JP3564057B2 - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチルカメラやビデオカメラ、そしてデジタルスチルカメラ等に好適なズームレンズ及びそれを用いた光学機器に関し、特に負の屈折力のレンズ群が先行する全体として3つのレンズ群を有し、これらの各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することにより、レンズ系全体の小型化を図ったフィルム用のスチルカメラやビデオカメラ、そしてデジタルカメラ等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルカメラ、電子スチルカメラ等のカメラ(光学機器)の高機能化に伴い、それに用いる光学系には高い光学性能と小型化の両立が求められている。
【0003】
又、この種のカメラには、レンズ最後部と撮像素子との間に、ローパスフィルターや色補正フィルターなどの各種光学部材を配置する必要があるため、それに用いる光学系には比較的バックフォーカスの長いレンズ系が要求されている。さらに、カラーの撮像素子を用いたカメラの場合、色シェーディングを避けるため、それに用いる光学系には像側のテレセントリック特性の良いものが望まれている。
【0004】
従来より、負の屈折力の第1群と正の屈折力の第2群の2つのレンズ群より成り、双方のレンズ間隔を変えて変倍を行う所謂ショートズームタイプのズームレンズが種々提案されている。これらのショートズームタイプの光学系では、正の屈折力の第2群を移動することで変倍を行い、負の屈折力の第1群を移動することで変倍に伴う像点位置の補正を行っている。これらの2つのレンズ群よりなるレンズ構成においては、ズーム比は2倍程度である。さらに2倍以上の高い変倍比を有しつつレンズ全体をコンパクトにまとめるため、特公平7−3507号公報、特公平6−40170号公報等では像側に負または正の屈折力の第3群を配置し、高倍化に伴って発生する収差の補正を行っている3群ズームレンズが提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの3群ズームレンズは主として35mmフィルム写真用に設計されているため、固体撮像素子を用いた光学系に求められるバックフォーカスの長さと、良好なテレセントリック特性を両立したものとは言い難かった。
【0006】
バックフォーカスとテレセントリック特性の双方を満足する負、正、正の屈折力の3つのレンズ群より成る3群ズームレンズ系が特開昭63−135913号公報や、特開平7−261083号公報等で提案されている。また、特開平3−288113号公報には、負、正、正の屈折力の3群ズームレンズで負の屈折力の第1群を固定とし、正の屈折力の第2群と正の屈折力の第3群を移動させて変倍を行う光学系も開示されている。
【0007】
本出願人は特開2000−111798号公報において負、正、正の屈折力の3群構成の撮影レンズを開示している。この撮影レンズでは像面側にフィルター等を挿入するために必要な長さのレンズバックの確保と、固体撮像素子用として必要なテレセントリック特性を両立した上で、変倍比2以上としながら極力全長を短縮しコンパクトなズームレンズを達成している。
【0008】
また、物体側より順に負、正、正の屈折力の3群ズームレンズにおいて第3群が変倍時、物体側に凸状の軌跡で往復移動するズームレンズが米国特許第4,969,878号で提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
先の特開昭63−135913号公報、特開平7−261083号公報そして特開平3−288113号公報で提案されている3群ズームレンズは各レンズ群の構成枚数が比較的多く、レンズ全長が長くなる傾向があった。
【0010】
特に特開平7−261083号公報に記載される光学系では、正の屈折力の第3群を固定とし、負の屈折力の第1群を移動させて近距離物体へのフォーカシングを行うため、ズーミングでの移動とあいまってメカ構造の複雑化する傾向があった。
【0011】
また、米国特許第4,999,007号公報には、負、正、正の屈折力の3群ズームレンズにおいて第1群、第2群をそれぞれ1枚の単レンズで構成したものも開示されている。
【0012】
しかしながら、同公報のズームレンズは広角端でのレンズ全長が比較的大きく、さらに広角端での第1群と絞りが大きく離れており軸外光線の入射高が大きく第1群を構成するレンズの径が増大してしまうため、レンズ系全体が大きくなってしまう傾向があった。また、第1群と第2群は構成レンズ枚数が1枚のためレンズ群内における収差補正が不十分であった。特に変倍時の倍率色収差の変動は軸外光線の光軸からの高さの変動が大きい第1群内にて発生しやすいが、第1群を負レンズ1枚としているのでレンズ群内で十分な収差補正がされておらず、全系においても倍率色収差の変動が大きくなる傾向があった。
また、米国特許第4,824,223号公報には、負、正、正の屈折力の3群構成のプロジェクター用光学系が開示されている。この光学系では第1群が負レンズ1枚のためレンズ群内の収差補正が十分になされておらず、変倍比が1.7程度であり高変倍には向いていない。
【0013】
また、物体側より順に、負、正、正の屈折力の3群ズームレンズにおいて第3群を負レンズと正レンズを含む複数のレンズで構成されたズームレンズが米国特許第4,838,666号、特開昭62−200316号公報、特開平2−118509号公報、米国特許第4,999,007号、米国特許第5,835,287号、特開平5−173073号公報、特公昭60−42451号公報で提案されている。
【0014】
