JP2006144367A - 車両用ドアクローザ装置 - Google Patents

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Takeshi Tada
武史 多田
Yoshinobu Ogura
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Abstract

【課題】部品点数の少ないメカキャンセル機構を備えたドアクローザ装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータ3はラッチ6に設けられた***作部6cと係合可能な操作部31bと、係合状態の操作部を所定の経路に沿って変位させる駆動機構31を有し、駆動機構は操作部と対向配置された案内壁面14と、操作部を案内壁面に押し付け可能な第1付勢部材SP3を備え、操作部は第1付勢部材の付勢力を越える外力によって案内壁面から離間可能に設けられており、リフトレバー7は第2付勢部材SP2を備え、ポール71がラッチをクローズ位置に維持する位置に復帰するように回動可能に第2付勢部材で付勢支持されており、オープンレバー8は回転することによってリフトレバーと当接してポールをラッチから離間させる第1操作片8aと、操作部と当接して案内壁面から離間させる第2操作片8bを備える。メカキャンセルをオープンレバーだけで行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ドアクローザ装置に関するものである。
自動車の側部のドアや、後部のドアには、ドアクローザ装置が設けられている。これは、ドアを半分だけ閉めた状態(半閉ドア状態)にすると、内蔵した検出スイッチで検出してモータなどの駆動力でドアを完全に閉めた状態(全閉ドア状態)にする装置である。したがって、乗員の安全上、きわめて重要な装置である。
ドアクローザ装置が故障すると、乗員が車両の中に閉じ込められたりするので、ドアクローザ装置には、半閉ドア状態或いは全閉ドア状態になって故障してもメカ的に全開(以下、「メカキャンセル」と略記する)できる安全機構或いはフェ―ルセーフ機構がついている。
一般に、メカニカルな装置は、それを構成する部品点数が増えて複雑になればなるほど、故障しやすく、信頼性が低くなる。したがって、安全上重要なドアクローザ装置は、できるだけ部品点数を抑えて単純化する必要がある。
従来のドアクローザ装置600は、図12に示すように、駆動ユニット610と、ドアロックユニット620からなる。両者はワイヤ630で連結されており、駆動ユニット610に設けられたモータ611の駆動力をワイヤ630を介してドアロックユニット620に伝達するようになっている(例えば、特許文献1参照)。ドアロックユニット620には、図13に示すように、車体側のストライカ200と係合するラッチ621が設けられている。このラッチ621は、軸621aを中心にリリース(全開)位置からハーフラッチ(半閉)位置を経てフルラッチ(全閉)位置まで往復回動自在になっている。ラッチ621がハーフラッチ状態になったときに、その状態をハーフラッチスイッチが検出して、駆動ユニット610でワイヤ630が引っ張られ、ワイヤ630が連結されたクローズレバー622を移動させることにより、クローズレバー622の一部をラッチ621の係合(突起)部623に係合させて、ラッチ621をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで強制的に回動させる構造になっている。
