JP3580214B2

JP3580214B2 - Vehicle door structure

Info

Publication number: JP3580214B2
Application number: JP2000063622A
Authority: JP
Inventors: 隆行佐野
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 2000-03-08
Filing date: 2000-03-08
Publication date: 2004-10-20
Anticipated expiration: 2020-03-08
Also published as: JP2001246934A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、効果的に強度確保と軽量化などを得られるようにした車両用ドア構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の車両用ドア構造は、特開平６−３２０９５５号公報等に記載されている。
【０００３】
この公報では、軽合金を用いたサッシュ付きドアが開示されており、ドア本体のウエスト部の後部で、リアサッシュ部と、サイドガードバーを取付けるためのブラケットと、ドアインナパネルとの３つの部品が溶接されるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両用ドア構造では、ウエスト部に一体構造を採用していないので、ウエスト部の曲げ剛性が弱いという問題がある。また、ウエスト部の溶接部分に熱歪が生じるため精度確保が困難である。しかも、溶接部軟化による強度低下によって、補強が必要になり、溶接点の増加や重量増加やコスト増を招く。更に、ウエスト部の後部が３つの部品で構成されているため、部品どうしの重ね合わせ部分に余剰肉が生じ、重量増加やコスト増を招く。
【０００５】
また、リアサッシュ部には単純な押出材を用いているので、曲げ剛性の向上や軽量化を図ることが困難であった。
【０００６】
更に、サイドガードバー、ロック機構、ウエスト補強材の取付けに対しては特に考慮されていない。
【０００７】
ドアインナパネルは、車体下側方で前後に延びるサイドシルに対向するシル部全体を含んだ形状となっているので複雑化しており、その分、コスト増を招いている。そこで、本発明の目的は、上記の各問題点を解消し、効果的に強度確保と軽量化などを得ることができる車両用ドア構造を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１に記載された発明では、ドア本体の上部にドアサッシュを有する車両用ドア構造において、前記ドア本体の後縁を形成すると共に、前記ドア本体下縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材の後端部を接合可能で、且つ、前記ドア本体上縁のウエスト部を補強するウエスト補強材の後端部を接合可能なドア本体後縁部と、前記ドアサッシュの後縁を形成すると共に、前記ドアサッシュの上縁を形成するサッシュ上縁部材の後端部を接合可能なリアサッシュ部とを、一体に成形してなるドアインナ後方部材を備え、前記ドアインナ後方部材の車外側に、インナ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるインナ側取付面を設け、前記ドアインナ後方部材の車外側に、アウタ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるアウタ側取付面を設けると共に、該アウタ側取付面を前記インナ側取付面よりも後方へオフセットさせたことを特徴としている。
【０００９】
このように構成された請求項１にかかる発明によれば、前記ドアインナ後方部材を、ドア本体後縁部とリアサッシュ部とを一体に有する鋳物で構成したことにより、ドア本体のウエスト部にドア本体後縁部とリアサッシュ部との接合部をなくすことができるので、リアサッシュ部のウエスト部付根部分における曲げ剛性が向上される。また、上記接合部がないので、製品の精度を向上することができる。更に、ドアインナ後方部材はウエスト部を含めて一体に成形されているので、ウエスト部でのシール段差をなくすことができる。更にまた、ドアインナ後方部材を一体に成形したことにより、各部の肉厚を最適化することができ、よって、強度を落とさずに軽量化を図ることが可能である。また、インナ側取付面を設けたことにより、前記インナ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となる。前記アウタ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となると共に、更に、アウタ側取付面をオフセットさせて設けたことにより、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面が邪魔にならないようにすることができる。また、アウタ側ウエスト補強材に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト補強材およびリアサッシュ部で受けさせることができ、側方からの入力に対して強い構造とすることができる。
【００１０】
請求項２に記載された発明では、前記リアサッシュ部を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことを特徴としている。
【００１１】
このように構成された請求項２にかかる発明によれば、前記リアサッシュ部を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことにより、リアサッシュ部の曲げ剛性を向上することができる。また、リアサッシュ部を各断面において最適肉厚とすることが可能なので、余分な肉がなくなり軽量化が可能となる。更に、ドアサッシュカバーを一体成形することができるため、別付けのドアサッシュカバーが不要となり、その分、コスト低減を図ることができる。しかも、ドアサッシュカバーの接合部がなくなるので、外観品質を向上することができる。
【００１２】
請求項３に記載された発明では、前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車内側の部分を、下方から上方へ向けて車幅方向へ小さくなるよう構成したことを特徴としている。
【００１３】
このように構成された請求項３にかかる発明によれば、前記請求項２と同様の作用効果を得ることができる。
【００１４】
請求項４に記載された発明では、前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車外側の部分を、下方から上方へ向けて車両前後方向へ小さくなるよう構成したことを特徴としている。
【００１５】
このように構成された請求項４にかかる発明によれば、前記請求項２と同様の作用効果を得ることができる。
【００１６】
請求項５に記載された発明では、前記ドアインナ後方部材の、サイドガードバー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を厚肉形状としたことを特徴としている。
【００１７】
このように構成された請求項５にかかる発明によれば、前記ドアインナ後方部材の、サイドガードバー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を厚肉形状とすることにより、必要な取付強度を確保してサイドガードバーまたはロック機構を直接取付けることが可能となり、部品削減および軽量化を図ることができる。
【００２２】
請求項６に記載された発明では、前記インナ側取付面を前記アウタ側取付面よりも前方へ長く形成したことを特徴としている。
【００２３】
このように構成された請求項６にかかる発明によれば、前記インナ側取付面を前記アウタ側取付面よりも前方へ長く形成したことにより、前記アウタ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となると共に、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面が邪魔にならないようにすることができる。また、アウタ側ウエスト補強材に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト補強材およびリアサッシュ部で受けさせることができ、側方からの入力に対して強い構造とすることができる。
