JP3549167B2 - ガス管漏洩検出装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ガス使用上の安全性を図るガス管漏洩検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、安全性が重視されるが、ガス事故に対しても同様であり、ガス漏れ検出の信頼性が課題である。
【0003】
以下、従来のガス管漏洩検出装置について図面を参照しながら説明する。図2は従来のガス管漏洩検出装置の構成を示すブロック図である。図において、1は集合住宅などの大本のガスメータ、2はガスメータ1の通過流量を計測する流量測定手段、3ないし5は各家庭ごとに設置されている個別ガスメータ、6ないし8はそれぞれ個別ガスメータの通過流量を測定する個別流量測定手段、9はガスメータ1と個別ガスメータ3ないし5とを接続する配管である。
【0004】
このようなガス配管を定期的に点検する場合、係員が各家庭を巡回して点検している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のガス漏れ検出装置では、係員が各家庭を巡回し、ガスを使用していないことを確認したのち、マノメータなどの器具を使用して、ガス配管9の漏洩検査を行っており、昨今の人手不足の折りに労力が大きいという問題がある。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するもので、自動的にガス配管の漏洩検査を行い、人的な点検作業を軽減できるガス管漏洩検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、集合住宅などの大本のガスメータと、前記ガスメータの通過流量を測定する流量測定手段と、各家庭用ごとの個別ガスメータと、前記個別ガスメータの通過ガス量を測定する個別流量測定手段と、前記個別流量測定手段のそれぞれが測定した個別流量のすべてを積算して積算流量を求める流量積算部と、通信により外部のセンタからガス漏れ検査を指示する検査指示信号を受信する外部信号受信部と、検査結果を外部に報知する報知手段と、全体の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記外部信号受信部が検査指示信号を受信すると、前記積算流量を前記通過流量と比較して、前記積算流量が前記通過流量よりきわめて少ない場合は、前記ガスメータと前記個別ガスメータとを接続するガス配管にガス漏れがあると判定し、前記報知手段により外部にガス漏れの警告を報知させるようにしたガス管漏洩検出装置である。
【0008】
【作用】
本発明において、外部信号受信部が通信により外部のセンタから検査指示信号を受信すると自動的に検査を開始し、積算流量を通過流量と比較してガス漏れを検査し、検査結果を報知手段により外部に報知する。
【0010】
以下、本発明のガス管漏洩検出装置の一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、図2に示した従来例と同じ構成要素には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が図2に示した従来例と異なる点は、各家庭用ごとの個別ガスメータ3ないし5の個別流量測定手段6ないし8がそれぞれ出力する個別流量信号をすべて積算して流量積算信号を出力する流量積算部10と、外部から通信などにより伝送されてくるガス配管9の検査指示信号を受信する外部信号受信部11と、検査結果を報知する報知手段12と、装置全体の動作を制御する制御部13とを備え、半年に一度の程度のガス漏れ検査を自動的に行うようにしたことにある。
【0011】
上記構成においてその動作を説明する。外部信号受信部11が外部のセンタからガス配管の検査を指示する検査指示信号を受信すると、制御部13は、流量積算部10により各家庭の個別メータの個別流量測定手段6ないし8が出力する個別流量信号に基づいてそれら流量の合計流量を積算して求め、流量積算信号とガスメータ1の流量測定手段2の流量信号とを比較して、流量積算信号の方が流量信号に所定値を加えても少ない場合、たとえば、大本のガスメータ1の流量信号が100m3/hという通過ガス流量値を示しており、各家庭ごとの通過ガス量の総合計値である流量積算部10からの流量積算信号が70m3/hであったとき、(100−70)m3/hのガスがどこかで漏洩していることになる。この演算によりガス配管漏洩を判断し、報知手段12から通信などにより外部のセンタへガス配管が異常であることを示す異常警告を送出させる。この異常警告は発光ダイオードや液晶による表示でもよいし、音声などであってもよい。
【0012】
また、流量信号と流量積算信号の通過流量差が所定値以下の場合には、制御部13はガス配管9に漏洩がないというガス配管OK信号を報知手段12に出力し、ガス配管OK信号を入力した報知手段12は外部のセンタなどへ通信によりガス配管漏洩なしの通知を送出する。なお、制御部13や流量積算部10はガスメータ1内に備えてもよいし、また、外部のセンタ側に電話回線などを経由して備えてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、集合住宅などの大本のガスメータと、前記ガスメータの通過流量を測定する流量測定手段と、各家庭用ごとの個別ガスメータと、前記個別ガスメータの通過ガス量を測定する個別流量測定手段と、前記個別流量測定手段のそれぞれが測定した個別流量のすべてを積算して積算流量を求める流量積算部と、通信により外部のセンタからガス漏れ検査を指示する検査指示信号を受信する外部信号受信部と、検査結果を外部に報知する報知手段と、全体の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記外部信号受信部が検査指示信号を受信すると、前記積算流量を前記通過流量と比較して、前記積算流量が前記通過流量よりきわめて少ない場合は、前記ガスメータと前記個別ガスメータとを接続するガス配管にガス漏れがあると判定し、前記報知手段により外部にガス漏れの警告を報知させるようにしたことにより、外部からの検査指示信号により自動的にガス漏れ検査を実行するので、ガス漏れ事故を未然に防止できるとともに、人的な点検作業を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス漏洩検出装置の一実施例の構成を示すブロック図
【図2】従来のガス漏洩検出装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 大本のガスメータ
2 ガスメータ1の流量測定手段
3〜5 各家庭の個別ガスメータ
6〜8 各個別ガスメータの個別流量測定手段
9 ガス配管
10 流量積算部
11 外部信号受信部
12 報知手段
13 制御部
Claims (1)
- 集合住宅などの大本のガスメータと、前記ガスメータの通過流量を測定する流量測定手段と、各家庭用ごとの個別ガスメータと、前記個別ガスメータの通過ガス量を測定する個別流量測定手段と、前記個別流量測定手段のそれぞれが測定した個別流量のすべてを積算して積算流量を求める流量積算部と、通信により外部のセンタからガス漏れ検査を指示する検査指示信号を受信する外部信号受信部と、検査結果を外部に報知する報知手段と、全体の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記外部信号受信部が検査指示信号を受信すると、前記積算流量を前記通過流量と比較して、前記積算流量が前記通過流量よりきわめて少ない場合は、前記ガスメータと前記個別ガスメータとを接続するガス配管にガス漏れがあると判定し、前記報知手段により外部にガス漏れの警告を報知させるようにしたガス管漏洩検出装置。
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JP25722794A JP3549167B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ガス管漏洩検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25722794A JP3549167B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ガス管漏洩検出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=17303445
Family Applications (1)
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JP25722794A Expired - Fee Related JP3549167B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | ガス管漏洩検出装置 |
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-
1994
- 1994-10-24 JP JP25722794A patent/JP3549167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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