JP3571534B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類を乾燥するための衣類乾燥機、あるいは乾燥機能を備えた洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、衣類を収容するための収容槽にドラムを用い、ドラムを回転させながら熱風あるいは冷風により衣類を乾燥する衣類乾燥機が広く利用されている。このような衣類乾燥機では、乾燥運転終了後、衣類を放置しておくと異常発熱する場合がある。そこで、例えば、特開平2−74300号公報に開示されているように、乾燥運転終了後に、温度センサを連続的に作動させて衣類の温度を検知している。そして、検知した温度が予め定める異常値より高ければ再度ドラムを回転させて衣類の温度を下げるようにして、ドラム内に放置された衣類の酸化熱等による自然発火を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、ドラム内に衣類が放置されたままにされていると、衣類の温度を温度センサによって、連続的にかつ少なくとも自然発火の発生する可能性がなくなるまでの長時間(例えば6時間)にわたり監視しなければならない。したがって、温度センサによる監視中に、電力を著しく浪費するという問題点があった。特に、乾燥運転終了直後は、自然発火の危険性が低いため、衣類の温度変化が少なく、温度センサを無駄に作動させることになる。
【0004】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、温度センサの消費電力を抑えかつ安全性に優れた衣類乾燥機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、収容槽内に収容した衣類の温度を検知する温度検知手段としての温度センサと、温度センサを作動させる作動制御手段と、本体に設けられた衣類出入れ用ドアの少なくとも開状態を検知する開状態検知手段とを備え、作動制御手段は、乾燥運転終了後に衣類の異常な温度上昇を監視して自然発火を防止するために温度センサを間欠的に作動させ、ドアが開かれたとき、温度センサをオフ時間を短くして間欠的に作動させるかまたは連続的に作動させるものである。上記構成によれば、乾燥運転終了後に、検知した温度に応じて温度センサを適当な間隔で間欠的に作動させれば、十分に監視機能を果たすことができ、安全性を確保できる。そのため、温度センサは常時温度を検知する必要がなくなるので、その温度監視に要する消費電力を低減できる。
【0006】
ここで、作動させる間隔として、温度センサの2回目以降の作動までのオフ時間を温度センサの最初の作動までのオフ時間より短く設定する。乾燥運転終了直後は、衣類の温度が急に上昇する可能性は少ないため、最初の作動までのオフ時間を長く設定してその間温度センサを作動させないでおく。これにより、温度センサの無駄な作動をより一層抑制できる。
【0007】
また、温度センサによって検知された温度が予め定める異常値より低い注意値に達したとき、あるいは温度センサによって検知された温度、例えば複数回の温度検知から上昇傾向と判断されたときは、温度センサをオフ時間を短くして間欠的に作動させるか、または連続的に作動させる。この構成により、衣類の異常な温度上昇を事前にかつ早期に検知できる。
【0008】
また、温度センサによって検知された温度から下降傾向と判断されたとき、再び衣類の温度が上昇する可能性は少ないので、温度センサの作動を中止する。これにより、無駄な温度センサの作動を防止できる。
【0009】
ところで、本体に設けられた衣類出入れ用ドアが開かれると収容槽内に酸素が補充され衣類が自然発火しやすくなるので、そのような状態になるのを事前に防止する必要が生じる。そこで、開状態検知手段によって、乾燥運転終了後にドアが開かれたと検知したとき、温度センサをオフ時間を短くして間欠的に作動させるか、または連続的に作動させる。そして、ドアが開いているとき、異常な温度上昇を検知すると、ファンのみを回転させて、衣類の温度を下げる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態に係るドラム式衣類乾燥機の内部構成を示す図である。この衣類乾燥機は、洗濯等により湿った衣類を乾燥するためのものであり、略直方体の本体(外箱)1の前面に開口2が形成され、開口2に衣類出入れ用ドア3が開閉自在に設けられている。外箱1には、衣類を収容するための収容槽としてのドラム4が回転自在に内装されている。ドラム4は、前面の一部が開放されて開口2に連通しており、前面側が外箱1に設けられた支持部5に嵌合支承され、後面側が外箱1に配設されたケーシング6に嵌合支承されている。