【００２４】
請求項７に記載された発明では、前記インナ側取付面を前記インナ側ウエスト補強材の側面を包持可能な凹形状としたことを特徴としている。
【００２５】
このように構成された請求項７にかかる発明によれば、前記インナ側ウエスト補強材の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００２６】
請求項８に記載された発明では、前記アウタ側取付面を棚形状としたことを特徴としている。
【００２７】
このように構成された請求項８にかかる発明によれば、前記アウタ側ウエスト補強材の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００２８】
請求項９に記載された発明では、前記ドアインナ後方部材の下縁に、前記ロアブレース材の後縁と接合可能なジョッグル部が設けられたことを特徴としている。
【００２９】
このように構成された請求項９にかかる発明によれば、前記ドア本体の下縁に接合用のジョッグル部を設けることにより、ロアブレース材の形状を簡略化してロアブレース材を押出成形品とすることが可能となり、その分、コスト低減が可能となる。また、ウェザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００３０】
請求項１０に記載された発明では、ドアアウタパネルの折曲げた縁部で挟着される前記ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形状としたことを特徴としている。
【００３１】
このように構成された請求項１０にかかる発明によれば、前記ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形状とすることにより、隣接するドア開閉時の干渉を防止することができる。
【００３２】
【発明の実施の形態１】
以下、本発明の具体的な実施の形態１について、図示例と共に説明する。
【００３３】
図１〜図１６は、この発明の実施の形態１を示すものである。
【００３４】
まず、構成を説明すると、この実施の形態１の車両用ドア１は、ドア本体２の上部にドアサッシュ３を有した構成を備えており、フロントドアに適用した場合を示している。
【００３５】
そして、この車両用ドア１は、ドア本体２の前縁を形成するドアインナ前方部材４と、ドア本体２の後縁を形成するドアインナ後方部材５と、ドア本体２下縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材６と、ドア本体２上縁のウエスト部に沿って配設されウエスト部を補強するウエスト補強材７と、ロアブレース材６およびウエスト補強材７の間の位置にこれらとほぼ平行に配設されるサイドガードバー８，９と、ドアサッシュ３の上縁を形成するサッシュ上縁部材１０とを備えている。
【００３６】
このうち、ドアインナ前方部材４とドアインナ後方部材５とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または軽合金の鋳物（鋳造成形品または鍛造成形品）で構成されている。また、ロアブレース材６とウエスト補強材７とサイドガードバー８，９とサッシュ上縁部材１０とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または軽合金の押出成形品で構成されている。なお、ウエスト補強材７は、後述するように、インナ側ウエスト補強材１１と、アウタ側ウエスト補強材１２とで構成されている。
【００３７】
そして、ドアインナ後方部材５では、その下端部にロアブレース材６の後端部を接合可能であると共にその上端部にウエスト補強材７の後端部を接合可能なドア本体後縁部１３と、ドアサッシュ３の後縁を形成すると共にサッシュ上縁部材１０の後端部を接合可能な接合部１４を上端部に有するリアサッシュ部１５とが一体に成形されている。また、ドアインナ後方部材５を鋳物で構成することにより、図７、図８に示すように、ドア本体後縁部１３後面側のウエスト部にシール段差１６のない構造となるようにしている。
【００３８】
この際、リアサッシュ部１５は、下方（図９）から上方（図１０）へ向けて水平断面形状が小さくなるように構成している（図９の断面＞図１０の断面）。
【００３９】
即ち、リアサッシュ部１５の窓ガラス溝１７よりも車内側の部分を、下方から上方へ向けて車幅方向へ小さくなるようなるよう構成している（ａ１＞ａ２）。
【００４０】
また、リアサッシュ部１５の窓ガラス溝１７よりも車外側の部分にドアサッシュカバー１８を一体形成し、このドアサッシュカバー１８を下方から上方へ向けて車両前後方向へ小さくなるよう構成している（ｂ１＞ｂ２）。
【００４１】
更に、図１１に示すように、ドアインナ後方部材５のドア本体後縁部１３の、サイドガードバー取付部１９の肉厚ｃを他の部分２１の肉厚ｄよりも厚肉形状としている。なお、サイドガードバー取付部１９は、サイドガードバー８を接着剤２２およびボルト・ナット２３を用いて固定するようにしている。
【００４２】
同様に、図１２に示すように、ドアインナ後方部材５のドア本体後縁部１３の、ロック機構取付部２０の肉厚ｅを他の部分２１の肉厚ｄよりも厚肉形状としている。なお、ロック機構取付部２０には、取付孔２４が設けられている。
【００４３】
そして、図５に示すように、ドアインナ後方部材５の車外側に、インナ側ウエスト補強材１１の後端部を取り付けるインナ側取付面２５を設けている。
【００４４】
また、ドアインナ後方部材５の車外側に、アウタ側ウエスト補強材１２の後端部を取り付けるアウタ側取付面２６を設けると共に、図１３に示すように、アウタ側取付面２６をインナ側取付面２５よりも所要量２７だけ後方へオフセットさせてインナ側取付面２５が車外側に開放されるようにしている。
【００４５】
更に、インナ側取付面２５をアウタ側取付面２６よりも所要量２８だけ前方へ長く形成している。
【００４６】
また、図５、図１４に示すように、インナ側取付面２５を、インナ側ウエスト補強材１１の後端部における中空断面部分の側面を包持可能な凹形状としている。なお、インナ側取付面２５はインナ側ウエスト補強材１１を接着剤２９およびボルト３０を用いて固定するようにしている。
【００４７】
そして、図５に示すように、アウタ側取付面２６を、アウタ側ウエスト補強材１２の後端部における中空断面部分の下部を載置可能な棚形状としている。
【００４８】
更に、図４に示すように、ドアインナ後方部材５の下縁を前方に所要量延長して、延長部分３１にロアブレース材６の後縁と接合可能なジョッグル部３２を設けている。このジョッグル部３２は、図１５に示すように、ロアブレース材６の肉厚分の段差で構成され、ロアブレース材６とほぼ面一に接合してウェザーストリップのシール面の段差をなくし得るようにしたものである。
【００４９】
そして、図１６に示すように、ドアアウタパネル３３の折曲げた縁部３４（ヘム部）で挟着されるドアインナ後方部材５の縁部３５の肉厚ｆを薄肉形状として、隣接するドア（リアドア３６）の開閉時の干渉を防止することができるようにしている。なお、図１６中、符号３７はリアドア３６の回転中心である。
【００５０】
次に、この実施の形態１の作用について説明する。
【００５１】
ドアインナ後方部材５を、ドア本体後縁部１３とリアサッシュ部１５とを一体に有する鋳物で構成したことにより、ドア本体２のウエスト部にドア本体後縁部１３とリアサッシュ部１５との接合部をなくすことができるので、リアサッシュ部１５のウエスト部付根部分における曲げ剛性が向上される。また、上記接合部がないので、溶接接合が不要で熱歪みによる変形がなく、製品の精度が向上する。また、溶接部軟化をなくすことができる。このため、別途補強が不要となり、重量を軽減できると共に、溶接点を減少させて、製造コストの増大を抑制することができる。更に、ドアインナ後方部材５はウエスト部を含めて鋳物で一体に成形されているので、ウエスト部でのシール段差１６をなくすことができる。このため、工程管理を減少させることが可能となり、この点においても製造コストの増大を抑制することができる。
