JP3568121B2 - 過電流保護回路および過電流保護方法 - Google Patents

過電流保護回路および過電流保護方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商用電源の交流電圧を負荷である後段回路用の電圧に変換して出力する電源装置に用いられる過電流保護回路に関し、特に、出力電圧の値が参照電圧の値以下である場合に過電流が流れていると判断して電源回路の出力を遮断する過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
商用電源の交流電圧を負荷である後段回路用の電圧に変換して出力する電源装置に用いられる従来の過電流保護回路は、固定値の参照電圧値を用いており、出力電圧の値がその参照電圧値以下である場合に、過電流が流れていると判断して電源回路の出力を遮断していた。
【0003】
図7は、電源装置および従来の過電流保護回路の構成を示すブロック図である。
【0004】
図7に示した電源装置において、1は、商用電源から入力される交流電圧を直流電圧に整流して出力する交流/直流変換回路である。2は、交流/直流変換回路1から出力された直流電圧を、後段に配置される負荷5(後述)用の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路である。3は、主電源回路2の電圧を出力するよりも先に、交流/直流変換回路1から出力される直流電圧を、主電源回路2から負荷5に出力される主電源電圧値Voutの制御回路(一定値に制御する)に電源電圧を供給するための規定値の副電源電圧SVccに変換して出力する副電源回路である。5は、電源装置から電力供給を受ける負荷(回路)である。6は、副電源回路3から副電源電圧SVccの供給を受けて主電源電圧値Voutを固定値である参照電圧値Vrefと比較し、その主電源電圧値Voutが参照電圧値Vref以下である場合を検出して、その場合には主電源回路2の出力である主電源電圧値Voutを遮断する過電流保護回路である。
【0005】
主電源回路2は、無効電力を減少させる力率改善回路11と、負荷5に対して適した直流電圧を供給するために直流/直流変換するDC/DC変換回路12を有している。
【0006】
過電流保護回路6は、主電源電圧値Voutが入力されて参照値Vrefと比較されることにより、主電源電圧値Voutが電圧が参照電圧値Vref未満になる場合を検出する低電圧検出回路23と、主電源回路2中のDC/DC変換回路12の出力を遮断する遮断回路を有している。また、低電圧検出回路23は、さらに、主電源回路2のオン信号を受けてから主電源電圧値Voutが立ち上がり終わるまで主電源電圧値Voutと参照電圧値Vrefとの比較を遅延させる遅延回路24と、参照電圧値Vrefを格納する参照値記憶部25とを有している。なお、本従来例では参照電圧値Vrefを参照値記憶部25に記憶させているが、この電圧を単なる電圧値として出力させるように回路を構成する場合もある。
【0007】
次に、過電流保護回路6の動作について、図7と共に図8の電源装置の出力特性図を用いて説明する。図8(a)が主電源電圧Voutが正常に立ち上がる場合のカーブを示し、図8(b)が異常時のカーブである。また、Vsは、主電源電圧Voutの規定値であり、主電源電圧Voutが正常に立ち上がった場合には、例えば、図8(a)のハッチング部分のように、規定値Vs+/−5%の範囲に収まることになる。参照電圧値Vrefは、例えば、規定値Vs−5%よりも下側で、安全係数や部品等のばらつき等を考慮して、それ以下の電圧が確実に異常と判断できる値に設定する。
【0008】
交流/直流変換回路1から出力された直流電圧は、主電源回路2と副電源回路3に供給される。まず、副電源回路3が立ち上がり、副電源電圧SVccを主電源回路2に供給すると共に、副電源電圧SVccを過電流保護回路6に供給する。
【0009】
すると、過電流保護回路6内の低電圧検出回路23および遮断回路22に電力が供給されて各回路がオンし、次いで、主電源回路2がオンしてそのオン信号を過電流保護回路6の低電圧検出回路23内の遅延回路24に出力する。主電源回路2では、供給された電力に対し、力率改善回路11により力率を改善し、DC/DC変換回路12で負荷5に適した電圧に変換して主電源電圧Voutを出力する。
【0010】
過電流保護回路6は、主電源回路2のオン信号を受信して、そのオン信号を遅延回路24により、図8(a)に示したように、正常時の主電源電圧値Voutのオン時刻(0)から立ち上がり終わったと判断される時刻T1までの時間t1分だけ遅延させた後に、主電源電圧Voutと参照値記憶部25から読み出された参照電圧値Vrefとを比較する。その比較結果が、図8(b)に示したように、主電源電圧Voutが参照電圧値Vref未満となった場合には、遮断回路22に低電圧検出信号Vmを出力する。低電圧検出信号Vmを受信した遮断回路22は、主電源回路2内のDC/DC変換回路12に遮断信号Vnを出力する。
【0011】
