JP3557164B2 - オーディオ信号符号化方法及びその方法を実行するプログラム記憶媒体 - Google Patents

オーディオ信号符号化方法及びその方法を実行するプログラム記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、オーディオ信号を高能率にディジタル符号にする符号化方法及びその方法を実施するプログラムが記録された記憶媒体を提供するものであり、オーディオ信号の録音・再生や、オーディオ信号の通信路を使った伝送、放送などに利用できる。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ信号を高能率に符号化する従来からの手法として、例えば図1に示す変換符号化方法がある。符号化装置10Aでは、離散信号サンプル列として入力されたオーディオ信号を、一定サンプル数の入力ごとに時間/周波数変換部11により時間/周波数変換を行って、周波数領域の一連の係数(以下、周波数領域係数と呼ぶ)にしてから符号化を行う。図1の例では、平坦化部12により周波数領域係数を平坦化処理を行ってからベクトル量子化部13で量子化を行ない、平坦化部12で平坦化に使用した平坦化情報を表す符号とベクトル量子化部13でのベクトル符号化による符号を多重化部14で多重化し、出力する。
【0003】
復号化装置10Bでは、逆多重化部15で受信した多重化符号を平坦化情報を表す符号とベクトル符号に分離し、ベクトル量子化復号化部16でベクトル符号から平坦化周波数領域係数を得て、平坦化情報を使って逆平坦化部17により平坦化周波数領域係数を逆平坦化して周波数領域係数を再生し、周波数/時間変換部18により再生周波数領域係数を時間領域信号に変換して出力する。
周波数領域重み付けインタリーブベクトル量子化(Transform−domain WeightedInterleave Vector Quantization,TWINVQ)方式はこの例に当てはまる。TWINVQ方式は、入力信号を時間/周波数変換した後、2段階の平坦化の手順を経た後に、ベクトル量子化により符号化を行っている。ベクトル量子化は、目標ベクトルとの距離が最小であるコードベクトルをコードブックから選択し、このコードベクトルを用いて復号化装置側でベクトルを再生する。このような符号化方法では、再生ベクトルと目標ベクトルとの距離は小さく高能率に符号化ができるが、ベクトル中の個々の要素についての目標値からの誤差を制御することは困難である。従って、ベクトル量子化を用いた符号化方式では、復号化装置側で再生した信号の周波数特性が、原信号の周波数特性から歪み、再生音質の劣化を招いてしまうことがある。スペクトルの形状が複雑な時、例えば入力信号に強いトーン性成分が含まれるときには、ベクトル量子化に大きな負担をかけるため、この性質が強く現れやすく、音質劣化の原因になってしまう。
【0004】
この問題を解決するための技術が、特願 2000−078370「オーディオ信号符号化方法及び復号化方法、これらの装置及びプログラム記憶媒体」において提案されている。ここでは、音源のスペクトルが複雑な形状をしている場合、周波数領域係数を強弱の2系統に分離し、おのおのの系統ごとに重み付けをしたベクトル量子化をすることにより、より細かいサンプルごとの量子化誤差の制御を可能にしている。しかし、この方法では、周波数領域係数の分離情報の符号化に比較的多くのビット数を必要とし、特に強弱の出現確率が均等に近くなってくる低周波数領域では非効率を招くことがある。
【0005】
別の解決策の手法として、ベクトル量子化に大きな影響を与える特定のサンプルだけ予め取り除いて符号化するものがあり、特願平7−261236「音響信号変換符号化方法及び復号化方法」及び7−248145「変換符号化方法及び変換復号化方法」において出願されている。前者の出願では、重要度の高いサンプルを予め取り除き、残りをベクトル量子化しているが、この方法では、取り除くサンプルの周波数軸上での位置の情報を符号化しなくてはならないので符号化の能率が悪い。後者の方法では、スペクトルに周期的なスパイクが生じるピッチ性の音源について、スパイクの基本周波数の整数倍に位置するサンプルを取り除いて別個符号化する。この方法では、符号化能率は良いが、トライアングルなどの非整数倍音構造をもつ音源に対しては効果が薄く、汎用性に乏しい。
