JP3561030B2 - 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法 - Google Patents

車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3561030B2
JP3561030B2 JP08741795A JP8741795A JP3561030B2 JP 3561030 B2 JP3561030 B2 JP 3561030B2 JP 08741795 A JP08741795 A JP 08741795A JP 8741795 A JP8741795 A JP 8741795A JP 3561030 B2 JP3561030 B2 JP 3561030B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
support member
frame
hole
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08741795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08156611A (ja
Inventor
孝信 井手
篤 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unipres Corp
Original Assignee
Unipres Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unipres Corp filed Critical Unipres Corp
Priority to JP08741795A priority Critical patent/JP3561030B2/ja
Publication of JPH08156611A publication Critical patent/JPH08156611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561030B2 publication Critical patent/JP3561030B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両のパワーユニット等をマウントインシュレータを介して支持するマウント用支持部材とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のパワーユニット20は図36および図37に示すようにその前部におけるエンジン部21が左右のマウント部材22を介して前部メンバー23に支持され、その後部におけるトランスミッション部24がマウントインシュレータ25を介して後部メンバーすなわちマウント用支持部材26に支持されている。そして、前部メンバー23およびマウント用支持部材26はフレーム27の左右側部位27a、27bに取り付けてある。
【0003】
従来のマウント用支持部材26としては、図38および図39に示す板金をプレス成形した成形品か、図40および図41に示すアルミダイキャスト品が主流を占めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の板金をプレス成形した成形品の場合には、開断面となっており、充分な曲げ剛性を確保することはできず、このため、共振固有値が低く、パワーユニット20の使用回転域内で、マウント用支持部材26の共振が生じ、車室内こもり音の原因となっていた。このためには、補強メンバー28で補強する場合が考えられるが、この場合重量が大きくなるばかりでなく、音振性能が劣るという問題点があったし、また補強メンバー28の代りに、ダイナミックダンパーを用いて、防振対策をすることがあるが、この場合、組付け工数が増大するばかりでなく、コストアップの要因ともなってしまう。
【0005】
そこで、前記ダイナミックダンパーを用いずに音振対策を行うべく考えられたのがアルミダイキャスト品であるが、このルミダイキャスト品の場合は、金型から抜く関係上、リブ29に抜き勾配を付ける必要があり、このために、リブ29の厚さが先端に行くにしたがって薄くなり、強度上問題があったし、また、ひけ等が生じることがあり、さらには、鉄板プレス成形品と同様に、開断面となっているために、その剛性を高くするためには、補強リブを多く張り巡らしたり、全体の肉厚を厚くするために、鉄板プレス品に対して、大幅なコストアップを免れない。
【0006】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その第1の目的とするところは、軽量で、強度上有利になるし、厚さを必要に応じて選択することができるばかりか、製品のバラツキがなくなるマウント用支持部材を提供することにある。
【0007】
また、本発明の第2の目的とするところは、上記のマウント用支持部材を容易に製造できるマウント用支持部材の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材は、管材によりマウント用支持部材を成す両端開口の素材を構成し、該素材の中間部にマウントインシュレータ取付孔を有するマウントインシュレータ用取付座部を形成し、且つ前記中間部に、取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を形成し、更に前記該素材の両端部に、軸方向に延びる複数の切り込みを形成してこの切り込み部より該素材の両端部を前記中間部方向に折り曲げて前記素材の開口を閉じると共に、フレーム取付孔を有するフレーム側取付座部を形成して構成した。
【0012】
また第1の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材は、マウント用支持部材の素材を、一対の管材を互いに重合することにより構成し、該両管材の両端より所定巾、前記互いの重合部を軸方向に切り込んで夫々一対の脚部を形成し、該両脚部を互いに離間する方向に折り曲げることによってフレーム側取付座部を形成し、該フレーム側取付座部にフレーム取付孔を設けると共に、前記素材の中間部にマウントインシュレータ取付孔を有するマウントインシュレータ用取付座部を形成し、且つ該マウントインシュレータ用取付座部の前記マウントインシュレータ取付孔に対向する位置における前記中間部に、取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を形成して構成した。
【0013】