これらのうち米国特許第4,838,666号、特開昭62−200316号公報、特開平2−118509号公報では第3群が変倍時固定であり、高倍化したときに変倍全域にて良好な性能を維持するのが難しくなる傾向があった。
又米国特許第4,999,007号、米国特許第5,835,287号では第1群、第2群の構成レンズ枚数が1ないし2枚程度と少なく高変倍と性能の両立が困難である。特開平5−173073号公報では第3群を正レンズと負レンズとが空気間隔を隔てて配置された構成をとっておりこれらの相対的な偏芯による性能劣化が起こりやすい。
【0015】
特公昭60−42451号では第2群の構成レンズ枚数が4〜5枚と多く小型化の面で課題があった。
【0016】
本発明は、構成レンズ枚数の少ない、コンパクトで優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的とする。
【0017】
さらに、本発明では、次の事項のうち少なくとも1つを満足するズームレンズを得ることを目的としている。
・第2群のレンズ構成枚数を少なくしつつ、変倍の際に移動するレンズ群の収差分担を減らし、製造誤差によるレンズ群相互の偏心等での性能劣化を少なくし、製造の容易なこと。
・固体撮像素子を用いた撮影系に好適な良好な像側テレセントリック結像をもたせる事。
・変倍に伴う倍率色収差の変動が少ないこと。
・第3群の変倍時の移動軌跡を最適にすることでズーム中間での結像性能を良好にして変倍全域にて良好な性能とし、かつ射出瞳を像面から十分に遠ざけ、第1群の変倍に伴う移動距離を低減してメカニカルカムに好適な構成とすること。
・沈胴ズームレンズに要求される各レンズ群の光軸上の長さや各レンズ群のズーミング及びフォーカシングによる光軸上の移動量を短くすること。
・近距離物体へのフォーカシング機構を簡素化すること。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
該第2群は、正レンズと負レンズを接合した接合レンズと両レンズ面が凸面の正レンズから成り、該第3群は変倍時光軸に沿って移動するとともに正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第2群中の接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径をRa、最も像側のレンズ面の曲率半径をRb、該第2群中の両レンズ面が凸面の正レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRc、像側のレンズ面の曲率半径をRdとするとき、
NL3<NL2<NL1
0.7<Rb/Ra<1.2
−0.6<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<0.6
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0019】
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有し、かつ3枚以上のレンズで構成されることを特徴としている。
【0020】
請求項3の発明は請求項1の発明において、前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することを特徴としている。
【0021】
請求項4の発明は請求項1,2又は3の発明において、前記第2群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凸形状でかつ、光軸から周辺に向って収斂作用が弱まるような非球面形状であることを特徴としている。
【0022】
請求項5の発明は請求項1から4のいずれか1項の発明において、前記第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動することを特徴としている。
【0023】
請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか1項の発明において、前記第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
0.3<d/fw<0.5
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0024】
請求項7の発明は請求項1の発明において、前記第2群および前記第3群は、変倍時光軸に沿って移動することを特徴としている。
【0025】
請求項8の発明は請求項1から7のいずれか1項の発明において、前記第3群の接合レンズを構成する負レンズの焦点距離をf3n、第3群の焦点距離をf3、第3群の負レンズの材質のアッベ数をν3n、屈折率をN3nとするとき、
0.8<f3N/f3<1.7
ν3N<40
1.7<N3n
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0026】
請求項9の発明は請求項1から8のいずれか1項の発明において、前記第1群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することを特徴としている。
【0027】
請求項10の発明は請求項1から9のいずれか1項の発明において、前記第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動すると共に、前記第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3tとするとき、
0.2<x3w/x3t<3.0
