JP3574538B2 - 自動車用扉のクロージャー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、開扉時にストライカと完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にストライカと僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカと完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材をロック本体に支持し、動力によりラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動するようにした自動車用扉のクロージャー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用扉のクロージャー装置としては、例えば、本出願人が先に提案した特願平6−178609号の願書添付の明細書に記載されたものがある。 すなわち、動力によって、クローズレバーがラッチ部材をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動しているときに、バックドアとドア開口の周縁との間の隙間に異物などが挟まった際には、オープンレバーを操作して、ロッキングレバーをラッチ部材から離脱させるとともに、リリースレバーに連結された連接部材がクローズレバーをスライドさせて、ラッチピンから離脱させ、バックドアの強制閉扉動作を中止するようにして、安全性を確保するとともに、駆動部に過大な荷重がかかるのを防止するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、バックドアの強制閉扉動作を中止するのは、連接部材がクローズレバーをスライドさせているので、そのスライド操作に比較的大きな力を要し、バックドアを開けることができるものの、その操作が重くなり、操作性の改良が望まれていた。
そこで、本発明は、このような従来の技術の改良点に着目してなされたもので、プッシュレバーとクローズレバーとの間の動力伝達経路上にキャンセルレバーを進退可能に支持し、リリースレバーによりキャンセルレバーを動力伝達経路上から後退させれば、クローズレバーに動力が伝達されないようにして、扉の強制閉扉動作を中止するようにし、例えば、クローズレバーを直接的に駆動させる等の操作をしないで済み、操作が重くなく、操作性を向上することができる自動車用扉のクロージャー装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項に記載された事項に存する。
[1] 開扉時にストライカ(17)と完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にストライカ(17)と僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカ(17)と完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材(30)をロック本体(21)に支持し、動力によりラッチ部材(30)を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動させて、強制的に閉扉するようにした自動車用扉のクロージャー装置において、
前記ラッチ部材(30)をハーフラッチ位置およびフルラッチ位置にそれぞれ回動不能に拘束する拘束位置と拘束解除する拘束解除位置とに揺動可能なロッキングプレート(40)と、
ドアハンドルに連動して、前記ロッキングプレート(40)を拘束位置から拘束解除位置へ揺動可能にするオープンレバー(85)と、
前記オープンレバー(85)に連動して、非作動位置から作動位置に揺動するリリースレバー(88)と、
動力が伝達されると前記ラッチ部材(30)を押し込んで、前記ラッチ部材(30)を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動可能にするクローズレバー(50)と、
前記ロック本体(21)側の軸(28)を中心にして前記クローズレバー(50)と同軸に回動可能に支持され、前記クローズレバー(50)へ動力を伝えるためのプッシュレバー(60)と、
前記プッシュレバー(60)とともに全体として移動可能で、該プッシュレバー(60)から前記クローズレバー(50)への動力伝達経路上に進出した前進位置と後退した後退位置とに揺動可能に前記プッシュレバー(60)に支持され、前記オープンレバー(85)に連動して前記リリースレバー(88)が前記非作動位置から前記作動位置に揺動した際に前記前進位置から前記後退位置に揺動して、前記動力を前記クローズレバー(50)へ伝達不能にするキャンセルレバー(100)とを備えたことを特徴とする自動車用扉のクロージャー装置。
【0005】