【００５２】
更にまた、ドアインナ後方部材５を鋳物で一体に成形したことにより、後述のように各部の肉厚を最適化することができ、よって、強度を落とさずに軽量化を図ることが可能である。
【００５３】
また、リアサッシュ部１５を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことにより、リアサッシュ部１５の曲げ剛性を向上することができる。また、リアサッシュ部１５を各断面において最適肉厚とすることが可能なので、充分な剛性を確保しつつ軽量化が可能となる。更に、ドアサッシュカバー１８を一体成形することができるため、別付けのドアサッシュカバー１８が不要となり、その分、コスト低減を図ることができる。しかも、ドアサッシュカバー１８の接合部がなくなるので、外観品質を向上することができる。
【００５４】
更に、ドアインナ後方部材５の、サイドガードバー取付部１９またはロック機構取付部２０の少なくとも一方を厚肉形状とすることにより、必要な取付強度を確保してサイドガードバー８，９またはロック機構を直接取付けることが可能となり、部品削減および軽量化を図ることができる。
【００５５】
そして、ドアインナ後方部材５の車外側にインナ側取付面２５を設けることにより、インナ側ウエスト補強材１１を車外側から取付けることが可能となる。
【００５６】
同様に、ドアインナ後方部材５の車外側にアウタ側取付面２６を設けることにより、アウタ側ウエスト補強材１２を車外側から取付けることが可能となる。また、アウタ側取付面２６をインナ側取付面２５よりも所要量２７だけ後方へオフセットさせてインナ側取付面２５が車外側に開放されるようにすることにより、インナ側ウエスト補強材１１を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面２６が邪魔にならないようにすることができる。更に、上記構造により、アウタ側ウエスト補強材１２に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト補強材１１およびリアサッシュ部１５で受けさせることができ、側方からの入力に対して強い構造とすることができる。
【００５７】
インナ側取付面２５をインナ側ウエスト補強材１１の側面を包持可能な凹形状とすることにより、インナ側ウエスト補強材１１の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００５８】
アウタ側取付面２６をアウタ側ウエスト補強材１２の後端部を載置可能な棚形状とすることにより、アウタ側ウエスト補強材１２の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００５９】
ドア本体２の下縁に接合用のジョッグル部３２を設けることにより、ロアブレース材６の形状を簡略化してロアブレース材６を押出成形品とすることが可能となり、その分、コスト低減が可能となる。また、図１５に示すように、ウェザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００６０】
更に、図１６に示すように、ドアアウタパネル３３の折曲げた縁部３４（ヘム部）で挟着されるドアインナ後方部材５の縁部３５を薄肉形状とすることにより、隣接するドアの開閉時の干渉を防止することができる。
【００６１】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【００６２】
例えば、軽金属または軽合金は、アルミニウムやマグネシウムおよびこれらをベースにするものに限るものではなく、同等の材質のものまた、同等の成形性（型成形性・押出成形性）及び強度が得られるものであれば何でも良い。
【００６３】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項１の発明によれば、ドアインナ後方部材を、ドア本体後縁部とリアサッシュ部とを一体に有する鋳物で構成したことにより、ドア本体のウエスト部にドア本体後縁部とリアサッシュ部との接合部をなくすことができるので、リアサッシュ部のウエスト部付根部分における曲げ剛性が向上される。また、上記接合部がないので、製品の精度を向上することができる。更に、ドアインナ後方部材はウエスト部を含めて一体に成形されているので、ウエスト部でのシール段差をなくすことができる。更にまた、ドアインナ後方部材を一体に成形したことにより、各部の肉厚を最適化することができ、よって、強度を落とさずに軽量化を図ることが可能である。また、インナ側取付面を設けたことにより、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となる。更に、アウタ側取付面をオフセットさせて設けたことにより、アウタ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となると共に、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面が邪魔にならないようにすることができる。また、アウタ側ウエスト補強材に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト補強材およびリアサッシュ部で受けさせることができ、側方からの入力に対して強い構造とすることができる。
【００６４】
請求項２の発明によれば、リアサッシュ部を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことにより、リアサッシュ部の曲げ剛性を向上することができる。また、リアサッシュ部を各断面において最適肉厚とすることが可能なので、余分な肉がなくなり軽量化が可能となる。更に、ドアサッシュカバーを一体成形することができるため、別付けのドアサッシュカバーが不要となり、その分、コスト低減を図ることができる。しかも、ドアサッシュカバーの接合部がなくなるので、外観品質を向上することができる。
【００６５】
請求項３の発明によれば、請求項２と同様の作用効果を得ることができる。
【００６６】
請求項４の発明によれば、請求項２と同様の作用効果を得ることができる。
【００６７】
請求項５の発明によれば、ドアインナ後方部材の、サイドガードバー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を厚肉形状とすることにより、必要な取付強度を確保してサイドガードバーまたはロック機構を直接取付けることが可能となり、部品削減および軽量化を図ることができる。
【００７０】
請求項６の発明によれば、インナ側取付面をアウタ側取付面よりも前方へ長く形成したことにより、アウタ側ウエスト補強材を車外側から取付けることが可能となると共に、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面が邪魔にならないようにすることができる。また、アウタ側ウエスト補強材に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト補強材およびリアサッシュ部で受けさせることができ、側方からの入力に対して強い構造とすることができる。
【００７１】
請求項７の発明によれば、インナ側ウエスト補強材の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００７２】
請求項８の発明によれば、アウタ側ウエスト補強材の位置決め取付けを容易とすることができる。
【００７３】
請求項９の発明によれば、ドア本体の下縁に接合用のジョッグル部を設けることにより、ロアブレース材の形状を簡略化してロアブレース材を押出成形品とすることが可能となり、その分、コスト低減が可能となる。また、ウェザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００７４】
請求項１０の発明によれば、ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形状とすることにより、隣接するドア開閉時の干渉を防止することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この実施の形態１にかかる車両用ドアの側面図である。
