JP3566171B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体洗浄剤組成物に関する
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、衛生、防臭の観点から衣料用の液体洗浄剤に抗菌性化合物を配合する試みがなされている。例えば、特開平1−197598号公報には水溶性4級アンモニウムや塩化ベンザルコニウム塩を配合した貯蔵安定性に優れる液体洗浄剤が開示されている。また、特開平6−122893号公報には特定の陽イオン界面活性剤と特定のキレート剤を配合した液体洗浄剤が開示されている。
【0003】
しかしながら、これらの抗菌効果はいまだ満足できるものではなく、特に皮脂汚れ等のひどい汚れが付着した衣料に対しては、抗菌作用が低下する。このため、洗浄後、湿度の高い室内で乾燥させたときに見られる衣料の異臭や汗等の体臭等の菌に由来する衣料の臭いを抑制する効果が低く、これらの改善が求められていた。
【0004】
従って本発明の課題は、洗濯、乾燥の後に発生する、菌に由来する異臭や悪臭を抑制する効果の高い液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)水溶性抗菌性化合物0.1〜10重量%、(b)下記(i)から選ばれる1種以上の化合物0.001〜0.5重量%、(c)下記(ii)から選ばれる1種以上の化合物0.001〜0.5重量%及び(d)非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上10〜50重量%を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
(i)1−ヘプタノール、α−メチルイオノン、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、アリルヘプタノエート、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、ブチルプロピオネート、セドロール、セドリルアセテート、シンナミックアルコール、シトロネラール、シクラメンアルデヒド、エチルブチレート、エチルカプロエート、エチルイソブチレート、エチルイソバレエート、エチルプロピオネート、オイゲノール、ファルネゾール、ゲラニオール、ヘプチルアルデヒド、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、ハイドラトロピックアルデヒド、イソボルニルアセテート、イソアミルホルメート、リモネン、リナロール、リナリルアセテート、メチルヘプテノン、p−クレシルアセテート、p−メチルアセトフェノン、フェニルアセトアルデヒド、プロピルプロピオネート、テルペニルアセテート、テトラハイドロリナロール、チモール
(ii)α−イオノン、アセチルセドレン、アセチルオイゲノール、デカノール、ドデカノール、γ−ウンデカラクトン、テトラデシルアルデヒド、オクタデシルアルデヒド、アニスアルコール、アニシルアセテート、ベンジルベンゾエート、ベンジルイソバレエート、ベンジルサリシレート、シンナミルアセテート、シトロネロール、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、クマリン、エチルシンナメート、エチルバニリン、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ヘリオトロピン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、インドール、β−イオノン、イソアミルシンナミックアルデヒド、イソアミルサリシレート、ジャスモン、メチルアントラニレート、メチルシンナメート、ムスコン、ネロリドール、シクロペンタデカノリド、フェニルアセティックアシッド、バニリン、エチル−p−メチル−β−フェニルグリシドエート、セドリルメチルエーテル、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナッミクアルデヒド、フェニルエチルフェニルアセテート
【0006】
【発明の実施の形態】
(a)成分
本発明では(a)成分として水溶性抗菌性化合物を用いる。好ましくは20℃における水100gへの溶解度が1g以上、特に好ましくは2g以上の抗菌性化合物を用いる。ここで、溶解度は、(a)成分1gを量り、これに20℃の水を加えていき、(a)成分が完全に溶けたときの水の量から水100gあたりの(a)成分のグラム数を求めることができる。また、抗菌性化合物とは木綿金巾#2003に該化合物1重量%を均一に付着させた布を用いJIS L 1902「繊維製品の抗菌性試験法」に準じた方法で抗菌性試験を行い阻止帯が見られる化合物である。本発明で好ましい抗菌性化合物としては1つ以上の炭素数8〜16、好ましくは8〜14の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基を1つ有する4級アンモニウム塩型の抗菌性化合物が挙げられる。特に好ましい抗菌性化合物としては下記一般式(1)〜(3)の化合物が挙げられる。
【0007】
【化3】
【0008】
〔式中、R1及びR6は炭素数8〜16、好ましくは8〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R3は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−又は
【0009】
【化4】
【0010】
である。R4、R5は、炭素数1〜6、好ましくは1〜4のアルキレン基又は−(O−R11)k−である。ここでR11はエチレン基又はプロピレン基、好ましくはエチレン基であり、kは1〜10、好ましくは1〜5の数である。R7〜R10はこれらの内2つ以上、好ましくは2つが炭素数8〜12、好ましくは8〜10のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基である。mは0又は1の数である。Y−は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。〕
本発明では特に一般式(1)又は(2)の化合物が好ましく、最も好ましい(a)成分としては下記のものを挙げることができる。
【0011】
【化5】
【0012】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分を0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%含有する。
