JP3561317B2 - 移植機の苗取出方法及び装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、移植機の苗取出方法及び装置に係り、キャベツ、レタス等の野菜移植に利用される。
【0002】
【従来の技術】
縦横格子状の配列でポット部を有する苗トレイに苗を育苗させておき、前記ポット部から苗土(土付苗)を取出して移植する野菜移植機は公知であり、農作業の機械化を図っている。
この種の野菜移植機は、特開平4−330211号公報に開示されているように、主要構成が、苗トレイにおけるポット部の苗土に突入可能な一対の苗取出爪と、この一対の苗取出爪を互いに離して先端に設けた爪支持体と、一対の苗取出爪の進退を案内する一対の爪ガイドと、前記爪支持体及び爪ガイドをそれぞれ往復動自在に支持する保持体と、爪支持体及び爪ガイドを往復動させる爪動作機構とを有している。
【0003】
そして、ポット部の開口側から苗取出爪を苗土に突入しかつ退出することでポット部の開口から苗土を取出し、この取出した苗土を植付装置の上方まで移送し、爪支持体及び爪ガイドを植付筒に対応した略下向きの姿勢にした後、爪ガイドを苗取出爪先端側へ移動して、苗取出爪で取出した苗土を苗取出爪から離脱して植付装置に落下供給するようになっている。
前記移植機の苗取出装置では、爪ガイドは苗取出爪に嵌合支持されたパイプであり、一対の苗取出爪及び爪ガイドは先端側で近づくように傾斜配置されていて、爪支持体は一対の苗取出爪を備えたまま苗ポットに対して直線移動するのに対して、爪ガイドは苗取出爪に沿って直線移動し、また、一対の苗取出爪及び爪ガイドは爪支持体に対して枢支されていて、先端側が遠近移動(開閉)するようになっており、更に側面視において、苗取出爪は苗取出時に苗土の中心線上を突き進む。
【0004】
従って、爪支持体を直線移動して苗取出爪を苗土に突き刺し、突き刺した苗取出爪を閉鎖して苗土を挟持し、爪支持体の後退移動で苗土を取出し、爪支持体及び爪ガイドを略下向きの姿勢にした後、苗取出爪の先端を開き、そして爪ガイドを苗取出爪先端側へ移動して、苗土を苗取出爪から離脱する。その後に、爪支持体を苗土取出し位置へ移動しながら爪ガイドを後退させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術では、苗土取出し時に爪支持体を直線移動して苗取出爪を苗土に突き刺しかつ苗取出爪を閉鎖して苗土を挟持するため、苗土の搬送中の落下は防止できるが、挟持によって苗取出爪で苗土を破損する可能性があり、動作が2段階になるので苗土の取出しを迅速にするのが困難になる。
また、爪ガイドで苗土を苗取出爪から離脱できるが、苗取出爪の開放と爪ガイドの進出という2段階動作が必要になり、苗土の離脱を迅速にするのが困難になる。
【0006】
しかも、苗取出爪離脱位置で爪支持体及び爪ガイドが後退しないので、往行程と復行程の軌跡を代えて各行程で最適な軌跡を通らせることが困難である。即ち、復行程時に苗取出爪をポット部の苗土に突入させるとき、苗葉を突き刺したり破ったりしないような軌跡にすることが困難になる。
更に、爪ガイドで苗土を苗取出爪から離脱する際、苗土は苗取出爪に突き刺さった姿勢のまま押し出され、その押し出し時の姿勢案内がないため、受渡し姿勢が不安定なまま植付装置側に受渡されることがあり、移植不良が生じる可能性がある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決して、苗土迅速かつ正確に取出し、苗取出爪から迅速かつ正確に離脱し、植付装置側へ安定姿勢で受渡しできるようにした移植機の苗取出方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明方法における課題解決のための具体的手段は次の通りである。
第1に、互いに離れて位置する一対の苗取出爪4を、苗トレイ2におけるポット部3内の苗土5に対して、葉の下側でかつ苗土5の中心線Sに対して表面側で遠くかつ底面側で近づくように突入し、突入後に苗取出爪4を苗トレイ2から引き離して苗土5を取出すことである。
第2に、互いに離れて位置する一対の苗取出爪4を、苗トレイ2における略截頭四角錐形状のポット部3内の苗土5に対して、葉の下側でかつ苗土5の表面下2隅から底面中央へ突入し、突入後に苗取出爪4を苗トレイ2から引き離して苗土5を取出すことである。
【0009】