また、クローズレバー622の上部にラッチ621の軸621aを中心とした円弧形状の長孔624を有するプルレバー625を備え、長孔624にクローズレバー622の上端のピン626を係合させ、且つ、プルレバー625の上端に長孔624をラッチ621から離反する方向に付勢するバネ627を備えている。さらに、プルレバー625の上端をラッチ621側に曲折させ、プルレバー625の下方に軸628aを中心に回動自在なアウトサイドレバー628を取り付け、アウトサイドレバー628の開ドア操作時に上昇する方の端部と、プルレバー625の上端とをプルリンク629で連結してある。したがって、たとえば、ハーフラッチ位置でメカキャンセルする場合、アウトサイドレバー628を開ドア操作することにより、その操作力がプルリンク629からプルレバー625に伝達され、プルレバー625の長孔624がラッチ621から離反する方向に振れるため、その長孔624に係合しているクローズレバー622の上端も離反方向へ移動し、ラッチ621がハーフラッチ位置からリリース位置に回動する。
特開2000−80832公報
しかしながら、このような従来のドアクローザ装置は、通常のラッチ解除用のアウトサイドレバーと、駆動ユニットによるラッチの強制的な回動動作を解除(メカキャンセル)するためのプルレバーやプルリンク、連動リンクなどにより成り立っており、部品点数が多く、複雑なメカとなっている。また、クローズレバーは、ガイド長孔を有するプルレバーによりラッチ側に付勢されているため、メカキャンセルしてラッチがオープンした後、クローズレバーが初期位置に戻る際に、ラッチの突起を乗り越えなければならず、そのときプルレバーが動いてしまうため、プルレバーとアウトサイドレバー間に遊びがない場合、アウトサイドレバーまで動いてしまう。したがって、上記従来のドアクローザ装置のようにリンク等を介して遊びを設定しないと、ドアが開いてしまう。また、リンクをやめてプルレバーとアウトサイドレバー間に遊びが必要となるため部品点数がさらに多くなってしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、部品点数の少ないメカキャンセル機構を備えたドアクローザ装置を提供することを課題とする。
課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、ドアクローザ装置であって、ストライカを受け入れるオープン位置からストライカの離脱を禁止するクローズ位置へ回動可能なラッチと、前記ラッチを前記クローズ位置に向けて回動操作するアクチュエータと、前記ラッチの前記クローズ位置を維持するポールを持つリフトレバーと、前記アクチュエータと前記ポールとを前記ラッチから切り離して該ラッチをオープン位置に回動させるオープンレバーと、を備え、前記アクチュエータは、前記ラッチに設けられた***作部と係合可能な操作部と、前記係合状態の前記操作部を所定の経路に沿って変位させる駆動機構とを有し、前記駆動機構は、前記操作部と対向配置された案内壁面と、前記操作部を前記案内壁面に押し付け可能な第1付勢部材とを備え、前記操作部は前記第1付勢部材の付勢力を越える外力によって前記案内壁面から離間可能に設けられており、前記リフトレバーは、第2付勢部材を備え、前記ポールが前記ラッチを前記クローズ位置に維持する位置に復帰するように、回動可能に該第2付勢部材で付勢支持されており、前記オープンレバーは、回転することによって前記リフトレバーと当接して前記ポールを前記ラッチから離間させる第1操作片および前記アクチュエータの前記操作部と当接して前記案内壁面から離間させる第2操作片を備えていることを特徴としている。
オープンレバーが回転することで、アクチュエータの操作部を案内壁面から離間させて操作部をラッチから離間させるともに、ポールをラッチから離間させることができる。すなわち、メカキャンセルをオープンレバーだけで行うことができ、従来のようなプルレバーやプルリンクなどが不要であり(部品点数が少なく)、低コスト化、信頼性向上が図れる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用ドアクローザ装置であって、前記駆動機構は、駆動源によって回動操作される第1搖動部材を備え、前記操作部を先端側に有する第2搖動部材が前記第1搖動部材の遊端側に軸支されており、前記第2搖動部材の前記操作部は、前記軸支の軸を中心とする円弧状をしており、前記第1付勢部材は、前記第2搖動部材を前記第1搖動部材に対して所定方向に搖動付勢するバネ部材であり、前記操作部が前記第1搖動部材の前記遊端部よりも常に先行した回転角度を保ちながら、前記ラッチを前記クローズ位置に向けて回動させるように構成されていることを特徴としている。