【0013】
(b)成分
本発明の(b)成分は、上記(i)から選ばれる1種以上の化合物である。(i)の化合物として特に好ましいものはシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、リナロール、ベンジルアセテート、テトラハイドロリナロール、イソアミルホルメート、ブチルプロピオネート、エチルブチレート、ヘプチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、エチルイソブチレート、エチルカプロエート、エチルプロピオネート、エチルイソバレエート、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、プロピルプロピオネート、メチルヘプテノンである。
【0014】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分を0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.3重量%、特に好ましくは0.01〜0.2重量%含有する。
【0015】
(c)成分
本発明の(c)成分は上記(ii)から選ばれる1種以上の化合物である。(ii)の化合物として特に好ましいものはα−イオノン、ベンジルベンゾエート、ベンジルイソバレエート、ベンジルサリシレート、シトロネロール、ムスコン、クマリン、ヘリオトロピン、β−イオノン、シクロペンンデカノリド、バニリンである。
【0016】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(c)成分を0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.3重量%、特に好ましくは0.01〜0.2重量%含有する。
【0017】
本発明では(b)成分の抗菌効果を示す化合物と(c)成分の沸点が比較的高い化合物とを併用することにより、衣料に抗菌効果を持つ香料を残香させることができ、その結果、高い防臭効果と効果の持続性を付与することができる。(b)成分と(c)成分の重量比は、防臭効果の持続性と抗菌効果から、(b)/(c)=10/1〜1/10、更に5/1〜1/5、特に3/1〜1/3が好ましい。
【0018】
(d)成分
本発明では(d)成分として非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上を含有する。非イオン界面活性剤としては炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有するポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルが好ましく、特に一般式(4)の非イオン界面活性剤が良好である。
R12−T−[(R13O)p−H]q (4)
〔式中、R12は、炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R13は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。pは平均付加モル数であり、2〜100、好ましくは5〜40、特に好ましくは5〜20の数である。Tは−O−、−N−又は−CON−であり、Tが−O−の場合はqは1であり、Tが−N−又は−CON−の場合はqは2である。〕
一般式(4)の化合物の具体例としては以下の化合物(5)又は(6)を挙げることができる。
R14−O−(C2H4O)r−H (5)
〔式中、R14は炭素数12〜18のアルキル基であり、rは平均付加モル数であり、5〜20、好ましくは5〜15の数である。〕
R14−O−(C2H4O)s(C3H6O)t−H (6)
〔式中、R14は前記と同じ意味であり、s及びtは平均付加モル数であり、それぞれ独立に2〜20、好ましくは2〜15の数であり、好ましいsとtの合計は5〜20、更に5〜15である。また、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
また、アルキルポリグルコシド、一般式(7)又は(8)の脂肪族アルカノールアミド等の非イオン界面活性剤を用いることもできる。
【0019】
【化6】
【0020】
陰イオン界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、又はα−スルホ脂肪酸エステル類を使用することができ、特に炭素数が10〜20のアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、飽和脂肪酸又はその塩が好ましい。
【0021】
本発明の(a)成分である水溶性の抗菌性化合物は、皮脂汚れ等のひどい親油性汚れが付着した衣料に対しては効果が低下する傾向を示すが、本発明の(d)成分は、このような親油性の汚れに対して抗菌性化合物を効率よく作用させる働きを持つものであり、非イオン界面活性剤を単独で使用するか非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤とを併用することが望ましい。特に非イオン界面活性剤と陰イオン界面活性剤の併用が好ましく、重量比で非イオン界面活性剤/陰イオン界面活性剤=100/1〜2/1、更には50/1〜5/1、特には40/1〜10/1で併用することが防臭効果の点で望ましい。また、(a)成分と(d)成分の重量比は、(a)/(d)=1/100〜1/1、特に1/50〜1/2が効率よく抗菌効果を得るために好ましい。また、陰イオン界面活性剤を用いる場合、防臭効果の点から、(a)成分/陰イオン界面活性剤=20/1〜1/1、特に10/1〜1/1の重量比が好ましい。
【0022】
本発明の液体洗浄剤組成物は、(d)成分を合計で10〜50重量%、好ましくは10〜40重量%含有する。
【0023】
本発明の液体洗浄剤組成物は、上記(a)成分〜(d)成分と水を含有する。水は、イオン交換水又は蒸留水を使用することが望ましい。水の含有量は5〜50重量%、更に10〜50重量%、特に20〜45重量%が効果の点で望ましい。また、組成物のpH(20℃)は8〜11、好ましくは9〜11が洗浄性能の点から望ましい。
【0024】
本発明では(e)成分として下記式(9)から求められるδが20〜31、好ましくは20〜30、より好ましくは21〜27であり、且つ沸点が100〜350℃、好ましくは150〜300℃の化合物を配合することが防臭効果及び洗浄効果の点から望ましい。
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (9)