また、上記の第2の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材の製造方法は予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部をプレス等押圧成形により押潰してフレーム側取付座部を形成し、このフレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設するようにした。
【0014】
また第2の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材の製造方法は予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部にフレーム側取付座部を前記素材の開口を閉じる別部材で形成し、このフレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設するようにした。
【0015】
また第2の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材の製造方法は予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部にフレーム取付孔を穿設して、フレーム側取付座部を形成し、更に前記両端部における前記フレーム取付孔と対向する部位に取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設するようにした。
【0016】
また第2の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材の製造方法は予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部に軸方向に延びる複数の切り込みを形成すると共に、この切り込み部より、前記素材の両端部を前記素材の中間部方向に折り曲げて前記素材の開口を閉じ、且つ前記素材の両端にフレーム取付孔を穿設して、フレーム側取付座部を形成すると共に、素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設するようにした。
【0017】
また第2の目的を達成するために、本発明のマウント用支持部材の製造方法は予め金属材を押出し成形することにより、一対の管材を互いに重合させた形状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端において、前記両管材の重合部を軸方向に切り込んで夫々一対の脚部を形成し、更に該両脚部をプレス等押圧成形により離間させフレーム側取付座部を形成し、且つ該フレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設すると共に、素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設するようにした。
【0018】
【作用】
本発明のマウント用支持部材にあっては、管材を素材として、マウント用支持部材を形成しているので、全体が閉断面を基本として構成されていることとなり、従来の板金をプレス成形した成形品の場合のような補強メンバーで補強する必要がなく軽量になるし、その溶接も不要となる。また、マウント用支持部材の厚さを必要に応じて選択することができるので、必要強度が異なる品種の生産に対し、プレス成形工法の場合と異なり、複数の金型を用意する必要がなくなるばかりか、製品のバラツキがなくなる。
【0019】
また、本発明のマウント用支持部材の製造方法にあっては、上記のマウント用支持部材の製造工程を短縮できる。
【0020】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第一の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わる第一の実施例を示すマウント用支持部材の表側の斜視図、図2は図1のII−II断面図、図3は同マウント用支持部材をマウントインシュレータ及び車体に取り付けた場合の縦断面図、図4は同マウント用支持部材の製造方法の説明図である。
【0021】
本発明に係わるマウント用支持部材1は、基本的形状として、断面矩形を呈する管状の素材で構成する。すなわち、マウント用支持部材1は、所定長さを有する管材の両端部1a,1aを、互いに同一方向に向くコ字状に押潰して、車体に固着されたフレーム10に取付けるためのフレーム側取付座部2,2を形成する。
【0022】
従って、このフレーム側取付座部2,2は、管状の素材が押潰されて二重構造となっている。また、フレーム側取付座部2,2の底辺部2a,2aには、取付ボルト11を挿通するフレーム取付孔12,12がそれぞれ2個幅方向に間隙を置いて対向するように穿設されている。
【0023】
マウント用支持部材1の両端部1a,1aに挟まれた中間部1bは、断面矩形の管状のままになっており、この中間部1bの表側は、マウントインシュレータ4を取付けるために、幅方向に対向する2つのマウントインシュレータ取付孔5,5が穿設されて、マウントインシュレータ用取付座部3を形成している。
【0024】
更に、前記中間部1bの裏側には、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する位置に、マウントインシュレータ4の取付ボルト11に螺着する取付けナット13の締付け用工具50を挿入する挿入孔15,15が形成されている。この挿入孔15,15は、マウントインシュレータ取付孔5,5よりも、大径を有するも、前記締付け工具が充分入り、締付け作業に支障をきたさない程度の形状になっている。
【0025】
このように構成されたマウント用支持部材1は、図3に示すように、挿入孔15,15側から、マウントインシュレータ取付孔5に、取付ボルト11を挿入し、この取付ボルト11をマウントインシュレータ4の下面側に固着された取付板16に取付ナット13を挿入孔15より締付け用工具を挿入して螺着すると共に、マウントインシュレータ4の上面側に固着された取付板17を取付ボルト18を用いてパワーユニット20のエンジン部21の後部に位置するトランスミッション部24側に螺合し、マウントインシュレータ4を介して、パワーユニット20側に取付けられる。
【0026】
また、マウント用支持部材1のフレーム側取付座部2は、フレーム取付孔12,12に、取付ボルト11を挿入し、この取付ボルト11を車体に取付けられたフレーム10に螺合して、取り付けられる。この結果、マウント用支持部材1は、車両のパワーユニット20のエンジン部21の後部のトランスミッション部24を支持することとなる。
【0027】