【0012】
ケーシング6内には、回転軸7によって回転自在に支持されたファン8が備えられ、このファン8によって、ケーシング6内は前側の排気導入室9と後側の外気導入室10とに仕切られている。ケーシング6の下部には、例えばPTCヒータからなるヒータ11を内装したヒータケース12が排気導入室9からドラム4内に通じるように設けられている。
【0013】
外箱1の底面にはモータ13が配設され、モータ13はベルト14を含むベルト伝動機構15を介してファン8に接続され、ファン8を回転駆動させる。また、モータ13は別のベルト伝動機構16を介してドラム4に接続され、ドラム4を回転駆動させる。外箱1の後面には、中央寄り部位に複数の小孔からなる外気導入口17が形成され、外気導入口17の周縁に複数の小孔からなる外気排出口18が形成されている。
【0014】
また、ドラム4の内側後面の下部には、衣類の温度を検知するための温度検知手段としての温度センサ21がドラム4の内部を臨むように配設されている。この温度センサ21は例えばサーミスタからなり、ドラム4内に収容された衣類の温度をそれに直接触れずに検知する。また、ドラム4の内側後面の上部には、衣類の乾燥度を検知するための乾燥度センサ22がドラム4の内部を臨むように配設されている。この乾燥度センサ22は、一対の電極からなり、その電極対に接触する衣類の抵抗値によって衣類の乾燥度を検知する。なお、温度センサ21は、サーミスタに限らず、例えば、熱電対型のセンサ等が用いられてもよい。また、乾燥度センサ22も上記センサに限るものではない。
【0015】
上記構成により、モータ13が駆動されると、ドラム4およびファン8が回転駆動され、図中矢印で示すように、ドラム4内の空気がドラム4の後面に形成されたフィルター23を介して、ケーシング6に形成された排気口24から排気導入室9内に排出される。そして、空気は、排気導入室9からヒータ11を通してドラム4内に戻り循環する。ヒータ11を通過するとき、循環空気は加熱されて熱風となり、ドラム4内に熱風が供給され、回転するドラム4内の衣類が熱風により乾燥される。また、ヒータ11をオフすれば、衣類は冷風により乾燥される。
【0016】
また、ファン8が回転駆動された状態では、外部の空気が外気導入口17から外気導入室10内に吸入され、外気排出口18から機外に排出される。このように、ドラム4内の空気と外気とがファン8を介して熱交換され、ドラム4内の空気の除湿、換言すれば衣類から奪った湿気の除去が行われる。
【0017】
次に、衣類乾燥機の電気的な構成について図3を参照して説明する。この衣類乾燥機は、これの制御中枢でありマイクロコンピュータからなる作動制御手段としての制御回路31、各回路に電源を供給するための電源回路32を有している。
【0018】
制御回路31は、各センサ21,22を作動させるタイミングを計時するためのタイマー33を内部に有している。そして、図示しないメモリに予め記憶した制御用プログラムに基づいて乾燥運転を行う。
【0019】
電源回路32は、電源スイッチ34がオンされることにより駆動され、制御回路31には、電源回路32の出力を整流平滑化する整流回路35を介して電源電圧が供給される。また、制御回路31には、ヒータ11およびモータ13を駆動させる駆動回路36が接続されている。なお、ヒータ11およびモータ13には、電源回路32から直接電源電圧が供給される。
【0020】
また、制御回路31には、乾燥運転を開始するときに投入されるスタートスイッチ37、衣類出入れ用ドア3の開状態を検知する開状態検知手段としてのドアスイッチ38、制御回路31動作用のクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路39が接続されている。制御回路31に対して、スタートスイッチ37からスタート信号が入力され、ドアスイッチ38から開状態検知信号が入力され、クロックパルス発生回路39からクロックパルスが入力される。なお、このドアスイッチ38は、ドア3の閉状態も検知している。