第3に、苗トレイ2におけるポット部3内の苗土5に対して、互いに離れて位置する一対の苗取出爪4を、前進させかつ苗取出爪4に嵌合した爪ガイド6で爪先端間距離Lを狭めながら、苗土5の中心線Sに対して表面側で遠くかつ底面側で近づくように突入し、突入後に苗取出爪4と爪ガイド6とを共に苗トレイ2から引き離して苗土5を取出し、苗取出爪4を植付装置35の植付筒43に対向する略下向きに姿勢を変更した後に、爪ガイド6を爪先端側へ移動して爪ガイド6で苗取出爪4の爪先端間距離Lを広げながら苗取出爪4から苗土5を押出し、押出した苗土5の姿勢を矯正しながら植付筒43に供給し、爪ガイド6の爪先端側移動完了後に苗取出爪4と爪ガイド6とを同時に後退し、この苗取出爪4と爪ガイド6とをポット部3に向く略水平姿勢に変更しながらそれらの先端を苗土5の葉の下側にすくい込ませることである。
【0010】
本発明装置における課題解決のための具体的手段は次の通りである。
第1に、苗トレイ2におけるポット部3の苗土5を突入して取り出す一対の苗取出爪4と、この一対の苗取出爪4に嵌合していて苗取出爪4で取り出した苗土5を押し出す爪ガイド6と、前記一対の苗取出爪4を互いに離して支持した爪支持体8と、一対の苗取出爪4を苗土5の表面の中心線Sより下側でかつ葉の下側で苗土5に突入させるべく前記爪支持体8を往復動させると共に苗取出爪4をポット部3に向く姿勢から植付装置35の植付筒43に対向する略下向き姿勢まで移動させる爪動作機構10とを有することである。
【0011】
第2に、苗トレイ2におけるポット部3の苗土5に突入可能な一対の苗取出爪4と、この一対の苗取出爪4を互いに離して先端に設けた爪支持体8と、一対の苗取出爪4の進退を案内する爪ガイド6と、前記爪支持体8及び爪ガイド6をそれぞれ往復動自在に支持する保持体9と、爪支持体8及び爪ガイド6をそれぞれ往復動させると共に苗取出爪4をポット部3に向く姿勢から植付装置35の植付筒43に対向する略下向き姿勢まで移動させる爪動作機構10とを有する移植機の苗取出装置であって、
前記爪動作機構10を支持する支持フレーム14に、略下向き姿勢の一対の苗取出爪4に略沿って離脱された苗土5の落下姿勢を案内する離脱案内体15を配置していることである。
【0012】
第3に、支持フレーム14に下部が枢支されていて苗トレイ2に対向して揺動する揺動アーム54と、揺動アーム54の上部に枢支された保持体9と、保持体9に長手方向往復動自在に支持されていて先端に左右一対の苗取出爪4を爪先端遠近移動可能に枢支した爪支持体8と、保持体9に長手方向往復動自在に支持されていて先端に一対の苗取出爪4を前進移動時に爪先端が近づくように案内する爪ガイド6と、保持体9に揺動自在に支持されていて揺動により爪支持体8を保持体9から前進移動させる押出リンク68と、支持フレーム14に揺動自在に枢支されかつ保持体9と係合していて、揺動アーム54の揺動で保持体9が移動するときに、爪支持体8及び爪ガイド6をポット部3に向く姿勢から植付装置35の植付筒43に対向する略下向き姿勢まで姿勢変更するガイド板59と、押出リンク68を揺動して爪支持体8及び苗取出爪4を苗トレイ2におけるポット部3の苗土5側に前進移動したときに圧縮されるスプリング66と、その爪支持体8が前進移動した状態を保持体9と係合することにより維持するロックアーム83と、爪支持体8が前進移動するときに爪ガイド6と係合して移動を阻止すべく保持体9に設けられた作動片81と、爪ガイド6を前進移動すべく爪支持体8との間に設けられていて爪支持体8が前進移動したときに圧縮されるスプリング78と、爪支持体8及び爪ガイド6が略下向き姿勢になったときに作動片81を回動させて爪ガイド6との係合を解除しかつその後更に作動片81を回動させてロックアーム83を保持体9から離脱させるロック解除部材84と、爪ガイド6に設けられていて作動片81との係合解除に伴うスプリング78による前進移動でロック解除部材84に先行してロックアーム83を保持体9から離脱させる作動部材76とを有していることである。
【0013】
【作用】
苗トレイ2におけるポット部3に対して、互いに離れて位置する一対の苗取出爪4を突入しかつ退出し、ポット部3から苗土5を取出し、苗土5を取出した苗取出爪4を略下向きに姿勢を変更した後に、苗取出爪4に嵌合した爪ガイド6を爪先端側へ移動して、苗取出爪4から苗土5を離脱する。
前記苗取出時に、一対の苗取出爪4を、ポット部3内の苗土5に対して前進させながら爪ガイド6で爪先端間距離Lを狭めていき、しかも苗土5の中心線Sに対して表面側で遠くかつ底面側で近づくように突入し、苗土5を破損しないように、また苗取出爪4から苗土5が抜け出ないようにして取出す。
【0014】