また、上記のように構成されたマウント用支持部材1は、鋼材を閉断面になるように角パイプ、楕円パイプ等の金属製電縫管に加工した後、或いはアルミニウム合金材或いはマグネシウム合金材を押出し成形機により、閉断面形状の管状の長材に押出し成形後、この管状の長材を所定長さにカットし、プレス成形して製作されるものである。すなわち、図4に示すように、まず、上記金属材を管状の長材に形成し、この長材を、1個のマウント用支持部材1に適合する所定長さになるよう、二点鎖線部でカットして(図4(1)の状態)、マウント用支持部材の素材1を製作する(図4(2)の状態)。
【0028】
次に、素材1は、車両の取付状況に適うように、その両端部1a,1aより例えばそれぞれ全長の4分の1程度の部位で、プレス機により同一方向に折曲する(図4(3)の状態)。そして、この状態より、素材1の両端部1a,1aを互いに同一方向に向くコ字状にしかも2枚合わせになるように押潰して、車体に固着されたフレーム10に取付けるためのフレーム側取付座部2,2をプレス機により形成する(図4(4)の状態)。
【0029】
この状態より更に、プレス機により、フレーム側取付座部2,2に、取付ボルト11が挿通するフレーム取付孔12,12を穿設すると共に、素材11の中間部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、マウントインシュレータ4の取付ボルト11の締付け用工具を挿入する挿入孔15,15を形成して製作される。
【0030】
従って、マウントインシュレータ用取付座部3を構成する素材1の中間部は、ほぼ管材のまま、袋状の閉断面形状を呈していることとなる。この結果、マウント用支持部材1は、基本的に閉断面形状となって、曲げ剛性が高くなり、パワーユニットの使用回転域内での共振を防止でき、こもり音発生を防止できる。
【0031】
またマウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、マウントインシュレータ4の取付ボルト11の締付け用工具を挿入する挿入孔15,15を形成したため、この挿入孔15,15を利用して、内面への塗装塗布が可能となる。更にフレーム取付座部2,2は断面矩形の閉断面形状を呈する中間部1bより連続した両端部1aを押し潰して形成されるもので、従来の単なる板材で構成する取付座部と異なって、二重構造となり、また、管を構成する四面全てが中間部1bから端部のフレーム取付座部2,2まで繋がって力伝達の連続性があり、剛性が高くなる。
【0032】
以上のことから、本発明マウント用支持部材1は、従来技術と同様の剛性を確保するならば、全体構造の質量を軽くでき、しかも安価に製作することができる。
【0033】
(実施例2)
図5及び図6は、本発明のマウント用支持部材の第二の実施例を示すもので、マウント用支持部材1の素材1として、押出アルミ材を用いたもので、その押出し時に、中間部におけるマウントインシュレータ用取付座部3に相当する部分の肉厚を、締め付け工具の挿入孔15の形成部位の肉厚より、厚肉に形成したもので、この厚肉部は、フレーム側取付座部2,2にまで及んでいる例が示されている。
【0034】
(実施例3)
また、図7は更に第三の実施例を示し、上記図5及び図6で示す実施例に比して、マウントインシュレータ用取付座部3のマウントインシュレータ取付孔5の周囲を更に厚肉にして、インシュレータ取付用ナットのナット座面の面剛性を高くした例である。
【0035】
従って、これら2つの実施例によって分かるように、本発明では、素材1の形成時に、マウント用支持部材の肉厚を部分的に必要に応じて選択し得ることとなり、効率的な剛性アップを図ることができることとなる。
【0036】
なお、上記実施例では、マウント用支持部材1を構成する素材1には、断面矩形の管材を用いたが、これに限定されるものでなく、他の多角形の管材はもちろん、断面円形や楕円の管材も使用することができる。ただ、断面円形や楕円の管材の場合には、マウントインシュレータ用取付座部3に相当する部分を平坦にするのが好ましい。
【0037】
(実施例4)
図8乃至図10は第四の実施例を示すものである。マウント用支持部材1の両端部1a,1aには取付部材31が取付けられてフレーム側取付座部2,2を形成している。
【0038】
マウント用支持部材1を構成する素材1の管材は長材を定寸のカットされたあと、両端部1a,1aを開口したまま所定の形状に曲げや潰し加工が施され、フレーム取付孔12が孔明けされて開口部に取付部材31が図9(a)のようなボルト32、ビス33などによって取付けられている。この取付けは図9(b)に示すように両端部1a,1aのエンボス34加工や、または図示しない溶接取付けでも可である。
【0039】
また図9(c)はマウントインシュレータ用取付座部3の断面を示すものであり、マウントインシュレータ取付孔5,5と、これに対向位置にマウントインシュレータ4の取付ボルト11の締付け用工具を挿入する挿入孔15,15が設けられている。
【0040】
取付部材31は図10(a)のようなアルミ材等による押出品、または図10(b)のような板材のカール品にそれぞれ取付孔31aを設けたもののいづれでもよく、また図示はしないが二孔一体でなく一個づつのセパレート品でもよい。
【0041】
本実施例の特徴は取付部材31が管材の両端部1a,1aの開口部を閉じると同時にフレーム側取付座部2,2を形成していることである。これによって閉断面である管材を用い、しかも管材をほぼ本来断面のままで中央部から両端部まで連続させているため、曲げ剛性の確保が可能になる。また管材の開口部の上下面を取付部材31を介して車体に直接取付けることにより開口部の剛性を高めることが可能になる。
【0042】
(実施例5)
図11乃至図13は第五の実施例を示ものである。図11はフレーム側取付座部2,2をソリッド体35としてフレーム取付孔12を両端部1a,1aから外した位置に取付けたマウント用支持部材1を示し、図12はその断面図である。また図13(a)はフレーム側取付座部2を板材成形品36を溶接付けしたものであり、図13(b)はフレーム側取付座部2の斜視図である。
【0043】
本実施例ではフレーム取付孔12を両端部1a,1aから外した位置に取付けることにより、フレーム側取付座部2,2を管材の断面を利用して剛性を高く結合すると同時に管材の開口部を閉じて管材自体の剛性も向上している。またフレーム取付孔12を管材本体から外しているため、管材を潰れが生じるように大巾に曲げることなく、あるいは全く曲げることなく、フレーム側取付座部2,2を適宜の形状に成形することによりマウントインシュレータ4とフレーム10との取付位置に対応することができる。
【0044】
(実施例6)
図14及び図15は第六の実施例を示すものであり、管材の両端部1aのフレーム側取付座部2の成形法として、管材の中に別の塊材37を挿入し、管材と塊材37とを同時にプレスしてフレーム側取付座部2を成形したものである。
【0045】