[2] 開扉時にストライカ(17)と完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にストライカ(17)と僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカ(17)と完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材(30)をロック本体(21)に支持し、動力によりラッチ部材(30)を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動させて、強制的に閉扉するようにした自動車用扉のクロージャー装置において、
前記ラッチ部材(30)をハーフラッチ位置およびフルラッチ位置にそれぞれ回動不能に拘束する拘束位置と拘束解除する拘束解除位置とに揺動可能なロッキングプレート(40)と、
ドアハンドルに連動して、前記ロッキングプレート(40)を拘束位置から拘束解除位置へ揺動可能にするオープンレバー(85)と、
前記オープンレバー(85)に連動して、非作動位置から作動位置へ揺動するリリースレバー(88)と、
動力が伝達されると前記ラッチ部材(30)を押し込んで、前記ラッチ部材(30)を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動可能にするクローズレバー(50)と、
前記ロック本体(21)側の軸(28)を中心にして前記クローズレバー(50)と同軸に回動可能に支持され、前記クローズレバー(50)へ動力を伝えるためのプッシュレバー(60)と、
前記プッシュレバー(60)とともに全体として移動可能で、該プッシュレバー(60)から前記クローズレバー(50)への動力伝達方向に対して略直交する方向から進出した前進位置と同じく前記略直交する方向へ退避した後退位置とに回動可能に前記プッシュレバー(60)に枢支され、前記オープンレバー(85)に連動して前記リリースレバー(88)が前記非作動位置から前記作動位置に揺動した際に前記前進位置から前記後退位置に回動して、前記動力を前記クローズレバー(50)へ伝達不能にするキャンセルレバー(100)とを備えたことを特徴とする自動車用扉のクロージャー装置。
【0006】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
[1]項記載の自動車用扉のクロージャー装置では、
扉(15)を閉じ、ラッチ部材(30)がハーフラッチ位置になると、動力により、クローズレバー(50)がラッチ部材(30)を押し込んで、ラッチ部材(30)がハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動する。扉(15)が強制的に閉扉動作する。
【0007】
扉(15)が強制的に閉扉動作するとき、例えば、扉(15)と扉開口(12)の周縁との間に異物が挟まれたりすると、そのままでは、駆動部の構成部材に過大な荷重がかかるようになるが、ドアハンドルを操作すると、オープンレバー(85)が連動して、リリースレバー(88)が非作動位置から作動位置へ揺動し、キャンセルレバー(100)が前進位置から後退位置へ退避して、プッシュレバー(60)からクローズレバー(50)への動力伝達経路が断たれ、クローズレバー(50)がラッチ部材(30)を押し込まなくなり、例えば付勢力によりクローズレバー(50)がラッチ部材(30)から離間すれば、ラッチ部材(30)がハーフラッチ位置まで戻り、駆動部の構成部材に過大な荷重がかからなくなり、構成部材の損傷を防止することができる。
【0008】
クローズレバー(50)を直接的に操作するのでなく、キャンセルレバー(100)を動力伝達経路から退避操作すればよいので、操作が重くなく、操作性を高めることができる。
一方、オープンレバー(85)が作動すると、サブレバー(80)が連動して、ロッキングプレート(40)が拘束解除位置に揺動して、ラッチ部材(30)がオープン位置に戻るようになり、同じく、駆動部の構成部材の損傷を防止することができる。
【0009】
[2]項記載の自動車用扉のクロージャー装置では、
同じく、ドアハンドルを操作すると、オープンレバー(85)が連動して、リリースレバー(88)が非作動位置から作動位置へ揺動し、キャンセルレバー(100)が前進位置から後退位置へ退避して、プッシュレバー(60)からクローズレバー(50)への動力伝達経路が断たれる。
このとき、キャンセルレバー(100)と該キャンセルレバー(100)を回動支持側であるプッシュレバー(60)またはクローズレバー(50)の一方との摩擦抵抗力は、例えば枢軸回りである回動中心の付近で生じるので、当該摩擦抵抗力に抗してキャンセルレバー(100)を退避操作する際に、当該摩擦抵抗力に起因して操作が重くなることはない。
【0010】
また、キャンセルレバー(100)とプッシュレバー(60)またはクローズレバー(50)の他方との摩擦抵抗力は、キャンセルレバー(100)が、プッシュレバー(60)から前記クローズレバー(50)への動力伝達方向に対して略直交する方向へ退避するので、比較的小さく、キャンセルレバー(100)を退避操作する際に、操作が重くなく、操作性をさらに高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態について説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1〜図4に示すように、自動車の車体10には後部開口12が開設され、後部開口12を開閉するためのバックドア15が設けられている。後部開口12の下縁部にはストライカ17が固設され、バックドア15には、ドアロック装置20が配設されている。ドアロック装置20のロック本体21には、ラッチ部材30が軸23により枢着され、ラッチ部材30には、ストライカ17に係脱可能な係合溝32が形成されている。