【図２】図１の車両用ドアの部分的な背面図である。
【図３】図１のドアインナ後方部材の側面図である。
【図４】図３のドアインナ後方部材の斜視図である。
【図５】ドアインナ後方部材の腰部の拡大斜視図である。
【図６】図５を斜後方から見た斜視図である。
【図７】シール段差を無くした状態を示す図６と同様の斜後方から見た斜視図である。
【図８】図７のＡ−Ａ断面図である。
【図９】図３のＢ−Ｂ断面図である。
【図１０】図３のＣ−Ｃ断面図である。
【図１１】図３のＤ−Ｄ断面図である。
【図１２】図３のＥ−Ｅ断面図である。
【図１３】図３のＦ−Ｆ断面図である。
【図１４】図３のＧ−Ｇ断面図である。
【図１５】図４のＨ−Ｈ断面図である。
【図１６】隣接するドアとの境界部の部分拡大水平断面図である。
【符号の説明】
２ドア本体
３ドアサッシュ
５ドアインナ後方部材
６ロアブレース材
７ウエスト補強材
８サイドガードバー
１０サッシュ上縁部材
１１インナ側ウエスト補強材
１２アウタ側ウエスト補強材
１３ドア本体後縁部
１４リアサッシュ部
１７窓ガラス溝
１９サイドガードバー取付部
２０ロック機構取付部
２５インナ側取付面
２６アウタ側取付面
３２ジョッグル部
３３ドアアウタパネル
３４縁部
３５縁部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle door structure capable of effectively obtaining strength and reducing weight.
[0002]
[Prior art]
A conventional vehicle door structure is described in Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 6-320955.
[0003]
In this publication, a door with a sash using a light alloy is disclosed, and a rear sash, a bracket for attaching a side guard bar, and a door inner panel are provided at the rear of the waist portion of the door body. It is to be welded.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional vehicle door structure, since the waist portion does not employ an integral structure, there is a problem that the waist portion has low bending rigidity. In addition, it is difficult to ensure accuracy because thermal distortion occurs in the welded portion of the waist. In addition, reinforcement is required due to a decrease in strength due to softening of the welded portion, which causes an increase in welding points, an increase in weight, and an increase in cost. Furthermore, since the rear part of the waist portion is composed of three parts, excess meat is generated at a part where the parts overlap each other, resulting in an increase in weight and cost.
[0005]
In addition, since a simple extruded material is used for the rear sash, it has been difficult to improve the bending rigidity and reduce the weight.
[0006]
Furthermore, no particular consideration is given to the attachment of the side guard bar, the lock mechanism, and the waist reinforcement.
[0007]
The door inner panel is complicated because it has a shape including the entire sill portion facing the side sill extending forward and backward below the vehicle body, and the cost is increased accordingly. SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a vehicle door structure that can solve the above-described problems and can effectively secure strength and reduce weight.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, according to the invention described in claim 1, in a vehicle door structure having a door sash on an upper part of a door body, a rear edge of the door body is formed and a lower edge of the door body is formed. A rear end of a door main body capable of joining a rear end of a lower brace material arranged along a sill portion, and a rear end of a waist reinforcing material for reinforcing a waist of an upper edge of the door main body; Forming a rear edge of the door sash, and a rear sash portion capable of joining a rear end of a sash upper edge member forming an upper edge of the door sash, and a door inner rear member integrally formed ; An inner-side mounting surface for attaching a rear end of the inner-side waist reinforcing member is provided on the vehicle outer side of the door inner rear member, and a rear-end portion of the outer-side waist reinforcing member is provided on the vehicle outer side of the door inner rear member. Provided with a kicking outer mounting surface, it is characterized in that is offset the outer mounting surface to the rear than the inner mounting surface.
