JP6649836B2 - 画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、及び画像処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、原稿に記載された線の太さを調整する膨張収縮処理を行う画像処理装置及びこれを備える画像形成装置、並びに画像処理方法に関する。
従来の画像処理装置の中には、文字を構成するもの及び図形を構成するものを含む線の太さを調整する膨張収縮処理を行う機能を有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。膨張収縮処理には、線を太くする膨張処理と、線を細くする収縮処理とがある。膨張処理は、線の領域内の境界画素に接する背景画像の領域の画素の濃度を、線の領域内の画素の濃度に変換することによって、線の領域を膨らませる。即ち、膨張処理は、線の領域の画素を増加させる処理である。収縮処理は、線の領域内の境界画素の濃度を、背景画像の領域の画素の濃度に変換することによって、線の領域を縮ませる。即ち、収縮処理は、線の領域の画素を減少させる処理である。
特開2013−157968号公報
しかし、従来の画像処理装置では、膨張収縮処理は、線の領域の画素を、1画素単位で増減させる処理なので、膨張収縮処理後の画像を出力する出力装置の解像度が低い場合、1画素が大き過ぎるために、出力結果の線が、太くなり過ぎる又は細くなり過ぎるという課題があった。
この発明の目的は、原稿に記載された線を膨張収縮処理する際に、線の太さをより細かく調整できる画像処理装置及びこれを備える画像形成装置、並びに画像処理方法を提供することにある。
この発明の画像処理装置は、領域判定部、膨張収縮処理部、及び濃度調整処理部を備える。領域判定部は、原稿の画像データに含まれる各画素が、線の領域と前記線の背景となる背景画像の領域との何れに含まれるかを判定する。膨張収縮処理部は、線の太さを調整するように線の領域の画素を増減させる膨張収縮処理を行う。濃度調整処理部は、膨張収縮処理部にて増減される画素の濃度を、線の画素濃度と背景画像の画素濃度とを予め設定される加重係数に基づいて加重平均することで決定する濃度調整処理を行う。
この構成では、線が膨張収縮処理されることで、線の領域が画素単位で、増加又は減少する。膨張収縮処理によって増加又は減少する画素(以下、膨張収縮画素という。)の濃度は、濃度調整処理によって、線の画素濃度と背景画像の画素濃度との間の濃度にされる。このため、濃度調整処理された後の線の見た目の太さは、膨張収縮処理される前の太さと、膨張収縮処理された後であって濃度調整処理される前の太さとの間の太さになる。このように、濃度調整処理された後の線の見た目の太さは、加重係数を変更することで、1画素よりも細かい単位で、任意の太さに調整される。
上述の構成において、加重係数を所定の条件に基づいて設定する加重係数設定部をさらに備えるように構成することもできる。
この構成では、加重係数が自動設定されるので、濃度調整処理された後の線の見た目の太さが、自動的に調整される。
また、加重係数設定部は、加重係数を、線による構成物の種類に応じて互いに異なる値に切り替えるように構成することもできる。特に、加重係数設定部は、加重係数を、線による構成物が図形である場合の方が、線による構成物が文字である場合よりも、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定するように構成されることが好ましい。
この構成では、線による構成物が図形である場合の方が、文字である場合よりも、膨張収縮画素の濃度が高くなる。文字の太さは細いものでも3画素や4画素あることが多いのに対して、図形には1画素や2画素といった細線があるので、図形の方が文字よりも、膨張収縮画素の濃度を高くすることで、図形の掠れを防止することができる。なお、文字を見えやすくすることをより重視する場合は、加重係数を、線による構成物が文字である場合の方が図形である場合よりも線の画素濃度の重みが大きくなるように設定すればよい。
さらに、加重係数設定部は、加重係数を、線による構成物のサイズに応じて互いに異なる値に切り替えるように構成することもできる。特に、加重係数設定部は、加重係数を、線による構成物のサイズが大きいほど、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定するように構成されることが好ましい。