【0006】
なお、TWINVQ方式については、岩上他「周波数領域重み付けインタリーブベクトル量子化(TWINVQ)による楽音符号化」電子情報通信学会論文誌Vol.J80−A, pp.830〜837及びISO/IEC 標準 1SO/IEC 14496−3 Information Technology: Coding of Audio−Visual Objects (MPEG−4 Audio)に詳細が記述されている。また、ベクトル量子化技術全般に関する詳細は、古井他著「ベクトル量子化と情報圧縮」(コロナ社、1998)に述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、入力信号のスペクトルを符号化するオーディオ信号の変換符号化方法において、複雑な形状を持つスペクトルを、高い汎用性で能率よく符号化する方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
符号器では、入力された信号の系列を一定時間ごとに周波数領域に変換し、得られた周波数領域の係数を、近傍同士をまとめた小帯域に分割する。小帯域ごとに、係数を符号化するモデルを決定し、その決定された方法で小帯域に属する係数を量子化及び符号化する
【0009】
【作用】
例えば、符号化のモデルとしてベクトル量子化を用いた方法とスカラ量子化を用いた方法の2種類を持つ場合、ベクトル量子化は、少ないビット数でも高能率に量子化ができる反面、サンプルごとの歪みの制御が困難である。スカラ量子化は、サンプルごとの独立性は良いが、量子化ビット数が足りないと能率が大幅に劣化してしまう。この発明では、このように、相異なる性質を持つ符号化モデルを複数持ち、入力スペクトルの各小帯域ごとに最適なモデルを選択することにより、汎用性が高く高能率な符号化を可能にしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2に本発明の第1の実施例を示す。図2の実施例において、符号化装置10Aは時間/周波数変換部10と、符号化モデル選択部20と、量子化・符号化部30と、多重化部40とにより構成され、例えば、オーディオ信号などの離散サンプル列を端子9に入力して、符号化したビット列を多重化部40から出力する。即ち、入力信号は時間/周波数変換部10において例えば変形離散コサイン変換(MDCT)により周波数領域係数に変換され、この周波数領域係数は符号化モデル選択部20において一連の周波数領域係数を複数の係数毎に区切った小帯域毎に予め決めた複数の符号化方法のどれを使用して符号化を行うかが選択指定され、その選択情報を量子化・符号化部30に与えると共に、選択情報の符号を多重化部40に与える。周波数領域係数は量子化・符号化部30において選択情報により指定された符号化方法により符号化され、その周波数領域係数の符号(以下、係数符号と呼ぶ)が多重化部40に与えられる。多重化部40は選択情報符号と係数符号を多重化し、ビット列として出力する。
【0011】
復号化装置10Bは逆多重化部50と、符号化モデルの選択情報再生部60と、係数再生部70と、周波数/時間変換部80とから構成され、入力された多重化符号ビット列を復号し、時間領域の離散サンプル列であるオーディオ信号を出力端子91から出力する。即ち、入力された多重化符号ビット列は逆多重化部50において符号化モデルの選択情報符号と係数符号とに分離され、選択情報符号は復号化モデル選択再生部60に与えられて選択情報に再生され、その選択情報は係数再生部70に与えられる。逆多重化部50からの係数符号は係数再生部70に与えられ、符号化装置10Aにおける符号化モデル選択部20により各小帯域に対し選択された符号化方法に対応する復号化方法が選択情報により選択され、係数符号に対する復号化が行われ、周波数領域係数が再生される。この周波数領域係数は周波数/時間変換部80により時間領域のサンプル系列に変換され、復号結果として端子91に出力される。
【0012】
次に符号化装置10Aの各部について図5に示す周波数領域係数に対する処理を参照して詳細に説明する。
時間/周波数変換部10
