JP3575476B2 - 組電池 - Google Patents
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Description
本発明は、複数個の二次電池単電池を組み合わせて成る組電池に係り、特に小型の二次電池を組み合わせて電気自動車等のモータ駆動用電池として公的に使用できる組電池に関する。
【0001】
【従来の技術】
近年、環境保護運動の高まりを背景として、二酸化炭素排出規制が切に望まれる中、自動車業界ではガソリン車等の化石燃料を使用する自動車に替えて、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCV)の導入を促進すべく、これらの実用化の鍵を握るモータ駆動用電池の開発が鋭意行われている。この用途には、繰り返し充電が可能な二次電池が使用される。EV、HEV、FCVのモータ駆動のような高出力及び高エネルギー密度が要求される用途では、単一の大型電池は事実上作れず、複数個の電池を直列に接続して構成した組電池を使用することがこれまで一般的であった。
【0002】
しかし、この方法では単位電池の容量を非常に大きくする必要があり、専用の製造ラインを設けて生産する必要があった。また特に大容量が必要とされるEV用電池等では、1個の電池が非常に重くなり取り扱いが困難である。
【0003】
そこで、取り扱いの容易な小型の電池(以下、素電池と記載する)を多数接続して、EV、HEV、FCV用途に供することが考えられている。また、高出力、高エネルギ密度であるリチウムイオン二次電池を自動車用組電池として充放電に使用する場合、素電池を複数個並列に接続したグループを直列に接続した組電池を用い、全体として400Vの電圧を得るように考えられている。また、自動車用12V,42Vバッテリーを更に高性能、コンパクト、低コストにするためには民生用のリチウムイオン電池を利用することが有望となってくる。また、高い電圧が要求される自動車用組電池を構成する素電池としては、集電対の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極を形成されたバイポーラ電極を、固体高分子電解質を挟んで複数枚直列に積層したバイポーラリチウムイオン二次電池も有望である。
【0004】
ここで、電気自動車用組電池は、常に振動が加わる状態で使用されるため、素電池内部における集電片の破断や集電溶接部の破断等の構造破壊、素電池を電気的に接続した接続タブの破断等の不具合が発生しないための耐振動性が要求されている。
【0005】
上述のような、素電池を複数個接続した組電池の従来技術として、例えば特開平11−273643号公報に記載の技術がある。この公報には、図13に示すように、金属等からなる円筒形の缶に収装された素電池の両端が、支持体に緩衝部材である連結ゴムを介して支持されている。また、支持体内には素電池が2つ(2以上の複数個でもよい)組み込まれ、このケースを1つのサブモジュールとして複数個接続することができるよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような組電池においては、缶の両側の連結部だけにゴムの緩衝部材を設定しており、缶と支持体の間は空気を介しているのみであるため、加振されると缶の長さ方向の一次、二次等の固有振動周波数において缶の中央部、もしくは1/4,3/4波長部での振幅が大きく、缶の円筒側面が疲労を起こすおそれがあった。更にその応力が缶の両側緩衝部材に直接かかるため、緩衝部材の耐久性を低下させるおそれがあった。
【0007】
また、素電池の上面もしくは下面のみに正極と負極の両極が位置する素電池においては、両極が位置する側のみで支持する必要があり、更に加振に対して耐久性を確保することが困難である。
【0008】