【0021】
制御回路31には、上述した温度センサ21および乾燥度センサ22が接続され、各センサ21,22で検知された温度検知信号または乾燥度検知信号が制御回路31に送られる。各センサ21,22には、制御スイッチ41,42を介して整流回路35が接続され、各センサ21,22を作動させる電源電圧が供給される。また、制御スイッチ41,42には制御回路31が接続され、制御回路31から各制御スイッチ41,42をオンするための制御信号が送られる。すなわち、制御スイッチ41,42は、例えば、スイッチング用トランジスタからなり、制御回路31からの制御信号によりオンし、整流回路35からの電源電圧を各センサ21,22に供給する。これにより、各センサ21,22は作動し、温度または乾燥度を検知し、制御回路31に対して温度検知信号または乾燥度検知信号を送る。
【0022】
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、上記制御回路31の制御動作について説明する。この衣類乾燥機では、熱風による熱風乾燥工程と、冷風による冷風乾燥工程という2つの工程によって衣類を乾燥する。そして、冷風乾燥工程の後に本実施形態の特徴的な自然発火を防止するための温度センサ21に対する作動制御が行われる。
【0023】
まず、ユーザによって電源スイッチ34が投入され、制御回路31に電源が供給されると、制御回路31は初期化動作を行う(ステップS1)。次に、スタートスイッチ37がオンされれば(ステップS2)、駆動回路36を制御してヒータ11およびモータ13をオンする(ステップS3)。モータ13の駆動によりドラム4およびファン8が回転駆動され、ヒータ11が発熱し、熱風乾燥工程を開始する。
【0024】
熱風乾燥工程では、制御回路31は、乾燥度センサ22からの乾燥度検知信号を常時読み込み(ステップS4)、乾燥度検知信号が所定値に達したか否かに基づいて、衣類が所定の乾燥度を得られたか否かを判別する(ステップS5)。所定の乾燥度に達すれば、ヒータ11をオフし(ステップS6)、熱風乾燥工程を終了する。
【0025】
次いで、熱風乾燥工程から冷風乾燥工程に移行する。冷風乾燥工程では、制御回路31は、温度センサ21を常時作動させ温度センサ21からの温度検知信号を読み込み(ステップS7)、ドラム4内の衣類の温度が予め定める設定値(例えば40℃)以下になったか否かの判別を行う(ステップS8)。そして、衣類の温度が設定値以下になったときに、モータ13をオフする(ステップS9)。これにより、ドラム4およびファン8の回転が停止され、冷風乾燥工程は終了し乾燥運転が終了する。なお、この乾燥運転終了時に、その旨をブザー等により報知するようにしてもよい。
【0026】
この後、衣類が乾燥機から取り出されず放置されている場合、衣類の酸化熱等によって自然発火するおそれがある。そこで、制御回路31は、衣類の温度が異常な温度に上昇していないか否かの監視処理を行う(ステップS10、詳細は後述)。この監視処理において異常を検知すると(ステップS11のYES)、制御回路31は、モータ13を駆動させ(ステップS12)、ドラム4およびファン8、あるいはいずれか一方を回転させる。そして、ステップS7に戻り、冷風乾燥工程時と同じ内容の運転が行われ(ステップS7〜S9)、ドラム4内の衣類の温度を下げる。
【0027】
したがって、例えば、衣類にてんぷら油等の油類が付着し洗濯で落とし切れず残っていたとしても、衣類の温度を下げることができるので、自然発火までには至らず、火災を防止でき、安全性を確保することができる。
【0028】
ステップS10において、衣類の温度が異常温度に上昇していなければ、電源スイッチ34がオフされたか否かの判別を行い(ステップS13)、電源スイッチ34がオフされたときには、本制御動作を終了する。電源スイッチ34がオフされないときには、ドラム4内から衣類が取出されていないと推定し、ステップS10の異常温度の監視処理を継続する。
【0029】