[0009]
According to the first aspect of the present invention, the door inner rear member is formed of a casting integrally having a rear edge portion of the door body and a rear sash portion. Since the joint between the rear edge of the main body and the rear sash can be eliminated, the bending stiffness at the base of the waist of the rear sash is improved. In addition, since there is no joint, the accuracy of the product can be improved. Further, since the door inner rear member is integrally formed including the waist portion, a seal step at the waist portion can be eliminated. Furthermore, by integrally molding the rear member of the door inner, the thickness of each part can be optimized, so that the weight can be reduced without reducing the strength. Further, by providing the inner-side mounting surface, the inner-side waist reinforcing member can be mounted from the outside of the vehicle. The outer-side waist reinforcement can be attached from the outside of the vehicle, and the outer-side attachment surface is offset to provide the outer-side waist reinforcement at the time of attaching the inner-side waist reinforcement from the outside of the vehicle. Can be kept out of the way. Further, the input from the side applied to the outer-side waist reinforcing member can be received by the inner-side waist reinforcing member and the rear sash portion, and a structure strong against the input from the side can be obtained.
[0010]
The invention described in claim 2 is characterized in that the rear sash portion is configured such that the horizontal cross-sectional shape decreases from below to above.
[0011]
According to the invention according to claim 2 configured as described above, the rear sash portion is configured so that the horizontal cross-sectional shape is reduced from below to above, thereby improving the bending stiffness of the rear sash portion. Can be. In addition, since the rear sash portion can have an optimum thickness in each section, there is no extra wall thickness, and the weight can be reduced. Furthermore, since the door sash cover can be integrally formed, a separate door sash cover is not required, and the cost can be reduced accordingly. In addition, since the joint portion of the door sash cover is eliminated, the appearance quality can be improved.
[0012]
The invention described in claim 3 is characterized in that a portion of the rear sash portion on the vehicle inner side of the window glass groove is configured to become smaller in the vehicle width direction from below to above.
[0013]
According to the third aspect of the present invention, the same operation and effect as those of the second aspect can be obtained.
[0014]
The invention described in claim 4 is characterized in that a portion of the rear sash portion on the vehicle outer side of the window glass groove is configured to become smaller in the vehicle front-rear direction from below to above.
[0015]
According to the invention according to claim 4 configured as described above, the same operation and effect as those of claim 2 can be obtained.
[0016]
The invention described in claim 5 is characterized in that at least one of the side guard bar mounting portion and the lock mechanism mounting portion of the door inner rear member has a thick wall shape.
[0017]
According to the invention according to claim 5 configured as described above, at least one of the side guard bar mounting portion and the lock mechanism mounting portion of the door inner rear member is formed to have a thick wall shape, thereby securing necessary mounting strength. As a result, the side guard bar or the lock mechanism can be directly attached, and the number of parts can be reduced and the weight can be reduced.
[0022]
The invention described in claim 6 is characterized in that the inner-side mounting surface is formed longer than the outer-side mounting surface.
[0023]
According to the invention according to claim 6 configured as described above, since the inner-side mounting surface is formed to be longer than the outer-side mounting surface, the outer-side waist reinforcing member can be mounted from the outside of the vehicle. This makes it possible to prevent the outer-side mounting surface from hindering the mounting of the inner-side waist reinforcing member from the outside of the vehicle. Further, the input from the side applied to the outer-side waist reinforcing member can be received by the inner-side waist reinforcing member and the rear sash portion, and a structure strong against the input from the side can be obtained.
[0024]
The invention according to claim 7 is characterized in that the inner-side mounting surface has a concave shape capable of holding a side surface of the inner-side waist reinforcing member.
[0025]
According to the invention according to claim 7 configured as described above, positioning and mounting of the inner-side waist reinforcing member can be facilitated.
[0026]
The invention described in claim 8 is characterized in that the outer-side mounting surface has a shelf shape.
[0027]
According to the invention according to claim 8 configured as described above, positioning and mounting of the outer-side waist reinforcing member can be facilitated.
[0028]
According to a ninth aspect of the present invention, a jiggle portion that can be joined to a rear edge of the lower brace material is provided on a lower edge of the door inner rear member.
[0029]
According to the invention according to the ninth aspect , the lower edge of the door body is provided with a joining jiggle to simplify the shape of the lower brace material and to extrude the lower brace material. Is possible, and the cost can be reduced accordingly. Further, it is possible to eliminate a step on the sealing surface of the weather strip.
[0030]
The invention according to claim 10 is characterized in that the edge of the door inner rear member sandwiched between the bent edges of the door outer panel has a thin shape.
[0031]
According to the invention according to claim 10 configured as described above, by making the edge of the door inner rear member thin, it is possible to prevent interference at the time of opening and closing an adjacent door.
[0032]
Embodiment 1 of the present invention
Hereinafter, a specific embodiment 1 of the present invention will be described with reference to illustrated examples.
[0033]
1 to 16 show a first embodiment of the present invention.
[0034]
First, the configuration will be described. The vehicle door 1 according to the first embodiment has a configuration in which a door sash 3 is provided at an upper portion of a door main body 2, and shows a case where the door 1 is applied to a front door.
[0035]
The vehicle door 1 includes a door inner front member 4 forming a front edge of the door body 2, a door inner rear member 5 forming a rear edge of the door body 2, and a sill portion at a lower edge of the door body 2. A lower brace material 6 to be disposed, a waist reinforcing material 7 arranged along the waist portion of the upper edge of the door body 2 to reinforce the waist portion, and a position substantially parallel to the lower brace material 6 and the waist reinforcing material 7 And a sash upper edge member 10 forming an upper edge of the door sash 3.
[0036]
The door inner front member 4 and the door inner rear member 5 are made of a light metal or light alloy such as aluminum or magnesium (cast or forged). Further, the lower brace material 6, the waist reinforcing material 7, the side guard bars 8, 9 and the sash upper edge member 10 are formed of an extruded product of a light metal or a light alloy such as aluminum or magnesium. The waist reinforcing member 7 includes an inner waist reinforcing member 11 and an outer waist reinforcing member 12 as described later.