図15(a)は管材の両端部1aに塊材37をセットした状態であって、塊材37は端部に突起37aを設けておけば、塊材37が管材の中に入り込んでしまうことがなく作業性がよい。また図15(b)は図15(a)横方向の断面図であり、塊材37の左右両端には若干の隙間37bがある。図15(c)はプレス成形した状態であり、図15(d)はその長手方向の断面図である。図15(c)に示すようにプレスにより、管材の断面積が小さくなるため、中に挿入した塊材37は管材一杯に広がり、隙間37bは殆どなくなる。
【0046】
これによって塊材37が管材の開口部を閉じるので、管材の剛性を高めることができる。なお、管材の中に挿入した塊材37は押出長材を定寸にカットしたものでもよい。
【0047】
(実施例7)
図16及び図17は第七の実施例を示すもので、図8乃至図10に示す第4の実施例の変形である。本実施例では、マウント用支持部材1の両端部1a,1aは、マウント用支持部材1の幅方向において二分するように軸方向にスリット38を所定長さ設けて開脚部50,51を形成し、この開脚部50,51を図16において水平方向に曲げ加工して離間させており、さらにこの開脚部50,51に一対のフレーム取付孔12を形成している。また、31は取付部材で、一対の円筒部31a,31aとこの円筒部31a,31aを連接する掛け渡し部31bから成り、前記円筒部31a,31aの内孔がフレーム取付孔12に連通した状態で前記開脚部50,51に掛け渡され、マウント用支持部材1の両端部に取着してフレーム側取付座部2,2を形成している。
【0048】
そして、開脚部50,51内に取付部材31を掛け渡して取付け、両端部1a,1aを閉じると共にフレーム側取付座部2,2を形成して、マウント用支持部材1を構成している。
【0049】
本実施例の開脚部50,51は図8乃至図10に示す第4実施例に比較して、フレーム取付孔12の間の距離を巾広に形成して前記フレーム10の種々の形状に適合可能としたものである。そして、開脚部50,51内に取付部材31を掛け渡して取付けることにより、開脚部50,51を連結して、剛性を高めている。すなわち、閉断面に形成された管状の中間部に対し、スリット38を形成することにより開断面に形成された開脚部50,51を前記中間部より離れた両端部1a,1aで閉じることで、開脚部50,51自体の剛性を上げると共に、開脚部50,51を連結して、開脚部50,51の間においても力の伝達が行われるようにしており、その結果、マウント用支持部材素材1全体の剛性もアップさせることができる。また、取付部材31は素材1の両端部1a,1aを閉じてフレーム側取付座部2,2を形成しているため、このフレーム側取付座部2,2は二重構造になっており剛性を高めている。
【0050】
(実施例8)
図18は本発明に係わる第八の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図、図19は同マウント用支持部材をマウントインシュレータ及び車体に取り付けた場合の縦断面図、図20は同マウント用支持部材の製造方法の説明図である。
【0051】
本実施例では素材1を構成する管材の両端部1a、1aに取付ボルト11を挿通させるフレーム取付孔12、12を穿設して、フレーム側取付座部2を形成し、更に、フレーム取付孔12、12に対向する前記両端部1a,1aに取付ボルト11aの締付け用工具(不図示)を挿入する挿入孔39,39を形成すると共に、素材1の中央部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、マウントインシュレータ4の取付ボルト11に螺着する取付ナット13の締付け用工具50を挿入する挿入孔15,15を形成してマウント用支持部材1を構成している。
【0052】
上記のように構成されたマウント用支持部材1は、まず、管状の長材を押出し成形後、この長材を、1個のマウント用支持部材1に適合する所定長さになるように二点鎖線部でカットして(図20(1)の状態)、マウント用支持部材の素材1を製作する(図20(2)の状態)。
【0053】
次に、素材1は、車両の取付状況に適うように、その両端部1a,1aより例えばそれぞれ全長の4分の1程度の部位で、プレス機により、同一方向に折曲し、且つ、両端部1a,1aを中間部1bと平行に形成する。(図20(3)の状態)。
【0054】
この状態より更に、プレス機により、両端部1a,1aにフレーム取付孔12,12を穿設して、フレーム側取付座部2,2を形成する。更に、フレーム取付孔12,12に対向する前記両端部1a,1aに挿入孔15,15を形成すると共に、素材1の中央部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、挿入孔39,39を形成して製作される
(図20(4)の状態)。
【0055】
本実施例においては、閉断面である管材を用い、しかも管材をほぼ本来断面のままで中央部から両端部まで連続させているため、曲げ剛性の確保が可能になり、パワーユニットの使用回転域での共振を防止でき、こもり音発生を防止できる。
【0056】
また、その構成が素材1を折曲させると共に、フレーム取付孔12、マウントインシュレータ取付孔5、挿入孔15,39を穿設するという簡素な構造のため製作時の工程を最小に抑えることができる。
【0057】
さらに、この実施例においてはフレーム取付座部2にも挿入孔39を形成しているため、マウント用支持部材1の内面の塗装塗布がより容易になる。
【0058】
なお、本実施例の製造方法においては、車両の取付状況に適うように、素材1を折曲させたが、素材1本来の形状でも取付け可能な場合にはこの工程を省略しても良い。
【0059】
(実施例9)
また、図21および図22は第九の実施例を示すものである。本実施例では、素材1を断面矩形の管材で構成し、素材1の両端部1a,1aの四つの角部より素材1の軸方向に定寸の切り込み40を形成して、素材1の両端部1a,1aを複数の切辺41に分割し、これら切辺41を夫々、内側即ち中間部1b側に折り曲げ互いに重ね合わせてマウント用支持部材1の両端部1a,1aの開口部を閉じている。
【0060】
また上記実施例においては、まず、管状の長材を押出し成形後、この長材を、1個のマウント用支持部材1に適合する所定長さになるようにカットしてマウント用支持部材の素材1を製作する。
【0061】
次に、素材1を、車両の取付状況に適うように、その両端部1a,1aより例えばそれぞれ全長の4分の1程度の部位で、プレス機により、同一方向に折曲し、且つ、両端部1a,1aを中間部1bと平行に形成する。
【0062】
この状態より素材1の両端の四つの角部に切り込み40を形成して、素材1の端部を複数の切辺41に分割し(図22(1)の状態)、更にこの切辺41を内側に折り曲げて素材1の開口部を閉じる(図22(2)の状態)。
【0063】