図5は、図4のステップS10,11の異常温度監視処理を詳細に表したフローチャートである。具体的に説明すると、冷風乾燥工程の終了と同時にタイマー33をスタートさせ(ステップT1)、タイマー33が第1所定時間(例えば30分)を計時したときに(ステップT2のYES)、制御スイッチ41をオンし、図1(a) に示すように、温度センサ21を作動させ衣類の温度を検知する(ステップT3)。この場合、制御回路31は、温度センサ21からの温度検知信号を複数回読み込み、その平均値を算出して衣類の温度とする。これによって、より正確に衣類の温度を検知できる。
【0030】
次いで、衣類の温度が予め定める第1所定温度(例えば60℃)に達しているか否かの判別を行う(ステップT4)。第1所定温度に達しておれば、制御回路31は、図4のステップS12(※印参照)に進み、モータ13を駆動させドラム4およびファン8を回転させて、衣類の温度を下げるようにする。
【0031】
なお、このとき、ドラム4のみを回転駆動するだけでもよい。すなわち、上昇した衣類の温度を下げるためには、ドラム4を回転駆動するだけでも充分な効果を奏するからである。
【0032】
一方、ステップT4において、衣類の温度が第1所定温度に達していないときには、図4のステップS13(◎印参照)に進み、電源スイッチ34がオフされるのを待つ待機状態となる。ここで、電源スイッチ34がオンされたままの場合、再び異常温度監視処理が行われる。すなわち、タイマー33をスタートさせ計時を開始し、ステップT2においてタイマー33が第1所定時間を計時したと判別した場合、温度センサ21を作動させ衣類の温度を検知する。
【0033】
このように、乾燥運転終了後、一定時間ごとに間欠的に温度センサ21を作動させ衣類の温度を検知するので、従来のように温度センサを連続的に作動させる場合に比べ、温度センサ21における消費電力を大幅に削減できる。また、温度センサ21の寿命を延ばすことができる。
【0034】
なお、図6に示すように、乾燥運転が終了した後は、ドア3の開状態の検知が割り込み処理として行われる。これは、ドア3が開かれると、ドラム4内へ酸素が補充されて衣類が自然発火しやすい状態になる場合があるからである。すなわち、図6のステップS21において、ドアスイッチ38によってドア3が開かれたと検知された場合、制御回路31は、温度センサ21を連続的に作動させ、衣類の温度を検知する(ステップS22)。そして、検知された温度が第1所定温度に達しておれば(ステップS23のYES)、モータ13を駆動しファン8のみを回転させて、衣類の温度を下げる。ファン8のみを回転させるのは、この場合、ドア3は開いたままになっており、ユーザが誤ってドラム4内に手を入れても安全なようにである。一方、第1所定温度に達していなければ(ステップS23のNO)、ドア3が閉じるまで引き続き連続的に温度を検知する(ステップS24のNO)。
【0035】
このように、乾燥運転終了後にドア3が開かれれば、ドラム4内で衣類の自然発火が起こりやすくなるので、その場合には温度を連続的に検知して、自然発火になる要因を早期に発見するようにする。これにより、安全性がより向上する。
【0036】
なお、ステップS22では、連続的に温度を検知するようにしたが、例えば、温度センサ21を短時間(例えば1分)ごとに作動させ温度を検知するようにしてもよい。また、ステップS23において、第1所定温度以上のときにモータ13を駆動させてファン8のみを回転させるが、安全性が確認できれば、ドラム4をファン8とともに回転させてもよい。
【0037】
<第2実施形態>
乾燥運転終了直後は、衣類が自然発火する可能性が比較的少ないため、第2実施形態では、温度センサ21の最初の作動までのオフ時間をそれ以後のオフ時間より長く設定する。これにより、温度センサ21を作動させる機会が第1実施形態に比べ減るので、より一層消費電力の低減を図ることができる。なお、機器構成については、第1実施形態と同様である。
【0038】
具体的には、図7および図1(b) に示すように、タイマー33による計時がスタートし(ステップP1)、乾燥運転終了後、最初の検知が行われたか否かの判別を行う(ステップP2)。この処理において、最初の検知が行われていない場合は、第2所定時間(例えば60分)経過したか否かの判別を行う(ステップP3)。また、最初の検知が既に行われている場合、第1所定時間(例えば30分)経過したか否かの判別を行う(ステップP4)。つまり、乾燥運転終了後は、最初の作動までのオフ時間を60分とし、それ以降のオフ時間を30分とする。
