JP3560957B2 - 電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラム - Google Patents

電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、障害物により電波が遮蔽されるエリア付近の電波強度を実測するのに最適な測定ルートを算出するための電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビルやマンションなど高層の建造物が相次いで建設されており、これら高層の建造物により電波が遮蔽されることに起因して、近隣ではテレビ電波を受信できない、いわゆる難視聴エリアが発生することがあり、この難視聴エリアを測定することが必要となっている。
【0003】
電波の到達範囲を知るためには、従来、航空写真をもとに作成した地形の高度データを用い、計算によって求めていた。国土地理院の発行する電子データによれば、50m四方を1単位として分割した平面(「メッシュ」とよぶ)での平均高度についてのデータを得ることができるようになっている。すなわち、所望の位置に配置した電波発信源から電波の進む方向に向けたベクトルの各地点での高度を計算し、地形の高度と比較することによって、電波と各地点との衝突を求め、電波が到達するか否かを評価していた。
【0004】
一方、特開2001−358664号公報には、電波の発信源から自由空間上で電波が到達する範囲の空間を座標点によって示した3次元データから、電波遮蔽物の立体形状を座標点によって示した3次元データとの重複空間を除いた部分を、実電波到達空間として算出する電波到達範囲評価装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した航空写真をもとに作成した地形の高度データを用い、計算によって求める方法では、多大な労力とコストがかかることに加え、新たに構造物などが電波発信源近傍に設置された場合、この構造物による影響を受けて電波到達範囲がどのように変化するかについて確認することができなかった。
【0006】
また、上記電波到達範囲評価装置による実電波到達空間の算出結果は概念的なものであり、実際には、電波強度のデータを取得したいエリアの電波強度の実測は不可欠であった。しかし、この電波到達範囲評価装置の算出した実電波到達空間の情報を用いた場合、実測する際の測定ルートを決定するのは人手によるものであり、煩雑であった。
【0007】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、障害物により電波が遮蔽されるエリア付近を実測するための最適測定ルートを算出して測定者に通知するための、電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、入力された電波発信源及び建造物の緯度・経度及び高さからなる位置情報と、平面の地図情報とを記憶する第一の記憶手段と、前記電波発信源及び建造物の位置情報を基に電波遮蔽エリアを算出する遮蔽エリア算出手段と、算出された前記電波遮蔽エリアと前記平面の地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出する測定ルート算出手段と、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記測定ルートを前記携帯端末へ送信する測定ルート通知手段と、を備えることを特徴とする電波測定ルート算出装置である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電波測定ルート算出装置であって、前記測定ルート算出手段は、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出し、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電波測定ルート算出装置であって、携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する第二の記憶手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の電波測定ルート算出装置であって、携帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信し、前記携帯端末へ前記第一の記憶手段内の地図情報を送信する地図情報通知手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出する処理と、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出し、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定する処理と、前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出する処理と、を有することを特徴とする電波測定ルート算出方法である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