苗離脱時の爪ガイド6の爪先端側移動で苗取出爪4から苗土5を離脱させ、爪先端側移動完了後に、爪ガイド6と苗取出爪4とを同時に後退させて、離脱落下する苗土5の葉の接触による損傷を減少させ、爪ガイド6の突出が不充分なときに苗取出爪4の後退で苗土5を離脱させる。
苗離脱時に爪ガイド6を爪先端側へ移動して苗取出爪4から苗土5を押出ながら、爪ガイド6で苗取出爪4の爪先端間距離Lを広げていくと、苗取出爪4の先端は苗土5に対して突き刺し時と同一の軌道を逆戻りする。そして押出された苗土5は離脱案内体43で姿勢が矯正されながら植付筒43に供給される。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
図12〜14は乗用移植機21の全体を示しており、この移植機21は、乗用型走行車輌22の後方に移植装置23を備えてなり、2条の畝を跨いでその長手方向に走行しながら、苗土5(ソイルブロック苗)を各畝に所定間隔をおいて自動的に植付けるものである。
走行車輌22は、車体フレーム24の前部上に、ボンネット25で覆われたエンジン,燃料タンク等と、ハンドルを備えた操縦部26とを設けると共に、この操縦部26の後方に運転席27を設け、さらに左右一対の前輪28と左右一対の後輪29とで車体フレーム24を走行可能に支持して主構成されている。
【0016】
なお、前輪28は操向輪とされると共に、後輪29又は前後輪28、29にエンジンからの動力が伝達可能とされ、ボンネット25の左右側方には予備苗のせ台30が設けられている。
前記移植装置23は、主フレーム33の上方前側に、多数の苗土5を縦横に収容した苗トレイ2を縦横に間欠送りする搬送装置34を設け、この搬送装置34の下部後方に前記苗トレイ2から苗土5を1つずつ取出して主フレーム33の下方に設けた植付装置35へと受渡しする苗取出装置1を設け、主フレーム33の後部下方に覆土・鎮圧ローラ36を備えて主構成されている。
【0017】
苗トレイ2は、プラスチック製で、薄肉に形成されて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポット部3を備え、ポット部3の開口縁部が相互に平面状に連結されて構成されており、さらにポット部3の底部には水抜き孔が形成されている。そして、ポット部3に床土を充填し、そこへ播種し育苗することで苗土5が育成されている。
主フレーム33は走行車輌22の車体フレーム24の後部に、トップリンク38aと左右一対のロワーリンク38bとからなる三点リンク機構38を介して昇降自在に支持され、車体フレーム24とトップリンク38aとの間には、油圧シリンダ39が設けられており、これにより移植装置23が昇降されるようになっている。
【0018】
植付装置35は、主フレーム33に横軸40を介して上下動可能に枢支された可動フレーム41に揺動リンク機構42を介して植付筒43を支持し、走行車輛22のPTO軸から動力伝達手段44を介して伝達される動力で、植付筒43を上下方向に長い楕円軌跡を描くように作動可能になっている。
植付筒43は、下部に開閉自在なオープナを備えており、オープナは楕円軌跡の下端側にて畝に突入したときに前後に開き、植え穴を形成すると共に、この植え穴に軌跡の上端側で供給される苗土5を植付け得るようになっている。
【0019】
前記覆土・鎮圧ローラ36は可動フレーム41に支持アーム46を介して支持され、この可動フレーム41と支持アーム46との間に高さ調整手段47が設けられ、支持アーム46の後端は主フレーム33に設けた昇降制限部材48の長孔48aに係合している。
可動フレーム41の昇降動作は、昇降動作伝達手段49を介して油圧シリンダ39を操作する制御バルブに連動可能になっており、畝の高さが大きく変化して、支持アーム46の後端が昇降制限部材48の長孔48aの略中央から上下に大きく移動することがあると、油圧シリンダ39を操作して移植装置23の高さを調整する。
【0020】
苗取出装置1は、図1〜11、14に示すように、搬送装置34に対して所定の苗取出位置で苗トレイ2のポット部3から苗土5を一つずつ取出し、この苗土5を搬送装置34の植付筒43の上方まで移送して落下供給するものである。
苗取出装置1は、一対の針形状の苗取出爪4と、この一対の苗取出爪4を先端に設けた爪支持体8と、一対の苗取出爪4の進退を案内する爪ガイド6と、前記爪支持体8及び爪ガイド6をそれぞれ長手方向往復動自在に支持する保持体9と、爪支持体8及び爪ガイド6を適正に動作させる爪動作機構10とを有している。
【0021】