このように構成すれば、駆動機構は、ラッチを確実にクローズ位置に回動することができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の車両用ドアクローザ装置であって、前記***作部は、前記ラッチの回動軸の半径方向に突き出た突起であり、該突起には、前記円弧状端部が係合可能な被係合ピンを備えていることを特徴としている。
このように構成すれば、駆動機構は、ラッチをスムーズに且つより信頼性高くクローズ位置に回動することができる。また、第2揺動部材の操作部がラッチの突起を乗り越えて駆動機構がホームポジションに復帰する動作をスムーズに且つ確実に行うことができる。
メカキャンセルをオープンレバーだけで行うことができ、従来のようなプルレバーやプルリンクなどが不要であり(部品点数が少なく)、低コスト化、信頼性向上が図れる。
駆動機構がホームポジションにある場合、オープンレバーは操作部に当たらないため、第2搖動部材の付勢力がオープン操作に関与せず、オープン操作力を軽くすることができる。
本発明の車両用ドアクローザ装置を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、ドアクローザ装置4は、ハウジング5と、ストライカ2を引き込み操作可能な板状のラッチ6、ラッチ6の回転を規制するポール71、および、モータ32の動力によるラッチ6やポール71の操作を介して、ドアのクローズ動作とクローズ解除動作を行うアクチュエータ3を有する。なお、ハウジング5は、図4に詳しく示すように、合成樹脂製のハウジングボディ5aと、ハウジングボディ5aを覆う鉄板製のベース5bとを有している。そして、ベース5bにはストライカ2を受け入れる凹部5cが形成されている。
図1から図4に示すように、ラッチ6は、ハウジング5のベース5bに配置された略垂直な軸芯X1周りで回動可能に支持されており、比較的強力なコイルバネSP1等によって、ホームポジションHP1(図5の状態/オープン位置の一例)に向けて矢印A1方向に付勢されている。
ラッチ6には、ボディの内側寄りに位置する第1突起6aと、外側寄りに位置する第2突起6bが設けてあり、これらの突起6a、6bの間には、ストライカ2を受け入れ可能な係入溝部6gが形成されている。そして、ラッチ6の第2突起6bの内面側には、ハーフラッチ位置(クローズ位置の一例)においてリフトレバ7のポール71の作用片71aに押付けられるハーフ係合面6hが設けてあり、第1突起6aの外面側には、フルラッチ位置(クローズ位置の一例)においてポール71の作用片71aに押付けられるフル係合面6fが設けてある。さらに、ラッチ6には、後述するアクチュエータ3の駆動機構31のパッシブレバー31(第2揺動部材の一例)等によるクローズ動作を受けるための第3突起6c(***作部の一例)が設けてあり、第3突起6cには、後述する円弧状端部31cが係合可能な被係合ピン6kを備えている。なお、係合ピン6kは、第3突起6cに略垂直な軸芯X3の周りに回転できるローラ6jを備えている。ホームポジションHP1では、コイルバネSP1の付勢力によって、第3突起6cに近い位置にラッチ6に設けられた第4突起6dがハウジング5に設けられたクッション状のストッパ51a(図5参照)に押付けられている。
ラッチ6の回動位置を検出するための位置検出機構として、ラッチ6と一体的に回動する被検出片6p(図4参照)が設けられ、ハウジングボデ5aには被検出片6pを電気的に検出するロータリスイッチSW1(図4参照)が配置されている。ロータリスイッチSW1は、ラッチ6がハーフラッチ位置にあることを検出する第1接点Q1(図示せず)と、ラッチ6がフルラッチ位置にあることを検出する第2接点Q2(図示せず)と、接地用の第3接点Q3(図示せず)とを有する。
