JP3553249B2 - 画像生成装置及び画像生成方法 - Google Patents
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Description
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術(図9〜図12)
発明が解決しようとする課題(図13)
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(1)画像生成装置の構成(図1〜図5)
(2─1)3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングをする場合(図6)
(2─2)3次元のポリゴンにフオンシエーデイングをする場合(図7)
(2─3)3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングを行ないさらにフオンシエーデイングをする場合(図8)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像生成装置及び画像生成方法に関し、特にゲーム機、コンピユータなど、画像メモリを有し、計算によつて生成した画像や、記憶装置から読み出した画像を画像メモリ上に描画し、デイスプレイ上に出力するものに適用して好適である。
【0003】
【従来の技術】
従来、画像メモリ上に画像データを描画し、これらをテレビの同期信号に従つて読み出し表示する画像生成装置では、画像メモリ上に表示すべき画素値そのものをならべて置き、読み出し装置は単にそれらをビデオ同期信号に従つて読み出し、D/A(デイジタル/アナログ)変換してデイスプレイ上に表示するものが主であつた。
【0004】
ここで、従来の画像生成装置の構成例を図9に示す。画像生成装置1は、CPU2、メインメモリ3、画像生成プロセツサ4、画像メモリ5、画像出力プロセツサ6でなつており、CPU2、メインメモリ3及び画像生成プロセツサ4は、それぞれメインバス7に接続されておりデータを授受できるようになつている。また、画像生成プロセツサ4と画像メモリ5がデータ授受し得るように接続されている。画像メモリ5からの出力信号は画像出力プロセツサ6を介してモニタ等に送出されるように接続されている。ここでのメインメモリ3は、画像を生成するためのプログラムが格納されている。
【0005】
まず、従来の画像生成装置1における3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングをする場合について説明する。ポリゴンとは描画装置が扱う図形の最小単位(三角形や四角形)をいう。
CPU2は、メインメモリ3に格納されているプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ4に出力し、画像生成プロセツサ4は描画命令に従つて画像メモリ5からテクスチヤ画像を読み出す。この画像メモリ5から読み出されたテクスチヤ画像に変形を加えた後、再び画像メモリ5内のデイスプレイ領域に書き込む。画像出力プロセツサ6はビデオ同期信号に従つて画像メモリ5内のデイスプレイ領域を読み出し、出力する。
【0006】
図10は上述した3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングが行なわれているときの画像メモリ5内のメモリ領域10の内容を示す。メモリ領域10は、表示すべき画像が生成されるデイスプレイ領域11と、テクスチヤ画像の蓄えられているテクスチヤ領域12とで形成されている。デイスプレイ領域11には複数のポリゴンの領域が計算され、対応するテクスチヤ画素が読み出されて変形され書き込まれる。
【0007】
例えば、三角形ABCにテクスチヤ12aの三角形PQRをテクスチヤマツピングするためは、三角形ABC内に含まれる各点Eに対応する三角形PQR内の点Sの画素値をコピーする。これらの処理はすべて画像生成プロセツサ4によつて行なわれ、終了した後に画像メモリ5のデイスプレイ領域11に書き込まれる。
【0008】
次に、従来の画像生成装置1における3次元ポリゴンにフオンシエーデイングをする場合について説明する。
CPU2はプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ4に出力し、画像生成プロセツサ4はこの命令に従つてポリゴンの頂点座標とそれに含まれる画素の値を計算し、画像メモリ5内のデイスプレイ領域11に書き込む。画像出力プロセツサ6はビデオ同期信号に従つて画像メモリ5内のデイスプレイ領域11を読み出し出力する。
【0009】
図11(A)及び(B)は、上述した3次元ポリゴンにフオンシエーデイングが行なわれているときの画像メモリ5におけるメモリ領域10の内容を示している。
以下に述べる処理は全て画像生成プロセツサ4によつて行われるものである。メモリ領域10内のデイスプレイ領域11には複数のポリゴンの領域が計算されそれに含まれる画素の値が計算され書き込まれる。例えば、三角形ABCをフオンシエーデイングするためには三頂点A、B、C上の法線から三角形内の点E上の法線を求め、当該法線と光源ベクトルの内積をとつたものをその点の画素値とする。この処理の後、画像メモリ5のデイスプレイ領域11に書き込まれる。
【0010】
さらに、従来の画像生成装置1における3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングを行い、さらにフオンシエーデイングをする場合について説明する。
CPU2はプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ4に出力し、画像生成プロセツサ4はこの命令に従つて画像メモリ5からテクスチヤ画像を読み出し変形を加えたあとシエーデイングを行ない再び画像メモリ5内のデイスプレイ領域11に書き込む。画像出力プロセツサ6はビデオ同期信号に従つて画像メモリ5内のデイスプレイ領域11を読み出して出力する。