【0039】
このように、自然発火の可能性が比較的少ない乾燥運転終了直後は、温度を検知する必要性が少ないので、オフ時間を長くする。これにより、無駄な温度センサ21の作動を抑制し、消費電力を低減することができる。なお、ステップP5,6は第1実施形態と同様の処理のため、説明を省略する。
【0040】
また、乾燥運転終了直後に衣類が急に上昇する場合を想定して、乾燥運転終了後、所定時間(例えば10分)の間、連続的に温度センサ21により衣類の温度を検出してもよい。あるいは、乾燥運転終了後の最初の所定時間内に頻繁に(例えば1分おきに)温度センサ21による検知を行ってもよい。そして、上記検知において第1所定温度に達すれば、ドラム4およびファン8を回転させて、衣類の温度を下げる。
【0041】
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態に係る異常温度の監視処理を示すフローチャートである。この第3実施形態の特徴は、異常値としての第1所定温度(60℃)よりやや低い注意値としての第2所定温度(50℃)を設定し、その第2所定温度を検知した場合に、オフ時間を短くして温度センサ21を間欠的に作動させる。これにより、衣類が自然発火しやすい状態を早期に発見できる。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0042】
詳細には、図8および図9に示すように、乾燥運転終了後、第1所定時間を計時し(ステップR1,R2)、衣類の温度を検知し(ステップR3)、衣類の温度が第1所定温度に達していない場合(ステップR4のNO)、第2所定温度以上であるか否かの判別を行う(ステップR5)。衣類の温度が第2所定温度以上である場合、すなわち衣類の温度が50〜60℃の範囲内にある場合、タイマー33による計時をリスタートさせ(ステップR6)、第3所定時間(例えば5分)経過したか否かの判別を行う(ステップR7)。そして、5分経過した場合、ステップR3に戻り、再び衣類の温度を検知する。
【0043】
すなわち、衣類の温度がその温度を下げる必要がある第1所定温度には達していないが、第1所定温度に近い第2所定温度以上の場合、温度センサ21の作動のオフ時間を短くして検知の機会を増やすようにする。このようにすれば、危険な状態を早期に発見することができ、安全性が向上する。
【0044】
なお、検知温度が50℃を越えた後、時間の経過に伴って検知温度が再び50℃以下になった場合は、温度センサ21を元の第1所定時間ごとに行ってもよい。また、ステップR5において、衣類の温度が第2所定温度に達していることを検知した場合は、温度を連続的に検知するようにしてもよい。また、ステップR2において、第2実施形態のように、乾燥運転終了直後はオフ時間を60分とし、それ以後30分としてもよい。
【0045】
<第4実施形態>
第4実施形態では、温度変化に基づいて温度検知のタイミングを可変するものである。すなわち、乾燥運転終了後、衣類の温度変化が上昇傾向にある場合、オフ時間を短くして間欠的に衣類の温度を検知する。これに対し、衣類の温度変化が下降傾向にある場合、自然発火の可能性がない、あるいは少ないと判断できるので、この場合は温度センサ21による温度検知を中止する。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0046】
具体的には、図10のフローチャートにおいて、乾燥運転終了後、計時をスタートするとともに記憶温度を「0」に設定する(ステップU1)。記憶温度とは、前回検知した温度と比較するために、制御回路31のメモリに記憶される温度のことである。第1所定時間経過後(ステップU2)、記憶温度が「0」でないか否かの判別を行い(ステップU3)、記憶温度が「0」の場合、すなわち乾燥運転終了後1回目の検知の場合、温度を検知しその温度を記憶温度として更新する(ステップU4)。
【0047】