前記爪動作機構10は、苗トレイ2と植付筒43との間で苗取出爪4を姿勢変更しながら往復動作させるものであり、主フレーム33上に固定された支持フレーム14を備え、この支持フレーム14には、PTO軸からの回転動力によって、図1、5において反時計回りに回転駆動されるクランク体52が回動軸51設けられている。このクランク体52にはアームを介してクランクピン53が側方に突設されていると共に、クランク体52と同軸心として駆動カム52Aが備えられている。
【0022】
また、支持フレーム14には、クランク体52の下方で揺動アーム54の下部が揺動軸54Aにより枢結されていて、この揺動アーム54の中途部には上下方向(アーム長手方向)に延びる長孔55が形成され、この長孔55にクランク体52のクランクピン53が挿通係合されており、而して、爪動作機構10は揺動アーム54が搬送装置34へ苗土5を取るために揺動する復行程時間が早く、一方、植付装置35へ苗土5を供給するために揺動する往行程時間の方が長くなる早戻り機構が構成されている。
【0023】
すなわち、苗取出爪4によってポット部3から苗土5を取出すための復行程Yのときはその移動を早くし、ポット部3から苗土5を取出して植付筒43に受渡す往行程Xのときは遅速移動するようにして、苗土5の移送途中の落下を防止しながら苗取出・供給の効率化を図っている。
揺動アーム54の上部には保持体9がピン54Bを介して枢結されている。この保持体9はピン54Bを設けた部位が筒形状に形成されており、この筒状部には、軸方向移動自在にパイプ製の爪支持体8が挿通案内されて、この爪支持体8は搬送装置34の苗トレイ2に向かって出退可能とされている。この爪支持体8の先端部に、ポット部3内の苗土5に斜め方向から突き刺される一対の苗取出爪4が取付けられている。
【0024】
また、保持体9にはブラケット56を介して遊転自在にローラ57が取付けられ、このローラ57は、支持フレーム14の上部にピン58を介して揺動自在に取付けられたガイド板59に形成されたカム溝60に係合されている。
前記ガイド板59は突出腕の先端に転動ローラ61を有し、この転動ローラ61は駆動カム52A上に当接されていて、駆動カム52Aの反時計方向の回転によりガイド板59をピン58を中心として揺動可能にしている。
ピン58を中心とするガイド板59の揺動は、苗取出爪4がポット部3に向って進出するときは、突入開始点(図1参照)の手前から、苗土5の葉を下側からすくい込むように、苗取出爪4の先端をピン54Bの廻りで首振りするようにしていると共に、揺動アーム54の揺動角度に応じた保持体9の姿勢(特に、揺動アーム54に対する保持体9の相対角度)を規制している。
【0025】
即ち、苗土5をポット部3から引き出すとき(図1に示す状態から図2に示す状態まで)には、揺動アーム54に対する保持体9の相対角度があまり変化しないように、カム溝60の前部側(図1右側)は、ローラ57を揺動アーム54の揺動軸54Aを中心として移行させる形状とされている。
これにより、苗取出爪4の先端が揺動アーム54の揺動軸54Aを中心とする軌跡を描きながら、苗土5をポット部3からゆっくりとすくい上げるように取出す。
【0026】
また、ポット部3から取出された苗土5を植付筒43の上方に移送させるとき(図2に示す状態から図3に示す状態まで)には、苗取出爪4を大きく後下方へ移動させると共に略下向き姿勢に変更し、苗土5を略鉛直姿勢にする。そのために、カム溝60の後部側(図2左側)は、ローラ57を揺動アーム54の揺動軸54Aから離れる方向に移動させる形状とされている。
爪支持体8の外周には、図6〜9に示すように、その基端部に設けた基体65と保持体9の筒状部との間に、爪支持体8を後退する方向に付勢するコイルスプリング66が介装されており、爪支持体8の前端部には爪取り付け具67が嵌合固定されている。
【0027】
この爪取り付け具67に一対の苗取出爪4の基部がそれぞれ軸4aを介して又は苗取出爪4の基部を直角に折曲して軸として枢支されており、一対の苗取出爪4は爪取り付け具67に対して先端が遠近移動するように揺動可能になっている。
前記保持体9の下端部には、押出リンク68がピン69を介して回動自在に枢結されている。この押出リンク68の先端部には長孔(又は長溝)70が形成され、爪取り付け具67の突出腕に設けたピン71と係合されている。
【0028】
この押出リンク68にはカム板73が設けられ、このカム板73はクランク体52のクランクピン53と当接可能である。揺動アーム54が搬送装置34側の揺動端に位置するときに(図1参照)、回動してくるクランクピン53によってカム板73を介して押出リンク68が揺動され、保持体9に対して爪取り付け具67及び爪支持体8を搬送装置34側へ向けて押動し、コイルスプリング66を圧縮する。これにより、苗取出爪4は突出し、かつ爪支持体8が後退のための復元力が保有されることになる。