電波測定ルート算出方法であって、携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する処理を有することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の電波測定ルート算出方法であって、携帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信し、前記携帯端末へ地図情報を送信する処理を有することを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出するステップと、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定するステップと、前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するステップと、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、をコンピュータに実行させるための電波測定ルート算出プログラムである。
【0016】
請求項9に記載の発明は、入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出するステップと、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定するステップと、前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するステップと、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、の各処理をコンピュータに実行させる電波測定ルート算出プログラムを記録する記録媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施の形態による電波測定ルート算出装置を用いた電波遮蔽エリア計測管理システムの構成を示すブロック図であり、この図において、1は本発明の一実施形態によるサーバ(電波測定ルート算出装置)、30は携帯端末である。放送電波タワーなどの電波塔からの電波が建造物によって遮蔽されているエリアを測定する会社はサーバ1を保有し、電波の遮蔽エリアを実測する計測員は携帯端末30を保有する。
【0018】
サーバ1は、電波発信源位置データベース11、建造物位置データベース12、電波遮蔽エリアデータベース13、地図データベース14、測定ルートデータベース15及び実測データベース16からなるデータベースを備える。また、サーバ1は、データ書込部24、電波遮蔽エリア算出部25、測定ルート算出部26、データ送信部27及び計測データ収集部28を有している。
【0019】
電波発信源位置データベース11は、電波塔Rの電波発信源R1の緯度・経度及び高さからなる電波発信源位置データを記憶する。
【0020】
建造物位置データベース12は、ビルやマンションなどの電波を遮蔽する建造物Pの建造物位置データを記憶する。建造物位置データは、建造物を1個または複数の直方体に近似させたときの、この直方体の底面の各頂点が存在する緯度と経度及び高さの情報からなる。図2は図1に示した建造物位置データベース12のデータの一例を示す図である。まず、建造物Pを底面P1P2P3P4が地上面に存在するように直方体P1P2P3P4−P5P6P7P8に近似たとする。このとき、建造物位置データは、点P1、P2、P3、P4の存在する緯度及び経度と、高さP1P5(=P2P6=P3P7=P4P8)の情報からなる。なお、電波塔R方向に向いている側面をP1P2P6P5として、電波塔Rから遠い方の底面の点をP1、近い方の底面の点をP2とする。
【0021】
電波遮蔽エリアデータベース13は、建造物Pによって電波発信源R1からの電波が遮蔽される平面視上のエリアを示す電波遮蔽エリアデータを記憶する。図3は、図1に示した電波遮蔽エリアデータベース13の記憶する電波遮蔽エリアデータの一例を示す図である。この図は、電波塔R及び建造物Pを上方向から投影している。電波遮蔽エリアは建造物Pの底面の点P1,P3と建造物の後方の点A、Bを含む4つの点で囲まれた四角形で近似される。電波遮蔽エリアデータは、それぞれの点の緯度及び経度の情報からなる。さらに、遮蔽エリアデータベース13は、建造物Pによる電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測するときに、最も効率よく測定を開始するための目標ポイント等を記憶する。
【0022】
地図データベース14は、道路情報を含む平面の地図データを記憶する。道路情報は、交差点を緯度・経度情報を持つ1つのノード、道路を交差点間すなわちノード間を結合する直線としてモデル化される。図4は図1に示した地図データベース14の記憶する地図データが含む道路情報の一例を示す図である。丸で示されているノードが交差点、ノード間を結ぶ直線が道路を示している。
【0023】