リフトレバー7は、略中央にポール71を持ち、ポール71は、その作用片71aがラッチ6の第1突起6aや第2突起6bの回転軌跡内に位置する第1位置ST(図3などを参照)と、作用片71aがこれらの回転軌跡から外れた第2位置RT(図5など参照)との間で、ベース5bに配置された略垂直な軸芯X2周りで回動可能に支持されており、コイルバネSP2(第2付勢部材の一例)の付勢力によって、第1位置STに復帰するよう付勢されている。第1位置STでは、作用片71aがハーフ係合面6h或いはフル係合面6fと当接してラッチ6のホームポジションHP1への復帰を阻止することができ、第2位置RTでは、コイルバネSP2の付勢力によって、作用片71aの他端がハウジングボディ5aに設けられたストッパ(図示せず)に押付けられている。また、リフトレバー7は、ポール71の作用片71aよりも径方向外側の一方の位置に、後述するオープンレバー8の第1操作片8aで操作される***作片72aを備え、作用片71aよりも径方向外側の他方の位置に、ポールスイッチSW2(図1参照)でポール71の位置が検出される被検出片72bを備えている。
(駆動機構31の構成)
アクチュエータ3は、モータ32(駆動源の一例)と駆動機構31とクローズ動作とクローズ解除動作の間の切り換え操作を制御するためにハウジングボディ5aに配置された原点SW3を備え、ハウジング5に一体的に固定されている。ている。
駆動機構31は、後述する駆動軸10周りで揺動可能に支持された第1揺動レバー31a(第1揺動部材の一例)と、第1揺動レバー31aの先端付近にピンによって軸支された第2搖動レバー31b(第2揺動部材の一例)とを有し、第2搖動レバー31bの先端付近には駆動軸10と略平行に延びた操作ピン31d(操作部の一例)が一体的に形成されている。また、第2搖動レバー31bの先端部に駆動軸を中心とする円弧状端部31cを持つ。さらに、第1揺動レバー31aの揺動に基づく操作ピン31dの移動軌跡を所定の形状に特定する手段として、ハウジングボディ5aには滑らかなガイド面14(案内壁面および駆動機構の一例)が設けてあり、第2搖動レバー31bと第1揺動レバー31aの間には、第2搖動レバー31bを図の反時計方向に付勢することで、操作ピン31dをガイド面14に押し付けるコイルばねSP3(第1付勢部材および駆動機構の一例)が設けてある。ベース5bには、電動モータ32から伝えられる回転駆動力によって矢印C1,C2の双方向に回転操作される駆動軸10が設けてあり、第1揺動レバー31aはこの駆動軸10に相対回転不能に支持されている。電動モータ32の回転力は、電動モータ32の回転軸に固定されたウォームギヤ(図示せず)、駆動軸10に外嵌された第2ギヤ(図示せず)、及び、ウォームギヤと第2ギヤの間に介装された第1ギヤ(図示せず)とからなる減速機構を介して駆動軸10に伝えらる。なお、電動モータ32の回転力の伝達においては、駆動軸10の回転力を増すためにギヤの数を増加する等してもよい。
第2搖動レバー31bと第1揺動レバー31aの間に設けてあるコイルばねSP3の付勢力は、駆動機構31の車両に対する配置姿勢や、操作ピン31dのガイド面14上での移動距離に関わらず、常に操作ピン31dがガイド面14に押し付けられる程度に大きく決められているが、同時に、操作ピン31dのガイド面14上での摺動移動を阻止しようとする異物、例えば、CPUがノイズ等で誤動作を起こしたなどの異常事態により、ラッチ6の(被係合凹部6kではなく)第3突起6cの先端等がガイド面14付近に存在する場合には、(第2搖動レバー31bやガイド面14等が破損されないように)操作ピン31dが同異物を乗り越え可能な程度に納められている。
