JP3581265B2 - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機など、画像の入出力機能を備え、さらに入力した画像に所定の処理を加えて出力することができる画像処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像を読取って出力するデジタル複写機などでは、複数の原稿を1枚の原稿に合成して出力する技術や、原稿の任意の所定領域にマスキング処理を施すことによって、他の原稿を嵌め込む嵌め込み合成の技術が知られている。このような合成についての先行技術は、たとえば特開平5−145735号公報に記載されている。この先行技術では、エディットパッドなどの操作手段を操作して、他の画像に操作手段で画像を抽出するトリム領域を設定する。下地となる画像には、マスク領域にトリム領域から抽出した画像が嵌め込まれて合成される。マスク領域の指定の仕方を工夫することによって、抽出画像から不要な画像領域を除去することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−145735号の先行技術では、マスク領域の指定によって不要な画像領域を除去することが示されている。しかし、たとえば印刷物に重なるように書込まれた手書きのメモなどは、マスク領域として明確に分離することが困難であるので、マスク領域の工夫では取り除くことが困難である。また、使用者が、マスク領域を指定するためには、ディスプレイ装置や操作手段などの端末装置が必要となり、装置全体が大形化する傾向にあり、手軽に使用することは困難となる。
【0004】
本発明の目的は、不要な部分の除去などの画像処理を簡単な操作で行うことができる画像処理方法およびその装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像入力機構から入力される画像を分配処理し、分配処理される画像を記憶しておき、新たに入力される画像と記憶されている画像とを比較し、比較結果を出力する画像処理方法において、
新たに入力する画像と記憶されている画像との間で、画素毎に濃淡を表す画素値の差を算出し、
算出される前記画素値の差が予め設定されている閾値以下のときのみに、新たに入力する画像と記憶されている画像との共通部分を出力させるか、新たに入力する画像と記憶されている画像とを、それぞれ当該画素の出力を抑止しながら2枚の画像として出力させるかのどちらか一方を、選択することを特徴とする画像処理方法である。
【0006】
本発明に従えば、入力される画像を分配処理して記憶しておき、新たに入力される画像についての画素値と比較して、画素値の差が予め設定されている閾値以下のときのみに、新たに入力される画像と記憶されている画像との共通部分を出力させるか、それぞれ当該画素の出力を抑止しながら2枚の画像として出力するかを選択する。
【0013】
さらに本発明は、画像入力機構から入力される画像を分配処理する入力手段と、入力手段によって分配処理される画像を記憶する記憶手段と、入力手段に入力される画像と記憶手段に記憶されている画像とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果を出力する出力手段とを少なくとも有する画像処理装置において、
比較手段は、
入力手段に入力される画像と記憶手段に記憶されている画像との間で、画素毎に濃淡を表す画素値の差を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出される前記画素値の差が予め設定されている閾値以下のときのみ、入力手段に入力される画像と記憶手段により記憶されている画像の共通部分を、前記出力手段から出力させる抽出手段と、
前記演算手段によって算出される前記画素値の差が前記閾値以下のときのみに、入力手段に入力される画像と記憶手段により記憶されている画像とを、それぞれ当該画素の出力を抑止しながら2枚の画像として前記出力手段から出力させる除去手段と、
前記抽出手段と前記除去手段とのどちらか一方を選択して動作させる選択手段とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
【0014】
本発明に従えば、入力手段に入力される画像を分配処理して記憶手段に記憶し、比較手段が入力手段に入力される画像と記憶手段に記憶されている画像とを比較する。比較手段には、入力される画像と記憶されている画像との間で、画素毎に濃淡を表す画素値の差を算出する演算手段が含まれるので、画像を入力手段に順次入力するだけで、画像間の画素値の差を算出させることができる。
【0022】