このように、従来の過電流保護回路6は、主電源電圧Voutが立ち上がり初めてから、正常時の主電源電圧値Voutが立ち上がったと判断される時間t1分だけ後に固定値の参照電圧値Vrefと比較して、主電源電圧値Voutが参照電圧値Vref未満である場合には、過電流が流れていると判断して、主電源回路2を遮断することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の過電流保護回路6では、図8(b)に示したように主電源電圧値Voutが異常時に、時間t1分だけは過電流が流れることになる。この異常時の場合には、図9の主電源回路の電圧−電流特性図に示したように、規定の電流Isよりも相当に大きい電流が負荷5に流れ込むことになる。すると、負荷5に用いられている各素子には、規定値以上の電流が流れ込むことから各素子は発熱し、発熱による温度上昇が耐熱温度を超えた場合には素子がダメージを受けてしまうという問題がある。また、各素子に発熱による温度上昇がさらに進んでしまうと、各素子が発煙したり発火する可能性がある。
【0013】
このような問題は、電源装置で発生される電力の容量が大きくなるほど、あるいは、逆に考えて負荷容量が大きくなるほど、異常時に大きな電流が負荷5に流れ込むので、素子がダメージを受ける可能性や発煙や発火の可能性が大きくなる。
【0014】
ところが、電源装置の電力を大きくしたり、負荷容量を大きくすると、主電源電圧値Voutを立ち上げるための時間も増加するので、過電流保護回路6が主電源電圧Voutを遮断するまでの遅延時間t1も増加する。従って、電源装置の電力、あるいは、負荷容量が大きくなればなるほど、素子がダメージを受ける可能性や発煙や発火の可能性が大きくなることになる。
【0015】
本発明は、上述した如き従来の問題を解決するためになされたものであって、電源装置の電力、あるいは、負荷容量が大きい場合であっても、異常時には、可能な限り早くその異常を検知することにより、後段の負荷中の各素子の温度上昇を抑えて、各素子が受けるダメージを減らすことができる過電流保護装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載した本発明の過電流保護回路は、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流/直流変換回路と、交流/直流変換回路から供給される直流電圧を負荷である後段回路用の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路と、主電源回路の電圧を出力するよりも先に記交流/直流変換回路から供給される直流電圧を主電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副電源回路とを備える電源装置に用いられ、副電源電圧の供給を受けて、主電源電圧値を所定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出する低電圧検出回路を備えて、該低電圧検出回路の出力により主電源回路の出力を遮断する過電流保護回路であって、低電圧検出回路は、立ち上げ時の参照電圧値および立ち上げ時の主電源電圧値を利用して、主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出することを特徴とする。
【0017】
また、請求項2の本発明は、請求項1に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、立ち上げ時の参照電圧を、副電源電圧を切り替え手段でオンさせることにより生成することを特徴とする。
【0018】
また、請求項3の本発明は、請求項2に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、立ち上げ時の参照電圧を、主電源回路のオン信号を遅延手段で遅延させたタイミングで、副電源電圧をオンさせることにより生成することを特徴とする。
【0019】
また、請求項4の本発明は、請求項3に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる時間までの間で設定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項5の本発明は、請求項3また4に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、正常に立ち上がる時の主電源回路の出力を立ち上げ時の参照電圧値が上回らないように設定することを特徴とする。
【0021】
また、請求項6の本発明は、請求項5に記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、遅延時間が最も少なくなるように設定することを特徴とする。
【0022】
また、請求項7の本発明は、請求項3〜6の何れかに記載の過電流保護装置において、遅延手段は、コンデンサであり、その充電時間により遅延時間を設定することを特徴とする。
【0023】
また、請求項8の本発明は、請求項2〜7の何れかに記載の過電流保護装置において、低電圧検出回路は、参照電圧の立ち上がりカーブを設定するために、切り替え手段の後段にコンデンサを配置することを特徴とする。
【0024】