【0029】
6は前記爪支持体8、基体65及び爪取り付け具67に長手方向摺動自在に挿入された爪ガイドであり、丸棒等で形成されていて、その前端にガイド部11を形成する部材が両苗取出爪4に跨がって装着され、後端に側面視L字板状の作動部材76が装着され、中途部に止め具77が固着され、この止め具77と基体65との間にスプリング78が嵌装されている。
図8、9、11に示すように、爪ガイド6は2本の苗取出爪4に対して三角配置されており、ガイド部11には2つの爪挿通孔11aが形成され、この左右爪挿通孔11aの間隔は、左右苗取出爪4の枢支部間隔K(枢支部である軸4aの間隔)より狭く設定されている。
【0030】
従って、苗取出爪4と爪ガイド6とが相対移動すると苗取出爪4の爪先端間距離Lが変化する。即ち、ガイド部11が苗取出爪4の先端側に位置するとき、爪先端間距離Lは最も広く、この状態からガイド部11を不動にしておいて苗取出爪4を突出していくと、苗取出爪4の基部側はガイド部11に近づき、爪先端間距離Lは次第に狭くなる。
そのため、苗土5をポット部3から取出すため、前進させていくと、左右の苗取出爪4の先端は突き進みながら互いに近づき、苗土5の左右の中心線Sに対して傾斜した略直線状の軌道上を移動することになる。
【0031】
また、前記苗取出爪4で苗土5を取出した状態で、爪ガイド6のガイド部11を苗取出爪4の基部側に位置する状態から先端側へ移動すると、爪先端間距離Lは狭い状態から広くなり、これと平行にガイド部11が苗土5と当接して苗取出爪4から押し出す作用をする。このとき、苗土5に対して苗取出爪4の先端は、突入した軌道と略同一軌道で抜けることになり、突入時も離脱時も苗土5の損傷を最小限に抑える。
なお、前記爪ガイド6は、爪支持体8内に挿通されていて2重軸状に配置されているが、爪支持体8と分離してその上下又は左右に平行に配置してもよく、また左右苗取出爪4の間に配置させることもできる。
【0032】
前記苗取出爪4は図6等に示す側面視において、ポット部3内の苗土5の中心線Sに対して、表面側(ポット部3の開口縁側)で遠くかつ底面側で近づくように突入すべく傾斜配置されており、従って、苗土5は略截頭四角錐形状であるので、その表面下2隅から底面中央へ2本の苗取出爪4を突き刺すようになり、苗土5の葉及び根を突き刺すことがなく、またそれに加えて左右苗取出爪4の先端が狭くなるので、ポット部3の底近傍に衝突しないようになっている。
図6〜9において、前記保持体9には作動片81が軸82を介して枢支され、スプリングによって図6時計方向に付勢されており、この作動片81は1本の足と左右両腕とを有する略T字形状であり、左腕にはロック部81Aが、右腕には解除部81Bが、足には押動部81Cが形成されている。
【0033】
前記爪ガイド6に固着の作動部材76は爪ガイド6と平行な部分76Aを有し、この部分76Aは保持体9によって回り止め状態で摺動が案内されており、その摺動面に突出した前記作動片81のロック部81Aと係合して、爪ガイド6の突出方向の移動が規制されている。
前記爪支持体8の後端の基体65にはロックアーム83が枢支されており、このロックアーム83はスプリングによって時計方向に付勢されており、前部側に保持体9の係合部9aと係合可能な被係合部83aと、傾斜面83bと、前方に突出した突起83cとが形成されている。
【0034】
爪支持体8は突出した状態でロックアーム83の被係合部83aが保持体9の係合部9aと係合することによりその状態が保持され、作動片81が回動することによりロック部81Aによる作動部材76の部分76Aに対するロックが解除され、爪ガイド6が突出して部分76Aが傾斜面83bと当接することにより、被係合部83aが係合部9aから離脱され、この離脱が不完全であっても、作動片81が更に回動することにより解除部81Bが突起83cを突き上げて、被係合部83aを係合部9aから強制離脱させる。
【0035】
前記作動片81の押動部81Cは、ガイド板59に位置調整自在に設けたロック解除部材84と当接することにより回動されるようになっており、保持体9が苗取出爪4を略下向き姿勢にする図3の状態に移動してきたときにロック解除部材84と当接して、爪ガイド6を突出させ、その後に爪ガイド6を伴って爪支持体8を後退させる。なお、ロック解除部材84はボルト又はピン等で形成されている。