この構成では、線による構成物のサイズが大きいほど、膨張収縮画素の濃度が高くなる。線による構成物が小サイズである場合は、1画素の増減による太さの変化率が大きいので、膨張収縮画素の濃度は低くされる。一方、線による構成物が大サイズである場合は、1画素の増減による太さの変化率が小さいので、膨張収縮画素の濃度は高くされる。なお、小サイズの線による構成物を見えやすくすることをより重視する場合は、加重係数を、線による構成物のサイズが小さいほど、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定すればよい。
また、加重係数設定部は、加重係数を、線の画素と背景画像の画素との明度差に応じて互いに異なる値に切り替えるように構成することもできる。特に、加重係数設定部は、加重係数を、明度差が小さいほど、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定するように構成されることが好ましい。
この構成では、明度差が小さいほど、膨張収縮画素の濃度が高くなる。明度差が小さい場合は、線を判別しにくいので、膨張収縮画素の濃度を高くして線を太くすることで、線が目立つようになり、線を判別しやすくなる。
さらに、加重係数の入力操作を受け付ける操作部をさらに備えるように構成することもできる。この構成では、膨張収縮画素の濃度を、ユーザが任意に設定することができる。
この発明の画像形成装置は、上述の画像処理装置のうち加重係数がユーザによって任意に設定されるように構成された何れかの画像処理装置と、画像処理装置からの出力データに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成処理を実行する画像出力装置と、を備える。
また、この発明の画像形成装置は、上述の画像処理装置のうち加重係数が所定の条件に基づいて自動設定されるように構成された何れかの画像処理装置と、画像処理装置からの出力データに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成処理を実行する画像出力装置と、を備えるように構成することもできる。
加重係数が所定の条件に基づいて自動設定されるように構成された何れかの画像処理装置を備える画像形成装置において、画像出力装置は、像担持体を有し、トナー像を像担持体に作像し、像担持体に作像したトナー像を用紙に転写することで用紙に画像を形成するように構成され、画像出力装置は、像担持体上に作像されたトナー像の濃度を検出する濃度検出部をさらに備え、テスト用トナー画像を像担持体に作像し、像担持体に作像されたテスト用トナー像を濃度検出部によって検出し、加重係数設定部は、濃度検出部によるテスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、加重係数を設定するように構成することもできる。特に、加重係数設定部は、検出結果においてテスト用トナー像の濃度が低いほど、加重係数を、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定するように構成されることが好ましい。
この構成では、テスト用トナー像の濃度が低いほど、膨張収縮画素の濃度が高くなる。このような処理を、画像形成装置の出荷前や設置後定期的に行うことで、画像形成装置の個体バラツキや時間経過による線の太さの変化を、抑制することができる。
上述の何れかの構成の画像形成装置において、画像形成処理の実行前に、画像処理装置からの出力データに基づく画像を表示する表示装置をさらに備えることが好ましい。
この構成では、膨張収縮処理及び濃度調整処理が行われた線が、用紙に画像形成される前に、表示装置にプレビュー表示される。このため、用紙やトナー等の無駄を防止しつつ、線の太さを任意に調整することができる。
この発明の画像処理方法は、領域判定ステップ、膨張収縮処理ステップ、及び濃度調整処理ステップを備える。領域判定ステップは、原稿の画像データに含まれる各画素が線の領域と線の背景となる背景画像の領域との何れに含まれるかを判定する。膨張収縮処理ステップは、線の太さを調整するように線の領域の画素を増減させる膨張収縮処理を行う。濃度調整処理ステップは、膨張収縮処理ステップにて増減される画素の濃度を、線の画素濃度と背景画像の画素濃度とを予め設定される加重係数に基づいて加重平均することで決定する濃度調整処理を行う。
この発明によれば、原稿に記載された線を膨張収縮処理する際に、線の太さをより細かく調整することができる。