端子9に入力されたオーディオ信号の離散サンプル列は、時間/周波数変換部10に入力され、一定数Nの入力サンプル(1フレームとする)ごとに時間/周波数変換を行い、周波数領域のN個の係数に変換する。時間/周波数変換の方法としては、離散コサイン変換(DCT) や、変形離散コサイン変換(MDCT)を用いることができる。図5に示す例では、各丸印が1つの係数値を表し、ここでは2チャネルオーディオ信号がフレーム毎に交互に周波数領域係数に変換される場合を示している。
【0013】
変換方法として変形離散コサイン変換を用いる場合には、N個の入力ごとに過去2×N個の入力オーディオサンプルを変換してN個の周波数領域の係数を得る。時間/周波数変換処理を行う直前にハミング窓やハニング窓などの窓関数をかけても良い。Nの値は、時間/周波数変換アルゴリズムに適用できるどのようなものを適用しても良いが、128から2048 の間の値を使うと最も効果が高い。また、入力信号の性質に応じて適応的にNの値を切り替えても良い。例えば、通常時N=2048としておき、入力音が過渡的な時N=512,更に大きく過渡的であったときにはN=128 としても良い。適応的に切り替える場合、次のフレームのNの値を符号化して復号化装置に送る。
符号化モデル選択部20
時間/周波数変換部10で得られた周波数領域での一連の係数は、符号化モデル選択部20へ送られる。符号化モデル選択部20では、一連の周波数領域係数を例えば図5に示すように複数の係数毎にまとめることによって構成された小帯域ごとに、予め決めた複数の符号化方法のうち、どの符号化方法を用いるのが最適かを判断し、その符号化方法を選択する選択情報を出力する。図5に示す各小帯域に付けられた番号n(c)(ただしn=0,…,N−1及びc=0,1)の括弧内の番号cはチャネル番号を表している。この実施例では、符号化モデルとして、ベクトル量子化を用いるタイプとスカラ量子化を用いるタイプの2つが選択できる場合を示している。それぞれの符号化モデルの詳細は、後述する。
【0014】
小帯域を構成する周波数領域係数の数は、一定数でも良いし、その小帯域が属する周波数によって変化させても良い。後者の場合には、周波数の低い領域では係数の数を少なく、周波数の高い領域では係数の数を多くとると、後段での符号化を能率よく行うことができる。
符号化モデル選択部20におけるベクトル量子化タイプとスカラ量子化タイプの選択は、その小帯域の性質を利用して判断すれば良い。図3A,3B,3C,3Dのそれぞれに選択アルゴリズムの例を示す。例えば図3Aに示すように、各小帯域に含まれるM個の周波数領域係数x, i=0,…,M−1の平坦度Sを次式
【0015】
【数1】
Figure 0003557164
のように計算し(ステップS11)、平坦度Sを予め決めた閾値Sth と比較し(ステップS12)、SがSth よりより小さいとき、例えば閾値Sth=0.5 を下回るときにはスカラ量子化タイプを選択し(ステップS13)、そうでない時にはベクトル量子化タイプを選択し(ステップS14)、各小帯域に対し選択されたタイプを表す選択情報を出力する(ステップS15)。
【0016】
あるいは、図3Bに示すように、小帯域に含まれるM個の周波数領域係数xを、その大きさで強弱の2系統x,j=0,…,J−1及びx,k=0,…,K−1(ただしj≠k, J+K=M)に分け(ステップS21)、それぞれの系統に属する係数のパワーP=Σ|xとP=Σ|xの比P/P を計算し(ステップS22)、このパワーの比を一定の値Cと比較し(ステップS23)、例えばC=2.0 を超えた場合にはスカラ量子化タイプを選択し(ステップS24)、そうでないときにはベクトル量子化タイプを選択し(ステップS25)、各小帯域に対し決定した選択情報を出力する(ステップS26)。
【0017】
あるいは、各入力フレームに対して得られた周波数領域係数の一連の小帯域のうち、低次側(低周波数側)の小帯域はスカラ量子化タイプ、高次側(高周波数側)の小帯域はベクトル量子化タイプで符号化を行うことを前提とし、低次側小帯域に対するスカラ量子化に必要なビット数が予め決めたある一定数に達する小帯域を、ベクトル量子化との切り替わりの点とする方法を用いても良い。即ち、図3Cに示すように、n=0, B=0を初期値とし(ステップS31)、n番目の小帯域n(c)に対しスカラ量子化を選択し、予め決めた量子化精度を満たすスカラ量子化ビット数bを割り当て(ステップS32)、割り当てたビット数bを累積し(ステップS33)、割り当てビット数の累積値Bが所定値Bより小さいか判定し(ステップS34)、小さければnを1増加させステップS32に戻り(ステップS35)、BがB以上であれば残りの小帯域に対しベクトル量子化を選択する(ステップS36)。この図3Cの例では、選択情報を送る替わりにどの周波数又はどの小帯域から符号化方法が変わるかを表す情報を送ればよい。