仮に、缶と支持体との間に緩衝部材等を充填することを考えた場合、従来技術のような素電池は、周りを緩衝部材等で覆ってしまうと、メインテナンスを必要とするため、取り外しの容易さを損なうとともに、熱がこもってしまい、電池自体の耐久性の悪化を招くという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、複数の素電池が組み合わされた組電池において、加振されたとしても構造破壊や接続タブの破断が起きることなく、安定した性能を発揮することが可能な組電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、少なくとも2以上の素電池を支持体内に設置した組電池において、前記素電池をラミネート外装した薄型ラミネート電池とし、前記素電池を少なくとも1以上の樹脂群によって被覆したことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】
本願発明にあっては、素電池をメインテナンスフリーのラミネート外装した薄型ラミネート電池とすることで、樹脂で被覆することが可能となり、メインテナンス上不利となることがない。また、充放電によって体積変化が無いため、樹脂で被覆したとしても支持体等に影響を与えることがない。また、樹脂で被覆することで外部から入力される振動を十分に減衰することが可能となり、素電池の耐久性の向上を図ることができる。更に、防水性、防湿性、冷熱サイクル性、耐熱安定性、絶縁性、難燃性の向上を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の組電池を表す上面図、端面図及びA−A断面図である。まず構成を説明すると、1は支持体、2は各素電池4の充放電状態をコントロールするセルコントローラ、3は外部端子、4はラミネートパックされた素電池、5は各素電池4を接続するバスバー、6は素電池の端子と外部端子を接続する接続リード、7は素電池4と支持体1の間に充填された樹脂である。
【0014】
この組電池に組み込まれる素電池4は、図2の素電池4の上面図及び側面図に示すように、ラミネート外装されたシート型の電池本体4aと、電池本体4aの両端に設けられ正極及び負極となるタブ4bから構成されている。また、図3の組電池の概略斜視図に示すように、各素電池4を2並列に接続した素電池群10をバスバー5によりタブ4bを接続することで12直列に接続し、4×6列となるように支持体1内に樹脂7とともに収装する。各素電池4の隙間は樹脂7が充填され、電池外部からの加振によって素電池4やタブ4b及びバスバー5等に十分に振動が伝わりにくいよう構成されている。
また、ここで薄型ラミネート電池である素電池4には、正極活物質にマンガン酸リチウム、負極活物質にカーボンを用いたリチウムイオン二次電池、もしくは、集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極を、固体高分子電解質を挟んで複数枚直列に積層したバイポーラリチウムイオン二次電池を用いることが望ましい。
【0015】
ここで、組電池の防振構造について説明する。
図4は、実施の形態1において使用される素電池4の1つを、タブ4bによって支持体に支持した場合の1自由度のマスバネモデルである。
素電池本体4aの質量をMとすると、支持体に物理的に設置されたタブ4bのバネ定数k1と支持体内の空気のバネ定数k2が並列接続されたモデルになると考えられる。通常では、空気バネが非常に小さいため、支持体に入る振動はタブ4b部のバネが素電池本体4aの質量によって振られ、その振幅により、タブ4bに各方向から応力がかかることになる。従って、構造的にタブ4b部が弱くなり、接続部の強度が低下する虞がある。
【0016】
図5は、実施の形態1において使用される素電池4の1つを、タブ4b及び充填された樹脂7によって支持体に支持した場合の1自由度のマスバネモデルである。
図4で示した空気バネの部分が樹脂バネに置換され、樹脂7のバネ定数の絶対値がタブ4bのバネ定数の絶対値に近くなるため、該マスバネ系の一次共振周波数が高周波にシフトする。また、入力が同じ場合には、バネ定数の増加により、振幅が反比例で小さくなるため、タブ4b部にかかる変位の絶対値が減少する。更に、樹脂ダンピングにより振動エネルギを熱エネルギに変換するため、効率的に振動エネルギを低減することができる。
【0017】
本実施の形態1における組電池は、それぞれの素電池4の厚さ(mm)、素電池4の面密度(kg/m2)、素電池4の間の樹脂群の厚さ、面密度、種類を操作することにより、素電池4を質量部とし、タブ4b部及び樹脂群をバネ部とした少なくとも2自由度以上の振動計において、一次共振周波数、二次共振周波数を任意に設定することができる。
【0018】