前記保持体9、クランク体52、駆動カム52A、揺動アーム54、ガイド板59及び押出リンク68等から爪ガイド6及び爪支持体8等を支持し、苗トレイ2のポット部3に向く苗土取出し姿勢から植付筒43に向く略下向きの苗土離脱姿勢まで姿勢変更しながら移動し、苗土取出し姿勢で苗土5を取出し、苗土離脱姿勢で苗土5を落下する動作を行わせる爪動作機構10が構成されている。
【0036】
また、ロック部81Aを有する作動片81、作動部材76及びロックアーム83等で、爪ガイド6を爪先端側へ移動したときに爪支持体8と爪ガイド6とを同時に後退させる戻し連動手段12が構成され、解除部81Bを有する作動片81及びロックアーム83等で、戻し連動手段12作動後に爪支持体8の戻り動作を保障する戻し保障手段13が構成されている。
図3、11において、15は上下及び前方が開放した丸めた舌形状の離脱案内体であり、支持フレーム14から突出したブラケット87に位置調整自在に取り付けられており、植付装置35の植付筒43の上方に配置されている。
【0037】
この離脱案内体15は、苗取出爪4が略下向き(若干傾斜している)姿勢になったとき、その苗取出爪4及び爪ガイド6を包囲し、爪ガイド6によって苗取出爪4から離脱される苗土5と接触してその落下を案内し、苗土5を適正な姿勢に保持又は不適正な姿勢を修正する。
前記離脱案内体15は、金属、合成樹脂、バネ材等で、平板状、半割りカップ形状又は棒状等に形成することができ、苗土5との当接面は、苗土5を適正姿勢で案内できる形状に形成されている。
【0038】
次に、前記爪動作機構10による苗取出爪4の苗取出動作を説明する。
図1、8の状態で、保持体9は苗トレイ2に最接近した位置にあり、この状態からクランクピン53が揺動アーム54の長孔55の中央円弧部内で回動すると、押動リンク68がピン69を中心に揺動され、爪取り付け具67を介して爪支持体8及び苗取出爪4をポット部3内の苗土5に向けて前進させる。
このとき、図6に示すように、爪ガイド6は作動部材76が作動片81に当接していて不動であり、基体65が前進することにより、スプリング66、78が圧縮され、ロックアーム83の被係合部83aは保持体9の係合部9aに係合して戻り動作が阻止される。
【0039】
また、不動のガイド部11に対して苗取出爪4が前進するため、左右一対の苗取出爪4は枢支部間隔Kより狭いガイド部11の爪挿通孔11aに規制されて、苗取出爪4の先端が前進しながらかつ爪先端間距離Lを狭めながら苗土5に突き刺さる。側面視において、苗土5の中心線Sに対して苗取出爪4の突き刺し方向は傾斜し、苗の茎及び根に突き刺さることはない。
この突き刺さり状態では左右苗取出爪4は、図9の2点鎖線状態から実線状態となって、広いV字状から狭いV字状に変化する。この苗取出爪4のV字状態は、平行状の場合よりも苗土5の抜けが少なく、ポット部3から強力に取出すことができ、しかも変化時に苗土5を挟み付けるようにしたものでないので、苗土5を破損することもない。
【0040】
またこのとき、裏当て部材89によって苗取出位置のポット部3の底部が支持されて、苗トレイ2の変形が阻止され、苗取出爪4による安定した苗土5の取出しが保障されている。
苗取出爪4による苗土5の突き刺し完了後に、クランク体52が回転すると、クランクピン53を介して揺動アーム54が左方向に揺動し、苗取出爪4と爪ガイド6とを共に苗トレイ2から引き離し、図2の状態を経て、往動軌跡X上を移動する。
【0041】
往動軌跡X上の移動では、保持体9はそれに設けたローラ57がガイド板59のカム溝60に案内され、これにより苗取出爪4及び爪ガイド6は、略水平の取出し姿勢から図3に示す略下向きの離脱姿勢に変更され、ローラ57がカム溝60の後端近傍まで移動してくると、作動片81の押動部81Cがロック解除部材84に当接し始める。
作動片81がロック解除部材84に当接して回動を開始(戻し連動手段12の作動)すると、ロック部81Aが作動部材76のロックを解除し、爪ガイド6はそれまで圧縮されていたスプリング78によって弾発的に突出され、図3の2点鎖線及び図7に示すように、不動の苗取出爪4に対して爪先端側へ前進し、突き刺していた苗土5を押し出して離脱させる。
【0042】
このとき、爪ガイド6のガイド部11は苗土5を損傷することがない大きな面で当接され、離脱された苗土5は離脱案内体15に案内されてその姿勢が適正にされ、また植付装置35の植付筒43に向けて落下し、受渡しが行われる。