この状態より更に、プレス機により、素材1の両端部1a,1aに、フレーム取付孔12,12を穿設し、フレーム側取付座部2,2を形成する。更に、フレーム取付孔12,12に対向する前記両端部1a,1aに挿入孔39,39を形成すると共に、素材1の中央部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、挿入孔15,15を形成して製作される。
【0064】
上述したように本実施例では、マウント用支持部材1の両端部1a,1aを切辺41に分割して両端部1a,1aの開口部を閉じる構成になっているため、マウント用支持部材1はその軸方向においても閉断面を形成することとなり、剛性を高めることができる。特にフレーム側取付座部2においては切辺41を両端部1a,1aの開口部内に挟むように構成されるため、剛性をより高めることができる。
【0065】
なお、本実施例の製造方法においては、車両の取付状況に適うように、素材1を折曲させたが、素材1本来の形状でも取付け可能な場合にはこの工程を省略しても良い。
【0066】
さらになお、上記第九の実施例においては断面矩形の素材1を例示したが素材1の断面が多角形である場合には各々の角部に切り込みを形成し、また、素材1の断面が円形もしくは楕円である場合には周面上に素材1の軸方向の複数の切り込みを形成して、素材1の両端部1a,1aに切辺を形成し、この切辺を内側に折曲させて閉じることにより同じ効果が得られる。
【0067】
(実施例10)
また、図23に示す第十の実施例では断面矩形の管材により構成された素材1の両端部1a,1aの上面の角部より、素材1の軸方向に定寸の切り込み40を形成し素材1の上面に切辺41を形成し、この切辺41を内側即ち中間部側に折り曲げると共に素材1の側面部1cを斜めに折り曲げて、互いに重合しマウント用支持部材1の両端部1a,1aを閉じている。
【0068】
本実施例では、素材1の両端部1a,1aに形成する切り込み40を最小に抑え、マウント用支持部材1の両端部1a,1aの開口部を閉じることにより、マウント用支持部材1およびフレーム側取付座部2の剛性アップと製作時の作業性の向上を同時に実現することができる。
【0069】
なお上記第九及び第十実施例においてはフレーム側取付座部2のフレーム挿入孔12に対向する位置に挿入孔39を形成したが、この位置にもフレーム挿入孔12を形成し、二つのフレーム挿入孔12に取付ボルト11を挿通させる構成にしても良い。
【0070】
(実施例11)
図24乃至図26は第十一の実施例を示すものであり、この実施例においては、素材1として、断面矩形の一対の管材43,44の上面および、底面に重合部52を設け一体の管状に形成されたものを用いており、重合部52の間には間隙部53が形成されている。
【0071】
そして、この素材1の両端部1a,1aより、重合部52に素材1の軸方向に定寸の切り込み45を設け、管材43,44の両端を脚部43a,44aに形成し、更に、この脚部43a,44aを折り曲げると共に、この脚部43a,44aにフレーム取付孔12,12を穿設して、フレーム側取付座部2を形成し、更に、フレーム取付孔12,12に対向する前記脚部43a,44aに取付ボルト11の締付け用工具を挿入する挿入孔39,39を形成すると共に、素材1の中央部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、マウントインシュレータ4の取付ボルト11の締付け用工具を挿入する挿入孔15,15を形成してマウント用支持部材1を構成している。
【0072】
本実施例では図25に示すように水平方向と上下方向の両方向に脚部43a,44aを離間させており、フレーム10の取付け箇所に起伏がある場合にも、マウントインシュレータ用取付座部3を水平にした状態でマウント用支持部材1を取付けることができる。
【0073】
また、本実施例においては、図26に示すように、金属材を押出し成形し、一対の管材43、44を互いに重合させた形状の長材に形成し、この長材を、1個のマウント用支持部材1に適合する所定長さになるよう、二点鎖線部でカットして(図26(1)の状態)、マウント用支持部材の素材1を製作する(図26(2)の状態)。
【0074】
次に、素材1は、その両端部1a,1aより所定の長さの切り込み45を重合部52に形成し管材43,44を分割し、脚部43a,44aを形成する。 (図26(3)の状態)。
【0075】
そして、この状態より、脚部43a,43bを車両の取付状況に適うように、プレス機によりに折曲して離間させる。(図26(4)の状態)。
【0076】
この状態より更に、プレス機により、脚部43a,44aに、フレーム取付孔12,12を穿設し、フレーム側取付座部2,2を形成する。更に、フレーム取付孔12,12に対向するフレーム側取付座部2,2に挿入孔39,39を形成すると共に、素材1の中間部1bにおけるマウントインシュレータ用取付座部3に、マウントインシュレータ取付孔5,5を穿設し、更に、マウントインシュレータ取付孔5,5に対向する中間部1bに、挿入孔15,15を形成して製作される(図26(5)の状態)。
【0077】
従って、本実施例では脚部43a,44aの曲げ設定を変えることにより、取付け位置のことなるフレームに対応させることができ、多品種のマウント用支持部材1が容易に製作できる。
【0078】
また、マウント用支持部材1は基本的に管材43と両端の脚部43aと、管材44と両端の脚部44aとで二つの閉断面を形成しているため、マウント用支持部材1の全体で曲げ剛性の確保が可能になる。更に、中間部1bにおいては、管材43、44が重合部により、閉断面を形成する一体の管材に形成しているため、マウントインシュレータ用取付座部3を形成する中間部1bの剛性をより高めることができる。
【0079】
なお上記第十一の実施例においてはフレーム側取付座部2のフレーム挿入孔12に対向する位置に挿入孔39を形成したが、この位置にもフレーム挿入孔12を形成し、二つのフレーム挿入孔12に取付ボルト11を挿通させる構成にしても良い。
【0080】
(実施例12)
図27乃至図29は第十二の実施例を示すものであり、この実施例においては上記第一実施例と同じ構成のマウント用支持部材1の中間部1bを補強具46により覆い補強したものであり、この補強具46は、中間部1bの外周に密接するように断面寸法を形成した管材を定寸にカットしたものであり、この補強具46内にマウント用支持部材1の素材1を圧入させて、素材1の中間部1bの周囲を補強具46で覆い、さらに、素材1をマウント用支持部材1に形成すると共に、補強具46のマウントインシュレータ取付孔5と対向する位置にこのマウントインシュレータ取付孔5に連通させた孔部47を穿設し、且つ、補強具46の挿入孔15と対向する位置にこの挿入孔15に連通させた孔部48を穿設している。
【0081】