実施の形態1における組電池は、厳密には、図7に示すように、素電池4を質量部とし、タブ4b部及び樹脂群をバネ部とした4自由度、またはそれ以上の多自由度のマスバネ系を形成している。素電池4が2以上の組電池では、素電池の数の自由度を有するマスバネ系となり、振動のエネルギを減衰させる。
【0019】
ここで、図6に示す2自由度のマスバネ系を用いて固有角振動数(共振振動周波数)ω1,ω2を算出すると、タブ4b部及び樹脂a,eの並列バネ定数、素電池4の質量により、下記の式からほぼ決定される。
【数式】
ω1:一次共振周波数
ω2:二次共振周波数
m1:素電池aの質量
m2:素電池bの質量
k3:樹脂aのバネ定数と素電池aのタブ部のバネ定数との並列バネ定数
k4:樹脂eのバネ定数と素電池bのタブ部のバネ定数との並列バネ定数
本実施の形態1の組電池は、完全な2自由度型、または多自由度型マスバネ系ではないため、上式では完全に説明することができないが、上式を参考に性能のチューニングを行うことができる。
【0020】
特に本願発明の目的は、自動車に使用する場合に自動車に発生する振動周波数の周波数範囲内から組み電池の共振周波数を除外することである。多自由度のマスバネ系では共振周波数を無くすことは不可能であるが、自動車上で発生しうる周波数範囲内から組電池の共振周波数を除外することは可能となる。これにより自動車上で使用する限り、組電池は共振周波数に達することがない。特に素電池質量や樹脂種類を変化させることにより、多自由度マスバネ系の一次共振周波数と二次共振周波数を100Hz以上に任意に設定することができる。
【0021】
ここで、本実施の形態1で使用するラミネート型の素電池4の場合には、特にタブ4b部が強度的に弱いため、外部の振動によって金属疲労が発生しやすい。特に一般的なラミネート型の素電池の構成では、質量が約100g程度に対し、タブ4b部は、アルミ、もしくはニッケル等の箔であり、数100μmの厚みしかないため、金属疲労が起きやすかった。しかしながら、本実施の形態1では、樹脂7を充填することで、ラミネート型の電池本体4aの振動振幅が減少し、タブ4b部にかかる応力が減少するものである。
【0022】
複数の素電池4を連結するバスバー5に関して説明すると、タブ4bとバスバー5は質量が異なるため同位相で振動しない。よって、タブ4bとバスバー5の連結部分やタブ4bの根本部分で金属疲労が起きやすかった。しかしながら、本実施の形態1では、支持体1内に樹脂7を充填することで、バスバー5の振動振幅が減少し、タブ4bとバスバー5の接合強度の低下を防止するものである。
【0023】
次に、樹脂7について説明する。
実施の形態1における樹脂7群は、この樹脂7群によって素電池4が包まれていることが必要であるが、支持体1内の素電池4以外の空間の一部分、もしくは全空間に充填されていても効率的に振動エネルギを低減することができる。また、振動の低減のためには素電池4及びバスバー5といった振幅が大きい部位に樹脂7群を設定することが有効であり、組電池全体の質量を軽減することもできる。特に、素電池4の振動を低減するために、素電池4の周辺部位に樹脂7を設定することも可能であり、バスバー5部分の振動を低減するために、バスバー5の部分のみを樹脂7で包むことも効果的である。
【0024】
ここで、樹脂7の動的バネ定数は、素電池4をタブ4bを介して支持体1に接続するマスバネ系の動的バネ定数よりもその絶対値が小さいことが望ましい。すなわち、タブ4bを介して支持体1に接続されたバスバー5をバネとし、素電池4をマスとするマスバネ系を考えると、バスバー5を包む樹脂7の動的バネ定数を、空気バネのような極めて小さなバネ定数ではなく、バスバー5等のバネ定数に近づけることで、バスバー5やタブ4bにかかる応力を低減することができる。これに対し、樹脂7の動的バネ定数の絶対値が、素電池4をタブ4bを介して支持体1に支持するマスバネ系の動的バネ定数の絶対値よりも大きいときには、応力がタブ4b部及びバスバー5にかかる可能性が高くなってしまうからである。
【0025】
また、一般的に振動伝達率は小さいほど防振に対して効果が大きい。ここで、振動伝達率は、その物体の動的バネ定数に大きく依存し、防振性能を向上させるためには、動的バネ定数を低減させることが必要であるからであるが、特に限定しない。
【0026】