の条件式を満足することを特徴としている。
【0028】
請求項11の発明は請求項1から10のいずれか1項の発明において、前記第3群を光軸方向に移動させてフォーカシングを行うことを特徴としている。
【0029】
請求項12の発明は請求項11の発明において、前記第3群の望遠端での横倍率をβ3tとするとき、
0.6<β3t<0.8
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0030】
請求項13の発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
該第2群は、変倍時光軸に沿って移動すると共に、正レンズと負レンズの接合した接合レンズを有し、該第3群は変倍時光軸に沿って移動するとともに正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
NL3<NL2<NL1
0.3<d/fw<0.5
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0031】
請求項14の発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
該第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動すると共に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3tとするとき、
NL3<NL2<NL1
0.2<x3w/x3t<3.0
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0032】
請求項15の発明のズームレンズは、固体撮像素子上に像を形成することを特徴としている。
【0033】
請求項16の発明の光学機器は、請求項1から15のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴としている。
請求項17の発明の光学機器は、デジタルカメラであることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態の数値実施例1のズームレンズのレンズ断面図である。図2〜図4は数値実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0035】
図5は本発明の実施形態の数値実施例2のズームレンズのレンズ断面図である。図6〜図8は数値実施例2の広角端,中間のズーム位置,望遠端における収差図である。
【0036】
図9は本発明の実施形態の数値実施例3のズームレンズのレンズ断面図である。図10〜図12は数値実施例3の広角端,中間のズーム位置,望遠端における収差図である。
【0037】
図13は本発明の実施形態の数値実施例4のズームレンズのレンズ断面図である。図14〜図16は数値実施例4の広角端,中間のズーム位置,望遠端における収差図である
図17は本発明の実施形態の数値実施例5のズームレンズのレンズ断面図である。図18〜図20は数値実施例5の広角端,中間のズーム位置,望遠端における収差図である。
【0038】
図21は本発明の光学機器の要部概略図である。
【0039】
各数値実施例のレンズ断面図において、L1は負の屈折力の第1群(第1レンズ群)、L2は正の屈折力の第2群(第2レンズ群)、L3は正の屈折力の第3群(第3レンズ群)、SPは開口絞り、IPは像面である。Gはフィルターや色分解プリズム等のガラスブロックである。
【0040】
本実施形態では、物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群そして正の屈折力の第3群の3つの群を有しており、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1群は像側に凸状の往復運動もしくはこの一部の運動、第2群は物体側に移動し、第3群は像側に凸状の軌跡またはその一部の軌跡にて移動する。
【0041】
本実施形態のズームレンズは、基本的には負の屈折力の第1群と正の屈折力の第2群とで所謂広角ショートズーム系を構成しており、正の屈折力の第2群の移動により変倍を行い、負の屈折力の第1群の往復移動によって変倍に伴う像点の移動を補正している。そして、正の屈折力の第3群は撮像素子の小型化に伴う撮影レンズの屈折力の増大を分担し、第1、第2群で構成されるショートズーム系の屈折力を減らすことで特に第1群を構成するレンズでの収差の発生を抑え良好な光学性能を達成している。また、特に固体撮像素子等を用いた撮影装置に必要な像側のテレセントリックな結像を正の屈折力の第3群をフィールドレンズの役割を持たせることで達成している。また、第3群を変倍時移動させることにより第3群に入射する軸外光線の光軸からの高さをコントロールできるため軸外諸収差に対する補正能力が高まり、変倍全域に渡ってさらに良好な性能を実現している。
【0042】
そして広角端から望遠端への変倍に際して、第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームタイプを用い、該第3群は正レンズと負レンズを接合した接合レンズを有し、第i群の構成枚数をNLiとしたとき
NL3<NL2NL1 ・・・(1)
を満足するようにしている。
【0043】
このように各レンズ群のレンズ枚数が条件式(1)を満足するように構成することによってレンズ系全体の構成レンズ枚数を少なくしつつ、全変倍範囲にわたり、収差変動が少なく高い光学性能を有したズームレンズを達成している。
【0044】
