JP3551087B2 - 楽曲自動再生装置および連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器などにおいて複数の曲を連続再生するソングチェーン機能に係わり、ソングチェーンデータを作成して再生する楽曲自動再生装置および連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器などにおいて、複数の曲のソングデータ(楽曲情報)を指定された順番に連続再生させるソングチェーン機能を備えたものがある。一方、ソングを再生するときの自動演奏の機能には、音源装置がもつ複数の音源チャンネルのそれぞれに、音色を割り当てたり効果を設定したりすることを一括して行なえるようなパフォーマンスデータを設定できるものがあり、これにより再生されるソングに各種アレンジを加えることができる。
【0003】
このような従来の電子楽器において、ソングチェーン機能のソングの切換えに合わせてパフォーマンスデータを切り換えるには、ソングの切り換わりのタイミングに合わせてユーザが所望のパフォーマンスデータを手動で選択するか、再生される各ソングデータ内に、音源装置などの設定情報を予め挿入しておくことが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のソングチェーン機能だけでは、予め用意されたソングを順番に再生することしかできず、1回の設定で再生できる連続再生のシーケンスについて多様性に欠けるという問題がある。なお、再生する曲の種類を多くするために記憶するソングの数を増やすことも考えられるが、この場合、記憶領域が圧迫されるという問題が生じる。
【0005】
一方、パフォーマンスデータを併用することでソングにアレンジを加えて多様性をもたせることができるが、手動操作でパフォーマンスデータをソングの切り換わるタイミングに合わせて切り換えることは非常に困難である。また、ソングデータ内に予め設定情報を挿入する作業とは、周知のソングデータ編集装置を用いてソングデータ中の所定の位置に曲にアレンジを加えるためのデータを挿入することであり、初心者には困難な作業でもあり、また、煩わしい作業である。
【0006】
本発明は、電子楽器などにおける楽曲自動再生装置において、簡単な操作で、多様なアレンジを加えたソングの連続再生を行なえ、またそのようなデータ(ソングチェーンデータ)を得ることができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の楽曲自動再生装置は、複数の楽曲を指定した順序で再生する楽曲自動再生装置であって、前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶するソングデータ記憶手段と、少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶するパフォーマンスデータ記憶手段と、前記ソングデータ記憶手段からソングデータを選択するソングデータ選択手段と、前記パフォーマンスデータ記憶手段からパフォーマンスデータを選択するパフォーマンスデータ選択手段と、前記ソングデータ選択手段で選択されたソングデータに前記パフォーマンスデータ選択手段で選択されたパフォーマンスデータを対応付けるパフォーマンス設定手段と、前記対応付けられたソングデータとパフォーマンスデータとを該ソングデータの順番に従って連結してソングチェーンデータを作成するチェーンデータ作成手段と、該チェーンデータ作成手段で作成されたソングチェーンデータに基づいて、該ソングチェーンデータのソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲を再生する再生手段であって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記のように構成された請求項1の楽曲自動再生装置によれば、ソングデータ記憶手段に記憶された複数のソングデータから所望のソングデータを選択し、パフォーマンスデータ記憶手段に記憶された複数のパフォーマンスデータから所望のパフォーマンスデータを選択することで、該ソングデータにパフォーマンスデータが対応付けられる。また、この対応付けられたソングデータとパフォーマンスデータとが、ソングデータの順番に従って連結してソングチェーンデータが作成される。そして、このソングチェーンデータに基づいて、ソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲が再生される。したがって、簡単な操作で、多様なアレンジを加えたソングの連続再生を行なえ、またそのようなデータ(ソングチェーンデータ)を得ることができる。
【0009】
本発明の請求項2の楽曲自動再生装置は、複数の楽曲を指定した順序で再生する楽曲自動再生装置であって、前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶するソングデータ記憶手段と、少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶するパフォーマンスデータ記憶手段と、ソングデータ記憶手段のいずれかのソングデータを指示するソング指示データと前記パフォーマンスデータ記憶手段のいずれかのパフォーマンスデータを指示するパフォーマンス指示データとの組を再生順に記憶するソングチェーンデータ記憶手段と、前記ソングチェーンデータ記憶手段からソング指示データとパフォーマンス指示データを順に読み出し、該パフォーマンス指示データで指示されるパフォーマンスデータに基づいて音源装置の設定を行うとともに、該設定のもとで前記ソング指示データで指示されるソングデータを再生する再生手段であって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものとを備えたことを特徴とする。