次に、その温度が第1所定温度でない場合(ステップU5のNO)、計時をリスタートし(ステップU6)、ステップU2に戻り、再び第1所定時間の経過を待つ。ステップU3の判別処理において、この場合、記憶温度は「0」ではないので、ステップU7に進む。ステップU7では、温度を検知するとともに、記憶温度をメモリから読み出し、検知した温度との差を算出する。すなわち、前回の検知温度との温度差を求める。そして、検知した温度を記憶温度として更新する。
【0048】
次いで、その温度が第1所定温度でない場合(ステップU8のNO)、前回の検知温度との温度差がマイナスか否かの判別を行う(ステップU9)。ここで、図11に示すように、前回の検知温度との温度差がマイナスの場合、すなわち、衣類の温度が下降している場合、第3所定温度(例えば40℃)以下か否かの判別を行う(ステップU10)。第3所定温度以上の場合は、ステップU6に進み、第1所定時間経過後の温度を検知する。また、第3所定温度以下の場合は、衣類が自然発火する可能性は少ないと判断して、検知を中止し電源スイッチ34がオフされるか否かの待機状態(図4のステップS13)に進む。
【0049】
一方、ステップU9において、前回の検知温度との温度差がマイナスでない場合、前回の検知温度との温度差がプラスか否かの判別を行う(ステップU11)。プラスでない場合、すなわち前回の検知温度と同じ場合、ステップU6に進み、第1所定時間経過後の温度を検知する。また、前回の検知温度との温度差がプラスの場合、すなわち、図12に示すように、衣類の温度が上昇している場合、計時をリスタートさせ(ステップU12)、第3所定時間ごとに温度を検知する処理(ステップU13)に進む。なお、図12において、衣類の温度の上昇傾向が停止して、現状維持あるいは低下の場合、再びオフ時間を長くして温度検知が行われる。
【0050】
このように、前回検知した温度と比較して、衣類の温度が上昇傾向または下降傾向にあるかを判断し、上昇傾向にあるときは、温度センサ21を頻繁に作動させて検知する機会を増やし、異常を早期に発見するようにする。また、下降傾向にあるときは、温度センサ21の作動を中止したり、オフ時間を長くして無駄な電力消費をなくすようにする。
【0051】
ステップU11において、前回の検知温度との温度差がプラスか否かの判別を行う場合、さらに検知温度が50℃以上である場合といった条件を加えて判別を行うことがより望ましい。すなわち、検知温度が50℃以下では、衣類が自然発火する可能性が少ないので、このときに衣類温度が上昇傾向にあっても、その検知結果があまり意味を持たないからである。また、温度センサ21の検知誤差を考慮して、温度差が例えば1℃以上ある場合に、プラスあるいはマイナスであると判別するようにしてもよい。
【0052】
また、ステップU13において、前回の検知温度との温度差がプラスである場合、連続的に衣類の温度を検知するようにしてもよい。また、図10に示す処理制御では、前回検知した温度との比較により、温度センサ21の作動のタイミングを設定するようにしているが、3回以上の検知結果を総合して温度が上昇または下降傾向にあるかを判断するようにしてもよい。
【0053】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることができる。例えば、上記実施形態では、衣類の自然発火する可能性を温度センサ21の検知結果によって判断していたが、温度センサ21を乾燥度センサ22に置き換えて、乾燥度センサ22の検知結果により判断してもよい。そして、制御回路31は、制御スイッチ42を制御して間欠的に乾燥度センサ22を作動させる。
【0054】
また、第1ないし第3所定時間および第1ないし第3所定温度は、上述した数値に限定されない。さらに、上述した制御は、乾燥機能付きの洗濯機に適用してもよい。さらにまた、収納槽は、横置式ドラムに限らず、縦置式ドラムであってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、乾燥運転終了後、温度センサを間欠的に作動させるので、衣類の温度監視に要する消費電力を削減することができ、しかも温度センサの寿命を延ばすことができ、経済的な衣類乾燥機を提供することができる。特に、乾燥運転終了直後は、衣類の自然発火する可能性が少ないので、オフ時間を長くするようにすれば、より一層消費電力を低減できる。
【0056】