また、画素値の差が予め設定される閾値以下の共通部分を、抽出手段で抽出して出力したり、除去手段で除去して出力したりすることを、選択手段で選択することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態としてカラーデジタル複写機に適用される画像処理装置の概略的な構成を示す。画像情報は、原稿から、たとえばスキャナで構成される画像入力機構1によって読取られる。画像入力機構1は、原稿を、画素の集合として読取り、各画素毎に入力画像の濃淡に応じて、0から255までの8ビットのデジタルデータに変換して出力する。カラー画像を読取る場合は、赤、緑、青のRGB3色の成分をそれぞれ濃淡に応じて0から255までのデジタルデータに変換して出力する。なお、出力は、255のときが最も濃く、0のときは無色、すなわち印刷は行われないものとする。この出力値を、以後画素値と表記する。画像入力機構1内には原稿からの画像を、1次元的あるいは2次元的に読取るCCDセンサが備えられ、読取る画素の大きさは、CCD(Charge Coupled Device)センサに備えられる受光素子の大きさや画像入力機構1に備えられるレンズなどの光学系の構成に対応して定められる。
【0026】
スキャナ1が複数の原稿を読取る際には、原稿間で位置ずれが生じることは避けられない。原稿位置ずれ検出装置2は、原稿台に載置される原稿の位置を記憶しておき、新たに原稿が載置される際に、前回の原稿の位置と比較し、原稿の位置ずれを検出する。原稿の位置は、スキャナ1からの出力を利用し、たとえば矩形の原稿の特定の隅の位置を基準に位置ずれの検出を行う。
【0027】
スキャナ1が読取る原稿の画像に対応する信号は入力手段3に入力され、比較手段4または記憶手段5に送られる。比較手段4は、後述する演算機能を有する演算手段4a、認識機能を有する認識手段4b、抽出機能を有する抽出手段4cおよび除去機能を有する除去手段4dとしてもそれぞれ動作可能である。記憶手段5は、半導体メモリやディスク装置などで構成され、入力手段3に入力される画像を画素毎の画素値として記憶することができる。比較手段4は、入力手段3に入力される画像と、記憶手段5に記憶されている画像とを比較することもできる。出力手段6は、比較手段4での比較結果に応じて画像処理が施される画像の出力を行う。選択手段7は、比較手段4の機能を、抽出機能と除去機能との間で選択する。設定手段8は、比較手段4が画像を比較する際の閾値を設定する。以上説明した入力手段3、比較手段4、記憶手段5、出力手段6、選択手段7および設定手段8を含んで共通画像認識処理部10が構成される。
【0028】
共通画像認識処理部10の出力手段6から出力される画像は、場合に応じて色補正手段11または記憶手段5に送られる。出力手段6は、記憶手段5から読出した画像を色補正手段11に送る機能も有している。処理方法の詳細については後述する。色補正手段11では、入力されるカラー画像の色補正が行われる。黒生成手段12は、入力されるカラー画像から黒成分を生成する。フィルタ処理手段13は、空間周波数特性を補正することによって、出力される画像のボヤケや粒状性劣化を防ぐようにフィルタ処理を行う。中間調処理手段14は、印刷機構15で画像処理結果を印刷するのに適した階調となるように、画像の階調処理を行う。印刷機構15では、紙などの記録媒体に画像処理結果の画像を出力し印刷する。以上のような色補正手段11、黒生成手段12、フィルタ処理手段13、中間調処理手段14および印刷機構15は、一般のカラーデジタル複写機に備えられているものと同等な画像処理部20を構成する。
【0029】
図2は、図1に示すカラーデジタル複写機の平面図の1例を示す。カラーデジタル複写機の上部には、ほぼ水平な原稿台21が設けられる。原稿台21は、透明なガラスなどによって構成され、原稿台21の上面に、画像を読取る面を下に向けて原稿が載置される。原稿台21の下方には、スキャナ1が配置する。原稿台21は矩形の形状を有し、スキャナ1は原稿台21の短辺とほぼ同等の長さを有し、原稿の画像を1次元的に読取ることができる。スキャナ1は、原稿台21の長辺方向に移動可能であり、移動しながら原稿の画像を2次元的に読取ることができる。カラーデジタル複写機の動作は、操作部22より行われ、画像処理が施されて出力画像は原稿排出トレイ23に排出される。
【0030】
図3は、図2に示す操作部22の構成の1例である。操作部22には、液晶表示素子(LCD)などによって構成されるディスプレイパネル24が備えられる。ディスプレイパネル24には、カラーデジタル複写機の操作方法の指示や、複写機の動作状況、原稿位置ずれ警告などが表示される。操作部22のディスプレイパネル24の周囲には、図1の比較手段4の機能を抽出機能または除去機能に切換える抽出ボタン25および除去ボタン26(選択手段7)が配置される。比較手段4が画像の比較を行う際の閾値は、閾値設定部27(設定手段8)を操作して設定可能である。閾値設定部27には、カラー画像の赤、青および緑の3原色成分毎に独立に閾値を設定するためのスライド方式のつまみがそれぞれ設けられている。閾値設定部27の各色毎につまみを調整して閾値を設定すると、閾値を表す信号が比較手段4に与えられる。
【0031】