本発明の目的とするズームレンズは以上の構成によって初期の目的を達成されるが、更に全変倍範囲及び画面全体にわたり、高い光学性能を得るには次の構成のうちの1以上を満足させるのが良い。
【0045】
(ア−1)前記第2群は、物体側より順に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズ、両レンズ面が凸面の正レンズから成り、前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有し、かつ3枚以上のレンズで構成されることである。
【0046】
(ア−2)前記第2群は、物体側より順に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズ、両レンズ面が凸面の正レンズから成り、前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することである。
【0047】
(ア−3)前記第2群は、正レンズと負レンズを接合した接合レンズと両レンズ面が凸面の正レンズを有し、該接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径をRa、最も像側のレンズ面の曲率半径をRb、該両レンズ面が凸面の正レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRc、像側のレンズ面の曲率半径をRdとするとき、
0.7<Rb/Ra<1.2 ・・・(2)
−0.6<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<0.6 ・・・(3)
なる条件式を満足することである。
【0048】
(ア−4)前記第2群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凸形状でかつ、光軸から周辺に向って収斂作用が弱まるような非球面形状であることである。
【0049】
(ア−5)前記第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動することである。
【0050】
(ア−6)前記第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
0.3<d/fw<0.5 ・・・(4)
なる条件式を満足することである。
【0051】
(ア−7)前記第2群および前記第3群は、変倍時光軸に沿って移動するとともに該第2群は正レンズと負レンズで構成された接合レンズを有していることである。
【0052】
(ア−8)前記第3群の接合レンズを構成する負レンズの焦点距離をf3n、第3群の焦点距離をf3、第3群の負レンズの材質のアッベ数をν3n、屈折率をN3nとするとき、
0.8<f3N/f3<1.7 ・・・(5)
ν3N<40 ・・・(6)
1.7<N3n ・・・(7)
なる条件式を満足することである。
【0053】
(ア−9)前記第1群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することである。
【0054】
(ア−10)前記第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3tとするとき、
0.2<x3w/x3t<3.0 ・・・(8)
の条件式を満足することである。
【0055】
(ア−11)前記第3群の望遠端での横倍率をβ3tとするとき、
0.6<β3t<0.8 ・・・(9)
なる条件式を満足することである。
【0056】
(ア−12)前記第3群を光軸方向に移動させてフォーカシングを行うことである。
【0057】
(ア−13)前記第2群は正レンズと負レンズを接合した接合レンズと両レンズ面が凸面の正レンズを有し、該第2群の接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径をRa、最も像側のレンズ面の曲率半径をRb、該両レンズ面が凸面の正レンズの物体側レンズ面の曲率半径をRc、像側レンズ面の曲率半径をRd、該第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfw、前記第3群の接合レンズを構成する負レンズの焦点距離をf3n、該第3群の焦点距離をf3、第3群の負レンズの材質のアッベ数をν3n、屈折率をN3nとするとき、
0.7<Rb/Ra<1.2 ・・・(2)
−0.6<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<0.6 ・・・(3)
0.3<d/fw<0.5 ・・・(4)
0.8<f3N/f3<1.7 ・・・(5)
ν3N<40 ・・・(6)
1.7<N3n ・・・(7)
なる条件式を満足することである。
【0058】
(ア−14)第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3t、第3群の望遠端での横倍率をβ3tとするとき、
0.2<x3w/x3t<3.0 ・・・(8)
0.6<β3t<0.8 ・・・(9)
なる条件式を満足することである。
【0059】
次に本発明のズームレンズの前記構成(ア−1)〜(ア−14)を用いたときの光学性能の特徴について総括的に説明する。
【0060】
絞りを第2群の物体側に置き、広角側での入射瞳と第1群との距離を縮めることで第1群を構成するレンズの有効外径の増大をおさえるとともに、正の屈折力の第2群の物体側に配置した絞りを挟んで第1群と第3群とで軸外の諸収差を打ち消すことで構成レンズ枚数を増やさずに良好な光学性能を得ている。
【0061】