図6及び図7は、2以上の樹脂群を使用した場合の組電池のモデル図である。図6に示すように、少なくとも2以上の樹脂群(樹脂a,樹脂e)を使用する場合には、支持体1内壁と素電池4に設定する樹脂aの硬度の絶対値が、各素電池4間に設定する樹脂eの硬度の絶対値よりも小さいことが望ましい。すなわち、外部から支持体1に入力される振動が素電池4に入力することを極力低減するためには、複数の素電池群が支持体1より振動的に絶縁されることが望ましいからであり、樹脂aの硬度の絶対値が、樹脂eの硬度の絶対値よりも小さいときには、支持体1が振動しても素電池4は群でまとまり、外部からの振動を絶縁し、素電池4に対して振動が伝わりにくくなるからである。
【0027】
図7に示すように、素電池4が3つ以上の場合には、中央に位置する樹脂dが最も硬度の絶対値が大きく、樹脂d→樹脂e→樹脂aと支持体1に向かうに連れて小さくすることが望ましいが、特に限定は行わない。また、素電池4と支持体1の間である最外部の樹脂a以外の樹脂群を統一して、樹脂aの硬度の絶対値よりも大きな硬度の絶対値を有する同じ樹脂(樹脂dの硬度の絶対値=樹脂eの硬度の絶対値)を用いるのが望ましいが、特に限定は行わない。
【0028】
また、硬度と同様に、誘電正接も、樹脂aの誘電正接の絶対値が、各素電池4間に設定する樹脂d及び樹脂e等の誘電正接の絶対値よりも小さいことが望ましい。これは、素電池4間は振動的絶縁性を確保しなければならないためである。また、誘電正接を損失正接としても効果は得られるが、特に限定は行わない。
【0029】
ここで、樹脂の硬度JISAは、5〜95の範囲にあることが望ましい。硬度JISAが5以下になると樹脂が柔らかいため、素電池4やタブ4bに連結されたバスバー5の自重により樹脂に沈み込んでしまう可能性が高くなり、95以上になると振動減衰効果が小さくなるからである。
【0030】
また、樹脂の10〜1kHzの誘電正接は1.0×10−3〜5.0×10−1の範囲にあることが望ましい。組電池に必要な防振周波数は、10〜100Hzの範囲であり、10Hz以下の周波数領域では、組電池のサイズ的観点からも共振周波数が存在する可能性が低い。また、1kHz以上の周波数は、音の領域に入るため、防振の必要性も低くなる。振動の低減効果は、損失正接に依存されるが、この損失正接は、動的粘弾性試験によって得ることが可能である。しかしながら、本試験は比較的柔らかな樹脂を正確に測定することが困難であるため、損失正接とほぼ対応が等しい誘電正接を用いることでその特性を予想できる。
【0031】
この誘電正接は−30℃〜80℃の通常の使用温度範囲で1.0×10−3〜5.0×10−1の範囲にあることが望ましい。1.0×10−3以下では、樹脂が比較的柔らかく、振動が伝わることにより、素電池の自重により沈み込んでしまう可能性が高くなり、5.0×10−1以上では、十分な減衰効果が得られないからである。
【0032】
また、損失正接が正確に測定できる場合には、損失正接も1.0×10−3〜5.0×10−1の範囲にあることが望ましい。理由は誘電正接の場合と同様である。
【0033】
樹脂群を構成する樹脂は、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、オレフィン系樹脂から、単独、もしくは複合で選ばれることが望ましい。組電池内に充填する樹脂群は、素電池4への振動の伝達を低減するのはもちろんのこと、素電池4を外部の環境から守る目的も有する。例えば、防水性、防湿性、冷熱サイクル性、耐熱安定性、絶縁性、難燃性等の性能を有することが必要である。これらの性能を満たすためには、数ある樹脂群の中では、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、オレフィン系樹脂が望ましいからである。
【0034】
また、特にウレタン系樹脂は前記性能が優れているため樹脂として用いることが望ましい。また、これら以外のシリコンゴム、オレフィン系エラストマー等の樹脂でも本発明の目的を達成することが可能であり、前述した諸性能を満足するものであれば、樹脂群として使用することができるため、前記樹脂群に限られるものではない。また、これらの樹脂を複合で用いることも有効である。サブモジュールの種々の部位にその部位に適した樹脂を配置することにより、より効果的な防振を達成することができる。
【0035】