【0012】
ロック本体21には、ロッキングプレート40が軸26により拘束位置と拘束解除位置とに揺動可能に枢着されている。ロッキングプレート40は、ラッチ部材30に形成されたハーフラッチ係合部33またはフルラッチ係合部34に係脱可能な爪部42を有している。拘束位置において、爪部42は、ハーフラッチ係合部33またはフルラッチ係合部34に係合することにより、ラッチ部材30のオープン位置方向に向けての回動を阻止するものである。
【0013】
ロッキングプレート40は図示省略したばね部材により、ロッキングプレート40の爪部42がラッチ部材30のハーフラッチ係合部33またはフルラッチ係合部34に係合する方向へ付勢されているとともに、ラッチ部材30は同じく図示省略したばね部材によりオープン位置方向へ付勢されている。
ロック本体21には、ドアハンドルに連動するオープンレバー85が軸27により支持されている。オープンレバー85には、解錠位置ではロッキングプレート40の被押圧部43を押し込んで、ロッキングプレート40を付勢力に抗して拘束解除位置へ揺動可能にし、施錠位置ではロッキングプレート40の被押圧部43近傍を通過するサブレバー80が連結されている。ロック本体21には、キー操作によりサブレバー80を施錠位置と解錠位置とに変位させる施解錠レバー86が軸27により支持されている。
【0014】
ラッチ部材30は、ストライカ17から離脱したオープン位置と、係合溝32にストライカ17が僅かに係合してロッキングプレート40の爪部42がハーフラッチ係合部33に係合した図6および図9に示すハーフラッチ位置と、係合溝32にストライカ17が完全に係合してロッキングプレート40の爪部42がフルラッチ係合部34に係合した図5に示すフルラッチ位置とに回動可能に支持されている。
ラッチ部材30にはスイッチレバー38が一体的に固着され、スイッチレバー38には被押動用のピン35が植設されている。スイッチレバー38を介してラッチ部材30がハーフラッチ位置に回動したことを検出するための検出スイッチ36が設けられている。
【0015】
ロック本体21には、被押動用のピン35を介してラッチ部材30をハーフラッチ位置からフルラッチ位置さらには図8および図10に示すオーバートラベル位置へ押し込むためのクローズレバー50が、軸28により回動可能に枢着されている。また、クローズレバー50は、引張ばね部材51により図1において時計方向(被押動用のピン35から離間する方向)へ付勢されている。クローズレバー50には、軸28を起点にして被押動用のピン35の方へ延びる一端部52と被押動用のピン35とは反対の方向へ延びる他端部53とが形成されている。ロック本体21には、後述する動力部70によってクローズレバー50を介してラッチ部材30をハーフラッチ位置〜フルラッチ位置〜オーバートラベル位置に強制的に回動するためのプッシュレバー60が、同じく軸28により回動可能に支持されている。プッシュレバー60は、軸28に巻着した巻ばね61により図1において時計方向へ付勢されている。プッシュレバー60には軸28を起点にして互いに反対方向へ延びる一端部65と他端部66とが形成されている。
【0016】
図1〜図3に示すように、ロック本体21には動力部70を支持するベース部材71が連結され、動力部70はモータ72、減速機構73、および出力ピニオン74を有して成る。
ベース部材71には、セクタギア91が軸98により回動可能に支持されている。セクタギア91の外周縁には、出力ピニオン74に噛合する歯部92が連設されている。セクタギア91には、プッシュレバー60の一端部65に対向して、入力フランジ95が形成されている。
【0017】
プッシュレバー60の他端部66には、軸101によりキャンセルレバー100が前進位置と後退位置とに揺動可能に枢支されている。キャンセルレバー100には、略半円断面形状の異形ピン105が植設されている。キャンセルレバー100は、軸101に巻着した巻ばね102により図1において反時計方向へ付勢されている。異形ピン105は、キャンセルレバー100が前進位置に揺動すると動力伝達方向(異形ピン105がクローズレバー50の他端部53を押し込む方向)に対して直交する方向から進出し、後退位置に揺動すると前記直交する方向へ退避するものである。
【0018】
オープンレバー85には、非作動位置から作動位置に揺動して、キャンセルレバー100の揺動端106を押し込んでキャンセルレバー100を後退位置へ退避させるためのリリースレバー88が連結されている。ロック本体21には、施解錠レバー86に連動する連動レバー89が軸支されている。連動レバー89は、キー操作によりリリースレバー88の押動端88aをキャンセルレバー100の揺動端106に当接させないで、揺動端106近傍を通過可能にするものである。
【0019】
次に作用を説明する。