[0037]
The door inner rear member 5 has a door body rear edge 13 to which a rear end of the lower brace material 6 can be joined to a lower end thereof and a rear end of a waist reinforcing member 7 to which an upper end can be joined. A rear sash 15 is formed integrally with a rear sash 3 having an upper end with a joining portion 14 that forms the rear edge of the sash 3 and can join the rear end of the sash upper edge member 10. In addition, by forming the door inner rear member 5 by casting, as shown in FIGS. 7 and 8, a structure having no seal step 16 at the waist portion on the rear surface side of the rear edge portion 13 of the door body is provided.
[0038]
At this time, the rear sash portion 15 is configured such that the horizontal cross-sectional shape decreases from the lower side (FIG. 9) to the upper side (FIG. 10) (cross section in FIG. 9> cross section in FIG. 10).
[0039]
That is, the portion of the rear sash portion 15 on the vehicle inner side of the window glass groove 17 is configured to become smaller in the vehicle width direction from below to above (a1> a2).
[0040]
Further, a door sash cover 18 is integrally formed at a portion of the rear sash portion 15 outside the window glass groove 17 on the vehicle side, and the door sash cover 18 is configured to become smaller in the vehicle front-rear direction from below upward. (B1> b2).
[0041]
Further, as shown in FIG. 11, the thickness c of the side guard bar mounting portion 19 of the door main body rear edge portion 13 of the door inner rear member 5 is made thicker than the thickness d of the other portion 21. The side guard bar mounting portion 19 fixes the side guard bar 8 using an adhesive 22 and bolts / nuts 23.
[0042]
Similarly, as shown in FIG. 12, the thickness e of the lock mechanism mounting portion 20 of the door main body rear edge portion 13 of the door inner rear member 5 is formed to be thicker than the thickness d of the other portion 21. The lock mechanism mounting portion 20 is provided with a mounting hole 24.
[0043]
As shown in FIG. 5, an inner-side mounting surface 25 for mounting the rear end of the inner-side waist reinforcing member 11 is provided on the vehicle outer side of the door inner rear member 5.
[0044]
Further, an outer-side mounting surface 26 for attaching the rear end of the outer-side waist reinforcing member 12 is provided on the vehicle outer side of the door inner rear member 5, and the outer-side mounting surface 26 is connected to the inner-side mounting surface 25 as shown in FIG. The inner mounting surface 25 is offset rearward by a required amount 27 so as to be open to the outside of the vehicle.
[0045]
Further, the inner-side mounting surface 25 is formed to be longer than the outer-side mounting surface 26 by a required amount 28.
[0046]
Further, as shown in FIGS. 5 and 14, the inner-side mounting surface 25 has a concave shape capable of holding the side surface of the hollow cross-section at the rear end of the inner-side waist reinforcing member 11. Note that the inner-side mounting surface 25 fixes the inner-side waist reinforcing member 11 using an adhesive 29 and bolts 30.
[0047]
As shown in FIG. 5, the outer-side mounting surface 26 has a shelf shape on which a lower portion of the hollow cross-section at the rear end of the outer-side waist reinforcing member 12 can be placed.
[0048]
Further, as shown in FIG. 4, a lower edge of the door inner rear member 5 is extended forward by a required amount, and a jiggle portion 32 that can be joined to a rear edge of the lower brace material 6 is provided on the extension portion 31. As shown in FIG. 15, the jiggle portion 32 is formed of a step corresponding to the thickness of the lower brace material 6, and is joined almost flush with the lower brace material 6 so that the step of the sealing surface of the weather strip can be eliminated. Things.
[0049]
Then, as shown in FIG. 16, the thickness f of the edge 35 of the door inner rear member 5 sandwiched by the bent edge 34 (hem portion) of the door outer panel 33 is reduced, and the adjacent door (rear door) is formed. 36), the interference at the time of opening and closing can be prevented. In FIG. 16, reference numeral 37 denotes a rotation center of the rear door 36.
[0050]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0051]
Since the door inner rear member 5 is formed of a casting having the door body rear edge 13 and the rear sash 15 integrally, the door body rear edge 13 and the rear sash 15 are joined to the waist of the door body 2. Since the portion can be eliminated, the bending stiffness at the base portion of the waist portion of the rear sash portion 15 is improved. In addition, since there is no joint, there is no need for welding, there is no deformation due to thermal strain, and the accuracy of the product is improved. Also, softening of the weld can be eliminated. For this reason, additional reinforcement is not required, the weight can be reduced, and the number of welding points can be reduced, thereby suppressing an increase in manufacturing cost. Further, since the door inner rear member 5 is integrally formed with a casting including the waist, the seal step 16 at the waist can be eliminated. For this reason, it is possible to reduce the process control, and also in this respect, it is possible to suppress an increase in manufacturing cost.
[0052]
Furthermore, since the door inner rear member 5 is integrally formed by casting, the thickness of each part can be optimized as described later, and therefore, the weight can be reduced without reducing the strength.
[0053]
In addition, since the rear sash portion 15 is configured such that the horizontal cross-sectional shape is reduced from below to above, the bending stiffness of the rear sash portion 15 can be improved. In addition, since the rear sash portion 15 can have an optimum thickness in each cross section, it is possible to reduce the weight while securing sufficient rigidity. Further, since the door sash cover 18 can be integrally formed, a separate door sash cover 18 is not required, and the cost can be reduced accordingly. In addition, since there is no joint portion of the door sash cover 18, the appearance quality can be improved.