【0018】
更に、小帯域ごとにどちらの符号化モデルを用いるか予め決めておいても良い。例えば図3Dに示すように、周波数F=4kHzよりも低い周波数に属する小帯域に対しスカラ量子化タイプを選択し(ステップS41)、それより高い周波数に属する小帯域に対してはベクトル量子化タイプを選択する(ステップS42)と予め決めても良い。この場合は、選択情報を復号化装置に送る必要はない。
なお、上記の選択方法のうち複数の方法を組み合わせても良い。例えば、図3DのステップS41に従って2kHzよりも低い周波数に属する小帯域に対しては必ずスカラ量子化タイプで行うこととし、2kHzから7kHzの間に属する小帯域に対しては、上記図3Bの方法により量子化方法を選択し、7kHzよりも高い周波数に属する小帯域に対しては図3DのステップS42に従って必ずベクトル量子化タイプを選択することとする、などの方法で決定しても良い。図3A及び3Bの場合は、各小帯域に対し、2つの符号化モデルのいずれの一方が適用されるかを指定する選択情報が生成される。
【0019】
このようにして決められた符号化モデルの選択情報は量子化・符号化部30に送るとともに、符号化されて選択情報符号QMSCとして多重化部40に送られる。この実施例では、選択できる符号化モデルは2種類であるため、選択情報は各小帯域ごとに高々1ビットあれば符号化できる。もちろん、符号化モデルは2種類より多くてもよい。また、エントロピー符号化やランレングス符号化などを用いて、選択情報を可逆圧縮しても良い。
量子化・符号化部30
量子化・符号化部30では、符号化モデル選択部20で決定された符号化方法を用いて、小帯域ごとに量子化及び符号化を行う。
【0020】
図4に量子化・符号化部30の詳細を示す。量子化・符号化部30は重み計算部31と、係数振り分け部32と、重み振り分け部33と、ベクトル量子化部34と、スカラ量子化部35と、可逆圧縮部36とから構成されている。重み計算部31では、入力された各小帯域の周波数領域係数に対し、量子化の重みを計算する。重みとしては、線形予測スペクトルを用いる方法、小帯域ごとに平均値あるいは最大値を求めこれを重みとする方法、あるいは、その組み合わせなどを用いることができる。
【0021】
重み計算部31で計算された重みは、重み振り分け部33に送られる。また、重みは、復号化装置10Bでも使用されるため、符号化して重み符号WCを他の符号と共に多重化部40を介して復号化装置10Bに送られる。線形予測スペクトルは、線形予測係数をLSP係数に変換し符号化することにより、高能率に符号化することができる。また、小帯域の代表値は、その値を量子化することにより符号化できる。量子化の方法としては、ベクトル量子化を用いても良いし、スカラ量子化しても良い。量子化した量子化インデックスはエントロピー符号化などの非可逆圧縮を加えて符号化しても良い。圧縮しない場合の符号は、量子化インデックスを2進数で表すことにより得られる。
【0022】
係数振り分け部32では、小帯域ごとの周波数領域係数を入力とし、符号化モデル選択部20より送られた符号化モデル選択情報に基づき、小帯域ごとに係数をベクトル量子化部34とスカラ量子化部35に振り分ける。符号化モデル情報は、小帯域ごとに定められた2値の値なので、この値に従って対応する符号化モデルに係数を振り分ければよい。図5の例では、選択情報に従ってチャネル0の小帯域0(0)〜3(0)はスカラ量子化に振り分けられ、小帯域4(0), 5(0)はベクトル量子化に振り分けられ、また、チャネル1の小帯域0(1), 1(1), 2(1), 4(1)がスカラ量子化に振り分けられ、小帯域3(1), 5(1)がベクトル量子化に振り分けられた場合を示している。
【0023】