この発明の実施形態に係る画像処理装置が適用された画像形成装置の概略の構成を示すブロック図である。 画像処理装置における処理手順を示すフローチャートである。 膨張収縮処理の実行前の画像を模式的に示した図である。 膨張処理の実行後の画像を模式的に示した図である。 収縮処理の実行後の画像を模式的に示した図である。 膨張処理及び濃度調整処理の実行後の画像を模式的に示した図である。 収縮処理及び濃度調整処理の実行後の画像を模式的に示した図である。 操作表示部における文字太さ調整値の入力画面の一例を示す図である。
[第1実施形態]
以下に、この発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、この発明の第1実施形態に係る画像処理装置12が適用された画像形成装置10は、画像入力装置11、画像処理装置12、画像出力装置13、制御部14、及び操作表示装置15を備えている。一例として、画像形成装置10は、コピーモード、プリンタモード、及びファクシミリモードなど、種々の動作モードを有する複合機である。図1では、コピーモードで動作する場合の処理について説明している。
制御部14は、画像形成装置10の各部の動作を統括的に制御する。操作表示装置15は、操作部16、及び表示部17を有する。一例として、操作部16はタッチパネルであり、表示部17は液晶表示装置であり、操作表示装置15は液晶タッチパネルである。
画像入力装置11は、原稿台(図示せず)上の原稿の画像を光学的に読み取る装置であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを有するスキャナである。画像入力装置11は、原稿に光を照射し、反射した光を、R(赤)、G(緑)、B(青)に色分解するとともに、色分解後のそれぞれの光を電気信号に変換する。この電気信号をRGBアナログ信号と称する。RGBアナログ信号は、画像処理装置12に入力される。
画像処理装置12は、アナログ・デジタル変換部(以下、A/D変換部という。)21、シェーディング補正部22、領域判定部23、ラスタライズ部24、色変換処理部25、膨張収縮処理部26、濃度調整処理部27、出力階調補正部28、中間調生成部29、加重係数設定部30、及び記憶部31を有する。
A/D変換部21は、画像入力装置11から入力したRGBアナログ信号を、デジタル信号に変換することによって、RGBの3色で構成される画像データ、即ちRGB画像データを生成する。
シェーディング補正部22は、A/D変換部21において生成されたRGB画像データから、画像入力装置11の照明系、結像系及び撮像系で生じた各種の歪みを取り除く。なお、以下の説明では、RGB画像データの画像をRGB画像と称し、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色で構成されるCMYK画像データの画像をCMYK画像と称する。
領域判定部23は、RGB画像の各画素が、原稿画像のうちの、線の領域と、線の背景となる背景画像の領域との、何れに含まれるかを判定する。線には、文字を構成するものと、図形を構成するものとが含まれる。なお、単なる直線や曲線は、図形に含まれるものとする。また、領域判定部23は、線が構成するもの即ち線による構成物が、文字又は図形の何れに該当するのかという線による構成物の種類をさらに判定する。領域判定部23における判定結果は、各画素が属する領域の種類を表す領域データとして、ラスタライズ部24、色変換処理部25、膨張収縮処理部26、濃度調整処理部27、出力階調補正部28、中間調生成部29、及び加重係数設定部30において、必要に応じて使用される。
ラスタライズ部24は、RGB画像データに対して、プリンタでの印刷やディスプレイでの表示をできるように、小さな点の集まりで表現するラスタライズ処理を施す。
色変換処理部25は、RGB画像データをCMYK画像データに変換する色変換処理を行うことで、用紙に印刷された際の色再現性を高める。用紙には、普通紙、厚紙、OHPフィルムなどが含まれる。
膨張収縮処理部26は、色変換処理部25による処理後のCMYK画像データに対して、線の太さを調整する膨張収縮処理を施す。膨張収縮処理には、線を太くする膨張処理と、線を細くする収縮処理とがある。膨張処理は、線の領域の画素を、画素単位で増加させる。収縮処理は、線の領域の画素を、画素単位で減少させる。膨張処理及び収集処理の詳細については、後述する。
濃度調整処理部27は、膨張収縮処理部26による処理後のCMYK画像データに対して、膨張収縮処理部26において増加又は減少される画素即ち膨張収縮画素の濃度を調整する濃度調整処理を施す。即ち、濃度調整処理部27は、膨張収縮画素の濃度を、予め設定される加重係数に基づいて、線の画素濃度と背景画像の画素濃度とを加重平均することで決定する。なお、以下の説明では、線の方が背景画像よりも画素濃度が高い場合について説明するが、線の方が背景画像よりも画素濃度が低い場合についても本発明を適用することができる。