[0054]
Further, by forming at least one of the side guard bar mounting portion 19 and the lock mechanism mounting portion 20 of the door inner rear member 5 into a thick wall shape, a necessary mounting strength is secured and the side guard bars 8, 9 or the lock mechanism are directly mounted. It is possible to reduce the number of parts and reduce the weight.
[0055]
By providing the inner-side mounting surface 25 on the vehicle outer side of the door inner rear member 5, the inner-side waist reinforcing member 11 can be mounted from the vehicle outer side.
[0056]
Similarly, by providing the outer-side mounting surface 26 on the vehicle outer side of the door inner rear member 5, the outer-side waist reinforcing member 12 can be mounted from the vehicle outer side. Further, the outer side mounting surface 26 is offset backward by a required amount 27 from the inner side mounting surface 25 so that the inner side mounting surface 25 is opened to the outside of the vehicle, so that the inner side waist reinforcing member 11 is mounted on the vehicle. When mounting from the outside, the outer-side mounting surface 26 can be kept out of the way. Further, with the above-described structure, the input from the side applied to the outer-side waist reinforcing member 12 can be received by the inner-side waist reinforcing member 11 and the rear sash portion 15, and the structure is strong against the input from the side. be able to.
[0057]
By forming the inner-side mounting surface 25 into a concave shape capable of holding the side surface of the inner-side waist reinforcing member 11, positioning and mounting of the inner-side waist reinforcing member 11 can be facilitated.
[0058]
By forming the outer-side mounting surface 26 into a shelf shape on which the rear end of the outer-side waist reinforcing member 12 can be placed, positioning and mounting of the outer-side waist reinforcing member 12 can be facilitated.
[0059]
By providing the joining jig 32 at the lower edge of the door main body 2, the shape of the lower brace material 6 can be simplified and the lower brace material 6 can be formed into an extruded product, and the cost can be reduced accordingly. . In addition, as shown in FIG. 15, it is possible to eliminate a step on the sealing surface of the weather strip.
[0060]
Further, as shown in FIG. 16, by making the edge 35 of the door inner rear member 5 sandwiched by the bent edge 34 (hem portion) of the door outer panel 33 thin, the opening and closing of the adjacent door can be performed. Interference can be prevented.
[0061]
The embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration is not limited to this embodiment, and the present invention is not limited to this embodiment even if there is a design change within a scope not departing from the gist of the present invention. included.
[0062]
For example, light metals or light alloys are not limited to those based on aluminum or magnesium and those based on them, but those of the same material, or those with the same moldability (moldability / extrusion moldability) and strength Anything is fine.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the door inner rear member is formed of a casting integrally having the door body rear edge and the rear sash, so that the door body is provided at the waist of the door body. Since the joint between the rear edge and the rear sash can be eliminated, the bending stiffness at the base of the waist of the rear sash is improved. In addition, since there is no joint, the accuracy of the product can be improved. Further, since the door inner rear member is integrally formed including the waist portion, a seal step at the waist portion can be eliminated. Furthermore, by integrally molding the rear member of the door inner, the thickness of each part can be optimized, so that the weight can be reduced without reducing the strength. Further, by providing the inner-side mounting surface, the inner-side waist reinforcing member can be mounted from the outside of the vehicle. Further, by offsetting the outer-side mounting surface, the outer-side waist reinforcing material can be mounted from the outside of the vehicle, and when the inner-side waist reinforcing material is mounted from the outside of the vehicle, the outer-side mounting surface is not fixed. It can be out of the way. Further, the input from the side applied to the outer-side waist reinforcing member can be received by the inner-side waist reinforcing member and the rear sash portion, and a structure strong against the input from the side can be obtained.
[0064]
According to the second aspect of the present invention, the rear sash portion is configured such that the horizontal cross-sectional shape decreases from below to above, whereby the bending stiffness of the rear sash portion can be improved. In addition, since the rear sash portion can have an optimum thickness in each section, there is no extra wall thickness, and the weight can be reduced. Furthermore, since the door sash cover can be integrally formed, a separate door sash cover is not required, and the cost can be reduced accordingly. In addition, since the joint portion of the door sash cover is eliminated, the appearance quality can be improved.
[0065]
According to the third aspect of the invention, the same operation and effect as the second aspect can be obtained.
[0066]
According to the fourth aspect, the same operation and effect as the second aspect can be obtained.
[0067]
According to the fifth aspect of the present invention, at least one of the side guard bar attachment portion and the lock mechanism attachment portion of the door inner rear member is formed to have a thick wall shape, so that a necessary attachment strength is secured and the side guard bar or the lock mechanism is directly connected. Mounting can be performed, and parts can be reduced and the weight can be reduced.
[0070]
According to the invention of claim 6 , the inner-side mounting surface is formed to be longer than the outer-side mounting surface, so that the outer-side waist reinforcing material can be mounted from the outside of the vehicle, and the inner-side waist reinforcing material is provided. When the is mounted from the outside of the vehicle, the outer side mounting surface can be kept out of the way. Further, the input from the side applied to the outer-side waist reinforcing member can be received by the inner-side waist reinforcing member and the rear sash portion, and a structure strong against the input from the side can be obtained.
[0071]
According to the invention of claim 7 , positioning and mounting of the inner-side waist reinforcing member can be facilitated.
[0072]
According to the invention of claim 8 , positioning and mounting of the outer-side waist reinforcing member can be facilitated.
[0073]
According to the ninth aspect of the present invention, the lower edge of the door body is provided with a joining jiggle portion, whereby the shape of the lower brace material can be simplified, and the lower brace material can be formed into an extruded product. Reduction is possible. Further, it is possible to eliminate a step on the sealing surface of the weather strip.
[0074]
According to the tenth aspect of the present invention, the edge of the door inner rear member is formed to have a thin shape, so that it is possible to exert a practically useful effect that interference at the time of opening and closing an adjacent door can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle door according to a first embodiment.