〔式中、Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である。〕。
【0025】
ここで本発明のδは溶解度パラメータに近似するものであり「溶液と溶解度」〔篠田耕三著、平成3年4月30日、丸善(株)発行〕の78頁〜82頁に記載されているものである。本発明のδ値を満足する化合物としてはアルキルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−ペンタノン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノール、2−ヘキサノール、1−オクタノール等を挙げることができる。
【0026】
これらの中でもアルキル基の炭素数が3〜8のアルキルグリセリルエーテル類、ジ又はトリエチレングリコールのモノ又はジアルキル(アリル)エーテル類が好ましく、特にアルキル基の炭素数が5〜8のアルキルグリセリルエーテル類が好ましい。
【0027】
(e)成分は、組成物中に0.5〜20重量%、更に1〜15重量%、特に1〜10重量%配合することが好ましい。
【0028】
本発明では貯蔵安定性の点から(f)成分として液体洗浄剤組成物に有機又は無機塩を配合することが好ましく、特に塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等の塩化物、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム等の硫酸化物、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等の亜硫酸化物等の無機塩を添加することが望ましい。また、ハイドロトロープ剤としてp−トルエンスルホン酸塩、o−トルエンスルホン酸塩、メタキシレンスルホン酸塩、クメンスルホン酸塩、安息香酸塩等を添加することも望ましい。これらの化合物の配合量は、組成物中に好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜8重量%である。
【0029】
本発明では防臭効果をさらに高める目的で(g)成分としてカルシウムイオン封鎖剤を配合することが好ましい。このような化合物としては、(1)フィチン酸等のリン酸系化合物又はその塩、(2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はそれらの塩、(3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はそれらの塩、(4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸又はその塩、(5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はそれらの塩、(6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸等の有機酸又はそれらの塩、(7)ゼオライトA等のアルミノケイ酸塩、(8)アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはその塩、又はポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそれらの塩、(9)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸等のモノマーから誘導される平均分子量4千〜10万のホモポリマーあるいはコポリマー等が挙げられる。
【0030】
これらの中で、上記(2)、(5)、(6)、(7)及び(9)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、(6)及び(9)からなる群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。
【0031】
このようなカルシウムイオン封鎖剤の配合量は、本発明の組成物中に、0〜8重量%、更に0.05〜5重量%、特に0.5〜3重量%が望ましい。
【0032】
本発明では(h)成分としてアルカリ剤を配合することが洗浄効果の点から好ましい。アルカリ剤としてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等のエタノールアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基等を使用することができ、特にモノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムから選ばれる1種以上が好ましい。アルカリ剤の配合量は組成物中に0.5〜10重量%、特に1〜8重量%が好ましい。
【0033】
本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の効果性能を損なわない程度に各種洗浄剤成分を配合できる。例えば(d)成分以外の界面活性剤としては、アミンオキシド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、第4級アンモニウム塩類等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。可溶化剤としてはグリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類等が挙げられる。香料、色素、防腐・防黴剤、増粘剤等を所望により添加しても良い。
【0034】
【実施例】
<液体洗浄剤組成物>
下記成分及び表2〜8の香料組成物を用いて表1の液体洗浄剤組成物を調製した。pHはN/10硫酸水溶液又はN/10水酸化ナトリウム水溶液により調整した。これら組成物の防臭効果及び殺菌効果を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0035】
【化7】
【0036】
・d−1:C12H25−O−(EO)7−H
・d−2:C12H25−O−(EO)2(PO)3(EO)5−H
・d−3:炭素数12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・d−4:アルキル基の炭素数12、エチレンオキシド平均付加モル数2.5のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム
・e−1:C8H17OCH2CH(OH)CH2OH(δ=21.96、沸点290℃)