出力階調補正部28は、濃度調整処理部27による処理後のCMYK画像データに対して、CMYK画像を用紙に出力したときに出力画像が適切な明るさを持つことができる様に、出力階調補正処理を施す。
中間調生成部29は、出力階調補正部28による処理後のCMYK画像データに対して、領域データを用いて、各領域の画像の階調の再現性を高めるように階調再現処理を施す。
中間調生成部29による処理後のCMYK画像データは、記憶部31に一旦格納され、所定のタイミングで読み出されて画像出力装置13に入力される。
加重係数設定部30は、濃度調整処理部27における濃度調整処理を実行する際に用いられる加重係数を、所定の条件に基づいて自動設定する。
なお、画像形成装置10は、図示しない送受信部をさらに備え、画像入力装置11において原稿の画像を光学的に読み取って生成した画像データに代えて、送受信部から入力した画像データに対して、画像処理装置12において上述のような画像処理を施すこともできる。送受信部から入力する画像データには、ファクシミリモードにおいて電話回線を通じて受信した画像データ、プリンタモードにおいてLAN(Local Area Network)回線などの情報通信回線を通じて受信した画像データが含まれる。
画像出力装置13は、中間調生成部29による処理後のCMYK画像データに基づいて、用紙に画像形成処理を施す。一例として、画像出力装置13は、電子写真方式のプリンタである。なお、画像出力装置13として、インクジェット方式のプリンタを用いることもできる。
図2に示すように、制御部14は、画像処理装置12にRGBアナログ信号が入力すると(S1)、A/D変換部21に、このRGBアナログ信号をA/D変換してRGB画像データを生成させ、シェーディング補正部22にシェーディング補正させた上で、領域判定部23に領域判定を行わせる(S2)。
制御部14は、RGB画像データ中に線の領域が複数ある場合、ユーザの選択に応じて、膨張収縮処理を施す領域を設定する(S3)。例えば、膨張収縮処理を施す領域は、文字の領域だけに施す、文字の領域と図形の領域との両方に施す、といった具合に種類ごとに設定される。
つぎに、制御部14は、加重係数設定部30に、加重係数を、線による構成物の種類に応じて互いに異なる値を設定させる(S4)。例えば、加重係数は、線による構成物が図形である場合の方が、線による構成物が文字である場合よりも、線の画素濃度の重みが大きくなるように設定される。これによって、線による構成物が図形である場合の方が、文字である場合よりも、膨張収縮画素の濃度が高くなる。文字の太さは細いものでも3画素や4画素あることが多いのに対して、図形には1画素や2画素といった細線があるので、図形の方が文字よりも、膨張収縮画素の濃度を高くすることで、図形の掠れを防止することができる。なお、文字を見えやすくすることをより重視する場合は、加重係数を、線による構成物が文字である場合の方が図形である場合よりも線の画素濃度の重みが大きくなるように設定するよう構成することもできる。
制御部14は、RGB画像データに対して、ラスタライズ部24にラスタライズ処理を施させ(S5)、色変換処理部25に色変換処理を施させる(S6)。これによって生成されたCMYK画像データに、膨張処理を施すように設定されている場合(S7)、制御部14は膨張収縮処理部26に膨張処理を施させる(S8)。
膨張処理は、線41の領域内の境界画素に接する背景画像42の領域の画素の濃度を、線41の領域内の画素の濃度に変換することによって、線41の領域を膨らませる。即ち、膨張処理は、線41の領域の画素を、画素単位で増加させる。例えば、図3に示すような線41の元画像があった場合、図4に示すように、線41の領域内の左側及び上側の境界画素に対して、左側、上側及び左上側に接する背景画像42の領域の画素の濃度が、線41の領域内の画素の濃度に変換される。
また、制御部14は、CMYK画像データに、収縮処理を施すように設定されている場合(S9)、膨張収縮処理部26に収縮処理を施させる(S10)。
収縮処理は、線41の領域内の境界画素の濃度を、背景画像42の領域の画素の濃度に変換することによって、線41の領域を縮ませる。即ち、収縮処理は、線41の領域の画素を、画素単位で減少させる。例えば、図5に示すように、線41の右側及び下側の境界画素の濃度が、背景画像42の領域の画素の濃度に変換される。