本実施例は、マウント用支持部材1の素材1が一連の断面形状の管材により構成されるため、補強具46内に嵌挿可能になるという本発明の利点によって成されたものであり、本実施例においては、補強具46を中間部1bの外周に密着させて囲撓させており、マウント用支持部材1自体の設計を変えることなく、マウント用支持部材1の中間部1bを必要に応じて補強具46により補強することができ、マウント用支持部材1、特にマウントインシュレータ用取付座部3の効率的な剛性アップを図ることができることとなる。
【0082】
(実施例13)
また、図30乃至図32は第十三の実施例を示すものであり、この実施例は、上記第一実施例と同じ構成のマウント用支持部材1の中間部1b内に補強具46を挿着したものであり、補強具46は中間部1bに内接する断面寸法に形成した管材を定寸にカットして構成されており、補強具46にはマウントインシュレータ取付孔5と対向する位置にマウントインシュレータ取付孔5に連通させた孔部47を穿設し、且つ、補強具46の挿入孔15と対向する位置にこの挿入孔15に連通させた孔部48を穿設している。
【0083】
また、本実施例ではマウント用支持部材1の素材1を製作した時点で中間部1b内部に補強具46を圧入し、その後、両端部1a,1aを押し潰してマウント用支持部材1に形成しており、結果的に上記第一実施例と同じ構成のマウント用支持部材1の中間部1b内に補強具46を挿着したものになっている。
【0084】
(実施例14)
さらに図33乃至図35は第十四の実施例を示すものであり、この実施例では補強具46として脚部46aと連結部46bから構成され断面櫛状に形成された押出材を定寸にカットしており、この補強具46は脚部46aと連結部46bの外周を中間部1b内孔に密接させている。。
【0085】
また、この補強具46は脚部46aの間の連結部46bのマウントインシュレータ取付孔5と対向する位置にマウントインシュレータ取付孔5に連通させた孔部47を穿設している。
【0086】
上記二つの実施例は、マウント用支持部材1の素材1が一連の断面形状の管材により構成されるため、補強具46を予め素材1内に挿入可能になるという本発明の利点によって成されたものであり、マウント用支持部材1自体の設計を変えることなく、マウント用支持部材1の中間部1bを必要に応じて補強具46により補強することができ、マウント用支持部材1、特にマウントインシュレータ用取付座部3の効率的な剛性アップを図ることができることとなる。
【0087】
なお、上記第十二、第十三および第十四の実施例においては第一実施例に例示したマウント用支持部材1を補強具46で補強したが、第二乃至第十一の実施例に例示したマウント用支持部材1においても同様に実施可能である。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のマウント用支持部材は、管材を素材として、マウント用支持部材を形成しているので、マウントインシュレータ用取付座部を構成する素材の中間部は、ほぼ管材のまま、袋状の閉断面形状を呈していることとなる。この結果、マウント用支持部材は、基本的に閉断面形状となって、曲げ剛性が高くなり、パワーユニットの使用回転域内での共振を防止でき、こもり音発生を防止できる。またマウントインシュレータ取付孔に対向する中間部に、マウントインシュレータの取付ボルトの締付け用工具を挿入する挿入孔を形成したため、この挿入孔を利用して、内面への塗装塗布が可能となる。
【0089】
またフレーム取付座部からマウントインシュレータ取付部まで全ての面が繋がっていることとなって、力伝達の連続性があり、剛性を高くできることとなる。この結果、本発明マウント用支持部材は、従来技術と同様の剛性を確保するならば、全体構造の質量を軽くでき、しかも安価に製作することができる。本発明のマウント用支持部材の素材は、閉断面を形成する金属製電縫管やアルミニウム合金材やマグネシウム合金材を押出成形により形成することができることから、マウント用支持部材の肉厚を必要に応じて選択することができ、また素材の中間部内あるいは外周に予め補強具を装着することができるため、中間部を部分的に補強し、効率的な剛性アップを図ることができ、必要強度が異なる品種の生産に対し、プレス成形工法の場合と異なり、複数の金型を用意する必要がなくなるばかりか、製品のバラツキがなくなる。
【0090】
特に請求項1及び請求項2記載のマウント用支持部材おいてはフレーム取付座部は素材の両端部を押潰し、また、請求項3および請求項4記載のマウント用支持部材においてはフレーム取付座部は素材の開口部内に別部材によって形成するため、この部位における構造が二重構造となっているので、剛性を高めることができる。
【0091】
また、請求項6記載のマウント用支持部材においては素材の両端部を分割して両端部の開口を閉じる構成になっているため、マウント用支持部材はその軸方向においても閉断面を形成することとなり、剛性をさらに高めることができる。
【0092】
さらに、請求項7記載のマウント用支持部材においては脚部の曲げ設定を変えることにより、取付け位置のことなるフレームに対応させることができ、多品種のマウント用支持部材製作が容易になる。
【0093】
本発明のマウント用支持部材の製造方法にあっては、マウント用支持部材の素材を、閉断面である管材からなる長材をカットして製作することを基本としていることから、マウント用支持部材を容易に製造できる。また、素材として、上記金属材が、アルミニウム合金材やマグネシウム合金材であってもよいこと勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第一の実施例のマウント用支持部材の表側の斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】同マウント用支持部材をマウントインシュレータ及び車体に取り付けた場合の縦断面図である。
【図4】同マウント用支持部材の製造方法の説明図である。
【図5】本発明の第二の実施例を示す図1のII−II断面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】本発明の第三の実施例を示す図6と同様な断面図である。
【図8】本発明の第四の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図9】(a)図8のB−B断面図である。
(b)図8のC−C断面図である。
(c)図8のD−D断面図である。
【図10】(a)同マウント用支持部材の取付部材の斜視図である。
(b)同マウント用支持部材の他の取付部材の斜視図である。
【図11】本発明の第五の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図12】図11のE−E断面図である。
【図13】(a)同マウント用支持部材の他のフレーム側取付座部の斜視図である。
(b)同フレーム側取付座部の背面斜視図である。
【図14】本発明の第六の実施例を示すマウント用支持部材のフレーム側取付座部の斜視図である。