重み振り分け部33では、係数振り分け部32と同じ方法で重みを振り分ける。ベクトル量子化部34では、係数振り分け部32及び重み振り分け部33より送られた重みを使って係数振り分け部32からの係数をベクトル量子化する。量子化に先立ち、入力された係数をまとめ1個以上の量子化ユニットを構成する。量子化ユニットは、全係数を全て格納して1つだけ構成しても良いし、図5で示した例のステレオ符号化の場合には、ベクトル量子化ユニットVQ−CU0 で示すようにチャネルごとに1つの量子化ユニットを構成しても良い。また、係数を一定数ごとに分割し、多数の量子化ユニットを構成しても良い。
【0024】
ベクトル量子化は、量子化ユニットごとに行われるが、量子化ユニットを一括してベクトル量子化しても良いし、分割してベクトル量子化しても良い。分割の方法としては、複数の領域に分ける方法、あるいは入力係数をインタリーブしてから分割する方法などを用いることができる。最適ベクトルの選択は、コードブック中のコードベクトルに重み振り分け部33からの重みを乗算し、目標となる係数ベクトルに最も近くなるものを選択することにより行う。ベクトル量子化の形態としては、通常のベクトル量子化の他、2つのコードブックから選択したコードベクトルの和を用いる共役構造ベクトル量子化、あるいは多段ベクトル量子化などの形態を用いても良い。このようにして決定されたコードベクトルインデックスを2進数で表すことにより符号化を行い、ベクトル量子化符号VQC を多重化部40に送る。
【0025】
スカラ量子化部35では、重み振り分け部33からの重みを使って係数振り分け部32からの小帯域ごとの周波数領域係数をスカラ量子化し、量子化インデックスは可逆圧縮部36へ送られる。量子化に先立ち、入力された係数をまとめ1個以上の量子化ユニットを構成する。1小帯域ごとに1ユニットを構成すると良好な結果が得られる。量子化値は、重み振り分け部32からの重みを掛け合わせて周波数領域係数と最も近づくような2進値を所望の量子化精度で決定する。この量子化の際に、量子化精度(例えばビット数)を決定する必要があるが、これは量子化ユニットごとに設定する。周波数領域係数のパワーとスペクトル形状に基づき決定された、最低限保証する必要がある量子化誤差から決定することが望ましい。
【0026】
ここで決定された量子化精度情報も何らかの形で符号化し復号器に送る必要がある。最も簡単な方法としては、量子化精度を満たすのに必要な量子化ビット数を符号化することが挙げられる。その他、可逆圧縮部36でエントロピー符号化を行う場合には、ハフマン符号化ならハフマン符号テーブル、算術符号化ならシンボルの出現頻度テーブルにより量子化精度を与えることができるので、このテーブルの種類を符号化することにより量子化精度情報を復号器に送ることができる。
【0027】
なお、前述のベクトル量子化における重み付け及び上述のスカラ量子化における重み付けは、図1で説明した平坦化部12による平坦化と本質的に同じである。即ち、図4に示したベクトル量子化におけるコードベクトル又はスカラ量子化における量子化値に重みを乗算する代わりに、周波数領域係数を重みで割り算し(即ち、平坦化し)、その割り算結果をベクトル量子化又はスカラ量子化しても処理手順が異なるだけで符号化結果は同じである。
【0028】
可逆圧縮部36では、スカラ量子化部35で得られた量子化インデックスに可逆圧縮符号化を行ない、圧縮スカラ量子化符号CSQCを多重化部40に供給する。可逆圧縮符号化に先立ち、1つ以上の量子化ユニットをまとめ、符号化ユニットを構成する。図5の例では、チャネル0の処理において2つの量子化ユニットSQU0,SQU1をまとめて1つの符号化ユニットSQCU0とし、2つの量子化ユニットSQU2,SQU3をまとめて1つの符号化ユニットSQCU1とし、チャネル1についても同様の処理を行っている。
【0029】
符号化ユニットは量子化ユニットを一定数ずつまとめて構成しても良いし、似た量子化精度をもつ量子化ユニット同士をまとめて符号化ユニットを構成しても良い。後者の場合、符号化ユニットの構成情報を符号化して復号器に送る必要がある。可逆圧縮の方法としては、ハフマン符号化や算術符号化などのエントロピー符号化の他、量子化値0が長く続く場合には、ランレングス符号化を用いても効果がある。エントロピー符号化を行う場合、ハフマン符号化なら、ハフマン符号テーブル、算術符号化ならシンボルの出現頻度のテーブルを与える必要がある。このテーブルは符号化ユニットごとに与える。
【0030】
多重化部40は符号化モデル選択情報符号QMSC、重み符号WC、ベクトル量子化符号VQC 、圧縮スカラ量子化符号CSQCを多重化し、多重化符号ビット列として出力し、例えば記憶媒体に書き込んだり、あるいは他の装置に送信する。