【0011】
図12(A)及び(B)は上述した3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングが行われ、この後フオンシエーデイングが行なわれているときの画像メモリ5内のメモリ領域10の内容を示している。以下の処理は全て画像生成プロセツサ4によつて行われるものである。
メモリ領域10内のデイスプレイ領域11には複数のポリゴンの領域が計算され、対応するテクスチヤ画像が読み出されて変形されシエーデイングが行われ書き込まれる。
【0012】
例えば、三角形ABCにテクスチヤ12aの三角形PQRをテクスチヤマツピングするためには三角形ABCに含まれる各点Eに対応する三角形PQR内の点Sの画素値をコピーする。さらに、三頂点A、B、C上の法線から三角形内の点E上の法線を求め、当該法線と光源ベクトルの内積をとり、当該点のテクスチヤ値とかけあわせて画素値とする。この後、画像メモリ5のデイスプレイ領域11に書き込まれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述の構成においては、画像データを記憶してある画像メモリ5のメモリ領域10(テクスチヤ領域12)から画素データを画像生成プロセツサ4が一旦読み出し、処理を加えた後、画像メモリ5に書き込む必要がある。つまり、ひとつの画素を処理するためには、画像メモリ5からの読み出しと画像メモリ5への書き込みを最低各1回ずつ必要とする欠点がある。
【0014】
また、画像生成では3次元の物体をリアルに表現するため「隠面消去」という技術が使われる。例えば、図13に示すような上書きによつて隠面消去が行なわれた画像では、実際には画面上に表示されているポリゴンより多くのポリゴンがメモリ内に書き込まれている。この隠面消去により、一旦、画像メモリ5のメモリ領域10上に描かれた画像データでも上書きされ消えることがあるが、この上書きによつて消される画像データの処理が無駄になる問題がある。
【0015】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、不必要なデータ処理を軽減し得る画像生成装置及び画像生成方法を実現しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対応した本発明の画像生成装置は、画像メモリと、前記画像メモリのディスプレイ領域に各画素に対応するデータおよびそのデータの意味を表す画素モードを書き込む画像生成プロセッサと、前記ディスプレイ領域に記憶された前記データおよび前記画素モードを読み込んで、読み込んだ前記データの画素モードを判定し、判定された画素モードに対応した所定の処理を行ない出力画像を作成する画像出力プロセッサとを備える画像生成装置であって、前記画素モードは、第1、第2、第3、第4画素モードを含み、前記第1画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域に RGB 値を書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記 RGB 値に基づいて出力画像を作成し、前記第2画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込んで出力画像を作成し、前記第3画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値に基づいて出力画像を作成し、前記第4画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスおよびポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込むとともに、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値を算出し、前記テクスチャデータと前記内積値との積算値に基づいて出力画像を作成する、ことを特徴とする。
【0017】
上記画像生成装置において、前記画像出力プロセッサが、前記画像メモリから読み込まれたデータのモードを判定するモード判定回路と、前記テクスチャアドレスを前記画像メモリに出力する回路と、前記法線ベクトルと前記光源ベクトルとの内積値を求めるインナープロダクト回路と、前記インナープロダクト回路の出力と前記RGB値とをかける積算回路と、前記RGB値と、前記テクスチャデータと、前記インナープロダクト回路の出力データと、前記積算回路の出力データとが入力され、前記モード判定回路により判定されたモードに対応するデータを選択的に出力するデータセレクタ回路と、を含むようにすることができる。
さらに、前記テクスチャアドレスを前記画像メモリに出力する回路は、リードアドレスジェネレータを含むようにしてもよい。
【0018】
上記課題に対応した本発明の画像生成方法は、画像メモリのディスプレイ領域に各画素に対応するデータおよびそのデータの意味を表す画素モードを書き込む処理と、前記ディスプレイ領域に記憶された画素モードから前記データの画素モードを判定し、前記判定された画素モードに対応した所定の処理を行ない出力画像を作成する処理とを実行する画像生成方法であって、前記画素モードは、第1乃至第4画素モードを含み、前記第1画素モードでは、前記ディスプレイ領域に RGB 値を書き込むとともに、前記 RGB 