数値実施例1、2、3、5においては、負の屈折力の第1群を物体側から順に正レンズ11、像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ12、凹レンズ13、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ14で構成し、正の屈折力の第2群を物体側から順に、物体側に凸面を向けた正レンズ21と像側に凹面を向けた負レンズ22からなる接合レンズ、および両レンズ面が凸面の正レンズ23で構成し、正の屈折力の第3群を正レンズ31と負レンズ32からなる接合レンズで構成している。
【0062】
第1群は、正レンズ11と負レンズ12間の空気レンズにて主に広角端で発生しがちな樽型の歪曲収差を補正している。第1群に非球面を用いる事で同様に歪曲収差の補正は可能であるが、第1群は他群に比べレンズ外径が大きいため、ガラスモールドにて非球面レンズを製作する場合には、成形タクトが長くなり成形が難しくなる。
【0063】
なお、第1群を構成する負レンズ12、正レンズ14は、軸外主光線の屈折によって生じる軸外収差の発生を抑えるために絞り中心を中心とする同心球面に近い形状をとっている。すなわち、負レンズ12は像側に凹面を向けたメニスカス形状とし、正レンズ14は物体側に凸面を向けたメニスカス形状としている。
【0064】
なお、第1群と別の構成としては正レンズ11を省いた図13の実施例4の構成でもよい。この場合は前述の歪曲収差補正能力が低くなるが、使用目的により歪曲収差が許容される場合は問題ない。
【0065】
第2群は2群3枚構成としている。従来2群を正、負、正のレンズより成る3群3枚のトリプレットで構成したものはあるが、物体側の正レンズと負レンズとの相対的な偏芯による性能劣化が大きかった。これは特に両レンズ間に形成される空気レンズの敏感度が高いためである。本発明では正レンズ21と負レンズ22を接合レンズとして、製造誤差のよる性能劣化を極めて小さくしている。
【0066】
また負レンズ22と正レンズ23との間にて軸外コマ収差を良好に補正している。
【0067】
尚、球面収差を良好に補正するためには正レンズ21の物体側レンズ面を物体側に凸面を向け、光軸から周辺に向って収斂作用が弱まるような非球面形状とするのが良い。
【0068】
なお、正レンズ23は負レンズと正レンズから構成される接合レンズとしても良く、これによれば色収差補正能力が高まる。
【0069】
第2群は以上の構成とすることにより極めて少ないレンズ枚数でコンパクト化を達成しながら良好な光学性能を得ている。
【0070】
第3群は正レンズと負レンズからなる接合レンズで構成し、特に変倍範囲全域に渡って主に倍率色収差を良好に補正している。倍率色収差の変倍時の変動は第1群にて発生するが、第3群を接合レンズとすると、第1群は変動量の補正を主眼に硝材の選択を行い、第3群は絶対量の補正を主眼に硝材の選択を行うことで、変倍全域に渡って極めて良好な補正を可能としている。
【0071】
また第3群を正レンズ1枚とした場合は、倍率色収差の発生を抑えるために低分散の硝材を選ぶ必要がある。低分散ガラスは比較的低屈折率であるため、ペッツバール和が正の方向に大きくなりアンダーの像面彎曲が発生しがちとなる。そこで本発明では接合レンズとすることにより比較的高屈折率の硝材を使用できるようにして、倍率色収差補正と像面彎曲補正の両立を図っている。
【0072】
本実施形態では近距離物体にフォーカスする場合には、第3群を一体で物体側に移動させるリアフォーカス式を用いている。これによりフォーカシングによる前玉径の増大を防止し、かつ最短撮像距離が短縮し、フォーカス群の軽量化を図っている。
【0073】
負、正、正の屈折力のレンズ群より成る3群ズームレンズにおいて第3群をフォーカスレンズとして用いる場合、望遠側程繰り出し量が増す傾向にある。第3群が広角端から望遠端に向って物体側に移動する場合は、第3群は変倍時の移動量と望遠端での繰り出し量の和の移動量を要する。よって第3群の移動距離が長くなるため第3群を光軸方向に駆動させるためのシャフト長さが増大し小型化の面では不利である。
【0074】
第3群が広角端から望遠端に向って像側に移動する場合は、変倍のための移動範囲と望遠端での物体側への繰り出し範囲がオーバーラップするため第3群の移動ストローク自体は短縮されコンパクト化には有利である。このとき広角端から望遠端への射出瞳変動が大きくなってくる。一般にCCD等の固体撮像素子ではマイクロレンズアレイを配置して極力画素の有効部に光を集光して感度を向上させている。マイクロレンズアレイは特定の射出瞳にて最も集光性が高まるように構成されるが、この射出瞳から許容量以上外れると輝度シェーディング、色シェーディングが顕著となってくる。よって射出瞳変動があまり大きいと変倍全域にてシェーディングを許容量以内に収めることが困難となるため、射出瞳変動を低減させることが望ましい。絞りを第2群と一体で移動させると広角端から望遠端に向って射出瞳がマイナス側に変化するが、第3群が像側に移動するとこの変化を増長させる。
【0075】
第3群を広角端と望遠端で光軸上同様の位置とすると移動ストローク短縮と射出瞳変動低減を両立させやすい。さらに変倍比を高めた場合は第1群と第2群の移動にて変倍全域での諸収差をキャンセルさせることが難しくなるが、この場合第3群を非線型に移動させると有効である。
【0076】
この様な例として第3群を広角端から望遠端に向って物体側に凸状の軌跡とする、もしくは像側に凸状の軌跡とすることが考えられる。各レンズ群を非撮影時に通常の移動範囲よりもさらに像側に移動させてレンズ全長を短縮する所謂沈胴構成は周知である。このような沈胴構成とする場合、第3群は極力物体側に移動させないようにすると沈胴端からの移動ストロークが短縮されるため、第3群を駆動させるシャフト長が短縮されコンパクト化の面で有利である。