図4は、図1に示す画像処理装置で、3枚の原稿から共通部分を抽出する動作の手順を示す。まずステップa1では使用者が1枚目の原稿▲1▼を図2の原稿台21上に載せ、図3のプレスキャンボタン28を押す操作を行う。スキャナ1が、移動しながら原稿▲1▼の画像を読取り、読取られた画像を表す画像情報は、入力手段3から記憶手段5に与えられて記憶され保存される。
【0032】
ステップa2で使用者は、1枚目の原稿▲1▼を原稿台21上から除去し、2枚目の原稿▲2▼を原稿台21上に載せる。図1の原稿位置ずれ検出装置2は、原稿▲1▼と原稿▲2▼との間の位置ずれを検出する。位置ずれがある場合には、使用者にその旨をディスプレイパネル24で表示して警告する。警告が行われると、使用者は原稿の位置ずれが解消されるように、原稿▲2▼の位置を修正する。ステップa3で、使用者は抽出ボタン25を押し、抽出機能を指定する。必要に応じて、使用者は、閾値設定部27のつまみで閾値を設定する。次にプレスキャンボタン28を押すと、複写機は原稿▲2▼に対するスキャンを開始する。原稿▲2▼についてのスキャンが開始されると、ステップa4で、比較手段4において、スキャンによって読込まれる原稿▲2▼の画像と、記憶手段5に記憶されている原稿▲1▼の画像とが、画素毎に比較される。比較結果は、記憶手段5に記憶される。
【0033】
原稿▲2▼についてのスキャンと原稿▲1▼との比較とが全画素について終了すると、ステップa5で使用者は原稿▲2▼を原稿台21上から除去し、3枚目の原稿▲3▼を原稿台21上に載置する。原稿位置ずれ検出装置2は、原稿▲1▼に対する原稿▲3▼の位置ずれを検出し、ディスプレイパネル24からずれがある場合警告を行う。ずれがあれば、使用者は原稿▲3▼の位置を修正して位置ずれを解消させる。次にステップa6で、出力ボタン29を押し、原稿▲3▼に対するスキャンを開始する。スキャナ1が読取る原稿▲3▼についての画像情報は、ステップa7で、比較手段4により記憶手段5の記憶内容と画素毎に比較する。記憶手段5には、原稿▲1▼と原稿▲2▼との共通部分が記憶されており、さらに原稿▲3▼と比較することによって、比較手段4からは原稿▲1▼、原稿▲2▼および原稿▲3▼で共通する部分の画像が比較結果として出力手段6に与えられる。原稿▲3▼についての全画素のスキャンと比較とが行われると、ステップa8で画像処理部20の色補正手段11から中間調処理手段14までで、印刷に必要な画像処理が行われる。ステップa9では、印刷機構15で、画像処理結果が印刷される。
【0034】
N枚(Nは4以上の整数とする)の原稿から抽出処理を行う場合は、2枚目の原稿から(N−1)枚目の原稿までを、ステップa2からステップa4までのステップを繰返して処理し、N枚目の原稿をステップa5からステップa7で処理すればよい。図4に示すように、共通部分の抽出処理では、内容の同じ印刷物にメモが書込まれているような原稿から、書込みの部分だけを取り除いて印刷したり、下地になる書式が同じ複数の見積書等から枠や同一の文章の部分だけを抽出して印刷するなど、マスタ原稿のない原稿からマスタ原稿を容易に作成することができる。
【0035】
図5に、図4のステップa4やステップa7で行われる画像の比較処理の内容を示す。ステップb1では、記憶手段5に記憶されている画像の座標位置(X,Y)の画素値P1(X,Y)が読出される。ステップb2では、入力手段3から入力される画像に対して、上記の記憶手段5から読出される座標位置(X,Y)に対応する画素値P2(X,Y)が入力される。ステップb3で、比較手段4に備えられている演算手段4aにおいて、次の第1式に従う画素値の差Dが算出される。
【0036】
D = |P1(X,Y)−P2(X,Y)| …(1)
閾値設定部27で設定される閾値をTとすると、比較手段4は、D≦T、すなわち次の第2式が成立するか否かを判断する。
【0037】
D = |P1(X,Y)−P2(X,Y)| ≦ T …(2)
ステップb3で、条件が成立するときには、共通部分と認識され、ステップb4で比較手段4から記憶手段5の画素値P1(X,Y)が出力手段6を介して出力される。ステップb3で条件が成立しないときには、ステップb5で比較手段4は出力手段5へゼロを出力する。
【0038】
カラー画像の場合は、以下に示すようにすればよい。今、記憶手段5に記憶されている画像をP1とし、赤、緑および青の3原色成分をそれぞれP1r,P1g,P1b、入力手段3から入力される画像をP2とし、赤、緑および青の3原色成分をそれぞれP2r,P2g,P2bとする。また、P1rとP2r、P1gとP2g、P1bとP2bとのそれぞれの差の絶対値をDr,Dg,Db、閾値設定部27で設定されているそれぞれの3原色成分の閾値をTr,Tg,Tbとする。Dr≦TrかつDg≦TgかつDb≦Tbのときは、共通部分と認識され、画素値P1(X,Y)を出力手段6に送り、Dr>TrまたはDg>TgまたはDb>Tbのときは、画素値としてゼロを出力手段6に送る。2枚の原稿からの出力処理のときには、比較手段4の比較結果の画素値が出力手段6から画像処理部20に送られる。3枚以上の原稿からの抽出の処理の場合は、最後の原稿を比較する場合のみ比較手段4の比較結果が出力手段6から画像処理部20に送られ、他の場合は出力手段6から記憶手段5に送られて、それまで記憶手段5に記憶されているデータと入替えられる。