値に基づいて出力画像を作成し、前記第2画素モードでは、前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスを書き込むとともに、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込んで出力画像を作成し、前記第3画素モードでは、前記ディスプレイ領域にポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値に基づいて出力画像を作成し、前記第4画素モードでは、前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスおよびポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込み、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込み、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値を算出し、前記テクスチャデータと前記内積値との積算値に基づいて出力画像を作成する、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0021】
(1)画像生成装置の構成
図9との対応部分に同一符号を付した図1は、本発明の画像生成装置20の全体構成を示す。画像生成装置20は、CPU2、メインメモリ3、画像生成プロセツサ21、画像メモリ22、画像出力プロセツサ23でなつており、CPU2、メインメモリ3及び画像生成プロセツサ21は、それぞれメインバス7に接続されておりデータを授受できるようになつている。また、画像生成プロセツサ21はデータの出力先となる画像メモリ22と接続されており、画像メモリ22と画像出力プロセツサ23はデータを相互に授受できるように接続されており、画像出力プロセツサ23からの出力データはモニタ等に送出されるようになされている。ちなみにメインメモリ3には、画像を生成するためのプログラムが格納されている。
【0022】
次に、画像メモリ22内に蓄えられる情報例を図2に示す。画像メモリ22に蓄える情報としては4種類の画素モード(mode=0〜3)がある。これらの各画素モードは、デイスプレイ領域の各画素に格納されるデータの意味を表している。例えば、mode=0は「RGB」のデータを表し、mode=1は「テクスチヤアドレス」、mode=2は「法線ベクトル」、mode=3は「テクスチヤアドレスと法線ベクトル」のデータをそれぞれ表している。
【0023】
また、図3においてはデイスプレイ領域、テクスチヤ領域及び画素モードの対応について表している。画素モードは前述のようにmode=0〜3でなつている。mode=0はデイスプレイ領域内の座標値(R、G、B)を表し、mode=1はテクスチヤアドレスとしてテクスチヤ領域のページ数Tp及び当該テクスチヤ領域内の座標値(U、V)を表す。また、mode=2はデイスプレイ領域における法線ベクトル(Nx、Ny、Nz)を表し、mode=3はmode=1とmode=2の内容すなわちテクスチヤアドレスと法線ベクトルを表している。
【0024】
ここで、図4においては、画像出力プロセツサ23の構成例を示す。
画像出力プロセツサ23は、モード判定回路24、リードアドレスゲン25、インナープロダクト26、データセレクタ27及び積算器28で構成されている。このモード判定回路24は、画像メモリ22から送出されるデータを入力し、当該データのモード判定結果をデータセレクタ27へと出力するようになされている。
【0025】
画像メモリ22からのデータがmode=0の場合、データセレクタ27へと出力され、mode=1の場合、データセレクタ27へと出力されると共にテクスチヤ領域の座標値(U、V)のアドレスをリードアドレスゲン25を介して、当該アドレスを画像メモリ22に出力する。また、画像メモリ22からのデータがmode=2の場合、画像メモリ22からのデータである法線ベクトル(Nx、Ny、Nz)と光源ベクトルをインナープロダクト26で内積を求め、データセレクタ27へと出力される。さらにmode=3の場合、mode=2の場合と同様にして得られた法線ベクトルと光源ベクトルの内積と、mode=1のテクスチヤアドレスを用いて画像メモリ22から読みだしたmode=0のRGB値とを積算器28でかけたものをデータセレクタ27へと出力する。
このデータセレクタ27は、入力される各データのうちモード判定回路24から送出される判定結果で得られたモードに対応するデータを外部へと出力する。
【0026】
この画像出力プロセツサ23でのモード判定回路24によるモード判定の処理手順を表すフローチヤートを図5に示す。まず、ステツプSP1で処理を開始する。ステツプSP2において、モード判定を行い、当該判定結果がmode=0のとき、ステツプSP3へと移る。ステツプSP3では、画像メモリ22にRGB値を書き込み、ステツプSP4で画像メモリ22からRGB値を読みだし、ステツプSP5へと移る。
また、ステツプSP2のモード判定結果がmode=1のとき、ステツプSP6へと移り、画像メモリ22にテクスチヤアドレスを書き込む。この後ステツプSP7へ移り、画像メモリ22から読みだしたテクスチヤアドレスで再度画像メモリ22からRGB値を読みだし、ステツプSP5へと移る。
【0027】
さらに、前述のモード判定結果がmode=2のとき、ステツプSP8へと移り、画像メモリ22に法線ベクトルを書き込む。この後ステツプSP9へ移り、画像メモリ22から読みだした法線ベクトルと光源ベクトルの内積値をRGB値とし、ステツプSP5へ移る。
またさらにモード判定結果がmode=3のとき、ステツプSP10へと移り、画像メモリ22に法線ベクトルとテクスチヤアドレスを書き込む。この後ステツプSP11へ移り、画像メモリ22から読みだした法線ベクトルと光源ベクトルの内積を、画像メモリ22から読みだしたテクスチヤアドレスを用いて読みだしたRGB値にかけて、ステツプSP5へ移る。
ここでステツプSP5ではRGB値を出力し、ステツプSP12で処理終了となる。
【0028】
(2─1)3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングをする場合
以上の構成において、まず3次元のポリゴンにテクスチヤマツピングをする場合について述べる。
CPU1はメインメモリ3内に格納されているプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ21に出力し、当該画像生成プロセツサ21はこの命令に従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域31に表示すべき画素値の格納されているテクスチヤ領域32aのアドレスを書き込む。
画像出力プロセツサ23はビデオ同期信号に従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域31を読み出し、読み出したテクスチヤアドレスに従つて画像メモリ22のテクスチヤ領域32aからテクスチヤ画素値を読みだし出力する。
【0029】
図6は画像生成プロセツサ21で行なわれる処理によるメモリ領域30を示す。ここでは、画像生成プロセツサ21が三角形の頂点アドレスとテクスチヤアドレスをうけとり画像メモリ22上に描画する場合を示す。画像生成プロセツサ21は三角形ABCの3頂点と内点Eの位置関係から描画すべき画素値の格納されている位置すなわちテクスチヤアドレスを計算し、三角形ABCの内点Eに当該テクスチヤアドレスを書き込む。
【0030】
(2─2)3次元のポリゴンにフオンシエーデイングをする場合
次に、3次元のポリゴンにフオンシエーデイングをする場合について述べる。メインメモリ3には画像を生成するためのプログラムが格納されている。CPU2はプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ21に出力し、画像生成プロセツサ21はそれに従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域31にポリゴンのRGB値と各点の法線ベクトルを書き込む。
画像出力プロセツサ23はビデオ同期信号に従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域31を読み出し、読み出した法線ベクトルと光源ベクトルの内積をポリゴンのRGB値にかけた画素値として出力する。
【0031】
図7は画像生成プロセツサ21で行なわれる処理によるメモリ領域30を示す。ここでは、画像生成プロセツサ21が三角形の頂点アドレスと法線ベクトルを受け取り画像メモリ22上に描画する場合を示す。画像生成プロセツサ21は三角形ABCの3頂点と内点Eの位置関係から描画すべき画素上の法線ベクトルを計算し、三角形ABCの内点EにポリゴンのRGB値と法線ベクトルを書き込む。
【0032】
(2─3)3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングを行ないさらにフオンシエーデイングをする場合
次に、3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングを行ないさらにフオンシエーデイングをする場合について述べる。メインメモリ3には画像を生成するためのプログラムが格納されている。CPU2はプログラムに従つて描画命令を画像生成プロセツサ21に出力し、画像生成プロセツサ21はそれに従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域に表示すべき画素値の格納されているテクスチヤ領域のアドレスを書き込む。
また、各点の法線ベクトルを書き込む。画像出力プロセツサ23はビデオ同期信号に従つて画像メモリ22のデイスプレイ領域を読み出し、読み出したテクスチヤアドレスに従つて画像メモリ22のテクスチヤ領域からテクスチヤ画素値を読み出し読み出した法線ベクトルと光源ベクトルの内積を、テクスチヤ画素値にかけたものを画素値として出力する。
【0033】
図8は画像生成プロセツサ21で行なわれる処理によるメモリ領域30を示す。ここでは、画像生成プロセツサ21が三角形の頂点アドレス、テクスチヤアドレス、法線ベクトルをうけとり画像メモリ22上に描画する場合を示す。
画像生成プロセツサ21は三角形ABCの3頂点と内点Eの位置関係から描画すべき画素値の格納されている位置すなわちテクスチヤアドレスを計算し、三角形ABCの内点Eに当該テクスチヤアドレスを書き込む。
また、描画すべき画素上の法線ベクトルを計算し、三角形ABCの内点EにポリゴンのRGB値と法線ベクトルを書き込む。
【0034】
以上の構成によれば、従来画面メモリに書き込む前に画像生成プロセツサで行なつていた処理の一部を画像出力プロセツサで読み出したあとに行なうことにより、画像データをテクスチヤ領域32から読み出すことなく画像メモリ22へのアドレスの書き込みだけで行なえるようにし、処理量を軽減する。すなわち、画像生成プロセツサ21はデイスプレイ領域31への書き込みだけで描画が行なえる。また画像出力プロセツサ33はどんな場合でもデイスプレイ領域31に含まれる画素の数だけ処理をすれば良く、ポリゴンが多重に重なつているような画像でも表示する画素分の処理だけで表示が行なえる。以上のことから、最終的に表示される画素分の処理だけですむため、画像データの処理量を軽減することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明の画像生成装置または画像生成方法によれば、不必要なデータ処理を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像生成装置の構成を示す略線的ブロツク図である。
【図2】画素モード例を示す図表である。
【図3】画像メモリ内のデイスプレイ領域及びテクスチヤ領域を説明に供する略線図である。
【図4】画像出力プロセツサの構成を示す略線的ブロツク図である。
【図5】画像出力プロセツサのモード判定による処理手順を示すフローチヤートである。
【図6】3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図7】3次元ポリゴンにフオンシエーデイングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図8】3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングをした後に、フオンシエーデイングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図9】従来の画像生成装置の構成を示す略線的ブロツク図である。
【図10】従来の画像生成装置による3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図11】従来の画像生成装置による3次元ポリゴンにフオンシエーデイングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図12】従来の画像生成装置による3次元ポリゴンにテクスチヤマツピングをした後に、フオンシエーデイングをする際のメモリ領域を示す略線図である。
【図13】隠面消去によるポリゴンを示す略線図である。
【符号の説明】
1……画像生成装置、2……CPU、3……メインメモリ、4、21……画像生成プロセツサ、5、22……画像メモリ、6、23……画像出力プロセツサ、7……メインバス、10、30……メモリ領域、11、31……デイスプレイ領域、12、32……テクスチヤ領域。
Claims (4)
- 画像メモリと、前記画像メモリのディスプレイ領域に各画素に対応するデータおよびそのデータの意味を表す画素モードを書き込む画像生成プロセッサと、前記ディスプレイ領域に記憶された前記データおよび前記画素モードを読み込んで、読み込んだ前記データの画素モードを判定し、判定された画素モードに対応した所定の処理を行ない出力画像を作成する画像出力プロセッサとを備える画像生成装置であって、
前記画素モードは、第1、第2、第3、第4画素モードを含み、
前記第1画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域に RGB 値を書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記 RGB 値に基づいて出力画像を作成し、
前記第2画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込んで出力画像を作成し、
前記第3画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値に基づいて出力画像を作成し、
前記第4画素モードでは、前記画像生成プロセッサは前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスおよびポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記画像出力プロセッサは、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込むとともに、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値を算出し、前記テクスチャデータと前記内積値との積算値に基づいて出力画像を作成する、画像生成装置。 - 前記画像出力プロセッサは、
前記画像メモリから読み込まれたデータのモードを判定するモード判定回路と、
前記テクスチャアドレスを前記画像メモリに出力する回路と、
前記法線ベクトルと前記光源ベクトルとの内積値を求めるインナープロダクト回路と、
前記インナープロダクト回路の出力と前記RGB値とをかける積算回路と、
前記RGB値と、前記テクスチャデータと、前記インナープロダクト回路の出力データと、前記積算回路の出力データとが入力され、前記モード判定回路により判定されたモードに対応するデータを選択的に出力するデータセレクタ回路とを含む、請求項1記載の画像生成装置。 - 前記テクスチャアドレスを前記画像メモリに出力する回路は、リードアドレスジェネレータを含む、請求項2記載の画像生成装置。
- 画像メモリのディスプレイ領域に各画素に対応するデータおよびそのデータの意味を表す画素モードを書き込む処理と、前記ディスプレイ領域に記憶された画素モードから前記データの画素モードを判定し、判定された画素モードに対応した所定の処理を行ない出力画像を作成する処理とを実行する画像生成方法であって、
前記画素モードは、第1、第2、第3、第4画素モードを含み、
前記第1画素モードでは、前記ディスプレイ領域に RGB 値を書き込むとともに、前記 RGB 値に基づいて出力画像を作成し、
前記第2画素モードでは、前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスを書き込むとともに、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込んで出力画像を作成し、
前記第3画素モードでは、前記ディスプレイ領域にポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込むとともに、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値に基づいて出力画像を作成し、
前記第4画素モードでは、前記ディスプレイ領域にテクスチャアドレスおよびポリゴンの頂点の法線ベクトルのデータを書き込み、前記テクスチャアドレスに基づいて前記画像メモリからテクスチャデータを読み込み、前記法線ベクトルと光源ベクトルとの内積値を算出し、前記テクスチャデータと前記内積値との積算値に基づいて出力画像を作成する画 像生成方法。
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