【0077】
また、第3群を像側に凸状の軌跡とすると、物体側に凸状の軌跡とした場合に比べ第1群の像側に向けた凸軌跡がゆるくなる。よって回転運動を直進運動に変換するメカニカルカムにて第1群を駆動させる場合は、カムの角度が小さくなるため回転運動を直進運動に変換するときの応力が弱まるというメリットがある。これにより駆動トルクの小さなモーターが使用可能となる。
【0078】
以上の理由より本発明のズームレンズは第3群を広角端から望遠端に向って像側に凸状の軌跡にて移動させている。
【0079】
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。
条件式(2)は第2群の接合レンズの物体側のレンズ面と像側のレンズ面の曲率半径の比を規定する式である。
【0080】
上限を超えて曲率半径RbがRaに対して大きくなりすぎると曲率半径Rbの面の屈折力が弱まる。曲率半径Rbの面は第2群のペッツバール量を補正している主たる面であるため結果として像面がアンダーとなりよくない。下限を超えて曲率半径RbがRaに対して小さくなりすぎると曲率半径Rbの面へ入射する軸外光束において一方のマージナル光線は入射角が小さく、他方のマージナル光線の入射角が大きくなる。とりわけ入射角が大きくなる側の光線がフレア光線となり結像性能を低下させるためよくない。
【0081】
条件式(3)は第2群の正レンズの形状因子を規定する式である。
【0082】
正レンズには比較的アフォーカルに近い軸上光束が入射するが、上限を超えて像側レンズ面の曲率が強まり平凸レンズに近づくと、軸上光束を収斂させる作用を像側面で負担する比率が高まり球面収差が補正不足となるためよくない。また下限を超えて物体側レンズ面の曲率が強まりと凸平レンズに近づくと軸外主光線の物体側レンズ面への入射角が大きくなるため、過度の非点隔差が発生するためよくない。
【0083】
条件式(4)の上限を超えて接合レンズの肉厚が広角端焦点距離に対して大きくなると、第2群が光軸方向に大型化するためコンパクト化の点で不利である。また下限を超えて小さくなると、接合レンズにおける球面収差補正とコマ収差補正の両立が困難となるためよくない。
【0084】
条件式(5)は第3群の接合レンズを構成する負レンズの屈折力を規定する式である。上限を超えて屈折力が弱まる場合は硝材を高分散なものとしても倍率色収差の補正不足となるため良くない。また下限を超えて屈折力が強まると接合面の曲率が強まるため接合レンズを構成する正レンズの中心肉厚が大きくなり第3群が厚くなるためコンパクト化の点でよくない。
【0085】
条件式(6)は第3群の接合レンズを構成する負レンズの材質のアッベ数を規定する式であり、上限を超えて低分散となると倍率色収差補正不足となるため良くない。
【0086】
条件式(7)は第3群の接合レンズを構成する負レンズの材質の屈折率を規定する式であり、下限を超えて屈折率が小さいとペッツバール和が正に大きくなりアンダーの像面彎曲となるため良くない。
【0087】
条件式(8)は第3群の移動軌跡を規定する式である。第3群が像側に凸の軌跡で移動することを前提とすると、式(8)は1未満では第3群は望遠端にて広角端より像側に位置し、これとは逆に1より大きい場合は第3群は望遠端にて広角端より物体側に位置する。
【0088】
条件式(8)の上限を超える場合は移動ストロークが長すぎるため第3群を光軸方向に移動させるための駆動シャフトが長すぎ沈胴構成に不適となるためよくない。下限を超える場合は射出瞳変動が大きく、CCDでのシェーディング発生が過多となり良くない。
【0089】
条件式(9)は望遠端での第3群の倍率を規定する式である。第3群の望遠端でのフォーカス敏感度は以下にて表される。
【0090】
1−β3t
β3tが大きいとフォーカス敏感度が小さくなるためフォーカス調整のための移動量を大きく確保しなければならない。条件式(9)の上限を超えると第3群のフォーカス敏感度が著しく低下するために第3群の移動範囲を大きくしなければならずコンパクト化の点でよくない。
【0091】
また下限を超えるとフィルターを挿入するための十分なバックフォーカスが確保できなくなるためよくない。
【0092】
以下に、数値実施例1〜5の数値データを示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順序を示し、Riは第i面の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔、Ni、νiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。また、もっとも像側の2つの面は水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する光学部材である。また、B,C,D,Eは非球面係数である。非球面形状は光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき
【0093】
【数1】
Figure 0003564057
【0094】
で表される。但しRは曲率半径、Kは円錐定数である。
【0095】
又、[e−X」は「×10−x」を意味している。
【0096】
又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。
[数値実施例1]
なお、以下数値実施例すべてに関して中間位置は第3群が最も像側に位置するポジションで示す。
以下レンズデータを示す。
【0097】