ラッチ部材30がオープン位置にあるドア開扉状態において、バックドアが閉じられて、ラッチ部材30がハーフラッチ位置(図6および図9に示す位置)を若干越えた位置(図7に示す位置)に回動すると、スイッチレバー38が検出スイッチ36にスイッチ片に当接して、ラッチ部材30がハーフラッチ位置であることを検出スイッチ36が検出して、モータ72が始動する。
【0020】
モータ72が始動すると、減速機構73を介して出力ピニオン74が回動し、出力ピニオン74に噛合する歯部92が送り込まれて、セクタギア91が図3において反時計方向へ回動し、セクタギア91の入力フランジ95が、プッシュレバー60の一端部65を押し込み、プッシュレバー60が巻ばね61の付勢力に抗して図7において反時計方向へ回動する。
このとき、キャンセルレバー100は前進位置にあって、図7において反時計方向へ揺動し、異形ピン105がクローズレバー50の他端部53を押し込み、クローズレバー50が引張ばね部材51の付勢力に抗して反時計方向へ回動し、クローズレバー50の一端部52が被押動用のピン35を押し込む。それにより、ラッチ部材30が図7において、時計方向へ回動し、ラッチ部材30がストライカ17を引き込む。
【0021】
さらに、モータ72が回転すると、セクタギア91が回転して、入力フランジ95が一端部65を引き込んで、キャンセルレバー100の異形ピン105を介してクローズレバー50が反時計方向へ回動する。それにより、クローズレバー50が被押動用のピン35をさらに押し込んで、ラッチ部材30がフルラッチ位置に回動し、ロッキングプレート40の爪部42がフルラッチ係合部34に係合して、ラッチ部材30は回動不能にフルラッチ位置に拘束される。
ラッチ部材30がフルラッチ位置からさらにオーバトラベル位置(図8および図10に示す位置)に回動すると、それを検出スイッチ37が検出して、モータ72が停止し、被押動用のピン35が押し込まれなくなって、付勢力によりラッチ部材30がフルラッチ位置に戻る。
【0022】
図7に示すように、クローズレバー50がラッチ部材30をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に強制的に回動しているとき、バックドア15の下縁と後部開口12の周縁部との間の隙間に物などが挟まれた場合には、例えば、図外のドアハンドルを操作すればよい。
ドアハンドルを操作すると、図4においてオープンレバー85が反時計方向へ回動する。それにより、図4においてリリースレバー88が左側へ押し出されるとともに、サブレバー80が右側へ押し出される。
【0023】
リリースレバー88が左側へ押し出されると、リリースレバー88の押動端がキャンセルレバー100の揺動端106を押し込み、キャンセルレバー100が前進位置から後退位置に揺動し、異形ピン105が他端部53を押し込む方向とは直交する方向へ退避する。キャンセルレバー100が前進位置から退避位置に揺動するとき、異形ピン105が他端部53からの摩擦抵抗を受けるとともに、キャンセルレバー100の下孔縁が軸101から摩擦抵抗を受けるが、キャンセルレバー100の下孔縁の摩擦抵抗が生じる場所は、揺動中心から極めて近いので、キャンセルレバー100が揺動する際の大きな抵抗にならず、また、異形ピン105の摩擦抵抗も、異形ピン105が直交する方向へ退避するので、他端部53を押し込んだりしないためキャンセルレバー100が揺動する際の大きな抵抗にならない。
【0024】
キャンセルレバー100が前進位置から後退位置に揺動すると、プッシュレバー60からの動力がクローズレバー50へ伝達されなくなり、被押動用のピン35が押し込まれなくなる。また、サブレバー80が右側へ押し出されると、サブレバー80がロッキングプレート40の被押圧部43を押し込み、ロッキングプレート40が付勢力に抗して拘束位置から拘束解除位置に揺動し、ロッキングプレート40の爪部42がラッチ部材30のハーフラッチ係合部33に係合可能な位置から退避する。
【0025】
それにより、付勢力でラッチ部材30がハーフラッチ位置からオープン位置に回動し、前述したように、キャンセルレバー100が揺動する際の抵抗も小さいので、操作力も重くなく、クローズレバー50、その他の動力部の構成部材の損傷を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明にかかる自動車用扉のクロージャー装置によれば、プッシュレバーとクローズレバーとの間の動力伝達経路上にキャンセルレバーを進退可能に支持し、リリースレバーによりキャンセルレバーを動力伝達経路上から後退させれば、クローズレバーに動力が伝達されないようにして、扉の強制閉扉動作を中止するようにし、例えば、クローズレバーを直接的に駆動させる等の操作をしないで済み、操作が重くなく、操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の要部正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置を取り付けた状態の要部側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の要部平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の作用説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の作用説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の作用説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す自動車用扉のクロージャー装置の作用説明図である。