【図15】(a)図14のF−F断面図である。
(b)図14のG−G断面図である。
(c)図14のプレス後のG−G断面図である。
(d)同フレーム側取付座部の加工後の断面図である。
【図16】本発明の第七の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図17】図16のH−H断面図である。
【図18】本発明の第八の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図19】同マウント用支持部材をマウントインシュレータ及び車体に取り付けた場合の縦断面図である。
【図20】同マウント用支持部材の製造方法の説明図である。
【図21】本発明の第九の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図22】(1)同マウント用支持部材の両端部の斜視図である。
(2)同マウント用支持部材の両端部を袋状に閉じた後の斜視図である。
【図23】(1)本発明の第十の実施例を示すマウント用支持部材の両端部の斜視図である。
(2)同マウント用支持部材の両端部を袋状に閉じた後の斜視図である。
【図24】本発明の第十一の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図25】図24のI矢視図である。
【図26】同マウント用支持部材の製造方法の説明図である。
【図27】本発明の第十二の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図28】図27のJ−J断面図である。
【図29】図27のK−K断面図である。
【図30】本発明の第十三の実施例を示すマウント用支持部材の斜視図である。
【図31】図30のL−L断面図である。
【図32】図30のM−M断面図である。
【図33】本発明の第十四の実施例を示すマウント用支持部材の縦断面図である。
【図34】図33のN−N断面図である。
【図35】同マウント用支持部材の補強具の斜視図。
【図36】パワーユニットの一部とマウント構造とマウント用支持部材の分解斜視図である。
【図37】同組立状態の説明図である。
【図38】従来のマウント用支持部材の表側の斜視図である。
【図39】同マウント用支持部材の裏側の斜視図である。
【図40】従来の他のマウント用支持部材の表側の斜視図である。
【図41】同マウント用支持部材の裏側の斜視図である。
【符号の説明】
1 マウント用支持部材
素材
両端部
中間部
2 フレーム側取付座部
3 マウントインシュレータ用取付座部
4 マウントインシュレータ
5 マウントインシュレータ取付孔
11 取付ボルト
12 フレーム取付孔
15 挿入孔

Claims (11)

  1. 管材によりマウント用支持部材を成す両端開口の素材を構成し、該素材の間部にマウントインシュレータ取付孔を有するマウントインシュレータ用取付座部を形成し、且つ前記中間部に、取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を形成し、更に前記該素材の両端部に、軸方向に延びる複数の切り込みを形成してこの切り込み部より該素材の両端部を前記中間部方向に折り曲げて前記素材の開口を閉じると共に、フレーム取付孔を有するフレーム側取付座部を形成したことを特徴とする車両のパワーユニット等のマウント用支持部材。
  2. マウント用支持部材の素材を、一対の管材を互いに重合することにより構成し、該両管材の両端より所定巾、前記互いの重合部を軸方向に切り込んで夫々一対の脚部を形成し、該両脚部を互いに離間する方向に折り曲げることによってフレーム側取付座部を形成し、該フレーム側取付座部にフレーム取付孔を設けると共に、前記素材の中間部にマウントインシュレータ取付孔を有するマウントインシュレータ用取付座部を形成し、且つ該マウントインシュレータ用取付座部の前記マウントインシュレータ取付孔に対向する位置における前記中間部に、取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を形成したことを特徴とする両のパワーユニット等のマウント用支持部材。
  3. 前記中間部の内孔に管材により構成された補強具を密着挿入したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のパワーユニット等のマウント用支持部材。
  4. 前記中間部の内孔に複数の脚部と該脚部を連結する連結部とで断面櫛状に形成された補強具を挿入し、前記脚部と前記連結部を前記内孔壁に密接させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のパワーユニット等のマウント用支持部材。
  5. 前記補強具を、前記マウントインシュレータ取付孔及び前記挿入孔に対向させ、この対向する部位に、これら前記マウントインシュレータ取付孔及び前記挿入孔に連通する孔部を形成して構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の車両のパワーユニット等のマウント用支持部材。
  6. 予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部をプレス等押圧成形により押潰してフレーム側取付座部を形成し、このフレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設することを特徴とする車両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
  7. 予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部にフレーム側取付座部を前記素材の開口を閉じる別部材で形成し、このフレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設することを特徴とする車両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
  8. 予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部にフレーム取付孔を穿設して、フレーム側取付座部を形成し、更に前記両端部における前記フレーム取付孔と対向する部位に取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設し、且つ素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設することを特徴とする両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