制御部14は、濃度調整処理部27に、膨張収縮処理部26において増加又は減少された膨張収縮画素43に対して、濃度調整処理を施させる(S11)。
膨張収縮画素43について、膨張収縮処理を施す前の濃度を元画素濃度と称し、膨張処理後の濃度を膨張濃度と称し、収縮処理後の濃度を収縮濃度と称する。即ち、膨張処理においては、元画素濃度は背景画像42の画素濃度であり、膨張濃度は線41の画素濃度である。収縮処理においては、元画素濃度は線41の画素濃度であり、収縮濃度は背景画像42の画素濃度である。
元画素濃度(C0,M0,Y0,K0)=(20,20,0,0)、濃度調整処理を施す前の膨張収縮画素43の濃度(C1,M1,Y1,K1)=(100,60,60,0)、加重係数を元画素濃度=0.25、膨張画素濃度=0.75とした場合の、濃度調整処理後の画素濃度である調整後濃度(C2,M2,Y2,K2)は、つぎのように算出される。
C2=0.25×C0+0.75×C1=0.25×20+0.75×100=80
M2=0.25×M0+0.75×M1=0.25×20+0.75×60=50
Y2=0.25×Y0+0.75×Y1=0.25×0+0.75×60=45
K2=0.25×K0+0.75×K1=0.25×0+0.75×0=0
即ち、(C2,M2,Y2,K2)=(80,50,45,0)である。
このようにして、図6及び図7に示すように、膨張処理における膨張収縮画素43の濃度は、濃度調整処理によって、線41の画素濃度と背景画像42の画素濃度との間の濃度に調整される。このため、膨張処理された後に更に濃度調整処理された線44の見た目の太さは、膨張処理される前の太さ(図3参照)と、膨張処理された後であって濃度調整処理される前の太さ(図4参照)との間の太さになる。また、図7に示すように、収縮処理された後に更に濃度調整処理された線45の見た目の太さは、収縮処理される前の太さ(図3参照)と、収縮処理された後であって濃度調整処理される前の太さ(図5参照)との間の太さになる。このように、濃度調整処理された後の線44,45の見た目の太さは、加重係数を変更することで、1画素よりも細かい単位で、任意の太さに調整される。したがって、原稿に記載された線を膨張収縮処理する際に、線の太さをより細かく調整することができる。このため、出力画像の線が太くなりすぎる、又は細くなりすぎるという事態を防止することができる。
制御部14は、出力階調補正部28に、濃度調整処理後のCMYK画像データに出力階調補正を施させた上で(S12)、中間調生成部29に、階調再現処理を施させて(S13)、画像出力装置13へCMYK画像データを出力する(S14)。
[第2実施形態]
領域判定部23は、線41のサイズを検出し、加重係数設定部30は、加重係数を、線41の構成物のサイズに応じて互いに異なる値に切り替えるように構成することもできる。特に、加重係数設定部30は、加重係数を、線41による構成物のサイズが大きいほど、線41の画素濃度の重みが大きくなるよう設定するように構成されることが好ましい。
これによって、線41による構成物のサイズが大きいほど、膨張収縮画素43の濃度が高くなる。小サイズの線41による構成物においては、1画素の増減による太さの変化率が大きいので、膨張収縮画素43の濃度は低くされる。一方、大サイズの線41による構成物においては、1画素の増減による太さの変化率が小さいので、膨張収縮画素43の濃度は高くされる。このため、線41による構成物のサイズに応じて線41の見た目の太さが調整され、線41を見えやすくすることができる。なお、小サイズの線41による構成物を見えやすくすることをより重視する場合は、加重係数を、線41による構成物のサイズが小さいほど、線41の画素濃度の重みが大きくなるように設定すればよい。
[第3実施形態]
加重係数設定部30は、加重係数を、線41の領域の画素と背景画像42の領域の画素との明度差に応じて互いに異なる値に切り替えるように構成することもできる。特に、加重係数設定部30は、加重係数を、明度差が小さいほど、線41の画素濃度の重みが大きくなるように設定するように構成されることが好ましい。
これによって、明度差が小さいほど、膨張収縮画素43の濃度が高くなる。明度差が小さい場合は、線41を判別しにくいので、膨張収縮画素43の濃度を高くして線41を太くすることで、線41が目立つようになり、線41を判別しやすくなる。
[第4実施形態]