【図9】図6に対応させて要部を抜き出して示した作用説明図である。
【図10】図8に対応させて要部を抜き出して示した作用説明図である。
【符号の説明】
10…車体
15…バックドア
17…ストライカ
20…ドアロック装置
21…ロック本体
30…ラッチ部材
40…ロッキングプレート
50…クローズレバー
60…プッシュレバー
70…動力部
80…サブレバー
85…オープンレバー
88…リリースレバー
88a…リリースレバーの押動端
89…連動レバー
91…セクタギア
100…キャンセルレバー
105…異形ピン
106…キャンセルレバーの揺動端

Claims (2)

  1. 開扉時にストライカと完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にストライカと僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカと完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材をロック本体に支持し、動力によりラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動させて、強制的に閉扉するようにした自動車用扉のクロージャー装置において、
    前記ラッチ部材をハーフラッチ位置およびフルラッチ位置にそれぞれ回動不能に拘束する拘束位置と拘束解除する拘束解除位置とに揺動可能なロッキングプレートと、
    ドアハンドルに連動して、前記ロッキングプレートを拘束位置から拘束解除位置へ揺動可能にするオープンレバーと、
    前記オープンレバーに連動して、非作動位置から作動位置に揺動するリリースレバーと、
    動力が伝達されると前記ラッチ部材を押し込んで、前記ラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動可能にするクローズレバーと、
    前記ロック本体側の軸を中心にして前記クローズレバーと同軸に回動可能に支持され、前記クローズレバーへ動力を伝えるためのプッシュレバーと、
    前記プッシュレバーとともに全体として移動可能で、該プッシュレバーから前記クローズレバーへの動力伝達経路上に進出した前進位置と後退した後退位置とに揺動可能に前記プッシュレバーに支持され、前記オープンレバーに連動して前記リリースレバーが前記非作動位置から前記作動位置に揺動した際に前記前進位置から前記後退位置に揺動して、前記動力を前記クローズレバーへ伝達不能にするキャンセルレバーとを備えたことを特徴とする自動車用扉のクロージャー装置。
  2. 開扉時にストライカと完全に離脱するオープン位置と、半閉扉時にストライカと僅かに係合するハーフラッチ位置と、完全閉扉時にストライカと完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能にラッチ部材をロック本体に支持し、動力によりラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動させて、強制的に閉扉するようにした自動車用扉のクロージャー装置において、
    前記ラッチ部材をハーフラッチ位置およびフルラッチ位置にそれぞれ回動不能に拘束する拘束位置と拘束解除する拘束解除位置とに揺動可能なロッキングプレートと、
    ドアハンドルに連動して、前記ロッキングプレートを拘束位置から拘束解除位置へ揺動可能にするオープンレバーと、
    前記オープンレバーに連動して、非作動位置から作動位置に揺動するリリースレバーと、
    動力が伝達されると前記ラッチ部材を押し込んで、前記ラッチ部材を前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に強制的に回動可能にするクローズレバーと、
    前記ロック本体側の軸を中心にして前記クローズレバーと同軸に回動可能に支持され、前記クローズレバーへ動力を伝えるためのプッシュレバーと、
    前記プッシュレバーとともに全体として移動可能で、該プッシュレバーから前記クローズレバーへの動力伝達方向に対して略直交する方向から進出した前進位置と同じく前記略直交する方向へ退避した後退位置とに回動可能に前記プッシュレバーに枢支され、前記オープンレバーに連動して前記リリースレバーが前記非作動位置から前記作動位置に揺動した際に前記前進位置から前記後退位置に回動して、前記動力を前記クローズレバーへ伝達不能にするキャンセルレバーとを備えたことを特徴とする自動車用扉のクロージャー装置。
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