【0039】
3枚以上の原稿から共通部分を抽出すれば、2枚の原稿から抽出する場合よりも、さらに正確に共通部分の抽出を行うことができる。たとえば2枚の原稿で手書きメモの1部が偶然重なっていればそのまま共通部分として抽出され出力されるけれども、3枚以上であれば、共通に重なる可能性は小さくなり、より正確な共通部分の抽出を行うことができる。
【0040】
次に、2枚の原稿から共通部分を除去する場合の動作手順を図6を用いて説明する。2枚の原稿を区別するため、それぞれ原稿▲1▼および原稿▲2▼と表記する。まず、ステップc1では原稿▲1▼に対する読取りを図4のステップa1と同様にして行う。ステップc2では、次の原稿▲2▼に対する位置ずれの検出を、図4のステップa2と同様に行う。使用者が行う操作も、図4のステップa1およびステップa2の場合と同様である。ステップc3で、使用者は除去ボタン26を押して除去機能を指定する。必要に応じて使用者は、閾値設定部27で閾値を設定する。次に出力ボタン29を使用者が押すと、複写機は原稿▲2▼のスキャンを開始する。ステップc4では、比較手段4が比較処理を行う。原稿▲2▼の全画素についての比較処理が順次行われ、共通部分の除去が行われる。ステップc5では、各画素毎に出力手段6から画像が画像処理部20に与えられて処理され、ステップc6で印刷機構15で紙などの記録媒体に印刷される。次にステップc7で、記憶手段5に記憶されている原稿▲1▼の画像を出力手段6で読出して画像処理部20に送り、ステップc8で印刷機構15によって印刷が行われる。このような処理によって、内容の異なる2枚の原稿に、ノートの罫線や印刷機不良等による定常的なノイズなどの、同じ不要画像が含まれているような場合、それぞれの原稿から不要画像を除去した原稿を作成することができる。
【0041】
図7は、図6のステップc4での比較処理の内容を示す。ステップd1およびステップd2では、図5のステップb1およびステップb2とそれぞれ同様に、記憶されている画素値P1(X,Y)と、入力される画素値P2(X,Y)を比較し、第1式と同様な演算を行って画素値P1,P2の差の絶対値Dを算出する。次に絶対値Dと閾値Tに対し、次の第3式に示す条件が成立するか否かを判断する(ステップd3)。
【0042】
D = |P1(X,Y)−P2(X,Y)| > T …(3)
上記の条件が成立するときは、ステップd4で記憶手段5の画素値P1(X,Y)は変更せず、ステップd5で入力された画素値P2(X,Y)を出力手段6に送って出力する。ステップd3で条件が成立しないときには、ステップd6で記憶手段5に記憶されている画素値P1(X,Y)をゼロに置換え、ステップd7で、入力された画素値P2(X,Y)の代わりにゼロを出力手段6に送って出力する。
【0043】
カラー画像の場合は、前述の抽出モードと同様に、RGBの3成分それぞれについてP1,P2の差の絶対値Dr,Dg,Dbと閾値Tr,Tg,Tbとを用いてステップd3と同様な比較を行う。Dr>TrまたはDg>TgまたはDb>Tbのときには、記憶手段5の画素値P1(X,Y)は変更せず、入力される画素値P2(X,Y)を出力手段6に送る。Dr≦TrかつDg≦TgかつDb≦Tbのときには、記憶手段5の画素値P1(X,Y)をゼロに置換え、入力される画素値P2(X,Y)の代わりにゼロを出力手段6に送る。
【0044】
図8は、図4および図5の手順によって、原稿▲1▼の画像31中に含まれる非共通部分31aと原稿▲2▼の画像32中に含まれる非共通部分32aとを除去して、共通部分のみの画像33を出力する状態を示す。画像31および画像32の非共通部分31a,32aは、たとえばメモ書きの部分であり、原稿▲1▼と原稿▲2▼とで同じ位置には存在していない。
【0045】
図9は、図6および図7の手順で2枚の原稿▲1▼,▲2▼の画像41,42から、共通部分41a,42aを除いて、画像43,44としてそれぞれ出力する状態を示す。共通部分41a,42aは、たとえば罫線や枠であり、画像43,44としては、そのような共通部分41a,42aを取り除いた状態で出力される。
【0046】
以上説明した実施形態では、カラーデジタル複写機で複数枚の原稿を読取り、共通部分を抽出して画像として出力したり、共通部分を除去してそれぞれの原稿の画像を出力したりする例を示しているが、入力される画像は原稿から直接読取るばかりではなく、すでに記憶媒体に記憶されている画像データや、通信ネットワークを介して伝送される画像についての画像処理に本発明を適用することもできる。また、共通部分の認識後に、共通部分を抽出して画像として出力したり共通部分を画像から除去するばかりではなく、複数の画像間での類似の程度を検出する照合などにも利用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、入力される画像間で画素値の差が予め設定されている閾値以下となる共通部分について、抽出したり除去したりする画像処理を選択して画像を出力するので、共通部分の処理を簡単な操作で行うことができる。