画像出力装置13は、電子写真方式の画像形成処理を実行するように構成される。画像出力装置13は、像担持体である感光体ドラムを備え、トナー像を感光体ドラムに作像し、感光体ドラムに作像したトナー像を用紙に転写することで用紙に画像を形成するように構成される。画像出力装置13は、感光体ドラム上に作像されたトナー像の濃度を検出する濃度検出部131をさらに備える。画像出力装置13は、テスト用トナー画像を感光体ドラムに作像し、感光体ドラムに作像されたテスト用トナー像を濃度検出部131によって検出する。加重係数設定部30は、濃度検出部131によるテスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、加重係数を設定するように構成される。
特に、加重係数設定部30は、濃度検出部131によるテスト用トナー像の濃度の検出結果においてテスト用トナー像の濃度が低いほど、加重係数を、線41の画素濃度の重みが大きくなるよう設定するように構成されることが好ましい。
これによって、テスト用トナー像の濃度が低いほど、膨張収縮画素43の濃度が高くなる。このような処理を、画像形成装置10の出荷前や設置後定期的に行うことで、画像形成装置10の個体バラツキや時間経過による線44,45の太さの変化を、抑制することができる。
[第5実施形態]
図8に示すように、画像処理装置12は、加重係数の入力操作を受け付ける操作部をさらに備えるように構成することもできる。この実施形態では、操作部16が、加重係数の入力操作を受け付ける操作部としても機能する。
一例として、操作部16を含む操作表示装置15には、線太さ調整キー151、並びに、−2,−1,0,+1,+2といった太さレベルキー152,153,154,155,156がタッチ操作可能に表示される。また、太さレベルキー152〜156の近傍に、右側のキーほど太く、左側のキーほど細くなることが容易に認識されるように、操作案内画像157が表示される。太さレベルがプラス(+)の場合は膨張処理が行われ、マイナス(−)の場合は収縮処理が行われる。太さレベル0の場合は、膨張収縮処理は行われない。
太さレベルキー152〜156の何れかが選択的にタッチ操作された状態で、線太さ調整キー151がタッチ操作されることで、選択された太さレベルキー152〜156に対応する加重係数が設定される。操作表示装置15において太さレベルを設定することで、膨張収縮画素43の濃度を、ユーザが任意に設定することができる。
一例として、太さレベル0は、元画像濃度100の加重係数に対応し、太さレベル−1は、元画素濃度50:収縮画素濃度50の加重係数に対応し、太さレベル−2は、元画素濃度0:収縮画素濃度100の加重係数に対応し、太さレベル+1は、元画素濃度25:膨張画素濃度75の加重係数に対応し、太さレベル+2は、元画素濃度0:膨張画素濃度100の加重係数に対応している。
[第6実施形態]
太さレベルキー152〜156のそれぞれが選択されると、その選択された太さレベルキー152〜156に対応する加重係数を用いて、膨張収縮処理及び必要に応じて濃度調整処理された線のプレビュー画像51,52,53,54,55が、操作表示装置15内であって対応する太さレベルキー152〜156の近傍にそれぞれ表示されるように構成されることが好ましい。
画像形成処理の実行前に、画像処理装置12による画像処理後の画像データに基づくプレビュー画像51〜55が、用紙に画像形成される前に操作表示装置15にプレビュー表示されるので、用紙やトナー等の無駄を防止しつつ、線41の太さを任意に調整することができる。
なお、膨張処理は、線41の領域内の全ての境界画素に隣接する背景画像42の領域の画素の濃度を、線41の領域内の画素の濃度に変換する処理や、線41の領域内の右側及び下側の境界画素に対して、右側、下側及び右下側に接する背景画像42の領域の画素の濃度を、線41の領域内の画素の濃度に変換する処理とすることもできる。また、収縮処理は、線41の左側及び上側の境界画素の濃度を、背景画像42の領域の画素の濃度に変換する処理や、線41の全ての境界画素の濃度を背景画像42の領域の画素の濃度に変換する処理とすることもできる。
また、画像処理装置12は、複合機に適用されることに限定されず、パーソナルコンピュータなどによって構成することもできる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 画像形成装置
12 画像処理装置
13 画像出力装置
14 制御部
15 操作表示装置
16 操作部
17 表示部(表示装置)
23 領域判定部
26 膨張収縮処理部
27 濃度調整処理部
30 加重係数設定部
41,44,45 線
42 背景画像
43 膨張収縮画素
131 濃度検出部

Claims (15)

  1. 原稿の画像データに含まれる各画素が線の領域と前記線の背景となる背景画像の領域との何れに含まれるかを判定する領域判定部と、