【外1】
Figure 0003564057
【0098】
[数値実施例2]
【0099】
【外2】
Figure 0003564057
【0100】
[数値実施例3]
【0101】
【外3】
Figure 0003564057
【0102】
[数値実施例4]
【0103】
【外4】
Figure 0003564057
【0104】
[数値実施例5]
【0105】
【外5】
Figure 0003564057
【0106】
【表1】
Figure 0003564057
【0107】
次に本発明のズームレンズを撮影光学系として用いたデジタルカメラ(光学機器)の実施形態を図21を用いて説明する。
【0108】
図21において、10はカメラ本体、11は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学系、12は被写体像を観察するためのファインダーである。
【0109】
13はストロボ装置、14は測定窓、15はカメラの動作を知らせる液晶表示窓、16はレリーズボタン、17は各種のモードを切り替える走査スイッチである。
【0110】
このように本発明のズームレンズをデジタルカメラ等の光学機器に適用することにより、小型で高い光学性能を有する光学機器を実現している。
【0111】
【発明の効果】
本発明によれば、構成レンズ枚数の少ない、コンパクトで優れた光学性能を有するズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0112】
この他本発明によれば、負、正、正、の屈折力のレンズ群より成る3群ズームレンズにおいて、製造敏感度が低く、コストが低減され、変倍時の射出瞳変動が小さく、倍率色収差を含み変倍全域で良好な光学性能を有するズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0113】
この他本発明によれば第2群のレンズ構成枚数を少なくしつつ、変倍の際に移動するレンズ群の収差分担を減らし、製造誤差によるレンズ群相互の偏心等での性能劣化を少なくし、製造の容易なことや、第3群の変倍時の移動軌跡を最適にすることでズーム中間での結像性能を良好にして変倍全域にて良好な性能とし、かつ射出瞳を像面から十分に遠ざけ、第1群の変倍に伴う移動距離を低減してメカニカルカムに好適な構成とすることのできるズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】数値実施例1のズームレンズの光学断面図である。
【図2】数値実施例1のズームレンズの広角端における収差図である。
【図3】数値実施例1のズームレンズの中間のズーム位置における収差図である。
【図4】数値実施例1のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図5】数値実施例2のズームレンズの光学断面図である。
【図6】数値実施例2のズームレンズの広角端における収差図である
【図7】数値実施例2のズームレンズの中間のズーム位置における収差図である。
【図8】数値実施例2のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図9】数値実施例3のズームレンズの光学断面図である。
【図10】数値実施例3のズームレンズの広角端における収差図である。
【図11】数値実施例3のズームレンズの中間のズーム位置における収差図である。
【図12】数値実施例3のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図13】数値実施例4のズームレンズの光学断面図である。
【図14】数値実施例4のズームレンズの広角端における収差図である。
【図15】数値実施例4のズームレンズの中間のズーム位置における収差図である。
【図16】数値実施例4のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図17】数値実施例5のズームレンズの光学断面図である。
【図18】数値実施例5のズームレンズの広角端における収差図である。
【図19】数値実施例5のズームレンズの中間のズーム位置における収差図である。
【図20】数値実施例5のズームレンズの望遠端における収差図である。
【図21】本発明の光学機器の要部概略図である。
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L3 第3群
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
S サジタル像面
M メリディオナル像面

Claims (17)

  1. 物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
    該第2群は、正レンズと負レンズを接合した接合レンズと両レンズ面が凸面の正レンズから成り、該第3群は変倍時光軸に沿って移動するとともに正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第2群中の接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径をRa、最も像側のレンズ面の曲率半径をRb、該第2群中の両レンズ面が凸面の正レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRc、像側のレンズ面の曲率半径をRdとするとき、
    NL3<NL2NL1
    0.7<Rb/Ra<1.2
    −0.6<(Rd+Rc)/(Rd−Rc)<0.6
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有し、かつ3枚以上のレンズで構成されることを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  3. 前記第1群は像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  4. 前記第2群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凸形状でかつ、光軸から周辺に向って収斂作用が弱まるような非球面形状であることを特徴とする請求項1、2又は3のズームレンズ。
  5. 前記第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項のズームレンズ。
  6. 前記第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    0.3<d/fw<0.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項のズームレンズ。
  7. 前記第2群および前記第3群は、変倍時光軸に沿って移動することを特徴とする請求項1のズームレンズ。
  8. 前記第3群の接合レンズを構成する負レンズの焦点距離をf3n、第3群の焦点距離をf3、第3群の負レンズの材質のアッベ数をν3n、屈折率をN3nとするとき、
    0.8<f3N/f3<1.7
    ν3N<40
    1.7<N3n
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項のズームレンズ。
  9. 前記第1群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正レンズ、像側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、負レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス状の正レンズを有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項のズームレンズ。
  10. 前記第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動すると共に、前記第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3tとするとき、
    0.2<x3w/x3t<3.0
    の条件式を満足することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第3群を光軸方向に移動させてフォーカシングを行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第3群の望遠端での横倍率をβ3tとするとき、
    0.6<β3t<0.8
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項11のズームレンズ。
  13. 物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
    該第2群は、変倍時光軸に沿って移動すると共に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズを有し、該第3群は変倍時光軸に沿って移動するとともに正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第2群の接合レンズの肉厚をd、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    NL3<NL2<NL1
    0.3<d/fw<0.5
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  14. 物体側より順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から成り、広角端から望遠端への変倍に際して第1群と第2群との間隔が縮まり、第2群と第3群との間隔が広がるズームレンズにおいて、
    該第3群は、広角端から望遠端への変倍に際し、像側に凸状の軌跡にて移動すると共に、正レンズと負レンズを接合した接合レンズから成り、第i群の構成レンズ枚数をNLi、該第3群が最も像側に位置する際の変倍位置をM1とし、広角端から変倍位置M1への変倍時の第3群の移動距離をx3w、変倍位置M1から望遠端への変倍時の第3群の移動距離をx3tとするとき、
    NL3<NL2<NL1
    0.2<x3w/x3t<3.0
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  15. 固体撮像素子上に像を形成することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  16. 請求項1から15のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成される像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする光学機器。
  17. 前記光学機器はデジタルカメラであることを特徴とする請求項16に記載の光学機器。
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