【0051】
さらに本発明によれば、入力手段に入力される画像と先に入力されて記憶手段に記憶されている画像とを比較手段が比較し、出力手段から比較結果が出力される。比較手段では、入力手段から入力される画像と記憶手段に記憶されている画像との間で画素値の差を演算手段で算出し、演算手段の出力を閾値と比較する。
【0055】
画素値の差が閾値以下のときには、画像から共通部分を抽出して画像として出力したり、共通部分を除去して画像として出力したりする機能の両方を備えて、選択的に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像処理装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置が適応されるカラーデジタル複写機の簡略化した平面図である。
【図3】図2のカラーデジタル複写機に備えられている操作部22の構成を示す部分的な平面図である。
【図4】図1の画像処理装置において、抽出機能として動作するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにおける比較処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図1の画像処理装置において、除去機能として動作を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける比較処理手順の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図4および図5の抽出機能の動作で得られる画像を示す図である。
【図9】図6および図7の除去機能で得られる画像を示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力装置(スキャナ)
2 原稿位置ずれ検出装置
3 入力手段
4 比較手段
4a 演算手段
4b 認識手段
4c 抽出手段
4d 除去手段
5 記憶手段
6 出力手段
7 選択手段
8 設定手段
10 共通画像認識処理部
11 色補正手段
15 印刷機構
20 画像処理部
21 原稿台
22 操作部
24 ディスプレイパネル
25 抽出ボタン(選択手段7)
26 除去ボタン(選択手段7)
27 閾値設定部(設定手段)
28 プレスキャンボタン
29 出力ボタン
31〜33,41〜44 画像
31a,32a,非共通部分
41a,42a 共通部分

Claims (2)

  1. 画像入力機構から入力される画像を分配処理し、分配処理される画像を記憶しておき、新たに入力される画像と記憶されている画像とを比較し、比較結果を出力する画像処理方法において、
    新たに入力する画像と記憶されている画像との間で、画素毎に濃淡を表す画素値の差を算出し、
    算出される前記画素値の差が予め設定されている閾値以下のときのみに、新たに入力する画像と記憶されている画像との共通部分を出力させるか、新たに入力する画像と記憶されている画像とを、それぞれ当該画素の出力を抑止しながら2枚の画像として出力させるかのどちらか一方を、選択することを特徴とする画像処理方法。
  2. 画像入力機構から入力される画像を分配処理する入力手段と、入力手段によって分配処理される画像を記憶する記憶手段と、入力手段に入力される画像と記憶手段に記憶されている画像とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果を出力する出力手段とを少なくとも有する画像処理装置において、
    比較手段は、
    入力手段に入力される画像と記憶手段に記憶されている画像との間で、画素毎に濃淡を表す画素値の差を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出される前記画素値の差が予め設定されている閾値以下のときのみ、入力手段に入力される画像と記憶手段により記憶されている画像の共通部分を、前記出力手段から出力させる抽出手段と、
    前記演算手段によって算出される前記画素値の差が前記閾値以下のときのみに、入力手段に入力される画像と記憶手段により記憶されている画像とを、それぞれ当該画素の出力を抑止しながら2枚の画像として前記出力手段から出力させる除去手段と、
    前記抽出手段と前記除去手段とのどちらか一方を選択して動作させる選択手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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