電動モータ32の正転動作によって、駆動軸10が矢印C1向きに回動し続けると、第1揺動レバ31aが一体的に揺動操作され、第2搖動レバー31bの操作ピン31dがガイド面14上を摺動移動する。そして、円弧状端部31cは、ラッチ6の第3突起6cに備えられた係合ピン6kの周りを回動可能に設けられたローラ6jと係合した状態で、ラッチ6を矢印A2方向に回転操作し、図8に示すフルラッチ状態を現出することができる。
ガイド面14は、ハーフラッチ位置にあるラッチ6の係合ピン6k(図7の状態)が、フルラッチ位置(図8の状態)まで、ガイド面14上を摺動移動する円弧状端部31cに係合できるように、設計されている。
オープンレバー8は、軸X4に軸支されており、回転することによってリフトレバー7の操作片72aと当接してポール71をラッチ6の第1突起6aから離間させる第1操作片8aと、アクチュエータ3の操作ピン31dと当接して案内壁面14から操作ピン31dを離間させる第2操作片8bと、を備えている。また、オープンレバー8は、軸X3の半径方向に伸びる腕8cを備え、ドアのオープンハンドルと連結されているオープンケーブル9と連結している。したがって、オープンハンドルを操作することにより、オープンレバー8をオープン位置OP(図5参照)にすることができ、オープンハンドルを離すことでオープンレバー8をクローズ位置CS(図5参照)にすることができる。
次に、ドアクローザ装置4によるドアの「クローズ動作」、「クローズ解除動作」および「クローズメカキャンセル動作」について各工程に従って説明する。
(ドアクローズ動作)
ドアクローザ装置4によるドアのクローズ動作は、以下の各工程に従って実行される。
<ドアオープン状態>ドアがオープン状態の時には、図6に示すように、ラッチ6は第4突起6dがストッパー51aに押付けられたホームポジションHP1にあり、ポール71は作用片71aがストッパー(図示せず)に押付けられた第1位置STにある。また、駆動機構31の第1揺動レバー31aは、ホームポジションHP2で停止している。また、この状態では、第2搖動レバー31bの円弧状端部31cは、ラッチ6の第3突起6cの回転軌跡から外れた位置にある。これは、未だ実質的なドアクローズ動作に入る前の予備段階と言え、実質的なドアクローズ動作は次の段階から開始される。
<ハーフラッチ状態の獲得>上のドアオープン状態から、ユーザーが手動でドアを少し閉操作すると、ラッチ6の第2突起6bがボディのストライカ2によって押されて、ラッチ6がコイルバネSP1に抗して矢印A2方向に揺動操作される。そのまま第2突起6bがポール71を第2位置RTに向けて揺動させて押しのけ、遂にポール71の作用片71aを超えると、ポール71が第1位置STに復帰して、ポール71の作用片71aがハーフ係合面6hと係合した、ラッチ6の「ハーフラッチ状態」が得られ(図7の状態)、同時に、ラッチ6の被検出片6pがロータリースイッチSW1の第1接点Q1によって検出される。そこで、「(ドアクローズ動作における)ハーフラッチ状態」を示す電気信号がロータリースイッチSW1から出され、この信号を受けたECU(車体に積まれた電子制御装置)内のCPUは、電動モータ32を正転方向(矢印C1方向)に回転させるべく制御信号を出す。
<ストライカの引き込み開始>ハーフラッチ状態の獲得工程の最後に開始された電動モータ32の正転によって、(駆動軸10と共に)第1揺動レバー31aが、ホームポジションHP2からC1方向(時計方向)に揺動操作されると、第2搖動レバー31bの操作ピン31dがガイド面14上を摺動移動し、ラッチ6の第3突起6cと係合し、引き続き、図7に例示するように、ラッチ6を矢印A2方向に揺動操作する。これによって、係入溝部6g内に係入されたストライカ2は、ハウジング5の凹部5c内に引き込まれ始める。
<フルラッチ準備段階>引き続き電動モータ32の正転による第1揺動レバー31aの揺動操作が継続され、操作ピン31dがガイド面14上を摺動移動しながらラッチ6を矢印A2方向に揺動操作すると、今度はラッチ6の第1突起6aが、ポール71を第2位置RTに向けて揺動させ、遂にポール71の作用片71aを超えると、ポール71が第1位置STに復帰して、ポール71の作用片71aがフル係合面6fと対向した、ラッチ6の「フルラッチ準備段階」が得られるが、電動モータ32の正転による第1揺動レバー31aの揺動操作は未だ次の段階まで継続される。フルラッチ準備段階は広義のフルラッチ状態である。
