JP3567298B2 - 駐車場つきの建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、駐車場を半地下に設けてなる駐車場つきの建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
都会地では、建物の増加に伴い、駐車場スペースが足りないために、違法駐車が増え、交通渋滞や交通事故の原因となっている。住宅やビル、マンションなどの地下に駐車場を設けることも行なわれているが、スペースの使用効率が悪い。
【0003】
路外駐車場(駐車場法で道路以外に設ける駐車場)で、屋内に設ける場合、地下、地上または半地下の場合、いずれも500m以上の場合、
1.斜路を要する場合、その勾配を17%以下とすること。
2.車の通行する通路は、
相互交通の場合:幅5.5m以上
一方交通の場合:幅3.5m以上
3.回転半径を5.0m以上(内のりで)
4.高さの制限
駐車区域は梁下で2.1m以上
通路は梁下で2.3m以上
でなくてはならない。
【0004】
また、消防法では、開放された屋内駐車場の場合、泡消化設備を設けなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の地下駐車場は、斜路や、通路、回転スペースなどを設けなければならないので、それだけ駐車台数が制限される。しかも2m以上の高さが必要であるので、駐車場のための空間を要する割りには、駐車場として十分機能しない。しかも、消防用などの設備費もかかる上、駐車場の施工のための費用も高い。そのため、とくに小規模の建物の場合に、駐車場の設置効果が低い。
【0006】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、駐車スペースを広く確保でき、しかも容易に低コストで施工でき、消防などの設備面でもコストダウンできる駐車場を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、建物に付随した半地下の駐車場において、斜路を設けずに、地面と駐車場床との間を上下する昇降機が設けられていること、車および人のための通路を設けずに、駐車場内で車を載置移動させる水平移動手段が設けられていること、建物の1階床面は、地面より高く設定され、車の出入口は、その天井は1階の床面より高く、その床面は1階の床面より低く設定されていること、を特徴とする駐車場つきの建物である。
【0008】
このように、地面と駐車場床との間を上下する昇降機によって、半地下の駐車場に車を出し入れする構造とすることで、斜路を省き、また駐車場内における車の移動は水平移動手段で行なうことで、車および人のための通路を省いてあるので、駐車場のすべてを駐車スペースとして利用できる。したがって、小規模の住宅やビル、マンションなどの場合に特に有効である。
【0009】
また、人が通らないので、駐車場の天井の高さを2.1mより低くして駐車場の容量を低減することで、建物の施工費用を節減でき、消防設備などの容量も低減できる。
【0010】
請求項1は、駐車場を半地下に設けることで、昇降機のストロークを小さくできるので、安価な昇降機で足り、車の出し入れのための所要時間も短くなる。また、車の出入り口のために費やされる1階部分の空間が少なくなり、1階部分の空間を効率的に利用できる。
【0011】
請求項2は、請求項1に記載の駐車場つきの建物において、1階の床の高さを、地面から1m以下の高さとした駐車場つきの建物である。
【0012】
このように、1階の床の高さが地面から1m以下の高さとなるような半地下の駐車場とすることにより、1階部分の床の高さが通常の建物の1階とさほど変わらず、通常の使い方ができる。
【0013】
請求項3は、前記の出入口において、その天井の奥の部分が傾斜して低くなっており、その低くなっている部分の1階の床面は同様に傾斜しており、階段となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駐車場つきの建物である。このように、出入口の奥を傾斜部とすることで、1階の床に階段を形成することで、1階のレイアウトへの影響を極力すくなくすることができ、その階段部分を2階への階段の一部とし、出入口の天井部を階段の踊り場とすることもできる。また、1階の1段上がった畳部屋などとすることもできる。また、壁から突出するテーブルや棚の一部分としても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明による駐車場つきの建物が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1、図2は本発明による駐車場つきの建物の垂直断面図であり、図1は駐車スペースの部分を示す図、図2は出入り口の部分を示す図である。
【0015】
3は建物の壁体であり、1は1階の床、2は2階の床である。4は地面(GL)、5は半地下の駐車場、6は駐車場の床である。駐車場5は、天井までの高さH1が2.1mより低く、車の天井が接しない高さであれば1.5m以下でもよい。
【0016】
また、1階の床1の高さH2は、地面4から1m以下の高さである。したがって、この駐車場5では、高さH2が地上部分で、残りの「H1−H2」の高さが、地下部分となる。7は駐車中の車であり、水平移動するパレット8の上に載置されている。
【0017】
図2に示すように、駐車場5に車を出し入れするための出入口9には、1階地面4と駐車場床面9間を上下する昇降機10を設けてある。出入口9は、車7を出し入れするために人が入れるように、天井までの高さH3を1.8m程度にしてある。
【0018】
このように、半地下になっているため、地面4から1階の床1までの高さH2を1mとした場合、1階の部分において、出入り口9のために費やされる部分の高さH4は0.8m程度で足り、1階の空間の有効利用が可能となる。また、半地下なため、昇降機10のストロークが「H1−H2」と短くてすみ、安価な昇降機で足りる。また、出入り口9の奥側部分に傾斜を設け、その部分に対応する1階床部分が階段となっており、出入り口9の天井部に対応する1階部分はデッドスペースではなく、有効活用できるスペースとなっている。
【0019】
図3は駐車場5の平面図であり、一つのパレット8に車7が1台載置できるものとすると、図示の駐車場は9台分のスペースがあるが、そのうち昇降機10が位置している領域は、車の出し入れ用となり、昇降機10上にパレット8aを載せて、車の上昇、下降を行う。