次にこの発明の符号化方法により符号化された符号を復号する復号化装置10Bについて説明する。
図2に示したように、入力された多重化符号ビット列は逆多重化部50において分離され、選択情報QMSC、重み符号WC、ベクトル量子化符号VQC 、圧縮スカラ量子化符号CSQCを得る。選択情報QMSCは符号化モデル選択再生部60において選択情報に再生され、係数再生部70に与えられる。
符号化モデル選択再生部60
符号化モデル選択再生部60では、符号化モデル選択符号QMSCのビット列が入力され、符号化モデル選択情報が再生される。符号化モデル選択情報が可逆圧縮されている場合、圧縮方法に対する復号化を行い、符号化モデル選択の2値情報を得る。可逆圧縮がかけられていない場合には、ビット列を2値の整数化して、符号化モデルの選択情報とする。このようにして得られた符号化モデルの選択情報は、係数再生部70に送られる。
係数再生部70
係数再生部70では、逆多重化部50から、符号化装置10Aにおける量子化・符号化部30の符号化出力である係数符号(ベクトル量子化符号VQC と、圧縮スカラ量子化符号CSQCと、重み符号WC)と選択情報が与えられ、選択情報により指定された符号化方法に対応する復号化を行って周波数領域係数を再生し、周波数/時間変換部80に与える。
【0031】
図6に係数再生部70の詳細を示す。係数再生部70は可逆圧縮復号化部71と、スカラ量子化再生部72と、周波数領域再構築部73と、ベクトル量子化再生部74と、重み再生部75と、重み付け部76とから構成されている。
逆多重化部50により分離された符号ビット列のうち、ベクトル量子化符号VQC のビット列は、ベクトル量子化再生部74において、2進数を整数表現することにより量子化インデックスに復元され、コードブックを参照して対応するベクトルを読み出し、そのベクトルを重みなし小帯域係数として再生する。符号化装置10Aにおけるベクトル量子化部34を複数のベクトル量子化により構成した場合には、符号化装置10Aのベクトル量子化部34と同じ規則を用いて再生されたベクトルをベクトル逆量子化により再構築し、重みなし小帯域係数を得る。再生された重みなし小帯域係数は、周波数領域再構築部73に送られる。
【0032】
逆多重化部50からの圧縮スカラ量子化符号CSQCのビット列は、可逆圧縮復号化部71において、符号化装置側で可逆圧縮符号化した手法に対応する復号化を行うことによりスカラ量子化インデックスを得、スカラ量子化再生部72に送られる。
スカラ量子化再生部72では、可逆圧縮復号化部71より受け取ったスカラ量子化インデックスを量子化ユニットごとにスカラ逆量子化して量子化値に復元することにより重みなし小帯域係数を再生する。再生した重みなし小帯域係数は、周波数領域再構築部73に送られる。
【0033】
周波数領域再構築部73では、スカラ量子化再生部72及びベクトル量子化再生部73より送られた量子化ユニットごとの重みなし小帯域係数を、符号化モデル選択情報再生部60より受け取った符号化モデル選択情報に従って重みなし周波数領域係数に再構築する。
重み再生部75では、逆多重化部50から重み符号WCのビット列を受け取り、重みを再生する。重み付け部76では、周波数領域再構築部73で構築した重みなし周波数領域係数に重み再生部75で得た重みを乗算して周波数領域係数を得る。
周波数/時間変換部80
周波数/時間変換部80では、整数再生部70からの周波数領域係数に対し周波数/時間変換を行いオーディオ信号を出力する。周波数/時間変換の方法としては、逆離散コサイン変換(IDCT)や、逆変形離散コサイン変換(IMDCT)を用いることができる。変換方法として逆変形離散コサイン変換を用いる場合には、N個の入力係数を変換して2N個の時間領域のサンプルを得る。このサンプルに、窓関数を掛けた後、現フレームの前半Nサンプルと一つ前のフレームの後半Nサンプル同士を加え合わせて得られたNサンプルを出力とする。
【0034】
Nの値は、時間/周波数変換アルゴリズムに適用できるどのようなものを適用しても良いが、128から2048 の間の値を使うと最も効果が高い。また、符号器で入力信号の性質に応じて適応的にNの値を切り替えた場合、例えば、通常時N=2048としておき、入力音が過渡的な時 N=512、更に大きく過渡的であったときにはN=128 とした場合、符号化装置から渡されたNの情報に従ってNの値を決定する。