前記爪ガイド6が突出されるとロックを解除された作動部材76は一体的に移動し、図7に示すように、部分76Aがロックアーム83の傾斜面83bに当接して被係合部83aと係合部9aの係合を解除する。そのため突出状態に保持されていた爪支持体8は、圧縮状態にあったスプリング66によって弾発的に後退される。
【0043】
このとき、爪ガイド6の後端の作動部材76は基体65の背面にクッション88を介して当接しているので、爪支持体8の後退に伴って爪ガイド6も後退され、両者はスプリング66で素早く後退するので、落下する苗土5の葉との爪ガイド6の接触が可及的に回避される。
また、爪ガイド6の移動抵抗が大き過ぎる等の何らかの理由で、部分76Aがロックアーム83の傾斜面83bを持ち上げられなかった場合は、ローラ57がカム溝60の後端に移動したとき、ロック解除部材84によって作動片81が更に回動して、解除部81Bで突起83cを介してロックアーム83を回動(保障手段13の作動)し、被係合部83aを係合部9aから強制的に離脱させ、苗取出爪4の後退を保障する。これにより、苗取出爪4上の苗土5を爪ガイド6で離脱できなくとも、苗取出爪4が後退することにより、苗土5から爪ガイド6に当たりにいって離脱されることになる。
【0044】
これで図4に示すように、苗取出爪4及び爪ガイド6は共に後退位置に戻り、作動部材76はロック可能状態になる。この状態からのクランク体52の回転は、揺動アーム54を右方向に揺動し、図1の状態まで保持体9を姿勢変更しながら移動して、苗取出爪4を復動軌跡Y上で早戻りさせる。
この復動軌跡Y上の移動では、苗取出爪4及び爪ガイド6が苗トレイ2に近づく手前から、駆動カム52Aの突部がガイド板59のローラ61に作用し、下向き姿勢から急激に略水平の姿勢に変更され、これにより苗土5の葉をすくい上げるように、又は葉の下側にすくい込むように突入開始位置に進出し、苗取出爪4の突出軌道上に葉がないようにする。
【0045】
なお、図1〜4には、苗土5に苗取出爪4を突き刺したときから植付筒37の上方で苗土5を落下させるときまでの苗取出過程(往行程)の苗取出爪4の先端部の軌跡Xを1点鎖線で、復行程の苗取出爪4の先端部の軌跡Yを2点鎖線で示している。
搬送装置34は、図5、12〜14に示すように、運転席27の後方に配置されると共に、主フレーム33に固定されたサポートフレーム91にガイドレール等を介して左右方向移動支持された可動枠92を備えている。
【0046】
この可動枠92は前傾状に配置され、前記苗トレイ2は、ポット部3の開口が後上方を向くように可動枠92の上部側から可動枠後面に沿って装填され、可動枠92の横移動で左右方向に横送りされると共に、可動枠92内で下方に縦送りされるように構成されている。なお、この可動枠92には上下に2枚の苗トレイ2が装填できるようになっている。
可動枠92には、苗トレイ2の底部(すなわちポット部3の底部)を横一列のポット部3に亘って支持案内する支持板93が取付けられている。この支持板93は、苗取出爪4によって苗土5が取出される位置のポット部3にまで延設されており、この支持板93の先端部が、苗取出爪4を苗土5に突き刺したときの苗トレイ2の撓みを阻止し、苗取出爪4による安定した苗土5の取出しをするための裏当て部材89となっている。
【0047】
サポートフレーム91には、エンドレスの螺旋溝を有する横送り軸102が回転自在に支持され、この横送り軸102に苗取出装置1側からの動力が伝達可能になっており、この横送り軸102と可動枠92との間に可動枠92を横送りする横送り機構103が設けられており、この横送り機構103で可動枠92を、苗トレイ2の略全幅だけ左右方向に往復横送り可能にしている。
また、可動枠92下部には、横軸94が回動自在に取付けられており、この横軸94には左右一対の縦送りホイール95がワンウエイクラッチを介して設けられ、このホイール95には、可動枠92の上部に設けられた従動ホイール96とにわたってチェーン97が掛装され、このチェーン97に、縦方向のポット部3間の間隙に係合する搬送ピン98が取付けられている。
【0048】