測定ルートデータベース15は、電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測するための最も効率的な道順である測定ルートを記憶する。実測データベース16は、電波強度実測時の緯度・経度からなる測定位置情報、電波強度実測値及び実測時の天候情報からなる実測データを記憶する。
【0024】
データ書込部24は、キーボードなどの入力手段から入力された電波発信源位置データを電波発信源位置データベース11に、建造物位置データを建造物位置データベース12に書き込む機能を実現する。電波遮蔽エリア算出部25は、電波発信源位置データベース11と建造物位置データベース12を参照して建造物Pによって電波が遮蔽される平面視上の電波遮蔽エリアデータとポイントS位置データを算出して電波遮蔽エリアデータベース13に書き込む機能を実現する。測定ルート算出部26は、電波遮蔽エリアデータベース13と地図データベース14を参照し、電波遮蔽エリアを実測するための最適な測定ルートを算出して、測定ルートデータベース15に書き込む機能を実現する。データ送信部27は、測定ルートデータベース15に記憶されている電波遮蔽エリアを実測するに最適な測定ルートや、実測データベース16に記憶されている過去の実測データなどを読み出し、携帯端末30に送信する機能を実現する。計測データ収集部28は、携帯端末30が送信する実測データを受信し、実測データベース16に記憶させる機能を実現する。
【0025】
携帯端末30は、GPS(global positioning system)により緯度・経度情報からなる位置情報を取得する手段と、移動体通信網及びインターネットからなるネットワークを介してサーバ1と信号を送受信する手段と、ボタンやファンクションキーなどによりサーバ1へ送信するデータを入力する手段と、入力されたデータを信号として送出する手段と、サーバ1から受信した信号に含まれる情報をLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイにデータを表示する手段とを備える。
【0026】
次に、動作について説明する。図5は、本発明の一実施の形態による電波遮蔽エリア推定及び測定ルート算出の動作を示すフローチャートである。ステップS51において、サーバ1の操作者は、キーボードなどの入力手段により、電波塔Rの電波発信源R1の緯度・経度及び高さからなる電波発信源位置データをサーバ1に入力する。すると、データ書込部24は、この入力された電波発信源位置データを電波発信源位置データベース11に書き込む。続いてステップS52において、サーバ1の操作者は、キーボードなどの入力手段により、電波を遮蔽する建造物Pの建造物位置データをサーバ1に入力する。すると、データ書込部24は、この入力された建造物位置データを建造物位置データベース12に書き込む。
【0027】
次に、ステップS53において、電波遮蔽エリア算出部25は、ステップS51で入力された電波発信源R1から発信される電波が、ステップS52で入力された建造物Pで電波が遮蔽される電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測するときのポイントSのポイントS位置データを算出し、電波遮蔽エリアデータベース13に記憶する。図6の本実施の形態によるポイントSの算出方法を示す図を用いて説明する。図6は、電波塔R及びポイントSを算出する対象の建造物Pを横方向から投影した図であり、線gは地上面、P9は直方体に近似させた建造物Pの電波塔Rのある側とは反対側の面の最上部の中間点であり、すなわちP7とP8の中間点である。ポイントSは、R1及びP9を通る直線が線gと交わる点として算出される。
【0028】
続いて、ステップS54において、電波遮蔽エリア算出部25は、ステップS51で入力された電波発信源R1の電波発信源位置データと、ステップS52で入力された建造物P建造物位置データから、電波発信源R1から発信される電波が建造物Pにより電波が遮蔽される電波遮蔽エリアを算出し、電波遮蔽エリアデータベース13に記憶する。この電波遮蔽エリアデータの算出方法、すなわち、図3における点A,点Bの算出の方法については後述する。
【0029】
続いて、ステップS55において、建造物位置データの入力が終了したか否かが判断され、操作者による入力終了のキー操作が行われなければ、再びステップS52へ戻り、ステップS52〜S54を繰り返す。そして、操作者が建造物位置データの入力終了のキー操作を行った場合は、ステップS56へ進む。
【0030】
ステップS56では、測定ルートの算出の対象となる電波遮蔽エリアが選択されたか、あるいは、操作終了が選択されたかが判断され、操作者が測定ルートを算出したい電波遮蔽エリアの選択を行った場合には、ステップS57に進み、サーバ1はステップS53で算出したポイントS位置データ、ステップS54で算出した電波遮蔽エリアデータ、及び、地図データベース14に記憶されている地図情報を用いて測定ルート算出を実行する。そして、算出された測定ルートは測定ルートデータベース15に記憶される。なお、測定ルート算出の方法については後述する。そして、ステップS56に戻り、再び操作者が次の測定ルートを算出したい電波遮蔽エリアを選択した場合には、サーバ1はステップS57の測定ルート算出を繰り返し、操作者が終了キーを操作した場合は電波遮蔽エリア推定及び測定ルート算出の動作を終了する。
【0031】
次に、図7に示す電波遮蔽エリア算出のフローチャートと、図8の電波塔R及び建造物Pを横方向から投影した図と、図9の座標平面上に電波塔Rを算出する対象の建造物Pを上方向から投影した図とを用いて、図5のステップS54で電波遮蔽エリア算出部25が、電波発信源R1から発信される電波が建造物Pで遮蔽される電波遮蔽エリアの電波遮蔽エリアデータを算出する方法を説明する。
【0032】
最初に、図7のステップS54−1〜S54−3にかけて、電波遮蔽エリアを特定する点A、Bを算出するための算出補助点Eを求める。まず、ステップS54−1では、ポイントSと電波塔Rの距離dを算出する。図8を参照して説明する。図8において、電波発信源R1の高さをRh、建造物Pの高さをPh、地上面を線gとする。そして、建造物Pの電波塔Rのある側とは反対側の面の最上部の中間点P9から線gに下ろした垂線の足と電波塔Rとの距離をcとすると、距離dは、
d=(Rh*c)/(Rh−Ph) …(1)
により算出される。これは距離dは、電波塔Rと建造物Pの緯度・経度及び高さのデータから算出できることを示している。
【0033】
次いで図7のステップS54−2において、上方向から電波塔Rと建造物Pを投影して、電波発信源R1と建造物Pの上面P5P6P7P8の中心点P10を通る直線と垂直に交わり、かつR1を通る線をy座標とするxy座標平面を考える。図9においては、電波発信源R1と建造物Pの上面の中心点P10を通る直線と垂直に交わり、かつR1を通る線をy座標、点R1と点P10を通る直線と平行、すなわちy座標と直交する任意の直線をx座標としている。このとき、点P1の座標をP1(p1x,p1y)、点P3の座標をP3(p3x,p3y)とおく。
【0034】
そして、ステップS54−3において、算出補助点Eの座標を求める。図9を用いて説明する。まず、x軸と平行であり、点P1を通る直線である線mをひく。線mは、y=p1yと表される。そして、線m上にある、y座標からステップS54−1で求めた距離dにある点が、算出補助点Eである。このとき、算出補助点Eの座標をE(ex,ey)とおくと、|ex|=dと表すことができる。ここでは、点Eは第三象現にあるため、
ex=−d …(2)
となる。そして、点Eは、線m:y=p1y上の点であるため、
ey=p1y …(3)
となる。これは点Eが、電波塔Rと建造物Pの緯度・経度及び高さのデータから算出されるdと、建造物PのP1の座標から算出できることを示している。
【0035】
そして、図7のステップS54−4において、点Aを求める。図9を用いて説明すると、点P3と点Eを通る直線である線lに対して、点P1から下ろした垂線の延長上にあり、直線lから点P1と同じ距離にあり、かつ、点P1と反対側にある点が点Aである。このとき、点Aの座標をA(ax,ay)とおくと、ax,ayは、
ax={2*ex*(p1y−p3y)^2}/{ex^2+(p1y−p3y)^2} …(4)
ay={2*ex^2*(p1y−p3y)}/{ex^2+(p1y−p3y)^2} …(5)
により算出される。これは点Aが、算出補助点Eの座標と、建造物PのP1及びP2の座標から算出できることを示している。
【0036】
続いて図7のステップS54−5において、点Bを求める。点Bは点A及び点Eの中間点である。よって、点Bの座標をB(bx,by)とおくと、bx,byは、
bx=(ax+ex)/2 …(6)
by=(ay+ey)/2 …(7)
により算出される。これは点Bは、算出補助点Eの座標と、点Aの座標から算出できることを示している。
【0037】
図7のステップS54−6では、点Aと点Bの緯度・経度を求める。式1〜式7により、式4〜式7で求められた点Aと点Bの座標は全て、電波送信部位置データ及び建造物位置データ、及び、建造物PのP1、P3の座標で表すことができることを示している。さらに、電波送信部位置データ及び建造物位置データの緯度・経度情報と、図9上の座標との関係から、点A及び点Bの緯度・経度を算出することができる。そして、点A、点B、点P1、点P3を結んだ四角形が電波遮蔽エリアであり、この算出された点A、点B、点P1、点P3の緯度・経度情報からなる電波遮蔽エリアデータは前述する図5のステップS54に従い、電波遮蔽エリアデータベース13に記憶される。
【0038】
次に、図10の測定ルート算出方法を示す図を用いて、図5のステップS57で測定ルート算出部26が、電波遮蔽エリアを測定するための最適ルートを算出する方法を説明する。
【0039】
図10は、電波塔R及び建造物Pを上方向から投影した図である。測定ルート算出部26は、電波遮蔽エリアデータから操作者が選択した建造物Pの電波遮蔽エリアデータとポイントSデータを読み出す。そして、電波送信部R1及び建造物Pの点P1を通る直線を線k、ポイントSから線kへ引いた垂線を線h、ポイントSを通り線kに平行かつ線hに垂直な直線を線j、線kと線hの交点を点Fとする。そして、ポイントS位置データ及び電波遮蔽エリアデータの緯度・経度情報から、この緯度・経度が含まれる地図情報を読み出し、電波遮蔽エリアデータが示す点と重ね合わせる。
【0040】
測定ルートを決定するためには、まず最初に、ポイントSに最も近いノード(交差点)N1を選択する。次に、線j上を電波塔Rとは反対の方向からポイントSへ近づくようなルートに最も近い、ノードN1を通る道路を選択する。そして、この選択された道路を電波塔Rと反対側の方向からノードN1へ到着するように、測定ルートの開始部分を決定する。次に、点Fに最も近いノードN2を選択してノードN1からノードN2に向かう道路を選択する。次に、点Bに最も近いノードN4を選択し、ノードN2からノードN4へ向かう道路を選択する。ここでは、ノードN2からノードN4まで直接の道路がないために、ノードN2から1ノード分電波塔R方向へ近づいたN3を経由した道路を選択する。次に、点Aに最も近い電波遮蔽エリア外のノードN5を選択し、ノードN4からノードN5までの道路を選択する。
【0041】
点Aに最も近い電波遮蔽エリア外のノードN5を選択した後は、以下のように道路を選択していく。まず、現在選択されている電波遮蔽エリア外のノードが線A−P3側にあれば、このノードに到着するまでに通過したノードのうち、最も直前に通過した線B−P1側の電波遮蔽エリア外のノードから電波塔Rに近い電波遮蔽エリア外のノードを次ノードとして選択する。また、現在選択されている電波遮蔽エリア外のノードが線B−P1側にあれば、このノードに到着するまでに通過したノードのうち、最も直前に通過した線A−P3側の電波遮蔽エリア外のノードから電波塔Rに近い電波遮蔽エリア外のノードを次ノードとして選択する。そして、現在選択されているノードから電波遮蔽エリアを通過して次ノードに到着する道路を選択する。
【0042】
上記の道路選択方法を、ノードN5から先の道路の選択に適用して説明する。ノードN5は線A−P3側にあるため、ノードN5に到着するまでに、すでに選択したノードのうち、最も直前に通過した線B−P1側の電波遮蔽エリア外のノードであるノードN3から、1つ電波塔Rへ近づいたノードN7を次ノードとして選択し、ノードN5から電波遮蔽エリアを通過し次ノードN7へ向かう道路を選択する。このとき、これまでに選択した道路を使わずかつ最短となる、ノードN6を経由した道路を選択する。次に、ノードN7は線B−P1側にあるため、ノードN7に到着するまでに、最も直前に通過した線A−P3側の電波遮蔽エリア外のノードであるN6から1ノード分電波塔Rへ近づいたノードN8を次ノードとして選択し、ノードN7から電波遮蔽エリアを通過しノードN8へ向かう道路を選択する。
【0043】
上記のように、ポイントS情報を基に測定ルートの開始方向を決定し、電波遮蔽エリア内を通って電波塔R方向に向かって蛇行しながら建造物Pに近づくように、地図データの交差点を示すノードを選択し、それらノードをつなぐ道路を選択することで測定ルートを決定する。そして、この計測ルートをステップS56で示すように測定ルートデータベース15へ記憶する。
【0044】
次に、サーバ1から携帯端末30に情報をダウンロードする動作を示す。
【0045】
測定員は、現在位置周辺の地図情報を入手したいときには、携帯端末30より携帯電話網及びインターネット網を介してサーバ1に地図情報を要求する。このとき、携帯端末30は、GPSにより取得した携帯端末の位置を示す緯度・経度情報からなる携帯端末位置情報をこの地図情報の要求に含める。すると、サーバ1のデータ送信部27は、地図データベース14から、携帯端末30から受信した携帯端末位置情報をキーに、該当する地域の地図情報を読み出し携帯端末30へ送信する。携帯端末30は、受信した地図データをディスプレイに表示する。
【0046】
さらに、測定員は表示された地図中で実測に関する情報を知りたいときには、この携帯端末30のディスプレイに表示された地図上のアイコンをクリックする。すると、携帯端末30は、表示していた地図情報の緯度・経度情報を含んだ実測に関する情報の要求をデータ送信部27に送信し、データ送信部27はこの要求を受信すると、受信した地図情報の緯度・経度情報を基に建造物位置データベース12及び電波遮蔽エリアデータベース13を検索して、周辺の建造物Pの情報、電波遮蔽エリアの情報などを取得し、また、実測データベース16を検索して、過去に同じ位置で電波を実測したときの実測データがあれば、あわせて携帯端末30に送信する。携帯端末30は、これらの情報を受信すると、ディスプレイに表示する。
【0047】
次に、電波遮蔽エリア実測時のサーバ1と携帯端末30との動作について説明する。
【0048】
測定員は、電波遮蔽エリア実測にあたり、測定ルートを入手したいときには携帯端末30より携帯電話網及びインターネット網を介してサーバ1に測定ルート情報の要求を送信する。このとき、携帯端末30は、GPSにより取得した携帯端末位置情報を要求に含める。すると、データ送信部27は、携帯端末30の位置情報をキーに該当する地域の測定ルートデータベース15から測定ルート情報を読み出し、携帯端末30へ送信する。携帯端末30は、受信した測定ルート情報をディスプレイに表示する。
【0049】
また、上記で携帯端末30にダウンロードされた地図情報から建造物Pを選択してデータ送信部27に送信することで、選択した建造物Pの測定ルート情報を要求してもよい。このとき、携帯端末は、選択した建造物Pの緯度・経度情報を含む測定ルート情報の要求をサーバ1に送信する。データ送信部27は、建造物Pの緯度・経度情報をキーに該当する地域の測定ルートデータベース15から測定ルート情報を読み出し携帯端末30へ送信する。
【0050】
また、測定員は電波強度の実測中、携帯端末30に現在位置における電波強度測定の実測値と天候情報を入力し、これらのデータを計測データ収集部28へ送信する。このとき、携帯端末30は、GPSにより取得した携帯端末位置情報も含める。計測データ収集部28は、受信した携帯端末位置情報を測定位置情報とし、電波強度実測値及び実測時の天候情報を実測データとして実測データベース16に記憶する。
【0051】
なお、上述の電波測定ルート算出装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各種動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0052】
また、この電波測定ルート算出装置を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種動作を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティングシステムや周辺機器等を含むものとする。
【0053】
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、WWWサーバ環境あるいはWWW表示環境を含むものとする。
【0054】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムにおけるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、電気通信回線を介してプログラムが伝送される場合のコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(半導体リードライトメモリ)などのように、少なくとも一定時間プログラムを保持するものをも含むものとする。
【0055】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから電気通信回線の伝送媒体を介して他のコンピュータシステムに伝送されるものであっても良い。ここで電気通信回線の伝送媒体とは、電気あるいは電磁波等による信号を伝える物理的性質を持つ、金属線、光ファイバ、電磁場等のことをいう。
【0056】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステム上に既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分プログラムであっても良い。
【0057】
【発明の効果】
この発明によれば、建造物により電波が遮蔽されるエリアを算出することが可能となることで、この算出された電波が遮蔽されるエリア付近の電波強度を実測するための道順である測定ルートを効率的に算出することが可能となる。また、計画中あるいは建設中の建造物であっても、当該建造物により電波が遮蔽されるエリアを算出することができる。
【0058】
また、電波が遮蔽されるエリア付近の電波強度の実測にあたっては、地図情報や測定ルート情報を携帯端末を用いて実測現場で取得することが可能になるため、実測作業の効率化を図ることができる。さらに、実測した電波情報を実測現場から逐次システムへ転送することにより、効率的な実測データの収集が可能になる。また、収集した実測データをディスプレイなどに表示させることで、実測データを確認したり、あるいは、コンピュータ上で動作する各種アプリケーションに実測データを活用できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電波遮蔽エリア算出装置を用いた電波遮蔽エリア計測管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した建造物位置データベース12のデータの一例を示す図である。
【図3】図1に示した電波遮蔽エリアデータベース13の記憶する電波遮蔽エリアデータの一例を示す図である。
【図4】図1に示した地図データベース14の記憶する地図データが含む道路情報の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態による電波遮蔽エリア推定及び測定ルート算出の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態によるポイントSの算出方法を示す図である。
【図7】本実施の形態による電波遮蔽エリア算出のフローチャートである。
【図8】本実施の形態による電波遮蔽エリア算出方法を示す電波塔R及び建造物Pの横方向からの投影図である。
【図9】本実施の形態による電波遮蔽エリア算出方法を示す座標平面上への電波塔Rと建造物Pの上方向からの投影図である。
【図10】本実施の形態による測定ルート算出方法を示す図である。
【符号の説明】
1…サーバ
11…電波発信源位置データベース
12…建造物位置データベース
13…電波遮蔽エリアデータベース
14…地図データベース
15…測定ルートデータベース
16…実測データベース
24…データ書込部
25…電波遮蔽エリア算出部
26…測定ルート算出部
27…データ送信部
28…計測データ収集部
30…携帯端末

Claims (9)

  1. 入力された電波発信源及び建造物の緯度・経度及び高さからなる位置情報と、平面の地図情報とを記憶する第一の記憶手段と、
    前記電波発信源及び建造物の位置情報を基に電波遮蔽エリアを算出する遮蔽エリア算出手段と、
    算出された前記電波遮蔽エリアと前記平面の地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出する測定ルート算出手段と、
    携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記測定ルートを前記携帯端末へ送信する測定ルート通知手段と、
    を備えることを特徴とする電波測定ルート算出装置。
  2. 前記測定ルート算出手段は、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出し、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定することを特徴とする請求項1に記載の電波測定ルート算出装置。
  3. 携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する第二の記憶手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波測定ルート算出装置。
  4. 携帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信し、前記携帯端末へ前記第一の記憶手段内の地図情報を送信する地図情報通知手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の電波測定ルート算出装置。
  5. 入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出する処理と、
    前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出し、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定する処理と、
    前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出する処理と、
    を有することを特徴とする電波測定ルート算出方法。
  6. 携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する処理を有することを特徴とする請求項5に記載の電波測定ルート算出方法。
  7. 携帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信し、前記携帯端末へ地図情報を送信する処理を有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電波測定ルート算出方法。
  8. 入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、
    前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出するステップと、
    平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定するステップと、
    前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するステップと、
    携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、
    携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、
    をコンピュータに実行させるための電波測定ルート算出プログラム。
  9. 入力された電波発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、
    前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報を算出するステップと、
    平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定するステップと、
    前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するステップと、
    携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、
    携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、
    の各処理をコンピュータに実行させる電波測定ルート算出プログラムを記録する記録媒体。
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