<オーバーストローク工程>電動モータ32の正転による第1揺動レバー31a の揺動操作が継続され、操作ピン31dがガイド面14上をB1方向に摺動移動してラッチ6を更に矢印A2方向に揺動操作すると、ラッチ6の第1突起6aがポール71の作用片71aと一旦離間した「オーバーストローク工程」が得られ(図示せず)、同時に、ラッチ6の被検出片6pがロータリースイッチSW1の第2接点Q2によって検出される。そこで、「フルラッチ状態」を示す電気信号がロータリースイッチSW1から出され、この信号を受けたCPUは、電動モータ32を一旦停止し、引き続き、今度は電動モータ32を逆転方向に回転させるべく制御信号を出す。オーバーストローク工程も広義のフルラッチ状態と言える。
<駆動機構の原点復帰工程>電動モータ32の逆転(C2方向への回転)によって、第1揺動レバー31aのC2方向への揺動操作が開始される。先ず、操作ピン31dがガイド面14上を僅かにB2方向に戻った段階で、ラッチ6がコイルばねSP1の付勢力によってA1方向に回動して、第1突起6aが再びポール71の作用片71aと接当し、円弧状端部31cがラッチ6の第3突起6cのローラ6jから離間した、真の「フルラッチ状態」が得られる(図示せず)。次に、電動モータ32の逆転が更に継続され、操作ピン31dはB2方向にさらに戻り、遂に、第1揺動レバー31aが、ホームポジションHP2(図5等参照)に復帰する。復帰すると、原点スイッチSW3が復帰を検出して、その検出信号に基づいて、CPUは電動モータ32を停止し、待機状態に入る。
駆動機構31がホームポジションHP2にある場合、オープンレバ8は駆動機構31に当たらないため、第2搖動レバー31bの付勢力がオープン操作に関与せず、オープン操作力を軽くすることができる。
(ドアクローズ解除動作)
ドアクローザ装置4によるドアのクローズ解除動作は、以下の各工程に従って実行される。
<ドアクローズ状態>ドアがクローズ状態の時には、図3に示すように、ドアクローザ装置4は、前述したドアクローズ動作の最後の<駆動機構の原点復帰工程>の最終段階と同じ状態を呈している。すなわち、ラッチ6はフル係合面6fが、ポール71の作用片71aに押付けられたフルラッチ状態にある。また、駆動機構31の第1揺動レバー31aは、ホームポジションHP2にある。
<ポール71の解除工程>上の状態から、ドアのオープンハンドル(不図示)を操作すると、このオープンハンドルとオープンケーブル9で連結されているオープンレバー8がCS位置からOP位置に回動し、第1操作片8aがリフトレバー7の操作片72aと当接してポール71をラッチ6の第1突起6aから離間させる。
このように、駆動機構31がホームポジションにあるので、オープンレバー8は操作ピン31dに当たらないため、第2搖動レバー31bの付勢力がオープン操作に関与せず、オープン操作力を軽くすることができる。
<ラッチ6とポール71の復帰工程>すると、ラッチ6はポール71による規制から開放されて、コイルばねSP1の付勢力によってホームポジションHP1に向けてA1方向に復帰し始める。尚、このラッチ6の復帰工程は、ラッチ6がコイルばねSP1の付勢力によってストライカ2をベース5bの凹部5cから外向きに押し出す操作と平行して行われる。また、ポール71はコイルバネSP2の付勢力によって、第1位置STに復帰する。ドアのオープンハンドル(不図示)を離すと、オープンレバー8はオープンハンドルの付勢力でクローズ(CS)位置に復帰する。
(クローズメカキャンセル動作)
メカキャンセル動作は、図7のハーフラッチ(半閉ドア)状態から図8のフルラッチ(全閉ドア)状態までの間でドアの隙間に、もの等が挟まって取り出す場合等で行われるが、以下には図8のフルラッチ状態でのメカキャンセル動作について説明する。
<ポール71と円弧状端部31cの解除工程>図8のフルラッチ状態で、ドアのオープンハンドル(不図示)を操作すると、図9に示すように、このオープンハンドルとオープンケーブル9で連結されているオープンレバー8がCS位置からOP位置に回動し、第1操作片8aがリフトレバー7の操作片72aと当接してポール71をラッチ6の第1突起6aから離間させると同時に、第2操作片8bが駆動機構31の操作ピン31dと当接して円弧状端部31cをラッチ6の第3突起6cのローラ6jから離間させる。
<ラッチ6とポール71の復帰工程>すると、ラッチ6(図9の2点鎖線で示す)は、ポール71による規制から開放されて、コイルばねSP1の付勢力によってホームポジションHP1に向けてA1方向に復帰し始める。尚、このラッチ6の復帰工程は、ラッチ6がコイルばねSP1の付勢力によってストライカ2をベース5bの凹部5cから外向きに押し出す操作と平行して行われる。また、ポール71は、コイルバネSP2の付勢力によって、第1位置STに復帰する。さらに、ラッチ6がオープンラッチ位置にある(ハーフラッチ位置およびフルラッチ位置でない)ことをロータリスイッチSW1で検出して、その電気信号を受けてCPUは、電動モータ32を停止させる。
<メカキャンセル後の駆動機構の原点復帰工程>上の状態から、次のドアのクローズ操作が行われ、ドアのオープンハンドル(図示せず)を離すと、オープンレバー8はオープンハンドルの付勢力でクローズ(CS)位置に復帰する。すると、第2揺動レバー31bは、コイルバネSP3の付勢力でガイド面14の方に回転し、図10に示すように、第2揺動レバー31bのラッチ6側の端部がラッチ6の第3突起6cのローラ6jに当接する。すると、図11に示されるようなハーフラッチ状態となり、ラッチ6の被検出片6pがロータリースイッチSW1の第1接点Q1によって検出される。同時に、原点スイッチSW3により駆動機構31が原点復帰していないことが検出されると、CPUから電動モータ32を逆転方向に回転させるべく制御信号が出され、電動モータ32の逆転(C2方向への回転)によって、第2搖動レバー31bでローラ6jを回転させてラッチ6の第3突起6cを乗り越え、操作ピン31dがガイド面14に押付けられる。この第3突起6cの乗り越えがローラ6jを回転させて行われるので、確実且つスムーズに行われる。次に、電動モータ32の逆転が更に継続され、操作ピン31dはB2方向にさらに戻り、遂に、第1揺動レバ31aが、ホームポジションHP2(図5等参照)に復帰する。復帰すると、原点スイッチSW3が復帰を検出して、その検出信号に基づいて、CPUは電動モータ32を停止し、ハーフラッチ状態からフルラッチ状態にするべく前述したと同じようにストライカ2の引き込みを開始していく。
また、メカキャンセル後の駆動機構31の原点復帰は、次のドアのクローズ操作が行われてから実施されることに限定されることなく、例えば、モータ32の正転がなされた後、ロータリスイッチSW1やポール位置を検出するためのポールスイッチSW2からの種々の信号の後に電動モータ32を逆転方向に回転させるようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、ロータースイッチSW1でハーフラッチ状態やフルラッチ状態を検出していたが、特にロータリスイッチSW1のみにこれらの検出を限定されることなく、ポールスイッチSW2やその他に配置したスイッチを利用してもよい。また、電動モータ32の回転方向の制御に関しても、ポールスイッチSW2やその他に配置したスイッチからの信号を利用してもよい。
本発明の車両用ドアクローザ装置(フルラッチ状態)の平面図である。 本発明の車両用ドアクローザ装置(フルラッチ状態)の側面図である。 図1の車両用ドアクローザ装置の要部を示す正面図である。 図1の平面図の要部を示すA−A断面図である。 ドアオープン動作(及びドアクローズ解除動作)の工程を示す説明図である。 ドアクローズ動作(初期)の工程を示す説明図である。 ドアクローズ動作(クローズ開始)の工程を示す説明図である。 ドアクローズ動作(クローズ完了)の工程を示す説明図である。 メカキャンセル動作の工程を示す説明図である。 メカキャンセル動作の工程を示す説明図である。 メカキャンセル動作の工程を示す説明図である。 従来のドアクローザ装置をドアに搭載した自動車を示す斜視図である。 従来のドアクローザ装置を示す概略側面図である。
符号の説明
2・・・・・・・・・・ストライカ
3・・・・・・・・・・アクチュエータ
6・・・・・・・・・・ラッチ
7・・・・・・・・・・リフトレバー
6c・・・・・・・・・第3突起(***作部)
6j・・・・・・・・・ローラ(***作部の構成要素)
6k・・・・・・・・・係合ピン(***作部の構成要素)
SP2・・・・・・・・コイルバネSP2(第2付勢部材)
8・・・・・・・・・・オープンレバー
8a・・・・・・・・・第1操作片
8b・・・・・・・・・第2操作片
14・・・・・・・・・ガイド面(案内壁面)
31・・・・・・・・・駆動機構
31a・・・・・・・・第1搖動レバー(第1搖動部材)
31b・・・・・・・・第2搖動レバー(第2搖動部材/操作部)
31c・・・・・・・・円弧状端部
31d・・・・・・・・操作ピン(操作部)
32・・・・・・・・・電動モータ(駆動源)
SP3・・・・・・・・コイルバネSP3(第1付勢部材)
71・・・・・・・・・ポール

Claims (3)

  1. ストライカを受け入れるオープン位置からストライカの離脱を禁止するクローズ位置へ回動可能なラッチと、
    前記ラッチを前記クローズ位置に向けて回動操作するアクチュエータと、
    前記ラッチの前記クローズ位置を維持するポールを持つリフトレバーと、
    前記アクチュエータと前記ポールとを前記ラッチから切り離して該ラッチをオープン位置に回動させるオープンレバーと、
    を備え、
    前記アクチュエータは、前記ラッチに設けられた***作部と係合可能な操作部と、前記係合状態の前記操作部を所定の経路に沿って変位させる駆動機構とを有し、
    前記駆動機構は、前記操作部と対向配置された案内壁面と、前記操作部を前記案内壁面に押し付け可能な第1付勢部材とを備え、前記操作部は前記第1付勢部材の付勢力を越える外力によって前記案内壁面から離間可能に設けられており、
    前記リフトレバーは、第2付勢部材を備え、前記ポールが前記ラッチを前記クローズ位置に維持する位置に復帰するように、回動可能に該第2付勢部材で付勢支持されており、
    前記オープンレバーは、回転することによって前記リフトレバーと当接して前記ポールを前記ラッチから離間させる第1操作片および前記アクチュエータの前記操作部と当接して前記案内壁面から離間させる第2操作片を備えていることを特徴とする車両用ドアクローザ装置。
  2. 前記駆動機構は、駆動源によって回動操作される第1搖動部材を備え、前記操作部を先端側に有する第2搖動部材が前記第1搖動部材の遊端側に軸支されており、前記第2搖動部材の前記操作部は、前記軸支の軸を中心とする円弧状端部を有し、前記第1付勢部材は、前記第2搖動部材を前記第1搖動部材に対して所定方向に搖動付勢するバネ部材であり、前記操作部が前記第1搖動部材の前記遊端部よりも常に先行した回転角度を保ちながら、前記ラッチを前記クローズ位置に向けて回動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアクローザ装置。
  3. 前記***作部は、前記ラッチの回動軸の半径方向に突き出た突起であり、該突起には、前記円弧状端部が係合可能な被係合ピンを備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアクローザ装置。
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