前記横送り軸102と横軸94との間には、横送りされてきた可動枠92がその左右移動終端に達したときに、苗トレイ2の1つのポット部間ピッチに相当する距離だけ、縦送りホイール95を介してチェーン97を間欠移動する間欠送り手段99が設けられ、前記縦送りホイール95、チェーン97、搬送ピン98及び間欠送り手段99等によって、苗トレイ2を横送り後に1ピッチだけ縦送りする間欠縦送り機構100が構成されている。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種々変形することができる。移植機21の移植装置23は、走行車輛に装着した乗用型を示しているが、自走式歩行型に構成したり、1条植えの他2条以上の多条植えに構成したりすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、苗土5及びその葉を破損することなく、迅速かつ正確に取出すことができ、爪ガイド6の突出が不充分でも苗取出爪4が後退することにより、苗土5を確実に離脱でき、苗土5を植付装置側へ正確にかつ安定姿勢で受渡しできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す苗取出直前の断面側面図である。
【図2】同苗取出直後の断面側面図である。
【図3】同苗離脱直前の断面側面図である。
【図4】同苗離脱直後の断面側面図である。
【図5】苗取出装置と搬送装置との関係を示す側面図である。
【図6】苗取出装置の要部の苗突き刺し時の断面側面図である。
【図7】苗取出装置の要部の苗離脱時の断面側面図である。
【図8】苗取出装置の要部の苗突き刺し前の断面側面図である。
【図9】苗取出装置の要部の苗突き刺し時の断面平面図である。
【図10】苗取出装置の要部の背面図である。
【図11】離脱案内体の斜視図である。
【図12】移植機の全体側面図である。
【図13】移植機の全体平面図である。
【図14】移植装置の全体側面図である。
【符号の説明】
1 苗取出装置
2 苗トレイ
3 ポット部
4 苗取出爪
5 苗土
6 爪ガイド
8 爪支持体
9 保持体
10 爪動作機構
11 ガイド部
12 戻し連動手段
13 保障手段
14 支持フレーム
15 離脱案内体
21 移植機
34 搬送装置
35 植付装置
43 植付筒
L 爪先端間距離
K 枢支部間隔
X 往行程
Y 復行程
S 苗土中心線
Claims (5)
- 互いに離れて位置する一対の苗取出爪(4)を、苗トレイ(2)におけるポット部(3)内の苗土(5)に対して、葉の下側でかつ苗土(5)の中心線(S)に対して表面側で遠くかつ底面側で近づくように突入し、突入後に苗取出爪(4)を苗トレイ(2)から引き離して苗土(5)を取出すことを特徴とする移植機の苗取出方法。
- 互いに離れて位置する一対の苗取出爪(4)を、苗トレイ(2)における略截頭四角錐形状のポット部(3)内の苗土(5)に対して、葉の下側でかつ苗土(5)の表面下2隅から底面中央へ突入し、突入後に苗取出爪(4)を苗トレイ(2)から引き離して苗土(5)を取出すことを特徴とする移植機の苗取出方法。
- 苗トレイ(2)におけるポット部(3)内の苗土(5)に対して、互いに離れて位置する一対の苗取出爪(4)を、前進させかつ苗取出爪(4)に嵌合した爪ガイド(6)で爪先端間距離(L)を狭めながら、苗土(5)の中心線(S)に対して表面側で遠くかつ底面側で近づくように突入し、突入後に苗取出爪(4)と爪ガイド(6)とを共に苗トレイ(2)から引き離して苗土(5)を取出し、苗取出爪(4)を植付装置(35)の植付筒(43)に対向する略下向きに姿勢を変更した後に、爪ガイド(6)を爪先端側へ移動して爪ガイド(6)で苗取出爪(4)の爪先端間距離(L)を広げながら苗取出爪(4)から苗土(5)を押出し、押出した苗土(5)の姿勢を矯正しながら植付筒(43)に供給し、爪ガイド(6)の爪先端側移動完了後に苗取出爪(4)と爪ガイド(6)とを同時に後退し、この苗取出爪(4)と爪ガイド(6)とをポット部(3)に向く略水平姿勢に変更しながらそれらの先端を苗土(5)の葉の下側にすくい込ませることを特徴とする移植機の苗取出方法。
- 苗トレイ(2)におけるポット部(3)の苗土(5)を突入して取り出す一対の苗取出爪(4)と、この一対の苗取出爪(4)に嵌合していて苗取出爪(4)で取り出した苗土(5)を押し出す爪ガイド(6)と、前記一対の苗取出爪(4)を互いに離して支持した爪支持体(8)と、一対の苗取出爪(4)を苗土(5)の表面の中心線(S)より下側でかつ葉の下側で苗土(5)に突入させるべく前記爪支持体(8)を往復動させると共に苗取出爪(4)をポット部(3)に向く姿勢から植付装置(35)の植付筒(43)に対向する略下向き姿勢まで移動させる爪動作機構(10)とを有することを特徴とする移植機の苗取出装置。
- 前記爪動作機構(10)を支持する支持フレーム(14)に、略下向き姿勢の一対の苗取出爪(4)に略沿って離脱された苗土(5)の落下姿勢を案内する離脱案内体(15)を配置していることを特徴とする請求項4に記載の移植機の苗取出装置。
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