また、請求項9に記載の本発明の過電流保護方法は、商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流/直流変換回路と、交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、負荷である後段回路用の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路と、主電源回路の電圧を出力するよりも先に、交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、主電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副電源回路とを備える電源装置を過電流から保護するために、副電源電圧の供給を受けて、主電源電圧値を所定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出して主電源回路の出力を遮断する過電流保護方法であって、副電源回路がオンされて副電源電圧が立ち上がるステップと、主電源回路のオン信号を受信するステップと、主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップと、立ち上げ時の主電源電圧が立ち上げ時の参照電圧以上であるか否かを検出するステップと、立ち上げ時の主電源電圧が立ち上げ時の参照電圧未満になった場合に主電源電圧の出力を遮断するステップとを少なくとも有することを特徴とする。
【0025】
また、請求項10の本発明は、請求項9に記載の過電流保護方法において、参照電圧の立ち上がり後の規定値は、主電源回路の出力電圧の立ち上がり後の電圧変動範囲の最小値よりも小さい一定値に設定されることを特徴とする。
【0026】
また、請求項11の本発明は、請求項10に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、主電源回路のオン信号に基づいて所定時間だけ遅延させたタイミングで参照電圧をオンさせることを特徴とする。
【0027】
また、請求項12の本発明は、請求項11に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が、主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる時間までの間で設定されることを特徴とする。
【0028】
また、請求項13の本発明は、請求項11また12に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が、正常な立ち上げ時の主電源回路の出力を立ち上げる時の参照電圧値が上回らないように設定されることを特徴とする。
【0029】
また、請求項14の本発明は、請求項13に記載の過電流保護方法において、主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が最少となる時間に設定されることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本発明の第1の実施形態の過電流保護回路の構成を電源装置と共に示すブロック図である。なお、図1中では、図7に示した従来の過電流保護装置と同じ機能を有する部分については同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0032】
図1の過電流保護回路4が、図7の過電流保護回路6と主に異なる点は、構成上では、本実施形態の低電圧検出回路21と従来の低電圧検出回路23の内部構成が違う点であり、動作上では、参照電圧Vrefとして立ち上がり終わった固定値部分のみではなく立ち上がり途中の部分も用いる点と、副電源電圧から立ち上がる参照電圧を生成する点と、遅延時間の定義方法および使用方法が異なる点と、従来のように主電源電圧Voutが立ち上がった後ばかりでなく立ち上がる最中にも主電源回路を遮断するための信号を遮断回路22に出力できる点である。
【0033】
まず、本実施形態の低電圧検出回路21の内部構成について、その内部構成を示す図2を用いて説明する。
【0034】
図2に示したように、低電圧検出回路21には、副電源回路3からの直流電圧である副電源電圧SVccが供給されている。この副電源電圧SVccは、上記したように主電源回路2を制御する必要があるために、例えば、図3に示したように主電源回路2より先に立ち上がっている。図7に示した従来の過電流保護回路6では、この副電源電圧SVccを、文字通り過電流保護回路6の内部回路を動作させるための電源として用いるのみであったが、本実施形態では、主電源電圧Voutが立ち上がる時の参照電圧Vrefを得るために、副電源電圧SVccを切り替え手段(後述するQ1)でオンさせて投入する時の立ち上がり特性カーブを利用している。
【0035】
また、低電圧検出回路21は、主電源回路2から主電源回路2がオンしたという事を示すオン信号Vpが入力される。従来の過電流保護回路6では、このオン信号Vpは、電圧検出処理を実行するまでの遅延時間t1を得るための計時開始信号として用いられていた。すなわち、従来の過電流保護回路6では、オン信号Vpを主電源電圧Voutの立ち上がりを無視するために用いていた。本実施形態では、このオン信号Vpを、主電源電圧Voutの立ち上がりに合わせて参照電圧Vrefを立ち上げるために用いている。また、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブと参照電圧Vrefの立ち上がりカーブの立ち上がる速度の違いを考慮して、オン信号Vpを、主電源電圧Voutの立ち上がり開始から極めて短時間だけ遅延させてから参照電圧Vrefを立ち上がらせるための計時開始信号として用いられる。
【0036】
図2において、トランジスタTr1は、オン信号Vpが入力することによりオンされるスイッチング用のトランジスタである。抵抗R1は、電圧調整用の抵抗であり、コンデンサC1は、後述する参照電圧Vrefの立ち上がりを、主電源電圧Voutの立ち上がり開始から極めて短時間だけ遅延させてから立ち上がらせるための充電時間を有するコンデンサである。抵抗R2は、トランジスタTr1がオフになった時に切り替え手段である後述するFET(電界効果型トランジスタ)のQ1のゲート電圧をプルダウンすることによりTr1がオフの時にQ1をオフさせるためのものである。また、抵抗R2は、抵抗R1と共に分圧抵抗となりQ1のゲート入力電圧を決定している。
【0037】
抵抗R3およびR4は、副電源電圧SVccを分圧することにより比較器COMP1の入力に適切な電圧レベルとする抵抗である。Q1は、参照電圧Vrefをオンさせるためのスイッチング用のFETで、C1で遅延されたTr1のオン信号がQ1のゲートに入力されると、参照信号Vrefが立ち上がり始める。参照信号Vrefは、コンデンサC2に充電されながら立ち上がるため、その立ち上がりカーブはコンデンサC2により制御することができる。このようにして、立ち上がった参照電圧Vrefが比較器COMP1の一方の入力端子(例えば、反転入力端子)に入力される。抵抗R3およびR4により決定される参照電圧Vrefの立ち上がり後の規定値は、主電源回路の出力電圧の立ち上がり後の電圧変動範囲の最小値よりも小さい一定の値に設定される。
【0038】
抵抗R5およびR6は、例えば、5Vあるいは12V等まで立ち上がる主電源回路2の出力である主電源電圧Voutを分圧することにより比較器COMP1の入力に適切な電圧レベルとする抵抗である。この主電源電圧Voutの分圧成分は、比較器COMP1の他方の入力端子(例えば、非反転入力端子)に入力される。
【0039】
比較器COMP1は、主電源電圧Voutの分圧成分と、副電源電圧SVccの分圧成分である参照電圧Vrefとを比較して、主電源電圧Voutの分圧成分が参照電圧Vref未満となった場合に、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力する。この低電圧検出信号Vaを受けた図1の遮断回路22は、主電源回路2のDC/DC変換回路12に遮断信号Vbを出力して主電源電圧Voutの出力を停止させる。
【0040】
次に、上記の低電圧検出回路21の処理を、処理時間の点で説明するために、時間の経過に対応して立ち上がる各電圧を示す図4を用いる。なお、図4(a)、(b)では、オン信号Vpにより参照電圧Vrefが立ち上がる。また、上記したように、参照電圧Vrefの立ち上がりカーブはコンデンサC2の定数を選択することにより調整可能であるので、参照電圧Vrefの立ち上がりカーブが主電源電圧Voutの立ち上がりカーブの下側に来るように設定する。
【0041】
図4(a)は、主電源電圧Voutが正常である場合、すなわち、過電流が流れていないと判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり始める主電源電圧Voutと共に、参照電圧Vrefは立ち上がる。
【0042】
この図4(a)の場合には、参照電圧Vref(1)の立ち上がりカーブは、設定されたとおり、常時、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも下側に来る。従って、比較器COMP1は、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力しないことになり、この場合、後段の遮断回路22は動作しないことになる。
【0043】
また、図4(b)の場合には、主電源電圧Voutが異常である場合、すなわち、過電流が流れていると判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり始める主電源電圧Voutは、時刻T2、すなわち、主電源電圧Voutがオンされてから時間t2が経過した時点で参照電圧Vref(1)を横切る。その結果、主電源電圧Voutは、参照電圧Vref(1)未満の値となる。
【0044】
この図4(b)の場合には、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブが参照電圧Vref(1)の立ち上がりカーブよりも下側に来た時点で、比較器COMP1が、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力することになる。従って、この場合、オン信号Vpから時間t2が経過した時点で過電流保護回路4が動作することになる。
【0045】
本実施形態の遮断までの時間t2を、従来の遮断までの時間t1と比較すると、その差時間t3分の違いがあり、従来の過電流検出回路6では、この差時間t3分だけ後段の回路(負荷5)に過電流が流れてダメージを与えていたが、本実施形態では、主電源電圧Voutの立ち上がり中に、参照電圧Vref(1)未満となるとすぐに(最小時間で)出力を遮断できるので、後段の回路に与えるダメージを差時間t3分だけ減らすことができる。
【0046】
特に、異常時には瞬間的に大電流が立ち上がってしまうような容量の大きい電源装置においては、遅延時間t1のわずかな時間の間に流れる過電流により、後段の負荷回路等に致命的なダメージを与えてしまう可能性もあるので、本実施形態のように、主電源電圧Voutの立ち上がり中に異常電圧を検出したら遮断できる回路は極めて有効となる。
【0047】
このように本実施形態では、大電流が立ち上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷容量が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に流れ込む電流を減らして最小の時間で遮断することができるので、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを減らすことができる。
【0048】
ところで、上記した第1の実施形態では、オン信号Vpによりすぐに参照電圧Vref(1)をオンして立ち上げるようにしたが、実際に回路を設計する上では、主電源電圧Voutおよび参照電圧Vref(1)共に、オンされてから立ち上がる当初は、スイッチングノイズや負荷の影響等により、設定されたとおりの電圧が得られない場合がある。すなわち、オンされてから立ち上がる当初は、主電源電圧Voutが参照電圧Vref(1)よりも上に来ない場合が考えられる。
【0049】
その場合、主電源電圧Voutの立ち上げ当初は、主電源電圧Voutが正常に立ち上がっているか異常であるかが判別できないことになる。ところが、過電流が発生する異常状態は、主電源電圧Voutの立ち上げ当初にも発生するので、その立ち上げ当初であっても異常であるか否かの低電圧状態を判別できる過電流保護回路が望まれる。
【0050】
また、主電源電圧Voutの立ち上げ当初に過電流が発生する場合には、瞬間的に大電流が立ち上がっていると判断でき、また、過電流は、流れる時間が多くなればなるほど、後段の負荷5に与えるダメージが大きくなり、発煙や発火等の可能性も大きくなることから、主電源電圧Voutの立ち上げ当初から、なるべく速やかに異常であるか否かの低電圧状態を判別して主電源電圧Voutを遮断できる過電流保護回路が望まれる。
【0051】
また、コンデンサC2の定数によっては、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも、参照電圧Vrefの立ち上がりカーブの方が急激に立ち上がるカーブとなり、主電源電圧Voutと参照電圧Vrefとを同時に立ち上げ始めると、主電源電圧Voutが参照電圧Vref(1)よりも上に来なくなってしまう場合が考えられる。
【0052】
そこで、以下に示す第2の実施形態では、オン信号Vpから参照電圧Vrefが出力され始めるまでの時間をわずかに遅延させて、正常時であれば主電源電圧Voutが参照電圧Vrefよりも確実に上に来るタイミングから、参照電圧Vrefを立ち上げるようにする。
【0053】
第2の実施形態の低電圧検出回路21の処理を、処理時間の点で説明するために図5の時間と電圧を対比する図を用いる。なお、図5(a)、(b)では、図4(a)、(b)とは異なりオン信号Vpからわずかな遅延時間td後に参照電圧Vref(2)が立ち上がり始める。そのため、、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブは、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも急激に立ち上がっていても、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブと交わらないようにすることができる。これにより、コンデンサC2の定数を選択する際の選択範囲の自由度が増大する。
【0054】
また、第2の実施形態の構成は、図2に示した第1の実施形態と同様であるが、低電圧検出回路21のコンデンサC1の定数の選び方が異なる。具体的には、図2の低電圧検出回路21中のコンデンサC1の定数を選択することにより、Q1のゲート電圧がオン状態に達するまでの時間を変えて、オン信号Vpの受信タイミング(0)から参照電圧Vref(2)が出力され始めるタイミング(Td)までの時間tdを調整する。
【0055】
このコンデンサC1の定数を適切に選択することにより、主電源電圧Voutの立ち上げ当初も、異常であるか否かの低電圧状態を判別でき、過電流が後段の回路に流れる時間を低減させることができ、参照電圧Vrefの立ち上がりカーブが急である場合にも主電源電圧Voutを参照電圧Vrefよりも上にすることができる。
【0056】
図5(a)は、主電源電圧Voutが正常である場合、すなわち、過電流が流れていないと判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり始める主電源電圧Voutの発生開始から遅延時間tdが経過してから、参照電圧Vref(2)が立ち上がっていく。
【0057】
この図5(a)の場合には、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブは、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響による変動が有る無しに関わらず、また、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動に関わらず、常時、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブよりも上側に来る。従って、比較器COMP1は、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力しないことになり、この場合、後段の遮断回路22は動作しないことになる。
【0058】
また、図5(b)の場合には、主電源電圧Voutが異常である場合、すなわち、過電流が流れていると判断できる場合であるので、オン信号Vpと同時に立ち上がり始める主電源電圧Voutは、時刻T2’、すなわち、主電源電圧Voutがオンされてから時間t2’が経過した時点で参照電圧Vref(2)を横切る。その結果、主電源電圧Voutは、参照電圧Vref(2)未満の値となる。特に、図5(b)の場合のような瞬間的に大電流が立ち上がっている場合では、なるべく速やかに主電源電圧Voutを遮断する必要がある。
【0059】
この図5(b)の場合にも、図4(b)の場合と同様に、主電源電圧Voutの立ち上がりカーブが参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブよりも下側に来た時点で、比較器COMP1が、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力することになる。従って、この場合、オン信号Vpから時間t2’が経過した時点で過電流保護回路4が動作することになる。
【0060】
しかしながら、図5(b)に示したように、遅延時間tdと時間t2’との差は少ないことから、遅延時間tdを適切な最小値に設定することにより、低電圧検出回路21が低電圧検出信号Vaを出力するまでの時間t2’も最小値にできることがわかる。すなわち、図2のコンデンサC1の定数を適切に選択することにより、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響が有る無しに関わらず、また、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動に関わらず、過電流保護回路4が過電流を検出して主電源電圧Voutを遮断するまでの時間を小さな値にすることができる。
【0061】
本実施形態の動作は、図6のフローチャートに示したように実施される。
【0062】
まず、図1の副電源回路3がオンされて副電源電圧SVccが一定になると(ステップS1)、副電源回路3からは、副電源電圧SVccが主電源回路2及び過電流保護回路4に供給される。その後、主電源回路2の各回路が交流/直流変換回路1からの電力を受けてオン状態となると、主電源回路2からは、オン信号Vpが出力され、過電流保護回路4内の低電圧検出回路21がそのオン信号Vpを受信する(ステップS2)。
【0063】
低電圧検出回路21では、オン信号Vpを受信することにより、図2のトランジスタTr1がオンされて、副電源電圧SVccが抵抗R1を介してコンデンサC1に充電され始める。C1の定数により決定される所定の遅延時間tdが経過するとコンデンサC1の電圧が上昇してQ1のゲートをオンさせる電圧となる。
【0064】
Q1のゲートがオンされると、抵抗R3およびR4により分圧された副電源電圧SVccが、Q1から参照電圧Vref(2)として比較器COMP1の反転入力端子に出力され始める(ステップS4)。この比較器COMP1の反転入力端子への入力は、コンデンサC2への充電電圧であるので立ち上がり特性を有しているが、上記したように主電源電圧Voutの立ち上がり特性になるべく近づけられる。一方、比較器COMP1の非反転入力端子には、主電源回路2から出力される主電源電圧Voutが抵抗R5およびR6により分圧されて入力される。
【0065】
比較器COMP1の各入力端子に電圧が入力されると、比較器COMP1では、主電源電圧Voutが参照電圧Vref(2)未満になったか否かを判断する(ステップS5)。主電源電圧Voutが参照電圧Vref(2)未満になった場合(ステップS5:YES)には、比較器COMP1は、低電圧検出信号Vaを遮断回路22に出力して、主電源電圧Voutの出力を遮断させる(ステップS6)。また、主電源電圧Voutが参照電圧Vref(2)未満にならない場合(ステップS5:NO)には、主電源電圧Voutおよび副電源電圧SVccがオンされている限りステップS5およびS6の処理を繰り返し、主電源電圧Voutと参照電圧Vref(2)との比較を繰り返す。
【0066】
このように本実施形態では、第1の実施形態と比較して、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響や、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動に対応させるために、過電流を検出するまでにわずかな遅延時間tdが挿入されるが、遅延時間tdが終了した時刻Td後に主電源電圧Voutが遮断される時刻T2’までの時間(t2’−td)を小さな値にできるので、特に、図5(b)の場合のような瞬間的に大電流が立ち上がっている場合では、主電源電圧Voutの立ち上がり開始時のノイズや負荷の影響や、参照電圧Vref(2)の立ち上がりカーブの変動に対応させた上で、速やかに主電源電圧Voutを遮断することができることになる。
【0067】
このように本実施形態では、大電流が立ち上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷容量が大きい場合ばかりでなく、電圧や素子の変動要素が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に流れ込む電流を減らして最小の時間で遮断することができるので、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを減らすことができる。
【0068】
なお、上記した各実施形態では、主電源回路2の構成要素として力率改善回路11およびDC/DC変換回路12を用いたものを利用して説明したが、本発明の過電流保護回路4はこれに限られるものではなく、例えば、力率改善回路11やDC/DC変換回路12を有していないスイッチング電源装置に用いても良い。
【0069】
また、上記した各実施形態における低電圧検出回路21は、本発明を実施するために一般的に考えて最も実現可能と考えられる例として示したものであり、例えば、同様な機能を他の素子により低電圧を検出しても良く、また、低電圧検出回路21内の一部の素子を省略したものを用いても良い。
【0070】
【発明の効果】
上記のように本発明は、大電流が立ち上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷容量が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に流れ込む電流を最小の時間で遮断することができるので、後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを減らすことができる。
【0071】
また、本発明は、大電流が立ち上がる可能性のある電源装置のように電力あるいは負荷容量が大きい場合であって、かつ、電圧や素子の変動要素が大きい場合であっても、異常時には、後段の負荷に流れ込む電流を最小の時間で遮断することができるので、実際の回路設計で制限範囲がある場合であっても、その制限範囲に合わせて後段に設けられた負荷中の各素子の温度上昇を抑えることができ、また、各素子が受けるダメージを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の過電流保護回路の構成を電源装置と共に示すブロック図である。
【図2】図1の低電圧検出回路の内部構成を示す図である。
【図3】主電源電圧と副電源電圧の相関特性を示す図である。
【図4】(a),(b)は時間の経過に対応して立ち上がる第1の実施形態の電圧を示す図である。
【図5】(a),(b)は時間の経過に対応して立ち上がる第2の実施形態の電圧を示す図である。
【図6】第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】電源装置および従来の過電流保護回路の構成を示すブロック図である。
【図8】(a),(b)は時間の経過に対応して立ち上がる従来の出力電圧を示す図である。
【図9】主電源回路の電圧−電流特性図である。
【符号の説明】
1 交流/直流変換回路、 2 主電源回路、 3 副電源回路、 4、6 過電流保護回路、 5 負荷、 11 力率改善回路、 12 DC/DC変換回路、 21、23 低電圧検出回路、 22 遮断回路、 24 遅延回路、25 参照値記憶部、 Vout 主電源電圧、 SVcc 副電源電圧、 Vp (主電源回路の)オン信号、 Va、Vm 低電圧検出信号、 Vb、Vn 遮断信号、 Vref、Vref(1)、Vref(2) 参照電圧、 Tr1 トランジスタ、 Q1 FET(電界効果型トランジスタ)、 R1〜R6 抵抗、 C1〜C2 コンデンサ、 COMP1 比較器、 t1、td 遅延時間、 t2 遮断時間、 t3 差時間。

Claims (14)

  1. 商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流/直流変換回路と、前記交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、負荷である後段回路用の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路と、前記主電源回路の電圧を出力するよりも先に、前記交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、前記主電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副電源回路とを備える電源装置に用いられ、
    前記副電源電圧の供給を受けて、前記主電源電圧値を所定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出する低電圧検出回路を備えて、該低電圧検出回路の出力により前記主電源回路の出力を遮断する過電流保護回路であって、
    前記低電圧検出回路は、参照電圧の立ち上がりカーブを設定するためのコンデンサを含み、立ち上げ時の前記参照電圧値および立ち上げ時の前記主電源電圧値を利用して、前記主電源電圧値が前記参照電圧値以下である場合を検出する
    ことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記低電圧検出回路は、前記立ち上げ時の参照電圧を、前記副電源電圧を切り替え手段でオンさせることにより生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の過電流保護装置。
  3. 前記低電圧検出回路は、前記立ち上げ時の参照電圧を、前記主電源回路のオン信号を遅延手段で遅延させたタイミングで、前記副電源電圧をオンさせることにより生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の過電流保護装置。
  4. 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、前記主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる時間までの間で設定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の過電流保護装置。
  5. 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、正常に立ち上がる時の前記主電源回路の出力を立ち上げ時の参照電圧値が上回らないように設定する
    ことを特徴とする請求項3また4に記載の過電流保護装置。
  6. 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧を遅延手段で遅延させてからオンするタイミングを、遅延時間が最も少なくなるように設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の過電流保護装置。
  7. 前記遅延手段は、コンデンサであり、その充電時間により遅延時間を設定することを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の過電流保護装置。
  8. 前記低電圧検出回路は、前記参照電圧の立ち上がりカーブを設定するために、前記切り替え手段の後段にコンデンサを配置する
    ことを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載の過電流保護装置。
  9. 商用電源の交流電圧を直流電圧に変換して出力する交流/直流変換回路と、前記交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、負荷である後段回路用の規定値の主電源電圧に変換して出力する主電源回路と、前記主電源回路の電圧を出力するよりも先に、前記交流/直流変換回路から供給される直流電圧を、前記主電源回路から負荷に出力される主電源電圧値を一定に制御するための規定値の副電源電圧に変換して出力する副電源回路とを備える電源装置を過電流から保護するために、前記副電源電圧の供給を受けて、前記主電源電圧値を所定の参照電圧値と比較し、該主電源電圧値が参照電圧値以下である場合を検出して前記主電源回路の出力を遮断する過電流保護方法であって、
    前記副電源回路がオンされて副電源電圧が立ち上がるステップと、
    前記主電源回路のオン信号を受信するステップと、
    前記主電源回路のオン信号に基づいてコンデンサにより設定される立ち上がりカーブの参照電圧をオンさせるステップと、
    立ち上げ時の前記主電源電圧が立ち上げ時の前記参照電圧以上であるか否かを検出するステップと、
    立ち上げ時の前記主電源電圧が立ち上げ時の前記参照電圧未満になった場合に前記主電源電圧の出力を遮断するステップと
    を少なくとも有することを特徴とする過電流保護方法。
  10. 前記参照電圧の立ち上がり後の規定値は、前記主電源回路の出力電圧の立ち上がり後の電圧変動範囲の最小値よりも小さい一定値に設定されることを特徴とする請求項9に記載の過電流保護方法。
  11. 前記主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、前記主電源回路のオン信号に基づいて所定時間だけ遅延させたタイミングで前記参照電圧をオンさせる
    ことを特徴とする請求項10に記載の過電流保護方法。
  12. 前記主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が、前記主電源回路の出力がオンされてから立ち上げ終わる時間までの間で設定される
    ことを特徴とする請求項11に記載の過電流保護方法。
  13. 前記主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が、正常な立ち上げ時の前記主電源回路の出力を立ち上げ時の参照電圧値が上回らないように設定される
    ことを特徴とする請求項11また12に記載の過電流保護方法。
  14. 前記主電源回路のオン信号に基づいて参照電圧をオンさせるステップでは、遅延させる際に用いられる所定時間が最少となる時間に設定されることを特徴とする請求項12に記載の過電流保護方法。
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