FIG. 2 is a partial rear view of the vehicle door of FIG. 1;
FIG. 3 is a side view of the door inner rear member of FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view of a door inner rear member of FIG. 3;
FIG. 5 is an enlarged perspective view of a waist portion of a door inner rear member.
FIG. 6 is a perspective view of FIG. 5 as viewed obliquely from behind.
FIG. 7 is a perspective view similar to FIG. 6, showing a state where a seal step is eliminated, as viewed from the oblique rear side.
FIG. 8 is a sectional view taken along the line AA of FIG. 7;
FIG. 9 is a sectional view taken along line BB of FIG. 3;
FIG. 10 is a sectional view taken along the line CC of FIG. 3;
FIG. 11 is a sectional view taken along the line DD of FIG. 3;
FIG. 12 is a sectional view taken along line EE of FIG. 3;
FIG. 13 is a sectional view taken along line FF of FIG. 3;
FIG. 14 is a sectional view taken along line GG of FIG. 3;
FIG. 15 is a sectional view taken along the line HH in FIG. 4;
FIG. 16 is a partially enlarged horizontal cross-sectional view of a boundary portion with an adjacent door.
[Explanation of symbols]
2 Door body 3 Door sash 5 Door inner rear member 6 Lower brace material 7 Waist reinforcing material 8 Side guard bar 10 Sash upper edge member 11 Inner side waist reinforcing material 12 Outer side waist reinforcing material 13 Door body rear edge 14 Rear sash 17 Window glass Groove 19 Side guard bar mounting part 20 Lock mechanism mounting part 25 Inner side mounting surface 26 Outer side mounting surface 32 Jogging part 33 Door outer panel 34 Edge 35 Edge

Claims

ドア本体の上部にドアサッシュを有する車両用ドア構造において、
前記ドア本体の後縁を形成すると共に、前記ドア本体下縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材の後端部を接合可能で、且つ、前記ドア本体上縁のウエスト部を補強するウエスト補強材の後端部を接合可能なドア本体後縁部と、
前記ドアサッシュの後縁を形成すると共に、前記ドアサッシュの上縁を形成するサッシュ上縁部材の後端部を接合可能なリアサッシュ部とを、
一体に成形してなるドアインナ後方部材を備え、
前記ドアインナ後方部材の車外側に、インナ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるインナ側取付面を設け、
前記ドアインナ後方部材の車外側に、アウタ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるアウタ側取付面を設けると共に、該アウタ側取付面を前記インナ側取付面よりも後方へオフセットさせたことを特徴とする車両用ドア構造。In a vehicle door structure having a door sash on an upper part of a door body,
A waist that forms a rear edge of the door body and that can join a rear end of a lower brace material disposed along a sill portion of the lower edge of the door body and that reinforces a waist portion of an upper edge of the door body A rear edge of the door body to which the rear end of the reinforcing material can be joined;
Forming a rear edge of the door sash, and a rear sash portion capable of joining a rear end of a sash upper edge member forming an upper edge of the door sash,
Equipped with a door inner rear member molded integrally ,
On the vehicle outer side of the door inner rear member, an inner side mounting surface for mounting a rear end portion of the inner side waist reinforcing material is provided,
On the vehicle exterior side of the door inner rear member, an outer-side mounting surface for attaching a rear end of an outer-side waist reinforcing material is provided, and the outer-side mounting surface is offset rearward from the inner-side mounting surface. Vehicle door structure.

前記リアサッシュ部を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことを特徴とする請求項１記載の車両用ドア構造。2. The vehicle door structure according to claim 1, wherein the rear sash portion is configured such that a horizontal cross-sectional shape is reduced from below to above.

前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車内側の部分を、下方から上方へ向けて車幅方向へ小さくなるよう構成したことを特徴とする請求項２記載の車両用ドア構造。3. The vehicle door structure according to claim 2, wherein a portion of the rear sash portion on the vehicle inner side of the window glass groove is configured to decrease in a vehicle width direction from below to above.

前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車外側の部分を、下方から上方へ向けて車両前後方向へ小さくなるよう構成したことを特徴とする請求項２記載の車両用ドア構造。3. The vehicle door structure according to claim 2, wherein a portion of the rear sash portion on the vehicle outside of the window glass groove is configured to become smaller in a vehicle front-rear direction from below to above.

前記ドアインナ後方部材の、サイドガードバー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を厚肉形状としたことを特徴とする請求項１ないし４のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 4, wherein at least one of a side guard bar attachment portion and a lock mechanism attachment portion of the door inner rear member has a thick wall shape.

前記インナ側取付面を前記アウタ側取付面よりも前方へ長く形成したことを特徴とする請求項１ないし５のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 5, wherein the inner-side mounting surface is formed longer than the outer-side mounting surface.

前記インナ側取付面を前記インナ側ウエスト補強材の側面を包持可能な凹形状としたことを特徴とする請求項１ないし６のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 6 , wherein the inner side mounting surface has a concave shape capable of holding a side surface of the inner side waist reinforcing member.

前記アウタ側取付面を棚形状としたことを特徴とする請求項１ないし７のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 7 , wherein the outer-side mounting surface has a shelf shape.

前記ドアインナ後方部材の下縁に、前記ロアブレース材の後縁と接合可能なジョッグル部が設けられたことを特徴とする請求項１ないし８のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 8 , wherein a jogging portion (60) that can be joined to a rear edge of the lower brace material is provided on a lower edge of the door inner rear member.

ドアアウタパネルの折曲げた縁部で挟着される前記ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形状としたことを特徴とする請求項１ないし９のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 9 , wherein an edge of the door inner rear member sandwiched between bent edges of the door outer panel has a thin shape.