また、支持体内の素電池以外の空間は、95〜100vol%が樹脂群によって占有されていることが望ましい。樹脂群は、振動伝達率の低減、防水性、防湿性、冷熱サイクル性、耐熱安定性、絶縁性、難燃性等の目的を有するものであるから、基本的に支持体1内の空き空間には全て樹脂が存在することが望ましい。従って、95vol%以下では前記性能が低減するため好ましくない。また、組電池は放熱性も良好である必要があるため、空間に空気が存在すると放熱性が悪化する。従って可能な限り95vol%以上が放熱性の観点から望ましい。
【0036】
また、素電池4は電極の積層方向の厚さが1〜10mmの薄型ラミネート電池であることが望ましい。組電池は小単位の素電池4を効率よく集合させて、大容量、高電圧の電池とする手段であり、樹脂群に包まれるのに効率の良い素電池4は、外部が樹脂より構成されているラミネート型電池とすることで、従来技術で説明した缶の電池に比べ外壁がナイロン等の高分子フィルムであるため、素電池4の動的バネ定数が低く、振動低減効率が高いからである。また同じ樹脂の環境になるため、素材的になじみやすく、振動劣化により素電池4と樹脂群の界面において剥離が起きにくいからである。また、放熱性の観点からラミネート電池の厚さは1mm以上10mm以下が望ましい。
【0037】
以上のことから、素電池4は1mm〜10mmの薄型ラミネート電池が好ましく、振動低減効果のみならず、放熱性等の性能も高くなり、種々の劣化も低減されるという効果を有する。
【0038】
(実施の形態2)
図8は実施の形態2の組電池を表す上面図、端面図及びA−A断面図である。基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、異なる部分のみ説明する。8はラミネートパックされた素電池であり、図9の素電池8の上面図及び側面図に示すように、ラミネート外装されたシート型の電池本体8aと、電池本体8aの一端に設けられ正極及び負極となる2つのタブ8bから構成されている。また、図10の組電池の概略斜視図に示すように、各素電池8を2並列に接続した素電池群11をバスバー5によりタブ8bを接続することで12直列に接続し、4×6列となるように支持体1内に樹脂7とともに収装する。各素電池4の隙間は樹脂7が充填され、電池外部からの加振によって素電池8やタブ8b及びバスバー5等に十分に振動が伝わりにくいよう構成されている。尚、防振構造については、実施の形態1で説明したものと同じであるため省略する。
【0039】
(実施例)
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。尚、各実施例の仕様及び評価結果を表1に示し、用いた樹脂の仕様を表2に示す。
【0040】
(実施例1)
図11は実施例1における組電池を表す図である。金属製の支持体に図2に示すラミネート外装の素電池(表中形状1と記載)を2並列で設置し、樹脂aを支持体内に流し込み常温で固化させた。このとき厚さ方向、タブ方向とも適切な空間を設けて素電池を設置し、全ての空間に樹脂aを流し込むことによって、組電池を作製した。樹脂aのスペックは表2にある通りである。また、組電池の素電池の質量をマスとし、樹脂aの厚さ方向のマスバネ系でタブ部の動的バネ定数と樹脂aの動的バネ定数の比を60%とした。ここで、素電池には、正極活物質にマンガン酸リチウム、負極活物質にカーボンを用いたリチウムイオン二次電池を用いたが、これに限定されるものではない。
【0041】
(実施例2)
樹脂を樹脂bとし、動的バネ定数比を80%とした以外は実施例1と全く同様にして組電池を作製した。
【0042】
(実施例3)
樹脂を樹脂cとし、動的バネ定数比を70%とした以外は実施例1と全く同様にして組電池を作製した。
【0043】
(実施例4)
樹脂を樹脂dとし、動的バネ定数比を95%とした以外は実施例1と全く同様にして組電池を作製した。
【0044】
(実施例5)
樹脂を樹脂eとし、動的バネ定数比を80%とした以外は実施例1と全く同様にして組電池を作製した。
【0045】
(実施例6)
樹脂を樹脂fとし、動的バネ定数比を85%とした以外は実施例1と全く同様にして組電池を作製した。
【0046】
(実施例7)
支持体との空間の95%に樹脂aを注入した以外は、実施例1と全く同様にして組み電池を作製した。
【0047】
(実施例8)