【0035】
図7はこの発明による符号化方法及びこの符号化方法により符号化された符号を復号する復号化方法をコンピュータで実施する場合の構成を示し、コンピュータ100は、バス180を介して互いに接続されたCPU110,RAM120、ROM130,入出力インタフェース140、ハードディスク150を含んでいる。ROM130にはコンピュータ100を動作させる基本プログラムが格納されており、ハードディスク150には前述したこの発明による符号化方法及びこの符号化方法により符号化された符号を復号する復号化方法を実行するプログラムが予め格納されている。
【0036】
例えば符号化時にはCPU110はハードディスク150から符号化プログラムをRAM120にロードし、インタフェース140から入力されたオーディオ信号サンプルを符号化プログラムに従って処理することにより符号化し、インタフェース140から出力する。復号時には、復号プログラムをハードディスク150からRAM120にロードし、入力符号を復号プログラムに従って処理してオーディオ信号サンプルを出力する。
【0037】
この発明による符号化方法及びこの符号化方法により符号化された符号を復号する復号化方法を実行するプログラムは、内部バス180に駆動装置160を介して接続された外部ディスク装置170に記録されたものを使用してもよい。あるいは、インタフェース140を介して外部ネットワークからプログラムをダウンロードしてハードディスク150に格納したものでもよい。この発明による符号化方法を実行するプログラムが記録された記憶媒体としては、磁気記録媒体や、ICメモリや、コンパクトディスクなどのような形態の記憶媒体であってもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明を利用すると、低いビットレートでのオーディオ信号の符号化において、入力音の特性に適応した高能率な符号化を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベクトル量子化利用の変換符号化方法の一般的な形態を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例の構成を示すブロック図。
【図3】Aは符号化モデル選択アルゴリズムの一例を示すフロー図、Bは他の選択アルゴリズムを示すフロー図、Cは更に他の選択アルゴリズムを示すフロー図、Dは更に他の選択アルゴリズムを示すフロー図。
【図4】本発明の実施例中の量子化・符号化部の詳細な構成を示すブロック図。
【図5】入力周波数領域係数と、小帯域と、符号化モデル選択と、量子化ユニットと、符号化ユニットの構成例を示す図。
【図6】本発明の実施例中の、係数再生部の詳細な構成を示すブロック図。
【図7】この発明の符号化方法及びこの符号化方法により符号化された符号を復号する復号化方法をプログラムにより実施するためのコンピュータの構成を示すブロック図。

Claims (2)

  1. オーディオ信号の離散サンプル列を入力し、ディジタル符号を出力する符号化方法であって、
    (a) 上記離散サンプル列を一定数の入力サンプルごとに時間/周波数変換し、周波数領域係数を得るステップと、
    (b) 上記周波数領域係数を複数の係数毎にまとめた小帯域に分割するステップと、
    (c) 各上記小帯域に対し、その小帯域を構成する周波数領域係数の形状の平坦度が所定値より小さい場合に予め決めたスカラ量子化を利用した符号化方法を選択し、そうでない場合に予め決めたベクトル量子化を利用した符号化方法を選択する選択情報を生成し、上記選択情報を符号化して選択情報符号として出力するステップと、
    (d) 各上記小帯域を上記選択情報に従って符号化して係数符号を生成し、出力するステップ、
    とを含むことを特徴とするオーディオ信号符号化方法。
  2. 請求項1に記載のオーディオ信号符号化方法の各ステップコンピュータに実施させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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