・e−2:C5H11OCH2CH(OH)CH2OH(δ=23.27、沸点240℃)
・f−1:亜硫酸ナトリウム
・g−1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量5千)
・h−1:ジエタノールアミン
・h−2:水酸化ナトリウム。
【0037】
<防臭効果の評価>
(処理方法)
30代男性5人が12時間着用したワイシャツ(木綿90%、ポリエステル10%)5枚を表1の液体洗浄剤組成物を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0667重量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間)。その後、2回すすぎを行い、1分間脱水を行った。その後、湿度70%、25℃の恒温室で12時間乾燥した。
【0038】
(消臭効果の評価)
恒温室で乾燥させた衣料の臭いと、それら衣料を20代男性5人に12時間着用させた後の衣料の臭いを、それぞれ10人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が0.7未満を◎、0.7以上1.2未満を○、1.2以上1.7未満を△、1.7以上を×として判定した。ほとんど臭いを感じない……0
かすかに臭いを感じるが気にならない程度である……1
臭いがする……2
顕著に臭いがする……3。
【0039】
<抗菌性の評価>
SCD培地(日本製薬(株)製)に前培養した菌液(Escherichiacoli IFO 3972、Pseudomonas aeruginosa IFO 12689、約109〜1010cell/ml)を0.1ml取り、滅菌蒸留水で所定の濃度(殺菌剤濃度1、5、10、25、50、75、100、200、300、500ppm)に希釈した液10mlに接種し、室温にて作用させた。一定時間(5、10、15、30分)毎に菌接触液を一白金耳量採取し、後培養用SCD培地0.3mlの入ったミクロシャーレ(CORNING社製,96−Cell Wells)へ接種した〔各洗浄剤組成物について希釈率10種(濃度)×菌接触時間4種(時間)=40カ所〕。30℃で3日間培養し、菌の発育を肉眼で観察し、効果の強度を殺菌エリア数で判定した。すなわち、ミクロプランター上で菌の生育していない箇所を測定することで判定した(最大40)。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
Claims (6)
- (a)下記一般式(1)〜(3)の化合物から選ばれる水溶性抗菌性化合物0.1〜10重量%、(b)下記(i)から選ばれる1種以上の化合物0.001〜0.5重量%、(c)下記(ii)から選ばれる1種以上の化合物0.001〜0.5重量%及び(d)非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上10〜50重量%を含有する洗濯用液体洗浄剤組成物。
(i)1−ヘプタノール、α−メチルイオノン、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、アリルヘプタノエート、アニスアルデヒド、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、ブチルプロピオネート、セドロール、セドリルアセテート、シンナミックアルコール、シトロネラール、シクラメンアルデヒド、エチルブチレート、エチルカプロエート、エチルイソブチレート、エチルイソバレエート、エチルプロピオネート、オイゲノール、ファルネゾール、ゲラニオール、ヘプチルアルデヒド、ヘプチルホルメート、ヘキシルアセテート、ハイドラトロピックアルデヒド、イソボルニルアセテート、イソアミルホルメート、リモネン、リナロール、リナリルアセテート、メチルヘプテノン、p−クレシルアセテート、p−メチルアセトフェノン、フェニルアセトアルデヒド、プロピルプロピオネート、テルペニルアセテート、テトラハイドロリナロール、チモール
(ii)α−イオノン、アセチルセドレン、アセチルオイゲノール、デカノール、ドデカノール、γ−ウンデカラクトン、テトラデシルアルデヒド、オクタデシルアルデヒド、アニスアルコール、アニシルアセテート、ベンジルベンゾエート、ベンジルイソバレエート、ベンジルサリシレート、シンナミルアセテート、シトロネロール、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、クマリン、エチルシンナメート、エチルバニリン、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ヘリオトロピン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、インドール、β−イオノン、イソアミルシンナミックアルデヒド、イソアミルサリシレート、ジャスモン、メチルアントラニレート、メチルシンナメート、ムスコン、ネロリドール、シクロペンタデカノリド、フェニルアセティックアシッド、バニリン、エチル−p−メチル−β−フェニルグリシドエート、セドリルメチルエーテル、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナッミクアルデヒド、フェニルエチルフェニルアセテート - (b)成分と(c)成分の重量比が(b)/(c)=10/1〜1/10である請求項1記載の洗濯用液体洗浄剤組成物。
- (a)成分が20℃における水100gへの溶解度が1g以上の化合物である請求項1又は2記載の洗濯用液体洗浄剤組成物。
- (e)下記式(9)から求められるδが20〜31であり、且つ沸点が100〜350℃の化合物を含有する請求項1〜3の何れか1項記載の洗濯用液体洗浄剤組成物。
δ=[(14820+99.2Tb+0.084Tb2)/V]1/2 (9)
〔式中、Tbは沸点(°K)、Vは20℃におけるモル容積である。〕 - 前記(e)の化合物が、アルキルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−ペンタノン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノール、2−ヘキサノール、1−オクタノールから選ばれる化合物である請求項4記載の洗濯用液体洗浄剤組成物。
- pHが8〜11(20℃)である請求項1〜5の何れか1項記載の洗濯用液体洗浄剤組成物。
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