図1に示す実施の形態1に示す組電池の構成であって、全ての空間に樹脂aを流し込むことによって組電池を作製した。また、組電池の素電池の質量をマスとし、樹脂aの厚さ方向のマスバネ系でタブ部の動的バネ定数と樹脂aの動的バネ定数の比を、それぞれ素電池の平均で60%とした。
【0048】
(実施例9)
図8に示す実施の形態2に示す組電池の構成であって、図9に示すラミネート外装の素電池8(表中形状2と記載)を2並列で設置し、全ての空間に樹脂aを流し込むことによって組電池を作製した。それ以外は実施例8と全く同様に組み電池を作製した。
【0049】
(実施例10)
図6に示す組電池であって、金属製の支持体に図2に示すラミネート外装の素電池4(表中形状1と記載)を2並列で設置し、支持体と素電池bとの間の空間に樹脂aを流し込み固化させ、続いて素電池bと素電池aの間の空間に樹脂eを流し込み固化させた後、更に上部の支持体と素電池aの間の空間に樹脂aを流し込み常温で固化させた。このとき厚さ方向、タブ方向とも適切な空間を設けて素電池を設置し、全ての空間に樹脂a及び樹脂eを流し込むことによって、組電池を作製した。樹脂a及び樹脂eのスペックは表2にある通りである。また、組電池の素電池の質量をマスとし、樹脂aの厚さ方向のマスバネ系でタブ部の動的バネ定数と樹脂aの動的バネ定数の比を60%、樹脂eの動的バネ定数を80%とした。
【0050】
(実施例11)
図7に示す組電池であって、金属製の支持体に図2に示すラミネート外装の素電池4(表中形状1と記載)を2並列で設置し、支持体と素電池dとの間の空間に樹脂aを流し込み固化させ、続いて素電池dと素電池cの間の空間に樹脂eを流し込み固化させ、続いて素電池eと素電池bの間の空間に樹脂dを流し込み固化させ、続いて素電池bと素電池aの間の空間に樹脂eを流し込み固化させた後、更に上部の支持体と素電池aの間の空間に樹脂aを流し込み常温で固化させた。このとき厚さ方向、タブ方向とも適切な空間を設けて素電池を設置し、全ての空間に樹脂a,樹脂d及び樹脂eを流し込むことによって、組電池を作製した。樹脂a,樹脂d及び樹脂eのスペックは表2にある通りである。また、組電池の素電池の質量をマスとし、樹脂aの厚さ方向のマスバネ系でタブ部の動的バネ定数と樹脂aの動的バネ定数の比を60%、樹脂dの動的バネ定数の比を80%、樹脂eの動的バネ定数を90%とした。
【0051】
(比較例1)
樹脂をケース内に全く入れないで実施例1と全く同様の組電池を作製した。
【0052】
(試験例)
上記実施例1〜11、及び比較例1で得られた組電池について以下の実験を実施した。
【0053】
(動的バネ定数の測定)
上記各実施例、及び比較例の方法によって得られた組電池の上部の素電池面中央位置に加速度ピックアップを設定し(樹脂はピックアップのスペース分を確保し、樹脂被覆を剥がした)を強制加振し、ピックアップにより得られた曲線をカーブフィッティング法により収束計算し、動的バネ定数の数値を算出した。ここで、動的バネ定数比は、樹脂を入れないで加振して得られた数値を基準にした比率である。
【0054】
(加速度比の測定)
動的バネ定数測定で設定した位置に加速度ピックアップを設定し、10Hz,50Hz,100Hzで強制加振したときに得られたピックアップの加速度値を、樹脂無しのときに同条件で得られた加速度値を基準にして比率を算出した。従って、加速度比=1.0のときは、樹脂有りと樹脂無しの加速度の絶対値が同じことを意味し、加速度値0.0〜1.0までの値が振動低減されたことになり、1.0以上のときは***振で逆に加速度が上昇し、振動が増強されたことを意味する。
【0055】
(平均低減率の測定)
加速度比を10〜300Hzで測定し、その低減量を平均したもので数値が大きいほど、振動が低減されたことを意味する。
【0056】
(硬度の測定)
JIS K6301の硬度測定方法に基づいて測定を行った。
【0057】
(誘電正接の測定)
JIS K6911の誘電率測定方法に基づいて測定を行った。
【0058】
これらの試験結果を表1に示す。
【表1】
実施例で使用した樹脂の特性値を表2に示す。
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の組電池構造体を表す概略図である。
【図2】実施の形態1の素電池を表す上面図及び側面図である。