    前記線の太さを調整するように前記線の領域の画素を増減させる膨張収縮処理を行う膨張収縮処理部と、
    前記膨張収縮処理部にて増減される画素の濃度を、前記線の画素濃度と前記背景画像の画素濃度とを予め設定される加重係数に基づいて加重平均することで決定する濃度調整処理を行う濃度調整処理部と、を備える、画像処理装置。
  2. 前記加重係数を所定の条件に基づいて設定する加重係数設定部をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記線による構成物の種類に応じて互いに異なる値に切り替える、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記線による構成物が図形である場合の方が前記線による構成物が文字である場合よりも、前記線の画素濃度の重みが大きくなるように設定する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記線による構成物のサイズに応じて互いに異なる値に切り替える、請求項2から4の何れかに記載の画像処理装置。
  6. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記線による構成物のサイズが大きいほど、前記線の画素濃度の重みが大きくなるように設定する、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記線の画素と前記背景画像の画素との明度差に応じて互いに異なる値に切り替える、請求項2から6の何れかに記載の画像処理装置。
  8. 前記加重係数設定部は、前記加重係数を、前記明度差が小さいほど、前記線の画素濃度の重みが大きくなるように設定する、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記加重係数の入力操作を受け付ける操作部をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 請求項1または9に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置からの出力データに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成処理を実行する画像出力装置と、を備える、画像形成装置。
  11. 請求項2から8の何れかに記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置からの出力データに基づいて、用紙に画像を形成する画像形成処理を実行する画像出力装置と、を備える、画像形成装置。
  12. 前記画像出力装置は、像担持体を有し、トナー像を前記像担持体に作像し、前記像担持体に作像したトナー像を用紙に転写することで用紙に画像を形成するように構成され、
    前記画像出力装置は、前記像担持体上に作像されたトナー像の濃度を検出する濃度検出部をさらに備え、テスト用トナー画像を前記像担持体に作像し、前記像担持体に作像されたテスト用トナー像を前記濃度検出部によって検出し、
    前記加重係数設定部は、前記濃度検出部による前記テスト用トナー像の濃度の検出結果に基づいて、前記加重係数を設定する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記加重係数設定部は、前記検出結果において前記テスト用トナー像の濃度が低いほど、前記加重係数を、前記線の画素濃度の重みが大きくなるように設定する、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成処理の実行前に、前記画像処理装置からの出力データに基づく画像を表示する表示装置をさらに備える、請求項10から13の何れかに記載の画像形成装置。
  15. 原稿の画像データに含まれる各画素が線の領域と前記線の背景となる背景画像の領域との何れに含まれるかを判定する領域判定ステップと、
    前記線の太さを調整するように前記線の領域の画素を増減させる膨張収縮処理を行う膨張収縮処理ステップと、
    前記膨張収縮処理ステップにて増減される画素の濃度を、前記線の画素濃度と前記背景画像の画素濃度とを予め設定される加重係数に基づいて加重平均することで決定する濃度調整処理を行う濃度調整処理ステップと、を備える、画像処理方法。
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