、該保護シャッターをばね力によってその退避位置に保持すべく、該保護シャッターを保護位置と退避位置に選択的に付勢するシャッター付勢手段によって前記シャッター保持手段を構成した請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シャッター付勢手段が引張ばねを具備し、該引張ばねは、その一端側が前記開閉カバーに係止され、かつその他端側が、開閉カバーに対する保護シャッターの回動中心からずれた保護シャッター部分に係止されている請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記連動手段が、前記保護シャッターの回動中心軸に固定されて該回動中心軸よりもその半径方向に外方に突出したアームと、前記回動中心軸に回転可能に支持されて該回動中心軸よりもその半径方向外方へ突出した規制部材と、該規制部材が前記アームに近づく向きに当該規制部材を回動付勢する加圧ばねと、該加圧ばねによって回動付勢された規制部材が前記アームに対して所定の角度関係をもって停止するように該アームと規制部材の相対位置を規制するストッパと、画像形成装置本体側に設けられた加圧部とを具備し、閉位置にあった開閉カバーを開き始めたとき、前記規制部材が、前記加圧部に当接して開閉カバーに対して回動し、その回動が前記加圧ばねを介して前記アームに伝えられ、保護シャッターが退避位置から保護位置へと回動すると共に、保護シャッターが保護位置を占めた状態で、前記開閉カバーを閉位置に回動させるとき、前記アームが前記加圧部に当接して保護シャッターが退避位置へ回動し、かつ保護シャッターが退避位置を占めた状態で、前記開閉カバーを閉位置へ回動させるとき、前記規制部材が、前記加圧部に当接し、前記回動中心軸のまわりに回動して該加圧部を通過するように、前記アーム、規制部材、加圧ばね及び加圧部の相対位置を設定した請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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