【図3】実施の形態1の組電池構造体を表す概略斜視図である。
【図4】素電池の1つを、タブによって支持体に支持した場合の1自由度のマスバネモデルである。
【図5】素電池の1つを、タブ及び充填された樹脂によって支持体に支持した場合の1自由度のマスバネモデルである。
【図6】2つの素電池を2以上の樹脂群により被覆した場合の組電池のモデル図である。
【図7】4つの素電池を2以上の樹脂群により被覆した場合の組電池のモデル図である。
【図8】実施の形態2の組電池構造体を表す概略図である。
【図9】実施の形態2の素電池を表す上面図及び側面図である。
【図10】実施の形態2の組電池構造体を表す概略斜視図である。
【図11】実施例1〜7の組電池構造体を表す概略図である。
【図12】実施例9の組電池構造体を表す概略図である。
【図13】従来技術の組電池構造体を表す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 コントローラ
3 外部端子
4 素電池
4a 電池本体
4b タブ
5 バスバー
6 接続リード
7 樹脂
8 素電池
8a 電池本体
8b タブ
10 素電池群
11 素電池群
Claims (9)
- 少なくとも2以上の素電池を支持体内に設置した組電池において、
前記素電池をラミネート外装した薄型ラミネート電池とし、
前記素電池と支持体との間の空間に1種の樹脂のみを設置し、
前記樹脂群を、樹脂の硬度 JISA が 21 〜 35 の範囲にある樹脂群とし、
かつ、樹脂の 10 〜 1kHz の誘電正接が、− 30 〜 80 ℃の温度範囲で、 0.038 〜 0.08 の範囲にある樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 少なくとも2以上の素電池を支持体内に設置した組電池において、
前記素電池を支持体との間に少なくとも2以上の樹脂群を設置し、
該樹脂群は、前記支持体内壁と前記素電池の間に設定する樹脂の硬度の絶対値が、各素電池間に設定する樹脂の硬度の絶対値よりも小さい樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 請求項2に記載の組電池において、
前記樹脂群は、前記支持体内壁と前記素電池の間に設定する樹脂の誘電正接の絶対値が、各素電池間に設定する樹脂の誘電正接の絶対値よりも小さい樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 請求項2または3いずれか1つに記載の組電池において、
前記樹脂群を、樹脂の硬度 JIS Aが5〜95の範囲にある樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 請求項2ないし4いずれか1つに記載の組電池において、
前記樹脂群を、樹脂の 10 〜 1kHz の誘電正接が、 -30 〜 80 ℃の温度範囲で、 1.0 × 10 -3 〜 5.0 × 10 -1 の範囲にある樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 請求項1ないし5いずれか1つに記載の組電池において、
前記樹脂群を、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、及びオレフィン系樹脂からなる群より、単独、もしくは複合で選ばれた樹脂群としたことを特徴とする組電池。 - 請求項1ないし6いずれか1つに記載の組電池において、
前記支持体内の空間であって、前記素電池以外の空間の 95 〜 100vol %を樹脂群により占有することを特徴とする組電池。 - 請求項1ないし7いずれか1つに記載の組電池において、
前記素電池を、正極活物質にマンガン酸リチウム、負極活物質にカーボンを用いたリチウムイオン二次電池としたことを特徴とする組電池。 - 請求項1ないし7いずれか1つに記載の組電池において、
前記素電池を、集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極を、固体高分子電解質を挟んで複数枚直列に積層したバイポーラリチウムイオン二次電池としたことを特徴とする組電池。
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