また、温度センサによって検知された温度が予め定める異常値より低い注意値に達したとき、あるいは温度センサによって検知された温度から上昇傾向と判断されたときは、温度センサをオフ時間を短くして作動させるか、または連続的に作動させるので、衣類が自然発火する危険な状態を事前にかつ早期に検知でき、安全性を向上させることができ、衣類乾燥機の信頼性が高まる。
【0057】
また、温度センサによって検知された温度から下降傾向と判断されたとき、自然発火の可能性は低くなり、温度センサの作動を中止することにより、無駄な温度センサの作動を防止でき、より一層消費電力を低減できる。
【0058】
さらに、乾燥運転終了後にドアが開かれたとき、収容槽内に酸素が補充され衣類が自然発火しやすくなるが、温度センサをオフ時間を短くして作動させるか、または連続的に作動させることにより、急激な温度上昇といった異常に迅速に対処することができ、安全性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣類乾燥機に適用される温度センサの作動タイミングを示し、(a) は第1実施形態の場合、(b) は第2実施形態の場合
【図2】衣類乾燥機の内部構成を示す図
【図3】衣類乾燥機の電気的構成を示す図
【図4】第1実施形態の衣類乾燥機の制御動作を示すフローチャート
【図5】異常温度監視処理を示すフローチャート
【図6】ドアを開いたときの制御動作を示すフローチャート
【図7】第2実施形態の衣類乾燥機の制御動作を示すフローチャート
【図8】第3実施形態の衣類乾燥機の制御動作を示すフローチャート
【図9】温度の変化と温度センサの作動タイミングとの関係を示す図
【図10】第4実施形態の衣類乾燥機の制御動作を示すフローチャート
【図11】温度の変化と温度センサの作動タイミングとの関係を示す図
【図12】温度の変化と温度センサの作動タイミングとの関係を示す図
【符号の説明】
1 外箱
3 衣類出入れ用ドア
4 ドラム
21 温度センサ
31 制御回路
33 タイマー

Claims (6)

  1. 収容槽内に収容した衣類を乾燥する衣類乾燥機であって、衣類の温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段を作動させる作動制御手段と、本体に設けられた衣類出入れ用ドアの少なくとも開状態を検知する開状態検知手段とを備え、前記作動制御手段は、乾燥運転終了後に衣類の異常な温度上昇を監視するために前記温度検知手段を間欠的に作動させ、前記ドアが開かれたとき、前記温度検知手段をオフ時間を短くして間欠的に作動させるかまたは連続的に作動させることを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 作動制御手段は、乾燥運転終了後、温度検知手段の2回目以降の作動までのオフ時間を温度検知手段の最初の作動までのオフ時間より短く設定することを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 作動制御手段は、温度検知手段によって検知された温度が予め定める異常値より低い注意値に達したとき、前記温度検知手段をオフ時間を短くして間欠的に作動させるかまたは連続的に作動させることを特徴とする請求項1または2記載の衣類乾燥機。
  4. 作動制御手段は、温度検知手段によって検知された温度から上昇傾向と判断したとき、前記温度検知手段をオフ時間を短くして間欠的に作動させるかまたは連続的に作動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  5. 作動制御手段は、温度検知手段によって検知された温度から下降傾向と判断したとき、前記温度検知手段の作動を中止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の衣類乾燥機。
  6. 回転自在な収容槽内に送風するファンが設けられ、ドアが開いているとき、異常な温度上昇を検知すると、衣類の温度を下げるために前記ファンのみが回転されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の衣類乾燥機。
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