  9. 予め金属材を押出し成形することにより管状の長材を形成し、該長材を 所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端部に軸方向に延びる複数の切り込み部を形成して、この切り込み部より、前記素材の両端部を前記素材の中間部方向に折り曲げて前記素材の開口を閉じ、且つ前記素材の両端にフレーム取付孔を穿設して、フレーム側取付座部を形成すると共に、素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設することを特徴とする両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
  10. 予め金属材を押出し成形することにより、一対の管材を互いに重合させた形状の長材を形成し、該長材を所定長さにカットしてマウント用支持部材の素材を形成しておき、次に該素材の両端において、前記両管材の重合部を軸方向に切り込んで夫々一対の脚部を形成し、更に該両脚部をプレス等押圧成形により離間させフレーム側取付座部を形成し、且つ該フレーム側取付座部にフレーム取付孔を穿設すると共に、素材の中間部が構成するマウントインシュレータ用取付座部にマウントインシュレータ取付孔を穿設し、更に、前記中間部における前記マウントインシュレータ取付孔に対向する部位に、前記マウントインシュレータの取付ナットの締付け用工具を挿入する挿入孔を穿設することを特徴とする両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
  11. 前記金属材が、アルミニウム合金材、マグネシウム合金材である請求項乃至請求項10記載の車両のパワーユニット等のマウント用支持部材の製造方法
JP08741795A 1994-03-23 1995-03-20 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法 Expired - Fee Related JP3561030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08741795A JP3561030B2 (ja) 1994-03-23 1995-03-20 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7549994 1994-03-23
JP6-75499 1994-10-06
JP6-266116 1994-10-06
JP26611694 1994-10-06
JP08741795A JP3561030B2 (ja) 1994-03-23 1995-03-20 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08156611A JPH08156611A (ja) 1996-06-18
JP3561030B2 true JP3561030B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=27301847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08741795A Expired - Fee Related JP3561030B2 (ja) 1994-03-23 1995-03-20 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3561030B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240574A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Unipres Corp エンジンマウント用ブラケット
KR100774387B1 (ko) * 2006-07-06 2007-11-08 현대자동차주식회사 변속기 마운팅 구조

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08156611A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6539604B2 (en) Vehicle structure with integral node
GB2262263A (en) Automobile suspension arm
JP2005153750A (ja) バンパービームの取付構造
JP2013095346A (ja) バンパ補強材
JP2003312404A (ja) 車両の複合構造部材
JP2006062561A (ja) 車両の衝撃吸収構造
CA3106313C (en) Suspension strut fork and method for producing a suspension strut fork
KR20070061550A (ko) 중공체 부품 및 상기 부품의 제조 방법
EP3362321B1 (en) Crossmember and method for manufacturing a crossmember
US6170872B1 (en) Deformation element for a motor vehicle dashboard and the like
JP3561030B2 (ja) 車両のパワーユニット等のマウント用支持部材とその製造方法
CN106994582B (zh) 纵梁以及用于制造该纵梁的方法
US20100327627A1 (en) Light weight vertical support member in instrument panel frame
JP2001354157A (ja) アルミニウム製中空曲げ部材及び車両用メンバ構造
JP2002249075A (ja) 車両のフロントエンド構造
JP3572826B2 (ja) ブラケット付金具の製造方法
US20070119648A1 (en) Frame structure and structure for supporting automotive power unit
JP2979763B2 (ja) 車両のフレーム構造
JP2002240574A (ja) エンジンマウント用ブラケット
JPH05180256A (ja) アルミ製エンジンマウント用ブラケット
JPH10338159A (ja) 車体フレーム構造
KR101619877B1 (ko) 엠보싱 보강패널이 적용된 이종소재 서브프레임
JP2001114114A (ja) ラックバー
JP2004243952A (ja) トルクロッド
JPH0443033B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees