JP3559747B2 - 基板搬送方法および処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)に使われるガラス基板等の被処理基板上に塗布・現像処理を施す塗布・現像装置等の処理装置との間で、被処理基板の受け渡しを行う基板保持機構および基板搬送方法に関する。また、本発明は、かかる基板保持機構を用いて基板の受け渡しを行うのに適する機構を備えた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LCDの製造工程においては、LCD用のガラス基板上にITO(Indium TinOxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。フォトリソグラフィ技術では、フォトレジストを洗浄した基板に塗布し、これを露光し、さらに現像する。
【0003】
被処理基板であるガラス基板は、搬送装置に保持されてクリーンルーム内の搬送路上を移動し、種々の処理装置に搬入される。各処理装置内では、搬入されたガラス基板を保持しておく内部ステージと、目的とする処理を行う処理部と、この内部ステージと処理部との間でガラス基板の受け渡しを行う装置内搬送機構とを有して構成されている。装置内搬送機構は内部ステージからガラス基板を取り出した後、処理部に受け渡すと共に、処理部において所定の処理がなされたガラス基板を再度内部ステージに受け渡す。その後、クリーンルーム内を走行する上記搬送装置により、処理装置から搬出されて次工程に搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各処理装置内に設けられている装置内搬送機構は、ガラス基板の受け渡しに要するトータルタクト内で占める時間が非常に少ない場合、アイドル状態となっている時間が長い。すなわち、このような条件下では、装置内搬送機構はそれ自身の機能を果たす時間が短く、クリーンルーム内を走行する搬送装置やこの装置内搬送機構を備えた処理装置を含む基板の処理システム全体としてみた場合に、システム構成上の無駄となっている。
【0005】
本発明は上記した事情に鑑みなされたものであり、クリーンルーム内を走行する搬送装置の基板保持機構をそのまま処理装置に受け渡しできる構成とすると共に、この基板保持機構における基板支持部が搬送装置から離脱して処理装置内に移動した後でも、任意に動作可能とすることにより、各処理装置内において設置されていた専用の装置内搬送機構を不用とし、これにより、基板の処理システム全体における装置構成上の無駄を省くことができる基板保持機構、基板搬送方法および処理装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項記載の本発明の基板搬送方法は、搬送装置に着脱可能に支持され、該搬送装置と処理装置との間でそのまま受け渡しされる基板保持機構によって基板を搬送する基板搬送方法であって、前記基板保持機構が、基体フレームと、前記基体フレームに動作可能に設けられると共に、処理対象となる基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部を動作させる駆動部と、前記駆動部の制御機能を備えた制御部とを具備し、この基板保持機構が前記処理装置に設置された内部ステージに受け渡された後、前記制御部からの制御命令に基づいて前記駆動部が駆動し、これにより、前記基板支持部と処理装置の処理部との間で基板の受け渡しを行うことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の本発明の基板搬送方法は、請求項5記載の基板搬送方法であって、前記制御部が、前記搬送装置と処理装置のいずれか少なくとも一方に設けられた通信ポートとの間で通信可能に設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の本発明の処理装置は、基板の処理部と、搬送装置に着脱可能に支持され、該搬送装置との間でそのまま受け渡しされる基板保持機構が保持される内部ステージとを備えた処理装置であって、基体フレームに動作可能に設けられると共に、処理対象となる基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部を動作させる駆動部と、前記駆動部の制御機能を備えた制御部とを具備して構成される前記基板保持機構が前記内部ステージに保持された際、前記基板保持機構の駆動部に電力を供給する電力供給部が前記内部ステージに設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の本発明の処理装置は、請求項7記載の処理装置であって、前記内部ステージに、前記基板保持機構の制御部と通信可能な通信ポートが設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項記載の本発明の基板搬送方法では、搬送装置によって搬送される基板保持機構がそのまま処理装置に受け渡され、その後、処理装置内において、搬送装置から離脱しているにも拘わらず、制御部からの指令に基づき、駆動部が動作し、基板支持部が処理装置内の処理部にアクセスし、基板の受け渡しを行うことができる。従って、本発明の基板搬送方法を用いた場合には、従来のように処理装置に装置内搬送機構を設置しておく必要がない。すなわち、各処理装置は、専用の装置内搬送機構を備えていないにも拘わらず、本発明の基板搬送方法によって基板保持機構が搬入されることにより、処理部との間で基板の受け渡しを行うのに必要なタイミングだけ、いわば従来の装置内搬送機構に相当するものを備えることになり、搬送装置および処理装置を含む基板処理システム全体の装置構成上の無駄が少なくなる。
【0019】
請求項記載の本発明の基板搬送方法では、搬送装置と処理装置のいずれか少なくとも一方に通信ポートを設置しているため、基板保持機構に設けた制御部を、搬送装置側又は処理装置側のいずれからでもコントロールすることが可能となる。
【0020】
請求項記載の本発明の処理装置では、搬送装置から受け渡された基板保持機構は、内部ステージにそのまま保持され、内部ステージから基板保持機構の駆動部に電力が供給される。これにより、基板保持機構は、搬送装置から離脱した状態で、その基板支持部を動作させることができる。従って、従来のように処理装置に装置内搬送機構を設置しておく必要がない。すなわち、各処理装置は、専用の装置内搬送機構を備えていないにも拘わらず、基板保持機構が搬入されることにより、処理部との間で基板の受け渡しを行うのに必要なタイミングだけ、いわば従来の装置内搬送機構に相当するものを備えることになり、搬送装置および処理装置を含む基板処理システム全体の装置構成上の無駄が少なくなる。
【0021】
請求項記載の本発明の処理装置では、内部ステージに、前記基板保持機構の制御部と通信可能な通信ポートが設けられているため、処理装置側から基板保持機構をコントロールすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。まず、図1に基づき本発明が適用される基板の処理システムの一例としての塗布・現像処理システムの全体構造について説明する。
【0023】
図1に示すように、この塗布・現像処理システム1の前方には、ガラス基板Gを、塗布・現像処理システム1に対して搬入出するローダ・アンローダ部2が設けられている。このローダ・アンローダ部2には、ガラス基板Gを複数収納したカセットCを所定位置に整列させて載置させるカセット載置台3と、各カセットCから処理すべきガラス基板Gを取り出し、また塗布・現像処理システム1において処理の終了したガラス基板Gを各カセットCへ戻すローダ・アンローダ4が設けられている。ローダ・アンローダ4は、本体5の走行によってカセットCの配列方向に移動し、本体5に搭載された板状体6上にガラス基板Gを載置して後述の搬送装置40に受け渡すものである。
【0024】
塗布・現像処理システム1の中央部には、長手方向に配置された廊下状の搬送路10,11が受け渡し部12を介して一直線上に設けられており、この搬送路10,11の両側には、ガラス基板Gに対して各処理を行うための各種処理装置が配置されている。
【0025】
図示の塗布・現像処理システム1にあっては、搬送路10の一側方に、ガラス基板Gをブラシ洗浄すると共に高圧ジェット水により洗浄を施すための洗浄装置16が例えば2台並設されている。また、搬送路10を挟んで反対側に、二基の現像装置17が並設され、その隣りに二基の加熱装置18が積み重ねて設けられている。
【0026】
また、搬送路11の一側方に、ガラス基板Gにレジスト液を塗布する前にガラス基板Gを疎水化処理するアドヒージョン装置20が設けられ、このアドヒージョン装置20の下方には冷却用のクーリング装置21が配置されている。また、これらアドヒージョン装置20とクーリング装置21の隣には加熱装置22が二列に二個ずつ積み重ねて配置されている。また、搬送路11を挟んで反対側に、ガラス基板Gの表面にレジスト液を塗布することによってガラス基板Gの表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布装置23が配置されている。図示はしないが、これら塗布装置23の側部には、ガラス基板G上に形成されたレジスト膜に所定の微細パターンを露光するための露光装置等が設けられる。
【0027】
以上の各処理装置16〜18および20〜23は、何れも搬送路10,11の両側において、ガラス基板Gの搬入出口を内側に向けて配設されている。第1の搬送装置25がローダ・アンローダ部、各処理装置16〜18および受け渡し部12との間でガラス基板Gを搬送するために搬送路10上を移動し、第2の搬送装置26が受け渡し部12および各処理装置20〜23との間で、ガラス基板Gを搬送するために搬送路11上を移動するようになっている。
【0028】
次に、上記した第1の搬送装置25および第2の搬送装置26として採用される本実施形態の基板保持機構50を搬送する搬送装置40の具体的な構造を説明する。図2はこの搬送装置40の構成を示した斜視図であり、図3はその側面図である。
【0029】
搬送装置40は、搬送路10,11に沿って設けられたレール35上をY方向(搬送方向)に沿って移動可能な搬送方向移動体41を有している。この搬送方向移動体41は、本実施形態ではレール35を跨ぐように設けられ、内部に配設された図示しない駆動モータの駆動により移動する。この搬送方向移動体41の上部には、モータ42が設けられ、このモータ42によりθ方向(水平方向)に回転可能になっている回転軸43が設けられている。この回転軸43は、さらに搬送方向移動体41内に配設された昇降部(図示せず)により上下方向(Z方向)に動作するよう設けられている。
【0030】
回転軸43の上部には、支持板44が取り付けられており、この支持板44上にX方向(図3に示したように、処理装置60に対峙した際に当該処理装置60に離接する方向)に移動可能な離接方向移動体45が配設されている。離接方向移動体45は、基台部46と、この基台部46の前方に設けられた一対のアーム47,48とを有している。基台部46内には、該基台部46を前後動させるための駆動部材(図示せず)が配設されており、これにより、支持板44に設けられたガイド部44aに沿ってX方向(離接方向)に移動する。
【0031】
各アーム47,48は、それぞれ断面略L字状の部材から構成されており、互いに所定間隔をおいて、かついずれも側板部47a,48aが外側となるように対称に設けられている。なお、各アーム47,48の対向間隔は、底板部47b,48b上に、後述する基板保持機構50を保持できる程度に設定される。各アーム47,48の適宜位置には、基板保持機構50へ電力を供給するための電力供給部である給電ピン45aが設けられている。図2では、この給電ピン45aを一方のアーム47の前方部に突設している。なお、基板保持機構50がこの給電ピン45a上に配置されることから、バランスをとるため、各アーム47,48の底板部47b,48bの適宜位置には該給電ピン45aとほぼ同じ高さの支持ピン47c,48cが適宜数配置されている。また、搬送装置40には、基板保持機構50の制御部56との間で通信を行うための通信ポート49が適宜位置に、本実施形態では、支持板44の前方部に設けられている。なお、通信ポート49の詳細については後述する。
【0032】
基板保持機構50は、図4に示したように、ボックス状に形成された基体フレーム51を有して構成される。基体フレーム51は、必ずしもボックス状に形成されている必要はなく、上面開放のパレット状のものであってもよいが、ボックス状に形成し、その内部にガラス基板Gを収容可能とすることにより、搬送路10,11上を搬送している際におけるパーティクルの付着を低減できる。また、パーティクルの付着をより低減するため、本実施形態のようにボックス状の基体フレーム51の前面開口部51aを開口させたままにするのではなく、これを開閉できる開閉蓋(図示せず)を設けた構成とすることもできる。
【0033】
また、本実施形態では、図5に示したように、基体フレーム51の後部に、パーティクル除去手段を構成する、交換可能なカートリッジ式のフィルタ(例えば、ULPAフィルタ)52と、さらにその後部に送風ファン53を設けている。送風ファン53を駆動することで、基体フレーム51の後部から前面開口部51aへと抜ける気流が形成されることになり、本実施形態のように開閉蓋を設けずに前面開口部51aが開口している構成とした場合において、前面開口部51aからのパーティクルの侵入を防止することができる。また、フィルタ52を設けているため、送風ファン53により吸引されるパーティクルが基体フレーム51内に侵入することもない。
【0034】
なお、パーティクル除去手段は、基体フレーム51をボックス状に形成した場合だけでなく、上面開放のパレット状の構成とした場合であっても採用可能である。例えば、このパレット状の基体フレーム51の周囲にフレーム材(図示せず)を立設して、その上部にフィルタと送風ファンを支持させ、ガラス基板Gの上方から下方へクリーンエアを吹き付ける構成とすれば、ガラス基板Gに対するパーティクルの付着を防止することができる。
【0035】
基体フレーム51には、処理対象であるガラス基板Gを直接支持する基板支持部54が設けられている。基板支持部54は、ガラス基板Gを保持できると共に、基体フレーム51の前面開口部51aから突出するように動作し、上記のローダ・アンローダ4との間、および処理装置60に受け渡された後は、処理装置60内の処理部62との間でガラス基板Gの受け渡しを行うことができる限り、どのような構成であってもよいが、本実施形態で用いた基板支持部54は次のように構成を備えている。
【0036】
すなわち、X方向(図3に示したように、処理装置に対峙した際に当該処理装置に離接する方向)に移動可能であり、図5の平面図に示したように、板状の部材からなり、基部54aと、該基部54aに対して突出し、平面から見て中央付近に所定間隔をおいて設けられる一対の長片54bと、各長片54bに対してそれぞれ間隔をおいて両端に設けられる一対の短片54cを備えている。長辺54bおよび短片54cの各先端部にはそれぞれアジャスタ用のピン部材54d,54eが設けられており、長辺54bのピン部材54dによりガラス基板Gの前端縁が揃えられ、短辺54cのピン部材54eによりガラス基板Gの各側端縁が揃えられる。
【0037】
基板支持部54をX方向に駆動させる手段は限定されるものではないが、本実施形態では、図5および図6に示したように、ボックス状の基体フレーム51の各側壁51bに対して平行に、かつ該各側壁51bよりも内部に設けた隔壁51cにスリット51dを形成し、このスリット51dに基板支持部54の基部54aの各側端を挿入して突出させ、この突出部をスリット51dに沿って配置した該スリット51dからのパーティクルの侵入を防ぐシールドバー55aに接続し、このシールドバー55aをX方向に動作可能とすることで駆動させている。シールドバー55aは、図6に示したように、隔壁51cの外方において、該隔壁51cに沿って所定間隔をおいて配置された2つのプーリ55b,55cに掛け渡される駆動ベルト55dに対し、連結部材55eを介して連結されており、該駆動ベルト55dを2つのプーリ55b,55c間で回転駆動させるモータ55fを動作させることで、X方向に動作するように構成されている。また、符号55gは、駆動ベルト55dの下方に配設された連結部材55eのガイドレールである。なお、上記した構成のうち、シールドバー55a、プーリ55b,55c、駆動ベルト55d、連結部材55e、モータ55f、およびガイドレール55gにより、本実施形態の駆動部55が構成される。
【0038】
駆動部55を構成するモータ55fは、基体フレーム51の適宜位置に付設したCPUとモータドライバが内蔵された制御部56と電気配線により接続されている。また、基体フレーム51にはこの制御部56に内蔵されたCPUのI/Oポート56aが設けられ、周辺機器との間で種々のデータのやりとりが行われる構成となっている。また、制御部56には、通信ポート56bが設けられ、この通信ポート56bと、上記した搬送装置40に設けた通信ポート49または後述の処理装置60内の内部ステージ61に設けた通信ポート61aとの間でデータの送受信が行われる。通信ポート56bと、搬送装置40側の通信ポート49または処理装置60側の通信ポート61aとの通信は、基板保持機構50がいずれに位置しようとも、通信ポート49,61aのいずれかまたは両方との間で通信が可能なように共通のインターフェース仕様が選択される。具体的な送受信手段は任意であるが、基板保持機構50は、搬送装置40から離脱して処理装置60に搬入されるものであるため、赤外線通信や光通信等の無線通信手段を採用することが好ましい。
【0039】
通信内容としては、例えば、図9に示したように、モータ55fの制御命令として、原点からの基板支持部54の送り量、位置決め時間、送り開始、送り停止、原点復帰実行、現在位置データ等が、搬送装置40側の通信ポート49または処理装置60側の通信ポート61aから制御部56の通信ポート56bへ通信され、これに基づきモータ55fが制御される。
【0040】
また、基板保持機構50に備えられた上記の通信ポート56bおよびI/Oポート56aを介して、送風ファン53のON/OFF、あるいは、基体フレーム51に開閉蓋が備えられている場合には当該開閉蓋の開閉の状態が出力され、温度データ、湿度データ、帯電圧データ、モータアラーム、制御部(コントローラ)アラーム、およびその他各種のアラーム情報が入力され、制御される。
【0041】
基板保持機構50は、例えば、その基体フレーム51の底面にモータ55fを駆動するための電力供給部と接する接点部57を有している(図8参照)。電力供給部は、上記の搬送装置40の離接方向移動体45に設けた給電ピン45a、または後述の処理装置60の内部ステージ61に設けた給電ピン61bから構成することができる。すなわち、基板保持機構50が搬送装置40の離接方向移動体45に保持されている際にはその給電ピン45bに接点部57が接し電力が供給され、モータ55fが駆動可能となっていると共に、処理装置60の内部ステージ61上に保持されている際にはその給電ピン61bに接点部57が接し電力が供給される。
【0042】
処理装置60は、図7に示したように、搬送路10,11に面して形成される搬入出口60aを有すると共に、その内部に熱処理や現像処理等の各種処理を行う反応室やチャンバー等から構成される処理部62を有する。ガラス基板Gは基板保持機構50によって保持された状態で、この搬入出口60aから搬入され、処理部62に受け渡されて処理されるが、従来、この搬入出口60aと処理部62との間には、ガラス基板Gの受け渡し機構を備えた専用の装置内搬送機構が設けられており、この装置内搬送機構によって受け渡しが行われていた。
【0043】
これに対し、本実施形態では、この搬入出口60aと処理部62との間に、上記した基板保持機構50を保持できる内部ステージ61が設けられている。内部ステージ61は、基板保持機構50を1台のみ保持できるものであってもよいし、複数台保持できるものであってもよい。図面に示した態様では、上面に基板保持機構50を載置可能な平板部材から構成されている。
【0044】
内部ステージ61は、図7および図8に示したように、通信ポート61aと給電ピン61bとを備えており、基板保持機構50が搬入されて載置されると給電ピン61bを介して該基板保持機構50のモータ55fに電力を供給できる構成となっている。また、図7に示したように、この内部ステージ61は、回転軸61cによって回転可能に支持されている。これにより、処理装置60内における処理部62に対するアクセスがより容易になる。また、処理装置60内における搬入出口60aと処理部62との距離によっては、内部ステージ61の基台部61dが処理装置60内を走行し得る構成となっていてもよい。
【0045】
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、搬送装置40の離接方向移動体45に、予め基板保持機構50をセットしておく。この際、離接方向移動体45の給電ピン45aが基板保持機構50の接点部57に接するようにセットされており、該給電ピン45bを通じてモータ55fへ電力が供給される。
【0046】
そして、搬送方向移動体41の駆動により搬送装置40が搬送路10に沿って移動し、ローダ・アンローダ4に接近する。次に、搬送装置40の通信ポート49を介して基板保持機構50の通信ポート56bに制御内容が通信される。ここでは、モータ55fの駆動開始指令が発せられ、これにより基板支持部54が前進して基体フレーム51から突出し、ローダ・アンローダ4の板状体6に保持されているガラス基板Gを受け取った後、後退して基体フレーム51内に収容される。
【0047】
基体フレーム51の送風ファン53を駆動させる指令が搬送装置40の通信ポート49を介して発せられると、該送風ファン53が駆動し、フィルタ52を介して清浄な空気が基体フレーム51の前面開口部51aへ向かって流れ、基体フレーム51内を陽圧に保つ。従って、ガラス基板Gの搬送中に、前面開口部51aからパーティクルが侵入することがない。
【0048】
搬送装置40は、ガラス基板Gを受け取ったならば、目的とする処理装置60の配置されている付近まで搬送方向移動体41の駆動によりY方向に移動する。次に、モータ42により回転軸43を所定角度θ方向に回転させ、基体フレーム51の前面開口部51aを当該処理装置60と向き合わせ、さらに、回転軸43を上下方向(Z方向)に動作させ、該収容装置60のシャッタと対向させる(図7参照)。
【0049】
かかる状態で、シャッタを開放動作させ、搬送装置40の離接方向移動体45を搬入出口60aを通じて処理装置60の内部に至るまで前進させ、内部ステージ61上に基板保持機構50を載置する(図7および図8参照)。離接方向移動体45は、内部ステージ61上に基板保持機構50を載置したならば搬入出口60aから処理装置60の外部まで後退する。そして、処理装置60のシャッタが閉成動作する。
【0050】
基板保持機構50は、内部ステージ61上に載置されると、内部ステージ61の給電ピン61bを介して電力の供給を受ける。かかる状態で、内部ステージ61の通信ポート61aを通じて制御部56に対して所定の制御指令が発せられると、基板支持部54はそれに従って動作する。例えば、モータ55fを駆動させて基板支持部54を前進させる指令が発せられたならば、該基板支持部54は基体フレーム51から突出して処理部62にガラス基板Gを受け渡す。その後、該基板支持部54は後退して基体フレーム51内に収容される。
【0051】
処理部62において所定の処理が終了したならば、モータ55fの駆動により基板支持部54は再び基体フレーム51から突出し、処理部62から処理済みのガラス基板Gを受け取る。
【0052】
ここで、上記した説明では、処理装置60内における基板保持機構50に対する通信による制御を内部ステージ61の通信ポート61aを介して行っているが、図8に示したように、処理装置60の手前において搬送路10,11上で待機している搬送装置40の通信ポート49を介してコントロールすることもできる。
【0053】
次に、処理装置60のシャッタを開放し、再び、搬送装置40の離接方向移動体45を搬入出口60aを通じて挿入し、内部ステージ61において処理済みのガラス基板Gを収容して載置されている基板保持機構50を保持し、後退する。離接方向移動体45が後退すると、必要に応じて送風ファン53が駆動され、基体フレーム51内は陽圧雰囲気になり、常時開口されている前面開口部51aからのパーティクルの侵入を防止しつつ、この搬送装置40は次の処理装置に向かってガラス基板Gを搬送する。
【0054】
従って、本実施形態によれば、処理装置60内にガラス基板Gの受け渡しを行うための常設の装置内搬送機構を備えているわけではないが、ガラス基板Gを処理部62との間で受け渡しを行わなければならないタイミングの間だけ、搬送装置40から離脱した基板保持機構50がその役割を果たす。そして、処理装置60内でガラス基板Gの受け渡しを行う必要がないタイミングにおいては、基板保持機構50は搬送装置40に保持されて搬送路10,11に沿って該基板保持機構50内に保持されて外部のパーティクル等の悪影響を受けることなくガラス基板Gを搬送している。すなわち、本実施形態によれば、処理装置60内においてガラス基板Gの受け渡しを行うのに必要なタイミングだけ、従来の装置内搬送機構に相当する基板保持機構50が処理装置60にセットされることになり、ガラス基板Gの受け渡しを行っていない間、従来の装置内搬送機構のようにアイドル状態で待機しているものではない。従って、処理装置60内におけるガラス基板Gの受け渡し時間がトータルタクト内で非常に少ない場合において、無駄が少なくなり、ランニングコストの削減に資する。
【0055】
なお、基板保持機構50の通信ポート56bと、搬送装置40側の通信ポート49または処理装置60側の通信ポート61aとを通じての情報のやりとりは、モータ55fの制御指令や送風ファン53の制御指令だけでなく、基体フレーム51内の温度や湿度のデータ、帯電圧データ等の種々の情報のやりとりができることは図9に示したとおりである。従って、基板保持機構50に温度制御装置や静電気除去装置(図示せず)等を付設しておけば、これらのデータに基づき、ガラス基板Gを最適環境で保持するよう制御することが容易となる。
【0056】
本発明の基板保持機構、基板搬送方法および処理装置は上記した実施形態に限定されるものではない。上記した実施形態では、基板保持機構50が一枚のガラス基板Gしか保持できない構成であるが、基体フレーム51内を複数の室に区切り、そのそれぞれに基板支持部54を設ける構成とし、複数枚のガラス基板Gを搬送する構成とすることもできる。また、搬送装置40の離接方向移動体45を上下に高さを異ならせて複数段とし、そのそれぞれに基板保持機構50を保持させる構成とすることもできる。さらに、処理装置60の内部ステージ61においても、複数の基板保持機構50を保持する構成とすることもできる。
【0057】
また、上記した説明では、基板支持部54がX方向に移動可能となっているだけであるが、複数のリンク部材を備えたロボットアーム機構によって支持されている構成であってもよい。
【0058】
また、本発明の基板搬送装置の搬送対象となる基板は、上記したLCD用のガラス基板Gだけでなく、半導体ウェハ等の基板についても本発明を当然適用できる。さらに、上記した塗布・現像処理システムの処理装置の組み合わせはあくまで一例であり、CVD、アッシャー、エッチャーなどが配置されたラインにおいても本発明は当然有効である。
【0063】
【発明の効果】
請求項記載の本発明の基板搬送方は、搬送装置によって搬送される基板保持機構がそのまま処理装置に受け渡され、その後、処理装置内において、搬送装置から離脱しているにも拘わらず、制御部からの指令に基づき、駆動部が動作し、基板支持部が処理装置内の処理部にアクセスし、基板の受け渡しを行うことができる。従って、本発明の基板搬送方法を用いた場合には、従来のように処理装置に装置内搬送機構を設置しておく必要がない。すなわち、各処理装置は、装置内搬送機構を備えていないにも拘わらず、本発明の基板搬送方法によって基板保持機構が搬入されることにより、処理部との間で基板の受け渡しを行うのに必要なタイミングだけ、いわば従来の装置内搬送機構に相当するものを備えることになり、搬送装置および処理装置を含む基板処理システム全体の装置構成上の無駄が少なくなる。
【0064】
請求項記載の本発明の基板搬送方法は、搬送装置と処理装置のいずれか少なくとも一方に通信ポートを設置しているため、基板保持機構に設けた制御部を、搬送装置側又は処理装置側のいずれからでもコントロールすることが可能となる。
【0065】
請求項記載の本発明の処理装置は、搬送装置から受け渡された基板保持機構を保持する内部ステージから該基板保持機構の駆動部に電力が供給される構成である。これにより、基板保持機構は、搬送装置から離脱した状態で、その基板支持部を動作させることができる。従って、従来のように処理装置に専用の装置内搬送機構を設置しておく必要がない。すなわち、各処理装置は、装置内搬送機構を備えていないにも拘わらず、基板保持機構が搬入されることにより、処理部との間で基板の受け渡しを行うのに必要なタイミングだけ、いわば従来の装置内搬送機構に相当するものを備えることになり、搬送装置および処理装置を含む基板処理システム全体の装置構成上の無駄が少なくなる。
【0066】
請求項記載の本発明の処理装置では、内部ステージに、前記基板保持機構の制御部と通信可能な通信ポートが設けられているため、処理装置側から基板保持機構をコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が用いられる基板の処理システムの一例としての塗布・現像処理システムの全体構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の基板保持機構が着脱自在に支持される搬送装置の一例を示す斜視図である。
【図3】上記搬送装置の側面図である。
【図4】本発明の一の実施形態にかかる基板保持機構を示す斜視図である。
【図5】上記実施形態にかかる基板保持機構の内部構造を示す平面図である。
【図6】上記実施形態にかかる基板保持機構の駆動部を説明するための図である。
【図7】本発明の一の実施形態にかかる処理装置の構造を模式的に示した図である。
【図8】処理装置側通信ポートまたは搬送装置側通信ポートと、基板保持機構の制御部との通信状況を説明するための図である。
【図9】基板保持機構の制御部との通信内容の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
40 搬送装置
45a 給電ピン
49 通信ポート
50 基板保持機構
51 基体フレーム
51a 前面開口部
52 フィルタ
53 送風ファン
54 基板支持部
55 駆動部
56 制御部
56b 通信ポート
60 処理装置
61 内部ステージ
61a 通信ポート
61b 給電ピン
62 処理部
G ガラス基板G

Claims (4)

  1. 搬送装置に着脱可能に支持され、該搬送装置と処理装置との間でそのまま受け渡しされる基板保持機構によって基板を搬送する基板搬送方法であって、
    前記基板保持機構が、基体フレームと、前記基体フレームに動作可能に設けられると共に、処理対象となる基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部を動作させる駆動部と、前記駆動部の制御機能を備えた制御部とを具備し、
    この基板保持機構が前記処理装置に設置された内部ステージに受け渡された後、前記制御部からの制御命令に基づいて前記駆動部が駆動し、これにより、前記基板支持部と処理装置の処理部との間で基板の受け渡しを行うことを特徴とする基板搬送方法。
  2. 請求項1記載の基板搬送方法であって、前記制御部が、前記搬送装置と処理装置のいずれか少なくとも一方に設けられた通信ポートとの間で通信可能に設けられていることを特徴とする基板搬送方法。
  3. 基板の処理部と、
    搬送装置に着脱可能に支持され、該搬送装置との間でそのまま受け渡しされる基板保持機構が保持される内部ステージとを備えた処理装置であって、
    基体フレームに動作可能に設けられると共に、処理対象となる基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部を動作させる駆動部と、前記駆動部の制御機能を備えた制御部とを具備して構成される前記基板保持機構が前記内部ステージに保持された際、
    前記基板保持機構の駆動部に電力を供給する電力供給部が前記内部ステージに設けられていることを特徴とする処理装置。
  4. 請求項3記載の処理装置であって、前記内部ステージに、前記基板保持機構の制御部と通信可能な通信ポートが設けられていることを特徴とする処理装置。
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