【0020】
各パレット8は、図示されていない駆動機構によって、(1)図に矢印で示すように前後左右に移動される。したがって、駐車場5内において車7を移動させるためには、常に1台分だけパレット8の存在しない空き領域を設けておく必要がある。その結果、8台で満車状態となる。
【0021】
いま、この駐車場において、外部から車を入れるには、8台の車が入っていて満車状態とすると、いずれか1台の車を出入り口9の位置に移動させ、駐車場の外に出す必要がある。常に1台分だけパレット8が存在しないので、当該空き領域に、矢印a…で示すように他のパレット8を順次移動させることで、出入り口9の位置に目的の車の載ったパレット8を移動させる。
【0022】
そして、下降状態の昇降機10の上に当該車のパレット8を移動させ、図2のように、昇降機10によって当該パレット8を地面4の位置まで上昇させると、運転手が乗り込んで、駐車場の外に移動させる。
【0023】
その結果、駐車場5には、7台の車が存在し、1台だけ入庫可能となる。上昇状態のパレット8上に、外部から車を移動させると、運転者は車から降りて、駐車場の外に出る。ついで、昇降機10によって当該パレット8を、駐車場内のパレット8と同じ高さまで下降させる。これによって、駐車場5内は、8台の車で満車状態となる。
【0024】
駐車場5内で車を移動させる手段として、パレット8上に車7を載置して、水平方向に移動させる例を示したが、必ずしてもパレットである必要はなく、車輪を安定して載置支持できれば、パレットに限定されない。また、パレット8を水平移動させる機構は例示してないが、車を載置して、順次隣接する領域に移動できる機構であれば、公知の手段で足りる。
【0025】
このように、駐車場5内における車の移動は、運転者が運転して移動させるのでなく、水平移動手段で車のみを移動させるので、人間の通路や車の通路は不必要となり、全スペースを駐車に利用でき、駐車場5への車の出し入れは昇降機10で行ない、斜路を省いたことと相まって、スペースを有効に活用できる。
【0026】
また、人間は通らないので、天井の高さH1は、従来のように2.3m以上の高さにする必要はなく、それ以下、あるいは1.5m以下も可能となり、建設コストを低減でき、容積が減少するので消防設備などの負担も軽減され、管理も楽になる。
【0027】
駐車場5が半地下に設置されているため、1階部分は1m程度あるいは1m以下、地面4より高くなるが、図2のようにショーケース11などを設置すれば、1階部分を有効に活用できる。このように、1階の床が地面4から1m以下の高さとなるような半地下の駐車場なため、1階部分の床の高さが通常の建物の1階とさほど変わらず、通常の使い方ができる。
【0028】
本発明の駐車場5は、運転者が入らず、車の移動は水平移動手段が行なわれるので、特別の換気なども不必要であり、その結果、駐車場5を密閉構造にできる。したがって、泡消化設備などを設ける必要がなく、コスト低減が可能となり、管理も楽になる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1のように、昇降機によって車を駐車場に出し入れする構造にすることで、斜路を省き、また駐車場内における車の移動は水平移動手段で行なうことで、車および人のための通路を省いてあるので、駐車場のすべてを駐車スペースとして最大限に利用できる。
【0030】
したがって、小規模の住宅やビル、マンションなどの場合に特に有効である。勾配が17%の斜路で、梁下2.3mの高さを確保するには、小さなビルでも約20mの奥行きを要するが、本発明の場合は、さらに小さな建物でも駐車場を設置可能となる。
建物の施工費用を節減できるほか、消防設備などの容量も低減できる。
【0031】
また、駐車場を半地下に設けることで、ストロークの短い安価な昇降機で足り、車の出し入れのための所要時間も短くなる。
【0032】
また、建物の1階床面は、地面より高く設定され、車の出入口は、その天井は1階の床面より高く、その床面は1階の床面より低く設定されていることで、車の出入り口のために費やされる1階部分の空間が少なくなり、1階部分の空間を効率的に利用できる。
【0033】
請求項2のように、1階の床の高さが地面から1m以下の高さとなるような半地下の駐車場とすることにより、1階部分の床の高さが通常の建物の1階とさほど変わらず、通常の使い方ができる。
【0034】
請求項3のように、前記の出入口において、その天井の奥の部分が傾斜して低くなっており、その低くなっている部分の1階の床面は同様に傾斜しており、階段となっていることで、1階部分のレイアウトにほとんど影響を与えずにスペースを有効活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駐車場つきの建物の実施形態を示す垂直断面図であり、駐車スペースの部分を示している。
【図2】本発明による駐車場つきの建物の実施形態を示す垂直断面図であり、駐車場への出入り口を示している。
【図3】本発明による半地下駐車場の実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 1階の床
2 2階の床
3 建物の壁体
4 地面(GL)
5 駐車場
6 駐車場の床
6a 床面
7 車
8 パレット
9 出入り口
10 昇降機

Claims (3)

  1. 建物に付随した半地下の駐車場において、斜路を設けずに、地面と駐車場床との間を上下する昇降機が設けられていること、車および人のための通路を設けずに、駐車場内で車を載置移動させる水平移動手段が設けられていること、建物の1階床面は、地面より高く設定され、車の出入口は、その天井は1階の床面より高く、その床面は1階の床面より低く設定されていること、を特徴とする駐車場つきの建物。
  2. 1階の床の高さを、地面から1m以下の高さとしたことを特徴とする請求項1に記載の駐車場つきの建物。
  3. 前記の出入口において、その天井の奥の部分が傾斜して低くなっており、その低くなっている部分の1階の床面は同様に傾斜しており、階段となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の駐車場つきの建物。
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