【0010】
上記のように構成された請求項2の楽曲自動再生装置によれば、請求項1の作用効果に加え、ソングデータに音源装置等の設定に関するデータが含まれていても、パフォーマンスデータの設定に応じた確実なアレンジを加えて再生することができる。
【0011】
本発明の請求項3の記録媒体は、複数の楽曲を指定した順序で再生する処理をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体であって、前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶したソングデータ記憶手段からソングデータを選択するステップと、少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶したパフォーマンスデータ記憶手段からパフォーマンスデータを選択するステップと、前記選択されたソングデータに前記選択されたパフォーマンスデータを対応付けるステップと、前記対応付けられたソングデータとパフォーマンスデータとを該ソングデータの順番に従って連結してソングチェーンデータを作成するステップと、該作成されたソングチェーンデータに基づいて、該ソングチェーンデータのソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲を再生するステップであって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものと、をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録したものであり、この請求項3の記録媒体に記録された連続楽曲情報作成再生プログラムの実行により、請求項1と同様の作用効果が得られる。
本発明の請求項4の記録媒体は、複数の楽曲を指定した順序で再生する処理をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体であって、前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶したソングデータ記憶手段からいずれかのソングデータを指示するソング指示データと少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶したパフォーマンスデータ記憶手段からいずれかのパフォーマンスデータを指示するパフォーマンス指示データとの組を再生順に記憶するソングチェーンデータ記憶手段から、ソング指示データとパフォーマンス指示データとの組を順に読み出す読出しステップと、該読出しステップで読み出された前記パフォーマンス指示データの指示に基づき読み出されるパフォーマンスデータに基づいて音源装置の設定を行う設定ステップと、前記読出しステップで読み出された前記ソング指示データの指示に基づき読み出されるソングデータを再生する再生ステップであって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行い、前記ソングデータの再生の終了に応じて読出しステップによる新たなソング指示データとパフォーマンス指示データとの組の読出しを行わせるものと、をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録したものであり、この請求項4の記録媒体に記録された連続楽曲情報作成再生プログラムの実行により、請求項2と同様の作用効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明を適用した鍵盤式電子楽器のブロック図であり、CPU1はROM2に格納されている制御プログラムに基づいてRAM3のワーキングエリアを使用して電子楽器全体の制御を行う。通常の電子楽器の基本的機能として、CPU1は検出回路4aから鍵盤4の鍵イベントを検出して鍵盤演奏の制御を行う。さらに、検出回路5aから操作子群5の操作イベントを検出するとともに、操作子5の後述説明する各種スイッチの操作に応じた処理を行う。また、CPU1は表示回路6aを介して液晶パネル等の表示部6の制御を行う。
【0013】
この実施形態では、連続楽曲情報作成再生プログラムとして、ROM2の制御プログラムに後述のチェーンデータ作成処理および割込み処理のプログラムが含まれている。そして、チェーンデータ作成処理により、連続再生する複数のソングとそれに対応付けたパフォーマンスとを指定するソングチェーンデータを作成する。また、このソングチェーンデータのソングデータを再生する際に、そのソングデータに対応するパフォーマンスデータで音源装置8あるいは効果装置9の設定を行い、ソングデータを順次連続再生する。
【0014】
タイマ7は、楽曲自動再生処理を行うための割込み信号を発生する回路であり、CPU1により、1曲のソングデータによる再生時(ソング再生という。)にはソングデータ中のテンポ情報に基づいてテンポが設定され、ソングチェーン機能による再生時(チェーン再生という。)には、各ソングデータに対応するパフォーマンスデータのテンポ情報に基づいてテンポが設定される。そして、設定されたテンポに応じた間隔で割込み信号を発生する。なお、割込み信号は例えば4分音符当たり96回発生され、CPU1は割込み処理毎にクロックをカウントし、このクロックのカウント値によりノートオンやノートオフなどのイベントのタイミングを判定する。
【0015】
音源装置8は複数の音源チャンネルで時分割多重処理を行って複数音を実質的に同時発音可能としたものであり、パフォーマンスデータに基づいて、CPU1から設定される設定内容に応じて、各音源チャンネル毎に音色や音量などが設定され、各音源チャンネル毎に楽音信号を発生する。また、効果装置9は、パフォーマンスデータに基づいて、CPU1から設定される設定内容に応じた効果を楽音信号に付加し、それをサウンドシステム10に出力する。サウンドシステム10はD/A変換や増幅等を行ってスピーカーで発音する。なお、音源装置8における音色や音量、効果装置9の各種の効果の設定は、通常の電子楽器と同様に、操作子5の音色設定スイッチ、音量設定スイッチ、効果設定スイッチ等により設定することもできる。
【0016】
外部記憶装置11はフロッピィディスク装置(FDD)、ハードディスク装置(HDD)、CD−ROM装置、光磁気ディスク(MO)装置、デジタル多目的ディスク(DVD)装置等とすることができ、この外部記憶装置11のディスクから後述のソングデータを供給することができ、また、後述のパフォーマンスデータや作成したソングチェーンデータを外部記憶装置11に記憶することもできる。
【0017】
通信インターフェース12はMIDIインターフェース等であり、通信ネットワーク13を介して他のMIDI機器からソングデータを供給し、この供給されたソングデータを、外部記憶装置11およびRAM3に蓄積するようにすることもできる。
【0018】
操作子5は表示部6と共に電子楽器の本体パネル面に配設されており、ソングチェーンデータの作成開始を指示するチェーンデータ作成スイッチ、1つのソングを単独で再生するためのソング再生スイッチ、ソングチェーン機能で複数のソングを連続再生(チェーン再生)するためのチェーン再生スイッチ、パフォーマンスデータを選択するパフォーマンス選択スイッチ、ソングを選択するソング選択スイッチ、音色を設定する音色設定スイッチ、効果を設定する効果設定スイッチ、テンポを設定するテンポ設定スイッチ等が装備されている。
【0019】
ROM2には、予め作成された複数のソングデータ、および複数のパフォーマンスデータ等がプリセットデータとして記憶されている。また、RAM3にはユーザが作成あるいは編集した複数のソングデータ、複数のパフォーマンスデータ、ユーザが作成したソングチェーンデータ、音源装置8の音源チャンネルとソングデータのトラック(パート)の対応を記録するアサインテーブル、各種動作制御用のフラグ等が記録される。
【0020】
図2(A) は実施形態におけるソングデータ(楽曲情報)のフォーマットを示す図であり、各ソングデータにはそのソングを識別するためのソングナンバがそれぞれ記録されている。また、ソングデータは、ソングナンバの後に初期設定情報が記録され、これに続けてタイミングおよびイベントで構成された演奏情報が記録され、最後に曲の終了を示すエンドデータが記録されている。
【0021】
初期設定情報は、ソング再生時の各種初期設定を行うための情報であり、具体的にはテンポを設定するテンポ情報、再生される各パートの初期音色および楽曲再生時の鍵盤演奏の音色を設定する音色情報、再生楽曲に付加する各種効果を設定する各種の効果情報等が含まれている。なお、この初期設定情報は必ずしも記録されている情報ではない。
【0022】
演奏情報のタイミングデータは、これに続くイベントデータの読出しタイミング(例えばキーオンの場合は発音タイミング)を規定するデータであり、曲の先頭からのクロック数により記録されている。そして、同じ読出しタイミングのイベントデータはそのタイミングデータの後にセットになって記録されている。また、イベントデータにはソングデータ中の何れのトラック(パート)の情報であるかを識別するためのトラックナンバ(Tr1、Tr2、…)が添付されている。イベントデータの種類は、キーオン、キーオフ、ピッチチェンジ、音量チェンジ、音色チェンジ等のトラック毎のイベントの情報(トラックナンバ付き)と、テンポチェンジや効果チェンジ等のトラックに依存しない共通のイベントの情報(トラックナンバ無し)とがある。なお、以上のソングデータは、ROM2に予めプリセットされたもの、ユーザが作成または編集してRAM3に記憶されたもの、外部記憶装置11に記憶されたもののいずれにも共通である。
【0023】
図2(B) は実施形態におけるパフォーマンスデータのフォーマットを示す図であり、各パフォーマンスデータにはそのパフォーマンスを識別するためのパフォーマンスナンバがそれぞれ記録されている。また、パフォーマンスデータは、パフォーマンスナンバの後に共通情報が記録され、これに続けて音源装置8の各音源チャンネルに対応するチャンネル情報が記録されている。
【0024】
共通情報は、テンポを設定するテンポ情報、再生楽音に付加する各種効果を設定する各種の効果情報、楽曲の全体音量を設定するマスターボリューム情報、各種操作子への機能割り当てを設定する機能割り当て情報等が含まれている。
【0025】
チャンネル情報は、各音源チャンネル毎の設定情報であり、音源チャンネル毎にアサインされる音色の種類を表す音色ナンバ、音源チャンネル毎の相対音量を設定するチャンネル音量、当該音源チャンネルで発音する演奏情報が何れのトラックのものであるかを表す受信Trナンバ等が含まれている。なお、このチャンネル情報として、発音可能な音高範囲を設定する情報や、発音可能なベロシティ値の範囲を設定する情報等を含ませるようにしてもよい。
【0026】
このパフォーマンスデータは、音源チャンネル毎に独立した設定を行えるものであり、1つのトラックの演奏を複数の音源チャンネルで発音する所謂「レイヤー構造」とすることができる。例えば、図2(B) の例で「受信Trナンバ(1)」が「CH1」と「CH2」にそれぞれ設定されており、第1トラックの演奏情報が第1の音源チャンネルと第2音源チャンネルで発音される。これにより、第1トラックの演奏情報が、第1,第2の音源チャンネルの異なる音色で再生され、重層的な再生を行うことができる。
【0027】
図2(C) は実施形態におけるアサインテーブルを概念的に示す図である。このアサインテーブルは、音源チャンネルと楽曲のトラックとの対応関係を記憶したテーブルであり、音源チャンネル毎に、その音源チャンネルで発音される(受信される)ように設定されているトラックの番号(トラックナンバ)が記録されている。すなわち、このアサインテーブルは、パフォーマンスデータ内に記憶されている音源チャンネル毎の受信TrナンバのデータをRAM3内にテーブルとして記録したものであり、チェーン再生時にパフォーマンスデータが変更される度に内容が書き換えられる。
【0028】
なお、各音源チャンネルは何れかのトラックの演奏で使用されるようになっているが、アサインテーブルを用いて、何れかの音源チャンネルに鍵盤演奏の発音を割り当てるようにしてもよい。この場合、パフォーマンスデータ内でこの鍵盤演奏用の音源チャンネルを定義しておけば便利である。
【0029】
図2(D) は実施形態におけるソングチェーンデータを概念的に示す図である。このソングチェーンデータは、ソングの再生順に対応させてソングナンバを記録し、そのソングナンバに対して1つのパフォーマンスのパフォーマンスナンバを対応付けて記録し、最後にエンドデータを記録したものである。そして、このソングチェーンデータは、RAM3内に1シーケンス分だけ記録され、チェーン再生を行うとき、ソングナンバと対応するパフォーマンスナンバを参照し、パフォーマンスナンバの示すパフォーマンスデータで音源装置8あるいは効果装置9を設定し、対応するソングデータの再生を行う。この動作をエンドデータが検出されるまで順次ソングナンバとパフォーマンスナンバを参照してチェーン再生を行う。
【0030】
図3はCPU1が実行する制御プログラムのメイン処理のフローチャートであり、図3(B) はメイン処理の一部であるチェーンデータ作成処理のフローチャートである。図4は割込み処理のフローチャートであり、各フローチャートに基づいてCPU1の制御動作について説明する。なお、以下の説明およびフローチャートにおいて、制御に用いられるフラグを下記のラベルで表記し、各フラグとそれらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
【0031】
RUN:ソング再生またはチェーン再生を実行するか否かを表すフラグ(1が「実行する」を、0が「実行しない」を表す。)
CHAIN:ソングチェーンデータの読出しを行うか否かを表すフラグ(1が「行う」を、0が「行なわない」を表す。)
【0032】
図3のメイン処理では、ステップS1で、各フラグやアサインテーブルの内容のリセット(“0”にセット)、初期音色の設定等の初期設定処理を行う。次に、ステップS2で、ユーザによりソング選択スイッチでソングが選択された場合、選択されたソングの読出し開始の準備を行う。この読出し開始の準備は、ソングデータの初期設定情報に基づく各種設定、演奏情報の先頭位置に読出しポインタをセットするなどの処理を行う。
【0033】
次に、ステップS3で、ユーザによりパフォーマンス選択スイッチでパフォーマンスが選択された場合、選択されたパフォーマンスの内容に基づいて、音源装置8、効果装置9、本体のパネルスイッチの状態の設定、アサインテーブルの内容の変更など、各種の設定を行う。
【0034】
次に、ステップS4でソング再生スイッチでソング再生が指示されたか否かを判定し、指示されなければ図3(B) のステップS6に進み、ソング再生が指示されれば、ステップS5に進む。ステップS5では、RUNフラグに“1”を、CHAINフラグに“0”をセットし、ステップS6に進む。ステップS6では、チェーンデータ作成スイッチでチェーン作成が指示されたか否かを判定し、指示されなければ図3(A) のステップS13に進み、チェーン作成が指示されれば、ステップS7以降の処理を行う。
【0035】
ステップS7では、RAM3のソングチェーンデータの記録領域において、新情報の挿入位置を指定する処理を行う。この処理は、例えば次のような処理を行う。
【0036】
(追加処理)
表示部6にソングチェーンデータとして記録するソングの記録領域の順番を昇順番号等で表示するとともに、現在までにソングデータおよびパフォーマンスデータが記録されている場合はそのソング番号等を昇順番号と共に表示し、カーソル等で最後のソングの次の記録領域に対応する昇順番号を強調表示する。そのままユーザが所定のスイッチ操作を行えば、最後のソングの次の記録領域に新たな情報が記録されるように記録領域の書込みポインタを設定する。これにより、新たなソングデータとパフォーマンスデータをソングチェーンデータの最後に追加していくことができる。
【0037】
(編集)
また、ユーザの操作によりカーソルを移動して、既にソングデータおよびパフォーマンスデータが記録されている領域を強調表示し、ユーザが所定のスイッチ操作を行えば、その領域に書込みポインタを設定する。これにより、新たなソングデータとパフォーマンスデータにより、既に記録されているソングデータとパフォーマンスデータを書き換えることができる。また、ユーザの操作によりカーソルを移動して、既にソングデータおよびパフォーマンスデータが記録されている領域を強調表示し、ユーザが所定スイッチにより挿入の操作を行えば、その領域に書込みポインタを設定するとともに、その領域以降に既に記録されているソングデータおよびパフォーマンスデータを1領域分後方にずらして記録する。これにより、既にソングデータおよびパフォーマンスデータが記録されていても、途中に新たなソングデータとパフォーマンスデータを挿入することも可能である。なお、このような挿入等の編集処理は、実際の記録領域は連続させておいて、各記録領域のデータをポインタで任意にリンクさせることにより仮想的に順序を入れ替えれるような処理でも実現にすることもできる。
【0038】
上記ステップS7の処理が済むと、ステップS8で、ソング選択スイッチの操作でソングデータを選択する処理と、パフォーマンス選択スイッチの操作でパフォーマンスデータを選択する処理とを行う。次に、ステップS9で、所定のスイッチ操作により決定の指示がなされるか否かを監視し、決定の指示がなされなければ(例えば取消しの指示がなされれば)ステップS7に戻り、決定の指示がなされれば、ステップS10に進む。
【0039】
ステップS10では、ステップS7で指定された入力位置の情報に基づき、選択されたソングデータおよびパフォーマンスデータの新規情報をソングチェーンデータに記録する。すなわち、ステップS7の処理に応じた追加または編集等の処理が完了する。次に、ステップS11で、所定のスイッチ操作により作成終了が指示されるかを監視し、作成終了が指示されなければ(例えば継続が指示されれば)ステップS7に戻り、作成終了が指示されればステップS12でソングチェーンデータの最後にエンドデータを記録して図3(A) のステップS13に進む。
【0040】
ステップS13では、チェーン再生スイッチの操作によりチェーン再生が指示されたか否かを判定し、指示されなければステップS16に進み、チェーン再生が指示されれば、ステップS14で、RUNフラグおよびCHAINフラグに“1”をセットし、ステップS15に進む。ステップS15では、ソングチェーンデータの先頭のパフォーマンスデータに基づいて音源装置8および効果装置9を設定するとともに、先頭のソングデータの読出し開始の準備を行う。この読出し開始の準備では、先頭のソングナンバの示すソングデータの演奏情報の先頭データ(タイミングデータ)を読出し開始位置として読出しポインタをセットする。このとき、ソングデータ内の初期設定情報は無視される。なお、フローチャートには図示していないが、前記1つのソングについてのソング再生により、再生中のソングがあれば、上記の処理は強制停止される。
【0041】
次に、ステップS16では、音色設定スイッチ、効果設定スイッチ、テンポ設定スイッチの操作に応じた処理や、鍵盤操作に対応する処理などの、その他処理を行い、ステップS17で、所定のスイッチ操作によりメイン処理終了が指示されるかを監視し、終了が指示されなければステップS2に戻り、終了が指示されればメイン処理を終了する。
【0042】
以上のように、図3(B) のステップS7〜ステップS12の処理により、簡単な操作でソングチェーンデータの作成(追加、編集)を行うことができ、ステップS14でのCHAINフラグのセットにより、図4の割込み処理で、ソングチェーンデータに基づくチェーン再生が行われる。
【0043】
図4の割込み処理は、タイマ7からの割込み信号によりメイン処理に対して割込み的に起動されるものであるが、この割込み信号のクロックをタイミングとしてカウントするカウンタが設定されている。なお、このカウンタの値は1曲分のソングデータが終了すると、次の曲(ソングデータ)の最初のタイミングとなるようにリセットされる。
【0044】
まず、ステップS21でRUN=1であるか否かを判定し、RUN=1でなければ元のルーチンに復帰し、RUN=1であれば、ステップS22でソングデータ内のタイミングデータとカウンタの値とを比較することにより、現在実行すべき新たなイベントの実行タイミングであるか否かを判定し、イベントの実行タイミングであればステップS23以降の処理を行い、イベントの実行タイミングでなければ元のルーチンに復帰する。
【0045】
ステップS23では、ソングデータ内から新たなイベントのデータを読み出し、ステップS24で、読み出したデータがエンドデータであるか否かを判定する。エンドデータであれば1曲の終了であるのでステップS27に進み、エンドデータでなければ、ステップS25に進む。
【0046】
ステップS25では、CHAIN=1で、且つ読み出したデータが設定関連のデータであるか否かを判定する。判定がYESであれば元のルーチンに復帰し、判定がNOであれば、ステップS26で現在のイベントデータに応じた各種イベントの処理を行う。すなわち、ノートオンやノートオフのイベントデータであれば音源装置8の対応する音源チャンネルにデータを送信して楽音の発音や消音の処理を行う。あるいは、音源装置8や効果装置9の各種設定用のイベントデータであれば、各種設定処理を行う。
【0047】
ここで、この実施形態では、ステップS26の処理は、ソング再生とチェーン再生との両方の処理に対応しているが、ソング再生の場合にはCHAIN=0となっているので、イベントデータが、例えば音色チェンジ、テンポチェンジあるいは効果チェンジ等の設定関連のデータであれば各種設定処理が行われ、そのソングデータの設定関連のデータに応じた設定で再生される。しかし、チェーン再生の場合にはCHAIN=1となっているので、イベントデータが設定関連のデータのときはステップS26の処理を行わず、設定関連以外のデータすなわちノートオンやノートオフのときにステップS26で発音または消音の処理が行われる。これにより、チェーン再生のときは、ソングデータ中の設定関連のデータを無視して、後述のようにパフォーマンスデータに基づく設定に応じた再生が行なわれる。これにより、チェーン再生時には、パフォーマンスデータによる各設定が変更されて楽曲の演奏に不連続性が生じないように考慮されている。
【0048】
次に、ステップS27では、CHAIN=0であるか否かを判定し、CHAIN=0であればステップS31に進み、CHAIN=0でなければ(CHAIN=1)、ステップS28で、ソングチェーンデータ内から新たなデータを読み出し、ステップS29で、読み出したデータがエンドデータであるか否かを判定する。エンドデータであればステップS31に進み、エンドデータでなければ、ステップS30に進む。ステップS30では、現在のソングナンバ(読み出したデータ)により新たに指定されたパフォーマンスデータ(ソングナンバに対応するパフォーマンスデータ)に基づき音源装置8あるいは効果装置9の設定を変更し、さらに新たに指定されたソングデータ(ソングナンバに対応するソングデータ)の読出し開始の準備を行い、元のルーチンに復帰する。なお、この読出し開始の準備はステップS15と同様に、ソングデータ内の初期設定情報は無視して、演奏情報の先頭データを読出し開始位置として読出しポインタをセットする。
【0049】
ステップS31は、ソングデータから読み出したデータがエンドデータで且つCHAIN=0の場合すなわちソング再生の終了の場合と、ソングチェーンデータから読み出したデータがエンドデータの場合すなわちチェーン再生のシーケンスの終了の場合に実行されるものである。すなわち、RUNフラグおよびCHAINフラグに“0”をセットするとともに、発音中の全楽音を消音して、ソング再生あるいはチェーン再生を終了し、元のルーチンに復帰する。
【0050】
以上の割込み処理により、ソング再生のときには選択されたソングデータに基づいて1曲分の再生が行われ、チェーン再生のときにはソングチェーンデータで指定されている複数のソングデータに基づいて複数の曲の連続再生が行なわれる。また、ソング再生のときはソングデータによる設定に応じて再生されるが、チェーン再生のときは、ステップS25、S26、S30の処理により、ソングデータ中の設定関連のデータを無視して、ソングチェーンデータ中のパフォーマンスデータの設定に応じて再生が行なわれる。したがって、ユーザの希望したアレンジに馴染むソングを再生させることができる。
【0051】
本発明は、前記実施形態のものに限定されず様々な態様とすることができる。例えば、チェーンデータは、各ソングに対して、パフォーマンスデータのシーケンス(パフォーマンス切換えタイミング+パフォーマンスナンバで構成されるパフォーマンスシーケンス)を対応付けて記録するようにしてもよい。
【0052】
また、シーケンサ(ソングデータ読出装置)と音源装置とがMIDI接続されているような場合には、ソングデータ内の各イベントに添付されているトラックナンバ(Tr1、Tr2、…)の代わりに、送信MIDIチャンネルナンバを記録するようにしてもよい。すなわち、トラック毎に送信MIDIチャンネルをアサインするようにする。この場合、パフォーマンスデータ内の各音源チャンネルに対応するトラックナンバ(受信Trナンバ)の代わりに、受信MIDIチャンネルを記憶するようにする。すなわち受信するMIDIチャンネル毎の情報をトラック毎の情報としてとらえる。
【0053】
また、実施形態では、パフォーマンスデータはパフォーマンスナンバにより識別されているが、例えば、ジャズとかポップスというような名前をパフォーマンス毎に定義しておき、その名前によりパフォーマンスを選択できるようにすれば、パフォーマンスデータによって、どのようなアレンジが加えられるかがわかりやすくなる。また、ソングデータについても同様に曲のジャンル等の名前をソング毎に定義しておくと、ソングデータの選択が容易になる。
【0054】
また、所望のソング内のトラックを選択する選択手段を設け、ソングチェーンデータの作成時に、各ソングに対してパフォーマンスデータの内容を反映させるトラックをその選択手段で選択できるようにしてもよい。そして、パフォーマンスデータを反映するトラックを表すパフォーマンストラックデータをソングチェーンデータ内に記録するようにし、パフォーマンスデータを反映させないトラックについてはソングデータ内の各種イベントデータにより設定がなされるようにする。このようにすれば、ユーザの意図に沿った細かなアレンジを加え易くなる。
【0055】
実施形態では、ソングデータ内の設定に関するイベントデータや初期設定情報は、チェーン再生時には全く無視するようにしているが、無視しないで全ての情報を考慮して設定を変更していくようにしてもよい。
【0056】
実施形態では、1つのソングチェーンデータをRAMに記録するようにしているが、複数のソングチェーンデータを記録して、何れかのソングチェーンデータを選択してチェーン再生できるようにしてもよい。
【0057】
また、実施形態では、パフォーマンスデータの音色設定用のデータとして、音色ナンバを選択するようにしているが、音色パラメータによって音色を決めるようにしてもよい。
【0058】
また、ソングチェーンデータ中に対応するパフォーマンスナンバのないソングナンバを含んでいてもよい。すなわち、チェーン再生用にパフォーマンスデータのないソングデータがあってもよく、この場合、例えば前のソングデータの再生時の設定をそのまま踏襲してもよいし、そのソングデータ中のイベントデータや初期設定情報により設定を変更するようにしてもよい。
【0059】
本発明は前記実施形態のような鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、自動演奏ピアノに適用してもよい。
【0060】
また、前記実施形態のように音源装置、自動伴奏機能を内蔵した電子楽器に限らず、音源装置、シーケンサ、エフェクタなどそれぞれが別体の装置であって、MIDIあるいは各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するようなものであってもよい。
【0061】
また、前記実施形態では、電子楽器の場合について説明したが、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウエアという形態で本発明を実施することもできる。この場合、アプリケーションソフトウエアは、前記のように磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶させ、パーソナルコンピュータに供給するようにしてもよいし、また、ネットワークを介して供給するようにしてもよい。
【0062】
また、実施形態では演奏情報のフォーマットを、イベントの発生時刻を曲内における絶対時間で表した「絶対時間(タイミングデータ)+イベント」という形式にしているが、これに限定されるものではない。例えば、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間(クロック数で示すタイミング)で表した「イベント+相対時間」という形式、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音高(休符)+符長」という形式、あるいは演奏の最小分解能毎(実施形態のクロック)にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域の演奏イベントを記憶したいわゆる「ベタ方式」の形式など、どのような形式でもよい。
【0063】
また、前記実施形態では、制御プログラムがROM2に記録されている場合について説明したが、ROM2に記録しないで、ハードディスク、フロッピディスク、CD−ROM、MOディスク等の外部記憶装置11を使うようにしてもよい。例えばCD−ROMに制御プログラムを記録しておき、このCD−ROMから制御プログラムをハードディスクに記憶させておき、これをRAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの新規インストールや追加あるいはバージョンアップ等が容易に行える。また、フロッピディスク、磁気ディスク(MO)等に制御プログラムを記録しておいて、RAM3あるいはハードディスクに供給するようにしてもよい。
【0064】
また、前記実施形態の電子楽器における通信インターフェース12を利用し、制御プログラムをダウンロードするようにしてもよい。この場、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットあるいは電話回線等の通信ネットワーク13に接続し、該通信ネットワーク13を介して、サーバコンピュータから制御プログラムやソングデータあるいはパフォーマンスデータの配信を受けることにより、それをハードディスクに記録してダウンロードが完了する。この場合、通信インターフェース12は、専用のMIDIインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成してもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の楽曲自動再生装置または請求項3の記録媒体に記録された連続楽曲情報作成再生プログラムの実行によれば、所望のソングデータと所望のパフォーマンスデータを選択することで、ソングデータにパフォーマンスデータが対応付けられたソングチェーンデータを作成することができ、このソングチェーンデータに基づいて、ソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲が再生されるので、簡単な操作で、多様なアレンジを加えたソングの連続再生を行なえ、またそのようなソングチェーンデータを得ることができる。
【0066】
本発明の請求項2の楽曲自動再生装置または請求項4の記録媒体に記録された連続楽曲情報作成再生プログラムの実行によれば、請求項1と同様な効果に加え、ソングデータに音源装置等の設定に関するデータが含まれていても、パフォーマンスデータの設定に応じた確実なアレンジを加えて再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の鍵盤式電子楽器のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるソングデータとパフォーマンスデータのフォーマット、およびアサインテーブルとソングチェーンデータを概念的に示す図である。
【図3】本発明の実施形態における制御プログラムのメイン処理のフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における割込み処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、5…操作子、8…音源装置、9…効果装置
Claims (4)
- 複数の楽曲を指定した順序で再生する楽曲自動再生装置であって、
前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶するソングデータ記憶手段と、
少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶するパフォーマンスデータ記憶手段と、
前記ソングデータ記憶手段からソングデータを選択するソングデータ選択手段と、
前記パフォーマンスデータ記憶手段からパフォーマンスデータを選択するパフォーマンスデータ選択手段と、
前記ソングデータ選択手段で選択されたソングデータに前記パフォーマンスデータ選択手段で選択されたパフォーマンスデータを対応付けるパフォーマンス設定手段と、
前記対応付けられたソングデータとパフォーマンスデータとを該ソングデータの順番に従って連結してソングチェーンデータを作成するチェーンデータ作成手段と、
該チェーンデータ作成手段で作成されたソングチェーンデータに基づいて、該ソングチェーンデータのソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲を再生する再生手段であって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものと、
を備えたことを特徴とする楽曲自動再生装置。 - 複数の楽曲を指定した順序で再生する楽曲自動再生装置であって、
前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶するソングデータ記憶手段と、
少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶するパフォーマンスデータ記憶手段と、
ソングデータ記憶手段のいずれかのソングデータを指示するソング指示データと前記パフォーマンスデータ記憶手段のいずれかのパフォーマンスデータを指示するパフォーマンス指示データとの組を再生順に記憶するソングチェーンデータ記憶手段と、
前記ソングチェーンデータ記憶手段からソング指示データとパフォーマンス指示データを順に読み出し、該パフォーマンス指示データで指示されるパフォーマンスデータに基づいて音源装置の設定を行うとともに、該設定のもとで前記ソング指示データで指示されるソングデータを再生する再生手段であって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものと
を備えたことを特徴とする楽曲自動再生装置。 - 複数の楽曲を指定した順序で再生する処理をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体であって、
前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶したソングデータ記憶手段からソングデータを選択するステップと、
少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶したパフォーマンスデータ記憶手段からパフォーマンスデータを選択するステップと、
前記選択されたソングデータに前記選択されたパフォーマンスデータを対応付けるステップと、
前記対応付けられたソングデータとパフォーマンスデータとを該ソングデータの順番に従って連結してソングチェーンデータを作成するステップと、
該作成されたソングチェーンデータに基づいて、該ソングチェーンデータのソングデータと対応するパフォーマンスデータにより楽曲を再生するステップであって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行うものと、
をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体。 - 複数の楽曲を指定した順序で再生する処理をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体であって、
前記楽曲に対応する複数のソングデータを記憶したソングデータ記憶手段からいずれかのソングデータを指示するソング指示データと少なくとも音源装置の設定内容を示す複数種類のパフォーマンスデータを記憶したパフォーマンスデータ記憶手段からいずれかのパフォーマンスデータを指示するパフォーマンス指示データとの組を再生順に記憶するソングチェーンデータ記憶手段から、ソング指示データとパフォーマンス指示データとの組を順に読み出す読出しステップと、
該読出しステップで読み出された前記パフォーマンス指示データの指示に基づき読み出されるパフォーマンスデータに基づいて音源装置の設定を行う設定ステップと、
前記読出しステップで読み出された前記ソング指示データの指示に基づき読み出されるソングデータを再生する再生ステップであって、ソングデータ中のデータが前記少なくとも音源装置の設定内容に関するデータである場合に該データを無視して、前記パフォーマンスデータの設定に応じて楽曲の再生を行い、前記ソングデータの再生の終了に応じて読出しステップによる新たなソング指示データとパフォーマンス指示データとの組の読出しを行わせるものと、
をマイクロコンピュータで実行するための連続楽曲情報作成再生プログラムを記録した記録媒体。
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